トレンド
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トレンド 2011年02月03日 12時30分
蜃気楼を観にいくガイド
3月下旬からが観光の季節とされる、蜃気楼。意外や、観測上は、2月に、最も見られるようだ。 江戸川乱歩は、『押絵と旅する男』の中で、蜃気楼に“恐怖”を感じた。それを、乳白色のフイルムに墨汁をたらし変化するさまを見せる空の巨大な映画、というように例えていた。 あらためて、大気中、上部の空気が暖かく、下部の空気が冷やされた時、対岸の実像の上部や下部に、あるいは実像と虚像とが重なって、乱歩が例えたように乳白色に変転していくのが蜃気楼現象。それ以外、いまだ謎に包まれたままという絶景である! 確かに、なにか怖い、でも絶対みたい!そんな感じがしないだろうか。 蜃気楼を見たいなら…。 蜃気楼JR北陸本線魚津駅近くに最大の観測点があり、アクセスは容易だ。 付近は、<しんきろうロード>と呼ばれる散歩道になっており、また、魚津三大奇景のひとつ〈埋没林〉に関する<魚津埋没林博物館>では、蜃気楼映像も観られる。通年の観光が可能なのだ。 なお三大奇景とは、蜃気楼、埋没林(海に沈んだ杉の大木。直径3mのものも!)、ホタルイカ(海面を群泳し発光。)、という3つ。 魚津駅近くには、魚市場もあり、本場の味覚も堪能できる。魚津は、これからが観光シーズン本場のスポットだろう。
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トレンド 2011年02月03日 08時00分
日産リーフはiPhoneで動く! 「日産リーフ」
日本初の量産EV(電気自動車)として注目を集めている日産リーフ。実はこのクルマ、iPhoneで操作することができるのだ。どんな操作ができるのか? 実際に体験してみましょう! このアプリ(http://itunes.apple.com/JP/app/id406767835)は、外出先や自宅から日産リーフを操作するためのもの。充電状況が見られたり、充電を開始させたり、エアコンをコントロールしたりといったことができる。出かける前に操作しておけば、クルマに乗り込んだときには「フル充電&室温バッチリ!」というわけだ。 もちろん、リーフを持っていないと動作はしないわけだが(笑)、アプリ自体は実際のものもお試し版も同じだというから驚きである。クルマの進化ってスゴイ!(谷りんご)
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トレンド 2011年02月02日 16時30分
慶應OBらがマハラジャで80年代に戻るダンパを開催
何かと話題になることが多い慶應義塾大学の出身者であるが、2月19日には東京都港区の六本木マハラジャに卒業生が集まり、「80年代に戻ろう」を合言葉にダンスパーティーを開催する。ダンパは「KEIO BOYS & GIRLS DANCE PARTY AT MAHARAJA」と題し、14時半から17時までの予定である。 マハラジャは、80年代に一世を風靡した伝説的なディスコである。ミラーボールやレーザー光線、お立ち台、黒服などバブル経済期の象徴となっている。ゴージャスな内装や服装チェックなど、従来のディスコにはなかった高級感に満ち溢れていた。 「たらこスパゲティ」「五目焼きそば」「きゅうりサラダ」など料理に凝っていた点も特徴である。ハニートースト(はちみつトースト)にバニラアイスを添えるなどフードの組み合わせにも趣があった。マハラジャはバブル崩壊とともに下火になったが、昨年11月2日に六本木マハラジャで再オープンした。 ダンパは1990年の卒業生が中心の企画である。学生時代がマハラジャ全盛期であったバブル世代である。マハラジャでは大学のイベント系サークルによる貸し切りイベントなども開催されており、入り浸っていた学生も少なくない。 主催者側は300名程度の集客を見込み、各年代の卒業生にも声をかけている。また、聴きたいナンバーのリクエストも募っている。バブル世代が80年代の活気を復活させるイベントになりそうである。(林田力)
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トレンド 2011年02月02日 15時30分
神保町を歩く(1)
