スポーツ
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スポーツ 2019年09月17日 17時30分
阪神、矢野監督が元中日・井上氏を抜擢するワケ 「駆け引き」による1・2番コンビの成長も狙いか
地味な人選のように伝えられているが、大きな成果が期待できそうだ。このコーチ人事で、矢野燿大監督(50)の目指す野球スタイルも見えてきた。 矢野阪神から早くも来季の新コーチ人事案が伝えられた。正式発表ではなく、“球団内部から漏れ伝わってきた情報”として扱われていたが、新打撃コーチに元中日二軍監督の井上一樹氏(48)の名前が挙がっているという。 関西方面で活動しているプロ野球解説者がこう言う。 「一軍と二軍の入れ替えを含め、色々と意見交換をしていると(阪神首脳陣が)言っていました。コーチの外部招聘も否定していませんでした」 井上氏の名前を見てピンと来たのが、「矢野監督のルート」。中日でプロ生活をスタートさせ、阪神で引退。阪神フロントの前で、気心の知れた中日時代の同僚の名前を出したのだろう。また、こうも考えられる。阪神には大山、陽川、中谷、江越といった長打力を秘めた右バッターがいる。チーム総本塁打数の少ない阪神にとって(89本リーグ5位/9月16日時点)、まだ覚醒していない彼らを一人前にすることが一番の強化策だ。左打ちだった井上氏よりも、「右打ちのOB」、「長距離砲を育てた実績のある人」を招聘すべきではないかと思った。 しかし、「なぜ、左打ちの井上氏なのか」を考えた場合、今の阪神の弱点がピンポイントで重なってくるのだ。 「チャンスは多くなればなるほど得点できやすいし、それがウチの野球だと思うんでね」 これは、ペナントレースも「残り15試合」となった9月10日に出た矢野監督のセリフ。「1番・木浪、2番・近本」の左打ちの新人2人を、最後までこの打順で使い続けると断言した。 2人とも、新人として合格点の付けられる活躍だが、1、2番コンビとしては“アマチュア以下”だ。木浪が出塁しても近本で併殺、あるいは、走者を進められないといった雑な攻撃を続けている。 野球には得点差、イニング、相手投手の好不調などによって、攻撃の選択肢が変わってくる。バントなのか、右方向に打って走者を進めるのか、それとも、強攻策に出るべきか。そういった状況に応じた工夫が、この1、2番コンビには見られないのだ。 井上氏は長打が売りだったが、玄人受けする選手でもあった。それは、「たとえ自分がアウトになっても、最低限の仕事として、走者を進めるための打撃技術」を持っていたからだ。 「現役時代の井上氏は、対戦ピッチャーと駆け引きができていました。単に右方向に打って走者を進めるだけではなく、2ストライク以降もファールを意図的に重ね、投球数を多くさせたり」(前出・プロ野球解説者) また、阪神には糸原、高山といった伸びしろを持った左バッターもいる。1、2番コンビが機能し、糸原、高山が成長すれば、得点効率は絶対に上がる。 矢野監督はチャンス・メイクのできる選手をたくさん作り、一発に頼らなくても得点を挙げることのできる打線を理想としているのだろう。井上氏の招聘。実現したら、阪神打線を変貌させる可能性がある。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2019年09月17日 11時30分
オリックス、黒い猛牛効果的中も5年連続負け越し決定!希望は猛牛三銃士のタイトル争いに
1分けを挟み9連敗中だったオリックスは、14日から京セラドーム大阪で開催した楽天との3連戦を、今年の『Bs夏の陣』で着用して好評だった“ストロングブラック”ユニフォームを再着用して臨み、初戦は“エース”山岡泰輔が、2戦目は“神童”山本由伸が楽天打線をピシャリと抑えて2連勝。連敗を止めるだけでなく、連勝してみせた。しかし、3戦目は“投げる先生”アルバースが4失点。ディクソンも3失点してしまい、連勝がストップ。CS出場圏内である3位のロッテとは、再び6.5ゲーム差に開いてしまった。残り11試合で5年連続の負け越しも決定し、「最後まで諦めない」気持ちに変わりはないが、少しずつ選手起用に変化が出てくるかもしれない。 14日には、ドラフト1位の高卒ルーキー太田椋内野手を一軍に昇格させた。16日現在、ヒットは出てないが、四球を選んだり、軽快な守備でショートを守っている。初安打が出るまでは使い続けて欲しいと思わせる新鋭だ。 また、オフシーズンのプレミア12、そして来年の東京オリンピックを狙っている“猛牛三銃士”こと、“マッチョマン”吉田正尚、山岡泰輔、山本由伸の3選手はタイトル争いに絡んでいる。正尚は打率部門で2位の成績。1位の西武、森友哉との差は8厘差と少し離されたが、まだ可能性はある。山岡は勝率が.733でトップ。今年は規定投球回数に到達している選手がわずか3選手と少ないことから、山岡にチャンスが巡ってきた。残り2試合を勝てば確実に獲得できる。そして注目は、防御率1.72と“隠れ”1位の由伸。2位の日本ハム有原航平が2.52なので、由伸が規定投球回数に達すれば間違いなく受賞する。規定までは残り12.1回と迫っており、残り2試合を“いつものように”登板すれば、問題なく到達するものと思われる。 西村徳文監督もタイトル争いに関しては、「獲らせてあげたい」というスタンスなので、チームのCS出場の可能性は限りなく低くなってしまったが、猛牛三銃士のタイトル獲得には大きな希望を持たせて欲しい。(どら増田 / 写真・垪和さえ)
