スポーツ
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スポーツ 2019年07月10日 17時30分
『投手・大谷』実現か? “オープナー” という奇策に賛否両論
近年話題の“オープナー”でエンゼルスの『投手・大谷』の“試運転”という仰天ニュースが走っている。オープナーとは、本来リリーフ起用される投手が先発登板し、1、2回の短いイニングを投げたのち本来の先発投手をロングリリーフとして継投する起用法だ。 大谷翔平(24)が、昨年10月に右肘のトミー・ジョン手術を受けて以来、初めてブルペンに入って投球練習を再開。捕手を立たせて20球、セットポジションで約10球。肩慣らし程度ではあったが、本人はすぐにでも実戦登板したいような口ぶりだった。 「エンゼルスは投打ともに慢性的な人員不足。本来なら投手としての復帰は来年以降ですが、今のメジャーリーグでは、オープナー可能な継投策が流行しているんです」(特派記者) 救援投手を先発させ、打者一巡を目安に交代させる変則の継投策だが、投手・大谷の負担軽減、実戦感覚を取り戻すのにはオープナーが最適だと言われている。 「二刀流復活のため、ピッチャーとしての専門的なリハビリ型の練習、調整をさせるとなると、一時的とはいえ、ペナントレースの真っ最中に『打者・大谷』を、いったんチームから外す必要があります。ところが、そんな余裕はエンゼルスにはありませんからね」(同) ペナントレースの行方が見えてきた頃に、『投手・大谷』をオープナーで投げさせる可能性も考えられるという。「エンゼルスが所属するアメリカン・リーグは指名打者制。ルール上、『指名打者を使ってもいい』となっているが、使わなくても問題ない」(球界関係者) つまり、大谷を「指名打者」ではなく、ピッチャーとして打席にも立たせることができれば、人材難のエンゼルスにとっては一石二鳥というわけだ。 「かつて日本ハムが『1番・投手』で大谷を起用したケースもあります。勝敗が見えてきたところで交代させれば、右肘への負担も最小限にできる。投手を交代した後は、外野守備か一塁守備に入れればいい」(同) 当然、医師のゴーサインが大前提だが、大谷は“投げたがり”。「行け」と言われれば断らないだろう。 ただ、オープナーを努める投手に勝利やホールドなどの記録がつかず評価が難しい。オープナー制はチームの得にはなっても、本人には勝ちもホールドのポイントもつかず、負け投手になる可能性のデメリットのみが付きまとう。それでも大谷は投げるだろうが、果たしてエンゼルスにとってそれが損か得かよく考えるべきだ。
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スポーツ 2019年07月10日 11時30分
オリックス吉田正尚が2年連続で選出! プロ野球オールスターホームラン競争選手発表
日本野球機構(NPB)は9日、プロ野球オールスターゲーム(12日 東京ドーム、13日 阪神甲子園球場)で開催される『ホームランダービー』の選出選手および、セ・リーグ、パ・リーグ両チームの29人目の選手『プラスワン投票』の結果を発表した。 まず、『ホームランダービー』は、セ・リーグが、村上宗隆(東京ヤクルト)、坂本勇人(巨人)、筒香嘉智(横浜DeNA)、鈴木誠也(広島)、パ・リーグが、山川穂高(埼玉西武)、レアード(千葉ロッテ)、吉田正尚(オリックス)、柳田悠岐(福岡ソフトバンク)の4選手ずつ選出された。(柳田選手は辞退し、5位の埼玉西武の森友哉選手が繰り上げ出場) 2年連続の選出となったオリックスの吉田は「昨年に引き続いて選んでいただき、ありがとうございます。昨年は準決勝で負けてしまったので、それ以上の成績を出して、優勝できるようにがんばります!」とコメント、ロッテのレアードも「ベリーエキサイティング!待ちきれないよ。投票をしてくださったファンの皆様に感謝をしたい。ありがとうございます。当日は沢山のホームランを打って、寿司を沢山、握りたいね!会場?東京ドーム大好き!東京ドームお願いします!」と早くもオールスターモードだ。 『プラスワン投票』は、セ・リーグは原口文仁捕手(阪神)、パ・リーグは大田泰示外野手(北海道日本ハム)が選出されたが、大田選手は腰痛のため出場を辞退。源田壮亮内野手(埼玉西武)が繰り上げ出場となった。また、ソフトバンクの柳田外野手が左半膜様筋腱損傷のため、今宮健太内野手が右半膜様筋腱一部損傷のため辞退し、グラシアル内野手(福岡ソフトバンク)と増田達至投手(埼玉西武)が補充選手として出場することとなった。これで球団別最多出場はセ・リーグが広島と阪神の6選手、パ・リーグが西武の7選手となった。文・写真 / どら増田
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スポーツ 2019年07月10日 06時30分
WWEリコシェがギャローズ&アンダーソンに1日2連勝で、7.15AJ戦に弾み!
