スポーツ
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スポーツ 2019年07月12日 17時20分
あとは鳥谷次第! 阪神ナインに緊張感がない理由は…
チームに緊張感を与えられるのは、監督だけではない。ベテラン選手にしか伝えられない“技術”もあるようだ。 阪神の試合前、ベテラン・鳥谷敬(38)が強い存在感を見せている。一時期、矢野燿大監督(50)の要請で一塁の守備練習に入ることも多かったが、球宴前の巨人との3連戦がそうだった。 鳥谷は長く自身が守ってきたショートに入り、ノックを受けていた。それだけではない。途中、現スタメン遊撃手の木浪聖也(25)に技術的なアドバイスも送っていた。鳥谷は捕球から一塁送球までのジェスチャーをし、踏み出す左足の角度などを教えていた。北條、植田、糸原なども近づいていき、鳥谷が木浪に送る助言に聞き入っていた。 技術指導はコーチの役目だ。しかし、同じ言葉でも、ベテラン選手から発せられた方が選手に強く伝わるものだ。こういう光景を見せられると、「鳥谷は阪神に必要な選手なんだ」と思えてくる。 「球宴明け、矢野監督はベンチ入りメンバーの入れ換えを示唆しています」(在阪記者) 入れ換えとは、要は成績の悪い選手を二軍に落とし、代わりに若手を昇格させるということだ。代打に回り、結果を残していない鳥谷の降格も囁かれている。 「木浪は守備でミスをすることも少なくありません。矢野監督が我慢して使っている感も見受けられます。二軍降格は鳥谷ではなく、メッセンジャーでしたが」(前出・同) ランディ・メッセンジャー(37)は開幕投手も務めた大黒柱だ。しかし、今年は自慢のストレートがイマイチ走っていない。7月10日の巨人戦で7敗目を喫し(3勝)、二軍降格が通達された。現時点で代わりに昇格させる投手の名前は明らかになっていない。「 藤浪晋太郎(25)が代わりに上がってくるのではないかと思われます。四球で自滅するノーコン病が出ていません」(プロ野球解説者) しかし、藤浪の昇格に否定的な声も聞かれた。まず、メッセンジャーの一軍登録が抹消されたのは、先発ノックアウトを食らった翌日の7月11日。再登録が可能となるのは、最短で同21日だ。球宴休みをはさみ、後半戦が再開されるのは7月15日だから、最短で呼び戻すとすれば、メッセンジャー不在は5試合で済む。 もともと、先発投手は1回登板すれば、中6日間、投げないのだから、今回のメッセンジャー不在は「先発させた翌日以降と同じで、全く変わりはない」というわけだ。球宴休みを巧みに使い、不在期間に影響を出さないようにした矢野監督の作戦である。 「再登録が可能となる21日、メッセンジャーの先発登板も有力視されています」(前出・在阪記者) 開幕投手を務めたピッチャーが二軍降格となれば、良くも悪くもチームに大きな波紋が広がる。今回のメッセンジャーの二軍降格は再調整の目的が大きいが、他選手に“響くもの”がなければ、チームの浮上はない。「エースのメッセンジャーでも不振だったら、二軍に落とされるんだ」という緊張感で、選手を発奮させなければならない。 鳥谷は惜しみなく、自身が積み上げてきた技術を後輩たちに伝えている。この鳥谷がスタメンで試合に出て、チームを牽引できれば、エラーの多い阪神内野陣にも緊張感を与えられるのではないだろうか。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2019年07月12日 11時00分
半月で4名を緊急獲得 セ首位・巨人が節操のない補強を重ねる背景は?
