社会
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社会 2023年07月05日 22時01分
「おぐらが斬る!」一時は豊かであった北朝鮮が世界の最貧国に落ちるまで
いまや北朝鮮は、世界でもっとも貧しい国の1つだ。しかし60年ほど前の北朝鮮は、一時的とはいえアジアの発展途上国でもっとも工業化が進んだ国となり、共産主義の理想的な国と言われたほどであった。北朝鮮は韓国に対しても優位に立っていたのだ。なぜ北朝鮮はここまで落ちてしまったのか? 一言でいえば最初のリーダー金日成はカリスマであったが、国家経営についてはダメンズであったからだ。1953年、朝鮮半島は二つに分断され、北朝鮮という国が誕生して以来、ソ連や中国から援助を受け続け、ずっと自立できず援助や支援で生きてきたダメンズ国なのだ。北朝鮮が1950年~1960年にかけて一時的に豊かになったのは、巨額の経済的支援をソ連や中国から受け取り、道路・鉄道・港湾・ダムといった産業の再建が進んだからだ。なぜソ連や中国、特にソ連がここまで北朝鮮を支援したかというと、北朝鮮と韓国が冷戦の縮図であり、北朝鮮が資本主義国の韓国に劣るということは、共産主義国の敗北であったからだ。金日成はそれらの支援金を豊かな鉱山の開発に使わず、軍事力の強化と軍需産業の基盤となる重工業につぎ込んだ。重工業とは製鉄や造船、軍需などだが、金日成は重工業を重視するあまり、農民を強制的に工場へ動員した。そのため食料生産力がどんどん落ちてきた。それでも1970年くらいまで北朝鮮は韓国に比べて経済的に優位にたっていた。80年代になるとこれまで頼りにしてきたソ連など共産諸国からの援助が大きく減り、エネルギー不足や食糧難で餓死者が出るようになった。その80年代に、韓国は激に民主化や五輪を行うなど急激な経済成長をしていくのである。やがて頼りにしていたソ連は崩壊。中国は改革開放路線に舵を切った。北朝鮮はそれでもこれまでの方針を特に変えなかった。ソ連はロシアとなり、北朝鮮への支援は激減した。そのため支援で食べていた北朝鮮は90年代になると大量の餓死者を出すようになり最貧国へと落ちて行った。それでも金日成の後継である金正日・金正恩は金日成路線を受け継ぎ、決して改革などをしようとしなかった。理由はカンタンだ。改革は金王朝の崩壊のリスクがあるからだ。それよりも、反体制的なものを徹底的に取締り、中国から経済援助をもらいつつ、密輸やサイバー犯罪など違法行為で外貨を稼ぎ、現体制を続けていきたい国家なのだ。いま北朝鮮に眠っている鉱物の価値は、総額10兆ドル(1431兆2000億円)以上の宝の山で暮らしながら、採掘する機材は古く、新しい機材を導入するには、技術も資金も足りず、作業員を動員しようにも、餓死者が出ている現状では、宝の持ち腐れ状態だという。60年前のまだ豊かであった時代ならまだしも、いまの状態では鉱山開発をすることは難しい。ミサイルの発射実験を一時的にもやめれば、お宝を手にすることができるのに、金正恩にその気はないらしい。プロフィール巨椋修(おぐらおさむ)作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。
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社会 2023年07月05日 06時00分
29歳男、食事デート中退席し偽の駐車場係を殺害 犯行後は席に戻る、駐車料金だまし取られたか
詐欺を働く人間も悪いが、復讐をする人間も許されない。海外ではデート中に詐欺に遭った男が殺人を犯した後、驚くべき行為をとった。 アメリカ・テキサス州で、29歳の男Aがレストランでデート中、偽の駐車係の男性に駐車料金をだまし取られたと知って席を立ち、男性を殺害。その後レストランに戻りデートを続行したと海外ニュースサイト『New York Post』と『Law & Crime』などが4月28日までに報じた。 報道によると4月11日の夜、Aはとある女性とレストランにデートに出かけたという。Aと女性は別々の車でレストランを訪れていた。2人はレストランの外にある駐車場に車を止めたが、46歳の偽の駐車係の男性が「駐車料金は1台20ドル(約2750円)かかる」と言った。男性が偽物だと知らなかったAは自分と女性の車、2台分の駐車料金40ドル(約5500円)を支払った。 >>友人男性を殺害した男、遺体を崖から捨てるもバランス崩して一緒に転落 谷底で男性2人が遺体で見つかる大惨事<< その後2人はレストランで食事を開始したが、レストランのウェイターが駐車料金を支払ったという事情を知り「その男性はあなたたちをだましている。(駐車料金は必要なく)駐車係などいない」と言った。