スポーツ
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スポーツ 2019年07月09日 06時30分
アメリカ版二刀流の出現でも大谷が希有な存在であり続けるのは…
強豪ヤンキース打線を相手に3失点(5回)。たいした成績ではないが、「投手」として合格点ではないだろうか。 タンパベイ・レイズの本拠地、トロピカーナ・フィールドで行われたニューヨーク・ヤンキースとの一戦が、全米の野球ファンの間でちょっとした注目を集めていた(7月5日現地時間)。アメリカンリーグ東部地区の首位攻防戦ではあるが、それだけではない。レイズの先発が「新・二刀流」のブレンダン・マッケイだったからだ。 そのマッケイが5回3失点と“好投”。ヤンキースの先発が田中将大投手だったため、日本のメディアも関心を寄せていた。 「マッケイはメジャー昇格を果たした6月29日当日のレンジャーズ戦で投手デビューし、勝利投手になっています。中6日でスタメン起用され、そして、ヤンキース戦での先発です。投打ともに大谷翔平のようなスケールの大きさは感じませんが、面白い選手が出てきたと注目を集めています」(米国人ライター) 打者としてスタメン起用されたときは「8番指名打者」だった。ピッチャーとして、大谷のように160キロ強の球速が出るわけでもない。現在、指名打者として3番、もしくは4番を務めている大谷と比較するのはかわいそうかもしれない。 「米国のドラフト候補には、投打ともに一流と称される選手がいます。なぜ、二刀流にならないかというと、プロ入りするときにどちらか一方に決めてしまうからです。投手で規定投球回数に到達しなければ、あるいは打者として規定打席数に到達できなければ、どんなに好成績を上げても年俸が上がりにくいと解釈されてきたので」(前出・同) 打者としての規定打席数、投手としての規定投球回数に関する解釈は、ドラフト候補生に付く代理人によるもの。アメリカでは、指名候補のアマチュア球児にも代理人が付き、より多くの契約金、入団条件を勝ち取ろうとするため、そのような解釈が生まれたのだという。この解釈は、大谷の出現と、それに追随するマッケイが現れたことで変わる可能性も高い。 二刀流が出現する土壌はある。マッケイが活躍すれば、さらに二刀流選手が増えてきそうだが、日本のプロ野球関係者は否定的だ。 「ピッチャーとしての練習、打者としての練習、その両方をやらなければなりません。バッターで一流になる選手には、一日中バットを振り込むような時期もあり、投手にしても、四六時中、走り込むような時期があるものです。大谷がどちらか、一方に専念していたら、スゴイことになっていたと思いますよ」(在阪球団スカウト) 才能を開花させるには、たしかに努力も必要だ。大谷は打者と投手の両方を練習しなければならなかったので、「もったいない」と思われているようだ。しかし、この考えは、大谷がプロ入りした当初も囁かれていたはず。 第二、第三の二刀流が誕生するには、首脳陣や周囲の考え方から変わらなければならないようだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2019年07月08日 20時00分
日菜太、新日本ドーム参戦を再アピール「自分より大きな選手が…」KNOCK OUT8.18会見にぱんちゃん璃奈ら20選手が登場