世界最大のプロレス団体WWEは日本時間9日、プルデンシャル・センター(米ニュージャージー州ニューアーク)で主力ブランドのロウを開催した。 US王者リコシェが、再結成した“ザ・クラブ”のルーク・ギャローズとシングルで対戦した。ギャローズには次回PPV『エクストリーム・ルールズ』でリコシェとの王座戦が決定したAJスタイルズと、新日本プロレス時代からのパートナー、カール・アンダーソンがセコンドについた。体格で劣るリコシェはギャローズのチョークスラムに捕まり、ビックブーツ、得意のアッパーカット、そして体格差を活かしたヘッドバットを食らって劣勢となったが、ギャローズの隙を突き、丸め込んで勝利。会場のファンはもちろん大喜びした。 するとイラついたAJが、今度はアンダーソンとの試合を要求すると、これを承諾したリコシェは介入を狙うギャローズとAJをトペ・コンヒーロやムーンサルトで蹴散らし、最後は630°スプラッシュをアンダーソンに決め3カウントを奪ったのだ。 元IWGPタッグチャンピオンチームから1日2勝したリコシェに、怒ったAJが襲いかかると、ギャローズ&アンダーソンもマジックキラーを炸裂させた。さらにスタイルズ・クラッシュを狙ったAJスタイルズだったが、既にグロッキー状態のリコシェを見て「お前はそのまま倒れておけ」とリングを後にしようとした。 それでもリコシェが起き上がると、渾身のフェノメナール・フォアアームを放ってリコシェをKOした。最後はボロボロにされたリコシェだが、ロウに昇格してからの成長は止まらない。日本時間15日の『エクストリーム・ルールズ』が楽しみである。 先日の日本公演でも活躍したセス・ロリンズ&ベッキー・リンチの王者カップルは、アンドラデ&ゼリーナ・ベガとエリミネーション・ミックス戦で激突した。 白熱の攻防を展開した両チームだったが、ベッキーがディスアーマーでゼリーナを排除すると、そこへ姿を現したレイシー・エバンスと乱闘に発展。ロリンズが制止して試合に戻るも、レフェリーの死角でロリンズがゼリーナのフランケンシュタイナーを食らって4人入り乱れた攻防に発展した。 最後はロリンズがアンドラデにカーブストンプを放ち3カウント。王者の貫禄を示したロリンズ&ベッキーが花道を戻ると、突如、日本公演でも大ブーイングを浴びていたバロン・コービン&レイシーが背後から襲撃。レイシーがウーマンズ・ライツでベッキーを沈めると、コービンが馬乗りになってロリンズに暴行し、『エクストリーム・ルールズ』前最後のロウで優位な立場にあることをアピールした。文 / どら増田写真 / 萩原孝弘
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スポーツ 2019年07月09日 22時30分
RIZIN堀口恭司の対戦相手は地元出身の朝倉海に決定! この夏は朝倉兄弟の闘いに注目
総合格闘技イベントRIZINは8日、都内のホテルで会見を開いた。『RIZIN.18』8.18愛知・愛知県体育館大会のメインイベントで堀口恭司と朝倉海(かい)が対戦すると発表した。 堀口の日本凱旋マッチの対戦相手は朝倉兄弟の弟、朝倉海だった。このカード発表に、SNS上で大きな反響が寄せられたことから考えても、今回のカードに集まる期待は高い。朝倉兄弟は愛知県豊橋市の出身。地元凱旋マッチを兼ねる堀口戦は、朝倉海にとって今後につながる大きなチャンスとなることだろう。 会見で朝倉海は「お前じゃまだ早いと言われたけど、世界トップの選手とやるチャンスがあるならやりたい。試合、結果で証明する」と抱負。日米2団体王者である堀口との対戦がチャンスであることをしっかりと理解している。会見後は自身のSNSを更新し、「試合決定 強いのはわかってるけど俺は勝てると思ってるし勝ちにいきます 全て試合で証明するので会場へ観に来てください」とファンに大金星を約束した。 朝倉兄弟の兄、朝倉未来(みくる)は、『RIZIN.17』7.28埼玉・さいたまスーパーアリーナ大会で、矢地祐介とのビッグマッチが組まれている。この日の会見で「対戦相手は『空気を読む』とか言っていますが、俺とやるだけで盛り上がる。覚悟を見てほしい」と猛アピール。朝倉兄弟にとってこの夏はRIZIN2連戦となるが、格闘技ファンの心に「この夏は朝倉兄弟の夏だった」と思わせたいところ。そうなれば格闘家として、“朝倉兄弟”ブランドがさらに上のステージに行くのは確実で、その道は今年の年末にもつながっていく。 この夏は、朝倉兄弟の闘いから目を離せない。文 / どら増田写真 / 山内猛
