スポーツ
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スポーツ 2019年07月16日 22時30分
WWE中邑真輔、日米で“白いベルト”奪還!AJはリコシェからUS王座奪取!
世界最大のプロレス団体WWEは日本時間15日、ウェルズ・ファーゴ・センター(ペンシルバニア州フィラデルフィア)でPPV「エクストリーム・ルールズ」を開催。キックオフショーで、中邑真輔とインターコンチネンタル王者フィン・ベイラーによるタイトルマッチがラインナップされた。 先週のスマックダウンで、ノンタイトル戦に勝利した中邑が、アーム・バーやライダーキックで攻め込めば、ベイラーもトペ・コンヒーロやオーバーヘッドキックを繰り出し激しい攻防を展開。中邑がスライディング・ジャーマンスープレックスからキンシャサを狙うも、これをベイラーがカウンターのスタンプで迎撃。続けてベイラーが必殺技、クー・デ・グラを狙ったが、これを直前で回避した中邑がキンシャサを2連発。これが決定打となり、ベイラーから3カウントを奪取。中邑が“白いベルト”インターコンチ王座を獲得した。 試合後のインタビューでは「俺の方がフィンよりベターな王者になる。人々はもう俺のことを忘れないだろう」と白いベルトを肩にコメント。中邑は新日本プロレス時代、IWGPインターコンチネンタル王座としてバラエティに富んだ相手と防衛戦を闘い、名勝負を繰り広げた。IWGPもインターコンチ王座のベルトは“白”。中邑に白いベルトがしっくりくるのも当然だろう。 抗争を繰り広げていたAJスタイルズとUS王者リコシェはタイトルマッチを行った。 AJは“ザ・クラブ”のルーク・ギャローズ&カール・アンダーソンとともに登場すると、突如ゴング前にギャローズ&アンダーソンがリコシェを襲撃。しかしリコシェは、ハリケーンラナからドロップキックで先制すると、お返しとばかりにギャローズ&アンダーソンにまとめてクロスボディを放った。 さらにリコシェが延髄斬りやネックブリーカーを決めれば、AJもペレキックやブレーンバスターを叩き込んで両者ハイレベルな攻防を展開。リコシェがシューティングスタープレスを繰り出すも、AJの足がロープ下に飛び出してフォールを回避。さらにセコンドのギャローズ&アンダーソンが介入してリコシェの追撃を邪魔すると、その隙にAJがセカンドロープからスタイルズ・クラッシュを炸裂させて3カウント。AJがリコシェを撃破してUS王座を奪取した。雪崩式のスタイルズ・クラッシュは新日本時代にもめったに使っていない荒技。この2人の抗争はこれが始まりなのかもしれない。文 / どら増田写真 / ©2019 WWE, Inc. All Rights Reserved.
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スポーツ 2019年07月16日 21時30分
新日本『G1』Aブロック、棚橋弘至と飯伏幸太が想定外の連敗スタート!
新日本プロレス『G1クライマックス29』▽14日 東京・大田区総合体育館 観衆 4,074人(札止め) 「フラットな立場で見たい」 KENTA対棚橋弘至。柴田勝頼にとってKENTAとはソウルメイトで、柴田は昨年G1決勝で棚橋のセコンドについた。どちらにも肩入れできないと柴田は実況席に座り、ゲスト解説を務めた。 シングル初対決の両者が対峙すると、棚橋コールが上回った。試合でもKENTAがラフな攻撃を仕掛け、棚橋の攻撃をかわすとブーイングが起こるなど、同じくWWEからやってきたジョン・モクスリーと違って、新日本ファンの見る目は厳しいようだ。 そんな空気を読んだのか棚橋は、新日本の魂をたたき込むような攻撃を見せて、体格差のあるKENTAを圧倒していく。しかし、キックのバリエーションで何とか棚橋のプレッシャーから逃れると、膝を立てて2発目のハイフライフローをブロック。その後、隙を逃さずPKからgo2sleepを決めて3カウントを奪取。初対決はKENTAに軍配が上がった。 