キックボクシングイベントKNOCK OUT(ノックアウト)は6日、都内のブシロード本社で『K.O CLIMAX 2019 〜SUMMER KICK FEVER〜』(8月18日、大田区総合体育館)の全対戦カード発表会見を行った。今年5月の新体制発表後初の大会。会見には20選手が出席、山口元気プロデューサーと、女子高生キックボクサーの川島えりさが司会を務め、各選手が抱負を語った。 今大会は、REBELSの冠がついた『REBELS division』を4試合、KNOCK OUT本編9試合の全13試合がラインナップされた。新生KNOCK OUTは「選手の育成」「スター選手の発掘」「キャラクターの確立」「ストーリーの構築」など新しい軸を掲げる。山口プロデューサーが代表を務めるキックボクシング団体REBELSの『REBELS division』は選手に経験を積ませる意図で組まれたという。 『REBELS division』で注目されるのは、プロレスラーとしてもおなじみのパンクラシスト、ロッキー川村。キックボクシング初挑戦となる。ロッキーの相手は剣道の国体学生チャンピオンで3戦3勝3KOの実績を誇る吉野友規。苦戦が予想されるが、吉野が話している途中に「過去はゴミだ!」「俺は岐阜の種馬、女性には優しい!」とロッキーワールドが爆発。最後は「俺のバルボアブローで梅屋敷までぶっ飛ばしてやる!」とアピールした。他にも蓮沼拓矢と濱田巧の再戦や、KOが期待できる与座優貴、炎出丸との琉球対決に挑むイケメンファイター、壱(いっせい)・センチャイジムら、前半から見逃せないカードが目白押しだ。 本編では45歳の大月晴明と35歳の丹羽圭介による“激闘浪漫対決”が実現。大会の駅広告や、雑誌のグラビアなどで話題となっている“キューティー・ストライカー”ぱんちゃん璃奈は、“最強美人ママ”祥子との対戦が決定した。 ぱんちゃんは「今日いる選手の中では一番キャリアがなく3戦しかないですけど、選んでいただいた以上は自信を持って一番しっかりした姿で舞台に立つ。普段練習している力を100%出せるように楽しんで輝いて、そして強さもしっかり見せつけたい。今回はパンチでも倒せる練習をしている。アグレッシブに回転技なども練習している」と目を輝かせながら語った。 駅広告の反響はすごいようで、SNSのフォロワーも激増中。「私が(広告の)半分も使っちゃっていいのかなと思いました」と最初は戸惑ったようだが、「実物よりカッコ良く写してもらえて光栄」とぱんちゃんスマイルで会場を和ませた。 「コワモテ」担当を自負する良太郎は雅俊介と。エース候補の一人、“超新星”安本晴翔と“キック界のユーチューバー”駿太と戦う。大晦日のRIZIN出陣を目標としている宮越慶二郎は、鈴木真治と対戦する。 来年1月の新日本プロレス東京ドーム大会への参戦を希望している“職業・キックボクサー”日菜太は、この日もドーム参戦へアピール。新日本ファンからアレルギーを生んでいるが、「4万人のうち500人は呼ぶので、3万9500人から大ブーイングを受けたい」「プロレスファンがそうじゃないと言うならプロレスラーとやってもいい」「自分より大きな選手がいい」「メンタルが弱いので名前は控えます」と冗舌。意中の選手がいることも明らかにした。 プロレスファンで、会場にも足を運ぶ日菜太にとって、新日本ファンからのアレルギー反応は想定内。最後にドーム参戦を口にした理由について、「この団体を1年でメジャーにしたい。こういうことを言って実現するっていうことが必要。実現したらKNOCK OUTが単体で東京ドームを使える可能性も増えてくる」と持論を述べている。本人はあくまでも本気だ。今回対戦するタイの強敵、ジョムトーン・チュワタナをしっかり倒したいところだ。 日菜太とは別の視点で「新日本プロレス」を口にしたのは、初代スーパーバンタム級王座決定トーナメント(決勝はKO CLIMAX 2019 スーパーバンタム級優勝決定戦を兼ねる)に出場する小笠原瑛作だ。 小笠原は新日本6.5両国国技館大会を観戦したとSNSで報告している。「棚橋(弘至)さんの本を読んだりして、影響を受けた部分がある。あの新日本の熱狂をKNOCK OUTで生み出したい。そのためにもトーナメントで僕が優勝して、エースになる!」と、棚橋ばりのエース宣言をした。 ただ小笠原はここ一番で負ける「ポカ癖」がある。「小笠原瑛作は変わります!もうポカはしない。今回優勝すればベルトだけじゃなく、KO覇者というのもついてくる。これは大きい。優勝することで、信頼を取り戻します」と「ポカ」返上宣言。 