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スポーツ 2019年07月09日 22時30分
プロレスラー世界遺産 伝説のチャンピオンから未知なる強豪まで── 「KENTA」米国WWEを経てさらなる伸びしろに期待
今年1月にWWEを退団したKENTA(WWEではヒデオ・イタミ)が、6月9日、新日本プロレスの大阪大会に来場。今夏のG1クライマックス参戦を表明した。 プロレスリング・ノアでトップを張り、その後は米国のWWEで経験を積んだ今、どんな戦い模様を繰り広げるのか。※ ※ ※ KENTAが日本においてトップクラスの活躍を見せ始めたのは、平成も後半に入ってからのことで、そのため「名前を聞いたことはある」というぐらいでしか認知していない昭和のプロレスファンは多いかもしれない。 1999年に全日本プロレス入団。デビュー直後の2000年6月、プロレスリング・ノアに移籍した当初はいかにもジュニアヘビー級らしく飛び技主体で戦っていたが、蹴りを軸にしたハードヒットのスタイルにチェンジしてから頭角をあらわし、リングネームも本名の小林健太からKENTAへと改めた。 2005年にGHCジュニアヘビー級王者となると、翌年には丸藤正道の持つGHCヘビー級王座に挑戦。敗れはしたが、この試合でプロレス大賞の年間最高試合賞を獲得している。 その後はヘビーとジュニアの垣根を越えた戦いを繰り広げて、2013年にはGHCヘビー級王座を初戴冠。約1年にわたって防衛を果たし、三沢光晴の死去や小橋建太のセミリタイアなどで苦境にあったノアを支え続けた。 同王座から陥落した2014年にノアを退団。「ノア旗揚げ以降の約4年間、付き人として師事した小橋建太が2013年に引退したことが、退団の直接的な要因となりました」(プロレスライター) もともとKENTAの名称は小橋の改名候補として挙がっていたもので、それを小橋本人から譲られた格好だった。「リング上では嫌味なくらいにクールでスカした立ち居振る舞いを見せるKENTAですが、小橋への敬意を欠くことだけはありませんでした」(同) 同年7月、大阪でのWWE公演に登場するとリング上で公開契約を行い、9月には「ヒデオ・イタミ」のリングネームが発表された。 「ヒデオ」は元メジャーリーガーの野茂英雄にちなんだもの。「イタミ」はアメリカでも人気の漫画『NARUTO−ナルト−』の敵役“ペイン六道”に由来したもので、ペインを和訳した“痛み”が「イタミ」になったとされている。「WWEにおいてはメジャータイトル獲得などの目立った活躍はありませんでしたが、これは肩の故障による長期離脱の影響が大きい。あと、やはり日本人選手にとっては英語の問題があり、流暢にしゃべれないとどうしてもいいアングルに恵まれづらいですね」(同) そのスタイル自体が否定されたわけではなく、組まれた試合ではしっかりと見せ場をつくっていただけに、一概にWWEで失敗したとは言い切れないだろう。★対ブサイク用のオリジナル殺法 ヒデオ・イタミへの改名やWWE移籍による日本での空白期間に加えて、得意技の名称が○○絞めや××落としなど定型のものではないことも、昭和のおじさんたちがとっつきにくい一因であろうか。以下がKENTAの代表的な技である。Go 2 Sleep(ゴー・トゥー・スリープ) 相手をうつ伏せの形で両肩に担ぎ上げ、自分の正面に落下させたところに合わせ、膝を突き上げて顔面などにぶち当てる蹴り技。