スポーツ
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スポーツ 2019年09月12日 11時30分
DeNA、乙坂智のスピードで連敗脱出! 崖っぷちで残ったベイスターズ
本拠地・横浜スタジアムで迎えた首位ジャイアンツと2位ベイスターズとの3連戦。9月10日の初戦、満を持しての中8日で送り込んだエース・今永昇太が7回2失点と好投しながらも、打線の援護なく敗戦。これでゲーム差は5と開き、ハマスタのスタンドからは大逆転優勝への期待が一転、諦めと変わるような大きな溜息に包まれてしまった。 敗戦後、ラミレス監督は「打てないと野球は勝つことは出来ない」とコメントを残したが、その言葉通りに、前日に続いて1番に座った乙坂智が実践して見せた。初回のファーストストライクのカーブをを積極的に振り抜き、あわや先頭打者ホームランの2ベースで、打撃不振にあえぐチームに勢いを付けた。3回には先頭の大和が2ベースで出塁すると、初回と同じく初球のカーブをセーフティ気味のバントで3塁戦に転がし、自らもセーフとなる絶妙の繋ぎの働きでチャンスを広げる。その後、1アウト1-3塁の局面では、4番・筒香嘉智が「打ち損なった」と振り返る浅いライトフライで、サードランナー乙坂がスタートし、きわどいタイミングながらも上手いスライディングが功を奏し生還。持ち前のスピードで貴重な追加点をもぎ取った。更に6回にもライト前にヒットを放ち、この日猛打賞の活躍で、5連敗中のチームを救った。 連敗中のチームは、4番に筒香が復帰し打点を稼ぐことを期待されたが、1番から3番の出塁率が低く、打線として機能不全に陥っていた。1番に2年目の神里和毅が好調だった際は、攻撃のバリエーションも増えていたが、リードオフマンが固定できなくなってからは、一発頼みの打線の一面が如実になり、相手のピッチャーの調子によっては術中にはまり、単調な攻撃になるケースも目立っていた。 乙坂が1番に起用された理由の一つに、ジャイアンツ戦での打率の高さを買われた面もあるであろうが、2016年には、同級生の桑原将志や2級下の関根大気と共にリードオフマンの座を争ったこともある若手のホープ。地元横浜で生まれ育った乙坂智が、走って飛ばしてベイスターズに旋風を送り込む。取材・文 ・写真/ 萩原孝弘
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スポーツ 2019年09月11日 22時30分
元・新日本のKUSHIDAが、元・ドラゲーの戸澤陽と初対決!軽量級ブランドに“昇格”
世界最大のプロレス団体WWEは日本時間12日、軽量級ブランド205Liveを世界配信した。205Liveは今年2月にヒデオ・イタミことKENTAが離脱。現在はクルーザー級王者にまで上り詰めたことがある戸澤陽が、唯一の日本人スーパースターとして活躍している。 この日戸澤は、ブライアン・ケンドリックとタッグを組んで、ジャック・ギャラハーと対戦する予定だったが、ギャラハーが登場すると、「俺が探してきたパートナーを見たら、お前たちは後悔するぞ」とアピール。すると、ファームブランドNXTで連勝街道を進んでいた日本人スーパースターKUSHIDAがサプライズで登場した。 KUSHIDAは新日本プロレスでIWGPジュニアヘビー級王座を6度獲得し、『スーパーJカップ』で優勝した経験がある“軽量級の大物”だ。動向が注目されていたが、結局205Liveに“昇格”し、軽量級戦線を盛り上げていくことになりそうだ。 試合ではKUSHIDAがいきなり関節の取り合いからアームバーでケンドリックに攻め込み。戸澤にハンドスプリング・エルボー、ケンドリックにDDTからのアームバーで反撃。ケンドリックのキャプテン・フックに捕まり、さらにギャラハーが戸澤のランニング・セントーンを食らってリングに取り残される場面もあったが、戸澤の攻撃がケンドリックに誤爆。すかさずKUSHIDAは、戸澤にマサヒロ・タナカを放ち、最後はケンドリックをホバーボードロックで捕まえてギブアップ勝ち。KUSHIDAは205Liveでも連勝街道を歩みそうな勢いだ。 KUSHIDAと、元・ドラゴンゲートの戸澤は、日本マットでは対戦経験がない。世界最高峰の舞台で初顔合わせとなった。今後、日本人対決によるタイトルマッチまで持っていけるか期待したい。(どら増田 / 写真©2019 WWE, Inc. All Rights Reserved.)