一方、優勝候補筆頭の江幡塁は終始落ち着いた口調で、「キックボクシングで打倒ムエタイを目指しているので、日本人の選手とはなかなか試合をする機会がないのですが、周りから日本人対決を見たいと言われていたので、今回日本人選手との対決を楽しみにしてもらいたい。決勝は小笠原選手とやりたい。ベルトを獲ったらまだ対戦ができない選手との戦いを実現させたい」と、“後がない”小笠原に比べれば余裕のある表情を見せていた。 果たして『KO CLIMAX』でも新日本プロレスの『G1 CLIMAX』のような波乱の結末が待っているのか?この夏注目の大会であるのは間違いない。取材・文・写真 / どら増田
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スポーツ 2019年07月08日 17時30分
新日本G1がダラスで開幕! オカダ・カズチカが昨年覇者の棚橋弘至から白星スタート
新日本プロレス真夏の最強戦士決定戦『G1クライマックス29』(G1)が日本時間の7日、アメリカ・ダラス、アメリカン・エアラインズ・センターで開幕した。日本国外でG1が開催されるのは29年の歴史の中で初めて。アメリカ時間での開催とあって、前夜祭は日本時間6日の深夜に公式配信サイトで、試合は7日の朝から配信サイト、CS放送に加えて、東京・六本木誠志堂ビルのビジョンで“街頭テレビ”形式で生中継した。 ダラスの会場には、4,846人もの「ニュージャパン」ファンが集まり、Aブロック公式戦5試合と、アンダーカード4試合、計9試合が行われた。Aブロック公式戦のトップバッターとして、ダラス出身のランス・アーチャーがウィル・オスプレイと対戦。タッグマッチではアーチャーから3カウントを奪ったこともあるIWGPジュニアヘビー級王者のオスプレイだが、先シリーズから猛威を振るってきたアーチャーが、ダラスの英雄だったエリックファミリーを意識したアイアンクロー改めEBDクローで顔面を鷲づかみにして、そのまま3カウントを奪取。アーチャーは地元で白星スタートを飾っている。 先シリーズでは、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの拳を突き合わせる輪に加わらないなど、「闘いは既に始まっている」とG1への並々ならぬ意気込みを態度で示していたEVILが、バッドラック・ファレと対戦。風はEVILに吹いているように見えたが、ファレが底力を見せつける形で、バッドラックフォールで完勝。これは意外な結末となった。EVILのパートナーであるSANADAは、ザック・セイバーJr.との名勝負をアメリカに直輸入。ザックとのサブミッション合戦を楽しむかのように試合を支配したSANADAが、最後は丸め込み合戦からオコーナーブリッジで勝利。今年のG1でSANADAは押さえておくべき選手と言ってもいいだろう。 セミファイナルは飯伏幸太と、ヒデオ・イタミとして活動したWWEを退団し、今回のG1から新日本に主戦場を移したKENTAが、プロレスリング・ノアで行われた『日テレG+杯争奪ジュニアヘビー級タッグ・リーグ戦』以来の顔合わせ。所属団体も階級もあの頃とは違うため、この対戦は新鮮さがあるかに思われたが、あの頃を思い出させるような荒々しい攻防もあり、KENTAは久々のジャパニーズスタイルを楽しんでいるようだった。最後はgo 2 sleepが決まりKENTAが勝利。試合後、両者は抱擁を交わした。G1後、KENTAの立ち位置は本隊になるのか興味深い場面である。 メインイベントは、新日本で幾度も組まれてきたオカダと棚橋が対決。2人がタッグを組むようになってからは初対決となる。今大会はキャンバスも日本で使用しているセルリアンブルーの白枠キャンバスを使用したため、アメリカのファンは「配信で見ているありのままのニュージャパン」が見られるとあって、試合前から熱気が伝わるほど“出来上がって”いた。2人は日本で築き上げて来た2人にしか出来ない白熱した試合を展開。時間はあっという間に過ぎていったが、最後はオカダのレインメーカーが棚橋に決まり3カウント。G1の初戦に弱い棚橋はアメリカでも取りこぼす結果に。日本での公式戦では、2年連続優勝を目指し、昨年のような追い上げを見せて欲しいところだが…。 国内の公式戦は13日、14日の東京・大田区総合体育館大会で開幕、8月10〜12日に開催される東京・日本武道館大会まで、1か月間に渡り、全国でシングルマッチの激闘が繰り広げられる。文・写真 / どら増田
