スポーツ
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スポーツ 2019年01月15日 06時00分
新日本、棚橋弘至は2.11大阪でジェイと、内藤哲也は2.3札幌でタイチと初防衛戦決定!
新日本プロレスは真冬のビッグマッチ、2.2&2.3札幌・北海きたえーる2連戦『THE NEW BEGINNING in SAPPORO 〜雪の札幌2連戦〜』と、2.11エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)大会『THE NEW BEGINNING in OSAKA』の全カードを発表した。 4日の東京ドーム大会でケニー・オメガを破り、8度目のIWGPヘビー級王座を獲得した棚橋弘至はジェイ・ホワイトの挑戦を受ける。昨年のジェイ凱旋帰国後、両者の対戦成績は棚橋の2勝1敗だが、ジェイのモンスター化は止まる気配がないのが不気味なところ。また棚橋は過去、ドーム後のビッグマッチでオカダ、AJスタイルズを相手にし初防衛に失敗しているとあって、2月の防衛戦はちょっとした“鬼門”となっている。棚橋は5日、「分かっていたんですけどね。追われる立場になったら狙われるのは」とジェイに対する警戒心を口にしている。 2.2札幌大会ではついにオカダとのドリームタッグが実現。ジェイ&バッドラック・ファレのバレットクラブ最強コンビと対戦することも決定した。7日の記者会見で棚橋は「対戦相手も非常に強力なタッグチーム。今までのタッグ(6人タッグでのトリオ)の“棚橋&オカダ”の状態から、さらに一歩進めたタッグの形を出さないといけない」とドリームタッグを結成するからには勝ちにいく考えを明らかにしている。 棚橋とオカダは合体以降、6人タッグマッチで1度も勝利に恵まれていないだけに、まずはオカダを沈め、棚橋も昨年から喰らい続けているブレードランナーを攻略する必要があるだろう。棚橋は「ケニーと新日本の関係がどうなっていくのか分からないので」とドーム大会の試合後に熱望していたケニー戦に関しては静観する姿勢を示し、「俺とオカダを組ませたんだから、新日本のキーマンであることには間違いない」と、ジェイを今のうちに叩くことを最優先する構えだ。 また、ドーム大会でクリス・ジェリコを破り、中邑真輔に続く3度目のIWGPインターコンチネンタル王座を獲得した内藤哲也。「このベルトは俺のことを好きだねぇ」と相変わらず王座への思い入れを見せず、ベルトをぞんざいに扱う内藤に、待ってましたとばかりに噛み付いたのが、鈴木軍のタイチだ。 タイチは昨年の『G1クライマックス』、4日の東京ドーム大会にも出場できず、会社へのうっぷんがたまっていた。昨年末には「俺は内藤に頑張ってほしい」と謎のエールを送っていたが、5日の後楽園大会で10人タッグマッチが組まれると、内藤の入場と同時に強烈なイス攻撃を見舞い内藤は戦闘不能に。タイチは場外でも内藤の頭部をイスで攻撃し続けて、最後はブラックメフィストでタイチが内藤からフォール勝ちを奪った。タイチは、得意の憎まれ口で「そんないらねえんだったら、コレよこせよ、俺によ!」と動けない内藤に強烈な挑戦アピールした。 両者は昨年2度シングルで対戦し、内藤が2連勝しているが、1年前の対戦はタイチがヘビー級に転向する決意を固めた試合。後藤洋央紀を破り、NEVER無差別級王座を獲得するなど、実績を積み上げてきたが、ドーム大会に出場できないなど、会社側の“冷遇”が続いたため、実力行使に出たものと思われる。タイチが所属している鈴木軍のボス、鈴木みのるもタイチをサポートする姿勢を見せているだけに、内藤にとってはやっかいな相手かもしれない。 Cody、ヤングバックス、ハングマン・ペイジがアメリカの新団体AEWと契約し、ケニーの再契約も微妙な状況。THE ELITE勢の離脱は避けられない情勢だが、それでもダメージを感じないのは、新日本の層の厚さを証明していると言ってもいいだろう。来年の東京ドーム2連戦へ向けた闘いは既に始まっているのだ。取材・文 / どら増田写真 / 萩原孝弘
