トレンド
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トレンド 2009年02月02日 15時00分
高橋四丁目の居酒屋万歩計(3)「肉の前川」(にくのまえかわ、立ち飲み)
JR京浜東北線、りんかい線、東急大井町線・大井町駅から徒歩250歩 やっぱりオウムである。漢字で鸚鵡。体長30センチあまり。羽は純白。トサカにちょこんと黄色を乗せている。主の自転車のハンドルに脚をしっかり絡(から)ませて、自主自立。もう一方の脚で、なんと、なんとですぞ、串を持って焼き鳥を食している。 飲み込みがいいのは女性。子供も早い。成人男性が飲み込めない。男たちは、オウムが精肉店「肉の前川」の店頭で焼き鳥を食べている姿を、ドーシテモ飲み込めない。50男が一遍、この光景を見なかったことにして通り過ぎようとしたものの、今夜、悪夢にうなされたくなくてUターン。あんぐり口を開けて見ている。オウムは閉じているというのに。 ウインナ焼きは、皮を嘴(くちばし)できれいに剥(む)く。串使いも上手で、肉はくるりくるりと回されて口の中へ。食事中、体は微動だにしない。お歳は? 昭和23年生まれ。一緒です。お生まれは? ほう、オーストラリア。輸出規制とかでお仲間がなかなか渡航してこない。いつもは何を召し上がってるの? 主食はカボチャの種、ときどきこちらへ。え、働いてらっしゃるの? CMのギャラが30万円! なんと、ご自分の預貯金でまだまだ「前川」の焼き鳥を頂けるはずだとおっしゃるか! あまりのことに書き忘れるところでしたが、肉の前川さんは、地元で愛される精肉店の立ち飲み屋。飲ん兵衛たちには一目でわかる、丁寧な仕事のされたレアの鶏ササミと、焼き物一通り。豚カツなどを摘(つま)みながら極上のひとときを過ごせます。申し添えますが、オウムはけっしてあなたの串に手を出したりはしません。予算2000円東京都品川区東品川5-2-9
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トレンド 2009年02月02日 15時00分
高橋四丁目の居酒屋万歩計(4)「釣り仲間」(つりなかま、居酒屋)」
JR京浜東北線、りんかい線、東急大井町線・大井町駅から徒歩280歩 魚拓というのは、原寸大でなければいけないわけのものであって、縮小コピーして飾っていいなどという太公望はいない。ここの大将はよほどの腕前なのか、壁を埋め尽くす巨大な魚拓のシーツに囲まれて飲む次第となった。 接客は女将さんの担当。“仲間”が見えれば、厨房担当のご主人と攻守交代するのでしょう。実益も兼ねた釣り人口は多く、お仲間は遠方からもみえるという。りんかい線の開通で、大井町は準ターミナルといっていいほど便利になったことでもあるし。太刀魚の刺身を勧められる。こういうかたち(ご主人の釣果)でなければ、なかなか刺身として供せられない、とのことなので頂戴(ちょうだい)してみる。身は堅くて淡白。 淡白といえば豆腐。豆腐といえば小津安二郎(映画監督)。他に客とていない居酒屋で、男ふたりして燗酒を注いで注がれてしていると、しみじみするねえ。しすぎるねえ。あのさ、小津の「秋刀魚の味」の2階建ての家ね、映画どおりに図面引くと、上で着付けをした花嫁姿の岩下志麻(女優)は下に降りてこられないことになるんだって。それって遺作に託した遺言だよね。なにがってさ、登場人物、風景、台詞、道具、衣装、映画音楽でできてる物語が虚構だということをね、建てられない、建っていない家を見せて種明かしというわけさ。ややこしい? ややこしいのは君のほうでしょ。なに、その俳句もどき。 箸(はし)袋に<太刀魚で曲がれませぬが宜(よろ)しいか>なんて書いて。そんなのおれだって、できますよ。 <すびません、ここ帰ります、お勘定>予算2600円東京都品川区南品川5-11-42