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スポーツ 2019年07月08日 12時00分
張本氏、貴景勝に「芦屋のボンボン」発言 “バカにしている”と批判の声
7日放送の『サンデーモーニング』(TBS系)で、張本勲氏が発した「ある表現」が物議を醸している。 問題のシーンは、大相撲名古屋場所に大関貴景勝が右膝故障の影響で昇進から2場所連続で休場することになったニュースを、フリップで紹介したシーン。それを見た張本氏は、 「え、芦屋のボンボン。休みかあ。残念だな」とつぶやいたのだ。 司会の関口宏はフリップを見ながら、「大関昇進したのに夏場所を3勝4敗で、右膝を痛めたまんま名古屋場所を休場になっちゃうと、大関陥落が決定しちゃったんだね」と説明する。 すると、張本氏は「来場所10勝すれば、またカムバックですからね。まだ怪我が治ればいいんだけどね。腰とか膝はね、スポーツ選手は困るんだよね」 と、貴景勝の故障の様子を心配する。そして、名古屋場所の見どころについて、 「あとは朝乃山とか阿炎、若い人が頑張ってくれないと」と、語り、若手力士の奮起を促した。 特に問題がないコメントのように思えたが、張本氏が貴景勝を「芦屋のボンボン」と表現したことに、一部ネットユーザーが激怒。「芦屋のボンボンってバカにしているように聞こえる」「品格を欠いた表現だと思う」「言葉使いが悪すぎる」「アスリートとしてのリスペクトを著しく欠いている」「もう少し違う表現をしてもらいたい」など、批判が相次いでしまう。 さらに、「ボンボンとは親に失礼」「貴景勝の親は厳しく息子を育ててきた。それをボンボンというのは失礼だ」となどの声も。 一方で、「親しみを込めた発言」「そこまで目くじらを立てることではない」「ボンボンと言うのは生まれが良いという褒め言葉。批判は筋違い」「嫌味を言うようなニュアンスではなかった。何でもクレームをつければ良いというものではない」と、張本氏の発言を擁護し、批判について苦言を呈す声もあった。 何かと炎上発言が続くだけに、「芦屋のボンボン」という表現も「悪意」と取られてしまった張本氏。発言を聞く限り、貴景勝に高い期待を持っていることは明らかなのだが、誤解招く発言となってしまったようだ。
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スポーツ 2019年07月08日 12時00分
広島 緒方監督vs佐々岡投手コーチ「丁々発止」ベンチ裏攻防戦
「もっといいデビューをさせてやりたかった」 ルーキー小園海斗内野手(19)を見たカープファンは、そう嘆いていたのではないか。15年目を迎えたセ・パ交流戦で、最下位に沈んだチームは、一度もペナントレースでは優勝していない。広島のセ・リーグ4連覇に赤信号が灯っている。 交流戦の敗因に、投手陣の調整ミス、継投ミスを挙げる関係者は多い。「カープは3連覇を果たしながら、一度も日本一になっていません。その原因を探っていったら、投手継投策の失敗に辿り着くんですよ。そのことで、緒方孝市監督(50)にアドバイスできる人材をそばに置くべきとなって…」(球界関係者) 投手陣の調整ミス、継投ミスを挙げたが、交流戦最下位の敗因は、それだけではない。好機で「あと1本」が出ない打線、そして、クローザー・中﨑翔太(26)の不振、過去3年、登板過多となっていた救援陣の調整の失敗などがそうだが、未然に防げたものもある。