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スポーツ 2019年01月14日 22時00分
打者・大谷に新たなプレッシャー リハビリ中は空振りが許されない
「開幕して少し経ってから、軽く投げ始めるんじゃないかな」 エンゼルス大谷翔平(24)が12月18日、東京で報道写真展のセレモニーに出席し、“二刀流のメンテナンス”を公表した。「右肘にメスを入れたのが10月1日。過去、大谷と同じトミー・ジョン手術を受けた投手も、約半年後に軽いキャッチボールを再開させています」(特派記者) 通常、同手術を受けた投手は復帰までに1年以上を要するため、'19年シーズン中の“投手・大谷”の復活は難しい。しかし、打者としてなら術後半年で実戦出場が可能だ。そのため、米国ファンは“打者・大谷”に新たな期待も寄せている。「40×40クラブ」入りだ。「40本塁打、40盗塁の達成です。実現すれば史上5人目の快挙。本塁打率が高く、俊足の大谷なら実現できるというわけです」(同) 問題は、打者としてプレーしながら右肘のリハビリを続けていくという“変則的な治療”になることだ。当然、不安視する声も上がっている。「手術した腕が“押し手”なら衝撃が残ってマズいが、左バッターの大谷は右腕が“引き手”になるため問題ない。ただ、『空振りすると影響がある』との経験談も聞かれます」(球界関係者) トミー・ジョン手術を受けるのは投手だけと思われがちだが、野手もいる。その野手たちは、投手よりも早く実戦に復帰できたケースが多いが、「空振りしたときに激痛が走った」と訴える元選手もいるのだ。「ヒドいときはリハビリのやり直し。トミー・ジョン手術は1回しかできず、失敗したら現役生活を諦めるしかない。慎重なリハビリが必要になる」(同) エンゼルスは'18―'19年に投打の有名選手を補強。投手・大谷の代わりと、打者・大谷を休ませるときを想定しての獲得だが、基本的に指名打者でのレギュラー出場が予定されている。「'19年の大谷には“ホームラン量産”の期待も掛かっている。一発狙いで空振りが多くなると、投手としての復帰が遠のく危険性もあります」(前出・記者) 実戦とリハビリ、二刀流のメンテナンスは紙一重だ。100年に1人の二刀流だけに、失敗は許されない。
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スポーツ 2019年01月14日 21時30分
これからの“荒れる”はこっち?嵐が続く直近5年の初場所
大相撲ファンの多くが、一度は耳にしたことがあるであろう「荒れる春場所」。上位陣が崩れることの多い場所のイメージを、如実に表した言葉である。 ただ、直近5年間の場所の結果を見てみると、いずれの場所も横綱ないし大関が“きっちりと”賜杯を獲得。このことを考えると、「荒れる春場所」という言葉も昔の言葉となっているのかもしれない。 一方、それ以外の5場所の中には、今や春場所以上に“荒れる”といっても過言ではない場所があるのはご存じだろうか。それは、現在絶賛開催中の初場所。なぜこのようなことがいえるのか、直近5年の主要トピックを以下に紹介していきたい。■2014年 白鵬が鶴竜を優勝決定戦で下し、28度目の優勝を記録。ただ、その裏では稀勢の里(当時大関)が右足親指の怪我で千秋楽を休場。