スポーツ
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スポーツ 2019年07月01日 20時30分
中邑真輔、カブキウォリアーズ華麗なる凱旋!カブキウォリアーズはタッグ王座挑戦権獲得!
世界最大のプロレス団体WWE日本公演『WWE Live Tokyo』が、6月28日と29日の2日間、東京・両国国技館で開催された。 今回は主力ブランドであるロウのメンバーが中心だったが、スマックダウン所属の中邑真輔、カブキウォリアーズ(アスカ&カイリ・セイン)も凱旋帰国した。初日の第1試合では、新日本プロレスのジュニア戦線やドラゴンゲートで活躍したUS王者のリコシェが凱旋。ヘビー級のセザーロを相手に苦戦したが、日本でも見せていた立体的な技の数々を披露し、最後は回転エビ固めで丸め込んで勝利。試合後セザーロに襲撃され、2日目は急遽US王座をかけて再戦し、スワンダイブ式ドラゴンラナで防衛に成功している。 先週のスマックダウンで、今回の凱旋マッチでのタイトル戦が、勝てば挑戦権が得られることに変更されたカブキウォリアーズ。「ニホンクサイ」などと、日本を馬鹿にしながらWWE女子タッグ王座のベルトを持ってきたアイコニックスだったが、カイリ・セインとアスカのカブキウォリアーズが大歓声の中、入場すると圧倒され、リング外へ脱出。試合はかねてから「日本のスタイルとアメリカのスタイルを融合させたい」と話していたカイリのスタイルが確立されてきたこともあって、なかなかの好勝負に。最後はカイリの必殺技、ダイビングエルボードロップでカウント3。アメリカでの王座挑戦が決まった…かに思われたが、2日目にアスカがアイコニックスの介入で、ロウ女子王座の奪還に失敗したことから、1日2試合で再びカブキウォリアーズとアイコニックスが対戦。カブキウォリアーズが連勝を収め、王座挑戦へ駒を進めた。 昨年、来日直前に犬に噛まれるアクシデントで試合が出来なかった中邑真輔は、初日のメインイベントで、セス・ロリンズが保持しているWWEユニバーサル王座に挑戦した。スマックダウンの中邑がユニバーサル王座に挑戦するのは、ハウスショー以外では考えられないこと。ジャパニーズ・スペシャルエディションマッチである。試合は日本を意識したのか、まるで新日本プロレスの『G1クライマックス』公式戦のような白熱した激闘に。中邑は何度か勝機があったが、最後は絶対に負けられないロリンズの意地が上回り、トラースキックからカーフストンプでカウント3。ロリンズが防衛に成功し、試合後は中邑と健闘を称え合った。2日目はロバート・ルードとシングルが発表されていたが、ルードがサモア・ジョーとともに登場すると、中邑のあとにトリプルHがサプライズ登場。中邑がルードからキンシャサでWWE移籍後初勝利を飾っている。 その他にも、“令和のアンドレ”ブラウン・ストローマンや、ロウ女子王者“THE MAN”ベッキー・リンチなど、今が旬の選手が数多く出場したので、今年の東京公演は満足度が高いものになった。年内に大阪公演があるのかはわからないが、来年はオリンピック開催のため、この時期は両国国技館が使用出来ない。毎年恒例となっているだけに、何とか継続の道を探って欲しい。文 / どら増田写真 / 萩原孝弘
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スポーツ 2019年07月01日 17時25分
カープの危機脱出の最善策は「アメリカ式守備陣営」
再開されたペナントレースも黒星スタート。広島カープが猛チャージをかけるのは、いつなのか。ポイントとなるのは、髙橋大樹(25)と、小園海斗(19)だろう。 髙橋はペナントレース再開となった6月28日のDeNA戦で「1番レフト」でスタメン出場を果たし、プロ初アーチ。プロ7年目でようやくその才能を開花させた。今さらだが、髙橋は2012年のドラフト1位、同年2位が目下、4番を務めている鈴木誠也である。 「髙橋の(一軍での)プロ初安打も昨季で、同期の鈴木に完全に水をあけられていた。松山、長野らレギュラーを予定していた外野手の不振が長引いているだけに、髙橋の成長は大きな収穫」(プロ野球解説者) 一方、新人の小園だが、昨季1番を任されていた田中広輔の調子がイマイチだったため、チャンスが回ってきた。 その小園が田中に代わってショートのポジションに入ったとき、広島の守備態勢と「野球施設」について考えさせられた。 広島の二遊間は深めに守っている。他球団よりも「後ろ」で守るのだ。