前述の中﨑を始めとする救援陣の不振がそうだ。 「投手陣の調整を一任されていたのは、佐々岡真司コーチ(51)でした」(スポーツ紙記者) 佐々岡コーチは今季から一軍担当となった。「投手継投の助言役」として、それなりの発言力を与えられての昇格だったという。 「2018、2019年オフ、広島は’10年のドラフト1位投手、福井優也を放出し、楽天から菊池保則を獲得しました。登板過多の現有中継ぎ陣だけではコマ不足と判断したからでしょう」(同) 中継ぎ陣の強化と再編。佐々岡コーチはその重要任務を託されたのだが、キャンプで全投手陣にこんな指示を出していた。 「中﨑、一岡(竜司)以外は全員、先発のつもりで調整せよ」 競争意識を高め、ニュートラルな目線でもう一度、投手陣全体を振り分けするつもりでいたようだが、成果は伴っていない。先発陣では大瀬良大地、床田寛樹以外の勝ち星が伸びず、中﨑に至っては、ついに二軍落ちしてしまった。 「一昨年の薮田和樹、昨年のフランスアが好調だったのは佐々岡コーチのおかげと言われています。その実績を買われた部分もあったんですが、投手陣全体を管理するのは初めて。どのチームもそうですが、指揮官と投手コーチは意見が衝突するもの。緒方監督は佐々岡コーチに一任したとはいえ、気が気ではないでしょう」(前出・関係者) しかも、佐々岡コーチは現実的に「ポスト緒方」の一番手と目されていた。メディア的には昨季で引退した新井貴浩氏だが、緒方監督は二軍コーチから指導者人生をスタートさせ、一軍コーチ、参謀役という過程を踏んできた。佐々岡コーチが同じ道程を歩んできたのだから、緒方監督からすれば気になる部分もあったのかもしれない。 「緒方監督のフランスアへの評価は高く、クローザーに抜擢する案を昨季から温めていました。いま中﨑の代わりを務めているのは予定通りとも言えます。でも、フランスア自身は『先発がやりたい』とこぼしています」(スポーツ紙記者) フランスアの望まない配置転換というが、今のところ、不満爆発とまでは至っていない。佐々岡コーチが説得したからか、それとも中﨑が一軍に再昇格してきたときフランスアとの併用が成り立つのかどうか、手腕が試される。 こんな情報も聞かれた。「緒方監督は開幕4カード連続で負け越した時、『優勝確率0%』のピンチに陥りました。その時、緒方監督が相談を持ちかけたのは東出輝裕、迎祐一郎の両打撃コーチでした。中﨑離脱で苦しくなった救援陣について、佐々岡コーチと話し合えるのか…」(同) 交流戦最下位チームは優勝確率0%というジンクスをどう打ち破るのか。開幕4連敗は緒方監督が1人で悩み込まず、話し合って乗り切ったが、2度目の危機脱出については、打開策はまだ見つかっていない。 中﨑が不振に陥った原因は、勤続疲労に尽きる。2015年から69、61、59、68試合に登板。特に、1点を争う場面で酷使されてきたのだから、数字以上の疲労感もあるはずだ。 ほかにも昨季は、一岡が59試合、フランスアは47試合、アドゥワ誠は53試合、今村猛も43試合に登板した。「逆転勝ちの広島」と呼ばれたが、見方を変えれば、先発投手が先に失点しても、打線が爆発するまで中継ぎ陣が耐え、最後は中﨑という総力戦だったわけだ。 緒方監督は期待の新人・小園をついにスタメンで起用した。「時期尚早」の声もあったが、冒険に出たのは停滞するチームの雰囲気を打開したかったからだ。 その小園が冒頭のように6月22日、緊張から守備でミスを連発。自信喪失なんてことになったら、緒方監督は「交流戦最下位」以上のミスをしたことになる。カープは内部崩壊の危機を迎えている。
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スポーツ 2019年07月08日 11時30分
DeNA、3年目細川成也が満を持して1軍へ ムードを変える一打でジャイアンツに一矢報いた!