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スポーツ 2019年09月17日 10時59分
真の“世界一”を目指し那須川天心、ONEと契約中のロッタン戦再戦に意欲!「世界に存在を知らしめたい」
RISEクリエーション『RISE WORLD SERIES 2019 Final Round』▽16日 千葉・幕張メッセ イベントホール◎RISE WORLD SERIES 2019 -58kgトーナメント決勝戦(3分3R延長2R)○那須川天心<日本/TARGET/Cygames/初代RISE世界フェザー級王者、ISKAオリエンタルルール世界バンタム級王者>(判定3-0)●志朗<日本/BeWELLキックボクシングジム/ISKAムエタイ世界バンタム級王者>※判定は30-29、30-28、30-28 3月の東京・大田区総合体育館での1回戦、7月の大阪・エディオンアリーナ大阪での準決勝に続いて、“神童”那須川天心が提唱し、実現した世界トーナメントの決勝戦が16日、千葉・幕張メッセで開催された。会場には約7,000人の超満員のファンが詰めかけ、天心のグッズ売り場と、タピオカドリンクを販売した臨時店舗には長蛇の列ができる盛況ぶりだった。 この試合に関しては、盤石の準備をして来た天心だったが、ひとつだけモヤモヤしていた問題があった。フィジカルトレーナーで、毎試合バンテージを巻いてくれているニック永末氏の存在だ。実は、決勝戦の相手である志朗もニック氏が担当しており、この日は両者のバンテージを巻き、ニック氏は志朗のセコンドに付いた。これは天心にとって計り知れないほど精神的なダメージを背負ったようで、「今回は敵陣営に味方がいる」「思わず泣いてしまった」「もうこういうのはやめてもらいたい」と試合後に本音を漏らしている。 しかし、試合は志朗の奇襲があったが、「あれはパフォーマンスだと思う」と冷静に対応。プレッシャーを掛け続けることで、終始、天心と志朗の距離が開くことはなく、的確にパンチをヒットさせていった。結果は3Rの判定となり、天心も「技術的に高い攻防で、1個、気を抜いたらやられるっていう試合でした。玄人好みの試合になってしまった」と反省しつつ、「世界」の称号を手に入れられたことに関しては素直に喜んでいた。 優勝賞金の1,000万円は、台風15号の被災者や、ピースプロジェクトに寄付する意向を明らかにしている。 「1,000万円入ったからって何だと。もっと上を目指しているので。それより僕の試合を見て、『励まされた』とか『元気になった』とか言ってもらえたり、僕が他人にとって分岐点になれるって凄いことだと思う。僕はもっと助けたいですね」 そう。那須川天心は「もっと上」を目指しているのだ。もともと今回のトーナメントは、昨年6月の幕張大会で大苦戦を強いられたロッタン・ジットムアンノンと、決勝で対戦することを描いて臨んだトーナメントだったが、ONEチャンピオンシップと契約したロッタンは、トーナメント出場を辞退したという経緯がある。天心は今回“世界一”の称号を手に、「日本だけに収まらず、世界に出て自分の存在を知らしめたい」と、真の世界一を目指すため、海外の強豪と対戦していきたい意向も持っており、ロッタンとの再戦については「やりたいですね。やるでしょう」と語り、数少ない“課題”はクリアしておきたいようだ。だが、ロッタンは「ONEでやりたい」と今年3月に話していただけに、武尊戦同様、「契約」がネックになりそう。 「時間がないので」 この日の天心はこの言葉を何度も使った。これは何を意味しているのかは本人のみぞ知ることかもしれないが、次戦はまだ「未定」とも語り、「少し休みたい」としながらも、大晦日前にもう1試合組まれる可能性はある。それはRIZINか?それともONEなのか?もし残された時間が少ないのであれば、キック界が最高に盛り上がるカードを次々と実現させてもらいたい。結果、格闘技界は必ずや世間に向かって盛り上がるはずだ。(どら増田)
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スポーツ 2019年09月16日 22時30分
新日本シリーズ最終戦、9.22神戸ワールド記念ホール大会展望!メインは内藤対ジェイ!