リング上で歓喜のマイクアピールをするKENTAを尻目にインタビュールームに現れた棚橋は、前日の試合後に「1人だけ迷子がいる」とKENTAを評していたが、「迷子は俺だった」とだけコメントすると控室に引き揚げた。棚橋は開幕2連敗。 棚橋と同じく黒星スタートの飯伏幸太はEVILと対戦。試合は接戦だったが、EVILは飯伏が初戦のKENTA戦で痛めたとされる足を踏みつけるなど、最近では見せなかったラフ殺法も織り交ぜながら、飯伏を追いつめていく。飯伏もラリアットなど力技で対抗するが、ラリアット、ダークネスフォールズ、EVILとたたみかけたEVILが3カウントを奪った。 連敗スタートとなった飯伏はインタビュールームに座り込むと、「クソッ。何も言えないですね。2連敗。全然足は痛くないです。痛くない。2連敗、あとは勝つしかないんで。でも今日の試合は終わったんで、次の試合は…まだ諦めてないです。まだチャンスはあるはずです。うん。まだ諦めてないですよ」と自分自身に言い聞かせている様子だったが、ショックは隠せない様子だった。 その他の公式戦は、オカダ・カズチカが、ザック・セイバーJr.に辛勝し2連勝。ザックはインタビュールームのセットを破壊するなど大荒れだった。ウィル・オスプレイはヘビー級のSANADAとの好勝負を制し、ランス・アーチャーもチョークスラムからのEBDクローで、バッドラック・ファレとの巨漢対決を制して2連勝を飾っている。取材・文・写真 / どら増田
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スポーツ 2019年07月16日 20時30分
ソフトバンク・サファテ、今度は“女性差別”発言? 問題投稿の背景から球団の処分必至か
ソフトバンク・サファテのツイッター上での発言が波紋を広げている。トランプ大統領を批判した女子サッカー米国代表のラピノー選手に対し、12日に「そんなに米国が嫌いなら出ていけ!」とツイート(後に謝罪し削除)。15日には他ユーザーからの「愛国の意味を理解していない」という指摘を曲解したのか、「女性は男性より1つ多くの権利を持っている、父親の同意なしに赤ちゃんを中絶できる権利を」といった旨の不可解な反論を展開した。 自身の考えに反する人物・事柄への攻撃的なツイートに、日本のツイッター上でも「投手としては好きだけど人間的にはかなり嫌いになった」、「思想を抜きにしても反論に脈絡がなさすぎる」、「一度謝罪したのになんで性懲りもなくツイートを続けるのか」といった批判が殺到。16日現在でもその数は増え続けている。 サファテといえば、2011年の来日以降広島(2011-2012)、西武(2013)、ソフトバンク(2014-)の3球団で活躍し、2017年にはプロ野球記録となる54セーブもマークした選手。球界を代表する抑え投手の一人であることは間違いないが、今回の発言で深い失望を感じているファンも少なくない。 ただ、サファテが“お騒がせ”な言動をとるのはこれが初めてではない。例えば、2017年には「降板が早すぎる先発は何か感じてほしい、首脳陣も先発をもっと信じてほしい」とチームの先発陣・首脳陣を批判。 また、翌2018年には浅尾拓也(元中日)について言及する中で「浅尾が壊れたのはドラゴンズのせい。毎日回またぎをさせたからだ」と中日の起用法をやり玉に挙げている。 これら過去の事例では、「よくぞ言ってくれた」と擁護する声も多かった。しかし、今回の事例ではそのような意見はほとんど寄せられていない。 逆風が強まっているのには、サファテ自身の現状も関係している。昨年の開幕直後に股関節を負傷した右腕は、今年に入ってもその回復が思わしくなく先月初めから一時帰国中。そのような状況での“物言い”に対し、「怪我が治らないイライラをツイッターで発散してるのか?」、「働いてない奴が一丁前に偉そうなこと言うなよ」、「うだうだ文句言う暇があるならとっとと怪我を治せ」と批判を浴びせるファンも少なくない。 一部からは「こんな差別的な選手は解雇するべき」という厳しい声も出始めている今回の一件。報道ではサファテは今月中に再来日する予定と伝えられているが、今後の展開次第では球団も何らかの処分をせざるを得なくなるかもしれない。文 / 柴田雅人記事内の引用についてデニス・サファテ公式ツイッターよりhttps://twitter.com/dsarfate