10日阪神戦を「4-1」で制し、同一カード3連勝を決めた首位巨人。他のセ5球団がいずれも借金を抱える中、唯一の貯金持ち球団として前半戦の戦いを終えた。 前半80試合の成績は「48勝31敗1分・勝率.608」で、2位のDeNA・阪神とは9.5ゲーム差。後半戦最初のカード(対ヤクルト/15日〜17日)で3連勝という必須条件はあるものの、早ければ18日にも優勝マジックが点灯するほどの独走状態となっている。 ただ、チームは先月下旬に新外国人としてデラロサを迎え入れると、その後半月の間にトレードで日本ハムから鍵谷陽平、藤岡貴裕、楽天から古川侑利を獲得。2014年以来となるリーグ優勝は十分視界良好に見える中、補強を敢行し続けている。 冒頭の通り、首位をひた走るチームが、なぜその状態から節操なく補強を重ねているのか。その一要因として考えられるのが、合わせて6名(育成選手除く)の選手を獲得した昨オフの大型補強だ。 4年ぶりに復帰した原辰徳監督の下、チームは昨オフ30億円とも50億円ともいわれる大金を使い、丸佳浩、炭谷銀仁朗、中島宏之、岩隈久志、クック、ビヤヌエバの6名を獲得。しかし、この6名の内ここまで合格点・及第点といえる活躍を見せているのは3部門ともに好成績の丸(80試合・打率.312・16本・49打点)、正捕手争いを活性化させている炭谷(37試合・.258・3本・14打点)の2名のみ。 一方、その他の4名であるクック(10試合・0勝2敗6セーブ・防御率5.40)、岩隈(一軍登板なし)、ビヤヌエバ(58試合・.226・8本・23打点)、中島(38試合・.167・1本・5打点)に関しては、期待に応えているとは言い難い数字にとどまっている。 中でも、特に計算外だったといえるのが、2名しか獲得せず、その両名がどちらも期待外れだった投手補強。前述の新外国人・トレードで4名の投手を獲得したのも、この誤算への対策が大きなウェイトを占めているのだろう。 ちなみに、その他の4名がリーグ戦再開からの11試合で残した成績は、ビヤヌエバが「.267・1本・4打点」、中島が「打率.000・0本・1打点」、そして、クック、岩隈が登板無し。後半戦での復調も、あまり期待はできないと言わざるを得ないところだ。 大型補強でのミスを取り戻すかのような、積極的な動きが目立つ原巨人。好調な成績とは裏腹に、その内心にはまだまだ余裕がないのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2019年07月11日 23時30分
WWE・NXT、紫雷イオがダークサイドを突き進む! KUSHIDAの次戦はスマックダウンの選手
世界最大のプロレス団体WWEは日本時間11日、ファームブランドNXTを世界配信した。 「もう友だちは要らない」とヒール転向を匂わせ、豹変した“黒い”紫雷イオがNXTのリングに登場した。イオは先月のNXT女子王座スチールケージ戦で運に見放されて悲願の女子王座を逃すと、突如豹変、盟友キャンディス・レラエに暴行を振るった。その後、その言動に注目が集まっていたが、大ブーイングと共にNXTに登場したイオは、ビジュアルをダークネスバージョンに変えて、アイシャドウを濃くするなどビジュアルを大きくチェンジした。 「友達は要らない。お前たちの誰も必要ない」と周囲をにらみつけ悪態をつくと、マイクを投げ捨ててリングを後に。SNSでは「私は1人でのし上がっていく。誰も紫雷イオの隣に立つに値する人間はいない」と1人で戦い続けると宣言した。日本のリングでも反体制側に回ったことはあったが、引退した姉の紫雷美央氏に比べると「陽」のイメージが強く、ここまで振り切ったのは初めてだろう。アスカ&カイリ・セインはスマックダウンでカブキ・ウォリアーズとして人気を集めており、イオは2人とは対照的なダークサイドの日本人女子スーパースターとして、NXTのトップを目指す。 ここまで無敗のKUSHIDAが次週、アポロ・クルーズと対戦することが発表された。インタビューに応えたウィリアム・リーガルGMは「NXT UKのカシアス・オーノや205 Liveのドリュー・グラックと、スーパースターたちがブランドを越えてKUSHIDAと対戦したがっている」と強調。「次週はスマックダウンからアポロ・クルーズが参戦してKUSHIDAと対戦する」と明言した。 この対戦発表にKUSHIDAは自身のTwitterで「僕はプロレスを愛しているし、全てのスーパースターやレスラーに敬意を持っている。団体、国籍、階級は自分にとって問題ではなく、どのブランドの対戦相手でも気にしない」と英語でコメント。現在5連勝と勢いに乗るKUSHIDAは、スマックダウンに昇格している強敵アポロ・クルーズを相手に無敗を守ることができるのか。もし勝つようなことがあれば最速で昇格するチャンスが訪れる可能性もあるだけに、大物相手に6連勝を飾りたいところだ。文 / どら増田写真 / ©2019 WWE, Inc. All Rights Reserved.