結果、「7勝8敗」で自身初のカド番となり、ここまで続けてきた連続出場記録も「953」で途切れることとなった。■2015年 白鵬が13日目に稀勢の里(当時大関)を破り、前年に続き初場所を制覇。これまで大鵬(元横綱)が保持していた最多優勝記録「32回」を、44年ぶりに更新する偉大な優勝となった。■2016年 初日から12連勝を記録するなど好調だった琴奨菊(当時大関)が、「14勝1敗」で自身初優勝。これは日本人としては2012年夏場所の旭天鵬(元関脇/2005年に日本国籍を取得)以来、そして、日本出身力士としては2006年初場所の栃東(元大関)以来となる出来事となった。■2017年 前年の年間最多勝力士である稀勢の里が、「14勝1敗」で涙の初優勝。場所後に第72代横綱に昇進し、角界に貴乃花(元横綱)以来となる和製横綱が誕生することとなっている。■2018年 一時は怪我で大きく番付を落としていた栃ノ心(当時平幕)が、苦難を乗り越え賜杯を手中に。この好成績も一因となり、5月場所後にはめでたく大関に昇進してもいる。 直近5年を対象とすると、春場所以上に荒れ模様となっている初場所。「荒れる初場所」という新語が誕生するのも、時間の問題なのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2019年01月14日 17時40分
“キック界の王子”白鳥大珠が、“フジテレビ内定”ウザ強ヨシヤにKO勝ちも「ウザかった」
昨年の大晦日は『RIZIN.14』に目が行きがちだったが、朝9時からはさいたまスーパーアリーナ・メインアリーナで『RIZIN平成最後のやれんのか!』を開催し、主催者側の予想を上回る7,468人の動員に成功した。地上波では『RIZIN.14』としてダイジェスト放送されていたが、セットも15時開始の『RIZIN.14」と全く同じものを使用。オープニング映像も同じだった。観客は完全入れ替え制となっていたが、『やれんのか!』を第1部、『RIZIN.14』は第2部と捉えている選手が多かった。今大会、選手の入りは朝7時というタイトなスケジュールだった。 そんな中、RIZIN初参戦でインパクトを残したのが、RISEで活躍中の“キック界の王子”こと白鳥大珠と、REBELSで活動し、フジテレビへの入社が内定したウザ強ヨシヤのキックボクシングマッチ。新日本プロレスのオカダ・カズチカに雰囲気が似ていることから、“キック界のレインメーカー”の呼び声の高い白鳥は、ステージで両手を広げて、さいたまスーパーアリーナの空気を満喫しながら入場。ヨシヤは“ウザ顔”で白鳥と視線を合わせようとするが、白鳥は視線を一切合わせないまま試合開始のゴングが鳴った。 試合は2R、膝蹴りで白鳥が2度ダウンを奪い優位に立つも、3R、ヨシヤのワンツーが白鳥の顔面に入り、スタンディングダウンを奪われる。白鳥はこれがキック復帰後初のダウン。鼻血を出した白鳥だが冷静さを取り戻し、見事な飛び膝蹴りを決めて、3R1分43秒、KOで白鳥がRIZIN初参戦で初勝利を飾った。ヨシヤが粘り好勝負となり、試合後両選手には大きな拍手が送られた。 インタビュールームに現れた白鳥は「試合は反省ばかり。満足は一切していない」と苦笑い。それでも、RIZIN参戦を志願していただけに「念願のRIZIN、大晦日に出られたのはすごく嬉しいし感謝したい」と王子スマイルを見せた。 「『圧倒的に倒す』『格の違いを見せる』『2R以内に倒す』を有言実行しようと決めてたんですけど、まさかダウンもらうとは思ってなくて。効いてはいなかったんで、焦りはしなかったんですけど、もっとキレイに、もっとスマートに勝つ予定だった」と試合を振り返った。ダウンした場面については「ちょっとした気の緩みですね。油断したというか、狙いすぎましたね。