だまされたと知ったAは激怒し、席を外してレストランの外に出たという。 Aは外に出ると、自分の車に置いてあった銃を取り、まだ駐車場の近くにいた男性を見つけて銃を撃った。弾は男性に命中。男に殺意があったのかは現段階で不明だが、状況から男は脅す目的ではなく殺害を目的に銃を撃ったとみられている。Aは倒れた男性を道路脇に放置し、銃を車に置くと再びレストランに戻ったそうだ。殺害にどれほどの時間を要したかは不明だが、長い時間ではなかった。 Aは何事もなかったかのように振る舞ってレストランに戻った。そして女性に「(男性を)怖がらせてきただけだ。何も問題ない」と話してデートを続行した。しばらくしてAは「このレストランは雰囲気があまり良くないから別のレストランに行こう」と女性に言い、2人は席を立ってレストランから出た。 なお、男性はAに撃たれた時点でまだ意識があり、犯行後に偶然道路を通りかかかった人物が男性を発見した。男性は「男が自分を撃った」などと話したという。男性はすぐに病院に運ばれたが死亡が確認された。死因は銃殺だった。 監視カメラの映像や目撃者の証言から男は4日後の4月15日に逮捕された。なお事件後、警察は監視カメラの映像から男の顔写真を公開していたが、その写真を見た女性は自ら警察に出向き、事情聴取を受けたそうだ。女性の証言も逮捕への重要な手掛かりの一つとなった。警察は「彼女(女性)は正しいことをしたかった。自分が知っていることを全て話す必要があると感じたようだ」と話している。女性はデート時に男が殺人を犯していたことを知らず、罪に問われていない。 このニュースが世界に広がると、海外のネットユーザーからは「たった40ドルだまし取られただけで人を殺すなんてあり得ない」「人を殺してデートを続行するなんて冗談でしょ」「何食わぬ顔でまた女性の前に現れることができるなんて冷酷すぎ」「事件を知って何というデートだったんだと女性も恐怖を感じただろう」「こういう短気な人もいるから厳しい銃規制が必要」「お金をだまし取る行為も悪いけれどそんなことで人を殺すのは許されない」といった声が上がっていた。 犯行後、Aは何事もなかったかのように振る舞っていたとのことだが、殺人は重大な罪だ。自身のしたことの重さを今後、罪を償う中で感じるべきである。記事内の引用について「Texas man accused of leaving date, killing parking lot scammer, then returning to restaurant for dinner」(New York Post)よりhttps://nypost.com/2023/04/28/texas-man-accused-of-leaving-date-killing-parking-lot-scammer-then-returning-to-restaurant/「Man left date in restaurant to kill ‘scammer’ over $40 parking grift, then returned to date: Police」(Law & Crime)よりhttps://lawandcrime.com/crime/man-left-date-in-restaurant-to-kill-scammer-over-40-parking-grift-then-returned-to-date/
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社会 2023年07月04日 23時00分
24歳男、駅員の態度に立腹 駅の壁を破壊し逮捕「駅員が気だるそうだった」などと話す
北海道札幌市手稲区のJR稲積公園駅で、壁に穴を開けたとして24歳会社員の男が建造物損壊の疑いで逮捕された。 警察によると、男は6月30日午後11時半頃、JR稲積公園駅でホームに向かう階段の壁を蹴り、穴を開けた疑いが持たれている。被害に気が付いた駅員が警察に通報し、事態が発覚。当時、男は大雨の影響で遅れていた列車の運行状況について駅員と話していたとのことだ。 警察の取り調べに対し、男は「間違いありません」と容疑を認め、「駅員が気だるそうだった」「駅員の態度に腹が立った」などと話しているという。なお事件当時、男が飲酒している様子などはなかった。現在、駅員がどのような対応をしたのかなどについては明らかにされていない。 >>50歳男、JR静岡駅の自動改札機に液体を流し込み破壊し逮捕 酒に酔っての犯行か<< この事件に、ネットユーザーからは「駅員にキャバクラ並みの接客を期待しているのか?こういう輩が多すぎるよ」「昔は駅員なんてみんな無愛想だった。駅員なんてそんなものだろう」「駅員に限らず、病院や飲食店などでちょっと気に入らない対応をされるとネットで低評価をしたり、暴れる人間が多い。どうしようもない」と呆れの声が相次ぐ。 また、「遅れについて駅員が把握できるわけがない。今はスマホでいくらでも情報を取得できる」「スマホで情報を得られるのにわざわざ問い詰めている時点で、『文句を言ってやろう』という悪意を感じる。悪意のある人間に冷たい対応をするのは当然だ」「人手不足の中でこういう輩だけが増えている。駅員もロボットになってしまうかも」などの意見も出ていた。 駅員が「親切であって当然」という認識は、捨てた方がいいのかもしれない。
