スポーツ
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スポーツ 2019年08月20日 11時30分
G1初優勝!「覚悟」を確信した飯伏幸太が見せていく新日本プロレスの新しい世界
新日本プロレス真夏の最強戦士決定戦『G1クライマックス29』最終戦が12日、東京・日本武道館で開催され、Aブロック代表の飯伏幸太と、Bブロック代表のジェイ・ホワイトが決勝戦で激突。ジェイは11日に決勝進出を決めると飯伏を呼び込み、マネージャーの外道とともに痛めている左足首をイスで滅多打ちする暴挙。昨年はタマ・トンガ、バッドラック・ファレの暴走を、ハロルド・ジョージ・メイ社長が強権発動で止める場面が見られたが、G1という舞台はヒールレスラーであっても個々の実力で勝負する場とされてきた歴史があり、乱入や介入はご法度とされていた。決勝前日の襲撃など、とんでもない話である。 しかし、飯伏幸太はどんなことをされても諦めなかった。 決勝当日、ジェイはこの日、柴田勝頼を裏切ってバレットクラブ入りを果たしたばかりのKENTAも含めて、フルメンバーを率いて入場。KENTAはG1開幕戦で、飯伏と対戦し飯伏はこの試合で左足首を痛め敗れている。だが、レッドシューズ海野レフェリーが厳格な対応を見せて、バレットクラブ勢を控室に引き戻させてから試合はスタート。途中、唯一セコンドにつくことが許された外道も試合に介入したことから、控室に戻されている。セコンドがいなくなったとはいえ、飯伏同様、連敗スタートから連勝を築き上げ、決勝に進出したジェイの成長は著しいものがあり、インサイドワークに飯伏の立体的な技が封じられてしまう。試合が終盤になると、レフェリーが場外へ倒れた隙に再び外道が登場したが、これを乗り切ると、最後は渾身のカミゴェが決まりカウント3。飯伏が初優勝を飾った。 「みなさんで乾杯しましょう」 試合後、フラフラになりながら会見場に現れた飯伏は、乾杯用に置かれたビールを集まったマスコミやカメラマンに配り、自ら乾杯の音頭を取って一気飲み。余程嬉しかったのだろう。リング上ではあれだけ苦手としていたマイクで、「僕が言うことじゃない。でも僕に言う権利が回ってきたので言わせてもらいます。新日本プロレスをみんなで大きくしていきたいです」と自分の気持ちをハッキリと伝えて見せた。プロレスを広めたいという気持ちはデビューする前から全くブレていない。ただ昨年、棚橋弘至から「プロレス界を背負う覚悟はあるのか?」と突きつけられたことが、飯伏の気持ちに大きな変化をもたらせた。 「そうですね、僕の中でずっと覚悟はあったつもりだったんです。今こうやって振り返ると、あの時はそういうつもりだったんだなって。それが確信になったと、今は本当に覚悟しています。これからも変わらないです」 今シリーズ「諦めない」と言い続けることで、2年連続の決勝進出、そして初優勝を手に入れた。「諦めない」気持ちは棚橋もよく口にする言葉。飯伏の中で確信した「覚悟」は、かつて“エース”として新日本を背負っていく「覚悟」を持った棚橋からしっかりと引き継がれたと言ってもいい。翌日、飯伏は来年1.4東京ドーム大会のメインイベントのIWGPヘビー級王座への挑戦権利証を手に入れると、「G1で敗れたKENTA選手、EVIL選手とやって勝つ」ことを誓うとともに、1.5ドーム大会では「インターコンチネンタル王座に挑戦したい」と、二大タイトルへの連続挑戦をぶち上げた。これは今までの飯伏にはなかったこと。これを聞いて、公式戦で飯伏に敗れたIWGPヘビー級王者、オカダ・カズチカと、IWGPインターコンチネンタル王者、内藤哲也は黙ってないだろう。これが実現すれば、前代未聞のダブルドームは2日間観ざるを得なくなる。 「新日本プロレスは新しい世界に進みます!」 飯伏幸太が見せていく新日本の新たな世界を大いに期待したい。(どら増田 / 写真 サイトー・ジュンヤ)
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スポーツ 2019年08月19日 19時30分
相手の特徴を逆利用?星稜・奥川恭伸に囁かれる“クローザー転向説”