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トレンド 2009年01月31日 15時00分
上海風俗最新事情「穴場」編
かつて歌謡曲に歌われた上海といえば、夜霧にむせぶエキゾチックな港町といったようなイメージがあった。もちろんそれは太平洋戦争以前のこと。いまや共同租界もなければ虹口(ホンキュー)の街もないのである。それよりも上海自体が共産中国のなかでも最大の経済都市として躍進する中国の要となっている。歌謡曲のなかのようなロマンチシズムは影も形もなくなってしまっているのが現実ではあるが、一方で、それだけ活発な街ともなれば当然アッチの方というかエッチの方がそれなりに存在することは間違いないだろう! 前回はニッポンからの旅行者でも無難に遊べるサウナ(ソープのこと)とKTV(カラオケクラブのこと)の2つを紹介したが、今回はもう少しディープな、上海の街の狭間でうごめくフーゾクをリポートしてみよう。 夕暮れ時にフラリ上海の街に出て、ふと目に入ったのがクルクルとネジリン棒のようなものが看板として回っている床屋であった。形も色もどことなくわが国のそれと似ているような似ていないような微妙な看板だ。 で、中に入ってみると店内の雰囲気もちょいと違っているかな。照明が気持ちばかり暗いのと、理髪師のはずのお姐さんたちがどことなくセクシーで、しかも人数が多いことである。 それには構わず、すすめられる鏡の前の椅子に座って整髪してもらうことに。先ほどから妖しい目つきと危なっかしい手つきでチョッキンチョッキンしてくれていたお姐さんが、こちらの耳元に口を近づけたと思ったらなにやらムニャムニャとささやくではないか。 その意味は全く分からない。でもなにやらイカガワシイことを伝えたいようなのは、その雰囲気で分かる! そこでウンウンと首を縦に振ると、こちらを椅子から立たせて店の奥へと誘うではないか。この間も彼女は一生懸命こちらに話しかけてくれるのだが、惜しむらくは何を言っているのか見当もつかない…ということにしておこう。 そうしたら彼女、こちらの手を引いて奥の個室へと連れ込んだ。そこはマットレスが敷いてあるだけの照明もないような狭い部屋である。 そこで彼女、さっさと服を脱いでしまうと、パンティーまで取り去って、ゴロリ。こちらを手で招きながら「ライ、ライ」である。これは分かった! 漢字で書けば「来来」なのだろう。 そこで遠慮なく日中親善のための有意義な交渉をわずか20〜30分だったが熱烈に試みた。 「ハオハオ(好々)」で一件落着。頭もスッキリして下半身もスッキリしての100元(1500円ほど)は、実にもうハオハオである。 そしてまた過日のこと。観光見物の度が過ぎたのか肩に凝りを感じたので、再度夕闇の迫る上海の街へと出てみた。 そこで今回見つけたのはマッサージ店というかマッサージパーラーであった。表から店内を覗くと、まだ時間が早いせいかカウンターに1人、女のコがいるだけ。外には誰もいないようだが、とりあえずどのようなものかと入店してみた。 こちらと目が合ったカウンターのコは、ムニャムニャと語りかけてくるのだが、相変わらず意味が分からない。そこでジェスチャー。両手を目の前に伸ばして揉む真似をしたら、ウンウンとうなずいて奥の方の個室へと案内してくれた。 ここで気がついたのだが、普通のマッサージ店の女のコはきちんと制服を着ている。ところが今回こちらが入った店のコは、これまたどことなく色っぽい肩とか足のあたりに露出の多い私服を着ているのだ。 それでもって気がついたらマッサージ台の上に横になっていた。