大学に合格し上京したばかりのころ、古書の街・神保町(東京都千代田区)へ行くため、何時間も歩きまわったことがある。田舎でも「神田の古本屋街」は有名。「街じゅうが古本屋」「行けばすぐにわかる」と聞いた。 JRの路線図に「神田」という駅を見つけ行ってみた。古本屋街はなかった。通行人に「神田の古本屋はどこですか」と尋ねた。方向にうとい性格もあり、神保町にたどり着くまでに数時間を要した。 「神田古本まつり」で有名な古書店街は、神保町とその周辺にある。住所表示は「東京都千代田区神田神保町」が正式らしい。「旧・東京市神田区」にあったため「神田の古本屋街」として有名というが、こと地名に関しては、地元住民に聞いたほうがよいかもしれない。 大学を卒業し、休日に出歩くことがなくなった。古本屋街を尋ね歩いたころの気持ちを取り戻し、健康を促進するためにも、街を歩くことにした。 まずは、神保町。日曜日に行ってみた。【神保町交差点には、CO2濃度表示も】 地下鉄神保町駅から神保町交差点に出ると、モニュメントがあった。モニュメントには、時刻と温度のほかに「CO2・460ppm」とCO2(二酸化炭素)濃度が表示されている。これは、時計、温度計、CO2排出量測定器がついた環境測定器。神保町交差点にあるモニュメントは、太陽光で発電した電気で稼働している。地元商店会の方々が、地球環境に関心を持ってもらおうと、2008年に設置した。【個性的なショップで足を止める】 神保町交差点の横断歩道を渡り、靖国通りを歩いた。靖国通りは、複数車線で交通量が多い。「神田古本まつり」では、この靖国通り沿い一帯に、古書のブースが並ぶ「本の回廊」が出現する。 その靖国通りを歩いていると、あるホビーショップの店頭で、足が止まった。ヨーロッパ中世の攻城戦を再現したようなジオラマが置かれていた。が、よく見ると、密集陣形を整えた騎士集団がまたがっているのはドラゴン。丘や砦に配置された歩兵・戦車・攻城兵器も、映画「ロード・オブ・ザ・リング」の世界から飛び出してきたよう。 ジオラマは、「ミニチュアバトルゲーム」の舞台と駒だった。店員の方に伺うと、「ミニチュアバトルゲーム」はサイコロや定規を使って進め、説明するためのイメージとしては将棋やダイヤモンドゲームを連想してもらうこともあるという。軍勢の司令官となったプレイヤーが自作の駒を操り、対戦するそうだ。 ホビーショップの脇には、ブルーを基調にしたおしゃれな看板が。ホビーショップの2階は、現代美術を基調に内装されたギャラリーカフェ。夜は、店内が青い明かりでライトアップされる。窓際にある仕切り席から夜景を眺めながらカクテルを飲むこともできる。【やはり古書、ガレージセールがにぎわう】 日曜日のためか、シャッターを下ろしている書店もあるが、神保町といえば、やはり、本。靖国通りから脇を見ると、ガレージを利用した古本セールが開催されていた。貼り紙を見ると、定期開催されているようだ。100円などの均一料金もわかりやすい。 ガレージセールでは、道行く人々が次々と足を止め、古本の山に手を伸ばしていた。(つづく/竹内みちまろ)
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トレンド 2011年02月02日 14時30分
連載ラノベ 夢ごこち(17)
健太君が、私の服を引きながら、おねだりするみたいにして、聞いてきた。 「ねえ」 そう言ったあと、健太君は、また私の服を引っぱった。 健太君、けっこう、力を入れている。襟が二の腕の方に落ちそうだ。シャツが胸のボタンの所で、張りつめている。 健太君は、何を言おうとしているのだろう。 「なに」 聞いてみると、すました顔で言ってきた。 「やらないの」 健太君は、そう告げたまま、黙って私を見上げている。どうしたのだろう。アスレティックのことを言っているのかな。 健太君に聞いてみた。 「アスレティックのこと」 健太君は、私を見つめたまま答えてきた。 「そう」 昔、健太君がまだ幼稚園のころ、運動公園に行ったことがある。お母さんと、おばあちゃんと、伯母さんを休憩所に残し、健太君、伯父さん、私という三人で、アスレティックコースを回った。 アスレティックコースでは、障害物にたどり着くたびに、伯父さんが、健太君の脇腹を後ろから抱えて、持ち上げてしまった。健太君は伯父さんに抱かれ、その横で、私が、丸太や、池の中の丸石のコースを進んだ。 途中から、伯父さんは、健太君を肩車した。健太君は、ぐーにしたこぶしで伯父さんの髪の毛をつかんだり、伯父さんの頭をくしゃくしゃにしたりしながら、喜んでいた。 伯父さんは、いつものごとく、「やめろ、健太、やめろ」と、うれしそうな悲鳴をあげていた。 運動公園は、山の中腹にあった。谷につり橋がかかっていて、そこまでたどり着くと、さすがに、健太君は肩から降ろされた。 伯父さんが片足のつま先で、つり橋の板をけった。橋が左右に揺れた。ロープが、きしんだ。 伯父さんが、つぶやいた。 「危険だな」 私は、伯父さんのそんな声を聞いたことがなかった。見上げると、伯父さんは、眉を寄せ谷底をにらんでいる。 伯父さんが、一つ、舌打ちをした。それから、つぶやいた。 「どうするか」 つり橋は危険なのだとわかった。 けど、私は、伯父さんがいるから安心していられた。(つづく/文・竹内みちまろ/イラスト・ezu.&夜野青)