18日の宮城・仙台育英戦(17−1)に勝利し、24年ぶりのベスト4進出を決めた石川・星稜。そのチームのエースである奥川恭伸の起用法が、ネット上で盛んに議論されている。 前日の和歌山・智辯和歌山戦(4−1)で延長14回・165球を投げ抜いた奥川は、序盤で試合の大勢が決まったことも幸いし仙台育英戦で登板を回避することに成功。19日の休養日と合わせて中2日の休養が取れたため、20日の準決勝に向けて「先発としてマウンドに上がってほしい」という声は根強い。 一方、中2日ではコンディションが戻り切らないと考え、「登板を回避してほしい」といったコメントを寄せるファンも少なくない。ドラフト1位でのプロ入りがほぼ確実視されている逸材なだけに、ここで将来へのリスクを負ってほしくないという思惑もあるのだろう。 こうした議論が飛び交っている中、チームは準決勝で奥川をどのように用いるのか。もちろん、これまでそうしてきたように、先発として起用することは十分に考えられる選択肢であることは間違いない。 ただ、仮に採用すれば、先発させるよりも効果が大きくなるのではと囁かれる起用法もある。それは、奥川を「7回以降」に限りリリーフ登板させるというものだ。 準決勝の相手である岐阜・中京学院大中京は、ここまでの3試合でいずれも終盤に見事な集中力を発揮。初戦の南北海道・北照戦(4−3/9安打)では7回に5安打4得点、続く神奈川・東海大相模戦(9−4/17安打)では7回に8安打7得点、9回に2安打1得点、そして栃木・作新学院戦(6−3/9安打)では7回に4安打2得点、8回に1安打4得点をそれぞれ記録し勝利を収めている。 一方、1〜6回はというと、挙げた得点は全18点中わずかに1点。終盤の攻勢が目立つ裏で、序盤・中盤は思うように得点を奪えていないということも浮き彫りとなっている。 こうしたデータを考慮すると、最初から奥川を投げさせるよりは、荻原吟哉、寺沢孝多、寺西成騎といった投手で1〜6回を切り抜け、相手が得意とする7〜9回に満を持して“クローザー”奥川を送り込む方が良策のように思われる。この4投手は2回戦の京都・立命館宇治戦(6−3)で似たような継投策(荻原5回・寺西0.2回・奥川2.1回・寺沢1回)を既に経験しているため、そこまで大きな支障をきたすことはないだろう。 なお、冒頭の仙台育英戦では萩原(7回1失点)、寺沢(2回無失点)の2名が、それまでの3試合で合計32得点を記録していた相手打線を封じ込める好投を見せているが、打線も3回までに8点を奪うなど投手を強力に援護している。この起用法が吉と出るかどうかは、打線がどれだけ早く機能するかにもかかっていることは言うまでもない。 先を見据えた策を取るのか、それとも一戦必勝で臨むのか。チームを率いる林和成監督は、一体どのような決断を下すことになるのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2019年08月19日 19時00分
オリックス、夏の陣最終日に元近鉄ブライアント氏登場!“後輩”モヤと対面へ
オリックスは25日の北海道日本ハム戦で行われるイベント『Bs夏の陣2019』の最終日で、かつて近鉄バファローズで活躍したラルフ・ブライアント氏が特別始球式を行うと発表した。 ブライアント氏は1988年、中日ドラゴンズに入団。同年6月、主砲のデービスが大麻不法所持により逮捕され退団し、主砲不在に泣かされていた近鉄から打診を受けた中日球団が、出場の機会を与えられなかったブライアント氏の移籍を承諾。近鉄に移籍すると1年目から74試合に出場、打率.302、本塁打34本の大活躍。あの『10.19川崎決戦』でもホームランを放ち、最後まで優勝争いを繰り広げたチームに貢献した。 その勢いは翌年も止まらず、4打席連続でホームランを放つなど、桁外れのパワーを発揮。チームを優勝に導き、49本塁打でホームラン王、そしてMVPも獲得した。以降、猛牛打線の主軸として活躍したが、95年に近鉄を自由契約となり、96年に引退。2005年にはオリックスの打撃コーチに。引退後も“バファローズ愛”が強いのはファンにも知られている。 今回の来日で注目されるのは、今シーズン似たような経緯で中日から途中加入し、現在クリーンナップの一角を担っている“令和のブライアント”モヤとの対面だ。モヤは今季37試合に出場、打率.261、本塁打6本(8月19日現在)。ブライアントとはスタイルが違うものの、長身の体を使ったバッティングには定評がある。4番を務めることもあっただけに、ブライアント氏との対面で少しでもアドバイスを得れば好調なチームがさらに勢いを得る可能性があるだろう。 ブライアント氏は当日、特別始球式の他にもファンとランチミーティングを行うことも決定。“荒ぶる猛牛”の最終日にふさわしいゲストが京セラドーム大阪でチームを鼓舞する。(どら増田)
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スポーツ 2019年08月19日 17時30分
古巣相手に8失点KO! 西武・内海に囁かれる帰還のウワサ
