スポーツ
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スポーツ 2019年06月27日 22時30分
長州力がファイナル興行でプロレス界に残したかったことは何か?90年代の熱気が再燃!
長州力ファイナル興行『POWER HALL 2019 New Journey Begins』▽26日 東京・後楽園ホール 観衆 1797人(超満員札止め)◎THE FINAL RHAPSODY(60分一本勝負)●長州力&越中詩郎&石井智宏(17分29秒 片エビ固め)藤波辰爾&武藤敬司&真壁刀義○※キングコングニードロップ プロレスラー“革命戦士”長州力が26日、東京・後楽園ホールで、ファイナル興行『POWER HALL 2019 New Journey Begins』を開催し、メインイベントで“ファイナルマッチ”を闘った。 長州は新日本プロレス現場監督時代の1998年1.4東京ドーム大会で一度引退をしている。本人の意向もあり、今大会では「引退」と表現していない。その後、“邪道”大仁田厚による執拗な挑発に根負けする形で、2000年の7.30横浜アリーナ大会で電撃復帰。新日本を退団し、WJプロレスを旗揚げするもWJが崩壊すると、再び新日本で現場監督として復帰。近年ではプロデュース興行をしながら、フリーとして各団体に参戦していた。 1度目の引退が超満員の東京ドームだった長州にとって、今回のファイナルマッチの会場が後楽園だったのは、さすがに小さ過ぎたのか、昨年末に大会が発表されると、チケットは発売と同時に即日完売。追加分もすぐ売れた。「1人でも多くのファンにファイナルマッチを見てもらいたい」という関係者の思いから、全国27スポットの映画館でパブリック・ビューイングによる生中継が行われた。 18時30分の試合開始の時点で、客席、立ち見ともに9割は埋まっており、ロビーや各スペースはレスラーや関係者、マスコミ、ゲストであふれた。後楽園ホールにとって今世紀最大の入りになったのではないだろうか。会場はアンダーカードから熱気にあふれていた。バルコニーの立ち見スペースからは、90年代にはよく聞かれたほほ笑ましい野次も飛び出すなど、お目当てのメインイベントに向け懐かしい雰囲気をファンが作り上げていったのは間違いない。 メインの前に休憩時間が設けられ、アンダーカード6試合の間に大会記念Tシャツは完売。休憩時間ではあらゆるところでファンや関係者が“懐かしの”再会を果たす場面が見受けられた。 休憩明け、まずファンを喜ばせたのは、長州の盟友であり、ライバルでもある天龍源一郎氏。テレビのゲスト解説として、入場テーマ曲『サンダーストーム』とともに大・天龍コールを背に受けながら実況席へ。続いて、場内のスクリーンに90年代のテレビ朝日系列『ワールドプロレスリング』のメイン実況を務めた辻よしなりアナウンサーが大写しにに。どよめく観衆は久々となる辻節に聞き入っていた。これは80年代の新日本ファンが古舘伊知郎アナウンサーに抱く気持ちと同じである。 サプライズはここで終わりではない。煽り映像の後、リング上にスポットが当たると、そこには新日本80〜90年代の黄金時代の顔だった元新日本の田中ケロリングアナウンサーの姿が。レフェリーのタイガー服部も上がっている。舞台は完全に整った。 「45年、ここに迎えし闘い納め、そして新たな旅立ち、午後8時26分!時が来た!」 田中リングアナの前口上に続いて、武藤、越中、真壁、石井、藤波、そして最後は「心に刻め!ファイナルパワーホール!」の声で長州が入場。田中リングアナによる試合の前口上は「多くの心をつかみ、走り続けたプロレス。2019626、白いリングシューズを脱ぐ時。さあ見納めだ!45年間のメインイベント、60分一本勝負を行います!」だった。真壁と石井は言うまでもなく、現役の新日本の選手。新日本がこのクラスの選手を“派遣”するのは珍しく、田中リングアナが新日本勢をコールするのはかなりレアである。 試合は長州と藤波の“名勝負数え唄”から始まると、なんと長州が“掟破りの”ドラゴンスクリューを決め、いきなりファンの度肝を抜いた。この日が1年3カ月ぶりの国内復帰となった武藤だが、人工関節の手術をした膝の影響を感じさせない動きを見せる。藤波や越中もコンディションが良く、真壁と石井は新日本で見せているようなエルボー合戦を繰り広げるが、レジェンドたちの存在感が強過ぎたか、客層の違いがあるからか、普段とは少し違う観客のリアクションの中、最後はしっかりと盛り上げてみせた。