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スポーツ 2019年07月11日 22時30分
キック界の“王子様”白鳥大珠、那須川天心が太鼓判! 強敵相手も「ボディに自信あり」
キックボクシング界の“王子様”白鳥大珠(たいじゅ、TEAM TEPPEN)が、キャリア史上最強の相手との闘いを前に心境を語った。白鳥は『RISE WORLD SERIES 2019 Semi Final Round in OSAKA』7.21エディオンアリーナ大阪大会で、タイの2大殿堂タイトルのひとつ、ラジャダムナンスタジアム認定ライト級王者セクサン・オー・クワンムアン(タイ)と、-61kg世界トーナメント準決勝で顔を合わせる。 白鳥は対戦相手のセクサンについて「蹴りと圧力が強くて強引に出てくるイメージ。RISEには向いてる選手かなとは思う。現役のチャンピオンなんでオイシイですね」と楽しみにしている様子。今年は不完全燃焼な試合が続いているが「最近守りに入っていたのでその姿勢が良くなかった。それが試合内容にも影響しました。どう相手の穴を見つけてそこを突いて倒すか。バリエーションを増やして戦う、倒すことを意識している」と抱負。精神面での意識改革を心掛けたようだ。 「ポイントはボディ。今までやらせてなかったウエートとか、体幹トレーニングをやらせてパワーをアップさせた。その結果、ボディが強くなって僕もトレーナーもミット越しに(骨を)やられましたから」そう苦笑いしたのは1回戦終了後、「このままじゃ次は勝てない」と厳しいコメントを残した那須川弘幸会長。「ボディが決まれば勝機はある」という。また一緒に練習をしている“神童”那須川天心(TARGET/Cygames)は、「白鳥君は根性負けしなければ勝てる。ダウンしなきゃ勝つと思いますし、勝ってもらいたいですね」とエールを送った。 白鳥は最近になって「やっとセクサンを倒すイメージができた」そうで、「いろんな技を使えば派手さが出ると思うし、同じ技だけでは相手も対策が立てやすいと思う。もっと戦いの中でバリエーションを増やした方がやりやすい。正直、ムエタイルールの試合を見ていると勝てないかなと思うけれど、今回は(肘なしの)RISEルール。前回よりもRISEルールに合わせてくると思いますが、ムエタイとは違う、キックとムエタイは似ているようで違うと思うので、いくらでもチャンスはある」と、セクサン対策について語ると、「ボディには自信があります。1Rから攻めにいく!攻撃のバリエーションを広げてKOを狙う。いままでとはひと味違う。そんな姿を見せるので、ファンのみなさんには楽しみにしていてほしいですね」と、改めて“新生”白鳥大珠をアピールした。 白鳥がセクサンを破り決勝に進出すれば、これは間違いなく番狂わせ。トーナメントならではの波乱をなにわの街で巻き起こしてほしい。スーパースターを目指す白鳥にとって、人生最大のチャンスを逃すわけにはいかない。取材・文・写真 / どら増田
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スポーツ 2019年07月11日 17時30分
巨人、マジックナンバー点灯目前でお客が入らない?「カープさん、助けて」状態か
日本野球機構(NPB)が“計算”を始めた。原巨人が対阪神3連勝でオールスターゲーム前の前半戦を締めくくった。「貯金17」、2位横浜DeNAおよび阪神とのゲーム差は「9・5」。完全な独走状態である。2位チームが39勝41敗2分(阪神は4分)と、勝率5割を切っている。そのため、NPBは優勝カウントダウンを指すマジックナンバーについて、計算を始めたのだ。 「まあ、条件付きですけどね。球宴明け最初のカードとなる東京ヤクルトとの3連戦に巨人が全勝することが必須となりますが、その間のDeNA、阪神の戦況次第ではマジックナンバーが点灯します。『48』か、『47』が点灯します」(関係者) お先が見えてしまった以上、ペナントレースはシラケてしまうのは避けられない。もっとも、過去3年、広島も独走状態で優勝しているので、「セ・リーグにはその免疫ができている」との声も聞かれた。 「広島が独走してしまった過去3年、チケットの販売開始を少し早め、販売する期間を長引かせるなどし、対処しました。