自分がもらうとは思ってなかったですし、復帰して(から)クリーンヒットをもらってないんで、ビックリしちゃった感じですね」という。「それよりもセコンドの(那須川弘幸)会長を真っ先に見ちゃって」と、会長の顔色を伺ったことを明らかにした。 ヨシヤからのアピールに関しては「顔は絶対見ないようにしようと思って、胸から下を見るようにして。こちらで顔見たら表情も変えてて。もともとそうしてくることは分かってたんで、イライラすることもなかったんですけど、はたから見たらそのペースに乗っちゃってたのかなと。自然とウザかったですね(笑)」と手を焼いたようだった。白鳥はこれで来月3日、RISE後楽園ホール大会のメインで秀樹と行うRISEライト級王座決定戦に弾みをつけた。 一方のヨシヤは「ウザさの部分ではオレが勝っていました」と笑いを取ると「自分でも(試合の)動画をちょっと見たんでしけど、超ウザかったですね。でも、結果は負けてしまったので残念です。でも、試合の中で相手をイライラさせてやろう、雑になったところを攻めようっていうのは作戦ですね。ただウザいだけじゃなくて作戦です」と試合を振り返った。 フジテレビへの入社と同時に引退するという話も出ているが「自分とも相談しながら、ゆっくり決めて行きたいです。12月は連戦が続いたので、ゆっくりお正月は休みたいです」とポツリ。フジテレビでの仕事内容に関しては「仕事の内容は、まだ決まってなくて。自分としてはバラエティに行きたいと思っている。(RIZINじゃない?)フジテレビでは、RIZINはバラエティなんですよ、スポーツじゃなくて。周りからは、お前は営業だと言われてますけど。そこは、ウザくないように(笑)。営業として好かれるようにやって行きたいです」と最後までインパクトを残した。ちなみにこの試合の煽り映像では「ウザくていいのか?フジテレビ」という場内大爆笑の場面もあり、最初から最後まで楽しめる試合だった。取材・文 / どら増田写真 / 山内猛
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スポーツ 2019年01月14日 17時30分
自主トレで決まる?巨人・菅野は真のエースになれるのか
自主トレとは“チームの勢力図”を表すものでもあるようだ。「菅野(智之=29)がチームをまとめていくようですね」(スポーツ紙記者) 菅野は6億5000万円で契約更改を終え、日本人史上最多額を勝ち取った。実績が評価されてのことだが、その菅野に託された新たな課題が“派閥作り”でもあるようだ。 「どの球団もそうですが、この時期、ベテラン級の主力選手は後輩たちを引き連れて自主トレに出掛けます。ひと昔前、その自主トレグループの大きさがチーム内の勢力を表していました」(前出・同) 菅野のオフは短い。12月半ば、自主トレでハワイに向かっており、お供をしたのが後輩の宮国椋丞、桜井俊貴、中川皓太など。現地で阪神にFA移籍した西勇輝とも合流すると話していた。 「少し前の巨人では、投手陣は内海哲也のグループが最大で、野手では阿部慎之助が仕切っていました。その前は高橋由伸がまとめていました。菅野はその両方にかわいがられ、今では菅野と坂本勇人がまとめています」(前出・同) 若手が先輩選手に付いていくのは、技術的なアドバイスを受けられるからだ。声を掛けられた若手は「期待されているんだな」と喜ぶ。また、先輩のほうから伸び悩んでいる若手に「一緒に来い」と声を掛けることも少なくないそうだ。「何とかしてやろう」との思いからだが、驚いたのは、グループの親分たちのキップの良さ。プロ野球解説者にも確認したが、若手の渡航費や食事代、宿泊代、施設利用費、現地で雇うトレーナー代なども全て“親分の奢り”だという。自身の分を含めてだが、10人以上で海外に練習をするとなれば、その費用は1000万円近く掛かる。