現在進行形の新日本を90年代のファンに見てもらう機会はめったにないだけに、これも長州から2人の弟子に送られた最後のプレゼントになったのではないだろうか。試合は、真壁のキングコングニードロップを3回返した長州が、4発目に沈み、かつての付き人である真壁が長州に引導を渡した。 「今からUターンして、家族のもとに帰ります」 ファイナルマッチを終えた長州は、今まで私たちに見せたことがないスッキリした笑顔で冗舌に話した。驚いたのは「私にとってプロレスは何だったのかなと振り返りますと、全てが勝っても負けても私自身はイーブンです。ホントにイーブンでした。ただ、今からひとつだけお願いがあります。どうしても勝てない人間がいました」と、奥様の英子さんをリングに上げたこと。新日本の現場監督時代、女子とのミクスドマッチをやらせなかった長州力の面影はなく、長州が本当にリングには帰ってこない覚悟を持っている証を見せた場面だった。 「やっぱり90年代ってすごかったんだね」 これは会場を後にするファンから聞かれた声。ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンのグッズを全身にまとっていた。おそらく現在の新日本ファンで、真壁や石井を観戦しに来たのだろう。会場にいた人間なら誰もが今のプロレス会場とは違う“熱”を感じたはずだ。 今後は藤波や武藤たちが長州の穴を埋めていくことになる…と言いたいところだが、この日もプロレスリング・ノアのGHCヘビー級王者、清宮海斗がプロレス界の未来を、真壁と石井が現在進行形のプロレスを見せて、会場に“熱”を生んだのも事実。ここはレジェンドと現在、そして未来のスターが一体となって、日本のプロレス界を盛り上げてもらいたい。それが今大会で長州が残したかったものだったのではないかと思うのだ。取材・文 / どら増田写真 / 萩原孝弘
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スポーツ 2019年06月27日 20時00分
石川佳純「中国に勝てない病」が深刻…東京五輪はコメンテーターか
このままだとマジでヤバい…。石川佳純は完全に手の内を読まれていた。 「石川は今シーズンに入ってから、主要大会のシングルスで中国選手に全く勝てなくなってしまいました。石川の卓球スタイルは、完全に読まれていますね」(スポーツ協会詰め記者) 優勝候補の一角でもあった石川が中国選手に敗れたのは『ITTFワールドツアー・ジャパンオープン』(6月12〜16日)だった。相手の孫穎莎は、まだ18歳。世界ランキングで見ても18位なので、同6位の石川を優勢とするのが大方の予想だった。「ワールドツアーの中国大会が5月下旬にあったんですが、そこでも石川は敗れています」(同・記者) この時点で、石川には「今季、中国選手にまだ勝っていないが?」との厳しい質問もぶつけられた。石川は「がんばります」と明るく答えていたが、18歳の新星にも敗れた後は黙ってしばらく下を向いていた。 「ストレート負けですからね…。石川がスマッシュを浴びせても、すべて打ち返されています。勝負をかけてきたときのコース、タイミングみたいなものが全部読まれている印象も受けました。石川にクセがあって、それを読まれているようでしたね」(関係者) 近年、急成長した日本の女子選手に対し、卓球王国・中国は執拗な対策を講じてきた。中国の国内リーグにおける日本選手の参加を認めない措置、そして、石川をはじめ、伊藤美誠、平野美宇に対してはダミー選手まで用意して特別練習を続けてきた。 「伊藤、平野、早田ひならも苦戦を強いられています。でも、完全に封じ込められているのは石川だけ。石川は国内トップなので、このままいけば自動的に東京五輪代表となりますが、日本がメダルを獲得するには中国に勝たなければなりません。中国に勝てない選手となると、卓球連盟も考えなければなりません」(前出の協会詰め記者) 石川は中国にもファンが多い。中国では美女アスリートと位置付けられており、そんな彼女に対するシットも中国女子選手のエネルギーになったのかもしれない。このままの調子でいけば、東京五輪は選手ではなく、コメンテーターということになってしまいそうだが…。
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スポーツ 2019年06月27日 18時30分
WWE日本公演直前!中邑真輔の標的はIC王者ベイラー!紫雷イオがヒール転向か?