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トレンド 2011年02月02日 13時00分
文科系忍者記者ドラゴンの道 「やんちゃなエピソード満載のドキュメンタリー映画『極悪レミー』がDVD化!」
ロックファンの間で話題になったドキュメンタリー映画が2011年3月9日にDVD化! 還暦を過ぎた今でも積極的な活動をするレミー・キルミスターのリアルな伝説を映画化したのが『極悪レミー』だ。 ウエスタンハットに特徴的なヒゲ、特別にオーダーしたブーツ等…。レミーは一目見たら絶対に忘れないルックスをしている。彼のやることなすことは全てカッコ良く、同業のミュージシャン達からも憧れの存在である。 レミー率いるバンド、モーターヘッドのうるさくも、疾走感がたっぷりのロックンロールはパンク好きからメタル好きまで様々なロックファンを惹きつける。見た目はかなりインパクトがあり、怖いように思われるが ファンの皆は口をそろえて彼を優しい人だと評する。 彼が好んで飲むジャック&コーク…ジャックダニエルのコーラ割りは最高のドリンクだ。かくいう筆者もレミーの影響を受け、ロックバーで注文することがある。 ロックンロールには付き物の女性に関するエピソードは、一般的な常識からはアウトな内容だが レミーの行動なら良い意味で納得させられる。家族のことを優しい眼差しで語るシーンは必見だ。 記事には書けない「やんちゃすぎるエピソード」は映画を見て楽しんでほしい。ぶっきらぼうの語り口だが、コトバの裏には深い愛があり、音楽に対する愛もまた深い。 レミーをリスペクトし、愛してやまない数々のミュージシャン達がコメントを寄せているが、あのメタリカのメンバーが嬉しそうに語っているのが印象的である。 スティーブ・ヴァイ、スラッシュ、デイブ・エレフソンらも登場し、極めつけはオジー・オズボーンのシーンである。ヘヴィ・メタルのゴッドファーザーと呼ばれるオジーのコメントはなかなか興味深い。 数々のロックドキュメンタリー映画の中で、『極悪レミー』は後年に語り継がれるべき作品となるだろう。※極悪レミー(原題・Lemmy 49% motherfacker 51% son of a bitch)製作:2010年/アメリカ監督:グレッグ・オリヴァー、ウェス・オーショスキー(C)2010 lemmy Movie LLC.※DVD発売元:キングレコードhttp://www.kingrecords.co.jp/※記事、文科系忍者記者ドラゴン・ジョー参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou
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トレンド 2011年02月02日 12時45分
加藤健一が語る、ロナルド・ハーウッドの世界
映画『戦場のピアニスト』でロマン・ポランスキーと共にオスカーの栄冠を勝ち取った、イギリスの有名脚本家・ロナルド・ハーウッド。今回そんなロナルドの戯曲『コラボレーション』を、日本で初めて上演する事になった加藤健一事務所。同事務所代表でこの作品の主演、プロデューサーでもある加藤が、ロナルド・ハーウッド作品の魅力について語った。○作品について 『コラボレーション』は、1931年頃のナチスが台頭していたドイツが舞台のドラマです。主人公が作曲家と作家で、実際にあった話なのですが、翻訳を読んでみたら瞬く間にその世界観に引き込まれて、すぐにでもやろうと思いました。僕が演じるドイツ人作曲家リヒャルト・シュトラウスは、ユダヤ人作家シュテファン・ツヴァイクとオペラ「無口な女」を作り上げるのですが、当時の芸術家達はユダヤ人の作品にかかわる事で迫害を受けてしまうんです。不幸な歴史を背景に翻弄された人々を描く作品なのですが、作者のロナルド・ハーウッドの力で強いエンターテインメント性を感じますし、それ以上にストーリーがとても素晴しいんです!○作者について 作者のロナルド・ハーウッドは『戦場のピアニスト』の他、脚本家として映画『コレラの時代の愛』や『潜水服は蝶の夢を見る』『オーストラリア』などたくさんの作品を手がけ、世界的に舞台や映画の脚本作品で高く評価されています。