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社会 2023年07月04日 21時00分
踏切に進入した男性が列車にはねられ死亡 イヤフォンをしてランニング、警笛に気が付かず
佐賀県小城市で、マラソンをしていた男性が遮断器のない踏切に進入し、列車にはねられる事故があった。 警察によると、事故が発生したのは2日午後5時50分頃。小城市三日月町にあるJR唐津線の踏切で、西唐津発佐賀行の普通列車が男性をはねた。救急隊が駆け付けたが、その場で死亡が確認された。 事故があった踏切は、警報機も遮断器も付いてない幅2メートルの第4種と呼ばれるもの。男性はTシャツにハーフパンツという服装で、ランニングシューズを履いていたとのこと。また携帯電話に加え、列車の前部でイヤフォンが発見されており、警察は男性がランニング中、列車が接近していることに気が付かず、踏切内に入ったものと見て調べを進めている。 イヤフォンが発見されたことや、運転士が「警笛を鳴らしたが気付いていない様子だった」と話していることが発表されていることを考えると、音楽を聴いていたため、物音に気が付かなかった可能性が高いと見られる。 警報機も遮断器もない踏切は事故の可能性が高く、総務省が国土交通省に解消を勧告している。総務省が令和4年に発表した資料によると、第4種踏切は全国に約2,600箇所存在しており、100箇所あたりの事故件数は1.02件で、自動遮断機が設置されているか、または踏切保安係が配置されている第1種踏切と比較すると、2倍弱の発生件数となっている。 この事故に、ネット上では「亡くなったのは残念だけれど、音楽を聴いて周りに注意をせず踏切に突進したのでは鉄道側は防ぎようがない」「列車の運転士も警笛を鳴らしたと言っているし、大音量で音楽を聴いていたのだろう」「公道や街で、イヤフォンをして音楽を聴きながら歩くのは犯罪や事故に遭遇する可能性を高める。止めた方がいい」という意見が上がっていた。記事の引用について「第4種踏切道の安全確保に関する実態調査」の結果に基づく勧告に対する改善措置状況(1回目のフォローアップ)の概要https://www.soumu.go.jp/main_content/000826384.pdf
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社会 2023年07月04日 12時00分
ホリエモン、参政党支持者を「頭の足りない人」と連呼し物議 「批判じゃなくて侮蔑」の指摘も
ホリエモンこと実業家の堀江貴文氏が自身のチャンネルに公開した動画の中で、参政党支持者について「頭の足りない人」と連呼し、ネット上から疑問の声が集まっている。 問題となっているのは、6月30日に公開された元経産省官僚で慶應義塾大学大学院教授の岸博幸氏との対談動画。政治をテーマに与野党の政党について語り合っていた。 問題となっているのは、岸氏が「(各政党は)政策で議論すればいいのに、スキャンダル系いってるよね。結局は固定支持層へのアピールへの要素が強くなっちゃって、浮動票を取るためにっていうよりも、固定票を手堅く取ろうって感じになっちゃってる」と指摘した一幕。 >>ホリエモン、生配信の視聴者に「マジで死んだ方がいい」連発 「野菜食べて偉い」コメントにブチ切れカメラ殴る<< この発言を受け、堀江氏は「いや、参政党とかやばいっすよ。すごいもん」と発言。スタジオには苦笑いが上がったが、岸氏が「なんで、あんなブームになっちゃったの?」と問いかけた。 これに堀江氏は「参政党の支持者って、やっぱちょっと頭が足りない人たち」とバッサリ。岸氏が曖昧に相槌を打つも、堀江氏は「いや、マジで。だって陰謀論とかマジで信じちゃってますもん」と指摘した。 岸氏が「若い人多いんですよね?」とフォローしようとしたが、堀江氏は「若い、ちょっと頭の足りない人たちが多いかな」と再び発言。「トンデモ論ばっかりなんですけど、みんな普通に信じちゃってますからね」と言い、「穿った見方かもしれないけど、情弱のリストを手に入れるにはばっちりだな、これ、と思って」と話していた。 この堀江氏の発言に、参政党支持者はSNSなどで怒りの声を上げている状態。また、ネット上からは「特定の政党の支持者を馬鹿にするってひどい」「これは批判じゃなくて侮蔑では?」「参政党が良い悪いは別にして、この物言いはどうなの?」という疑問の声も集まっていた。記事内の引用について堀江貴文公式ユーチューブチャンネルより https://www.youtube.com/@takaponjp