世界最大のプロレス団体WWEは日本時間26日、主力ブランドのスマックダウン(モダ・センター=オレゴン州ポートランド)を開催した。 28、29日の日本公演「WWE Live Tokyo」(両国国技館)にはロウの選手が中心に来日するが、スマックダウンからも日本人スーパースター中邑真輔と、カブキ・ウォリアーズ(アスカ&カイリ・セイン)の凱旋も決定している。 まずアクションを起こしたのは中邑だ。バックステージでインタビューに答えていたベイラーがPPV『スーパー・ショーダウン』での王座防衛を振り返り、さらに「次の相手は?」と質問されると、突如中邑が姿を現した。不敵な笑みを浮かべた中邑はベイラーのIC王座ベルトに“トゥー・スイート”ポーズでタッチすると、ベイラーにアイコンタクトをしてその場を後にした。 ベイラーは新日本プロレス時代、プリンス・デヴィットのリングネームで技術を学び、ジュニアヘビー級の中心人物として活躍。最後の1年間は今でも続くヒールユニット、バレットクラブを立ち上げヒールに転向し、初代リーダーとしてヘビー級の選手とも互角に渡り合った。中邑が新日本を退団し、WWEと契約した際にはベイラーの近所に住むなど、ベイラーは新日本時代の先輩に当たる中邑をヘルプしている。そんな2人だが、ついにシングルで対戦することになりそうだ。US王座陥落後、ルセフとのタッグ路線で主戦場からは離れていた中邑にとって久々に訪れたチャンス。東京公演で弾みをつけてアメリカに戻りたいところだ。 28日の日本公演で予定されていたジ・アイコニックスと、カブキ・ウォリアーズの対戦がWWE女子タッグ王座戦から急遽ノンタイトル戦に変更され、カブキ・ウォリアーズが勝利した場合、WWE女子タッグ王座への挑戦権が得られることになった。ハウスショーである日本公演のカードが、TVマッチに変更されるのは極めて異例。日本公演の結果がその後のスマックダウンでも反映される可能性が出てきたと考えられる。 日本時間27日に世界配信されたファームブランドNXTでは、“天空の逸女”紫雷イオがNXT女子王者シェイナ・ベイズラーと因縁決着の金網デスマッチに挑んでいる。 これが3度目の王座挑戦となるイオが、金網への串刺しドロップキックやダブル・ニーと波状攻撃を仕掛けると、シェイナも金網を登るイオをキリフダ・クラッチで締め上げて白熱の攻防を展開した。 試合中盤、イオがコーナーからのジャーマン・スープレックスでシェイナをマットに叩き付けて金網のドアへ向かうと、突如ジェサミン・デュークとマリーナ・シャフィールが介入してドアを閉めてしまう。すると今度はイオが金網をよじ登ってエスケイプを狙うも、マリーナが再び阻止を狙うと盟友キャンディス・レラエが現れてイオを救援。これで再びシェイナと一騎打ちとなったイオは、なんと金網の最上段からムーンサルトをシェイナに放ち、はいつくばってドアへ向かうも出口でシェイナのキリフダ・クラッチに捕まってしまう。 イオはドアの扉でシェイナの頭部を攻撃して失神させると、シェイナはその勢いで場外に落ちてエスケープに成功。金網からの脱出が認められ、シェイナがラッキーな防衛を果たした。 試合後、この結果にイオはイラついて豹変。「全部お前のせいだ。お前さえいなかったら私は勝っていた」と叫んでキャンディスをパイプ椅子で攻撃。さらにイオは「友達はいらない。カイリもいらない。誰も私の周りにいらないんだよ」と口にした。今後はヒールとしての道を歩むのか?孤高のハードコアファイターになるのか?これ以上、王座獲得のチャンスを逃すわけにはいかないという思いがイオの心境に変化を与えたようだ。文 / どら増田写真 / ©2019 WWE, Inc. All Rights Reserved.