カナディアン・バックブリーカーのように担いでから、相手の後頭部に膝を合わせる「裏Go 2 Sleep」もある。GAME OVER 相手の左腕を両脚で固めてから(柔術技オモプラッタの要領)、フェイスロックを極めてキャメルクラッチ風に反り上げる。対ヘビー級戦での必殺技。 ブサイクへのヒザ蹴り 打撃のコンビネーションから相手をロープに振り、戻ってきたその顔面に目掛けて飛び上がっての膝蹴り。このとき膝を折り畳み、己の体を反るようにして直線的に突き上げるのがジャンピング・ニーパットとは異なる点。 ノア時代、金丸義信との対戦に際して、当時のタッグパートナーだった杉浦貴が挑発をかねて命名したもの。鈴木鼓太郎にこれを決めてピンフォールを奪ったときには、「鈴木鼓太郎への膝蹴り」と発表されたこともあり、あくまでもKENTAがブサイク認定した相手に対してだけ、この呼び名になるということか。新日参戦時は、誰に対してこの技名が使われるのかも見どころの一つとなる。 ノアでは期待の若手として、勢い任せにトップまで上り詰めた感の強かったKENTAだが、今や38歳とアラフォーに差しかかった。 先輩にも平然と毒付いてみせる大胆不敵さと向こう気の強さが魅力であったが、WWEを経てさらに尖ったスタイルとなったのか、それともエンタメを意識した変貌を遂げたのか。 そうした部分も含めてまだまだ伸びしろは大きく、今後の活躍に期待のかかる1人なのである。KENTA***************************************PROFILE●1981年3月12日、埼玉県草加市出身。身長174㎝、体重82.5㎏。得意技/Go 2 sleep、GAME OVER。文・脇本深八(元スポーツ紙記者)
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スポーツ 2019年07月09日 17時30分
根尾の先を越した“地味にスゴイ”ルーキー 中日は高卒捕手を育てられるのか?
“地味にスゴイこと”、もっと評価されても良いのではないだろうか。 7月7日、ナゴヤドームで行われた東京ヤクルト戦で、与田剛監督(53)がルーキーを代打起用した。勝敗の行方も見えてきた8回裏、先頭バッターとして打順の回って来た投手に代わっての出場だった。6点リードのさほど重要ではない場面で、結果はデッドボール。しかし、高卒ルーキーにとって、忘れられない「第一歩」になったはずだ。 そのルーキーとは、石橋康太のこと。ドラフト4位、高校通算57本塁打の打撃力も評価されていたが、ポジションはキャッチャーだ。強肩、試合中も声を出してチームを引っ張るキャンテンシーの持ち主。中日の地元・名古屋のスポーツメディアは「1位指名の根尾昂よりも先に一軍昇格」とエールを送っていたが、「高卒キャッチャーが1年目で一軍昇格」した点は、もっと高く評価されても良いのではないだろうか。 「二軍で4本塁打、11打点(36試合)とバットでアピールし、二軍首脳陣から推薦がありました。開幕マスクをかぶった加藤匠馬が調子を落としたままなので、与田監督も石橋に興味を持ったようです。6月下旬に一軍の練習に帯同させ、様子を見ていましたが、一軍捕手の松井雅人をその直後にトレード放出しているので、石橋を本当に一軍で使うつもりなんでしょう」(地元紙記者) 高卒捕手がプロ1年目でマスクをかぶるのは、中日では1952年の河合保彦だけ。高卒捕手がルーキーイヤーにマスクをかぶるのは並大抵のことではないのだ。ドラフト事情に詳しいマスコミ関係者は「高卒=育成」の解釈を持っているのだが、球団やプロ野球OBにその内情を聞いてみると、キャッチャーのポジションだけは事情が異なるそうだ。 高校から伝統球団に指名された元捕手のプロ野球OBは、こう語っていた。 「二軍戦でマスクをかぶり、サインを出したら、全部無視されました。試合途中から、投手、味方ベンチのバッテリーコーチがサインを出して…」 そのキャッチャーは自分のサインに至らないところがあったと思い、試合後、バッテリーを組んだ先輩投手のところに行くと、 「こっちは生活が懸かっているんだ。