『コラボレーション』も含みますが、戦時下のアーティストの生き方をとりあげた作品を多く書いています。ちなみにシェークスピア劇団の老座長と、付き人(ドレッサー)との確執と葛藤を描いた作品『ドレッサー』の1988年の日本公演のキャストは三國連太郎さんと僕でした。現在も執筆活動を続けるロナルド・ハーウッドは、僕にとって思い入れの強い脚本家でもあるわけです。○今回の公演について 今回は作曲家の役なので、ピアノを弾くシーンと歌うシーンが少しだけあります。やはり歌や演奏はセリフを言うよりも緊張します。ミュージカルでは無いので少しだけなのですが。いままで本多劇場の公演が続いてましたが、今回は、新宿の紀伊國屋ホールでの上演です。僕は若い頃つかこうへい事務所の芝居で何年も紀伊國屋ホールの舞台に立ってたんですよ。懐かしいな〜。ツヴァイク役の福井貴一さん(ストレートプレイの他、ミュージカルの舞台でも活躍。近年ドイツ留学経験も。)とは15年ぶりの共演なので、こちらも懐かしく、どんな舞台に仕上がるか楽しみです。映画『戦場のピアニスト』を見て感動した人、戦争を知らない世代の人、もちろん知っている人、すべての人に見てもらいたい舞台です。『コラボレーション』加藤健一事務所2011年2月19日(土)〜27日(日)新宿・紀伊國屋ホール作:ロナルド・ハーウッド訳:小田島恒志 小田島則子演出:鵜山仁出演:加藤健一、福井貴一、加藤忍、塩田朋子(文学座)、加藤義宗、河内喜一朗(Studio Life)<お問い合わせ>加藤健一事務所<HP>http://homepage2.nifty.com/katoken/ (インターネット予約可)撮影:石川純
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トレンド 2011年02月02日 12時30分
『相棒』高視聴率は劇場版との連動ストーリー期待か
1月26日に放送されたテレビ朝日系ドラマ『相棒』第13話「通報者」は、22.5%というシリーズ最高の高視聴率となった。話の丁寧さ、キャラ作りの上手さが要因であるが、昨年12月23日に公開された劇場版『相棒-劇場版II-警視庁占拠!特命係の一番長い夜』のストーリー連動を期待して観る視聴者も多い。 「通報者」は、生活保護受給者への風当たり、学校のイジメ、不正受給、不倫、恐喝など様々なテーマを上手に収斂させた好脚本であった。通報者の少年・祐太(溝口琢矢)に自分を重ねて正面から向き合おうとする神戸尊(及川光博)には、亀山薫(寺脇康文)とは別のタイプの熱さがある。一方、杉下右京(水谷豊)は深い知識を駆使して外堀から真犯人に近付いていく。互いの特徴を補完して事件を解決する、文字通りの「相棒」となっている。 一方で右京は捜査令状もなしでターゲットの勤務先のロッカーを漁って証拠探しをするなど、相変わらず強引である。『相棒』ではかつて、令状なしで図書館の司書から閲覧者の個人情報を聞き出したことが不適切としてSeason3の第7話「夢を喰う女」が欠番になったこともある。右京は正義を貫く人間と描かれるが、自身の捜査は手段を選ばない。小野田公顕・官房室長(岸部一徳)の台詞「杉下の正義は時に暴走するよ」が深い意味を持つ。そして『劇場版II』の一つの見どころは、右京と小野田の価値観の対立である。 多くの映画化されたドラマの例に漏れず、『相棒』も劇場版の宣伝が露骨である。視聴者は映画を観る前に映画の多くのシーンを観てしまっている。それでも『劇場版II』の結末は衝撃であった。それはあまりに突発的な出来事であって、それまでの映画の筋からは予測できない展開であった。この衝撃的な結末を咀嚼するために映画のリピーターとなった観客もいるほどである。 強いて結末の意味を考えるならば、官僚と威張ったところでチンケな人間に過ぎないというところである。劇場版の宣伝文句には「相棒が国家に挑む」とある。確かに国家機関の陰謀が隠されているが、その国家機関を動かす存在も単なる人間である。「天下国家の計」を見据えたような大人物の凄みはない。つまらない恨みから犯罪に走り、それで運命を狂わされる人もいる。そこにノブレス・オブリージュとは乖離した日本のエスタブリッシュメントのリアリティがある。 過剰な宣伝をしつつも、結末で観客に衝撃を与えられたということは、宣伝の見せ方が巧妙だったということである。確かに予告映像には結末に関係するシーンも使われていた。それでも結末を観なければ想像できない内容であった。 ところが、最近の『相棒』の映画宣伝は、結末を強く暗示させる内容に変わってきている。劇場版の結末は番組レギュラーに関係する内容であり、そのレギュラーがドラマで言及されるならば、劇場版の結末を踏まえた内容になるはずである。劇場版は2010年夏の設定で、現在放送中のSeason9は劇場版の後になる。劇場版のその後がドラマで描かれるのか、『相棒』から目が離せない。(林田力)