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スポーツ 2019年06月27日 17時30分
走塁スペシャリストに9秒97サニブラウン調査開始
陸上の全米大学選手権の男子100メートル決勝で9秒97という日本新記録を叩き出したサニブラウン・ハキーム(20)が、6月27日から福岡・博多の森で行われる陸上日本選手権のため凱旋帰国する。注目は、前日本記録保持者で9秒98の記録を持つ桐生祥秀(23)、自己記録10秒00の山県亮太(27)らとの9月の世界陸上、来年の東京五輪を占う“9秒台決戦”だ。 「スポーツメディアは“2強対決”と煽りますが、ハイレベルなアメリカで修行するサニブラウンにとって、今回のメンバーは明らかに格下です。地元で記録を更新することにより、『スター選手として不動の名声を手に入れるのは確実』と見る関係者も少なくありません」(日本陸連スタッフ) そんな中、東京五輪後のサニブラウンの争奪戦も始まっている。将来的にサニブラウンを「プロ野球に転向させる」という情報だ。 「プロ野球には、“暁の超特急”の異名を持つ吉岡隆徳氏の指導を受け、東京、メキシコ五輪の100メートル走に出場した飯島秀雄氏が“走塁のスペシャリスト”としてロッテオリオンズ(現千葉ロッテ)に入団。話題をさらった前例があるからです」(大手広告代理店幹部) 飯島がプレーしたのは1969年からの3シーズン。すべて代走での起用で、117試合に出場。通算盗塁数は23と期待通りの活躍とはいかなかったが、とりわけ話題を集めたのが’70年の巨人との日本シリーズ。3試合で代走起用され、2得点に貢献した。 飯島は引退後、「簡単には走れるわけがなかった」と述懐しているが、見逃せないのは飯島を塁に置いた時の打者成績だ。通算チーム打率は4割2分4厘、出塁率も4割9分1厘と急上昇したのだ。これは相手投手が飯島の足に気をとられ、打者に集中できなかったからと言われるが、他にも観客動員が増加するなど、飯島の足は多方面においてチームに貢献。これをサニブラウンが球界入りしたと仮定してみると、経済効果も計り知れないと関係者はソロバンを弾くのである。 資金力があり、サニブラウンの出身地、北九州市も本拠地とするソフトバンクが調査しているとの情報もあるが、ここにきて、巨人も興味津々という。 「巨人の代表取締役社長兼編成本部長に就任した今村司氏は前日本テレビ放送網執行役員事業局長。抜擢の狙いは、巨人戦の人気を回復させ、日テレの視聴率アップに繋げることにあり、必ず何かを仕掛けてきます。他局は戦々恐々です」(在京テレビ局幹部) いずれにしろ、陸上の日本選手権から目が離せない。
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スポーツ 2019年06月27日 17時30分
矢野阪神ピンチ! チーム最大功労者・鳥谷が二軍降格へ
交流戦は負け越したが、リーグ順位は「貯金1の3位」。首位巨人とのゲーム差は3・5。まだ早いが、矢野阪神は“優勝圏内”での戦いを続けている。この「勝ちにこだわっていかなければならない状況」が、チーム功労者の去就にも影響を与えそうだ。 35試合に出場して、54打数7安打、打率1割3分。球団史上最多安打数を誇るベテラン・鳥谷敬の今の成績である。その鳥谷が6月26日、38歳の誕生日を本拠地・甲子園球場で迎えた。同29日からのペナントレース再開に向けての練習が行われていたのだが、ハッピーバースデーとはならなかったようだ。「近く、矢野燿大監督(50)と話し合うことになると思います」(在阪記者) 自身の去就に関して、だ。関西圏で活躍するプロ野球解説者が一部メディアで「二軍調整も…」と今後を心配するコメントを発したが、まさにその通りなのだ。 矢野監督は「目に見えないものでチームを支えている」と各メディアにコメントしていたが、気になる点もないわけではない。 まず、代打・鳥谷の使い方だ。ここまで、鳥谷の代打起用は29回。うち、走者を置いた場面で24回。さらに突き詰めれば、得点圏に走者を置いた場面で22回、打席に送り込んでいる。しかし、驚くべき数字が残されている。73試合を消化した現時点で、鳥谷は「打点ゼロ、本塁打ゼロ」。球団史上最多の安打数を誇るベテランが、である。 30代前半で引退したプロ野球解説者は「得点チャンスで起用してもらえるのは、期待されている証拠。それが鳥谷のモチベーションを維持させている」と矢野采配を分析していた。 しかし、こうも考えられる。得点チャンスとは、相手チームにとってはピンチであって、失点を防ぐため、好投手がリリーバーに送られる場面でもある。相手首脳陣が信頼を置くピッチャーが投げている場面なので、波に乗る一流バッターでも、ヒットが出にくい。