セカンドの菊池涼介もそうだが、ショートの小園もそういった傾向にある。守備位置が後ろになれば、おのずと守備範囲も広くなる。スーパープレーを連発している菊池の守備を見れば説明するまでもないが、自分の脚力と肩の強さに自信がなければ、後ろで守ることはできないのだ。 しかし、ショート・小園は事情が違う。セカンドとショートでは、一塁までの送球距離があまりにも違いすぎる。ドラフト候補だったころから「堅守強肩の遊撃手」と報じられていたが、外野の芝生に足が掛かりそうなところで守っているのを見せられたとき、「肩の強さに自信がなければできない」と思った。 本当に肩の強い選手がなかなか現れないのは、学生やアマチュアが使用する野球施設にも理由があるのではないだろうか。 広島の本拠地・マツダスタジアム(MAZDA Zoom−Zoomスタジアム広島)は、内野エリアにも天然芝が敷き詰められている。この天然芝の内野は、想像している以上にゴロの捕球が難しいのだ。打球は、土や人工芝のグラウンドとは比べ物にならないほど失速する。失速するから、前進しなければならない。バウンドも不規則だから、捕球する最後の瞬間までボールを見なければならない。また、バットの芯で捉えた打球がヘンに加速することもある。そのため、後方に守って、フットワークを使って捕球し、かつ一塁まで速いボールを送らなければならなくなる。 アメリカの野球場には天然芝が敷き詰められている。肩の強い内野手が育つのは、施設の違いによるところもあるのではないだろうか。小園の出身校・報徳学園は土のグラウンドだったが…。 広島には「素質」を感じさせる若手が多い。正遊撃手・田中も、小園に触発されたのか、1番を任されていた昨季の勢いを取り戻しつつある。髙橋の活躍を見て、松山、長野、野間ら外野手たちも「このままではヤバイ」と思っているはず。低迷脱出への最善策は、緒方監督が慌てず、ガマンして「待つ」ことではないだろうか。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2019年07月01日 11時40分
DeNA、カープに粘りの2勝1分け 虎の尾を捉え遂にAクラス、大きい筒香の復調
ベイスターズは本拠地横浜スタジアムで迎えた、交流戦明けのカープ戦を2勝1引き分けで戦い抜き、遂にBクラス脱出に成功した。 この3連戦で本領を発揮したのが、日本の4番でありチームのキャプテンでもある筒香嘉智だ。 初戦は1-3のビハインドで迎えた4回裏、カープのエース大瀬良大地からバックスクリーンの上部へ同点となる2ランホームランを放ち試合を振り出しに戻すと、7回にはレフトスタンドへ豪快に運びマルチホームランを記録。この日は4打数3安打3打点の大暴れで、お立ち台に上がる大活躍となった。 2戦目は4打数ノーヒットと、バットから快音は聞かれなかったが、延長10回2アウト3塁、一打サヨナラの場面で前の打者ホセ・ロペスが申告敬遠で歩かされる“屈辱”と捉えられるようなケースで真骨頂を発揮。3-2のフルカウントからカープの抑えフランスアの外角ストレートを平然と見送り、フォアボールを奪うと、次のバッター宮崎敏郎が見事にセンター前へ落としサヨナラ勝ち。結果的に筒香の冷静さが勝利を呼び込んだ。 3戦目は今シーズン既に2敗を喫している苦手・床田寛樹から、0-0で迎えた3回1アウト1-2塁のチャンスを作ると、4番筒香が外角に逃げていくスライダーを、コースに逆らわずレフト戦へ弾き返し先制の2ベースを放つなど、3打数2安打をマークした。 交流戦では出塁率は.368の数字を残しながらも、打率.204、ホームラン3本で、打点は4、得点圏打率はわずか.091で、三振は27を数えるなど信じられないほどの不調で、福岡でのホークス戦ではリフレッシュの意味もありスタメンを外れるゲームもあったほどであった。 交流戦の最終戦でラミレス監督が口にした「勝率5割、そしてAクラス」がこの3連戦で一気に近づくことができ、30日のインタビューでも「非常にポジティブに今週を終わらせられた」と満足げ。何しろリーグ戦再開後、筒香がいきなり本来の姿を見せてくれたことで、チームも好発進を切ることができた。「チームの勝利のために」4番でキャプテンを務める男の有言実行が、ベイスターズを上位へ押し上げる。 写真・取材・文 / 萩原孝弘
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スポーツ 2019年07月01日 11時30分
オリックスが松葉・武田と中日 松井雅・松井佑をトレード、モヤを金銭で獲得!