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スポーツ 2019年09月11日 21時30分
プロ野球日本シリーズ“地上波放映”で囁かれる「やっぱり長嶋さん頼み」の声
去る8月29日、久々に地上波で巨人戦が放映された。相手はカープ女子で全国区の人気球団となった広島、しかも解説は“ゴジラ”こと松井秀喜氏と前巨人監督の高橋由伸氏。テレビ関係者の期待は大きかったが、視聴率は2ケタにも届かなかった。 「地上波・ゴールデンタイムからプロ野球中継が消えて随分とたちました。プロ野球中継が見たいというファンは衛星放送の専門チャンネルと契約していますし、2ケタには届かなくても健闘したと言えるのでは」(スポーツ紙記者) そんな分析論も聞かれたが、制作サイドのショックは少なくないようだ。 「NPB(日本野球機構)の方は、少なくともテレビ局よりも深刻に捉えていましたよ」(同・記者)どういうことかというと、広島絡みの人気カード、解説にゴジラ松井、高橋の両氏をそろえても視聴率が稼げないとなれば、日本シリーズの放映権販売にも影響しかねないからだ。 「毎年、日本シリーズの放映権を買ってもらおうと、NPBは必至にテレビ各局に訴えています。そもそも、日本シリーズ、オールスター戦を放送する際には『ゲームセットまで中継する』という規則になっています。29日の視聴率が伸び悩んだ理由として、巨人のワンサイドゲームとなってしまい、試合そのものの面白みが失せたことも挙げられます。スポーツ中継の宿命ですよね、事前に試合展開が読めないのは」(NPB関係者) それを補って埋めるのが、有名・人気解説者の役目でもある。そこで浮上してきたのが“レジェンド”長嶋茂雄氏のご登場だ。健康を取り戻しつつあるとウワサされるが、無理はさせられない。しかし、このままペナントレースが進めば、巨人とソフトバンクで日本一を争うことになり、「ONの観戦」は、プロ野球ファンには是が非でも見たいシーンとなるだろう。 「日本シリーズが7試合まで行われるとしたら、初戦と、日本一が決まりそうな6、7試合から売れるんです。2戦目から5戦目のいずれかにONの力を借りることになるかも」(同・関係者) 長嶋氏の存在感の大きさがあらためて分かった。いつまでもON頼みではヨロシクないのだが…。
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スポーツ 2019年09月11日 17時30分
5年ぶりV目前の巨人、クック・高橋ら続々と復活のワケ 「金満」とは裏腹の地道な指導も好影響か
ストレートは“魔球”だ。 DeNA戦で原巨人が逆転勝利を収め、マジックナンバー9が再点灯した。「投」のヒーローは、初先発のライアン・クック(32)と言っていいだろう。 「首脳陣は5イニングを投げさせる予定でしたが、4イニング目の途中で降板。試合後、宮本(和知=55)総合投手コーチが次の先発起用を示唆していました。合格点が付けられたようです」(スポーツ紙記者) クック自身も打ち明けていたが、米国時代に遡っても、先発登板は初めて。過去、プライドが邪魔をして、コンバートや投球フォームの改造を受け入れられずに帰国していく元メジャーリーガーが何人もいた。「モチベーションが上らない」と言って、試合出場を拒んだ助っ人もいたくらいだから、クックは柔軟、かつ温和な性格でもあるようだ。 5年ぶりのリーグ優勝のキーワードは「復活」ではないだろうか。クックのほか、高橋優貴(22)、大竹寛(36)、田口麗斗(23)らが復調している。 「新人の高橋は好スタートを切りましたが、対戦チームに投球パターンを覚えられた途端、勝てなくなり、二軍落ちも経験しました。その高橋が短期間で帰って来ることができたのは『ストレートのキレ』です」(プロ野球解説者) 話は、7月31日に遡る。同日先発の高橋は初回に本塁打2本を食らった。しかし、2イニング目、高橋は“別人”になった。3者凡退に抑えたのだが、走者を置いていない場面でもセットポジションでの投球に変えている。オープン戦に遡っても、「無走者=セットポジション」は“初めて”である。 セットポジションにすれば、ボールを長く持って相手バッターの集中力を削ぐ、あるいは、クイックぎみに投げてタイミングを外すなどの投球テクニックが使える。