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スポーツ 2019年07月16日 17時00分
復活登板の松坂が試される、ナゴヤドームのワナ
「メジャー仕様」が、松坂大輔(38)に味方してくれるかもしれない。 今日、7月16日、松坂大輔が復活マウンドを踏む。一軍の練習に合流した同12日、与田剛監督(53)は記者団に松坂の復帰日について聞かれ、頭を指で差しながら「ここにある」と言った。早期の一軍登板を認めたわけだ。ペナントレース後半戦の初戦は、左腕・大野雄大の先発が伝えられていた。「その翌日か、翌々日?」と各メディアがチーム関係者にカマを掛けてまわったところ、16日の先発が分かったのだ。 おそらく、チーム関係者もわざと漏らしたのだろう。昨季、松坂の登板した試合は観客動員数が伸びている。「予告先発制」だから、15日の試合途中には発表されるわけだが、少しでも早く「松坂復帰」を広めれば、その分、チケットの前売りも伸びると踏んだのだろう。 松坂は一軍合流後、ブルペン投球もしているが、ナゴヤドームのマウンドでの投げ込み練習もしている。実戦で投げるのと同じ場所での投げ込み練習だ。この練習には、意味があった。 「ナゴヤドームのマウンドは昨年オフに改造されました。『メジャー仕様』に改造されたので、去年までとは感触も異なります。踏み心地や硬さ、スパイクの歯がどんな感じで地面に食い込むのかを確かめておきたかったのでしょう」(スポーツ紙記者) ウエスタンリーグの投手によれば、ナゴヤドームのマウンドは去年までと今年では、まったくの別モノだそうだ。「硬い」と言い、さらに、こうも語っていた。 「(踏み出す側の足が)着地したら、スパイクの歯が刺さるまでは同じなんだけど、スパイクの歯が刺さったまま動かなくなる。着地してから足の指の向きを変えてという、学生時代から教わってきた下半身の粘り、着地してからすぐに投げてはダメという基本的な投げ方ができなくなる」 また、在京球団の某リリーバーも「(着地した側の足の)太股がパンパンになる」と話していた。パンパンとなるとは、下半身に負担が掛かるという意味だ。 「日本の球場のマウンドは海外と比べ、軟らかくできています。でも、リリーバーが登板する時、着地する付近の土は掘られていて、逆に投げにくいんです。マウンドを硬くすることで、リリーバーへのストレスはなくなるはず。そういう目的でマウンドを硬くすることになったんです」(チーム関係者) 粘土質の土を入れ、マウンドを硬く造り直したのだそうだ。 硬いマウンドがメジャーリーグ仕様に近いのなら、松坂にとって有利になのではないだろうか。もっとも、硬いマウンドへの“免疫”、経験値では有利だが、下半身への負担が大きくなることも、松坂は分かっているはずだ。 「二軍戦での松坂ですが、カーブを主体としたピッチングで打ち損じを誘っていました。ベテランの読みというか、巧さは見せてくれましたが」(前出・スポーツ紙記者) 硬いマウンドでの経験値は高い。しかし、メジャー時代はその硬いマウンドに「合わない」と愚痴をこぼしたこともあった。当時と今は違うが、硬いマウンドで投げ切るために必要なことは下半身の強さ。2月に右肩を痛め、投げられなかった間にどれだけ走り込みをしていたかが問われる。1、2回の登板なら経験値で誤魔化せるが、ナゴヤドームのマウンドに苦しむような事態があったら、その時は本当にジ・エンドだろう。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2019年07月16日 11時20分
オリックス田嶋大樹、コントロール修正できず…後半戦は痛い黒星スタート!