それを気前良く支払ってくれるのだから、後輩たちにすれば、「センパイ、付いて行きます!」となる。そうやって、主力選手は自身の派閥を拡大していくのだそうだ。 40代のプロ野球解説者がこう言う。 「近年では主力級の選手がワリカンで後輩たちの分を支払っています。ポジションが重複する後輩、同じ学校やグループ校の先輩後輩、出身地などで派閥が形成されていきます」 しかし、近年では違うパターンがここに加わった。侍ジャパンの影響だろう。他球団の選手とも一緒に自主トレをするようになった。年長のプロ野球解説者は「秘密漏洩」の懸念もしていたが、今のところ、そういった報告はない。選手がオトナなのだろう。 もっとも、なかにはベテランになってもチームをまとめるのができない者もいる。 「17−18年オフ、菅野は畠世周、桜井らの若手を連れて自主トレをしています。でも、彼らは活躍できませんでした。菅野は阿部、坂本らの野手組と合流して食事をした際、先輩たちに野球の質問をしようとしない若手を叱っていました」(チーム関係者) 菅野グループから“新戦力”が出ていない。宮國、桜井、中川らが一軍戦力として定着できなければ、菅野の指導力も問われそうだ。もっとも、菅野は現役選手であって、指導者ではない。だが、2億円の増額には「若手を牽引してほしい」の願いも込められていたのではないだろうか。内海、長野久義を他球団に流出させ、杉内俊哉も引退した。まとめ役が務まるベテランが少なくなった今、背番号18を新たに背負った菅野には、やらなければならないことが増えた。今年は後輩の成績も気にしなければならないようだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2019年01月14日 06時00分
独占直撃!新日本プロレス、メイ社長に“業界初”東京ドーム2連戦開催の真相を聞く!
新日本プロレスは4日の試合前に、今年前半の主要大会日程を発表した。 2.2&2.3北海きたえーる大会、2.11大阪府立体育会館大会、3.23&24アオーレ長岡大会、4.6アメリカ・ニューヨーク、マディソン・スクエア・ガーデン大会、4.20愛知県体育館大会、5.3&5.4福岡国際センター大会、6.5両国国技館大会、6.9大阪城ホール大会が決定。今年の『G1クライマックス29』はアメリカ・テキサス州ダラスのアメリカン・エアラインズ・センターで7.6に開幕する。G1の海外開催はもちろん史上初のことだ。 G1開幕戦の後、日本では7.13&7.14大田区総合体育館大会、7.15北海きたえーる大会があり、最後は昨年と同じく8.10、8.11、8.12日本武道館大会3連戦で締める。また8.31にはイギリス・ロンドンのザ・カッパーボックスに初進出。イギリスでの自主興行も新日本の長い歴史において初めてのことだ。さらに、来年の1.4東京ドーム大会、1.5後楽園ホール大会の開催が発表された。その途中に、映像が真っ暗になり… 「覚悟は出来ているか?」 という煽りが。その後に、2020年1.4&1.5に東京ドーム大会を2日連続で開催するとサプライズ発表されたのだ。これにはしばらくどよめきが止まらなかった。このとき、約4万人の観客に加えてCSや生配信で視聴していたファンがこれを一斉にツイッターで発信。しばらくトレンドで「東京ドーム2連戦」が1位となった。 昨年、木谷高明オーナーに話を聞いたとき「新国立競技場でやるなら東京ドーム2連戦をやったほうがインパクトがある」と話していたが、まさかこんなに早く実現するとは思わなかった。発表後、木谷オーナーに話を聞くと「あぁやるんだという感じ。僕なら怖くてできない(笑)」という。