社会
-
社会 2023年07月18日 06時00分
国民の30%近くが移民のドイツ、差別はないものの深刻な悩みも
日本政府は2023年4月24日、自民党に対し熟練技能を持つ外国人の在留制度「特定技能2号」の資格拡大を検討する方針を示した。これまでの建設業や造船関連業に加え、漁協や航空業の分野などでも特殊技能を持つ外国人を広く受け入れるとし、今後、日本に在留できる外国人が増えることが予想される。 それでも日本の外国人受け入れ体制は欧米諸国に比べてまだまだ整っていない。過去に多くの移民や難民を受け入れてきたドイツは、2015年にシリアなど中東からドイツ人口の約1パーセントに当たる90万人もの難民を受け入れ、昨年もウクライナから90万人の難民を受け入れた。 2019年の時点でドイツでの移民の割合は約26パーセント。対して日本は、法務省の資料から試算すると2020年時点で移民(在留資格を持つ外国人)の割合は約2.37パーセント。受け入れた難民は2019年時点で81人と圧倒的に少ない。なお通常、移民は本人の意思で自国を離れて別の国に移住した人のこと。難民は紛争など自発的でない理由で国を逃れた人々のことをいう。ドイツでは難民は“やむを得ない事情”で国から逃れている人々と思われているため、ボランティアの対応が素早く人々からの助けも手厚い。国も難民のビザ申請を優先させている。 >>車椅子ユーザーのエレベーター問題、ドイツではあり得ない? 原因は国民性か、設備の至らなさか<< ドイツでは移民や難民が身近であることが珍しくはない。母国から察したり、難民が自ら明かしたりして分かることもある。 最近だと近所の人がウクライナ難民を、ホームステイの形で家に住まわせているという状況が学区単位で2、3件、多い地域では10件ほどある。また、学校にウクライナからの難民の生徒が突然来ることも珍しくはないのだ。こうした背景にはドイツでは移民や難民を受け入れる体制が整っていることが挙げられるだろう。難民が大量に押し寄せることが予想されると主要駅には受け入れをスムーズに行うためのセンターが設置され、通訳などのボランティアも大学などを通じて募集されすぐに集まる。さらに今年の2月には移民をより大幅に受け入れるため法律を改正することが決定された。これまでは企業からの招へいがなければ働くためのビザを取得できなかったが、学位やドイツ語能力が一定数あれば最長1年間ドイツに滞在して就職先を探すことができるのだ。 こうした移民や難民を受け入れる窓口を大きくし彼らを多く受け入れることは、ドイツが近年労働者不足で悩んでいるIT産業や医療部門の人材を確保できるというメリットがある。またドイツで深刻になっている少子化解消にもつながり、将来的にドイツ国民一人ひとりの負担を減らすことができるのだ。ドイツ国民は元々移民が多いこともあるが、こういった事情を理解しており、移民に対して嫌悪感を抱きにくくむしろ感謝している面もあるのだろう。 なお、移民の受け入れはEUの中でもドイツが突出して多いが、フランスやスペインなどドイツ周辺国も移民に対しては寛容で、労働者確保や出生率アップのために移民を受け入れている。 一方でニュースにはならないものの、ひっそりとドイツ国民が抱えているデメリットとも言える問題もある。移民や難民が増えたことで当然、小学校や中学校にも移民が来ることになるのだが、言葉や文化の壁でドイツ人の子どもの肩身が狭くなっているというのだ。 ある都心の公立の小学校では移民が多く住んでいる地域ということもあってか、クラスの8割が移民でドイツ語が流暢に話せない子も多いという。11歳の息子を持つ母親は「息子のクラスはトルコ人が多く、教室で聞こえる言葉はほぼトルコ語。ドイツ人が分からない話題も多く、人数的にもドイツ人が圧倒的に少ないので仲間外れのようになっている」と言う。また6歳の娘を持つ別の母親はドイツ語能力の違いからどうしても勉強に差が出てしまうことが悩みだという。「娘のクラスには純粋なドイツ人は1人。ドイツ語ができても問題が解けないという子が多く、友達同士で勉強を教え合い切磋琢磨できない」そうだ。 こういった状況から、どうしても移民が多い公立小学校の地域に通う子どもは私立を選ぶ傾向も多いという。そのため私立への入学希望が殺到し、数年前からウェイティングリストに名前を載せてもらうように手配をせざるを得ず、私立のために学費がかさむという問題もある。現地在住の日本人は「こうした状況になっても移民に対して文句を言う親はあまりいないが、内心、ドイツ国民が損をしていると思っている部分はあるのではないか」と推測する。 移民や難民を受け入れることは人間としての権利を尊重しているという点や国際的な観点からも称賛されるべきだろう。しかしながら、現場では子どもたちがちょっとした負担をしいられる。 わらにもすがる思いでドイツをめざす移民の思いを逆手にとる悪質なブローカーの存在もある。