それに、広島絡みの試合は必ず満員になるので助かりましたが」(ライバル球団スタッフ) 今さらだが、広島にはカープ女子なる“全国区のファン”がついていた。巨人、DeNA、ヤクルト主催のビジターゲームでも、「広島戦を観たい」とする女性ファンが大挙して来た。そのおかげで、「独走=興行赤字」は免れたが、独走するチームが巨人に変わったことで、セ・リーグは営業面で大打撃を受けるかもしれない。 「広島が巨人に対し、猛追撃を見せれば、盛り上がるでしょうね。そんな期待をする声も聞かれました」(前出・同) しかし、広島はドロ沼の11連敗で前半戦を終了。起死回生となるキーマンを模索している気だろう。7月2日に楽天からトレード獲得した三好をスタメン出場させるなど、緒方孝市監督(50)は打てる手は全て打ってきた。選手個々の能力は高い。それでも負けることはある。ただ、11連敗はあまりにも痛すぎる。緒方監督は「(球宴休みの間に)気持ちを切り換えて」と語っていたが、こんな指摘もある。 「緒方監督は選手を信頼しています。信頼とは、試合に出したら、全ては選手に任せるということ。勝っている時はそれでいいんですが、試合で、味方投手が連打され、劣勢になり掛けている時も、選手に任せっきり。攻撃にしても、緒方監督はサインを出して走者を動かすことはしません」(プロ野球解説者) だが、このスタイルで3連覇を果たしたのだ。急にサインを出し、組織的な攻撃スタイルに変貌したら、逆に選手が戸惑ってしまうだろう。緒方監督は坂倉、高橋などの若手もテストし始めた。先の三好同様、キーマンを探しているのだろう。 「巨人からFA補償で獲得した長野久義が二軍落ちし、二軍でも打率2割を切っています。球宴明け後の一軍昇格が見送られました」(前出・同) 長野は必死にバットを振り、不振脱出を急いでいる。しかし、その危機感が広まり、「今、チームは本当にヤバイんだな」と二軍選手も妙な緊張感を持ち始めたという。 原辰徳監督も序盤戦は手薄なリリーフ陣を建て直すなど、テストをかねて若手を登用した。野手陣にしても、そうだった。緒方監督と少し違うのは見切りが早かったこと。また、見切った若手に対しても、代走、守備固めなど使い方を変え、見捨てなかった。3度目の監督就任、トータル13季目。経験値の違いということか…。だが、人気の広島が蘇生できなければ、セ・リーグは興行的にも大打撃を被ることになりそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2019年07月11日 11時00分
DeNA、10連敗がありながらも同率2位で前半戦ターン! 後半戦のラミレス・ベイスターズに増す期待
8日から行われた敵地神宮での前半戦ラストの3連戦。初戦は先発飯塚悟史が乱調で2回で降板。中継ぎ陣が踏ん張るものの、打線もスワローズ先発山田大樹を打ち崩せず3-5で敗戦。2戦目は両チームのノーガードの打ち合いの末、ホセ・ロペスのグランドスラムでスワローズをKO。9-4で勝利した。ラストゲームは3回に2点を先制したが、3、4、7回と五月雨式に失点。結果的には継投ミスで残念ながら2-7で落とし、ベイスターズは借金2でオールスター休みに入ることになった。ラミレス監督が交流戦後に語っていた、「5割、Aクラス」の目標には届かなかったが、限りなく理想に近づけることは出来た形だ。 4月16日のドラゴンズ戦から始まった敗戦は29日のジャイアンツ戦まで続き、泥沼の10連敗を喫し、更にゴールデンウィークの5月3日から8日まで5連敗を記録。最大11の借金生活でもちろん最下位の成績に甘んじながらも、毎年苦汁を飲まされている魔の交流戦を4位で戦い抜き、貯金も3を稼いだことで状況は好転したと言えるだろう。 リーグ戦再開後の9連戦を4勝5敗とひとつの負け越しで終え、結果的に勝率5割に届かなかったが、負け方も「惜しい」ゲームが続き、力負けの印象は無い。 好転の原因は、シーズン序盤に崩れていた中継ぎ陣の復調が大きい。特に交流戦では、パワーレフティのエドウィン・エスコバーが絶好調で、昨年中継ぎで輝きを取り戻した三嶋一輝、161キロ右腕の国吉佑樹も勝ち試合で安定した投球を披露。さらに、左腕の石田健大も献身的なピッチングでチームを救い、先発が早い回で崩れても試合を立て直す要因となった。 