改めて、阪神のスコアブックを見てみたが、鳥谷は5月31日の二塁打以降、ヒットが出ていなかった。 試合前の練習でも、気になる光景が見られた。鳥谷が一塁での守備練習に入っていたのだ。今季は慣れ親しんだショートのポジションに帰り、そこで勝負すると矢野監督と話し合って決めたはず。試合に出る機会が増えるのならばともかく、上本も一塁での守備練習を始めており、すでに二軍戦でもテスト出場を果たしている。見間違いでなければ、一塁守備練習に入ったときに鳥谷がはめていたグローブは、彼が契約しているメーカーのものだった。ということは、「一塁転向」は矢野監督とも話し合いが済んでおり、準備も進められていたということか…。 「鳥谷を復活させるために必要なものは、実戦感覚です。実戦感覚を取り戻すには、まず守備に着かなければなりません。矢野監督はショートを守る木浪がどんなにミスを重ねても使い続けています。『正遊撃手』として育てていくつもりなんだと思います。鳥谷の一塁にしても、ほかに選手がいるので…。二軍戦で実戦感覚を取り戻すことも検討しなければなりません」(前出・関係者) 二軍調整が本当に鳥谷のためになるのかどうか、分からない。二軍降格という残酷な響きが、張りつめていた気持ちをプツンと切ってしまうことも考えられる。今季は、鳥谷にとって、5年契約の最終年でもあるが、チームが優勝圏内に踏みとどまれば、「テスト」「調整」での出場機会は今以上に与えられなくなる。代打成績も良くないので、今後好機では、鳥谷ではなく、原口が告げられる場面も出てくるだろう。元気な鳥谷が見たいと思っているファンは多いのだが…。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2019年06月27日 11時20分
ありがとうベイスターズ球場! 元ドラフト1位コンビ須田、啓二朗も登場 新外国人や若手も期待大
ベイスターズはファームの本拠地である追浜・横須賀スタジアムの追浜公園内に、屋内練習場、屋外練習場、選手寮を備えた「DOCK OF BAYSTARS YOKOSUKA」が完成間近で、オールスター前にも移転を計画している。それに伴い、30年の長きにわたり運用していた、同じく横須賀の長浦総合練習場とベイスターズ球場には別れを告げることになっている。 そのベイスターズ球場に、6月25日には社会人野球チームの強豪・JFE東日本を迎えて、ベイスターズファームと練習試合を開催。これが大いに盛り上がった。 JFEには、ベイスターズ2008年ドラフト1位の松本啓二朗と2010年のドラフト1位の須田幸太が在籍。松本はルーキーながら開幕スタメンを果たし、須田は中継ぎとして2016年にチーム初となるクライマックスシリーズ進出のキーマンとして活躍。ファンには思い入れのある両プレイヤーが揃うとなって、注目度は高かった。 松本は5番でスタメン出場し、右足を高く上げるお馴染みのフォームを披露。盗塁もマークし観客を沸かせた。 5回裏には須田が登板し、この日一番の歓声が響き渡った。結果は1イニング2失点と振るわなかったが、ベイスターズ時代と同じストレート主体のピッチングは見ごたえ十分だった。 対するベイスターズも、新外国人の大型左腕サミー・ソリスがストレートとスラーブ気味の変化球を制球よく投げ込み、1回を完璧に抑えた。「(メジャーの)クレイのマウンドと、日本の砂の柔らかいマウンドの違いはある中でも、(段々慣れて)いいピッチングができた」と自己評価。「ビザがやっと昨日(24日)に下りた」とのことで、スタンバイはOKそうだ。 後を受けた、昨年の新人王・東克樹は、回転の素晴らしいストレートと同じ腕の振りから投じられるチェンジアップを武器に、1回を圧巻の三者三振に切って取り、格の違いを見せつけた。「調子は上向きです」と笑顔を見せながら語ってくれた姿に、完全復調の気配が漂っていた。 打者では、若き期待の大砲・細川成也が、左中間に防護ネット上段まで運ぶ驚愕の一打を叩き込み、球場全体にどよめきが沸き起こった。細川は6月21日の横浜スタジアムでのファームの試合でも、バックスクリーンと左中間の照明灯のスピーカーに当てる驚愕弾2発を見せつけており、今後がますます楽しみになってきた。 若手の汗と涙が染みこんだベイスターズ球場は、追浜の工期が遅れない限り、この日が最後の実戦となる見込み。見どころ満載の豪華な練習試合は、幕を閉じるに相応しい好ゲームとなった。取材・文・写真 / 萩原孝弘
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スポーツ 2019年06月27日 06時30分
交流戦視察に秘められた秘策 侍ジャパンのキーワードは「左」