ベテラン投手が用いる高等手段だ。この時点では「高橋は応急措置として、セットポジションで誤魔化したんだな」と思ったが、実際は違った。チーム関係者によれば、大学時代から取り組んでいた「2段モーション」へのフォーム改造に完全移行するための布石だったという。 「2段モーションにすると、体重移動の際、体に溜めができて、ストレートにキレや威力が増すんです」(関係者) 再びチャンスが巡ってきた8月11日、高橋は約3か月ぶりの勝利を掴んだ。2段モーションもサマになっていた。ストレートで空振りやファールを取るピッチングができたことが勝因だが、「ストレートの重要性」を認識した“意識改革”も影響していた。 「中継ぎで復活した大竹、田口も足を高く上げ、ストレートの威力を高めています」(選出・プロ野球解説者) 短い距離を全力疾走するダッシュ運動の量を増やし、体のキレを取り戻した。 クックも二軍選手に混じっての走り込みをし、牽制球の練習にも時間を割いてきた。こういう巨人二軍の指導状況を聞くと、金満補強の悪いイメージも薄らいでくる。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2019年09月11日 12時00分
阪神 鳥谷「戦力外」 アニキ金本、福留ら外様に掻き回された晩節
看板選手の「退団」が一気に決まってしまった――。長くチームを支え、かつ今季も選手の応援グッズの売り上げがトップを争っている鳥谷敬(38)に対し、「引退勧告」が出されるとは、誰も思わなかっただろう。それも、シーズンの佳境に、「慎重に対処する」と言っていたのに、だ。 「事前に話ができていたんでしょう。先に口外してしまったのは鳥谷の方なので、フロントとして動きやすかったのかもしれません」(在阪記者) 鳥谷の晩節は“外様”に掻き回されたと言っていい。 「岡田式になるか掛布型になるか、今はその二択でしょう」(同) 話は8月25日、神宮球場でのヤクルト戦にさかのぼる。4点ビハインドで迎えた9回表、1死の場面で鳥谷が代打起用された。内野安打を放ったものの、得点には至らずそのままゲームセット。一塁まで全力疾走した鳥谷は試合後、記者団に「神宮どころか、自分が最後の打席になるかもしれないからね」と、自虐的にこぼしたのだ。 額面通りに受け止めれば、“引退表明”だ。 翌26日、阪神ナインは早朝便で甲子園に帰るため、虎の番記者は午前5時に宿舎ホテルを出るところを待ち伏せし、発言の真意を確かめた。 「来年、二軍だったら最後かもしれないということ」 鳥谷は笑顔で“引退”を否定したが、阪神フロントの対応は早かった。別件で都内にいた谷本修球団本部長が「あれだけの選手なので。丁寧にやっていかなアカンと思っています」とコメントしたのだ。 功労者の引き際をめぐる舞台裏について、ベテラン記者が解説する。 「8月29日、鳥谷本人と揚塩健治球団社長、谷本本部長、そして嶌村聡副本部長との4者会談が行われ、そこで引退勧告がなされました。年俸4億円で、今季が5年契約の最終年。打率2割8厘で、本塁打、打点ゼロですから(9月1日時点)、功労者の晩節を汚したくないという意味で、つらい発言がされたようです」 これに対する鳥谷の回答だが、球団社長らがメディアに伝えたところでは、「去就は検討中」のような返事をしたとなっているが、実際は違う。鳥谷は、ハッキリ、即答した。 「他球団に行きます」と…。 シーズン中なので、今後の手続きは、いったんペンディングされた。 「球宴前、鳥谷は矢野燿大監督の指示で、一塁の守備練習を始めました。昨秋、ショート一本でやり直すと話し合って決めたのに、です。鳥谷からすれば、試合に出ることに飢えていたし、出られるのなら『ショートへのこだわりを封印しても』の思いがありました。なのに、球団は新外国人(ソラーテ)を獲得しました。ショートの定位置を獲りつつあった木浪聖也の調子が落ちていたこと、一塁手のマルテの打撃がイマイチだった当時のチーム状況を重ねて考えると、この時点で虎フロントは鳥谷をアテにしていなかったことになります」(同) また当時、矢野監督は鳥谷の二軍降格も検討した。あくまでも「仕切り直し」、「リフレッシュ」が目的だが、チームの勝率は5割ラインを行ったり来たり。