報道の首相動静によると、就任後のある日の高市総理の出勤時間は、まさかの午前3時4分。まだ日も明けていない時間から永田町に赴き、勉強会や公務を行っているとされている。
まさに“公約”通り「馬車馬のような働き方」を実践している高市総理。その睡眠時間は2~4時間ほどとされており、健康状態が心配されているところだ。
では、過去の総理はどうだったのだろうか。1972年から74年まで「コンピュータ付きブルドーザー」なるあだ名で総理大臣として活動した田中角栄は、朝昼に職務、夜は宴席、いったん就寝し、起床後は勉強や資料の読み込みという生活を続けており、睡眠時間は午後10時から深夜1時頃の計3~4時間ほどであったという。
田中は2年間にわたり総理として君臨したが、ロッキード事件後は体力が落ちてしまったようで85年には脳梗塞となり、93年に肺炎により75歳で亡くなっている。
脳梗塞の症状が総理時代の無茶な働き方が遠因かどうかは明らかになっていない。だが、体力のある若い頃ならまだしも、中高年になってから睡眠時間を削るような働き方は、後々ダメージを及ぼす可能が高いということである。
平成時代に入ってからも、総理大臣ではないが民主党政権時代の枝野幸男官房長官は記憶に新しい。2011年の東日本大震災時の対応を行っていた数日間は「1~2時間うたた寝した程度」だったそうで、ネットでは「枝野寝ろ!」という声も多く投稿されていた。
いつか高市総理にも「高市寝ろ!」と心配される日が来そうだ。