オリックス 2-6 東北楽天(16回戦)※オリックスの8勝7敗1分け▽15日 京セラドーム大阪 観衆 26,237人 最下位で後半戦をスタートさせたオリックス。巻き返しに向けて初戦は勝っておきたかったが、逆転負けを喫してしまった。 オリックスは2回、楽天の予告先発だった塩見貴洋の当日登板回避により、急遽先発登板した菅原秀から、吉田正尚、モヤの連打でチャンスを掴み、安達了一の遊ゴロの間に1点先制すると、若月健矢のピッチャー強襲の内野安打でさらに1点追加する。しかし、先発の左腕、田嶋大樹の投球にいつものようなキレがなく、その直後の3回、楽天打線が爆発。銀次、ウィーラー、堀内謙伍の3連打で同点に追いつくと、4回、島内宏明のタイムリーで逆転。田嶋は続く浅村栄斗の打球を2塁に悪送球してしまい、西村徳文監督はピッチャー交代を決断。 田嶋は「初回からボール球も多く、テンポの悪いピッチングになってしまいました。早いイニングにマウンドを降りてしまい、リリーフ陣に負担をかけてしまう事もそうですし、試合を作ることができず、申し訳ないです」と自身の投球内容を振り返っている。 試合は8回、5番手の海田智行が捕まり、痛い3失点。打線は安打を放ったものの、得点に繋ぐことが出来ず、代替先発の楽天菅原に今季初勝利を献上する形となった。 試合後、西村監督は「(田嶋があそこまで悪いのは)初めてじゃないですか。キレもどうかなと思いましたけど、コントロールですね。それが続いているので、どこに原因があるのか?今日みたいなピッチングをするピッチャーじゃないですから」と田嶋の投球を振り返ると、打線については「(ヒット)8本全部シングルでしょ。繋いで繋いでやっていかないと。8本出てますからね。もっといろいろ指導していかなきゃいけない」と語り、課題や反省点をクリアしていく考えだ。 首位ソフトバンクが敗れただけに、勝っておきたい試合だった。取材・文 / どら増田写真 / 垪和さえ
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スポーツ 2019年07月15日 17時30分
最下位ターンのオリックス、防御率トップ“神童”山本由伸の貯金が浮上の鍵!
いよいよ15日からプロ野球後半戦がスタートする。西村徳文新監督のもと一気に若返った新生オリックスだが、交流戦辺りから打線に当たりが出てきたものの、序盤、中盤の貧打が響いて、83試合、36勝42敗5分け、首位ソフトバンクとは11ゲームの差で前半戦を最下位でターンした。チーム打率.234はパ・リーグ最下位。「アグレッシブ」をテーマに、走るチームをキャンプから目指したこともあり、盗塁数は劇的に増えて77とリーグ2位だが、防御率は中継ぎ陣や、“守護神”増井浩俊の不調が響いて、3.87とリーグ3位となっている。 今シーズン、金子千尋(現 弌大)、西勇輝のツートップがチームを去った先発投手陣だが、山岡泰輔、山本由伸がこの穴を埋めている。開幕投手を務めた山岡は6勝とチームの勝ち頭、由伸は防御率1.92とリーグトップの成績で前半戦を終えた。特に先発に再転向した由伸は、プロ野球ファン全体が注目するピッチャーに成長した。本人は「準備していることに変わりはない」と話しているが、立場が人を育てるとは、由伸のような選手に対して使う言葉なのだろう。「自分が勝ってチームにいい影響力を与えられるようなピッチャーになりたい。そのためにも先発に戻りたい」と昨年から先発への思いを語り続けていた由伸は、今シーズン初登板で1安打ピッチングを披露するなど、来月21歳になる“神童”は「有言実行」を貫くことで、「勝つことだけを考えて」最少失点を心がけてきた。 しかし、前半戦は味方の援護に恵まれず4勝4敗の成績。防御率ランキングを僅差の2位で追うソフトバンクの千賀滉大が、9勝2敗ということを考えると、「相手のピッチャーも良かった」とはいえ、防御率1点台の由伸に貯金が出来ないのが、最下位ターンの大きな原因と言ってもいいだろう。西村監督も「由伸が頑張ってるんだから、勝たせてあげなきゃダメ」と、野手陣に何度も苦言を呈し、由伸のローテーションを入れ替えるなど、何とか勝ち星を付けようとしているが、なかなか上手くいかなかった。後半戦は山岡がこのペースで勝ち続けて、由伸に貯金が出来れば、理想としている“ダブルエース”が確立される。 主砲の吉田正尚、規定で打率.276の大城滉二、ルーキーの中川圭太が好調のまま前半戦を終えているだけに、特に由伸が先発の試合では、爆発的な援護に期待したい。由伸に貯金が増えればチームは必ずや浮上するはずだ。取材・文 / どら増田写真 / 垪和さえ