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社会 2023年07月04日 06時00分
ドローンで近隣女性の入浴をのぞき見しようとした男が逮捕 音で気付かれ落下
デリバリーから人命救助まで、幅広い場面で活躍が期待されるドローンだが、海外ではありえない用途にドローンを活用する人がいるようだ。 アメリカ・ロードアイランド州の女性宅に、のぞき目的でドローンを飛ばしたとして、警察が近所の男を逮捕した。海外ニュースサイト『WPRI』『KATV』などが6月24日までに報じた。 報道によると6月21日午後11時ごろ、同州在住の32歳女性が仕事を終えて帰宅した。シャワーを浴びようと浴室に入ったところ、浴室の窓からブーンと音がしたそうだ。窓は少し開いていたという。 >>ドローンで大量の大麻をばら撒いた男が逮捕 合法化を訴えた犯行か<< 裏手にあるプールの不具合が雑音の原因と感じ、女性は外へ。家の裏手に向かったところ、浴室の窓付近で浮いているドローンを発見した。ドローンは女性に気付いたのか、逃げ去ろうとしたが、木の枝に衝突。地面に落ちたそうだ。女性は急いでドローンを拾い、プールの中に沈めて、飛行できないようにした。 女性はドローンを持って警察署へ。女性は「ドローンで浴室をのぞかれた」などと状況を説明し、被害届を提出。捜査を開始した警察は、すぐにドローンの所有者を特定できた模様。所有者は、女性宅のすぐ近くに住む49歳の男だ。捜査関係者が男の自宅を訪れ、事情を聴いたところ、男は盗撮目的でドローンを操作したなどと、容疑を認める供述をした。 供述を受けて、警察は男を逮捕した。詳細は不明だが、男は過去に性犯罪事件を起こして有罪判決を受けている。現在、男は保釈金を払って釈放済みだ。男の裁判は近日中に開かれる予定だという。 このニュースが世界に広がると、ネット上では「ドローンの無駄遣い」「のぞきは効率が悪い。アダルトビデオで十分」「変態は死ぬまで治らない」「性犯罪者が近くに住んでいると思うと、近所の住人は不安だろう」「お風呂の窓を閉めておけば、普通に防げると思うが」「イマドキ、バスルームの窓を開けたままシャワー浴びるとか、危機意識が足りない」といった声が上がった。 4月にはイギリスでドローンを使用し妻を盗撮されたと勘違いして、夫が隣人をエアピストルで脅す事件が起きている。物騒な世の中、特に女性や子どもは窓を閉めるなど、防犯対策を万全にしてからお風呂に入った方がよさそうだ。記事内の引用についてPolice: Man peered into woman’s bathroom with drone(WPRI)よりhttps://www.wpri.com/news/local-news/west-bay/police-man-peered-into-womans-bathroom-with-drone/?utm_source=fark&utm_medium=website&utm_content=link&ICID=ref_farkConvicted sex offender used drone to look into woman's bathroom, police say(KATV)よりhttps://katv.com/amp/news/nation-world/convicted-sex-offender-used-drone-to-look-into-womans-bathroom-police-say-christopher-jones-video-voyeurism-charges-britty-tara-ereio-cranston-rhode-island
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社会 2023年07月03日 22時01分
「おぐらが斬る!」完全に打倒か、どこかで妥協か、戦争の終わらせ方