現在シリーズ真っ最中の新日本プロレスは22日、兵庫・神戸ワールド記念ホール大会でシリーズ最終戦『DESTRUCTION in KOBE』を開催する。 昨年の同時期に開催された『DESTRUCTION in KOBE』のメインイベントでは『G1クライマックス28』覇者で、1.4東京ドーム・IWGPヘビー級王座挑戦権利証を保持していた棚橋弘至が、オカダ・カズチカを挑戦者に逆指名して対戦。熱戦の末、棚橋が久々にオカダを破る好勝負だった。試合後はジェイ・ホワイトがオカダ、棚橋を急襲。オカダの救出に現れたと思われた外道がイスを振り上げるとジェイではなくオカダを殴打し、ジェイとともに滅多打ちにする事件が発生した。これが後のバレットクラブへの合流と、棚橋とオカダの電撃合体に至るという、現在の新日本マットの流れを左右する大会だった。 今年は、内藤哲也が持つIWGPインターコンチネンタル王座に、昨年バッドエンドを演出したジェイがメインイベントで挑戦する。内藤、ジェイともに、IWGPヘビー級王座と史上初の2冠を目指す。同じく来年1月の東京ドーム2連戦でのIWGP2大王座挑戦を狙う『G1クライマックス29』覇者、飯伏幸太を意識した試合をしなければならない。今年のG1公式戦最終戦で内藤の決勝進出を阻み、飯伏の待つ決勝の舞台に立ったジェイは惜しくも敗れ準優勝に終わったものの、内藤から奪った白星が今回のチャンスにつながったのだからまだツキは残っている。インターコンチ王座を巡る闘いは、ドーム前は11.3エディオンアリーナ大阪大会が最後となるだろう。内藤とジェイの勝者が大きな鍵を握るのは間違いない。 セミファイナルでは、G1にジュニアヘビー級戦士として出場し、今シリーズからヘビー級に転向した鷹木信悟が、G1決勝進出を阻んだ後藤洋央紀との再戦に挑む。鷹木にとって神戸ワールド記念ホールはドラゴンゲート時代、ビッグマッチを開催してきた思い入れのある会場。“凱旋マッチ”で後藤に連勝というベストな結果を神戸のファンに見せつけたいところ。また今シリーズ開催されてきた『第12回ヤングライオン杯争奪リーグ戦』も公式戦の最終戦が行われる。今回、決勝戦はなく、最高得点の選手が優勝する。新日本対LA道場、ファレ道場という図式が出来上がっているヤングライオン戦線で、日本人選手が優勝するのか?それとも外国人選手が初めて優勝するのか?こちらも見逃せない闘いになるだろう。 今大会は年内最後の首都圏ビッグマッチ『キング・オブ・プロレスリング』10.14東京・両国国技館大会へと続いていく。(どら増田)
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スポーツ 2019年09月16日 17時30分
DeNA・柴田竜拓、今季は守備だけじゃなく打撃も好調! ブレイクを果たしチームの未来を照らせるか
ベイスターズのユーティリティープレーヤー・柴田竜拓。守りのスペシャリストは、ショート、セカンド、サードと内野の3ポジションを高いレベルでこなし、度々チームのピンチを救う。 スタメンではショート・大和の休養時や、ネフタリ・ソトが外野に回る際に、チャンスが訪れる。前半戦は度々チャンスをもらいながらも、「打てなかった」ことで結果を残すことができず、守備固めでチームを支えることが多くなった。 しかし、フォームなど「いろいろと微調整」を重ねたことが実を結び始め、8月は打率.395と打ちまくり、ファンの間でも「打撃開眼か!?」と話題になっているほどだ。9月10日のジャイアンツ戦では、デラロサの158キロの剛球に力負けせずにライトスタンドへ豪快に運んだ。11日もマシソンの難しいひざ元のスプリットを右中間へ2ベースをかっ飛ばすなど、打撃好調を維持している。 今季のホームランは、6月14日のホークス戦で、エース千賀滉大の150キロのツーシームを広いヤフオク!ドームのライトスタンドへ放り込み、8月17日はカープのレグナルトの144キロのストレートを同じくハマスタのライトスタンドへ打ち込んだ。小兵ながら小力のある打撃で、3ホーマーとも剛球投手から放っていることも興味深い。 