この発言を聞いて、これは昨年5月に新日本の代表取締役社長兼CEOに就任し改革に着手してきたハロルド・メイ社長が主導したに違いないと確信。大会終了後、メイ社長を直撃した。 メイ社長は「声援のすごさや動員を見ても新日本プロレスの復活が証明された大会だった」と今大会を総括。「これは全選手、社員の頑張りはもちろんなんですが、何よりプロレスを愛してくれるお客様が支えてくれたのが大きい」と続けた。 来年の東京ドーム2連戦に関しては「昨年の武道館3連戦の成功でイケるなと思ったのは事実」としながら「ダブルドームというのは、お客様の支えがなければできない。新日本プロレスはコンテンツが揃ってますから、新日本プロレスワールド(生配信サイト)やファンクラブの会員もすごく伸びていて、支えていただけるやり方をもっと強化することで、ファンのみなさんに恩返ししたいんですよ。やはり生で見ていただける機会を増やしていきたい」と続けた。 来年の日程については「1月4日が土曜日で、5日の日曜日も東京ドームでやれば、『行ってみようかな?』とか『4日は行けないけど5日なら行ける』という方もいらっしゃるでしょうし、地方からの遠征もしやすくなるんじゃないですか。僕は外国人なので、海外重視と思われがちなんですが(笑)。実際に今年はMSGやダラス、ロンドンでもやりますけど、日本のマーケットにはまだまだ伸びしろがあると思っているんです」とした。 リクエストが多い京セラドーム大阪など、東京ドーム以外のドーム球場に関しても「前はやっていたことなので、今後考えていく可能性は充分にあります。全てはここまで支えてくれたファンのみなさんへの恩返しなんですよね」と続けた。 メイ社長は、東京ドーム2連戦が「ファンへの恩返し」であると強調した。オランダ出身のメイ社長だが、タカラトミーを社長としてV字回復させたキレ者。しかし、本当に日本人と話しているかのような流暢な日本語を話し、ファンだけではなくマスコミとも積極的にコミュニケーションを取るので、好感度が高い。後楽園ホールなど可能な会場では、社長との写真撮影会が行われており、毎回長蛇の列ができている。ハロウィンが近くなると変装までして写真撮影に応じていた。社長と写真を撮ると特製のシールがプレゼントされる。ファンは毎回大喜びだ。 「僕は経営者として、常にどういうお客様がいらしているのかを把握しておきたい。あの撮影会は僕にとってもすごく必要なことで、いつもみなさんからエネルギーをいただいている。最近はお子さんのファンが増えてきてるなと感じてますね。ご家族で来られる方も増えてきた」と手応えを口にする。「きょう(1月4日)新日本プロレスが世界のトレンドで3時間1位だったんですよ。僕、スクショして保存しましたから(笑)。これはすごいこと。今の新日本プロレスは地上波向きだと思うので、またゴールデンタイムで放送してもらえるように、働きかけていきたいですね」 メイ社長が就任したとき、ファンやマスコミの間では疑問の声もあったが、メイ社長は自分からファンやマスコミと接し「新日本をさらに強化してくれる社長」として認められつつある。今回の東京ドーム2連戦決定で、そのイメージは盤石なものになったのではないだろうか。1年前には東京ドーム2連戦など考えられなかった。 あの木谷オーナーですら「私なら怖くてやらない」と言っていることを、メイ社長はビジネスマンの嗅覚で「イケる」と思ったという素晴らしいバイタリティの持ち主。デジタルだけではなく、アナログな一面も持ち合わせているのが強い。この日、IWGPヘビー級王座を奪還した棚橋弘至は「僕が何とかします!」と東京ドーム2連戦に向けて言い切った。東京ドーム2連戦には選手を露出する機会を増やす効果もあり、選手のモチベーションが上がるのは間違いない。 2020に向けて、今年の新日本プロレスの攻勢はさらに進むことだろう。取材・文 / どら増田写真 / 舩橋諄