課題の打撃陣は、トップバッターの神里和毅の活躍も大きいが、昨年からベイスターズにやってきた伊藤光と大和がキラリと光る活躍を見せ、下位打線で打点を稼ぐことができ、攻守ともにいぶし銀の働きを魅せる彼らの力で、確実にチームを上昇気流に乗せた。 後半戦は、筒香嘉智、ホセ・ロペス、ネフタリ・ソト、宮崎敏郎の”BIG4”の爆発に期待したい。特に今季出塁率はいいものの、期待されているホームランや打点が伸びない筒香が、本来の調子を取り戻した時、70周年のメモリアルイヤーに”何か”が起こるような予感がする。誤算が多いにも関わらず前半戦2位ターンを決めたベイスターズ。オールスター明けの期待は増すばかりだ。写真・取材・文 / 萩原孝弘
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スポーツ 2019年07月10日 22時30分
日米インターコンチ王座奪取に向けて中邑真輔が絶好調!カブキ・ウォリアーズも登場
世界最大のプロレス団体WWEは日本時間10日、アメリカ、ニューハンプシャー州マンチェスターのSNHUアリーナで、主力ブランドのスマックダウンを開催した。 WWEインターコンチネンタル王座を狙う日本人スーパースター中邑真輔が、日本公演以来初めてスマックダウンのリングに上がり、王者フィン・ベイラーとノンタイトルのシングルマッチで激突した。両者は序盤からトップギアでの攻防を展開。中邑がスライディング・ジャーマンスープレックスからキンシャサを狙えば、ベイラーもスリングブレイドからクー・デ・グラと大技を狙って徹底抗戦した。 試合中盤になると牙をむいた中邑が場外でキンシャサを決め、リングアウトを狙うもカウント9。さらにバリケードや鉄製ステップにベイラーをたたき付けるラフ殺法で、再びリングアウトを狙った中邑は、ベイラーがかろうじてカウント9でリングに戻ってくると、渾身のキンシャサを叩き込み3カウントを奪取した。 ノンタイトルながらも、王者ベイラーから完璧なピンフォールを奪った中邑は「フィンは俺が誰か思い出しただろう」とコメントし、新日本時代から知る王者に強烈な印象を刻み込んだ。中邑が日米インターコンチ王座戴冠に向け、大きく駒を進めた試合だったと言ってもいいだろう。 先日の日本公演でWWE女子タッグチャンピオンチーム、ジ・アイコニックスに勝利して王座挑戦権を獲得したカブキ・ウォリアーズは、代理人ペイジと共に女子タッグ王者を挑発した。 バックステージでペイジが「今夜、王座戦の予定よね」とペイトン・ロイスに問いかけると、ロイスは「今夜?そんなの無理よ。ビリーが病気なの」と言い訳。さらにビリー・ケイも「クラクラなのよ。医者を呼んで」と仮病の演技をすると、これにペイジは「ストップ!本当にイライラする。たまたま王者になってから、逃げることと言い訳しかしてないわよね」と王者を問い詰め、ビリーに平手打ちを見舞う。さらにペイジが「タイトルマッチは今夜じゃないかもしれないけど、すぐよ」と言い放つと、アスカ&カイリ・セインは腕を組みながらにらみつけ、王者を挑発した。 日本公演から凱旋した中邑、カブキ・ウォリアーズがそれぞれ、大きなチャンスをつかんでいるのは間違いない。文 / どら増田写真 / 萩原孝弘
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スポーツ 2019年07月10日 21時30分
「いつか会場で歌ってもらいたい」那須川天心、生YAZAWAに興奮!次戦へ好調アピール
キックボクシング界の“神童”那須川天心は興奮を抑えられない様子だった。 「ホントにすごかったですね。あと2カ月で70(歳)ですよ!自分は70まで格闘家、できないですから。スゴイ!」 天心は歌手の矢沢永吉が初めて主催した音楽フェス『ONE NIGHT SHOW 2019』(6日、幕張メッセ)に、YAZAWAファンの父・弘幸氏、主戦場としているキックボクシング団体RISEの伊藤隆代表らと足を運び、2万人のファンとともにYAZAWAワールドを堪能したという。 天心の入場曲『止まらないHa〜Ha』は裕幸氏のこだわりで、いくつか発表されているライブバージョンの中から選んでいる。天心は「自分の入場バージョンで歌ってくれたんですよ!考えられます?自分の入場バージョンで。