プロ入り2年目の2017年の終盤は、セカンドのレギュラーポジションを掴み、ポストシーズンは全てのゲームでスタメンを張った。その時は打撃も好調で、CSファーストステージでは打率.462、セカンドステージでも.357とハイアベレージを残した実績もある。 現在、ショートのポジションは大和が手にしているが、31歳の年齢面を鑑みても世代交代を考慮する時期に来ている。対左ピッチャーの対戦成績が1割台と課題はまだあるが、対右ピッチャーだけでも結果を出し続ければ、大和との併用プランでのスタメン起用も増えることは十分考えられる。プロ4年目の25歳の柴田がブレイクを果たせば、ベイスターズのセンターラインを担う大切な存在として、明るく未来を照らす星となる。取材/文/写真 萩原孝弘
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スポーツ 2019年09月16日 12時10分
「時代遅れ」か否か? 張本勲氏の野球理論はなぜ物議を醸すのか
『サンデーモーニング』(TBS系)での発言が何かと話題になる野球解説者・張本勲氏。先日は大船渡高校の佐々木朗希投手が、岩手県大会の決勝戦に連投回避で登板しなかったことについて、「投げるべき」と発言し、批判を浴びた。 張本氏の野球解説については、しばしば「精神論」「古い」などと揶揄される。一方で、中高年層からは理解の声も聞こえてくる。そこで今回は賛否両論の張本氏が語る「野球理論」を検証する。・「手の怪我なのに走り込みが足らない」 張本氏はプロ野球選手というものは走り込みをしてナンボという考え方を持っており、身体のすべてを鍛えることが出来ると考えている様子。 2018年、アナハイム・エンゼルスの大谷翔平選手が右肘内側側副靭帯を損傷した際、番組内で「走り込んでないから。ピッチャーは足が始動して、最後は脚」と指摘し、「嫌な練習から逃げるな」と上半身の怪我であるにもかかわらず、走り込み不足が原因であると批判した。 さらに、2019年春にも、楽天ゴールデンイーグルスの則本昂大投手の右肘痛など、プロ野球選手に怪我人が相次いだことについて、「走らないから」と指摘。こちらも物議を醸すことになった。 プロ野球選手に走り込みは必要な練習とされているが、ただ走ればいいのかと言われれば、そうともいい切れないはず。しかし、この論理を支持する人もかなりいるようだ。・海外自主トレは観光 2019年1月、張本氏はプロ野球選手が温暖なオーストラリアやグアムなどに渡り、自主トレーニングをすることについて、 「海外でやっている人、あれは遊びに行っている。観光に行ってる。午前中練習で、午後は観光と飲めや歌えやの浦島太郎」 とコメントする。これには横にいた福岡ソフトバンクホークスの松田宣浩選手が「効果がある」「練習している」と反論したが、張本氏は「そういう考えもある」と一笑に付した。 当然、この論理もネットユーザーから「何がわかるんだ」「決めつけるな」と厳しく批判されることになった。・筋力トレーニングを否定 2018年1月、阪神の糸井嘉男選手が自主トレで筋力トレーニングに打ち込む様子を見た張本氏は、「筋肉はよくない。下半身で打つべき。レスリングの選手じゃないんだから、野球に関係ある練習をしてもらいたい。変なところに筋肉が付くとスイングの邪魔をする」 と激しく批判した。最近はウエイトトレーニングで筋力を付け、球を飛ばすバッティングが主流となりつつあるだけに、若い人からは「時代遅れ」と揶揄されることになった。・故障寸前まで練習しろ 2019年9月6日に福岡ソフトバンクホークスの千賀滉大投手がノーヒットノーランを達成。これを見た張本氏が、千賀投手が育成選手から這い上がり、エースとなったことを称賛する。 そして、 「倒れるぐらいまで練習しないと。故障する前ぐらいまで投げないとね、こんな良いピッチャーになれない」「素質があってね、大事にされ、楽にして、素質通りに伸びて大成して、何千万何億の選手になれると思いますか? なれませんよ」 と語気を強めた。この論理に、「怪我する寸前は人によって違う」「苦行を与えるようなやり方では現代の子は付いてこない」「精神論は古い」などと、批判されてしまった。 いずれの理論も、批判の一方で支持する人もいる。すべてが間違いとは言い切れないだろうが、精神論的な考えも多く、多くの人は支持していないようだ。 高齢となっていることから、コーチや監督就任は難しいと見られる張本氏。その理論がどこまで人を育てることが出来るのか、見てみたかったのだが。
