発端となったのは、あいみょんが8月8日発売のファッション誌「GINZA」(マガジンハウス)9月号の表紙を飾ったこと。そこに写ったあいみょんの左腕には、人型のかわいらしいデザインのタトゥーが入っていた。
「実は2023年頃からインスタグラムでもタトゥーが入った箇所が写った写真を公開しており、ファンの間ではもともとこのタトゥーは話題になっていました。しかし、メジャーな雑誌の表紙でこれほどはっきりと見せたことで、一気に議論が広まった形になりました」(芸能ライター)
ネット上からは、「子どもの教育にも良くないし、子ども向けのアニメ、ドラえもんの歌とかもう歌ってほしくない」「残念です」「反社はNHKに出れんのよ」という否定的な声のほか、「楽曲まで否定する人いたらこの世の中おかしすぎる」「あいみょんのタトゥーに失望してる人は他人に対して何を期待してんの?」「ミュージシャンがタトゥーいれてようがどうでもええやん」という声も集まっている。
ギタリストのMIYAVIやONE OK ROCKのTAKA、ラッパーのちゃんみななど、タトゥーの入った日本人ミュージシャンは少なくない。
一方、最近では、元欅坂46の長濱ねるの写真集ショットにワンポイントタトゥーが写り込んだことがあいみょんのように物議を醸した。また、音楽ユニット・YOASOBIはAyaseの腕に入ったタトゥーが原因でテレビ出演が減少しているという指摘もネット上では見受けられるが――。
「日本では歴史的な背景から、長らく『刺青=反社会的な勢力』というイメージが根強く存在してきました。温泉やプールなどでタトゥーがある人の入場を制限する施設が今なお多いこともあり、タトゥーに対する拒否反応やマイナスイメージを抱く人が少なくないようです。そのため、タトゥーという強い個性を持つ要素が、ファンが抱いていた既存のイメージを裏切る形になり、『どうしても受け入れられない』という感情的な反発が生まれやすくなっているといえます」(同)
若い世代のミュージシャンでもタトゥーで物議を醸してしまう現状。変わりゆく価値観の中で、今後、芸能界と世間のタトゥーに対する認識がどのように変化していくのか注目される。