悪質なブローカーはある程度の費用を得ながらトラックに移民を押し込むなどして移民を輸送し、途中で移民を窒息死などで死なせる。そんなニュースが数年前は多く出ていた。またここ最近では移民の奴隷化も問題になっている。海外ニュースサイト『InfoMigrants』は10代前半の若いベトナム人の少年少女が、悪質な人身売買業者によってドイツに送り込まれ、ドイツで最低賃金を遥かに下回る賃金で働かされるケースがあることを紹介している。 ドイツでも問題が出てきている面を見ると、移民や難民の受け入れは簡単ではないだろう。しかし日本の将来を考えた際、移民の受け入れ窓口を広くしていくことは日本にとってもメリットがあるはずだ。記事内の引用について「令和2年6月末現在における在留外国人数について」(法務省)よりhttps://www.moj.go.jp/isa/publications/press/nyuukokukanri04_00018.html「令和元年における難民認定者数等について」(法務省)よりhttps://www.moj.go.jp/isa/publications/press/nyuukokukanri03_00004.html「'Disappeared, run away, dead': How gangs trade Vietnamese children, and people, as goods across Europe」(InfoMigrants)よりhttps://www.infomigrants.net/en/post/29803/disappeared-run-away-dead-how-gangs-trade-vietnamese-children-and-people-as-goods-across-europe
-
社会 2023年07月17日 21時00分
82歳男、小学生をひき逃げして逮捕「わしが一方的に悪いんか?」と開き直る
広島県大竹市の市道で、下校中だった小学生をひき逃げしたとして、82歳の男が逮捕されたことが判明。その行動と動機に怒りが広がっている。 警察によると、男は6日午後3時頃、大竹市の市道で下校中だった11歳の小学生をはね、そのまま逃走した。被害を受けた児童が警察に届け出て、事態が発覚。警察が捜査を進めた結果、防犯カメラの映像から同市に住む82歳の男が捜査線に浮上。ひき逃げの疑いで逮捕した。 警察の取り調べに対し、男は「わしが一方的に悪いんか?」と容疑を否認するような発言をしているとのことだ。なお、事故に遭った小学生は頭に擦り傷を負うなどの怪我をして病院に運ばれたが、命に別条はなかったとのことだ。 >>29歳男性巡査長、女性をひき逃げして書類送検 停職1か月の処分に「甘い」の声<< この事件に、ネット上では「82歳が未来ある子どもをひき逃げしたうえ、捕まるとシラを切る。池袋の事件から何も学んでいない」「事故の状況は別にしても、救護活動はできたはずだ。それは、男が悪い」「事故に関して言えば事情はわからないし、一方的に悪いとは言えないのかもしれない。しかし、それを判断するのは被疑者ではない」「年を取ってもこんな事を言うなんて、本当に情けない。もし自分の孫がこの被害に遭ったら、同じことが言えるのか」と怒りの声が上がる。 また、「確かに小学生も歩道を歩いていたのか、横断歩道なのかで過失の割合は変わるかもしれないが、逃げた人間に物を言う権利はない」「逃げなければ主張も聞き入れられただろうが、逃げた時点で10割悪い」などの意見も出ていた。
-
社会 2023年07月17日 06時00分
ホテルのバーでカクテル全種飲みチャレンジで男性死亡 アルコール摂取により胃腸炎に
ポストコロナで、今夏は旅行に出かける人も少なくないだろう。海外では、旅行先でむちゃをして、命を落としてしまった人がいる。 ジャマイカのリゾートホテル内のバーで、メニューのカクテル全飲みチャレンジをした宿泊客の男性が死亡した事故で、死因が判明した。海外ニュースサイト『New York Post』『Daily Mail』などが6月27日までに報じた。 報道によると2022年5月、イギリス・スタッフォードシャー在住で当時53歳の男性が、休暇でジャマイカを訪れた。男性の子どもや、妹、親戚らも一緒の家族旅行だったという。男性は滞在中のホテルのバーで、同じくホテル宿泊客のカナダ人女性2人と知り合いになった。この日、知り合った女性の1人が誕生日で、女性らはバーでお祝いをしていたという。 >>胸が女性化し膨らみ始めた男性、原因はプロテインの過剰摂取 「自業自得」の声も<< 同日夜、男性は、ホテルのプールバーで女性らと再び合流。このとき、誕生日の催しとして、バーのメニューにあるカクテルすべてを飲めるかチャレンジした。チャレンジに参加した男性は、全カクテルメニュー21種類のうち、12種類目を飲んだ時にギブアップ。ホテルの自室に戻ったそうだ。