オマエの勉強に付き合っていられない!」 と、一蹴されたそうだ。「単に、自分の出したサインが至らないせいだけではありませんでした。高卒捕手は子ども扱いされる空気がプロ野球界に定着しているようでした。大学卒、社会人野球から来た捕手はそんなことはありませんが」(同) プロと高校野球には、大きなレベル差がある。また、先輩である二軍投手の立場からすれば、早く一軍に昇格しなければクビになるという危機意識もあり、「勉強」「将来性」の言葉で許される高卒捕手とお付き合いしている暇はない、と。その気持ちは分かる。他球団の高卒でプロ入りした捕手も似たような経験談を話してくれた。自身の出したサインに頷いてくれるようになったのは、3、4年が経過してからだったという。 もっとも、谷繁元信・元中日監督のように、プロ1年目から試合出場のチャンスをもらった高卒捕手もいた。その話を「サイン出し」で苦労した前述のプロ野球OBにぶつけてみると、こんな答えが返ってきた。「失礼な話、谷繁さんが入団した大洋球団(当時)は優勝を狙える状況ではなかったので…。先輩投手も『育ててやろう』という雰囲気になれたのだと思います。もちろん、谷繁さんの実力もありますが」 チャンスをもらった石橋は、試合中もブルペンに行って味方投手のボールを受けるなどし、先輩投手の特徴を掴もうと必死だった。石橋がマスクをかぶった時、点差の離れた場面であれば、「勉強」も許されるかもしれない。捕手出身の伊東勤ヘッドコーチがいるので、巧く段取りはしてくれると思われる。強打強肩の好捕手になりうる逸材だけに、良いキャッチャーデビューをさせてもらいたいものだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2019年07月09日 17時30分
巨人 原監督が長嶋V采配再現「菅野クローザー」起用
最後を締めるのは、あの男になるかもしれない。 交流戦に勝ち越し、ペナントレース再開となった秋田遠征も連勝スタートで飾った原巨人が、順調に勝ち星を積み上げている。さらに弱点だった救援陣のコマ不足を補う補強とトレードも行うなど、態勢は万全。 一方、宿敵の広島は交流戦最下位。これで新戦力がハマれば、混戦を抜け出すのは必至なのだが、否定的な見解も多く聞かれた。「今季、山本泰寛、若林晃弘、北村拓己などの若手内野手が頭角を現しました。2年目の捕手、大城卓三も一塁で使われており、若手が元気だとベンチも自ずと盛り上がります。でも、原辰徳監督(60)は、特定の若手を使い続けるのではなく、各若手に平等にチャンスを与えているように思います」(ベテラン記者) 手薄な救援陣にしてもそうだ。中川皓太、高木京介、田原誠次らのリリーフ陣に対しては救援に失敗しても使い続けてきた。「桜井俊貴は救援ではなく、先発で使っていくようです。それで『勝ったり、負けたり』の状態。3連戦で2勝1敗、1勝2敗を重ねていきそう」(同) 中川皓太は33試合、高木京介は28試合、田原誠次も25試合に登板している(7月1日時点)。このように登板過多の傾向にある救援陣に、元ダイヤモンドバックスのルビー・デラロサ(30)を加え、さらに日本ハムと交換トレードで藤岡貴裕、鍵谷陽平を補うなど次の手を打つのが早い。「投打ともに複数の選手に対して交互にチャンスを与え、実戦の中で育てていくようです。特別な選手は作らずに」(同) もともと他球団が羨むほどの打撃陣に加え、懸念されていた投手陣でも盤石の陣容を整えつつある巨人だが、現実となるとそうはいかない。構想通りといかなかった選手もいる。背信登板の続く菅野智之(29)だ。 セ・パ交流戦の最後の試合となった6月23日のソフトバンク戦で、2回途中4失点KO。この日に勝利していれば5年ぶりの交流戦優勝が掛かる大事な一戦で、「1回3分の0」での降板はプロ最短だった。 こうした大事な試合を台なしにしたという責任感は、菅野がいちばん強く持っているはず。