かつて筆者が「平和について考えるシンポジウム」のような集会に出席したとき、ぼくが「戦争についてもっと研究すべきなんじゃないか」とか「戦争がはじまってしまったとき、どうやったら戦争を終わらせることができるのかを研究すべきだ」と発言した。すると自称「平和主義者」と称するご老人が、大いにお怒りになり「戦争なんてものを考えること自体が、間違っているんだ」とおっしゃり、あきれ返ったことがある。平和について考えるというのは戦争について考えるということが、この自称「平和主義者」さんには理解できないらしい。さて、戦争の終わらせ方だが防衛省防衛研究所主任研究官の千々和泰明氏によると、「現代の犠牲」と「将来の危険」を天秤にかけるという。これは朝鮮戦争を例にとればわかりやすい。朝鮮戦争は「現代の犠牲」を重視して、1953年に38度線で妥協して手を打った。しかし「将来の危険」は、現代に至るまで70数年間も続いている。その一方「現代の犠牲」よりも「将来の危険」を重視した場合、戦争を中途半場に終わらせず圧倒的に打倒して、無条件降伏させてしまうことだ。第二次大戦のときに連合国がドイツにやったごとくである。そのため犠牲は増えたが、無条件降伏を勝ち得たことで、その後、米国をはじめとする連合国側とドイツとの戦争は起こっていない。これをいまのウクライナ戦争に当てはめれば、ロシア側から見ればウクライナを完全に属国化させることで「将来の危険」を封じたい。そもそもロシアがウクライナに侵攻したのは、ウクライナの西側寄りを阻止するためだ。しかしウクライナ側の抵抗で「現在の犠牲」が増えているところである。現在、当初の目的であった、ウクライナのロシアへの完全属国化は、とても難しくなっている。よって戦争を終わらせるためには「将来の危険」を残してでも、どこかで妥協しなくてはならない。ウクライナのゼレンスキー大統領はロシアの侵略がはじまった「2022年2月24日以前の状態にまで戻せば」と言っているが、それだとロシアからすれば、犠牲のみでプラマイゼロ。とても妥協はできまい。またプーチン大統領の性格からいっても、妥協をするとしても自分のメンツを保てるだけのものがなければ、終戦どころか休戦も許さないだろう。よって、この戦争はまだまだ終わりそうにないようだ。プロフィール巨椋修(おぐらおさむ)作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。
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社会 2023年07月03日 22時00分
45歳阪神ファン男「もっと熱く応援せんかい」友人の顔殴り逮捕
兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で、知人の52歳男性に暴行したとして、45歳配達業の男が逮捕された。 警察によると、男は6月28日午後6時50分頃、阪神甲子園球場で行われていた阪神タイガース対中日ドラゴンズの試合中、一緒に観戦していた知人男性に対し、顔を殴るなどの暴行を加え、唇を切るなどの軽傷を負わせた疑いが持たれている。 男と被害男性はともに阪神タイガースのファンで、内野席で観戦をしていたとのこと。逮捕された男が大声で応援をしたため、知人男性が静かに観るよう注意を与える。これに納得が行かなかったと見られる男は「もっと熱く応援せんかい」と食って掛かり、顔を殴った。 >>阪神対中日の試合中に帰ろうとした交際女性に激怒し暴行、41歳男を逮捕 女性は「野球が嫌い」と話す<< その後、警備員から通報を受けた警察官が駆け付け、男を傷害の疑いで現行犯逮捕した。警察によると、男は当時酒を飲んでおり、取り調べに対し「覚えていない」と話しているという。なお、熱く応援するよう強要した阪神タイガースは、中日ドラゴンズに2-4で敗れた。 この事件に、ネットユーザーからは「内野席なんだし、静かに観ろという主張の方が正しいのでは?」「阪神ファンはいまだにメガホンをバチバチ叩く応援をしている。内野でやられたらうるさくて仕方ない」「汚い野次と喧嘩。甲子園らしいと言えばそれまでだけど、行きたいとは思わない」などと呆れの声が上がる。 また、「野球場に野球を観に来るのではなく、酒を飲みに来る人間がいる。球場は潤うのかもしれないが、野球が純粋に好きな人にとっては悪い環境」「外野は応援を強要されるので内野で観ているという側面もある。内野までうるさくされ、たまらない」という意見も出ていた。
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社会 2023年07月03日 06時00分
有名観光地を巡る旅はもう古い? 訪日外国人、なぜマニアックな場所が人気に