古巣・巨人の後輩たちはどう捉えたのだろうか。 去る8月16日、イースタンリーグ・埼玉西武戦(ジャイアンツ球場)で、37歳のベテラン左腕・内海哲也が4番手で登板した。事前にその登板予定が伝わっていたからだろう。スタンドは巨人ファンばかりだったが、試合途中、内海がウォーミングアップでベンチを出ると、それだけでエールが送られていた。 しかし、結果は1アウトも取れず、32球8失点と最悪だった。 これを伝え聞いた一軍の小野和義投手コーチは「投げるスタミナが必要だから、二軍で5回は登板して、(合計して)100球は必要」と、各メディアに話していた。調整の一環であり、今の段階では結果は関係ないという意味だ。とはいえ、故障で出遅れたせいもあったが、ペナントレース終盤に見せるベテランのピッチングではなかった。 「30歳を過ぎてからの内海は、ボールのキレで勝負していました。この日はストレート、変化球ともにキレが全く感じられなかった」(プロ野球解説者) 仮に、内海が今シーズン終了までに本来のピッチングを取り戻せなかった場合、埼玉西武はどう判断するのだろうか。 「内海の年俸は、1億円(推定)です。年齢的にこれ以上の上積みが期待できないベテランを置いておくことは考えにくい。でも、内海だからなあ…」 内海は巨人時代から練習熱心で知られていた。その姿に触発された若手も多かった。不振で二軍降格を告げられても、球場に一番乗りし、体を鍛え上げていた。だから、この年齢まで現役を続けられたのだろう。 西武関係者によれば、練習熱心さは移籍後も変わらないという。 「二軍の練習開始は午前9時半。内海投手は7時には二軍球場に来て、ランニングを開始しています」 西武の二軍球場は一軍本拠地のメットライフドームの隣にある。内海は都内在住なので、「7時に自主トレを開始している」ということは、午前6時前に自宅を出ているのだろう。それも「毎日」だという。目と鼻の先にある合宿所に住む二軍選手に刺激を与えていることは間違いなく、西武関係者も復活を信じている。 「内海はFA権を取得し、行使しないでいる状態。今オフ、権利行使をして巨人に帰還するなんて『冗談』も、移籍した直後からささやかれていましたが」(スポーツ紙記者) 今のままでは「選手」としての帰還は厳しいだろう。西武も内海の練習熱心さだけを評価しているのではない。内海に投球論を語らせると、捕手出身のバッテリーコーチも驚くような視点を披露してくれるという。 対バッター、1対1の勝負をするのではなく、「対打線」の視点で、「先発投手として責任ニングの6回を投げきるまで、失点されても良い場面とそうではない場面。あるいは必要最小限の失点に抑えるには」という理論を持っているそうだ。 将来のコーチ就任は必至だが、こんな声も聞かれた。 「西武は良くも悪くもOBを大事にする球団です。移籍してきた選手もコーチに就任していますが、それはチーム貢献度の高い選手だけ。今のところ、内海はその対象ではありません」(前出・関係者) 現役を続けるには、西武で復活するしかない。8失点KOを食らった日、内海はマウンドに向かう際、グラウンドに一礼し、マウンドにも一礼してからプレートを踏んだ。ベテランの謙虚な姿。組織から必要とされる年長者、内海の姿勢にはビジネスマンの世界にも通じるものがある。
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スポーツ 2019年08月19日 12時00分
張本氏、セリーグ優勝「巨人で決まりだね」と断言で物議 篠塚氏は「もう一波乱ある」と反論
18日放送の『サンデーモーニング』(TBS系)で、張本勲氏のプロ野球についての評論が「適当すぎる」と批判される一幕があった。 張本氏はセントラル・リーグのペナントレースで、巨人が2位横浜DeNAベイスターズに5ゲーム差をつけて首位を走る様子を見て、「巨人で決まりだね。30いくつゲームがありますけれども」と異例の断言を行う。 そして、17日の阪神戦については「6回で試合が決まった」と説明、その理由について、原辰徳監督がホームラン王の経験を持つアレックス・ゲレーロ選手に送りバントのサインを出したこととし、「1−0で、ノーアウト1、2塁。ゲレーロにバントさせたんですよ。なかなかバントさせにくいんですよ。彼はホームラン王ですから。そういう人にバントのサインを出すとね、なんで俺にバントさせるのかという人が多いんですよ」と采配を絶賛する。 さらに、継投策についても「高橋がすごくいいピッチングしたんですよ。6回でスパッと代えちゃうもんね」と褒め、「原監督の采配がしたたか」と巨人優勝の根拠を語った。 一方、ゲストの元巨人の篠塚和典氏は、張本氏の解説を聞くと「もう一波乱あるでしょうね」と反論。その根拠については「10.5あったのが10日間で4.5まで落ちた時期がありますから。そうは安心できない」と話し、「選手がしっかり揃うと巨人も嫌がる」と指摘した。 