試合後、原監督があえて厳しいコメントを残したのは、菅野はエースであり、早期復調のため、我慢しながらでも起用していかなければならない“特別な選手”だからだろう。 「腰痛で一軍登録を抹消し、短期間で呼び戻しました。今季の菅野は明らかにおかしい。真っ直ぐが走らないので変化球が多くなり、特定の球種を狙い打ちされています。原因は、去年までの勤続疲労でしょう」(スポーツ紙記者) エースは勝っても負けても影響力が大きい。不振で二軍落ちとなった場合、チームにマイナスの空気が流れる。そのため、試合の中で調整させていくようだ。 とはいえ、先制点を許す先発登板が続けば、原監督も“決断”しなければならないときがくる。「夏場の首位攻防戦、優勝のために負けられない試合となっても、不振の菅野を使い続けるのかどうか。原監督の決断次第でしょう」(同) そこで浮上するのが菅野の「臨時クローザー案」だ。「1999年シーズン、チーム事情で桑田真澄が臨時クローザーを務めました。その年の桑田は開幕投手が予定されていましたが、体調を壊して開幕戦に間に合わず、シーズンを通しても不振に終わりました(8勝9敗5S)。配置換えを受け入れたのは、自身の不振という引け目もあったからでしょう」(ベテラン記者) “臨時”であれば、エースのプライドも傷つかない。菅野も優勝のかかった後半戦に貢献できるのならば、断らないはずだ。 また、緊急獲得したデラロサについて、こんな情報も入手した。「元々は先発でやってきた投手ですが、右肘に2度メスを入れており、昨季はその影響でマイナー暮らし。右肘への負担を軽減するため、リリーフに転向したようなところもあります。150キロ台半ばの直球でねじ伏せるのではなく、落差のあるチェンジアップやスライダーで打ち取っていくタイプの投手。巨人は右肘が治ったと見たから獲得したのでしょう。クローザーではなく、中継ぎで使っていき、先発に持っていくつもりではないか」(特派記者) デラロサを獲っても、目下、クローザーのポジションにいる中川は動かない。「トレードで獲った左腕・藤岡は救援の経験もありますが、巨人首脳陣は『再生できる』と踏んで交換要員に指名したようです。原監督も『いいものが出せるように』という言い方でしたし、潜在能力をまだ発揮しきっていないと見ています」(同) こちらも、先発の含みを持っての獲得で、人材難の救援投手として、本当に補強したのは鍵谷だけだった。 ファームで調整中のベテラン野上亮磨、生き残りに必死な大竹寛も30日に救援役で登板し、結果を残した。しかし、チームが活気づくかどうかは、別の話だ。「100試合を切ったあたりで、菅野がリリーフでコールされたら、球場全体が盛り上がるでしょう。終盤戦の起爆剤にもなります。また、1994年の対中日“10・8”決戦で胴上げ投手になった桑田の例もありますし」(球界関係者) そうなれば、菅野も取り残されることなく、優勝に貢献したことになる。「甥っ子が胴上げ投手になることで、原監督の地位は揺るぎない」(同) やはり補強メンバーよりも、「菅野で勝たなければ」という事情もあるようだ。
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スポーツ 2019年07月09日 11時30分
高橋ヒロム悲痛!新日本プロレスと提携しているメキシコCMLLアロンソ社長が逝去
新日本プロレスは8日、提携しているメキシコの老舗団体CMLLのフランシスコ・アロンソ社長が逝去したと発表した。享年67。 新日本とCMLLは、2009年11月より業務提携。2011年からコラボレーション興行の『NJPWプレゼンツCMLLファンタスティカマニア』が毎年恒例で開催されるなど、現在も強い信頼関係にある。新日本の数々のヤングライオン達が海外武者修行の場として海を渡った他、棚橋弘至、内藤哲也、そして現在はWWEのスーパースターである中邑真輔など主力選手も惜しみなく派遣し、CMLLからも定期的に所属選手が来日を果たす交流を続けている。 