もう、ウォーってなりますよね(笑)」とあの日の興奮が忘れられない様子。 インスタグラムで天心は、矢沢の妻マリアさん、娘洋子さんと対面したことを報告。「いつもテレビで試合を見てますよ」と矢沢が天心の試合を見ていると伝えられたという。「その事実を知れただけでも満足。いつか矢沢さんに会場で歌ってもらいたい。実現したらウチのスタッフは凍りつくと思いますが(笑)。ご本人とはお会いできなかったですけど、まだ早いかな。でもホント刺激を受けましたよ。次の日(7日)は日曜で休みだったんですけど、体を動かしましたから。自分は矢沢さんにはなれないけど、また違った形ですごいものを見せたいと思います」と目を輝かせた。 9日にはTEPPEN GYMで、RISE世界トーナメント準決勝のスアキム・PKセンチャイムエタイジム戦(21日、エディオンアリーナ大阪)に向けた公開練習が行われ、キレのある動きで順調な仕上がりをアピール。昨年2月に対戦した際は「今までやった中で一番強い」という前評判だったスアキムだが、天心は現在のスアキムについて「スタイルが変わっている。迷いを感じますね。攻めなきゃ攻めなきゃと思って荒くなっているので、お客さんから見ると面白いけど、闘う方はやりやすいかな。パンチをもらわなきゃ大丈夫」と現在のスアキムを分析。 続けて「バンバン蹴っていきたい。キックボクシングであって、ボクシングキックではないので。スアキムの後に、ロッタン、堀口(恭司)さん、メイウェザーと強い選手とやらせてもらって、今思えば(スアキムが一番強かったか考えると)そうでもなかったのかなと思う」ときっぱり。昨年1年間の闘いの数々が、力となり、自信になっていることを明かしている。 「皆さんも生きてるうちに一度はYAZAWA、見に行った方がいいですよ!」 21日の大阪大会で、入場曲が流れた瞬間、天心の心には幕張のYAZAWAが宿るはずだ。取材・文・写真 / どら増田
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スポーツ 2019年07月10日 18時00分
広島、9連敗でファンが危惧する“最悪の事態” このまま完全崩壊へ進んでしまうのか
セ・リーグ3連覇中の王者・広島が苦しんでいる。先の交流戦で最下位(5勝12敗1分、勝率.294)に沈んだチームは、リーグ戦再開後も浮上のきっかけをつかめないまま8日までに9連敗(1分挟む)。9日の中日戦も「3-6」で敗れ、とうとう連敗は2ケタ台に突入した。 チームの4番を張る鈴木誠也は、9連敗を喫した8日の中日戦後、「(明確な敗因は)出ていない。分かればここまで連敗しない」と報道陣に吐露。当事者である選手側も、精神的に疲弊している様子がうかがえる。 リーグ戦再開以降の11試合を見ると投手陣が3点以内に抑えた試合が6試合ある一方、そのいずれも味方の得点はそれ以下。1番打者が固定できていない(最多は野間峻祥の4試合)ことに加え、その後の2、3番を主に務める菊池涼介(期間内打率.103)、西川龍馬(同.205)も揃って不振に陥っていることが、打線に機能不全をもたらしている主要因となっている。 気づけば首位巨人と10ゲーム差のチームに対し、ファンの反応は「勝負事は最後まで分からないから諦めず頑張れ」、「もう優勝はおろかAクラスも無理だろうな」、「若手重視のオーダーにするのも面白いかも」とさまざま。 一方、中には「不振が続けばさらなる影響が出そう」、「もしこのままBクラスなら大規模なFA流出にも繋がりかねない」と今後を不安視するファンも少なくない。 昨オフ丸佳浩(現巨人)をFA移籍で失ったチームは、今オフまでに野村祐輔(投手)、會澤翼(捕手)、菊池(二塁手)の3選手がFA権を取得する見込み。菊池は既にポスティングでのメジャー移籍を公言し、残る2選手もその動向が注目されている。 この3選手はいずれも3連覇を支えた主力選手であり、チームとしては全員に残留してもらいたいところ。ただ、仮にこのままBクラスで終わると、「黄金期は終わった」、「しばらくは優勝を味わえそうにない」といったマイナスイメージのもと、FA選手側に愛想を尽かされてしまう可能性も否定できない。 また、もともと固いことで知られるチームの財布の紐も、Bクラスならばさらに締めざるを得なくなる。その状態で他球団との“マネーゲーム”に打ち勝つのは、極めて難しいことであるのは想像に難くない。 捕手に関しては磯村嘉孝(今季捕手で23試合出場)が會澤の後釜となれる可能性はあるが、その他2選手のポジション、特に菊池の二塁については有力な後釜候補は出てきていない。丸の穴を埋めきれていない中それがさらに3つも増えれば、いくら育成に定評のあるチームでも完全崩壊は避けられないかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2019年07月10日 17時30分