交流戦を視察した侍ジャパンの稲葉篤紀監督(46)は、「左」に活路を見いだそうとしている。あのオトコを再招集するプランが着々と進められていた。 稲葉監督が6月20日、甲子園球場で行われた阪神対東北楽天の試合を視察し、左腕・高橋遥人(23)を絶賛していたのは既報通り。ジャパンのエース・菅野智之が不振に陥っている以上、若手投手の見極めは重要となる。稲葉監督は同行した建山義紀・代表投手コーチとの会話も明かした。 「もしジャパンに入るなら、どこで使っていくのかという話もしながら…」 このまま行けば、高橋遥の招集は間違いないだろう。 視察をした交流戦に限って言えば、同じサウスポーでも、巨人・今村、東北楽天・塩見の方が高橋遥よりも防御率は「上」だ。それでも、高橋遥を絶賛した理由は“個性”だ。プロ2年目の高橋遥はまだ粗削りな印象も受けるが、低めにも「強いボール」が投げられる。制球難で自滅し、連打を食らうこともあるが、稲葉監督、建山コーチは「打たれてもシングルヒット」という点に着目していた。 「左投手の補強は重要課題の一つでした。前回WBCで要所を任されたピッチャーは、菅野、千賀、牧田、則本、平野など。救援には楽天の松井裕もいますが、左ピッチャーの人員増は必要不可欠でした。先発も務まるとなれば、なおさら」(球界関係者) しかし、稲葉監督が求めていた「左」はピッチャーだけではなかった。稲葉監督は視察先で記者団に囲まれている。そこで、売り出し中の若手や、好調な中堅・ベテランの名前を挙げてきた。前出の関係者によれば、それらのコメントは自身が発言すれば活字になることを見越してのものだったという。つまり、リップサービスだ。 「ウソは言っていません。目標は東京五輪での金メダルと、次回WBCでの優勝。当面の課題は、今年11月に開催される『第2回プレミア12』で優勝すること。そのための選手選考を進めている最中です」(前出・同) 侍ジャパンは、クリーンナップを任せる大砲候補の人選も抱えている。DeNA・筒香嘉智、北海道日本ハム・中田翔を中心とした打線が前回WBCでは編成されたが、筒香に関しては、今オフ、ポスティングシステムによる米球界挑戦が噂されている。 筒香クラスの左の大砲は、なかなか現れない。ヤクルトの新星・村上宗隆、日本ハム・清宮幸太郎は経験値が浅い。いや、浅すぎる。稲葉監督と侍ジャパンのスタッフがリップサービスをせず、ここまで温めてきたのが、丸佳浩(30)の再招集だ。 丸は2016年の台湾との強化試合以降、侍ジャパンから招集されていない。 話は4月5日にさかのぼる。稲葉監督は横浜スタジアムでの巨人戦を視察している。どうやら、そこで原辰徳監督や巨人スタッフと『内々だが』と前置きし、丸の状態、打撃面の調整方法などを事細かに確認していました」 丸にも独自の個性がある。丸の打撃フォームはバットを持った手を上下させ、投手側に少し体を移動させながらスイングする。ここまで積み上げてきたプロ生活の中で、編み出したというか、たどり着いた打撃スタイルだが、最大の特徴は、自身の体の近くで変化球にも対応できること。つまり、外国人投手特有のムービングボールに対応できる左のスラッガーなのだ。 「外国人投手は直球を投げたつもりでも、バッターの手元で小さく変化します。このムービングボールに日本の各バッターは苦戦してきました」(前出・同) 丸について、こんな情報も聞かれた。 「広島時代の丸は試合中に手帳を広げ、対戦投手に関して感じたこと、変化球の軌道などを記していました。メモは今も続けていますが、坂本勇人と話し込むことも多くなりました」(ベテラン記者) 二人の会話の詳細は分からないが、打撃や対戦投手のことを話しているという。今季、坂本は打撃好調だが、丸に触発された部分もあり、丸も巨人に移籍しても自分の打撃を見失わなかったのは、坂本の存在があったようだ。稲葉監督が「坂本の三塁起用」なんて奇策を口にしたのは、侍ジャパンでも「左のスラッガー・丸」を生かす目的もあったのかもしれない。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2019年06月26日 22時30分
新日本YOSHI-HASHI、ザックに無念の敗戦!『G1クライマックス』は予定通り開催へ