日本では女子プロレス団体とも交流を持っており、ベテランの下田美馬などCMLLマットでプロレスの楽しさに開眼した選手も少なくない。アロンソ氏は、1980年代のEMLL時代から社長に就任。団体の繁栄と発展に尽力した最大の功労者だった。86年というメキシコ最古団体であるCMLLは、EMLL時代から当時世界最高峰とされたアメリカNWA系の団体として、メキシコでルチャ・リブレという娯楽を根付かせただけではなく、世界のマットでも通用する選手も数多く輩出。アロンソ氏が社長に就任した80年代は、当時新日本とアメリカWWF(現WWE)と提携していたUWAに押されていた時代や、アイデアマンだった故・アントニオ・ペーニャ氏が独立し、AAA(トリプレア)を設立したことから、何度も危機が訪れたが、クラシカルなルチャ・リブレを提供し続けたことで、存続させてきた。 いわゆるジャパニーズスタイルである新日本の選手と対戦しても“壊れない”のは、CMLLが基礎を大切にしていることがわかる。今回の訃報に際して、現在長期欠場中の高橋ヒロムは自身のSNSを更新。「俺をルチャドールにしてくださり、ドラゴン・リーと巡り会わせてくださったアロンソ社長。もっと試合を見せたかった。感謝してもしきれません」と、悲痛な思いと感謝の気持ちを発信し、アロンソ氏の死を悼んだ。 新日本とCMLLの交流が今後も続くことが何よりの供養になるはず。プロレス界の日墨関係は永遠である。 合掌文・写真 / どら増田
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スポーツ 2019年07月09日 11時00分
「利用されたらかわいそう…」中日・根尾昂の好調をファンが危惧するワケ
中日・根尾昂の調子が上向いている。7月の成績は「打率.363・0本・1打点・8安打」。ファームのオリックス戦では7日、第1打席(左二塁打)、第3打席(左安)、第4打席(左安)で安打を記録し、自身初となる猛打賞も記録した。 開幕からここまでの月別成績は、3・4月が「.143・1本・4打点・12安打」、5月が「.131・0本・7打点・8安打」、そして6月が「.218・0本・2打点・12安打」。確実性の低さという課題を、徐々にクリアしている様子が窺える。 開花の兆しを見せ始めている根尾に対しては、「いい具合にプロの球に慣れてきてるな」、「この調子で一軍への切符を掴んでほしい」といった期待の声が数多く寄せられている。ただ一方で、一部ファンからは「下手に調子がいいと応援歌問題の火消しに駆り出されるのでは」、「一軍昇格が“お前騒動”のごまかしに利用されたらかわいそう… 」と危惧する声も挙がっている。 応援団がチャンス時に用いる応援歌『サウスポー』の「お前」というフレーズを、与田剛監督が“子供の教育上不適切”としたことが発端のこの問題。今月1日の発覚以降、ファンからは「長年親しまれている歌詞を監督の一存で変えるのはおかしい」、「『お前』が上から目線の意味じゃないことぐらい分かるでしょ」、「高校野球で使われてる分はどうするの?」といった批判が噴出している。 また、それまで5連勝と好調だったチームも、問題発覚以降は5試合で1勝4敗。「3-5」で敗戦を喫した4日の巨人戦では、今シーズン75試合目にして自力優勝の可能性が消滅してもいる。 グラウンド内外に影響が及んでいる現状を打破するには、これを上回るようなインパクトのある話題が必要となる。このことを考えると、ファンが前述したような不安を抱くのも致し方ないのかもしれない。 ただ、一連の問題に関しては「与田監督や球団側が頭を下げれば終わる話」と指摘するファンも多い。それをせずに根尾の晴れ舞台を“隠れ蓑”にするようなことがあれば、今以上に傷口が広がってしまいそうだが…文 / 柴田雅人
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スポーツ 2019年07月09日 07時00分
伊調馨“五輪レスリング5連覇”絶望…くすぶる「栄和人監督待望論」がにわかに大復活!