ベイスターズ期待の大砲・細川成也が、オールスター前の連戦中に一軍に上がってきた。2016年ドラフト5位指名の3年目外野手は、今年はファームでじっくりと力を蓄え、打率.289、ホームラン10本と堂々の成績を残し、7月6日ついに一軍から声が掛かった。 すると、その日にいきなり6番・ライトで先発出場。レフトスタンドを埋め尽くしたブルーのベイスターズファンから大きな歓声が上がった。この日ヒットは出なかったものの、豪快なスイングを見せつけ、1デッドボールで出塁するなど、東京ドームを沸かせた。 翌日もスタメンに名を連ねると、5回に詰まりながらもパワーでセンター前に今シーズン初ヒットを放つと、2-3の1点ビハインドで迎えた6回2アウト1・2塁の場面で、レフトに同点とするタイムリーヒットでチームに勢いをつけ、本人も「チャンスの場面だったので、とにかくランナーを返そう」と思い打席に向かったとコメントを残したが、その通りの結果となった。その後、続く伊藤光がレフトスタンドへ3ランホームランを叩き込み勝利を手繰り寄せた。ヒーローとなった伊藤も「(細川)成也が同点タイムリー打ってくれて気が楽になった」とコメントするなど、連敗中の中、なかなかタイムリーが出ず残塁を重ねる重たい展開のゲームだっただけに、貢献度の大きい一打となった。 6月21日の横浜スタジアムでのファーム戦では、バックスクリーンのメンバーが記してある下の広告にぶち当て、更に左中間の照明塔のポールに設置されているスピーカーに当てる驚愕のホームランを放つなど、とにかくスケールの大きなホームランアーチスト・細川。早ければ今シーズンオフにも、主砲でキャプテンの筒香嘉智がポスティングシステムを行使し、念願のメジャーリーグ挑戦のために海を渡る可能性もある。その場合の穴はとてつもなく大きいが、細川にはその穴を埋めて余りある活躍を期待したい。ベイスターズファンは、来月21歳になる若武者のスイングに夢を馳せる。取材・文・写真/萩原孝弘
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スポーツ 2019年07月07日 07時00分
名古屋場所に白鵬復帰も本命不在 荒磯親方にまさかの“現役復帰”説
7月7日に初日を迎える名古屋場所(名古屋市ドルフィンズアリーナ)を前に、ある親方の“現役復帰”を望む声が高まっている。 「荒磯親方(元横綱稀勢の里)のことですよ。6月26日、弟弟子の大関高安との三番稽古(同じ相手と繰り返し行う稽古)で、なんと7勝6敗と勝ち越してしまったんです。驚いた周囲から、『これなら名古屋場所で復帰しても十分やれる!』の声が上がっているんです」(担当記者) あの涙の引退から半年以上が経ち、荒磯親方は7月3日に33回目の誕生日を迎えた。それが、現役バリバリの大関を相手に、いきなり左四つがっぷりから2連勝するなど、現役時代と変わらない強さやスタミナを見せつけたのだ。 しかし、当の荒磯親方の最大の関心事は、自動車教習所通い。現役力士の運転は禁止されているため、荒磯親方も免許証を持っておらず、引退後にようやく教習所に通い始めたのだ。 番付の最高位を極めた元横綱も、ハンドルを前にしては新弟子状態で、悪戦苦闘しているという。 「大学生たちと机を並べて講義を受けているよ。片手運転をして、『ハンドルは両手で握りなさい』と教官に怒られました」と、苦笑いしながら明かした。 そんな愛すべき荒磯親方に、冗談でも“現役復帰待望論”が出るのは、それだけ名古屋場所の本命が見当たらないことの証でもある。 「名古屋場所も、誰が優勝するか分からない戦国レースになるのは必至です。2場所ぶりに復帰する白鵬には、もうかつてのような絶対的な強さはない。先場所、右ひざを痛めて途中休場した大関2場所目の貴景勝も、いまだ完治にはほど遠く、本格的な稽古ができない状態。そのほかの横綱、大関も年齢的な衰えが目立ち、とても優勝争いをリードする力はない。先場所は西前頭8枚目の朝乃山に優勝を許しましたが、今場所も運のいい力士、調子のいい力士が賜杯を抱くんじゃないか」(前出・担当記者) 荒磯親方に負け越した高安は、ここで優勝でもしないと、それこそ「ハイ、それまでヨ」となりかねない。
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スポーツ 2019年07月07日 06時30分