駆け込みトレードの連続がアヤシイ! 経営陣対選手会の対立勃発
例年以上に「駆け込みトレード」が多いのは、ナゼ? 巨人、東北楽天の両球団がトレード成立を発表したのは、7月7日だった。巨人は和田恋外野手を、楽天は古川侑利投手を放出した。 「どうも、楽天から仕掛けてきたトレードのようですね。原辰徳監督(60)が一度、和田を呼んで話をしているんです。最終的に巨人で埋もれてしまうのなら、楽天に行ったほうが試合に出る機会も増えるということになって…」(球界関係者) 巨人ファンの間では、和田は期待の若手だった。昨季、ファームで本塁打、打点の二冠王に輝いている。登録は外野手だが、スタートは内野手。守備位置で4番・岡本和真とかぶるため、チャンスに恵まれなかった。 今年はシーズン途中のトレードが多い。巨人−日本ハム間で複数トレードが6月26日に発表され、その後も中日−オリックス間、また楽天は広島とも交換トレードを成立させている。トレードができるのは、7月末まで。通常、シーズン途中のトレードとは、主力選手の故障などを補う緊急措置である。その点から見れば、日本ハムは巨人から呼び戻した吉川光夫を先発テストし、捕手・宇佐見も試合で使っている。 だが、他のトレードはそうとは言い切れない。伸び悩んでいる若手、守備位置の重複などで埋もれかけている選手を交換し、2、3年先の将来に備えた、と。 「2、3年先を見越してのトレードは、通常、シーズンオフにやるものです」(前出・同) ある球団スタッフによれば、球界は近年、シーズン途中でのトレードを避けてきたという。それは選手の生活のことを思ってのことで、家族がいればなおさらだ。今年には入って考え方を変えた理由だが、労組・プロ野球選手会と経営陣の駆け引きと見る向きもある。 「選手会は、各選手の出場機会を増やすためにトレードの活性化と、出場機会に恵まれない選手を対象とした現役選手ドラフトの新設も提案しています。経営陣は現役選手のドラフト新設には否定的です。だったら、『選手が出場機会を求めているようだし、シーズン中でもトレードをやっていこう』と考え方を変えたようです」(ベテラン記者) しかし、こんな見方もできる。今回の4件の途中トレードだが、うち2件は楽天絡みである。新ゼネラルマネージャー・石井一久氏(45)が、経営陣と選手会の駆け引きを知り、「トレードが仕掛けやすい」と判断し、戦力の再整備に乗り出したのではないだろうか。前述の巨人との間にまとめたトレードは、楽天側から仕掛けたようだし…。 来たる7月12日、選手会は総会を開催する。オールスター休みの総会は恒例行事だが、その約2週間前、選手会は日本野球機構(NPB)の選手関係委員会に連絡を入れ、「見解を示してほしい」とお願いしてきたそうだ。何に対する見解かといえば、出場機会に恵まれない「現役選手のドラフト」の提案に関する経営陣の考え方である。総会ではそれをもとに対応策を話し合うつもりなのだろう。 今回の経営陣と選手会のやり取りに詳しい要人が、こう言う。 「NPBというか、12球団の代表者が集まって、現役選手のドラフトに関する意見調整みたいなことをやっています。選手会に対し、代案は出します」 現役選手のドラフトは認めるが、その対象となる選手の出場数などで選手会と異なる基準を出すのか。それとも、フリーエージェント権の取得に関する現行ルールの変更か。今夏の選手会総会はキナ臭いものになりそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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関東定着を目指し…信州の「LINKS」、関東第二弾大会も盛況
2010年11月27日 10時30分