復活のための調整で打席を与える余裕はなかった。 「この時点で来年の契約に関する意見交換もされていました」(同) スタメン落ちしても、誰よりも早く球場入りし、黙々とバットを振り続けていた鳥谷。だから、若手からも慕われていたのだが、こんな情報も聞かれた。 「若手を直接叱り、野球論、打撃論を語れるのは、福留孝介の方です。鳥谷に対し、来季の兼任コーチ就任の提案も出たみたいですが、せいぜい守備コーチでしょう。福留に対しては兼任コーチの話もありますが、作戦参謀的な打撃コーチも務まります。これでは鳥谷が格下になってしまいます」(前出・在阪記者) 思えば、鳥谷の悲劇は’16年の「金本政権誕生」とともに始まった。パワー強化を掲げた金本知憲前監督は全選手にウエイトトレーニングを強要。柔らかくボールを捉える鳥谷の打撃にパワーはいらないため、これが一連の打撃低迷に繋がり、不慣れな三塁コンバートやスペア的な二塁手の練習も重なって追い込まれてしまったのだ。連続試合出場の記録をストップさせたのも、金本前監督だった。 「岡田彰布氏のように、他球団で現役を終え、指導者として帰還するのも悪くない。掛布雅之氏のようにトラ一筋を貫くのも美学ですが…」(同) 打点ゼロのベテランにチャンスを与えるとなると、他球団も鳥谷獲得に二の足を踏んでしまう。 「ダメモトでメジャー挑戦をするかもしれません。招待選手として来春のキャンプに参加し、マイナー契約でも米国で野球をやるんです。元々、メジャー志望の強い選手だったし、将来のトラ帰還のためにも、勉強するなら他球団より米国のほうがいいし、彼のメンツも保たれます」(関係者) クールな鳥谷は成績不振を素直に受け止め、球団とは争わないつもりだという。さっそくフロントは引退グッズの検討に入ったとの情報も聞かれたが、鳥谷は虎一筋、2000安打を放った功労者だ。 せめて、感情を逆撫でしないよう、円満な退団劇にしてもらいたいものだ。
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スポーツ 2019年09月11日 11時30分
オリックス、週末に“黒い猛牛”復活!始球式に元SKE48矢方美紀が登板!ハロウィンイベントも開催
オリックスは『Bs夏の陣2019』で着用した“ストロングブラック”ユニフォームを14日から京セラドーム大阪で行われる楽天3連戦で、再び着用すると発表した。関係者の話によると、現在のビジターユニフォームのモチーフになっている2014年のスピリッツユニ(サードユニフォーム)と並ぶぐらい、「選手の評判が良かった」そうで、ユニフォームやTシャツなどが付いてくる特典付きチケットも完売した。大きく巻き返した8月の象徴とも言える“荒ぶる黒い猛牛”をイメージにしたこのユニフォームで、嫌な流れを一気に変えたいところ。関係者は「ホームだと(ビジターユニフォームが黒い)ソフトバンクとロッテ以外の試合しか着れないですけどね」と話していたが、結果的にこの2チーム以外とこのユニフォームで対戦することになった。 また、この3連戦はハロウィンイベント『オリック・オア・オリート』が開催される。イベント開催中の3日間限定でフォトスポットが登場。フォトスポットで撮影した写真をSNSに投稿すると、オリック・オア・オリートオリジナルグッズがもらえるチャンスがあったり、ハロウィン仕様にイラストされた特設パネルで記念撮影を楽しめる他、子どもにはお菓子がプレゼント(各日先着2,000名)など、「京セラドーム大阪でハロウィンを先取りしてみんなで盛り上がろう!」というテーマのもと、野球を見ながらハロウィンが体感出来るイベントとなっている。 さらに、「FWD富士生命デー」として開催される14日は始球式に、タレントの矢方美紀が登板することが決定。矢方は、アイドルグループSKE48を卒業後、乳がんで左乳房の全摘出手術を行っていたことを公表し、現在も乳がんと闘いながら前向きに仕事と治療を両立している。乳がんの早期発見に取り組んでいるFWD富士生命によるセミナーや啓発イベントにて、自らの体験を講演した縁で今回の「FWD富士生命デー」での始球式が実現した。投球内容にも注目だ。 15日の試合終了後には、ライブイベント『ナイトファンタジー』を開催。BsGirls、大阪☆春夏秋冬、堺西高校ダンス部 STORM CREWが出演。当日、先着4,000名に当日2番ゲート内・5番ゲート内・13番ゲート内コンコースにて配布される「グラウンド入場券」を持っていれば、照明を落とした“ライブ仕様”のグラウンド内に入り、約70分に渡るライブパフォーマンスが堪能出来る。毎回人気がある企画なだけに、試合直後のグラウンドに足を踏み入れて、普段見られない角度から京セラドーム大阪の天井を見上げてもらいたい。(どら増田 / 一部写真提供・オリックス・バファローズ)