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スポーツ 2019年01月13日 21時10分
アジア制覇を目指した22年前の秋 蘇る、サッカー日本代表の苦い記憶
今からおよそ22年前の1996年秋、日本は連覇を目指してアジアカップを戦っていた。場所はUAE(アラブ首長国連邦)。日本サッカーは世界への扉をこじ開けようともがき続け、未知の世界へと歩みを進めていたものの、その足取りは不安定なものだった。 2019年、同じ地にて行われているアジアの盟主を争う戦いに挑む日本代表。かつての戦いぶりを振り返るとともに、当時の日本サッカーの立ち位置を改めて見つめなおす。■最強と呼ばれた日本だったが… グループリーグ初戦のシリア戦では試合開始早々に先制点を許しビハインドのままゲームが進む。80分に相手のオウンゴールで1点を返し、試合終了間際にも放り込まれたボールをFW高木琢也がヘディングで押し込み、かろうじて初戦で勝ち点3を拾った。ウズベキスタンとの第2戦ではMF前園真聖の2ゴールを含む4点を奪い快勝。引き分けでも1位通過だった3戦目の中国戦もDF相馬直樹のゴールで勝利し、全勝で決勝トーナメント進出を決めた。 自国開催の1992年に続く連覇に向け、順調な滑り出しかと思われた日本代表だったが、先制を許したシリア戦では、攻撃バリエーションの乏しさが露呈する形に。エースとして期待されたカズが予想通りの厳しいマークで封じられるとなすすべがなく、名波、山口らが中盤から組み立てても堅い守りを崩すには至らなかった。長身の高木を狙い、徹底したロングボールの放り込みを繰り返し、相手の疲れが見えた最終盤にようやくゴールをこじ開けたものの、その先に向けて不安を抱かせるには十分な、単調な試合内容だった。 そして準々決勝のクウェート戦でその不安が形となってしまう。この試合でも前半、カウンターから失点を許し、追いかける展開に。早々に相手に守備を固められ、攻め手を失う。 さらに中東勢特有の身体能力に苦しみ、反対にカウンターを食らいたびたびゴールを脅かされる場面も。無得点のまま後半には追加点を奪われ万事休す。最後はDFの小村徳男や交代で入った城彰二も前線に並べ、ロングボールを送り込むもゴールを奪えず敗れた。当時、「アジア最強」との前評判だった日本代表はこれといったインパクトを残せず、あっさりと大会を去った。1996年UAE大会はアウェーでのもろさが浮き彫りになり、中東勢への苦手意識が植え付けられた大会として、サポーターの記憶に残った。■アウェーでの逆境を克服してこそ 2019年になった今年、同じUAEの地でアジアの覇権をかけた戦いが繰り広げられている。無論、現在のチームは経験、技術ともに当時と比較することはできない。代表選手の大半は海外のクラブチーム所属となり、すでにW杯を複数回経験している選手も多い。「ドーハの悲劇」からまだ間もなかった96年大会と比べれば、日本サッカーの変貌ぶりには目を見張るばかりだ。 もちろん、アジアでの戦い、特に中東を舞台とする真剣勝負というシチュエーションにおいてもさらなる成長の跡を残していかなければならない。森保体制となった昨年夏からチームは負けなしで今大会を迎えた。とはいえ、国内での試合のみでどこまで経験を積み上げることができたのだろうか。新年早々、日本から遠く離れたアラブの地でその完成度が試される。(佐藤文孝)
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スポーツ 2019年01月13日 17時30分
那須川天心はこれからも「強いヤツ」と闘い続ける!3.10大田区大会から最強再証明へ!