意見の分かれた解説だが、視聴者は「決まった」とした張本氏について、「適当すぎる」「信用できない」などと批判の声を上げる。その根拠は、篠塚氏が指摘したように、オールスター時点で張本氏が「巨人で決まり」と指摘し、その後連敗街道を走っていたことにある。その後混戦となった状況を見て、張本氏は「混戦」と評しており、見解がブレている。 巨人ファンの中には「張本氏に決まりと言われるのは不吉だから止めてほしい」「嫌な予感がする」という声も出るほどだった。 一時の混戦模様から巨人が再び抜け出した感のあるセントラル・リーグ。本当にこのまま行ってしまうのか。そして、張本氏の手のひらが再びひっくり返されることがあるのか注目だ。
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スポーツ 2019年08月19日 11時30分
DeNA、創設70周年の特別企画が話題 時代を越えた“自分だけの”ベストナイン投票で、あの頃が蘇る!
ベイスターズは球団創設70周年記念企画、「70th ANNIVERSARY PROJECT」の一環として、「ALL TIME BEST NINE」投票を行っている。 これは球団創立時まで遡り、ファンが歴代OBの中からベストナインを選ぶ特別企画。投手は先発、中継ぎ、抑えから3投手、捕手1名、内野手は各ポジションから1名ずつ、外野は3選手で、計11選手が選ばれる。特設ホームページには42選手がノミネートされているが、それ以外の選手にも投票できる。 ノミネートされている主な選手は、60年の優勝時に活躍したバッテリー・秋山登さんと土井淳さん、野手の近藤昭仁さんらのほか、川崎から横浜時代にかけて活躍した松原誠さんや中塚政幸さん、平松政次さん、山下大輔さん、田代富雄さん、遠藤一彦さん、齊藤明雄さんなどがリストアップされている。ベイスターズになってからは、主に98年の優勝メンバー、佐々木主浩さん、谷繁元信さん、石井琢朗さん、鈴木尚典さん、三浦大輔さんら、比較的最近のファンにもお馴染みの顔ぶれがノミネートされている。その他にもボイヤーさん、ポンセさん、パチョレックさん、クルーンさん、ローズさんなどの助っ人ももちろんセレクトされている。ノミネートメンバーの紹介もされている特設サイトは見ているだけでも、その頃のワクワクが甦ってくるような秀逸なものなので、ファン必見である。 各世代によって、また個人によってもヒーローは違うもの。実際ハマスタや、周辺の飲食店でスマホで投票しているファンに聞いてみたところ、「中学生の時に熱狂した98年のメンバーを中心に入れた」人もいれば、「秋山と谷繁のバッテリーに興味があったので入れた」と時代を越えたセレクションをした人も。中には「天秤打法を真似たので近藤和彦に入れた」と語る高齢の紳士や、「スーパーカートリオ再結成」「レイノルズやモーガン、マイヤーに記述で入れた」など、ユニークな楽しみ方をしている人も見受けられた。 一概に成績だけで票を集められることでは無い趣旨のベストナイン投票。「伝統と継承」を掲げるベイスターズらしい企画で、投票期間は8月31日までとなっている。17日には中間発表が行われ、ほとんどのポジションで98年優勝時のメンバーが選ばれていたが、最終的にはどのスターが選ばれるのか。最終結果の発表される9月中旬が楽しみだ。取材・文 / 萩原孝弘素材提供/横浜DeNAベイスターズ
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スポーツ 2019年08月19日 06時30分
東京五輪前の不可解な試合「侍ジャパン対巨人」
早くも、東京五輪を戦う野球・日本代表「侍ジャパン」の弱点が露呈した。 練習試合を行う海外チームが見つからない。”ぶっつけ本番”を避けるため、原巨人が標的にされそうだ。 「来年夏の東京五輪本番に向け、稲葉篤紀・代表監督(47)はキャンプシーズン中の2月に代表候補を召集し、結束を深めたいと考えています。練習試合、それもレベルの高い海外チームとやれたら最高なんですが…」(スポーツ紙記者) 稲葉監督が今年11月の国際試合「プレミア12」を戦う候補メンバーの予備登録を行ったのは、7月29日だった。同時点で大会主催者側に届け出た選手数は45人。この中から、好不調、故障の有無などを考慮して28人に絞り込む。プレミア12を戦う28人が、東京五輪でも戦うという。しかし、こんな指摘も聞かれた。 「代表チームを日本のように常設している国はありません」(前出・同) 侍ジャパンの常設が決まったのは、2011年10月。以後、シーズン終了後の11月か、ペナントレース開幕前の3月に海外代表チームと試合を組んできた。