オリックスは6月30日の夜、松葉貴大投手、武田健吾外野手と、中日ドラゴンズの松井雅人捕手、松井佑介外野手との交換トレードと、同球団のスティーブン・モヤ外野手との金銭トレードが成立したと発表した。 現在、パ・リーグ最下位のオリックスだが、交流戦は2位と躍進したことにより、前半戦終了までに借金返済を目指しているが、捕手の伏見寅威がアキレス腱断裂により離脱、今季より加入した新外国人内野手メネセスは、ドーピング違反が発覚し契約解除されたため、福良淳一GM兼編成部長はトレードなどによる補強を示唆していた。その結果、中日との複数トレードが成立したものと思われる。 松葉は2012年のドラフト1位左腕。今シーズンは5試合に登板し0勝4敗の成績だが、優勝争いを繰り広げた2014年は8勝1敗の好成績を残し、「負けない松葉」のイメージを植え付けた。毎年、開幕前にはローテーション候補に入っており、新天地で活躍する可能性は高い。武田は松葉と同じく2012年のドラフト4位で入団。高校時代は“新庄2世”と言われていた。素晴らしいハートの持ち主で、先輩の後藤駿太外野手の影響から、後輩の面倒見もいい。2017年には97試合に出場。規定未満ながら打率.295とキャリアハイを記録し、交流戦では最後まで首位打者争いを演じた。中日にはオリックス時代の先輩で、後藤と同期の三ツ俣大樹内野手が一軍出場しているだけに、武田にとっては心強い存在となるだろう。オリ姫人気が高かった武田のトレードは、ファンにとってショックな出来事かもしれないが、新天地では突き抜けた活躍を期待したい。 今回のトレードを受けて、松葉は「急なことでしたので、驚きました。オリックス球団には約6年半、本当にお世話になりました。ここ数年は思うような結果を出せず、申し訳ない気持ちしかありません。今まで応援していただいたオリックスファンのみなさんに、オリックスで活躍する姿をもっと見せたかったです。トレードという形ですが、自分を必要だと思っていただいた中日球団に感謝していますし、一日でも早く1軍の舞台で投げて、中日ファン、そしてオリックスファンにも喜んでもらえるよう、新天地でもがんばります」とコメント。武田は「突然のことで、驚いています。プロの世界に入ってから苦しいことの方が多く、スタッフ、チームメート、監督、コーチ、たくさんの方々に支えてもらいっぱなしだったと思います。そういう自分を育ててくれたオリックス球団には感謝の気持ちでいっぱいです。そして、なかなか一軍に定着できなかった自分でも、オリックスファンのみなさんはいつもあたたかく応援してくださいました。中日で活躍することが恩返しにもなると思いますので、これからも精一杯がんばります」と活躍することで恩返しすると誓った。 一方、オリックスにやって来る松井雅人は6月30日にナゴヤドームで行われた阪神戦でもベンチ入りをしている一軍のキャッチャー。松井佑介は今シーズンは16試合の出場にとどまっているが、2017年には56試合に出場し打率.277の成績を残している。モヤは今シーズン、ファームで打率.315(ウエスタンリーグ首位打者)、12本塁打、36打点の活躍をしており、大砲を獲得したいオリックスの補強ポイントと一致している。 入団会見は近日中に行われる見込みだ。文 / どら増田写真 / 垪和さえ
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スポーツ 2019年06月30日 11時30分
不振にあえぐソフトバンク・内川 今後の復調が望み薄なワケ