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スポーツ 2019年09月16日 11時30分
日本ハム・栗山監督、来期の続投は決まっていない? 退任なら中田、斎藤佑ら既存戦力への影響も必至か
新旧の主砲は両立するのか? 清宮幸太郎(20)に違和感がなくなり、中田翔(30)の存在感の大きさを再認識させられた。 右手首の故障で二軍調整中だった中田が一軍に再招集されたのは、8月25日。チームは最下位転落もあり得る危機的状況で、「緊急昇格」でもあった。その間、4番抜てきもあり、スタメン一塁手として奮闘していたのが、清宮だ。中田復帰後は「一塁・中田、指名打者・清宮」という打順もあれば、中田が代打待機する試合もあったが、2人が揃うと、打線に破壊力を感じられる。 清宮に「違和感がなくなった」というのは、スタメン一塁手としてアナウンスされても、誰も驚かなくなったことを指している。中田の存在感とは、復帰戦で3安打2打点といきなり爆発したように、チーム全体を活気づけてみせたこと。この2人がシーズンを通して活躍すれば、日本ハムが下位に低迷することはないだろう。 「中田と清宮のどちらかが指名打者に回るという、単純な棲み分けにはならないでしょう。日ハムにはほかにも近藤、横尾など指名打者に回る可能性がある選手がいます」(スポーツ紙記者) しかし、栗山英樹監督(58)は「3人目の一塁手」も選択肢に入れているという。シーズン途中、巨人との交換トレードで獲得した宇佐見真吾(26)である。 「栗山監督は宇佐見を高く評価しています。途中加入でまだ日ハム投手陣の特徴をよく分かっていない。移籍直後から捕手で使ったのは、彼の打撃力を生かしたいと思ったからです」(球界関係者) そもそも、捕手の緊急トレードを決めたのは、昨季、正捕手の座を掴みかけた清水優心(23)が故障したため。捕手の頭数も足らなくなり、日本ハム側から巨人に宇佐見のトレードを申し込んだのだ。移籍後のハツラツぶりは説明するまでもないが、チームとしては「捕手・清水」も育てていきたい。両捕手を育てていくためだろう。来季の「一塁・宇佐見」案が検討されている。 セ・リーグの試合の解説が多いプロ野球解説者がこう続ける。 「巨人時代は阿部、小林、炭谷、大城との競争で捕手だけではなく、代打での出場も叶いませんでした。かといって、宇佐見の打撃力には惜しいものがあります。『試合に出してもらえる』という喜びが彼の打撃力をもっと高めるでしょう」 宇佐見が一塁手としてだけではなく、指名打者枠の争いでも名乗りを挙げてきそうだ。 もっとも、こんな意見も聞かれた。 「栗山監督は昨年オフ、契約任期を1年延長しました。進退について、球団は『シーズン終了後』という曖昧な言い方です(9月6日の発言)。もし下位低迷の責任を負うことになったら、チームは大きく変わるでしょう」(前出・球界関係者) 中田は好不調の波も大きく、清宮は一軍戦力として試合に出続ける体力がまだない。宇佐見に関する起用法も新監督に引き継がれるとは限らない。見方を変えると、日本ハムの主力は、栗山監督だから最大限のチャンスをもらってきた選手ばかりだ。斎藤佑樹も復活を信じてもらえないだろう。 「栗山監督の去就を理由に、中田がFA権を行使しないとも限りません」(前出・同) 指揮官が代わって、チャンスをもらう選手いれば、その反対もある。日本ハムがオフの主役になる可能性も高い。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2019年09月16日 06時30分
RIZIN、ライト級GP出場選手が決定!10.12大阪でRENA復活、山本美憂対ハム・ソヒも決定!
