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独自 元ボーイフレンド・宮川英二、最大の挫折は「M-1グランプリ」 セカンドキャリアは、芸人やお笑いサークルの学生の就職支援 芸人の給料も赤裸々に語る

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元ボーイフレンドの宮川英二

2021年にお笑いコンビ・ボーイフレンドを解散した宮川英二。現在は芸人やタレントのセカンドキャリア支援の仕事をしている。リアルライブ編集部は宮川に独自でインタビューを行い、芸人の生活面や挫折、セカンドキャリアの支援の仕事について話を聞いた。

ー2021年にボーイフレンドが解散となりましたが、芸人人生を振り返っていかがですか。

八王子のなんとも言えない場所に生まれました。それが都心に飛び出してお笑い芸人になり、いいタイミングでテレビに出たり、M-1グランプリで 準々決勝まで進め、なかなか見られない景色を見られたので、いい経験になったと思います。

ー解散理由が家庭の事情とインタビューで答えられていますが、ぶっちゃけ生活面は苦しかったのでしょうか。

厳しかったですね。アルバイトしなくていい瞬間が一度もなくて、妊娠・出産の時期には物理的にアルバイトにもいけなくなって。芸人の収入は少なく、基本的に二桁に届くかどうかで、アルバイトが二桁ちょっとみたいな感じでした。併せても20万円いくことはあまりなかったですね。

コロナ禍のとき、生活が本格的に苦しく、妻の両親から援助を受けていたってことを知りました。それを告げられたとき、自分がやっていることは家族の笑顔になっていなかった、一番笑ってほしい家族を笑顔にできなかったのは、一番きつかったですね。結局2021年がラストでしたが、コロナは大きなターニングポイントでした。

ー芸人人生で特に印象に残っている番組やライブ、イベントを教えてください。

アメトークの「パクりたい-1グランプリ」にでたときですね。確か2012年ぐらいだったと思うんですが、僕らがメインでやっていた変わったツッコミがあります。相方がラップでボケて、僕が何度もたたくというようなツッコミを入れます。この番組で僕たちを知ってくれた方が多いですね。

今している仕事で、大学生と話すことが多いんですが、その人たちがアメトークに出演していたことを覚えていてくれる人たちが結構いました。こういう反響があるとうれしいので、出て良かったなと思います。

ー現在のお仕事についてですが、キャリア支援というのは具体的にどのような業務になるのでしょうか。

芸能人のセカンドキャリアは、僕のような元芸人や俳優、アイドルを辞めた方が次のステージで活躍するために相談や紹介をしています。僕自身、後輩芸人から相談を受けることもあります。

最近のケースだと、タイタンという事務所にいたダニエルズの望月隆寛君。僕が芸人時代に「有田ジェネレーション」で共演したことがありました。僕の地元が八王子で、彼の地元が多摩市ということで意気投合しました。解散後にダイレクトメールを送ったところ「一般職に就職したい」ということだったので、サポートしました。

いろいろ相談にのっていると、すごく優秀だったので、一緒に仕事をしようということになり、今年から入社して、今同じチームにいます。

もう一つ、メインでやっているのは大学生の就職活動サポートです。主に体育会系の学生が中心です。あとは、一番サポートしたかった、大学のお笑いサークルの子たちです。昨今、令和ロマンをはじめ、お笑いサークル出身の人たちの活躍がすごいじゃないですか。

お笑いサークルのライブを見に行って、ライブ後に出待ちしてサポートが必要ないか声をかけています。

ー若い人の支援に興味があられたんですね。

今の仕事、4年目になるのですが、芸人時代はまったく知らなかった世の中の仕組みや会社の業種がやっと分かってきて、「こういう会社があるんだったら、こういう人を紹介できたらいいな」と考えられるようになりました。基本的な知識が身に付いたので、お笑いサークルの人たちの悩みを解決するお手伝いができたらと思っています。

ー今までで一番大きな挫折はどんなことでしょうか。

2021年のM-1の3回戦敗退ですね。その前の年は準々決勝まで進めました。2019年くらいから、妻に「そろそろ」っていう話は何度もされてきました。でも、僕は続けたかったです。2020年は準々決勝まで行けて、あと一つで準決勝でした。準決勝までいくと、敗者復活戦もありますし、決勝まで行ける可能性もあります。2021年は準決勝まで行きたかったんです。そうしたら妻にも「前年より上がってるよ」と言えて根拠も話せました。

でも、3回戦で負けてしまって、それが辞めなきゃいけない理由になり、大きな挫折となりました。

ー挫折した際、どうやって立ち直っていますか。

僕は家に持って帰るのが嫌なタイプなので、家の近くのコンビニで発泡酒やアルコールを買って、一息ついて放出して、なくなったなと思ったら帰宅します。家族は「ただいま」で微妙なニュアンスを感じ取るみたいですが。だからM-1の結果は、帰った時に気が付いたみたいです。

いまは家族と過ごす時間がリフレッシュになっていると気が付きました。近々家族でキャンプに行くので楽しみです。

ーセカンドキャリアで実現したいことはありますか。

エンタメ業界にいた方は、エネルギッシュな方が多いです。こういう人たちがいたら、会社に行くのも楽しくなるのかなと思っています。そんな方々を社会に送り出すサポートをしていきたいですね。

ー今後のお仕事の展望を教えてください。

ダニエルズの望月君と全国のお笑いサークル、アイドルサークル、劇団、体育会系のサークル、そういったところに所属している学生たちのサポートも親和性が高いです。アスリート系の学生やアーティスト系の学生を社会に出せたら、世の中がもっとエネルギッシュでハッピーで楽しい人たちが増えるんじゃないでしょうか。そんな社会を目指せる会社にしたいと思っています。

自身の経験から、芸人を目指している若者たちの力になりたいと話す宮川。確かに、表舞台に立てる度胸のある人は、一般企業でも通用しそうだ。芸人時代の生活が大変だったので、仕事を軌道に乗せて、家族の時間が増やせるようにと祈るばかりだ。

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