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スポーツ 2019年07月15日 11時30分
完全復活のDeNA・今永昇太、“絶対エース”が握るチーム浮沈の鍵
前半戦のベイスターズ先発陣の屋台骨を背負ってたった今永昇太。昨年、4勝11敗、防御率6.80と苦しんだピッチャーとは思えない程のピッチングをオープン戦から披露すると、自身初となる開幕投手を任され見事に勝利する。その後も堂々のピッチングを続け、10日現在、8勝4敗、防御率2.66のエースに相応しい成績で、5月の月間MVPをも受賞した。勝利数はリーグ2位、奪三振数118と、奪三振率10.11はリーグトップの数字で、クオリティスタート率は8割と、今年もフル回転のリリーフ陣の負担を軽減させている点も見逃せないポイントだ。 開幕投手となれば、相手チームのピッチャーも当然ながらエースとなる。昨年の最多勝投手、カープの大瀬良大地とは3回対戦し2勝負け無し。交流戦ではホークスのエース・千賀滉大相手にも投げ勝つなど、印象深い活躍も多い。敗れはしたものの、ジャイアンツ菅野智之、山口俊や、タイガース西勇輝らにも互角の投げ合いを見せ、その逃げない姿勢をカード頭のゲームで見せることで、チームに勢いを付ける事にも成功している。 しかし、不安点もある。さすがに疲れの影響からか、4月は1.50、5月も1.78の防御率だったが、6月以降は5.70に悪化。ファンからも「大丈夫かな」「故障が心配」の声も聞かれた。 ラミレス監督も、シーズン当初より早めにマウンドから降ろすなど、球数とともにマネージメントをし始めた。これもシーズン通して、また来年以降も見据えた上で活躍を鑑みての起用法であろう。勝利と個人のコンディションのバランスを考えた采配で、エースとチームをより良い方向に導いてほしい。 セ・リーグは首位をひた走るジャイアンツを除いて、特に2位から4位は日替わりで順位が変わる団子レースが続いている。ベイスターズには右のエースと言っても過言では無い活躍を見せている上茶谷大河もいるが、この先ルーキーがどこまで行けるかは不確定要素が多い。混戦を抜け出すためにも、チームの柱となる絶対エースは必要不可欠な存在。華麗に復活した今永昇太に、後半戦もチームを引っ張って行ってもらいたい。写真・取材・文 / 萩原孝弘
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スポーツ 2019年07月13日 06時30分
5年連続の野球人口減に隠された「指導者はツライよ」の声
少子化の影響を受けているのは、野球だけだろうか。 東京ヤクルトの売り出し中の若手、村上宗隆が節目となる20号アーチを満塁弾で決めた(7月3日)。19歳5か月、清宮フィーバーで沸いた一昨年のドラフト会議でプロ入りした高卒2年目だ。 「高卒2年目のシーズンで20本以上の本塁打を放ったのは、四半世紀ぶり。ゴジラ松井以来となります」(ベテラン記者) プロ野球選手が若くして頭角を表すということは、「素質を持った者」が野球の道に進み、それを育む環境もあったからだ。 奇しくも、村上が節目の一撃を放った同日、日本高等学校野球連盟(以下=高野連)が、「衝撃的な報告」をした。高校野球人口が前年比で一気に9317人も減少した、と。 令和元年、高校野球の部員数は14万3867人。学年別で見ても1年生、2年生、3年生の全ての学年で5万人を切っているという。部員数の減少は5年連続だ。しかし、総務省の人口推計によれば、10年前と比べて、高校生の人口そのものが約70万人も減っている。高校野球の人口の話だけをすれば、平成20年ごろ、全国の部員数は17万人に届くか届かないか、といったところ。高校生の総人口は70万人が減り、そのあおりで、野球人口も3万人減ったと解釈すると、高校部活動で野球を選択する割合は「昔も今も変わらない。さほどの影響は出ていない」と解釈できる。 かといって、絶対に楽観視できる状況ではないが…。ちょっと飛躍するが、こんな話も出ている。 「プロ野球12球団が一軍出場できる『4人』の外国人選手枠を撤廃するか、拡大するとの声も聞かれました。学生の野球人口が少なくなっているんですから、近い将来、プロ野球1チームに確保できる選手の支配下登録数・70人を維持する必要はないのではないか、と。野球人口が減った分、外国人選手で補っていこうという意見が出るのも、不自然なことではありません」(球界関係者) 野球人気の低迷が囁かれて久しい。しかし、スポーツ報道の多くは今も野球が割いている。この現状にプロ野球界は甘えることなく、どうしたら、野球人口が回復するのかを真剣に検討しなければならない。 「年長のプロ野球コーチも嘆いています。