そのなかで、粗品と肥後は故・上島竜兵さん(2022年死去)の行きつけだった居酒屋で酒を交わしながらトークを展開。すると、肥後が宮迫の話題に触れた。これに粗品が即座に「大嫌いです」と応じるも、肥後は「中毒になっている」と異議を唱えた。粗品は「俺、宮迫中毒?迫中?」と露骨に嫌な顔を見せたが、肥後は「しばらくたったら迫が欲しくなる。そういう体になっている」と見解し、粗品も「こびりついてるってこと?最悪。生き霊じゃないですか」などと嫌味を放った。
かねてから粗品と宮迫は犬猿の仲で知られるところだ。発端は2024年4月、フジテレビ系バラエティー番組「酒のツマミになる話」の一幕である。番組内で粗品が、YouTuberはおもしろくないと主張し、「芸人なのにYouTuberをおもしろいと言っているヤツが嫌い」と発言したのだ。これにMCの千鳥・大悟から「そんなヤツ、おる?」と問われると「せんえつながら、宮迫とか」と、元先輩でもある宮迫を呼び捨てで挑発したのだ。
さらに、「先輩じゃないんで、もう。アイツ、辞めたんやから。先輩ちゃう、あんなもん!」と吐き捨て、宮迫をののしった。以後、両者の関係は険悪となり互いのYouTubeチャンネルなどでバトルを繰り広げた。
だが同年6月、宮迫は自身のYouTubeチャンネル「宮迫ですッ!」で「僕はもう負けでいいです」「エンタメでやってくれている、と僕は思っていたので、エンタメの返しでいろいろやっていましたけど……。もう勘弁してくれへんかな。しんどいわ」と嘆き、“敗北”を宣言。それ以降、宮迫は粗品のイジりにも沈黙を貫いていた。
これに同月、粗品がお笑いコンビの千原兄弟・千原せいじのYouTubeチャンネル「せいじんトコ」に出演し、宮迫をディスる理由を説明した。千原に「なんで宮迫のおっさんのことあんなボロクソ言うん?」となど質問された粗品は、「イジっているというか。ホンマは闇営業問題の時に恨みあるみたいな感じ」と明かした。粗品は、宮迫の闇営業問題の影響で「2本くらいCMとんだんですよ。仕事なくなって」と愚痴をこぼすと、これに千原も納得。同情を得た粗品は「よかったー。認められた」と喜んだ。
しかし、2025年4月に「【宮迫】最近の粗品斬った【1人賛否】」のタイトルで宮迫がYouTubeを更新。粗品のYouTubeの人気企画である、時事ネタを賛成と反対の立場になって意見をするという“1人賛否”企画を丸パクリしたうえで、粗品に反論。
宮迫は、「宮迫ドジャース戦の始球式に登場を粗品がイジる」と語ると、粗品が1人賛否でドジャース対ダイヤモンドバックス戦の始球式を翌月務める宮迫をイジったネタに応酬したのだ。このテーマに宮迫は「イジりすぎちゃう? 粗品」と告げ、「もう長いよ。こっちが白旗上げてから10カ月。『今週の宮迫』とかやっているみたいやけども、長いわ、しつこいわ」とぼやいた。ただ、宮迫は粗品のイジリがネットニュースになっていないことや、オチが弱すぎることを指摘。その一方で、最後は自分をイジり続けてくれる粗品への感謝を述べた。
だが、ネット上では一連の闇営業問題が尾を引き「後輩の力を利用してまで稼ぐなんてみじめ」「ずいぶん引っ張るね」「もういい加減、つまらない」などといった宮迫への厳しい声は後を絶たない。
粗品の愛のムチを利用しつつ、なんとか話題に上がる宮迫。2023年5月に自身が経営する焼肉屋「牛宮城」から食中毒客を出し、さらなるピンチが襲ったが難なく乗り越え今なお営業している。不運が続こうが、這い上がる精神力は天晴である。