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地域相互扶助の文化“無尽”で指定暴力団幹部逮捕 沖縄・山梨では、過半数が参加

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御殿場警察署、ウィキペディアより

国の免許を受けず、無許可で銀行業を行った疑いで、指定暴力団稲川会四代目森田一家幹部の男が逮捕された。男は、2023年10月から2024年9月までの間、御殿場市内に住む12人から定期的に3万円ずつ金を預かって一定の金額を給付するいわゆる“無尽講”を開催した疑いが持たれている。

無尽とは関東の呼び方で、沖縄では模合(もあい)、関西では、頼母子(たのもし)と呼ばれている、日本の金融形態の一つだ。複数の個人や法人が講の組織に加盟し、金品を定期または不定期に払い、利息の額を競い合う競りや抽選によって、金品・物品の給付をするという仕組み。

無尽講に参加したメンバーは、飲食店や会社経営者らで、月1回の頻度で開催。計約432万円を掛け金として集めたと見られている。警察は、集めた現金の一部が暴力団の資金源となっている可能性から、捜査を進めている。

沖縄では、積み立てられた金で宴会や旅行を催すこともあれば、くじに当たった人が総取りすることもある。地域での付き合いの延長や相互扶助としての意味合いが強く、同県では過半数が参加しているとも言われているほか、山梨県、福島県などでも根強く残っている。今回、逮捕となったのは、容疑者のバックボーンが問題なのだろう。地域として生きていくための目的であれば、問題ないのではないか。

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