ソフトバンク・内川聖一が不振にあえいでいる。全18試合に出場した交流戦の成績は「打率.188、4本塁打、7打点、13安打」。チームは通算8度目の交流戦優勝を勝ち取ったが、そこに貢献したとは言いがたい数字となっている。 交流戦も含めた月別成績は3、4月が「.262、2本、4打点、28安打」、5月が「.242、1本、8打点、15安打」、そして6月(交流戦終了時点)が「.200、5本、8打点、15安打」。本来の持ち味である確実性は、開幕から現在に至るまで見られていないのが現状だ。 トンネルを抜け出せない右打者について、チームの首脳陣は7月以降もしばらくは様子を見る意向であると伝えられている。ただ、ここ最近のシーズンを考えると、思惑通りに事が進むかは全くの不透明と言わざるを得ない。 昨年の7月は22試合に出場し、「.306、3本塁打、13打点、22安打」と出色の成績をマークした内川。しかし、翌8月は一転、10試合で「.195、0本、1打点、8安打」と低迷。さらに疲労性の体調不良に見舞われたことにより、残りのレギュラーシーズンを離脱する羽目にもなった。 一昨年の7月はオールスターでMVPを獲得する一方、ペナントレースでは12試合で「.156、1本、5打点、7安打」と打率が2割にも届かぬ大不振。加えて、オールスター後に骨折を負ったことにより9月の終盤まで欠場を強いられている。 柳田悠岐、中村晃、今宮健太といった主力を欠くチームは、交流戦防御率が「3.16」(全体1位)だった一方で打率は「.233」(同11位)。依然として“投高打低”が続く中、スタメンの1枠を不振の内川に使うのはお世辞にも得策とは言えない。また、結果を出せない選手を固定するとどのようなリスクを生むかは、開幕から田中広輔(.188、3本、23打点、49安打)をスタメン起用し続けた今シーズンの広島を見ても分かる通りだ。 首位打者を2回(2008、11年)、3割を8回(2008〜14年、16年)記録したのも今や昔。ただ待っているだけでは、かつての輝きはなかなか戻ってはこないだろう。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2019年06月29日 17時30分
平幕に据え置かれた先場所優勝・朝乃山 平成以降では“レアケース”?
来月7日に初日を迎える大相撲名古屋場所(愛知・ドルフィンズアリーナ)。6月24日、新番付が発表され、各メディアが広く報じている。 中でも、特に多く取り上げられているのが先場所で平幕優勝(12勝3敗)を果たし、アメリカ・トランプ大統領からも表彰を受けた朝乃山(西前頭8枚目)。富山出身の25歳は、この初優勝で東前頭筆頭(自己最高位)まで番付を上げるも新三役には届かなかった。 朝乃山を抑えて新三役となったのは、ともに「10勝5敗」をマークした阿炎(西前頭4枚目)、竜電(西前頭5枚目)の2力士。朝乃山より上で好成績を挙げたことが、番付を編成する際のプラス材料となったことがうかがえるだろう。 「番付は生き物」とよく言われるように、好成績でも他力士の状況によっては今回のように据え置きされることはある。ただ、過去の平幕優勝力士を振り返ると、今回の例が“レアケース”であることも浮かび上がってくる。 平成以降の大相撲において、平幕力士が優勝を果たした例は朝乃山を含め10例(9力士)。この10例の番付推移は以下の通りとなっている。