東京五輪も一要因?カド番大関・貴景勝が無念の休場を選択
事実上の大関陥落となった。 先の夏場所で右ひざを痛め、その後カド番に転落していた大関・貴景勝。名古屋場所への出場に向け回復に励んできたその22歳が4日、無念の休場を選択したことが大きく報じられた。 報道によると、今回の休場は師匠の千賀ノ浦親方が出場を望む貴景勝に「全休した方がいい」と説得し翻意させたもの。今後は名古屋から東京に戻り、早期回復に努めていくという。 新大関から2場所での陥落は、現行のカド番制度となった1969年名古屋場所以降では武双山(元大関/2000年名古屋場所)以来これが2例目。今回の件を受けファンからは、「無理して怪我が悪化するよりはマシ」、「ちゃんと親方の言うことを聞いてくれてよかった」、「まだ若いからいくらでも挽回のチャンスはあるぞ」と励ます声が数多く寄せられている。 一方、中には「東京五輪がなければ…」というコメントもチラホラ。今回の名古屋場所に影響を与えている来年の東京五輪が、貴景勝に休場を選択させた要因の一つと考えているファンも少なくないようだ。 年6場所が開催される本場所は、開催月の第2日曜に初日を迎えるのが慣例となっている。7月開催の名古屋場所も例に漏れず、過去5年はいずれも初日が第2日曜に設定されていたが、今年は第1日曜(7日)が初日となっている。 開催を1週間前倒しした“犯人”は、来年に迫った東京五輪の開会式(2020年7月24日)。これを避けるために来年は初日が1週間早まり、その予行演習として今年も日程が1週間前倒しで組まれている。 もし通常通りに初日が第2日曜であれば、出場可否を決めるのにもう1週間、猶予があったことになる。このことを考えると、前述したファンの嘆きも致し方ないのかもしれない。 足早な初日にペースを乱されたのか、場所前の稽古中に負傷する力士(鶴竜、栃ノ心、炎鵬)も続出している。現時点でこれだと、本割では平幕・朝乃山が優勝した先場所を上回るような予想外の展開が待っているのかもしれない。
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スポーツ 2019年07月06日 11時30分
ロンドン登板は散々だったヤンキース・田中将大 大炎上が“怪我の功名”となり得るワケ
欧州初のMLB公式戦となった先月29、30日(現地時間)の対レッドソックス2連戦(英ロンドン・スタジアム)の1戦目に先発し、「0回2/3、6失点」を喫したヤンキース・田中将大。これを皮切りに両軍の試合は第1戦が「17-13」、第2戦が「12-8」(いずれもヤンキース勝利)と乱打戦となり、最終的に2戦合計で「65安打、10本塁打、50得点」を記録した。 「ロンドン・シリーズ」と銘打たれたこの2連戦は、欧州での市場開拓を狙うMLBが今回初めて取り組んだ試み。しかし、田中の炎上も呼び水となり、第1戦、第2戦ともに締まりのない試合となってしまった。 今回の舞台となったロンドン・スタジアムは、もともとは2012年のロンドン五輪用に造られたスタジアムを野球用に仕立て上げた球場。本来の構造や急造マウンドといった要素を考えると田中の炎上、そしてその後の大乱打戦もある意味当然の結果といえるのかもしれない。 ただ、各メディアによると今回の2連戦にはおよそ12万人もの観客が詰めかけ、両軍の打ち合いに歓声を挙げる人も多かったと伝えられている。また、ネット上に寄せられた現地の反応を見ると、「得点シーンが多く見られて楽しかった」といった内容の投稿も少なからず見受けられた。 同地をはじめとした欧州地域では、サッカー、ラクビー、クリケットといった得点、選手の動きが活発な競技が人気を博している。一方、野球はそれが少ないことを理由に「退屈なスポーツ」と言われることも多い。 しかし、今回の2連戦ではどちらのチームも大量得点を記録。目まぐるしくスコアが変動する展開で、現地ファンを飽きさせなかったことが浮き彫りとなっている。 MLBと同じく北米4大スポーツの一角を担うNFL(アメリカンフットボール)は、2007年のロンドン初開催をきっかけに現地での試合数を増やしている。初開催で人気をつかんだ他競技の例を考えると、今回の大乱打戦、そしてそのきっかけとなった田中の炎上が“怪我の功名”となる可能性も大いにあるだろう。
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スポーツ 2019年07月05日 22時30分