総合格闘技イベントRIZINは、RIZIN.19大阪大会(10月12日)の対戦カード発表記者会見を11日、都内で開いた。 RENAの復帰とライト級GPのエントリー選手8名が明かされたほか、追加カードとして山本美憂対ハム・ソヒも発表された。アメリカの総合格闘技(MMA)団体ベラトールからの復帰戦となるRENAは、地元大阪でカナダ出身のショーナ・ラムと対戦。柔術世界王者のマルコス・ヨシオ・ソウザはUFCでも活躍し「裸絞十段」の異名を持つ中村K太郎と、ライトヘビー級王者のイリー・プロハースカは元UFCファイターのファビオ・マルドナドとの対戦がそれぞれ決定した。 RENAはベラトールのニューヨーク・マディソン・スクエア・ガーデン大会で敗れた後、SNSで「MMAに向いてない」などと弱気の発言をしていたが、この日の会見では「負けることは恐れずに、自分の強いところで勝負していきたい」と、得意とするストライキングにさらなる磨きをかけると強調、「地元大阪の力を借りてスカ勝ちしたい」と復帰戦をKOで飾ると宣言。いつものRENAスマイルを取り戻していた。RENAと対戦するラムは「RIZIN19でとても強く、経験豊富なRENAと対戦することになりました。私とRENAのファイトスタイルがぶつかれば間違いなく面白い試合になります。憧れだったRIZINの舞台で、そして日本で戦えることを光栄に思います」とコメントを寄せている。 勝った方が年末、RIZIN女子スーパーアトム級王者の浜崎朱加に挑戦することが有力視されている美憂対ソヒ。美憂は「ハム・ソヒ選手はこれまでの実績が証明している通り、世界のトップファイターの一人です。この階級で勝ち続ければ、避けては通れない選手だと思っていたので、指名してくれたことには感謝しています。さらに進化した姿をお見せし、しっかり勝ちたいと思います」と、強敵ソヒに勝って5連勝を決め、浜崎戦に駒を進めると誓った。 対するソヒは「10月12日の大阪大会で山本美憂選手と試合をします。山本美憂選手はアマチュアレスリングで実績を残している選手で、個人的にも好きな選手ですが、私はROAD FCのアトム級チャンピオンとして、それにふさわしい戦いを見せたいと思います」とチャンピオンとしてのプライドをのぞかせた。 年末に向けてRIZINの大きな軸になるライト級グランプリは、パトリッキー・“ピットブル”フレイレ(ブラジル)、ジョニー・ケース(アメリカ)、ホベルト・サトシ・ソウザ(ブラジル)、トフィック・ムサエフ(アゼルバイジャン)、川尻達也(日本)、ダミアン・ブラウン(オーストラリア)、ルイス・グスタボ(ブラジル)、上迫博仁(日本)の8選手がエントリー。決勝は大晦日が予定されている。 今大会はフジテレビ系列のゴールデンタイムで全国中継されることが決定しているが、地元の関西テレビが協力することも会見で発表された。一部試合は生中継される。カンテレローカルの番組に、RIZINの選手が出演する可能性もあるだろう。 関西では年内最後の格闘技イベントのビッグマッチになるはずで、盛り上がるのは必至。なお試合開始時間は14時30分から14時に変更された。(どら増田)
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スポーツ 2019年09月15日 22時30分
那須川天心「世界」の称号をかけて9.16運命の志朗戦!天心の東京五輪は開幕するか?