新日本プロレスは25日、宮城・仙台サンプラザホールで『KIZUNA ROAD 2019』の最終戦を開催した。 メインイベントではブリティッシュヘビー級選手権試合&『G1クライマックス29』の出場枠争奪戦として、王者ザック・セイバーJr.にYOSHI-HASHIが挑戦した。4.24東京・後楽園ホール大会で遺恨が勃発し、ここまで抗争を繰り広げてきた両者。シリーズ最終戦のメインイベントという最高の舞台でシングルマッチが実現した。 初のタイトル奪取と、今年出場が途絶えたG1出場に向けて燃えるYOSHI-HASHIは、今シリーズ絶好調。この日も気合いのこもった攻撃でザックを打ち崩しにかかるが、ザックは終始冷静に得意のサブミッションで対応する。その後も得意技を繰り出しザックを追いつめる場面もあったが、必殺技のカルマを切り抜けたザックは、ジム・ブレイクス・アームバーから相手の両足も極める変形のジム・ブレイクス・アームバーでギブアップ勝ち。YOSHI-HASHIの野望を見事に打ち砕き、ブリティッシュヘビー級王座を防衛、G1の出場権も守り抜いた。「ストロングスタイル・イズ・デッド』とYOSHI-HASHIに吐き捨て、格の違いを見せつけてから、リングを降りた。 「俺が仙台でもしアイツに勝って、アイツの出場権をいただくとしたら、今度のG1クライマックスの開幕戦、ダラス、第1試合前のバトルロイヤルで決めたらいいんじゃない?不満ある人が出て。俺はそう思うけどね」 YOSHI-HASHIがこんな提案をしたのは、17日の後楽園大会でのこと。YOSHI-HASHI以外にも、鈴木みのる、真壁刀義らG1にエントリーされなかった選手から、新日本への不満の声が続出している。そんな声をYOSHI-HASHIが代表する形で、今回の一戦ではベルトとともにG1の出場権が懸けられた。しかし、ザックは完勝。残り時間を考えても予定通り、発表されたメンバーで今年のG1が開催されると思うのが妥当だろう。 ただ、YOSHI-HASHIが起こしたアピールは決して無駄ではなかったと言いたい。諦めなければ決定事項がひっくり返る可能性があることを示してくれたのは確かだ。来年は再びG1にエントリーされることを期待したい。 なお、セミファイナルでは田口隆祐が、エル・ファンタズモのブリティッシュクルーザー級王座に挑戦したが、王座獲得とはならなかった。文・写真 / どら増田
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スポーツ 2019年06月26日 19時30分
WWE東京公演直前!AJスタイルズがリコシェと対戦!男女王者タッグが本格始動!
世界最大のプロレス団体WWEは日本時間25日、ワシントン州エバレットで主力ブランドのロウを開催した。ロウ組は28、29日と東京・両国国技館で初夏の日本公演「WWE Live Tokyo」を控えており、日本のファンから大きな注目が集まっていた。 “フェノメナール・ワン”AJスタイルズと、PPV『ストンピング・グラウンズ』(日本時間24日)でUS王座を戴冠したリコシェが、メインイベントで対決した。ともに新日本で活躍していたが、新日本マットでは見られなかったカードだ。 試合は途中、元バレットクラブの盟友で、東京公演でもトリプルHを交えたドリームチームの結成が発表されているルーク・ギャローズ&カール・アンダーソンが、AJのセコンドについたが、AJが戻るように説得。試合が再開されると、両者はクリーンな白熱した攻防を展開。リコシェはスワンダイブ式ムーンサルトプレスなど、得意の立体技でAJのパワーに対抗していく。 しかし、最後はAJスタイルズがリコシェの630°スプラッシュをかわし、すぐさま必殺のフェノメナール・フォアアームを炸裂させてカウント3。AJスタイルズがノンタイトルマッチながら、US王者のリコシェを倒した。試合後、両者は健闘を称え合いユニバース(ファン)から万雷の拍手を浴びた。 PPV『ストンピング・グラウンズ』で王座防衛を果たし、東京公演への出場が控える王者カップル、セス・ロリンズとベッキー・リンチがロウのオープニングに登場すると、突如バロン・コービンの入場曲がヒット。すると背後からレイシー・エバンスがベッキーを襲撃。さらにコービンも現れてロリンズを襲撃したが、ロリンズがスリングブレイド、ベッキーがエクスプロイダーで2人をそれぞれ返り討ちにした。 コービンは「また彼女に助けられたな。ベッキーがいなければ、俺はユニバーサル王者だったのに。いつでもミックスタッグ戦で勝負してやるぞ」とロリンズを挑発。レイシーは「エクストリーム・ルールズで勝負しよう」と提案した。ロリンズとベッキーがこれを受諾すると、コービンはさらに「ユニバーサル王座とロウ女子王座を懸けた勝者総取り戦だ!」と次回PPV『エクストリーム・ルールズ』でのミックスタッグ戦を要求した。 試合後、ロリンズ&ベッキー対コービン&レイシーのミックスタッグ戦が正式に決定。東京公演にはコービンも来日するだけに、試合に介入してくることも考えられる。 PPV『エクストリーム・ルールズ』は日本時間7月15日に開催される。文 / どら増田写真 / ©2019 WWE, Inc. All Rights Reserved.