コロナ禍の水際対策が緩くなり円安の影響も受け、増え続ける外国人観光客。少し前まではアジア系の観光客が多かったが、最近では欧米からの観光客も多く、日本を楽しんでいるようだ。 観光となると日本人の感覚では有名景勝地を回る旅をイメージするが、特に欧米からの外国人観光客は、買い物よりも日本人が知らないようなマニアックな場所を回る人も多い。外国人たちはどのようにして日本での滞在場所を決めているのだろうか。 日本に旅行したことのある、欧米を中心とした外国人に話を聞くと、最近はガイドブックよりも外国人がアップしているYouTube、ネットの情報を頼りにしているという。 >>「外国人お断り」騒動にみる日本の差別意識、顔の小ささやはしの使い方を褒めるのも差別?<< YouTubeでは日本に実際に旅行した外国人YouTuberがVlogをアップしており、そこには日本人でもあまり知られていないような東北地方の洞窟や、トンネルを紹介している様子が映されている。最近では人が多く、有名すぎるとの理由であえて観光名所を避ける外国人が多く、こういったマイナーな場所に風情を感じ実際に訪れているそうだ。 また日本の地方に住む外国人YouTuberも人気で参考にしているようだ。東北地方に住み、主に現地の情報を英語で発信しているイギリス人男性のYouTubeチャンネルには280万人以上の登録者がいて、コメントを見る限りほぼ視聴者は外国人のようだ。 東京に住み、日本の生活や東京のマイナーな場所、駅を英語で紹介しているYouTuberには318万人以上の登録者がいてこちらも人気。コメントはほぼ英語でほとんどが外国人視聴者とみられる。東京だけではなく山形や青森など日本全国の地を散歩し、散歩している人の目線でただ動画を流しているだけの動画にも60万人以上のチャンネル登録者がいて、コメントは英語で埋め尽くされている。 他にも、日本旅行プランを考えるメンバー6000人ほどのFacebookグループで日本のマイナーな観光地について議論されている。海外旅行をする人を主なターゲットにした「カウチサーフィン」も活用されている。 カウチサーフィンとは、本来、無料で旅行者を泊めることができるホストと無料で宿泊したい旅行者をつなぐサイト。だが、ミートアップイベントなどの情報も豊富で「一緒に隠れた東京を探索したい人」を募集したり「スピリチュアルな体験をする旅」の参加者を募ったりしている。現地に住む日本人や外国人のほか、旅行者でも参加可能なものも多い。こういったイベントに参加してリアルな日本を楽しみたいという人も多いようだ。 こうした情報を元に、ガイドブックに頼らない独自の旅行プランを立てる外国人も多い。ドイツから日本に旅行した30代の男性は、自転車をドイツから日本に持ち込み、自転車で日本を回ったそうだ。外国人YouTuberが回っていたルートを主に、気まぐれで予定を変えて東京から関西あたりまで移動した。 男性は「東京など人気観光地の情報はネットですぐに見られるけど、田舎の情報はなかなかない。それ以外の場所を知ることで本当の日本に触れられる」と話す。ヨーロッパからの30代の男女のカップルは日本のホテルは高いからとキャンプ道具を持ち込み、日本を横断した。「日本にはキャンプ場がいくつもあって安全なのもいい。ガイドブックでは見られない場所を自分のSNSに載せると注目度も高くなるしうれしい」そうだ。 1カ月間日本に滞在するという30代のギリシャ人カップルは、四国のマイナーな山を巡るそうだ。YouTubeのショート動画でたまたま出てきた四国の雰囲気に魅了されて旅先を決めた。「実際に自分で足を運んでみたかった」そうで、「東京や大阪も魅力的だけど大都市は外国人だらけで日本にいる気がしないと思う」と話す。 他にも何人かの外国人は、青森にあるキリストの身代わりになって処刑された弟の墓「十代墓」に訪れたとのこと。北海道にある日本一の秘境駅と呼ばれる「小幌(こぼろ)駅」に足を運んだという外国人も複数いる。また廃墟探索も人気で、日本の廃墟を紹介している海外サイトも検索すると多数ヒットする。中でも山梨県にある廃墟となった宿泊施設「SPGハウス山中湖」や高知県にあるレストラン跡「スカイレスト・ニュー室戸」はマニアックな廃墟好きの間で人気が高いようだ。 日本に来る外国人観光客は他の国やアジア圏にも旅行した経験がある人もいるが、特に日本ではマイナーな場所を好むそうだ。日本は観光地以外でも魅力的な場所が多く、都会と田舎では全く雰囲気が違うこと、また観光地以外でも安全で、襲われる心配が皆無で開放的になることも理由という。他の国だと、地元民しかいない場所で買い物をすると場合によっては襲われたり、店でぼったくりに遭う心配があるという。 今後も増え続けることが予想される外国人観光客。彼らは我々日本人以上に日本のことを知ることになるのかもしれない。
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社会 2023年07月01日 22時01分
「おぐらが斬る!」人はなぜスピリチュアルや陰謀論を信じるのか?