琴富士(1991年名/14勝1敗):東前頭13枚目→東張出小結琴錦 (1991年秋/13勝2敗):東前頭5枚目→西小結貴花田(1992年初/14勝1敗):東前頭2枚目→西関脇水戸泉(1992年名/13勝2敗):西前頭筆頭→西張出関脇琴錦 (1998年九/14勝1敗):西前頭12枚目→東小結貴闘力(2000年春/13勝2敗):東前頭14枚目→西小結琴光喜(2001年秋/13勝2敗):東前頭2枚目→西関脇旭天鵬(2012年名/12勝3敗):西前頭7枚目→東前頭筆頭栃ノ心(2018年初/14勝1敗):西前頭3枚目→西関脇朝乃山(2019年夏/12勝3敗):西前頭8枚目→東前頭筆頭 朝乃山と同様に、平幕に据え置かれた例は旭天鵬のみ。その他の力士は全て翌場所に小結、もしくは関脇に番付を上げている。ちなみに、“新三役”という観点で見れば旭天鵬はこれ以前に関脇まで在位経験があるため、今回の朝乃山は平成以降では初の例となる。 三役に届いた例を見ると、いずれも13勝以上の成績を挙げている。朝乃山は先場所阿武咲(6日目)、玉鷲(12日目)、御嶽海(千秋楽)の3名に敗れているが、この中のどれか一つでも勝っておけば三役まで届いていたかもしれない。 さまざまな要因が絡み“お預け”を食らった朝乃山だが、今場所で好成績を挙げれば文句なしで新三役に昇進できることもまた事実。「先場所の優勝は確変だった」と言われないためにも、名古屋の地で今一度実力を証明することが求められているといえるだろう。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2019年06月28日 20時00分
サニブラウン 9秒台連発でリレーメンバーに招集説浮上
前日本記録保持者・桐生祥秀の9秒98を上回り、今年に入って二度も9秒台を叩き出したサニブラウン・ハキーム(20)に新たな期待が寄せられている。 「サニブラウンが、リレーの日本代表メンバー入りするかもしれないのです。日本陸連は5月のIAAF世界リレー・男子400mでバトンミスが出た後、チームに刺激を与える意味でも、誰かをサニブラウンと入れ替えることも検討し始めたようです」(日本スポーツ協会担当記者) 日本男子リレーの主力メンバーは、400、800mともに桐生、山県亮太、多田修平、ケンブリッジ飛鳥。ここに小池祐貴が入ることもあるが、先のバトンミスは「小池―桐生」の間で生じたものだ。 9秒97のサニブラウンから9秒98の桐生へ――2枚看板による豪華バトンリレーが実現すれば、世界の頂点も現実味を帯びてくるが、現リレーメンバーと一部の陸連幹部は、この案に難色を示している。 「確かにサニブラウンが9秒97の日本新を出したのはバトンミスの直後でしたが、リレーは速い人を4人集めればいいってもんじゃない。チームワークとか相性もある」(関係者) 日本の男子リレーチームは、主に前述の5人で戦ってきた。そこで積み上げられた意思の疎通などが、プラスアルファの力を生み出しているのも間違いない。 「男子400mリレーは、東京五輪でメダルを狙える位置にあります。9月の世界選手権で表彰台に上がり、その勢いのまま五輪本番に突入したいところ。同時に、9月が最終テストとなります」(前出・担当記者) サニブラウンは9秒台を出した全米大学選手権で、400mリレーの第2走者も務めた。彼を招集すれば、現日本メンバーの走る順番も変わるかもしれない。 「女子短距離も何人かの女子高生が好タイムを出したため、五輪代表は大きく入れ代わりそうです。初招集になる選手も多くなるでしょう」(同) 男女ともに9月の世界選手権でメンバーをシャッフルし、結果が思わしくなければ元に戻す作戦はどうか。
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スポーツ 2019年06月28日 17時30分
早期復帰は回避! 阪神・藤浪の復帰戦にふさわしいのは横浜スタジアム?