男性の家族によると、部屋に戻ったとき男性はすでに緊急を要する状態で、繰り返し嘔吐していた。ホテルの看護師が呼ばれたが、適切な処置をせず。しばらくして救急隊が駆けたが、男性の死亡が確認された。 最近になって、ジャマイカの捜査当局が男性の死因を公表。アルコール摂取が原因の急性胃腸炎だった。ジャマイカの現地捜査では、アルコールを含む毒物検査については、結果が出てもイギリス本国に報告が来るまで3年はかかる模様。イギリスの死因審問によると、男性の死因は、アルコールの過剰摂取によるもので間違いないとみているという。 死因発表の連絡を受けて、男性の家族は「ホテルの看護師は、胸を押して(心肺蘇生)を行っただけ。何もしなかった。すぐに適切な処置をしていれば、男性は助かっていたと思う。対応は本当にひどいものだった」などと、ホテル側の対応を非難している。 このニュースが世界に広がると、ネット上では「看護師は救急救命のプロではない。責める相手を間違っている」「一番悪いのは、全カクテル飲みをした男性」「男性の家族はこれ以上話さないで。同じイギリス人として恥ずかしい」「胃腸炎というよりは、吐いたものが詰まった窒息死?」「カクテル12杯はさすがにマズイ」「50代なら自分の飲酒量くらいコントロールすべき。女性にいいところを見せたかったのか」といった声が上がった。 旅先ではつい気が大きくなりがちだが、アルコールの過剰摂取は、命の危険もある。お酒の飲みすぎにはくれぐれも注意したいものだ。記事内の引用についてMan dies after trying to drink all 21 cocktails on menu during family vacation in Jamaica(New York Post)よりhttps://nypost.com/2023/06/27/man-dies-after-trying-to-drink-all-21-cocktails-on-menu-on-jamaican-vacation/British father, 53, dies on holiday in Jamaica after trying to drink all 21 cocktails on pool bar menu: Family raises nearly £10,000 in bid to fly him back for funeral(Daily Mail)よりhttps://www.dailymail.co.uk/news/article-12238259/British-father-53-dies-Jamaica-trying-drink-21-cocktails-pool-bar-menu.html
-
-
社会 2023年07月16日 17時59分
「おぐらが斬る!」札幌ホテル首切り事件 犯人の動機は憎しみか歪んだ愛か、それともプロの仕業か?
7月2日の真夜中、札幌市のホテルで、首を切断された男性の遺体が見つかった。女性のような容姿と声の容疑者が、被害者男性の頭部を持ち帰ったとみられており、警察は行方を追っている。事件から2週間以上たったが、相変わらず事件は謎だらけだ。被害者は恵庭市の会社員・Aさん(62)。事件当日、家族には行き先を告げないまま札幌市内で行なわれたディスコイベントに参加。レディ・ガガ風の仮装をして、下はスカートという女装をして踊っていたという。その後、容疑者と合流し、現場となったホテルに向かったと思われる。ホテルに入って3時間後、2人が入った部屋から「先に出ます」という“女性のような”声で連絡が入り、容疑者が先にホテルを出て、チェックアウトの時間が来ても退室しないのを不審に思った従業員が確認に行くと。Aさんの首なし死体が浴室にあった。しかしAさんの荷物は何一つ残っていなかったのだ。当初警察は、遺体にある指紋と被害者の死体しか手掛かりはなかった。警察は被害者の身元を突き止めるのに2日かかっている。身元がわかったのは、被害者の妻から行方不明届が出され、自宅の指紋と遺体の指紋が一致したからだ。ただよほど証拠が少ないのか、ホテルは数日かけて鑑識が捜査をしている。また、警察は防犯カメラのリレーで容疑者を追うも見失ってしまう。これは警察のミスではなく、容疑者が逃げた方向は防犯カメラが少ない地域だったからだ。もし容疑者がそのことを知っていたとすれば、土地勘がある人物かも知れない。警察は防犯カメラに写っている映像を公表するなどの、公開捜査を行っていない。これは公開するような、鮮明な映像が残っていないからかも知れない。警察はいま、タクシー会社のドライブレコーダーを調べているという。被害者の遺体に、防御創(身を守るための傷)がなかったことから、犯人はAさんが安心できるほど、親しい間柄ではないかと考えられている。Aさんの趣味は女装で、容疑者は“女性のような声” であったことから2人は同好の士や恋人である可能性は否定できない。