だが、WBC、プレミア12の開催年でもないとき、それも野球のシーズンオフに代表チームの編成を要請し、日本に招致するのは並大抵の苦労ではなかったのだ。 「読売グループが骨を折っていました。現地まで行って交渉したケースもあったと聞いています」(球界関係者) 稲葉監督が考えている来年2月の選手召集は決定事項ではない。とはいえ、金メダル獲得の期待も大きいだけに「五輪直前の7月の1週間ほどの合同練習」だけでは不安が残る。稲葉監督の要請に応えるとしたら、2月の強化合宿中の対戦相手も見つけなければならない。 「時期的に見て、海外チームと試合をするのは難しそう」(前出・同) そこで浮上してきたのが、国内チームとの試合だ。侍ジャパンの合宿先はこれまでと同様、宮崎になる。また、「侍ジャパン=読売の尽力」の図式から、原巨人に要請することになりそうだ。 「侍ジャパンを運営する『NPBエンタプライズ』は12球団が出資して立ち上げましたが、初代社長は日本テレビからの出向、現社長も読売グループの要人が務めています。鹿取義隆元巨人GMも、侍ジャパンのシニアディレクターに復帰しています」(前出・スポーツ紙記者) 巨人・原辰徳監督(61)は侍ジャパンの指揮官も経験している。稲葉監督の気持ちは十分すぎるくらい分かっているはずだ。しかし、巨人が対戦相手を務めるとなれば、選手の調整に伴いキャンプスケジュールも変更しなければならなくなる。また、一、二軍の当落ラインにいる選手を多く出場させるのは、侍ジャパンに対する”背信行為”だ。 「他球団にも声をかけると思いますが」(同) 侍ジャパンと読売グループの”密接な関係”を考えると、巨人だけが断りにくい状況にある。侍ジャパンの常設化は、チーム強化のほかに「12球団の新たな収支源獲得」と「国際化」という目的があった。野球が盛んな国は日本以外にもある。常設化は国内事情だけで進められて今日に至っているが、海外の野球連盟と足踏みをそろえなければ、国際化の目的は果たせない。メダル獲得以外にも、野球・日本代表が取り組むべき問題は少なくないようだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2019年08月18日 22時30分
筒香、菊池涼介が直面したメジャー挑戦のタイムリミット
「プライム・タイム」というものがあるらしい。自身の夢と、オリンピック、古巣への恩義を天秤にかけるのだから、決断はますます難しくなる。 横浜DeNAベイスターズの筒香嘉智外野手(27)、広島東洋カープ・菊池涼介内野手(29)がメジャー挑戦の可能性があると明言している。両選手ともその実力はWBC(2017年大会)でも証明済み。メジャースカウトも高く評価していたが、「好条件での渡米」とはならないようだ。 「今季、筒香はグリップを下げ、ノーステップ打法に変えています。外国人投手独特の動くボールに対応するためであり、メジャーリーグ挑戦を意識したものでしょう。菊池も昨年オフの契約更改後の会見で『トップのレベルでやりたいと思っている選手はたくさんいる。僕もその一人』と語っています」(ベテラン記者) メジャースカウトもこの2人に熱い視線を送ってきた。しかし、「レギュラーを保証されて」ということにはならないらしい。 「日本人の大砲タイプとなると、ゴジラ松井以来ですか…。大谷は特異な例だとしても、メジャーでは日本人のパワーヒッターに否定的な見解を持つ関係者も少なくありません。ゴジラ松井が移籍1年目で動くボールに苦しんだこともあり、そのへんに関しては筒香も研究しているように見えますが、筒香の場合、守備能力がネックになると思います。外野守備はあまり上手ではないし、一塁、三塁、指名打者で使うとなると、このポジションにはメジャーの本塁打王争いの常連がいっぱいいますからね」(米国人ライター) 対照的に、守備センスの高い菊池だが、打撃に関しては疑問符がつく。昨季は打率2割3分3厘、今季も2割6分前後といったところ。前回WBCでも2分6分7厘だった。 米挑戦の際は「守備の人」となるが、「肩の強さは再チェックしたい」(ア・リーグ中地区スカウト)との声も聞かれた。 「メジャーの内野手は日本と比べ、やや深く守る傾向にあります。菊池は他の日本人二塁手と比べ、深く守るタイプですが」(前出・同) 過去に米挑戦した日本人内野手は、松井稼頭央(現・埼玉西武二軍監督)、井口資仁(現・千葉ロッテ監督)、西岡剛(現・BCリーグ栃木)らが思い出されるが、守備で合格点を与えられたのは井口だけだ。 日本の球場は、主に人工芝。アメリカの球場の内野フィールドは天然芝だ。天然芝だと打球のバウンドが不規則だからだが、菊池に関しては問題ないだろう。菊池の所属する広島カープの本拠地・マツダスタジアムの内野フィールドは天然芝だ。