ひと昔前なら、『バカヤロー』と怒鳴ればおしまいになった若手指導も、今では『大丈夫かい?』と優しく聞かなければならないと言って」(前出・同) 優しくすることと、人気と競技者人口の回復は違うと思うのだが…。 高校野球の現場にしても、そうだ。「絶対に怒らないこと」でも有名な某私立校の名将がいる。 「伸び悩んだり、試合でミスをした選手を呼び出し、ケーキなどの甘いものを食べながら語り合うんですよ。なぜミスをしてしまったか、これからはどうすればいいのかを」 同校の指導だ。しかし、四半世紀前、彼の下で鍛えられた元プロ野球選手によると、「当時は怖かった」と言う。「このままでは時流に合わないと悟って、指導方針を変えたのだろう」とも話していた。 「自分がお世話になった時代は、日曜日の練習だと、午前中に立てなくなるまでノックの雨を浴びせられ、昼食休憩の時にドロだらけになったユニフォームを合宿所の洗濯機に放り込み、そのユニフォームがまだ乾かないうちに、それをまた着て、午後の練習に臨みました。試合でミスをしたら、練習が倍になるだけ。今はケーキですか…」(同) 「イヤなら辞める」の発想が、当然の世の中になったからだろうか。高野連のデータには、深い世相問題も秘められているようだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2019年07月12日 22時30分
新日本G1いよいよ国内開幕、昨年は的中! 決勝カードと優勝選手をズバリ予想
日本時間の7日、米ダラス・アメリカン・エアラインズ・センターで開幕した新日本プロレス真夏の最強戦士決定戦『G1クライマックス29』(G1)が、13、14日の東京・大田区総合体育館大会から日本を転戦する。 13日はBブロックの初戦、14日はAブロックの2戦目が行われる。今年はAブロックに豪華メンバーがそろう。IWGPヘビー級王者のオカダ・カズチカ、棚橋弘至、飯伏幸太、EVIL、SANADA、ザック・セイバーJr.、IWGPジュニアヘビー級王者のウィル・オスプレイ、WWEを退団したヒデオ・イタミやKENTAまでいるのだから、決勝進出者を予想するのはかなり至難の業である。ちなみに、ダラス大会ではオカダ、KENTA、SANADA、バッドラック・ファレ、ランス・アーチャーが白星を飾っている。 Bブロックは、IWGPインターコンチネンタル王者の内藤哲也、NEVER無差別級王者の石井智宏、バレットクラブのリーダーとしてIWGPヘビー級王座を奪取したジェイ・ホワイト、WWEを退団し、ディーン・アンブローズのリングネームで、バリバリのスーパースターとして今でも世界的な人気を集めるIWGP USヘビー級王者のジョン・モクスリーとビッグネームが並ぶ。これに加えて、G1に強い後藤洋央紀や、6.9大阪城ホール大会で敗れはしたもののモクスリーと好勝負を演じたジュース・ロビンソンがかき回せば面白い。 来年の東京ドーム大会が1.4、1.5の2連戦になったことで、今年からはIWGPヘビー級王者以外の選手が優勝した際に与えられてきた「1.4東京ドーム IWGPヘビー級王座挑戦権利証」の扱いが不透明になっている。これまでは権利証が移動した前例がないため、1.4ドーム大会メインイベントに出場するイメージが湧く選手をまず頭に浮かべて優勝選手を予想したファンやマスコミ関係者も多かったと思う。優勝者がオカダ以外の選手だった場合、どちらのドーム大会で挑戦できるのかは分からないが、あえて決勝進出者を予想してみよう。 Aブロックは初戦でKENTAに敗れたが、昨年準優勝で、今年4月に再び新日本に所属することとなった飯伏幸太を推したい。飯伏は、自身が神と慕う棚橋から送られ続けてきたメッセージを理解した上で新日本と再契約している。今後の巻き返しに期待したい。 Bブロックは、何だかんだ言っても成長著しいジェイ・ホワイトが勝ち上がってくるのではないだろうか。昨年のG1からファイトスタイルを変えたことが、その後のCHAOS離脱、バレットクラブのリーダー就任につながっているだけに、この1年の実績をアピールする意味でも今年のG1でアピールしておきたいところだ。 飯伏とジェイの決勝となれば新鮮さもあり、G1らしさが出るような気がする。そしてこの一戦を制して優勝するのは飯伏幸太と予想してみた。もちろん予想通りにいかないのがG1なのだが、今年の夏はこの2人の闘いに注目していきたい。取材・文・写真 / どら増田
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スポーツ 2019年07月12日 21時30分
明暗分かれる「高卒BIG4」 日ハム・吉田、中日・根尾らの運命は『フレッシュ球宴』に表れていた?