「横浜スタジアム」がポイントとなりそうだ。 矢野燿大監督(50)が藤浪晋太郎(25)の早期の一軍復帰を否定した。二軍調整中の藤浪が四球で自滅しないピッチングを続けている。“結果”を出した時点ではなく、今になって「一軍昇格の可能性」が伝えられた理由は、球宴前のスケジュールにある。7月2日から9連戦となる。連戦となれば、先発ピッチャーの頭数は多いに越したことはない。だから、藤浪にもチャンスが回ってくるのではないかと思われたのだが、矢野監督は「2軍で抑えたからいいよっていうものではない。チーム状況もあるのに、晋太郎だけでチームを動かされへんし、そのつもりもない」と、言い切った。しかし、この言葉には、中盤戦以降の戦略が隠されていた。 「先発ローテーションの見直しは交流戦途中から検討されていました。当然、その過程で藤浪の名前も出ていました」(球界関係者) 12球団ワーストの失策数「66」をカウントしていても(6月28日時点)、貯金1の3位をキープできているのは、投手陣の踏ん張りとしか言いようがない。但し、矢野監督はそうは見ていなかったようだ。 現状の阪神先発ローテーションは、以下の通り。 青柳 5勝4敗 高橋遥 1勝2敗 西 3勝6敗 ガルシア 2勝3敗 メッセンジャー 3勝5敗 岩田 2勝2敗 つまり、先発投手陣で「貯金」を作っているのは、青柳だけ。トータル16勝22敗。ここに救援陣の勝ち星を加算して、35勝34敗4分けというチーム勝敗になるのだ。 先発投手に勝ち星が付いていない。よって、9連戦は藤浪を加え、その結果次第では、調子の良くない先発投手と入れ換える案が出てもおかしくはないのだ。 しかし、矢野監督がこの連戦を現有戦力で乗り切るとしたのは、藤浪を不要と判断したのではなく、「温存した」のだという。 藤浪は6月29日の二軍戦で登板する。今後、一軍でやっていくために、ある程度のイニング数は投げさせる予定だ。矢野監督はそこに加えて考えたのが、日程のこと。というか、7月中は藤浪の復帰に相応しい球場が見当たらないのだ。 「藤浪を一軍でまた投げさせる時は勝ち星を付けてやらないと、本当にダメになってしまいます。そうなると、相性の良いDeNA戦がいい。甲子園球場だと、ボールカウントか先行したら、観客もザワつき、また精神的に追い込まれてしまいます」(前出・同) 藤浪の復帰戦に相応しいのは、ビジターのDeNA戦。つまり、横浜スタジアムだ。 7月2日から横浜スタジアムで3連戦がある。ここは、29日の二軍戦での登板直後なので回避させなければならない。その後のDeNA戦だが、8月22日の京セラドーム3連戦もあるが、こちらは阪神の地元みたいなものなので、甲子園と同じザワツキが生じる。7月2日からの3連戦を逃すと、次に横浜スタジアムでの試合は9月3日までないのだ。 「夏の甲子園大会の影響もあり、チーム全体に疲労感が出る時期です。そこで藤浪を使うつもりなんでしょう」(前出・同) いっそ、6月29日は短めのイニングで降板させ、中4日で横浜スタジアムでの3連戦最後の7月4日に投げさせる方法もある。天気予報では雨の可能性も高いが…。雨天決行という、最悪のコンディションを回避させたとなれば、「藤浪だけでチームを動かせない」と言いつつも、本当は、かなり気を遣わせていたようだ。いずれにせよ、ここまで一軍首脳陣に配慮してもらった以上、藤浪は何がなんでも復帰登板で勝たなければならない。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2019年06月28日 11時30分
オリックス、ドーピング違反のメネセス選手を契約解除!大砲の補強はあるか?
オリックス・バファローズは、27日付で、NPBアンチ・ドーピング調査裁定委員会より、ジョーイ・メネセス内野手に対して、アンチ・ドーピング規定違反に対する制裁の通知があったと公表。球団は「今回の事態により、日本野球機構、ならびに、ファンの皆様に多大なご迷惑とご心配をおかけすることとなり、心よりお詫び申し上げます」とコメントするとともに、球団の契約解除を含む制裁の内容を発表した。 制裁の内容は、ジョーイ・メネセス選手に対する2019年6月27日から2020年6月26日まで、1年間の出場停止処分で、今年4月9日にZOZOマリンスタジアムで行われたドーピング検査において、対象選手となったメネセス選手から尿検査を行った結果、世界アンチ・ドーピング機構(WADA)禁止表国際基準の禁止物質「蛋白同化薬」で指定されているスタノゾロール(筋肉増強剤)の代謝物であるヒドロキシスタノゾロールが検出されたという。 球団は、メネセス選手ならびに、NPBアンチ・ドーピング調査裁定委員会による裁定を受理し、今回の結果を重く受け止めた結果、メネセス選手との選手契約を解除する手続きを行い、27日付で契約を解除した。メネセス選手は今季からオリックスに入団し、3月に京セラドーム大阪で行われた侍ジャパン対メキシコの親善試合で、メキシコ代表の4番打者として活躍。シーズン開幕戦からクリーンナップを任されていたが、5月5日に右手人差し指伸筋腱周囲炎で登録抹消され、ファームでリハビリに励んでいた。29試合出場、打率.206、4本塁打の成績で、日本でのプレーを終えることになった。 メネセス選手は「昨年まで米マイナーリーグでプレーしていた際、幾度かドーピング検査を受けましたが陽性になったことは一度もなく、今回の結果にはショックを受けています。しかしながら現実を受け止めるしかなく、処分を受け入れる必要があると思っています。ファンの皆様、関係者の皆様にご迷惑をおかけして誠に申し訳ありません」と謝罪のコメントを発表している。チームは交流戦での躍進により、最下位ながらも首位ソフトバンクまで7ゲーム差まで迫っており、今のチームに足りない一発が打てる大砲の補強が急務となってきた。福良淳一GM兼編成部長ら首脳陣が、どのような補強をしていくのか注視していきたい。文 / どら増田写真 / 垪和さえ
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スポーツ 2019年06月28日 06時30分
藤波、武藤から真壁、清宮まで“おくりびと”の言葉と、長州が語った猪木イズム!