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スポーツ 2019年06月26日 18時10分
今年は豪華!プロ野球フレッシュオールスターにオリックス中川らルーキー多数選出
日本野球機構は26日、『プロ野球フレッシュオールスターゲーム2019』(7月11日、楽天生命パーク宮城)の出場選手を発表した。高田誠巨人二軍監督率いるイースタンリーグ(北海道日本ハム、東北楽天、千葉ロッテ、巨人、東京ヤクルト、埼玉西武、横浜DeNA)選抜と、阪神の平田勝男二軍監督率いるウエスタンリーグ(中日、オリックス、阪神、広島、ソフトバンク)選抜が対戦する。今年はイースタンがホームとなる。 フレッシュオールスターゲームの選手選考方法は次の通り。1.各球団は極力、本年度のドラフト1・2位で入団した選手を含め、地元出身あるいは話題性のある選手を推薦する。2.イースタン、ウエスタン・リーグそれぞれで出場選手選考会を行い、チームバランス・注目度・話題性を考慮に入れ、出場選手を選抜する。3.各チームからの選手選出人数は以下を基本とする。・イースタン・リーグ:合計21名(各チーム3名×7球団)・ウエスタン・リーグ:合計21名(各チーム4名×4球団+前年度優勝球団5名)・ただし、球団事情により基本人数を出場させられない場合、選考会の承認があれば他の球団から補充することができる。4.出場選手を発表後、故障を理由に本大会に出場できなくなった場合、球団は医師の診断書を添付の上、代替選手と合わせてリーグに届け出る。選手変更は大会前日までとし、代替選手の選出は当該球団からを原則とする。5.出場選手がオールスターゲームに選出された場合は本大会には出場できない。その場合は、当該球団から代替選手を選出する。 今年は即戦力や話題のルーキーが豊作なこともあり、豪華な顔ぶれがそろった。イースタンのピッチャーでは、東京ヤクルトのドラフト1位清水昇、埼玉西武のドラフト1位松本航、北海道日本ハムのドラフト1位吉田輝星らが出場。野手では千葉ロッテのドラフト1位で、イケメンルーキーとして人気を誇る藤原恭太らが選出された。 一方のウエスタンは、中日のドラフト2位右腕、梅津晃大と、オリックスのドラフト7位ながら交流戦で首位打者になった中川圭太の東洋大学出身コンビが共演。また昨年のドラフト会議で野手の高校生では人気を二分していた中日ドラフト1位の根尾昂、広島ドラフト1位の小園海斗もそろい踏みする。 吉田は「宮城県で開かれるフレッシュオールスターに選んでいただき、とても光栄に思います。自分のピッチングを東北のみなさんに見てもらって、元気づけることができたらうれしいです。高校時代に戦ったメンバーと一緒にプレーできる機会になりますし、お互いがどのくらいレベルアップしているか楽しみです」とコメント。藤原も「選ばれてとてもうれしいです。いい経験になると思いますし、しっかりと試合の中で存在感を出せるようにギアを入れて頑張りたいです」と喜びをかみしめた。 フレッシュオールスターゲームは、前身のジュニアオールスター時代から、イチロー氏、東京ヤクルトの青木宣親、北海道日本ハムの中田翔、巨人の岡本和真ら、多くのスター選手を生み出した。ファームにいる選手にとっては首脳陣にアピールするチャンス。今年も原石たちの戦いに注目したい。文・写真 / どら増田
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