ただ容疑者はいまだ男性か女性か、知り合いか初対面かはわかっていない。心理学的には首すなわち人間の顔というのは、その人のシンボルであり、戦国時代だと「戦利品」である。容疑者は被害者を激しい憎しみゆえに首を持ち帰ったのだろうか? それとも愛するあまり持ち帰ったのだろうか?もう一つの謎は、犯行時間わずかに3時間。その間にAさんを浴室で殺し首を落として、浴室の血痕を洗い流して、スーツケースに首やAさんの持ち物をすべて入れ、証拠を消してホテルを出ていった。初めての殺人にしては手際が良すぎる。まるで手慣れたプロのような仕事をしている。当初数日で解決かと思われたこの事件はいまだ謎だらけだ。プロフィール巨椋修(おぐらおさむ)作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。
-
社会 2023年07月16日 06時00分
オンラインゲームで出会った男女が不倫、夫を捨て子連れで男の元へ 不法入国で女ら逮捕
愛する人と一緒になるために、すべてを捨てて相手のもとへ…。そんな映画のワンシーンのような出来事が、インドで発生したようだ。 インド・ウッタルプラデーシュ州の住宅で、密入国したパキスタン人の女を警察が発見し、女をかくまった容疑でこの住宅に住むインド人の男、パキスタン人の女、女の子どもを逮捕した。海外ニュースサイト『BBC』『New York Times』などが7月6日までに報じた。 報道によると、2019年パキスタン・カラチに住む27歳の女は、人気の対戦型サバイバルシューティングゲームに参加。オンラインゲーム上で、女はとあるプレイヤーと出会ったという。女はそのプレイヤーと意気投合。交流の場をSNSに移して、2人は連絡を取り始めた。女が意気投合したプレイヤーは、インド・ウッタルプラデーシュ州に住む22歳の男だ。 >>ゲーム機を盗まれ激怒、元ルームメイトを包丁でメッタ刺し 男に終身刑判決<< 会話を重ねるごとに、2人は引かれ合ったようだ。しかし、女は既婚者で、4人の子どもがいる。女は夫と別居中だ。女がオンラインゲームに夢中になった2019年に、夫は仕事でサウジアラビアに転勤。以降夫はサウジアラビアに住んでいる。 男女の仲が進展したのは、2023年になってからだ。2023年3月、男女は実際に会うことに。2人はネパールの首都カトマンズで落ち合ったそうだ。同じホテルの部屋に宿泊して、1週間ほど密会を楽しんだという。その後、2人は再会を約束して、それぞれ帰国の途についた。 初めての出会いから2か月後の2023年5月、女は子ども4人を連れて、再びネパールへ。女はパキスタンに戻るつもりはなかった。住んでいた家を、夫に何も言わずに売り払い、インドに渡る資金を用意したという。女と子どもらが、どうやってネパールからインドに入国したのかは不明だが、密入国したようだ。 インド入国後、女らは男の住む家へ。男の家に着いた女らは、温かく迎え入れられた。のちに男がアパートを借りて、一緒に暮らし始めたという。同居生活が2か月続いたころ、インド警察が男女の前に現れたそうだ。男女は結婚するために、弁護士に相談。このときの弁護士が警察に通報した。警察は、不法滞在の疑いで女と子どもらを逮捕した。男と男の父親も、不法滞在者をかくまった容疑で逮捕された。 警察の取り調べでは、男女ともに容疑を認めている。女は「パキスタンに戻りたくない。彼を愛している。すべてを捨ててきた。彼と結婚させてほしい」などと話しているという。男も、「私たちを結婚させてほしい。家族を作りたい」などと懇願しているそうだ。捜査関係者によると、不法滞在で有罪となれば、2〜3年の禁固刑となる。さらに、女と子どもは、パキスタンに強制送還される可能性が高いという。 このニュースが世界に広がると、ネット上では、「ゲームの世界でも出会いがあるのか」「純愛でも不倫はNG」「夫との仲を清算してからにしなさい」「恋は壁が多いほど燃え上がるもの」「強制送還されたら、名誉殺人で女は殺されそう」「恋愛体質の母親に振り回された子どもがかわいそう」「一番かわいそうなのは、出稼ぎ中の女の夫」といった声が上がった。 ほかに好きな人ができたとしても、その人と一緒になるために、すべてを投げ出して不法入国するのはいただけない。後先考えずに行動したために、女は自分の首を絞める結果となってしまった。記事内の引用についてPUBG: India-Pakistan gaming love story ends in jail(BBC)よりhttps://www.bbc.com/news/world-asia-india-66117548They Fell in Love in a Video Game. Now Both Are in Jail.(New York Times)よりhttps://www.nytimes.com/2023/07/06/world/asia/pakistan-india-game-arrest.html