「このすばらしい機会をつくってくれた長州さん。そしてリデット・エンターテインメントに心から感謝しています。ありがとうございます。でも俺はこのスーパースターが勢ぞろいしているこのリング、今チャンピオンとして感じるものはメキメキとあるので、それをノアのリングで必ず、必ず受け継ぎたいと思います。そして日本全国のノアファンにこの熱を届けたいと思います」 清宮海斗は長州力に感謝しつつ、今後の飛躍を誓った。 “革命戦士”長州力ファイナル興行『POWER HALL 2019 New Journey Begins』(26日、後楽園ホール)で、6試合組まれたアンダーカードのラストは、プロレスリング・ノア提供マッチ。GHCヘビー級王者の清宮&谷口周平が、中島勝彦&熊野準と対戦。追われる立場の苦しみを露呈した場面もあったが、ドロップキックで形勢を逆転し、最後は粘る熊野から必殺のタイガー・スープレックス・ホールドで3カウントを奪い長州のファイナル興行にプロレス界の「未来」を見せた。 清宮はまだまだ荒削りではあるが、試合後も団体のトップとしてしっかりと自分の言葉で話せるようになっている。このまま伸びていけば、他団体のエースやチャンピオンとの対戦が見たいという声が高まるはずだ。 メインイベントで直接、長州の“おくりびと”の役割を果たした藤波辰爾、武藤敬司は、インタビュールームに現れると「泣き過ぎて目が腫れたよ」と冗談交じりに話しながら、会見を始めた。武藤「10カウントしてなかったですよね?」と藤波に振ると「ってことは?」と返し「また復帰すんじゃないんてすか?普通、引退したら10カウントですよね?プロレスラーはみんなそうですよね?復帰させましょうよ!」と笑顔を見せた。 藤波も「そういえば10カウント、なかったねぇ」と追い打ちをかけつつ、長州の引退について、「まだね、これからですよね。まだまだ彼自身は、まだまだ気持ちは現役と一緒で燃えてますからね。いつでも闘えるように準備しとかなきゃいけないね」とポツリ。「俺は誰が見送ってくれんの?」と武藤に振ると、「俺も見送りますよ」と後輩として、順番を守ると約束した。 武藤は、「試合を見てて、元気なのに引退されるのはもったいないなぁって率直に思っております。でも引退したから逆にプライベートでもっと近く遊ぶことができんじゃねぇかなって、ちょっとした期待もありますけど」と、今後の交流に期待を寄せた。「長州さん、引退されたけど、俺は今日がスタートだからね。もう久しぶりの試合で、家で仕事道具をパッケージするだけで息上がっちゃったからね。大変だったよ。いくら練習してもリングの上でこうやると、息の上がり方がぜんぜん違うからね」と復帰戦を振り返っている。 さらに武藤は「まだ逆に言ったら、俺自身、今日がスタートで伸びしろがすごい、逆にあるということだから、生涯通してこの伸びしろを埋めていく作業をしますよ」と抱負。プロレスリング・マスターズのプロデューサーとしての顔を見せながら、自身の復帰戦の手応えを口にすることを忘れなかったのが、武藤らしい。 最後に長州から最後の3カウントを奪った真壁刀義が登場。藤波&武藤に軽くダメ出しをされてから、1人で会見に応じた真壁は、「(この結果は)当然だと思ってるよ。俺の中では。だってそりゃそうだろう。年代から考えてもそうだし、俺たちが取らなきゃ意味がねぇだろう。武藤さん、藤波さんはもちろん出てるよ。大先輩も出てるけど、そこで俺が獲らなきゃ意味がねぇだろって」と自ら引導を渡すべきだったと振り返った。 