しかし、アメリカの球場は、日本のように手入れが行き届いていない。守備に定評のある菊池であっても、アメリカの野球環境に適応できるかどうか疑問視されているそうだ。 先のア・リーグ中地区スカウトがこう続ける。 「メジャーでは25歳から30歳の選手が働き盛りとし、その年齢にある選手を『プライム・タイム』とも呼んでいます。筒香は今年11月に28歳になり、菊池は来年30歳になる。当然、彼らも自分の売り時みたいなものは分かっていると思います。今オフの挑戦を宣言できないのは、来年、東京オリンピックが控えているからですよね」 チームのリーグ優勝に貢献して、米挑戦という自分の夢に向かうとなれば最高なのだが、自分の努力だけではどうにもならないこともある。所属チームへの義理を重視すれば、今度は2021年の第5回WBCも気になってくる。どこかで見切りをつけなければ、プライム・タイムは過ぎてしまう。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2019年08月18日 11時30分
RIZIN・朝倉兄弟連勝なるか?真夏の名古屋で堀口恭司凱旋試合、浜崎朱加も参戦!
先月28日にさいたまスーパーアリーナで『RIZIN.17』を開催したばかりの総合格闘技イベントRIZINが、8.18愛知・愛知県体育館で『RIZIN.18』を開く。6月から3カ月連続の開催だ。 6月には『RIZIN.16』兵庫・神戸ワールド記念ホール大会を開いていた。名古屋はRIZINの前身・PRIDEが生まれた街でもある。RIZINの名古屋開催は昨年から2年連続だ。 昨年はメインイベントに谷地祐介、セミファイナルに元谷友貴がそれぞれ登場。その他、KINGレイナ、村田夏南子、シュートボクシングから内藤大樹と海人、そして地元枠として朝倉未来が参戦している。 今回はRIZIN&ベラトールの日米MMA団体バンタム級王者・堀口恭司が、朝倉兄弟の弟、朝倉海(かい)を相手に凱旋マッチを行う他、RIZIN女子スーパーアトム級王者の浜崎朱加や、再起を狙う浅倉カンナ、マネル・ケイブが登場する。 地元枠からはKNOCK OUTなどで活躍しているフライ級のキックボクサー大崎一貴らが初参戦する。RIZINの榊原信行CEOは「さいたま(7.28)より名古屋の方が知名度の高い選手が出場する」と語った。“神童”那須川天心が締めた神戸大会に続いて、名古屋大会も今年の目標である「地方でもRIZINを感じる選手、カードを持っていく」ことを実践する構えだ。 メインイベントに出場する堀口は、7.28さいたま大会のリングで「皆さんの応援のおかげでベルトを持って帰ることができました。8月18日に愛知県体育館で試合が決まっているので、しっかりKOか一本で倒したいと思っている」と名古屋大会の意気込みを口に。堀口の首を狙う“四天王”の闘いをリングサイドで見守った。 四天王とは、元谷友貴、扇久保博正、石渡伸太郎、佐々木憂流迦の4選手。7.28さいたま大会では、扇久保が元谷に、石渡が佐々木にそれぞれ勝利を収め、次は勝者同士が対戦する見込み。その勝者と堀口がタイトル戦を行うことも考えられる。 堀口と対戦する朝倉海は、7.28さいたま大会で矢地を相手に完勝した兄、朝倉未来の勢いをそのまま継ぎたいところ。榊原CEOも「堀口が磐石に勝てる相手でではない」と番狂わせの可能性があると示唆していた。朝倉兄弟を2大会連続でメインイベントに起用したRIZINの彼らに対する期待は相当高いと言ってもいいだろう。 マッチメイカーのチャーリー氏は堀口と海について「実績で見ると、とんでもないミスマッチだ。ただ朝倉海には『もしかしたら』という期待感を抱かざるを得ない」と強調する。 チャーリー氏は続けて「MMA(総合格闘技)ではパンチャーズチャンスという言葉がよく使われるが、まさにそれだ。アグレッシブで当て勘が良く、パンチのパワーもあるパンチャーは一発で試合の流れを変える事ができるということが最大の魅力であり、見所になるだろう」と海に期待した。 さらに「2人の勝負は間違いなく打撃での試合になり、相性はバッチリ。洗練された相手に対して粗削りで予想だにしない動きをする若い選手がアップセットを起こす場合もある。海の失うものがないという腹のくくりと心構えが最大の武器になり得るかもしれない。逆にデメリットしかない堀口には、少なからず今までとは全く違うプレッシャーがかかるかもしれない。試合内容はもちろん、両選手の心理的状況も考慮しながら観るとより楽しめるマッチメイクだ」と解説している。 チャーリー氏も海の可能性について口にしている。今大会の見どころは間違いなく、海が堀口を相手にどこまで戦えるかだ。無限の可能性を披露してもらいたい。取材・文 / どら増田写真 / 山内猛