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スポーツ 2019年09月10日 22時30分
プロレスラー世界遺産 伝説のチャンピオンから未知なる強豪まで── 「タイガー戸口」“野生の虎”のビッグマウス
71歳となった今もなお現役。今年2月には回顧録を出版するなど、ここに来てタイガー戸口の名前を目にする機会が増えている。 ジャンボ鶴田のライバルにして全日本プロレス第三の男。日本で韓国系を自称した選手としては、大木金太郎と並ぶビッグネームと言えるだろう。※ ※ ※ 「トランプ大統領と最も親しい日本人」として、写真誌に取り上げられたタイガー戸口。記事中では戸口のケータイに登録されていたトランプ個人の電話番号に、直接電話をかけたりもしていた(結局、トランプは出なかったが…)。 戸口がキム・ドクの名でWWF(現WWE)に参戦していた頃に、不動産王として名を馳せていた時代のトランプは、よくプロレス観戦に来ていたようで、たまに食事に誘われたりもしていたという。 「本人が親しいと言うのだから否定のしようもないのですが、話を聞く限りだと、2007年にはビンス・マクマホンとの抗争アングルでリングに上がったほどプロレスファンのトランプが、タニマチ的にレスラーたちを食事に招いたというぐらいだったのでしょう」(プロレスライター) この頃の戸口はWWFの常連だったとはいえ、あくまでも主要なストーリーラインからは外れた悪役ジョバー(スター選手を盛り立てるための負け役)であり、トランプから「おまえの悪役ぶりはいい」と声をかけられたという戸口の言葉が事実ならば、現職大統領はよほどマニアックなプロレスファンということになる。 「戸口は端役とはいえ、1988年にはアーノルド・シュワルツェネッガー主演の映画にも出演していて、それなりに存在感はあったのでしょうが、もともとがビッグマウスで知られていただけに、すべてを信用するのもどうなのか」(同) アメリカマットで重用されたのは、やはりその巨体と、いかにも東洋系ヒールらしいルックスによるところが大きかった。日本プロレス時代にはゴッチ教室で鍛えられ、実は高いレスリング技術を持っていたことも評価のポイントであったろう。これも戸口本人の弁ではあるが、アメリカで活動した約30年間のうちは、毎年のように高級車を買い替えていたぐらいの高収入を得ていたらしい。 確かに、そのプロレス人生を振り返ってみると、実はかなり恵まれており、常に“求められる存在”であったようである。 高校時代は柔道の猛者として鳴らし、大学からのスカウトもあったというが、もともとがプロレス好きであったことから1967年、日本プロレスに入団。戸口の父親は大相撲時代の力道山の先輩で、仲もよかったという。その縁で戸口は中学卒業時、力道山に直接プロレス入りを依頼したが、力道山からは「友人の子は預かれない」と断られ、その死後、さらに後輩である芳の里に依頼して入門がかなったという。★ライバル鶴田と65分に及ぶ熱戦 日プロ崩壊直前の1972年に渡米すると、東洋系ヒールのキム・ドクとして主力級で活躍。1976年には日プロ時代に付き人を務めた大木金太郎の誘いで全日本プロレスに参戦し、「韓国師弟コンビ」としてジャイアント馬場&ジャンボ鶴田に挑み、インターナショナルタッグ選手権に勝利して同王座を獲得している(鶴田の暴走による王者チームの反則負け)。 その後も大木とともに全日を主戦場とし、中でも1978年に愛知県体育館で行われた鶴田とのUNヘビー級選手権、延長5分を含めた65分時間切れとなった一戦は、戸口のベストバウトともいわれる好勝負となった。それもあって大木が全日を離脱した後も単独で継続参戦し、1979年には正式に所属選手となる。