それも彼女がムニャムニャ話しかけてくるうちに、こちらも彼女もスッポンポンになってしまって、果たしてどうしたことか!? だがこちらマッサージ店でもしっかり親善交渉は行ってみた。これがなかなか心地よいお道具の持ち主であったという新発見もさせてくれて。 すっかり紅潮して上気したような表情の女のコが、メモ帳にボールペンで書いてくれたのを見ると、300元とあった。おそらくこれがすべての料金なのだろうか。快く支払って肩の凝りも下半身の凝りも見事に解消してホテルへの帰路を急ぐ記者であった。 注意すべきは床屋もマッサージ店も普通の店とフーゾクの両者がある点。その判断は店の外から眺めてみるとたいていは区別ができる。あとはそこへ踏み入る勇気とスケベ心があるかどうかである。(写真(1)=上海にはいわゆる風俗街はない。街角に突如として店が出現する)(写真(2)=床屋。日本の理髪店とは雰囲気が違うでしょ?)(写真(3)=マッサージ店。普通の店なら入口に女のコは座ってませんよね(笑))(写真(4)=完全日本人向けの総合娯楽ビル、通称“日本村”なんてものまであるのだ)
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トレンド 2009年01月28日 15時00分
「私、テレビの味方です」江原啓之、安倍なつみに“スピリチュアルむちゃぶり”
24日放送の「オーラの泉」(テレビ朝日系)に出演したのは、元モーニング娘。の“なっち”こと安倍なつみ(27)。そうか、もう27歳か…と感慨にふけっていると、ラ・テ欄の文字「国民的アイドルの苦い挫折…元モー娘・安倍なつみ盗作問題…人目が怖い▽思わず涙が…どん底から立ち直る愛の助言」が飛び込んで来た。 5年前、自作として発表した詩が、実は盗作だった、というか「素敵だな」(なっち談)と思って書き留めていた言葉が自分の言葉とごっちゃになってしまった問題をここにきて自ら掘り返すってこと? そんなことしなくていいのに! でも、やるなら見ますけど! ということで、オンエアをチェックすると、まずは恒例の「スピリチュアル・チェック」のコーナー。ここで「ひとつだけ願いがかなうとしたら?」の問いに対し、なっちは微笑を浮かべながら、「ヒット曲が欲しいです」と答えた。 驚いた。何に驚いたって、なっちは歌手としての矜持をいまだに持ち続けていることに、だ。 確かになっちは歌によって人生を救われてきた部分がある。歌手になりたくて、誰にも相談せずに勝手に高校を辞めただけでもどうかしてるのに、「ASAYAN」(テレビ東京=終了)のオーディションで最終選考まで残りながらも落選。落選組5人で結成したのがモーニング娘。というストーリーは周知の通り。曲を5万枚売ればデビューという試練を乗り越えて、人気爆発。なっちの傍には曲があった。 そんななっちが「ヒット曲がほしい」と願うのも無理はない。そこで江原啓之(44)はこうアドバイスした。「ご自身で作詞作曲するべきなの、これから。もっと努力して、メロディーとかも全部作れる、自分の作品を作る」 えっ、なっちに作詞しろって!? その作詞が問題になったっていうのに!? そして、曲まで作れとおっしゃる!? 作れるものなら、とっくに作ってるんですけど…。 そればかりか、江原は「自分は楽器が(ダメ)とか(言ってないで)、やるの!」とダメ押し! つまり、なっちがシンガーソングライター的な存在になると!? ギターとかピアノとか弾きながら!? ともあれ「人生をよりよく生きる、ひとつのヒント」を与えられたなっちは、番組のエンディングでスッキリした表情になっていた。収録を終えたなっちはお茶の水の楽器店に走った…かどうかは定かではない。 さて、次回のゲスト・奥菜恵(29)にどんな「ヒント」が与えられるのか、超楽しみです!!