7月6日に開催されたレスリング世界選手権代表決定プレーオフで、五輪4連覇中の伊調馨が、2016年リオ五輪63キロ王者の川井梨紗子に破れた。試合は3対3の同点ながら、試合内容差で伊調の負けとなったが、試合内容に納得のいかない田南部コーチが激昂し、審判に暴言を吐き退場処分となったことで、関係者の間に波紋が広がっている。 試合後、田南部コーチは「伊調のポイントになるべきところをなかなかポイントにしてくれない。ひど過ぎる。伊調本人も試合中に心が折れた」とコメント。これが協会批判と取られ、田南部コーチには半年から1年の試合会場への出入り禁止処分の可能性も浮上している。 伊調は2018年1月に発覚したパワハラ問題で、栄和人元至学館大監督とは袂を分かっているが、今回の敗北で、関係者の間からはくすぶっていた“栄待望論”が復活しているという。 「伊調は潔く川井の実力を認めましたが、実は試合会場の応援席には、愛弟子である川井の姿を見守る栄氏の姿が目撃されています。今回、田南部コーチが審判に暴言を吐いたことで、今まで伊調を擁護していた声が急速にしぼんでいます。処分が長期に渡ることになれば、伊調の選手生命も終了となってしまう可能性もありますよ」(スポーツ紙記者) セクハラ問題で監督をクビになった栄氏は、現在、非常勤ながら再び至学館でレスリングを指導している。指導を受けている選手の中には今回、伊調を破った川井もいて、選手からの信頼はセクハラ発覚後も揺るぎないというが…。 「セクハラに関しては栄氏に問題があったのは確かですが、その一方で、至学館関係者や選手からは『やはり栄さんじゃないと監督は務まらない』という声も根強いんです。今回、田南部コーチが試合中に激昂したことで、その資質を疑問視する声が上がっています。結局、伊調自身が直接、栄元監督のセクハラを告発したわけでもなく、このまま田南部コーチが失脚すれば、栄氏の表舞台復帰も現実的になってくるかもしれません」(同・記者) 至学館大学の谷岡郁子学長は、今大会で栄氏にセコンド役を申し入れていたそうだが、最終的に協会から“時期尚早”と却下されてしまったという。果たして今後はどんな動きになるのだろうか。 「現在、次期レスリング協会会長の最有力といわれている元モントリオール金メダリストの高田裕司専務理事兼副会長は、同じ副会長の谷岡氏とは、子ども同士が結婚したことで親戚関係にあります。また、高田氏の日体大の後輩が栄氏であることからも、一枚岩なのは間違いありません。東京五輪に向けて大きな動きがあるかもしれませんね」(同) 何はともあれ実力がモノをいう世界。伊調の五輪5連覇達成は絶望的と言わざるを得ないだろう。
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阪神・金本残留の損得勘定
2010年11月16日 17時30分
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4度目の復帰を果たした大仁田厚の気になる事情
2010年11月16日 12時30分
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田中正直のウェブランニングクリニック 「第61回 レースの持ち物」
2010年11月16日 11時00分
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止めたのは稀勢の里 記録更新はならず…白鵬が負ける
2010年11月15日 18時15分
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お祭りの中に仰天のサプライズ! 11月1日「ヤングリボンわっしょい!」で真琴が宮本裕向から勝利!!
2010年11月15日 10時30分
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スポーツ
荒川雄太の西武オファーを見抜いたトライアウト受験投手たち
2010年11月15日 08時00分
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スポーツ
トライアウト情報 松坂健太が繰り返した「野球は楽しい」の真意
2010年11月13日 11時00分
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スポーツ
大一番、JCBホールまであとわずか! 主役の座に立つのはTAJIRIか、それとも…
2010年11月13日 10時30分
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スポーツ
日本一から一転ストーブ渦中のロッテの寒過ぎる台所事情
2010年11月12日 17時00分
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スポーツ
中日・落合監督の“本音”が分かる1冊
2010年11月12日 15時15分
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スポーツ
サバイバル飛田が、今夏の異常酷暑が産んだ怪人「棒暴君」(ぼうぼうくん)と、尖閣諸島領有権を懸けて激突!? 10・31 埼玉プロレス『旗揚げ第獣獣獣獣獣韋(51)戦』(2)
2010年11月12日 14時30分
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スポーツ
川崎球場を知る最後のロッテ戦士・堀幸一がトライアウトで訴えたもの
2010年11月12日 14時00分
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スポーツ
メジャー西岡争奪戦報道に米メディア冷水
2010年11月12日 12時00分
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スポーツ
田中正直のウェブランニングクリニック 「第60回 勝負脳 2」
2010年11月12日 11時00分
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スポーツ
夢を掴むためにKUSHIDAは走り続ける 10月30日SMASH.9メインでOVWタイトルに挑戦!
2010年11月12日 10時30分
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スポーツ
マラドーナ氏イラン監督説急浮上でザック・ジャパンも騒然!?
2010年11月11日 17時30分
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スポーツ
台風直撃に人身事故…踏んだり蹴ったりでサバイバル飛田、開始前から青息吐息? 10・31 埼玉プロレス『旗揚げ第獣獣獣獣獣韋(51)戦』(1)
2010年11月11日 13時00分
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スポーツ
広島ダブプロレス 若手がリングで弾ける 「グリーン☆ボーイ2」開催
2010年11月10日 16時00分
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スポーツ
アスレチックスの岩隈&松井ダブル獲り情報の内幕
2010年11月10日 14時45分