真壁は「(今回選ばれたのは)当然だろうなって。長州さんの中で一番関係があるのはもちろん俺であり、石井であり、実力もそうでしょう。アイツはチャンピオンベルト持ってきたし、俺はシックスメンのチャンピオンだし、実績だって言うことない。結局。あの人のところから巣立った人間がどれだけ実力を示してプロレス界で幅を利かせているか。それが全ての答えだと思ってるよ」と長州の影響力の大きさを口にした。 また新日本マットでは多くても2連発で仕留められるキングコングニーを4連発出さざるを得なかった理由について、「あの執念はスゲェ感じたよね。長州力って、分かんだよ。返したところでラリアットは俺に効きやしない。分かってる。だけどあの人は返すんだ」と脱帽。 真壁は続ける。「1発返す、2発返す、3発返す。だって俺のキングコングニーなんて1発出せば全部試合決まってんだよ。4発、5発なんて出したことない。それでも返してくるあの執念は、多分、レジェンドじゃねぇとあそこまで出せねぇと思うんだよ。なぜって?ハートだよな。やられたって、その後何が残ってるよ?俺の顔面ぶん殴ってラリアットかまされて、ラリアット食らって、もう一度1回食らうんだぜ?そんな痛いのなんて分かってんだよ。予想なんて軽くできる。その中でもあえて返すところに長州力のカッコいいところがあんだよ。『タダでやられねぇぞ』っていうカッコ良さがあんだよな」と長州の精神力をたたえた。 最後に真壁は「だから、俺もそうだし、石井もそうだし、いま現役の巣立った選手を見てりゃあな、長州力に憧れてこの世界入って。でも、長州力のホントのファイナルのファイナルだと思う、今日は。これで復活したらホントぶん殴ってやろうかなって(笑)」と長州に辛口エールを送った。 一方で、送られた側に立った長州は試合後、師匠であるアントニオ猪木氏や、最初に新日本を飛び出して、ジャパンプロレス時代にお世話になった故・ジャイアント馬場さんらプロレス界の先人との思い出を振り返りながら、感謝の意を口にしている。近年は疎遠とも言われていた猪木氏について、「今回、猪木さんを呼んで雰囲気づくりをしてもらおうかなというのもありました」と、招待するか悩んだと明かした。 長州は馬場さんとの思い出も口にしている。「素晴らしい方でした、温厚で。でも自分がやるならやっぱりプロレスの世界ですからどっちかというと、自分の性分としては猪木会長のリングの中の、リングを降りてからの猪木さんの姿勢…ホントにこの人プロレス24時間考えてやってるっていうのは感じてきますよね。まあ、到底及ばないですけど、プロレスに大事なものっていうのは、自分なりにこう考えながら、あのリングの中で打ち出して来たんじゃないかなと思うんです」と最後の最後に、長州に猪木イズムが根づいていたことを自ら明らかにした。 最後には藤波についても触れている。「藤波さんもずっと会長についてきた人ですから、表現の仕方は別にして、彼もそうなんじゃないかなと思います」と永遠のライバルにも同じ血が流れているのではと想像した。 “おくりびと”たちがそれぞれの気持ちを口にした。長州は間接的ながら、猪木イズムを引き継ぎ、闘魂継承をした大会だったという見方もできる。馬場さん、猪木氏を知る現役選手が少なくなってきたのは寂しい限りだが、イズムは必ずや受け継がれると信じたい。取材・文 / どら増田写真 / 萩原孝弘
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