なお、タイガー戸口のリングネームとなったのはこのときからである。 鶴田とのシングル全10戦は戸口の1敗9分け。その敗戦も反則負けで、まさに実力拮抗のライバル関係と言えるものであり、馬場、鶴田に次ぐ日本陣営の3番手と見なされていた。 だが、1981年には新日本プロレスへ移籍。「本人は『引き抜きではなく全日退団後に新日からオファーがあった』と話しますが、その後、馬場が長州力率いる維新軍の一員としての戸口の全日参戦を拒絶したあたりをみると、戸口自身がどう思っていたかはともかく、馬場からすれば相当な不義理があったのでは?」(同) 新日での目立った成績は、キラー・カーンとのコンビでのMSGタッグリーグ準優勝ぐらいだが、この頃にはむしろアメリカを主戦場としており、前述のように稼いでいたという。 その後もインディー団体への参戦などを続け、昨年には70歳にしてWEWヘビー級王座を獲得している。「インディーとはいえ、この年齢でシングルで戦えること自体が異例のこと。他のレジェンドたちは休みながらのタッグマッチがせいぜいですからね」(同) そうしてみるとやっぱり、そのビッグマウスに相当するだけのすごいレスラーなのかもしれない。タイガー戸口***************************************PROFILE●1948年2月7日生まれ、東京都葛飾区出身。身長193㎝、体重125㎏。得意技/ショルダー・バスター、ツームストーン・パイルドライバー、キウイ・ロール_文・脇本深八(元スポーツ紙記者)
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スポーツ 2019年09月10日 22時30分
本命は高津ではない? 小川・宮本退任のヤクルトが求める次期監督の有力候補とは
野球は「感情」が大きく左右するスポーツとされている。監督人事も同じようである。そして、ファン、関係者の望む指揮官と、フロントの決定は必ずしも、一致しないようだ。 「後任は高津二軍監督が有力」――。最下位に沈む東京ヤクルトスワローズの小川淳司監督(62)の後任として、高津臣吾二軍監督(50)名前が報じられたのは、9月9日だった。妥当といえば、妥当な人事だ。第一次政権の小川監督、真中満前監督がそうだったように、近年のヤクルト指揮官は二軍監督を経験している。その流れからすれば、高津氏が最有力となるのは当然だ。 また、日本、メジャーリーグ、韓国、台湾、国内独立リーグを渡り歩き、新潟アルビレックスBC(ルートインBCリーグ)では、すでに監督も経験している。その当時のアルビレックス選手に「監督・高津」について質問したことがあるが、 「ミーティングでの話、練習中のアドバイスも凄く分かりやすい」 と、評判も上々だった。指導者としてヤクルトに帰還したのは2014年。17年から現職にあり、世代交代を進めるチームの状況も把握している。もし本当なら、期待が持てそうだ。 しかし、今回の監督交代劇には、不可解な情報も多く聞かれた。 「誰が監督に相応しいか、あるいは、誰に監督になってもらいたいかと球団が関係各位にリサーチをかけたら、もっとも多かったのがOBの古田敦也氏でした。兼任監督時代、フロントと衝突することもあって、彼の帰還に抵抗感を持つスタッフも少なくありません」(球界関係者) ペナントレース中盤あたりから、宮本慎也ヘッドコーチ(48)が「誰かが責任を取らないと…」と、退団を口にしていたとの証言も聞かれた。セ・リーグで“一人負け状態”となっての引責で、今回の高津新監督論と同時に、「宮本ヘッドは退団へ」とも伝えられていた。 「小川監督の2度目の指揮官登板が決まるのと同時に、宮本氏もヘッドコーチに就任しています。この時点で『小川監督の次は宮本ヘッド』という空気になっていました」(スポーツ紙記者) 17年、真中監督で「シーズン96敗」という記録的な大敗を喫し、当時フロント職だった小川氏の再登板が決まった。2度目の小川監督にはチーム再建、戦力が整って、次期監督で優勝を狙う…。この流れに当てはめると、小川監督の参謀役に抜てきされた宮本ヘッドを次期監督と見るのが自然である。しかし、 「宮本ヘッドが先に引責辞意を球団に伝え、あっさり認められました。球団は今季で監督任期の切れる小川監督の退団を否定していません。