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スポーツ 2019年08月18日 06時30分
キックの面白さが詰まった令和初のKNOCK OUT『K.O CLIMAX』8.18大田区大会展望!
2016年に旗揚げしたキックボクシング団体KNOCK OUT(ノックアウト)のプロデューサーに今年5月、キックボクシング団体REBELSの山口元気代表が就任。令和の幕開けとともに新体制となった。 「新日本プロレスの『G1 CLIMAX』のように、『K.O CLIMAX』を毎年夏の恒例イベントにしたい」 キックスロードの原田克彦社長は新体制発表会見の席上で『K.O CLIMAX 2019 SUMMER KICK FEVER』(8.18東京・大田区総合体育館)に向けて意気込んだ。同じく会見に出席していた木谷高明オーナーはすかさず「(日本)武道館でやりたいねぇ」と、2年連続で日本武道館3連戦を開催している新日本の『G1』を意識した。原田社長は昨年まで新日本の社長で、木谷オーナーは新日本のオーナーとしてファンにも知られる存在だ。関係者によると「前体制よりもブシロードグループ色を出していく」そうで、8.18のテレビCMのナレーションには、新日本の映像ナレーションを務めているバロン山崎を起用。新日本ファンに近づく戦略をとっている。 ただ今大会でKNOCK OUTに初参戦する日菜太が、新日本東京ドーム大会を参戦したのは“寝耳に水”だったそうで、会見ではあの木谷オーナーが慌てるほどだった。しかし、その後も日菜太の言動が見逃せなくなったのは事実。「いい風が吹くかもしれない」と木谷オーナーが全否定しなかったのは、日菜太を高く評価している証だろう。日菜太には難敵ジョムトーンとの一戦をしっかりクリアし、目標に近づいてもらいたい。 東京都内のJR主要駅に掲示されていた巨大看板で目を引いたのが、“キューティー・ストライカー”ぱんちゃん璃奈(りな)だ。ぱんちゃんは巨大広告や、TOKYO MXで放送された特集番組への出演、雑誌のグラビア掲載なども重なって、3000人弱だったツイッターのフォロワーが、一気に6000人にまで増えた。この勢いはまだ止まりそうにない。今大会では“ムエタイママ”祥子との最強美人対決が控えている。実力派である祥子との一戦で、ぱんちゃんが自分らしい闘いができればKNOCK OUTの新たな女子スター選手となり、業界内外から注目を集めるのは確実である。 『G1 CLIMAX』の優勝者には『G1覇者』の称号が与えられるが、今年の『K.O CLIMAX』では、初代スーパーバンタム級王者決定も兼ねた1DAYSトーナメント(4選手参加)の優勝者に、ベルトと『K.O覇者』の称号が与えられるという。今から28年前にスタートした『G1』の初代覇者は蝶野正洋。蝶野はその後も優勝を積み重ねて“夏男”の称号も得た。 このトーナメントには、江幡塁、小笠原瑛作、大野貴志、ミケール・フェルナンデスがエントリー。1回戦で江幡と大野、小笠原とフェルナンデスが対戦し、それぞれの勝者がメインイベントでスーパーバンタム級のベルトと、『K.O覇者』の称号を勝ち取るべく対戦する。KNOCK OUTで江幡に負けた小笠原のリターンマッチを望む声が多い中、4選手の中で唯一、出場者決定戦を制してトーナメントに参加する大野の気持ちにはすごいものがある。山口プロデューサーも「大野がポイント」とトーナメントが波乱になる可能性を示唆した。『K.O CLIMAX』がキック版の『G1』となるためには結果だけではなく、試合内容も期待したいところ。木谷オーナーも「1回戦は勝つことだけを考えてもらえれば…内容はどうでもいい。決勝は素晴らしい試合をしてもらいたい」と期待を寄せていた。 その他、大月晴明対丹羽圭介、良太郎対雅駿介、T-98対斗吾、駿太対安本晴翔、宮越慶二郎対鈴木信治とキック界注目のカードがズラリと並んだ。本戦開始前には『REBELS division』がオープニングファイト2試合を含め6試合行われる。ロッキー川村対吉野友規、与座優貴対ジョニー・オリベイラ、蓮沼拓矢対濱田巧、炎出丸対壱(いっせい)・センチャイジムとこちらも好カードがズラリと並んでおり、まさに真夏のキックの祭典にふさわしい大会になるのは必至だ。 8.18は令和初のKNOCK OUTがキックボクシングの面白さを伝えてくれるだろう。取材・写真 / どら増田
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スポーツ
大相撲八百長問題は見切り処分へ 本場所再開へ前進
2011年03月26日 18時00分