「追う者は強いと言いますけど、自分は常に未来を追ってますから」 キックボクシング団体RISEのビッグマッチ『RISE WORLD SERIES 2019 Final Round』(16日 千葉・幕張メッセ イベントホール大会)で開催される「RISE WORLD SERIES -58kg級世界トーナメント」決勝戦、志朗戦を前に37戦37勝の“神童”那須川天心は、この一戦について、このように話している。 志朗とは、ジュニア時代から不思議なぐらい“手合わせ”をする機会がなかった。志朗は「もう縁がないんじゃないかなと思った」と笑っていたが、天心が提唱して実現した“世界一”の冠がついたトーナメントの決勝という最高の舞台で、初対決が実現することになった。 「予想はしてましたよ。彼は強い」 天心の実父でTEAM TEPPEN那須川弘幸会長は、タイを拠点に活動していた志朗が勝ち上がって来ることは“想定内”だったことを明らかにしており、準備は万端だ。志朗もボクシングの練習に励み、天心の試合の映像を毎日見るなど、入念な対策と研究、そしてイメージトレーニングをすることで、天心を「丸裸にしたい」考えだ。ファンの間からも「今度こそわからない」という声が出たり、志朗の天然さが人気に繋がっており、期待値も高まっている。 だが、「格闘技を盛り上げたい」とトーナメントの先を見据えている天心にとっては、「そういう選手に負けるわけにはいかない」という思いが強い。そんな中、8日に「日本の格闘技はもっと焦らないと駄目だ」とSNSで発信し、大きな反響を生んだ。これは現地時間7日にアラブ首長国連邦のアブダビで開催された『UFC242』でベラル・ムハマッドに敗れた佐藤天の試合を見て反応したことで、このニュースを知った佐藤も「ここまで考えている那須川天心選手を尊敬する」と発信している。天心は今回のトーナメントに優勝したとしても本当の「世界一」にはならないことを認識しているが、「世界」の称号を手に旅立つ“切符”は得られると考えているようで、本来なら今回のトーナメントの決勝で当たる構想を描いていた“宿敵”ロッタン・ジットムアンノンなど、世界の強豪たちと「日の丸」を背負って闘うことで、格闘技を広めていきたいのではないだろうか。 「聖火ランナーやりたいですね」 これは先日、天心がふと漏らした言葉。2020年の東京はオリンピックイヤー。日本人が世界の強豪を相手にメダル奪取を目指していく。天心の中にある“東京オリンピック”を開幕させるためにもトーナメント優勝は不可欠である。(どら増田)
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スポーツ 2019年09月14日 17時30分
新日本アメリカ東海岸3連戦にロッポンギ3K、ロックンロール・エクスプレス参戦!
新日本プロレスが米ボストン、ニューヨーク、フィラデルフィアの東海岸3都市をめぐる『FIGHTING SPIRIT UNLEASHED』(現地時間9月27〜29日)の第2弾参加選手が発表された。 既に、棚橋弘至、飯伏幸太、オカダ・カズチカ(27、28日のみ)、石井智宏、後藤洋央紀、YOSHI-HASHI、内藤哲也、EVIL、SANADA、鷹木信悟、BUSHI、ジェイ・ホワイト、タマ・トンガ、タンガ・ロア、KENTAの出場が決定している。 今回はロッポンギ3KのSHO、YOH、ロッキー・ロメロ、鈴木軍のランス・アーチャーの参戦を発表。そしてサプライズとして、WWE殿堂入りを果たしているレジェンドタッグチーム、ロックンロール・エクスプレスのリッキー・モートン、ロバート・ギブソンが登場すると決定した。 ロッポンギ3KのSHO、YOH、ロッキーの3選手は8月の『スーパーJカップ2019』に続いてのアメリカ大会参戦。Jカップでは、シングルプレーヤーとして出場したが、今回はトリオでの闘いや、CHAOS勢とのタッグが期待される。 アーチャーはダラスで7月に行われた『G1クライマックス29』開幕戦以来のアメリカ大会出場。ダラス大会では“鉄の爪”フリッツ・フォン・エリックやそのファミリーが得意としていたアイアンクローならぬEBDクローを引っさげて凱旋。ウィル・オスプレイから3カウントを奪っている。 今回サプライズ発表されたロックンロール・エクスプレスのリッキー・モートンとロバート・ギブソンは、なんと今回が新日本初参戦。1985年ごろからジム・クロケットJr.がプロモートしていたNWAミッドアトランティック地区に転戦すると、キャラクターの強いタッグチームが数多く生まれた。特にミッドナイト・エクスプレス(ボビー・イートン&デニス・コンドリー)との抗争はミッドサウス時代からドル箱カード。日本でも当時テレビ東京のレギュラー番組だった『世界のプロレス』で放送され、ザ・ロード・ウォリアーズとともに来日前から日本でも人気があった。 日本ではクロケットのルートから新日本ではなく、1988年に全日本プロレスに初来日。アジアタッグ王座に挑戦したり、アメリカでは実現不可能だったブリティッシュ・ブルドッグス(ダイナマイト・キッド&デイビーボーイ・スミス)と対戦している。 NWAが世界最高峰と言われていた時代のNWA世界タッグ王座を4度獲得した他、タッグタイトルは数え切れないほど獲得している。クロケットと決別し、NWAからAWAに移籍したものの、AWAにアメリカ3大団体(NWA、AWA、WWF=現WWE)と言われた頃の勢いはなく、クロケットと和解し、クロケットが設立したWCWに参戦。クロケットがWCWを身売りすると、そのままクロケットが旗揚げしたSMWを経て、AWAの流れをくむUSWAに転戦。