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トレンド 2011年02月02日 12時00分
甲州ワインの里は、当たりの癒しスポット (3)
言い忘れたがワインカーヴは、小高い丘の上にあり、最も勝沼の百万ドルの夜景を一望出来る場所にあるので宿泊もおススメだ。 なお、駅周辺にコンビニはない。勝沼の市街地までは、バスで運賃300円。本数も少ないが、お食事処については先述のカーヴ内レストランのほか、施設内の天空の湯と、美術館のカフェでラーメンやカレー、おにぎり等々の簡単な食事を摂る事が可能だ。 さて、勝沼ワインの祖として、高野(当時25歳)・土屋(当時19歳)、という両青年が先覚者たる地位にあり、両氏のパリ紀行の記念展示もカーヴ内にはある。見よう見まねのワイン作り…「それ違くね?」などと2人で話しながら試行錯誤していった若い姿(そんなもんでしょう。)に思いをめぐらすと、さらに酔いが回った。 ほか、平成8年(1996)8月2日に訪れた皇太子ご夫妻の使用したタートヴァンも展示してある。 ちなみに、この<ぶどうの丘>さんへの出品醸造元は、勝沼町からメルシャンさんなど含む19の醸造元、以下、山梨市から3、塩山市から2、一宮町から4、甲府市2…等々。サントリーのブランドであるシャトーリオンも参戦中。あらためて、行政が統括して各醸造元を支援するこの施設は、観光客目線からするとなかなかのものである。 かねてより情報誌で、山梨ワイン各醸造元の試飲コースが特集されることがあるが、それらをも含めて訪れれば、ワインの里めぐりの楽しみは尽きないだろう。
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トレンド 2011年02月02日 09時00分
「モデルスカウトの今」〜後編〜
前回に引き続き、モデルスカウトの最前線の声をお届けする。事務所によって方針は異なるが、ファッション雑誌等を愛読される方も、モデル志望の方も是非参考にして欲しい。 −− 「これだ!」と感じて声をかける(スカウト)に至る子に共通している部分などはありますか? 「芸能界に身を置く前から服装や振る舞いにおいて、人に見られているという意識とセンスがある程度あって、それでいて服装や仕草等が出しゃばり過ぎない、良い意味での謙虚さと言うのか“バランス”を持っているんです。街を歩く姿そのものが嫌味もなく、過剰な要素もなく(モデルの素材として求められる)自然な絵になっているんですよね。 モデル志望の子等ですごく勘違いをしている子が多いんですが、モデルという仕事はある意味では服やインテリア等の宣伝をする為のアシストをする役割とも言えます。ですから、周りの環境を逸脱して目立つ子、もしくは目立ちたがる子は逆にモデルには向いていないという見方も出来ます」 −− (スカウトの)読みが外れることも稀にありますか…? 「素材としてのスカウトにおいては間違ってはいないと常に確信しながら進んで来ていますが…スカウトした子をそこから“プロ”へ育てあげていくのが本当に難しく厳しい道程なんです(苦笑)。こちらからすれば喉から手が出る程欲しい、育ててみたい逸材を見つけても、いざ本格的に話してみると本人は芸能界等、人の前に出る世界は敬遠しているという事はたまにあります。特に苦しいパターンは、途中まで(業界の入り口に)はついて来てくれても、モデルの仕事に限らずドラマ等のオーディションの話が来ると、『やっぱり僕にはとても無理です!』って土壇場で怖気づいてしまったり…。 今、活躍されている子は、決して単に顔立ちが良いから恵まれたデビュー路線を歩いてきた訳ではなく、逆に“業界側から門が開かれた”故に味わう苦労と、努力を経て今の実績があるんです。ただし、最近は渋谷・原宿を歩く若者もそうしたチャンスを心の底で期待して、ある種の心構えが出来ている子も昔と比べると平均的に随分多くなってきました。顔立ちや身長に限らず、業界のニーズも非常に移り変わりが早いです。それに合わせてスカウトの現場も色々な意味で日進月歩、変化していっています」 今回の取材は一例であり、事務所によって方針は様々であるが、モデルの業界と芸能界がどのように発展し、変わっていくのか? これからも目が離せない。