小川監督には『しばらくしたら、フロント職で戻ってきてほしい』と言い、若い宮本ヘッドには何もナシです」(前出・関係者) 小川監督が先に辞意を表明し、宮本ヘッドがそれに追随するのなら、不自然ではない。そして、帰還を呼び掛けるとしたら、若い宮本ヘッドの方だと思うが…。 ファンが古田氏の帰還を望むのは、愛された選手だったからだろう。また、90年代の強いヤクルトの象徴的な存在でもある。当時のヤクルトは、野村克也監督が選手を育てなからチームも強くなっていった。古田帰還論には、そんな90年代の再現を願っての声も込められているのかもしれない。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2019年09月10日 19時40分
ロッテ・井口監督、退場直後“中華料理”に「いいね!」? まさかの行動に「やることないの?」の声
9日に行われたロッテ対ソフトバンク(ヤフオクドーム)の一戦。この試合中に退場処分を受けたロッテ・井口資仁監督が、その後にとった行動がファンの間で注目を集めている。 今回の一件のきっかけとなったのは、ロッテ5点リードで迎えた4回裏一死一塁の場面。井口監督は打者・グラシアルへの判定を巡り審判へ抗議に向かうも、この行為が野球規則に記載の「打球がフェアかファウルか、投球がストライクかボールか、あるいはランナーがアウトかセーフかという裁定に限らず、審判員の判断に基づく裁定は最終のものであるから、プレーヤー、監督、コーチまたは控えのプレーヤーが、その裁定に対して、異議を唱えることは許されない」という一文に抵触。この結果、井口監督は現役時代を含めて初の退場処分を受けてしまった。 「なんで退場と思ったけどそういうルールがあったのか」、「十数秒のやりとりで退場宣告はちょっと早すぎない?」、「もう少し納得のいくアナウンスをしてほしかった」と、ネット上のファンからさまざまな反応が寄せられたこの退場劇。 一方、その直後に「退場後の井口監督がインスタグラムをやっている」と一部で話題になっていた。 ファンの1人が、「井口監督退場になってから速攻でインスタしてる」という旨の文章と共に、井口監督がインスタグラムで「いいね!」をしたと思われるキャプチャ画像をSNSに投稿した。午後8時20分ごろ、井口監督の公式アカウント「iguchi.tadahito6」が、フォロー中と思しきアカウントがアップした男性4人の集合写真投稿に、「いいね!」を押していることが確認できる。また、午後9時30分ごろに別のファンが投稿した画像では、この他にもそれぞれ中華料理らしき料理の画像、車の画像が添付された投稿に対し「いいね!」を押していることが確認できた。 各メディアの報道、及びにNPB公式サイトによると、井口監督が退場したのは午後7時25分ごろのことで、その後試合が終了したのは午後9時47分。野球規則では、退場者が球場内に残る場合、ベンチを離れクラブハウスにとどまっていなければならないと定められている。 そのため、発見された井口監督による3つの「いいね!」はいずれも、退場後も続いた試合の最中にクラブハウス内で押されたものということになる。なお、セ・パ両リーグには「ベンチ内やその付近に情報機器を持ち込んではならない」という申し合わせが存在するが、禁止されているのはあくまで当該試合に関わる情報伝達行為であり、インスタグラムをはじめとしたSNSの使用は想定されていない。 これらの「いいね!」が本人によるものなのか、それとも関係者など別の人物によるものなのかは不明。ただ、これを受けたファンからは「退場後にインスタ鑑賞は面白すぎ」、「クラブハウスってそんなにやることないの?」、「退場の怒りをインスタで発散してて笑った」、「裏で一人いいね押す井口監督かわいすぎる」といったコメントが寄せられている。 「11−6」の勝利で終わった試合の終了後、井口監督は選手をねぎらうため即座にグラウンドへ出てきている。もしかすると、退場後の待ち時間は想像以上に暇だったのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2019年09月10日 18時54分
オリックス、リリーフ陣に打撃!“投げる闘争心”近藤大亮が鼻骨骨折で戦線離脱!