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トレンド 2009年01月28日 15時00分
ブレスト式 必勝ロト6当選術
小生ごひいきのピッツバーグ・スティーラーズが第43回スーパーボウルへの出場を決めた。シーズン16週目のテネシー・タイタンズとの試合には敗れたものの、17週目にはクリーブランド・ブラウンに大差で勝ち、ディビジョナル・プレイオフではサンディエゴ・チャージャースに勝った。そして、カンファレンス・チャンピオンシップでは、ディビジョナル・プレイオフでタイタンズを負かせたボルチモア・レイブンズを破り、小生の16週目の憂鬱を晴らしてくれた。レイブンズとは最終第4クオーターで2点差まで詰め寄られた。しかし、レイブンズのQBジョー・ラッコのパスをスティーラーズのセイフティのトロイ・ポラマルがインターセプト。40ヤードのリターンタッチダウンを決めた。 早速ピッツバーグ在住のM氏に電話をかけた。心配性の彼の情報によると、カーディナルスのヘッドコーチはスティーラーズにいた人物らしい。小生は鉄のカーテンの勝利を信じて疑わない。話はそれるが、M氏によると歌手のジェロは、ピッツバーグ出身で地元でも有名人らしい。 ±1の連鎖。次回ブレスト数は出現率14.4%の数字群から抽出。ライン数は1ケタ2・3・7・8同数で構成。ブレスト数6・27・35ライン数2・3・8・11・12・13・15・16・18・19・20・25・28・31・32・33・36・37・38・39・43【(2)・(6)・(12)・(25)・(36)・(39)】【(3)・(6)・(11)・(20)・(31)・(43)】【(8)・(13)・(15)・(27)・(33)・(43)】【(15)・(18)・(27)・(35)・(37)・(39)】【(16)・(19)・(28)・(32)・(35)・(38)】○ブレスト式とは… ランダムな数字の配列をバックリーディング(裏読み)によって抽出する攻略法。出目の読みに乏しい任意の数字を選ぶときの有効なファクターとなる。<プロフィール> 本阿弥億千(ほんあみ・おくせん)安土桃山時代を愛するロト研究家としてホテルに根城を構える。週末は北鎌倉の工房で茶器を焼く日々。趣味は刀剣鑑賞。好きな言葉ウオーレン・バフェット「価格とは何かを買う時に支払うもの。価値とは何かを買う時に手に入れるもの」
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トレンド 2009年01月28日 15時00分
書評「予言者ジュセリーノの疑惑」晋遊舎ブラック新書編集部編、晋遊舎
あの「アメリカ同時多発テロ」や「スマトラ沖地震」を予言したとして、メディアでも的中率90%の驚異の予言者と騒がれたジュセリーノ。 しかしその予言の内容には多くの疑問点が残るという。ブームに便乗した多数の亜種が出版されているなか、本書は初めて“アンチ・ジュセリーノ”を掲げた一冊だ。 本書によれば、彼の予言のほとんどは新聞報道を基に書かれた“後だし予言”だという。その例が1986年に起きた「チャレンジャー号爆発事故」。 彼は1973年の時点で「米国のスペースシャトルが発射直後爆発」と書いた書簡を送り、予言は確かに的中した。しかし、1973年当時、スペースシャトルは耐久型オービターを用いた宇宙計画と呼ばれており、「スペースシャトル」という名称はまだこの世に存在していなかったのである。(税別1200円)
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トレンド 2009年01月28日 15時00分
書評「やる気になったあなたが成功するために本当に必要なこと」杉村晶孝著、明日香出版社
ビジネス書といえば昨年は「夢をかなえるゾウ」が170万部突破の大ヒットを飛ばした。象の姿をした関西弁をしゃべるうさんくさい神様が成功の秘訣を説くという、今までにないスタイルが大きな支持を得た。 本書もおかしなコテコテの関西弁をしゃべる仙人が登場するという一見「夢をかなえるゾウ」とかぶるスタイルだが、中身はまったく異なる。 国際証券ビジネスで1500億円を売り上げたという著者が説くのは、人目を気にしてがんじがらめにされ、縮こまってしまった“集団感染状態”からの解放だ。「他人の目を気にせず、アホに徹しなきゃ人生なんもかわりまへんで!!」という仙人の声が心に響く。 人生をダラダラと生きたい人には必要ないだろう。だが、覚悟のある人にとっては人生を変えるきっかけになる本だ。(税別1400円)
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トレンド 2009年01月27日 15時00分
覆面パン調査「パテ・ド・カンパーニュ」(viron丸の内店)