-
-
社会 2023年07月15日 19時00分
警官マニアの高校生、夜のパトロールで逮捕!【衝撃の未成年犯罪事件簿】
度を越えた「熱狂的マニア」は、時に思いもよらぬ行動を起こすことがある。 1978年(昭和53年)、京都府でとあるジャンルの熱狂的マニアの高校生が、警察に逮捕される事件があった。 ある夜、違法駐車の車をたった一人で取り締まる若い警官がいた。その警官は運転手が戻って来ると、「エンジンを掛けたまま車を止めてはいかんじゃないか。(車が)盗られてしまうぞ」と声を掛けるなど、京都府内の交通安全を守っているようであった。 >>両親に捨てられた少年が「放火魔」に?【衝撃の未成年犯罪事件簿】<< ある日の事、声を掛けられた運転手は、突然の警察の登場に「青切符を切られるのではないか」と身構えたが、その警官は切符も切らず、ただひたすらに注意するばかり。さらには交通ルールもあまり把握していないようで、言葉使いもやけに幼い事に気が付いた。 怪しんだ運転手が「あんたホンマに警察なんか?」と尋ねると、警官は慌てて胸から警察手帳を取り出した。だが、取り出した警察手帳には紛失防止用の紐が付いていなかった。 警官にとって警察手帳は「命の次に大切な身分証」と言われており、紐は装着が義務付けられている。それを知っていた運転手が指摘すると、警官は「しまった!」と慌てたようにその場から逃げ出したという。 実はこの警官は、警官のコスプレをした高校生男子(17歳)だったのである。彼は通信販売で購入した警官の服装一式、モデルガン、手帳など26点を所有しており、夜になるとそれらを着込んで夜の街へと繰り出し、たった一人で「警察ごっこ」を繰り返していたという。 高校生が「警察マニア」になった理由は、以前彼はバイクを使った暴走行為で捕まった際、不良よりも警察官のかっこよさに憧れてしまい、「自分もいつか警察官になりたい」という夢を叶えるため、服やモデルガンなどを自分で購入していたという。 なお、直接的な被害は無かったにしても、警察の格好をして業務を妨害したため公務執行妨害の可能性に当たるほか、偽の警察手帳は市販の手帳ケースを改造したもので、リアリティを出すため自分で印刷した「京都府警察」のシールが貼ってあり、これが公文書偽造に当たる可能性があるという。 「秘かな楽しみ」としては、高く付いてしまったようだ。
-
社会 2023年07月15日 16時00分
「おぐらが斬る!」プーチンの孤立 スウェーデンのNATO入りトルコの裏切りベラルーシの心変わり
ウクライナ侵攻からプーチンにとって何もいいことがない。そもそもプーチンはこの侵攻を2~3日で完了すると思っていた。それがキ―ウ陥落は果たせず、やることなすこと裏目裏目である。最初はウクライナがNATO寄りになっているのが気に入らなかった。ウクライナが親NATO反ロシアを許しておけば、他の東欧諸国や北欧諸国もNATO入りを希望するかもしれない。そこでプーチンは「ウクライナで虐待されている親ロシア派やロシア人を助け、ウクライナのネオナチを成敗する」と主張して、侵攻を開始した。それが昨年5月フィンランドとスウェーデンがNATO加盟を希望した。藪をつついて蛇を出してしまったわけだ。フィンランドの加盟はわりとスムーズに進んだが、親ロシア的と思われていたトルコのエルドアン大統領は「スウェーデンは、クルド人のテロリストを支援している」と、加盟に反対していた。それが今年7月、エルドアン大統領は急転、スウェーデンのNATO加盟を認め、32番目のNATO加盟国になることになった。プーチンにしてみれば、味方だと思っていたエルドアン大統領に裏切られた気分だろう。フィンランドとスウェーデンがNATOに加盟することで、バルト海は完全にNATOに封じ込められることになる。プーチンが失ったものはバルト海だけではない。スウェーデンの加盟を認めたトルコは、黒海の出入り口であるボスポラス海峡とダーダネルス海峡は、トルコの海なのだ。黒海もまた失ったようなものだ。さらにプーチンにとってショックだったのは、ワグネルの反乱に仲介に乗り出したベラルーシのルカシェンコ大統領が、ロシア離れを起こそうとしているらしいのだ。ベラルーシと言えば、ロシアは6月に戦術核兵器を移送している。ルカシェンコ大統領は7月7日に「ほとんどの核弾頭は搬入している」とし、核の使用については「ベラルーシが侵略された場合、即座に反応する」と語った。ベラルーシに配備する戦術核兵器については「ロシアの言いなりにならない」ことを強調した。ロシアから送られた核兵器はNATOに向けられるとは限らない。ルカシェンコ大統領のいう「侵略」とは、ロシアに対して言っているかも知れないのだ。このルカシェンコ氏、最近存在感を増し、プーチンとの立場がこれまでの、従属的から対等、あるいは逆転したのでは? とさえいう人が出るくらい態度が変わった。スウェーデンのNATO入り、トルコの裏切り、ベラルーシの心変わりと、プーチンの孤立は深まるばかりだ。プロフィール巨椋修(おぐらおさむ)作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。