1996年には日本のFMWに来日し話題となった。その後、WCWとWWFを行き来していたが、近年はアメリカのインディー団体に参戦し、オールドファンを喜ばせているという。 バレットクラブのチェーズ・オーエンズは、リッキー・モートンが自身の師匠であると以前のインタビューで公言しており、今後の展開も気になるところだ。 ロックンロール・エクスプレスは新日本の公式動画で「やあ、みんな!新日本プロレスについての発表がある。俺たち、ロックンロール・エクスプレスが『FIGHTING SPIRIT UNLEASHED』に出場するぞ!9.27ボストン、9.28ニューヨーク、9.29フィラデルフィアをロックンロールに染め上げてやるよ!絶対に見に来いよ!」と力強いメッセージを寄せている。見た目も“あの頃”と変わっていない。初めての“ニュージャパン”にロックンロールを吹き込んでくれるはずだ。(どら増田)
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巨人軍は紳士であることを忘れたのか?
2011年06月22日 15時30分
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武藤前社長の電話1本でクビ…和田京平レフェリーが単独退団会見
2011年06月22日 11時45分
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生え抜き和田京平レフェリー全日本プロレスと“決別”
2011年06月20日 15時30分
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『更迭論』も出た! 阪神株主総会後の真弓監督の奇怪な言動
2011年06月20日 15時30分
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永田をこだわりバックドロップ葬! 諏訪魔が3冠防衛
2011年06月20日 12時30分
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復調の松井を悩ます新指揮官のヘンなウワサ
2011年06月20日 11時45分
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ダイスケが地元・栃木に凱旋! ガッツワールド・プロレスリング6・19茂木大会開催!
2011年06月18日 15時10分
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スポーツ
山本美憂復帰! 決め手は弟KIDの一言
2011年06月16日 10時15分
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スポーツ
球宴投票4位 巨人・澤村に集まったのは同情票か?
2011年06月16日 08時00分
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スポーツ
“元祖・女子レスの女王”山本美憂がロンドン五輪出場を目指し現役復帰!
2011年06月15日 15時30分
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スポーツ
曙がAKBになった!? 「ちゃんと着れるサイズを用意しとけよ」
2011年06月15日 11時45分
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スポーツ
ノアの鉄人・小橋が7・23復帰
2011年06月14日 16時07分
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スポーツ
“三冠王者”紅闘志也凱旋、新・阿吽王者に矢野啓太&竹嶋健史… 6・12 地下プロレス『EXIT-77 CORE:X』
2011年06月13日 15時30分
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スポーツ
アントニオ猪木が東京スポーツに宣戦布告!
2011年06月13日 11時45分
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スポーツ
TARU暴行問題で全日社長辞任の武藤がリング上で謝罪
2011年06月13日 11時45分
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スポーツ
松坂の長期離脱で再認識「黒田はエライ!」
2011年06月13日 11時45分
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スポーツ
タイ・コラートで紅闘志也選手と赤松秀樹選手(全栄会館)がTTBタイトル取得!
2011年06月11日 17時59分
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スポーツ
右肘手術の松坂にレッドソックスが恨み節
2011年06月11日 08時00分
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スポーツ
八百長関与で解雇の元幕内・蒼国来が日本相撲協会と和解!
2011年06月10日 15時30分