赤いアーケードのお店に足を踏み入れると、ここはパリかと錯覚してしまうほどオシャレな雰囲気。ショーケースの中でひときわ目を引く、お値段なんと1050円の超高級サンドを思い切ってテークアウトしてみました。 パンからはみ出すほどにサンドされた厚さ1センチはある豚肉のパテが圧巻。一口かじればジュワリと広がる野性的なまでの肉々しさ、脂肪の旨味に圧倒されます。 ドレッシングで丁寧に味付けされたみずみずしいレタス、酸味が効いた爽やかなピクルス、パンに塗られたバターとマスタードが程よくスパイシーなパテと複雑に絡みあって、噛み締めるたびに新しい味に出会えるのです。 肝心のバケットはみずみずしくモッチリ。「レトロドール」という独自の小麦粉が使われており、その美味しさは本場フランスでもお墨付きだとか。散りばめられた香ばしいケシの実がアクセントになり、ボリューム満点ながら飽きることなく完食してしまいました。 とにかく美味い! 一本食べればパワーがみなぎってくること間違いなしです。値段は高いくせに味はイマイチの商品がはびこる中、このサンドイッチの前ではお財布の心配もカロリーのことも吹き飛ぶことでしょう。 フランスの食文化の粋が凝縮された究極の一品、1050円にも納得。恐れ入りました。(覆面調査員・カリメロ)
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トレンド 2009年01月27日 15時00分
オヤジの磨き方 ダンディズムの3つの法則
生きとし生けるもの、寄る年波には勝てません。どんなにイキがっていても必ず老いる。生物学の大原則です。ただ、だれもがしょぼくれ中高年になるわけではなく、“いい年のとり方”というのがあるのです。 さきごろ米44代大統領に就任したバラク・オバマ氏(47)もまたひとりのオヤジにすぎません。しかし、実にカッコいい年のとり方をしている。ミシェル夫人(45)への細かい気配りやさりげないエスコート、静かな微笑み。ダンディズムのお手本です。着こなしもグー。黒いロングコートの襟元に巻くマフラーは、落ち着いた風格と内に秘めた情熱を漂わせるエンジ色。黒い革手袋もパンチが効いていました。 さて、ニッポンのオヤジ諸君(失礼)! 鼻くそをほじっている場合ではありません。大人の男ならではの振る舞いで、女性に「泊まっちゃおうかな…オヤジさん家」と言わせてみせましょう。 きょうから始めるのは具体的に3つ。バタバタしない、無駄口をたたかない、レディーファーストを徹底する。これだけで「おっさん」と呼ばれなくなります。 そうなると不思議なものでファッションにも落ち着きが出てきます。上品な微笑みができるようになればモテオヤジの仲間入り。オバマ氏の言葉を借りれば「イエス・ウィー・キャン!」。そう、私たちならば必ずできます。(ジゴロライター・紫三太郎)
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トレンド 2009年01月26日 15時00分
高橋4丁目居酒屋万歩計(4)「新橋演舞場」(しんばしえんぶじょう、劇場)
東京メトロ日比谷線、都営浅草線・東銀座駅6番出口から徒歩480歩 映画でも芝居でも、興行の世界は数字が一番。製作陣に、次回作の製作資金を還流せねばならない。善意ではなく、小屋側の次の飯の種として。隠語があって、アタマとはお客さまの人数。ジュウタンとは有料のお客さまの実数。本当に足を踏み入れた方の形容として秀逸、初めて聞いたときには感心した。タマはずばりお金。ジュウタンが予定数を下回った場合、誰かに補填(ほてん)していただいたりする。そんなこんなの業界で、親しくお導きいただいたS興行会社のS様から、新橋演舞場のチケットを頂戴した。券面には「左の19・20」とあるのみ。はて面妖(めんよう)な。演舞場の客席は、左右に二分して通し番号が振られていたかしら。 案内されて驚いた、桟敷席。座ってさらに驚いた、桟敷席。なんでこんなに舞台が近いの。あんな急角度の座敷がどうして最上級席なのかと、いぶかしく思っていたが納得。1階の客席が一気に消え失せて舞台がぐんと近づき、役者とじかに目が合って困ってしまう(ような気にさせる仕組みになっている)。 演じる側の距離感覚も伸縮するらしく「歴史のある小屋は広さ、高さがあまり気にならず、高座に上がるとお客様が近く感じられる」と、名古屋御園座を初体験した林家正蔵師もおっしゃっている。 プレミアムモルツ小瓶と錫燗酒をそういう。幕間(まくあい)に配膳棚に届けられたが、棚に靴を収納していたため、優しく指摘される。いつか分かりませんが次回は気をつけます。予算1600円東京都中央区銀座1-18-2
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