-
社会 2023年07月15日 06時00分
お化け屋敷の責任者、お化け屋敷内で14歳少女を性的暴行 被害は10回に及ぶ
お化け屋敷は大人も子どもも興奮でき、楽しめる娯楽の場所だが、海外ではそんなお化け屋敷で悲惨な事件が起きた。 アメリカ・ペンシルベニア州のアミューズメントパークにあるお化け屋敷で、26歳の男が14歳の少女をレイプし逮捕、起訴された。海外ニュースサイト『WEYI』と『Daily Express』などが4月27日までに報じた。 報道によると、男はお化け屋敷で働く責任者だったという。現在は退職している。少女もお化け屋敷でスタッフとして働いていた。なお、同州では労働許可証を取得し、親または法定後見人の書面があれば14歳でも働くことができる。労働が可能なのは学校が休みの時のみで、基本的には午前7時〜午後9時の間で最大8時間の労働が許可されている。 >>女教師、新任すぐに14歳男子生徒へ性的暴行で逮捕 13日間で3回、他生徒の前での行為も<< 男は2021年の夏から秋にかけて、お化け屋敷内で少女をレイプ。事件の際、お化け屋敷が営業中だったのか、別の従業員がいたのかは被害者が未成年ということもあり伏せられている。また男は同施設の近くの野球場や、静かで人けのない道路脇でも少女をレイプした。道路脇では車の中で犯行に及んでおり、男は少女を車に乗せて犯行現場まで向かった。少なくとも男は少女を10回レイプしている。 何らかの形で事件が明らかになり、男は4月19日に逮捕された。逮捕後、男はお化け屋敷で働いている間、他の未成年の少年に何度もアルコールを提供していたことも発覚した。男は現在、レイプや公然わいせつ罪、未成年に対して法を犯した罪などで起訴されている。男は罪を認めているものの、具体的な供述は明らかになっていない。 このニュースが世界に広がると、海外のネットユーザーからは「少女をレイプするなんて男には精神的な治療が必要」「お化け屋敷で性行為なんて恐ろしい。少女も怖かったはず」「少女は断りたくても相手は立場が上の人だし断れなかったのでは」「10代の未成年の従業員に手を出すなんて吐き気がする」「こういう男は再犯する。ずっと刑務所に入れておいてほしい」といった声が上がっていた。 複数回にわたって自分より立場の弱い少女をレイプした男の罪は重い。男が深く反省する必要があるのは当然だが、同時に被害に遭った少女やアルコールを飲ませられた少年の心のケアも必要だろう。記事内の引用について「Former manager of haunted house attraction accused of repeatedly raping teen girl」(WEYI)よりhttps://midmichigannow.com/newsletter-daily/former-manager-kip-kolesar-haunted-house-attraction-accused-repeatedly-raping-teen-girl-maxs-revenge-charged-felony-rape-statutory-sexual-assault-aggravated-indecent「Haunted house manager 'repeatedly raped 14-year-old girl' at creepy attraction – cops」(Daily Express)よりhttps://www.express.co.uk/news/us/1763482/haunted-house-manager-rape-teenager-pennsylvania-dxus
-
社会 2023年07月14日 23時00分
21歳男子大学生、女性に振られ嫌がらせで豚肉1kg送りつける 女性はイスラム教徒
男女関係のもつれから一方が相手に執拗に迫ることはあるが、海外では女性に相手にされなかった男が、女性にあり得ない嫌がらせをし続ける事件が起きた。 イギリス・ダラム州で、中国出身で大学生の21歳の男が、同じく大学生のトルコ人女性に対してストーカー行為を働いた。イスラム教徒である女性に大量の豚肉を送り、侮辱するような言葉を投げかけた容疑で逮捕された。海外ニュースサイト『Daily Mail Online』と『Wau Post』などが4月4日までに報じている。 報道によると、2人は2022年9月30日にナイトクラブで偶然出会い、連絡先を交換したという。後日、2人はデートに出かけ、最後に男は女性にキスをした。その後、腕に触れようとしたが女性は拒否。