同記事内の冒頭に、「<お詫びと訂正>本記事中、生肉と病原菌の危険性に関する「飲食店経営者」の発言は、実際には作家の知念実希人先生が「X」に投稿されたポストの内容をそのまま無断で掲載したものです。訂正のうえ、知念先生および読者の皆様には多大なご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。2025年4月30日週刊女性PRIME編集部」と小さく表示している。
同記事は、日本経済新聞の取材に対して、無断撮影や記事の書き方を批判、疑問を呈するものだ。しかし、週刊女性PRIMEも、知念氏のポストをありもしない“飲食店経営者”のコメントとして掲載している。記事内で謝罪と訂正文は入っているものの、本文はいまだに飲食店経営者のままで、訂正はされていない。Yahoo!ニュースにも掲載されていたが、現在は削除されている。謝罪や訂正記事は出していない。
間違いを正すべく、声を挙げる、疑問を呈する、批判するというのは正しい報道の姿だろう。しかし、批判者の属性を都合のいいように捏造(ねつぞう)するのは悪手だ。批判するのであれば、正しいやり方でするべきだ。事実を捻じ曲げてしまうと、中傷と変わらないのではないか。