日本人の多くは、自分が無宗教、もしくは本気で神仏を信じてはいないと思っているという。本当だろうか?日本人のほとんどは自覚していないだけで、とても宗教的な民族だ。ただし一神教と違いありとあらゆる神を畏れ信仰する。赤ちゃんが産まれればお宮参りに行き、結婚式はキリスト教式、死ねば仏教でお葬式。これをシンクレティズム(混合宗教)という。日本には元々原始的な神道があり、仏教が中国から伝わると、たちまち「アマテラスと大日如来と一緒だ」という具合に習合した。そもそも人類というのは“迷信”を信じることで進化してきた。部族部族に守り神がいて、死んだら別の世界に行くと思って安心を得た。一生懸命祈れば願いはかなうと信じた。ちなみに東大や甲子園に行きたいと思っている高校生が、死ぬ気で山に籠もり滝に打たれたりしても願いはかなわないからね。(そんな受験生や高校球児はいない(笑))それでも受験生も高校球児も、願いをかなえて欲しいと神仏に手を合わせお守りを握りしめる。スピリチュアルとは霊魂など超自然的なもの神秘的なものを指すが、人類はずっとそんなスピリチュアル的なものに頼ってきた。占いで未来を知ろうとし、パワースポットを巡り、開運グッズを求め未知なる力に守ってもらおうとしてきた。大脳が発達し過ぎた人類は、そうしないと不安で仕方がないからだ。そして、その不安を利用したスピリチュアル・ビジネスや霊感商法も横行している。大衆雑誌には「このブレスレットをつければ、たちまちモテモテ」「これで宝くじに当たりました」「この水晶を置いておくだけで幸せになります」などなどウサン臭い広告てんこ盛りだ。「そんなの誰が買うの」と思う人もいるが、需要があるから供給がある。そして陰謀論もスピリチュアルと親和性が高い。「新型コロナは闇の政府による人口削減計画だ」というのが流行ると同時に「コロナは陰謀。実はただの風邪」という真逆の陰謀論が流行る。陰謀論を信じる人はこれら真逆な説を両方支持する。スピリチュアルと陰謀論信望者の類似性は、アカデミック(正統的・学究的で根拠があるもの)よりも、「幸せになる水晶」や「コロナは陰謀」のようなアカデミックでないものの方が、安心できるというところだ。彼らを笑うことはできない。伝統的宗教も「神に祈れば天国に行ける」「ナムアミダブツと一度でも唱えれば極楽浄土にいって幸せになれる」と根拠のないことを信じて、戦争や合戦で死んでいった人のなんと多かったことか。21世紀になったいまでも、人類は根拠のない何かを信じて生きているのだ。プロフィール巨椋修(おぐらおさむ)作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。
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77歳男、26歳区職員を包丁で脅し逮捕 介護保険の更新手続きでトラブル
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まるで『水ダウ』? 38歳男、面識ない男性の家に侵入しベッドで寝て逮捕
2023年05月26日 20時00分
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『報ステ』立てこもり事件中、警察見張り場所をバラす?「犯人が見てたらどうするんだ」批判相次ぐ
2023年05月26日 17時00分
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蓮舫議員、岸田首相長男批判も過去の“グラビア撮影”指摘相次ぐ 投稿非表示にし物議
2023年05月26日 13時45分
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タイ旅行客の男性が下水溝に転落、出口を探して7時間さまようも無事救出
2023年05月26日 06時00分
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20歳男、リサイクル店で800円のアダルトグッズを盗んで逮捕「恥ずかしすぎる」の声
2023年05月25日 23時00分