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熾烈なる優勝戦線争い、混沌の中抜け出すのは誰か!? E-1クライマックス第二戦では予想も付かない出来事が!!
2010年11月26日 10時30分
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岩隈が直面した『マネー・ボール』の傷痕
2010年11月26日 09時00分
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田中正直のウェブランニングクリニック 「第62回 大田原マラソン」
2010年11月25日 14時00分
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不動の王座、遂に動く! 11月7日頑固プロレス西調布大会には元JWP女子代表・山本雅俊氏の姿も!
2010年11月25日 13時00分
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ソフトバンクに銭闘内乱
2010年11月24日 16時00分
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ロッテ優勝パレードにアノ人がお忍び来日!
2010年11月24日 10時00分
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長野の新人王で巨人がナゾの勝利宣言
2010年11月23日 14時30分
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沖縄プロレス、“人気沸騰”の宮古島にも初進出! 南の果てで“観光プロレス”躍進!
2010年11月22日 16時00分
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岩隈のアスレチックス入り破談の真相
2010年11月22日 15時15分
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「毎週火曜日はTruthの日」。シングル王座挑戦を前にダイスケ、「超がつくX」の前にフォール負け!
2010年11月22日 11時00分
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星野楽天の前巨人・李獲りまでの裏に日本ハム・斎藤佑樹人気
2010年11月19日 18時00分
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「毎週火曜日はTruthの日」特別編 旗揚げ6周年記念大会に向かって進むガッツワールド!
2010年11月19日 16時00分
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スポーツ
FA・内川と交渉!野村カープを強気にさせた『軍資金』とは…
2010年11月19日 15時00分
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スポーツ
斎藤佑樹がまた快挙!
2010年11月19日 10時00分
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スポーツ
寂しい地味なFA市場
2010年11月18日 12時30分
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スポーツ
中日・落合監督、愛息の立派な成長ぶり
2010年11月18日 10時00分
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スポーツ
根回しは6年越し? 西岡の入札が容認された真相
2010年11月18日 06時00分
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城島『長期離脱』で阪神の投手補強は棚上げ?
2010年11月17日 11時30分