“日米2団体王者”堀口恭司RIZIN凱旋マッチは愛知!「やりたい選手は名乗り上げて!」
総合格闘技イベントRIZINは、史上初の総合格闘技日米2団体王者となったRIZIN&ベラトールバンタム級王者、堀口恭司の日本凱旋試合を『RIZIN.18』(8月18日、愛知県体育館)で行うと発表した。 堀口は日本時間6月15日に、マディソン・スクエア・ガーデン(ニューヨーク、MSG)で開催されたアメリカの総合格闘技団体ベラトールのイベント『ベラトール222』に登場。ダリオン・コールドウェルのベラトールバンタム級王座に挑戦、見事王座奪取に成功していた。 4月に横浜アリーナで開催された『RIZIN.15』の大会終了後、榊原信行CEO兼実行委員長は「地方大会でもRIZINの顔という選手は上げていきたい」と語っていたが、那須川天心、浜崎朱加、浅倉カンナ、山本美憂、山本アーセンらレギュラー陣を惜しみなく投入した『RIZIN.16』6.2神戸ワールド記念ホール大会は大盛況。「もっと関西でもやってほしい」という声が続出した。10月12日には、エディオンアリーナ大阪大会が予定されている。 MSG大会参戦のため、神戸大会への出場は見送られた堀口だが、『RIZIN.17』さいたまスーパーアリーナ大会ではなく、地方大会である愛知県体育館で凱旋試合を行うというのは、普段テレビでしか見られない名古屋のRIZIN、いや、格闘技ファンへのプレゼントと言ってもいいだろう。気になる対戦相手だが、榊原CEOは「誰とやらせようかな」と言葉を濁しているが、堀口はビデオメッセージで「やりたい選手は名乗り上げてほしい」と対戦相手を募っている。『RIZIN.18』の第1弾ポスターは堀口1人だけのバージョンが作られた。 堀口の凱旋試合がメインに組まれるのが濃厚だ。これは神戸でも感じたことだが、強い選手が地方で見られるというのは、地方の子供たちにも夢を与えられる素晴らしいこと。RIZINには今後もこの路線を続けてもらいたい。取材・文 / どら増田写真 / ©︎RIZIN FF
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新生・ハッスルの目指すものは何か!?ハッスルMAN'Sワールド後楽園に進出!
2010年11月10日 10時30分
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2010年11月09日 14時00分
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2010年11月09日 11時00分
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西海岸チームが岩隈を落札? 日本人投手の移籍が松井の去就を変える
2010年11月03日 13時00分
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スポーツ
「毎週火曜日はTruthの日」。次期GWCシングル王座挑戦権は誰のものに?
2010年11月03日 10時00分
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育成の広島が『即戦力投手』補強に徹したウラ事情
2010年11月02日 16時30分
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楽天・星野監督vsポスティング岩隈の根深い確執
2010年11月02日 14時00分
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新宿にUMA軍団大集結! ハル・ミヤコ映画デビュー!
2010年11月02日 13時00分
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グラビアアイドル愛川ゆず季 プロレスデビュー
2010年11月01日 10時00分
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阪神が一二三(東海大相模)強奪で巨人にリベンジ
2010年10月30日 18時00分