昨夏の甲子園を沸かせ、いずれもドラフト1位指名を受けた小園海斗(広島)、根尾昂(中日)、吉田輝星(日本ハム)、藤原恭太(ロッテ)の4選手。「高卒BIG4」とも称される彼らが、11日に行われたフレッシュオールスターで再集結を果たした。 注目の一戦で主役となったのは、吉田から初回先頭打者本塁打を放った小園。この一打でツイッターのトレンド入りも果たした若鯉は、試合後に見事MVPを受賞。ただ、打たれた吉田もその後、昨夏の決勝で本塁打を浴びた根尾から三振を奪うなど見せ場を演出している。 一方、吉田から三振を喫した根尾はその後も快音は聞かれず4打数無安打2三振。藤原も4打席目に内野安打を放ったが、それまでは3打数無安打2三振と不完全燃焼な結果に終わった。 注目の一戦で、それぞれ明暗が分かれることになったこの4選手。ただ、ここまでの前半戦を見ると、それぞれの成績はくしくもオールスターとリンクするように明暗が分かれている。 開幕一軍メンバーに入り、先月20日ロッテ戦ではプロ初打席初ヒットもマークした遊撃手の小園は、一軍では「4試合、.231、0本、0打点」とまだ本塁打、打点はないが、二軍では「53試合、6本塁打、22打点」と才能の片りんを披露。一軍の遊撃手である田中広輔が不調なだけに、後半戦は出場機会が増加する可能性も高いだろう。 吉田は二軍では「9試合、0勝3敗、防御率4.15」と未勝利だったものの、一軍先発に抜擢された先月12日の広島戦では5回1失点と好投しプロ初勝利をゲット。その後23日の中日戦を含め、一軍成績が「2試合、1勝1敗、防御率6.75」となったところで腰の張りのため二軍に戻されたが、状態が戻れば再び一軍登板のチャンスが巡ってくることは濃厚だ。 外野手の藤原は小園と同じく開幕一軍、さらには開幕スタメン入りと出だしは良かったが、一軍では「6試合、.105、0本塁打、2打点」とプロの洗礼を浴び4月7日に登録抹消。そこからは一貫して二軍でプレーし「51試合、.229、3本、17打点」をマークしている。ただ、現在一軍の外野3枠は荻野貴司、角中勝也、清田育宏といった実力者が占めているため、二軍で研鑽を積む日々はもう少し続くかもしれない。 ドラフト時点では一番の注目株であった根尾だが、迎えたルーキーイヤーは4選手の中で唯一ここまで一軍経験がなく、二軍でも「64試合、.181、1本、15打点」と勉強の日々。また、先述のフレッシュ球宴でも、4打数無安打2三振に終わっている。7月の二軍成績は「9試合、.313、0本、2打点」と数字自体は良く見えるが、実際はまだまだ時間がかかりそうな情勢だ。 前半戦、オールスターともに吉田、小園が“明”、藤原、根尾が“暗”となった「高卒BIG4」。束の間の再会をきっかけに、分かれつつある明暗が変わることはあるのだろうか。文 / 柴田雅人
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