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スポーツ
T-1二見社長、フタミデーの大激白!「さくらえみ、引退する市井舞なんかどうでもいいから、文句があるならオレと戦え!」
2011年03月25日 15時30分
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スポーツ
センバツ中継16時打ち切りで判った!? NHKは大相撲夏場所中継できない
2011年03月25日 15時30分
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横綱白鵬らが錦糸町駅前で募金活動
2011年03月25日 11時45分
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巨人もオカミに屈す! プロ野球は4・12セパ同時開幕へ
2011年03月25日 11時45分
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何が起きた? 高校野球愛好家が絶句!
2011年03月24日 18時00分
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2011年センバツ大会特集(3) 東北野球の強さと逞しさ「小さなことをコツコツと…」
2011年03月24日 15時30分
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T-1最大の危機…!? 二見社長、週プロ佐藤編集長に来場を要求! ターザン山本!とガチトーク!
2011年03月24日 15時30分
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永田裕志、新日本プロレスのリングの上から東日本大震災の被災者に青義のエール
2011年03月24日 15時30分
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水道橋駅前で巨人軍の選手が義援金募金
2011年03月24日 11時45分
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日本人メジャーリーガーはどうなる? 「斎藤隆=ブリュワーズ」メジャー向きの日本人投手
2011年03月24日 08時00分
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蓮舫大臣が一喝! プロ野球セ・リーグはJリーグを見習うべき
2011年03月23日 11時45分
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日本人メジャーリーガーはどうなる? 「黒田博樹=ドジャース」FAランキングはジータよりも上! 「日本人ナンバー1投手」の称号も
2011年03月23日 08時00分
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プロ野球セ・リーグの早期開幕強行にファンは反発!
2011年03月22日 12時15分
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全日プロが東北地方太平洋沖地震チャリティー大会を開催 武藤「これしか被災者の人を励ます方法はない!」
2011年03月22日 12時00分
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日本人メジャーリーガーはどうなる? 「松坂大輔=レッドソックス」トレード説、不要論と戦うジャパンのエース
2011年03月22日 11時45分
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日本人メジャーリーガーはどうなる? 「福留孝介=カブス」 アナリストは称賛しても、日本帰還説が…
2011年03月22日 08時00分
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日本人メジャーリーガーはどうなる? 「高橋尚成=エンゼルス」 「魔球・バルカンチェンジ」に2年目のジンクスはない?
2011年03月21日 18時00分
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日本人メジャーリーガーはどうなる? 「岡島秀樹=レッドソックス」 FA再契約でも今季は「背水の陣」…
2011年03月20日 18時00分