男に興味がないことを伝えたそうだ。なお2人は同じ大学だったとみられている。 >>店が間違えて提供した肉入りピザを食べた女性、精神的苦痛を理由に1500万円の損害賠償を請求<< 男は翌日からストーカー行為をするようになった。女性が無視しているにもかかわらず何度も電話をしたほか、女性が出席し自分は履修していない大学の講義に突然現れ、愛をつづった手紙とともに中国への航空券を女性に送った。 一方で嫌がらせのような行為もあった。女性が暮らす大学の寮に豚肉1キロを送ったという。女性はイスラム教徒であり、豚肉や豚由来のものを食べることが宗教で禁じられていた。またトルコ人である女性に対し、アルメニア人虐殺に関するメッセージを送り、トルコ人やイスラム教徒を侮辱するようなコメントをしたそうだ。アルメニア人虐殺とは1915年から1916年にかけ、オスマン帝国が国内の非イスラム教徒であるアルメニア人を集団虐殺した事件だ。オスマン帝国の後継国家はトルコにあたり、トルコ人にとっては非常にセンシティブな話題である。 女性が警察に通報し、男は2022年12月1日に逮捕された。男は罪を認めたものの、初犯ということもあり女性に近づかないという条件のもとすぐに釈放された。 しかし釈放後、男は女性に許しを求めるようなメッセージを送り、女性に警察への訴訟を取り下げるように懇願。再び女性に執拗に連絡をし、つけ回すこともあった。無視する女性に対して自殺をほのめかす言葉もかけた。 女性は再び警察に相談し、2023年1月30日に男は路上で女性に近づこうとしたところを捕えられ、再び拘束されている。2023年3月に男の裁判が行われ、男には28カ月の刑務所行きが言い渡された。同時に15年間、女性への接近禁止命令も科された。 女性は地元メディアに対して声明を発表し「男の嫌がらせのせいで怖くて部屋から出られず眠れない日々が続いている。勉強にも支障が出ている」と伝えている。男の供述などは発表されていない。 このニュースが世界に広がると、海外のネットユーザーからは「男の行為は最低。弁解の余地はない」「宗教を侮辱するなんて相手がどんなに傷つくか」「豚肉を用意してわざわざ送る行為が気持ち悪い」「ストーカーはもっと深刻なものとして捉えられるべき。最初に逮捕された時点で保釈されるべきではなかった」「28カ月は短い。刑務所から出てまたストーカー行為をしそう」といった声が上がっていた。 男の嫌がらせは女性を深く傷つけたことだろう。女性が少しでも早くこれまで通りの生活に戻ることを望む。記事内の引用について「Student, 21, who sent a kilo of pork to a Muslim woman he went on a date with, used 44 different phone numbers to contact her and bought her a plane ticket to Beijing is jailed for stalking」(Daily Mail Online)よりhttps://www.dailymail.co.uk/news/article-11906581/Student-used-44-different-numbers-contact-Muslim-woman-kilo-pork-delivered.html「Man from China sends 1kg of pork to Muslim woman who rejected his advances, jailed for 28 months」(Wau Post)よりhttps://waupost.com/man-from-china-sends-1kg-of-pork-to-muslim-woman-who-rejected-his-advances-jailed-for-28-months/
-
-
社会 2023年07月14日 16時52分
ジョージア大使「突如車のドアをあけられ攻撃されました」無事を報告 運転席のドアから腕を伸ばされる動画も投稿
駐日ジョージア大使のティムラズ・レジャバ氏が、車内で何者かの襲撃を受けたことを明かし、衝撃が広がっている。 14日13時過ぎ、レジャバ大使は自身のTwitterアカウントに動画と文章を投稿。「突如大使車のドアをあけられ攻撃されましたが、これはひどいです。大使館のドライバーの冷静な対応に感謝します」と報告し、動画にはドライバー席のドアを開け、レジャバ大使に向かって腕を伸ばし、撮影していると思われる端末を叩くような映像が映っている。レジャバ大使は続けて「日本の法執行機関のしかるべきご協力に期待します。」とつづっていた。 レジャバ大使は、同日16時半頃にその後の報告を投稿。写真にはレジャバ大使が報道陣に囲まれる様子が映っており、「ご報告です。多くの方にご心配をいただき、本当にありがとうございます。