オリックスは10日、前日の楽天戦(楽天生命パーク宮城)の試合前練習中、顔面にボールが当たった近藤大亮投手が、仙台市内の病院でCT検査を受けた結果、鼻骨骨折と診断されたと発表した。近藤は同日、出場登録を抹消されている。 現在大逆転でのCS進出を目指しているオリックスだが、今月はまだ勝ち星がなく、引き分けを挟んで今季ワーストの8連敗中。最下位に逆戻りしただけではなく、CS圏内の3位ロッテとは6.5ゲーム差となってしまった。先発投手の駒がなかなかそろわない中、近藤、吉田一将、山田修義、山崎福也、神戸文也、海田智行、増井浩俊、そしてクローザーのディクソンら中継ぎ陣が踏ん張って、8月の快進撃を支えてきただけに、闘争心あふれるピッチングでこれまで力投を見せてきた近藤の離脱は、チームにとってダメージは大きいだろう。 近藤は今シーズン、52試合に登板、4勝6敗1セーブ26HP、防御率3.44の成績で、登板数は昨年に並び、キャリアハイだった2017年の55試合の登板数を上回る勢いだった。アクシデントとはいえ悔やまれる離脱だ。ただ、近藤が抜けた「穴」は若い中継ぎのピッチャーにとってはアピールするチャンス。近藤の離脱は残念だが、ファームにはチャンスを狙っているピッチャーがたくさんいるだけに、こういう時こそ“救世主”が現れることを期待しよう。先発投手陣にはシーズン最後の踏ん張りを見せてもらいたい。(どら増田)
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東京で一番暑い場所。真夏の歌舞伎町にたちのぼった入道雲!! 地下プロレス『EXIT-79 CORE:Y』に波乱の一揆勃発!!
2011年07月11日 15時30分
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『群馬のチャップマン』がトラのブルペンを変える!?
2011年07月11日 15時30分
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ゲイがコネー! タイソン・ゲイが臀部手術で世界陸上出場ならず
2011年07月11日 11時45分
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ボビー・オロゴンの弟がボクシングに転向へ
2011年07月09日 19時00分
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甲子園ダークサイト情報2011年版 審判のトラウマ? 「大会直前にルールブックを読み直し…」
2011年07月09日 17時59分
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阪神幹部が名古屋入り 緊急トレードの相談か!?
2011年07月09日 17時59分
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西田隆維のマラソン見聞録 第3話「札幌国際ハーフマラソン」
2011年07月08日 15時30分
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サヨナラ負けの悪夢を払拭できない星野楽天のスターティング・オーダー
2011年07月07日 15時30分
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スポーツ
あの言動で地元ファンが星野監督の一挙手一投足を監視?
2011年07月07日 11時45分
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スポーツ
格闘技バブルはなぜはじけたか?
2011年07月06日 15時30分
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スポーツ
破産法申請「ドジャース再建のキーマン」は黒田だ!
2011年07月06日 11時45分
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スポーツ
米球宴落選! マリナーズが『ポスト・イチロー』を探している?
2011年07月05日 15時30分
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スポーツ
ブレーブスGMが明言「日本の関係者が川上憲伸を観に来ている」
2011年07月05日 11時45分
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スポーツ
懲りぬ亀田興毅! 今回も“勝てる相手”と防衛戦
2011年07月04日 15時30分
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スポーツ
橋本真也の愛息・橋本大地が高山善廣に敗れる
2011年07月04日 11時45分
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スポーツ
スターダム 高橋奈苗デビュー15周年記念試合全カード発表会見
2011年07月04日 11時45分
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全日本プロレス・ヘイトへの暴行事件で無期限出場停止の3選手の処分が解除!
2011年07月01日 16時00分
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西田隆維のマラソン見聞録 第2話「メディカルフィットネスH&M講習会」
2011年07月01日 15時30分
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緊急補強に無言の抗議? 巨人二軍の機動力野球
2011年07月01日 11時45分