幸い私に怪我はありません。」と文章で伝えた。加えて、「しかし、今回の件は大きな動揺を招きました。「暴力」で何かを表現する事は絶対にあってはなりませんし、許されてはなりません。」と強く訴えた。 >>車椅子ギャル、エレベーター割り込み告発も容姿批判され苦言「こんなに個人攻撃に遭う世界」<< この投稿に「御無事でよかったです」「このような行為は許してはいけませね!」「これは大問題です…とても残念」「何があったのか?ただただびっくりしております」「このような蛮行を許すことはできないので、捜査関係者の尽力に期待致します」「ドライバーさんは大丈夫でしたか?」など、安堵と心配の返信が寄せられている。 レジャバ大使は6月、自身が優先席を利用する様子を同Twitterアカウントに投稿し物議となっていた。その他、親しみやすい投稿でも人気があり、この騒動に驚きの声が集まっている。記事内の引用についてティムラズ・レジャバ駐日ジョージア大使の公式Twitterよりhttps://twitter.com/TeimurazLezhava
-
社会
玉川徹氏「初めからコロナって大した病気ではない」発言物議「あんなに煽っておいて!」の指摘も
2023年04月19日 13時45分
-
社会
内閣府ポスターがパクリ? 類似性を認め取り下げ「事業者に真摯な対応求めていく」発表にも疑問
2023年04月19日 12時25分
-
社会
15歳少年、おば運転の車に捕まりスケボーするもひかれて死亡 同乗の女も児童虐待の罪で逮捕
2023年04月19日 06時00分
-
社会
48歳会社役員、高速バス車内で下半身を露出し逮捕 乗客が運転手に報告
2023年04月18日 23時00分
-
社会
49歳男、知人女性の自転車サドルに包丁を突き刺し逮捕「どんな発想なのか」驚きの声相次ぐ
2023年04月18日 22時05分
-
社会
「おぐらが斬る!」単独テロ、木村容疑者と山上被告の共通点
2023年04月18日 22時00分
-
社会
下関市は「統一教会の聖地」有田芳生候補の発言紹介の立憲SNS炎上 投稿削除も波紋
2023年04月18日 12時55分
-
社会
玉川徹氏の首相襲撃犯への発言に「加害者を弁護」と批判 「絶望の向かう先はテロ」持論が物議
2023年04月18日 12時25分
-
社会
岸田首相襲撃、犯人は「単純な模倣犯」苫米地氏が指摘 SPへの非難も「批判される話じゃない」
2023年04月18日 11時55分
-
社会
救急救命士、94歳女性の死後に家から金銭を盗む すぐに戻すも執行猶予付きの禁固刑に
2023年04月18日 06時00分
-
社会
43歳男、高知県庁に嫌がらせ電話で逮捕 助成金の対象外にされて恨みか
2023年04月17日 23時00分
-
社会
『ひるおび』、岸田首相襲撃に「リュック背負っている人が…」八代弁護士の問題指摘に疑問の声
2023年04月17日 17時00分
-
社会
「暗殺が成功して良かった」作家・島田雅彦氏が暴言? 山口4区補選は「坊主丸儲け」持論が物議
2023年04月17日 14時05分
-
社会
16歳〜34歳の女性が性的暴行被害 犯人は13歳少年、放課後に犯行に及ぶ
2023年04月17日 06時00分
-
社会
不法滞在でジャマイカに強制送還の男、英国人女性にHIVをうつしイギリスに戻される 禁固刑3年有罪判決
2023年04月16日 06時00分
-
社会
爆弾魔は「刑事ドラマ」好きの中学生? 劇場型犯罪の行方【衝撃の未成年犯罪事件簿】
2023年04月15日 19時00分
-
社会
黒岩知事の不倫報道で思い出される、女性関係が決定打で落選した鳥越俊太郎氏
2023年04月15日 17時00分
-
社会
夫を刺した25歳女、切り口を縫おうとした? 殺害を否定
2023年04月15日 06時00分
-
社会
「おぐらが斬る!」精神疾患で殺人、責任能力なし? 不起訴? 無罪?
2023年04月14日 22時01分
特集
-
岡平健治「19」解散は「お金の問題じゃない」 岩瀬敬吾、地元に戻るのを「止められてよかった」 今後はバラエティーで「ポンコツっぷりを見て笑ってほしい」
芸能
2025年08月05日 23時00分
-
野球人生“燃え尽きた”元プロ野球選手・宮國椋丞氏 今後は「周りの人に頼られたり、笑顔にしたい」
スポーツ
2025年07月25日 23時30分
-
-
豊ノ島、YouTubeチャンネルで若乃花とコラボ熱望 タレントとして相撲番組で「冠番組」持ちたい
芸能
2025年07月21日 12時00分
-
宮迫博之「雨上がり決死隊」再結成は「蛍原さん次第」 ドジャース始球式の裏話も明かす
芸能
2025年07月14日 17時00分
-
元ザブングル松尾陽介、沖縄で芸人のセカンドキャリアサポート 芸人引退に「心境の変化」
芸能
2025年04月28日 19時03分