「負けにはならないけど、心には一生残る」 昨年の大晦日、フロイド・メイウェザーに1R2分19秒、3度目のダウンを喫してセコンドがタオルを投入し、TKO負けとなった“神童”那須川天心。この試合は、ボクシングルールのエキシビションマッチ(非公式試合)だったため、天心の不敗神話に“表向き”は傷がつかないが、天心の“心”には一生残る敗戦となってしまった。それはRIZIN側も天心も「これは真剣勝負」「エキシビションという言葉は逃げているようにしか思えない」と戦前、繰り返し強調していたからだ。 「お前は強いヤツとはやらなきゃダメだ」 これはTEPPEN GYMで父・那須川弘幸会長がよく話している言葉。今回のメイウェザー戦はまさに願ってもない「強いヤツ」との対戦だった。しかし、RIZINの榊原信行実行委員長が「我々の希望が通ったのは3割程度」「ファイトビジネスの中でのパワーバランスで、メイウェザープロモーションという巨大な力を持ったプロモーションに向き合うための力をもっとRIZINはつけるべき」と話していたように、RIZIN側は北米やカナダ、メキシコで放映することができなかった。ルールも当日、グローブハンディだけ合意させたが、メイウェザー側の条件を事実上、丸呑みせざるを得なかった。 さらに、前日に行われるはずだった公開計量も非公開だった。当日、両者の体重には10kg程度の差があったという。またメイウェザー側の理不尽な要求は試合直前まで続いていたようだ。「ホントに試合前から来るのか来ないのか分からないし、バンテージを巻き直しましたからね。そっちが遅れてるのにふざけんなって感じじゃじゃないですか」と嘆いた。 報道陣からは笑いが起こっていたが、その一部はテレビでも伝えられており、さすがに天心側もイラ立ちを隠せなかった様子。この状況下にありながら、ストレートを一発当てた天心は大したものだ。あのストレートは逆にメイウェザーの“心”に一生残るはずだ。ただ純粋に「強いヤツ」とやりたかった天心にとって、メイウェザーという“禁断の果実”はやっかいな相手だったと言えるだろう。 「また次も頑張れる気がしますし、もう怖いものはない」 「もっと強くなりたい」 「メイウェザー選手の技を盗めたかなと。やられたことは絶対忘れないんで、それを全部吸収して他の選手にやってやろうと思う」 試合直後は「イケると思っていたので、悔しかった」とリング上で号泣した20歳の青年は、時間が経ってインタビュールームに現れると、いつもの“神童”モードに戻り、前向きな発言をしていたのはさすが。天心は会見後、報道陣から拍手で見送られていた。 今年はキックボクサー最強を再証明すべく、かねてから開催を訴えてきたRIZINやRISEでのキックの世界トーナメントが、RISE3.10大田区総合体育館大会から開幕する。天心が参加する58kg級トーナメントには、天心の他に志朗、ロッタン・ジットムアンノン、スアキム・PKセンチャイムエタイジム(以上タイ)、フレッド“The Joker”コルデイロ(ポルトガル)、フェデリコ・ローマ(アルゼンチン)、タリソン・ゴメス・フェレイラ(ブラジル)の計7選手の参加が決定した。 残り1人は後日発表の予定だが、ロッタン、スアキム、フレッドは天心と対戦し、判定まで持ち込まれた難敵だ。特にロッタン戦は試合後欠場に追い込まれているだけに、天心にとっては決勝でロッタンを相手に“快勝”し、キック世界最強を再証明するとともに、やり残した“あの”カードについて踏み込みたいところ。 「天心なら何かをやってくれるはず」 そんな国民の思いを胸に、メイウェザー相手に“純粋”な気持ちで闘った天心は、完膚なきまでに敗れ去ったが、正直者がバカを見ることの美学を教えてくれた。2018年の大晦日、さいたまスーパーアリーナにカネの雨を降らせたのはメイウェザーではなく、日本の那須川天心という20歳の青年だということを我々は忘れてはいけない。天心が全盛期を迎えるのはまだまだ先のこと。自らが成長するために、これからも「強いヤツ」と闘い続けていく。取材・文 / どら増田写真 / 山内猛
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スポーツ 2019年01月13日 06時00分
“背水の陣”迫る横綱稀勢の里 初日で“注文相撲”もありでは?
13日に初日を迎える大相撲1月場所を前に、調整に汗を流す様子が連日伝えられている横綱稀勢の里。先の11月場所で「0勝5敗10休」という成績をマークしてしまったこともあり、今場所は昨年9月場所以来の“背水の陣”と位置付けられている。 どのような成績を以って“合格”とするのかは人によるだろうが、筆者は最低でも2ケタはクリアする必要があるのではと考えている。長らく不振から抜け出せていない昨今の状況を考えると、このあたりで成績をまとめないと周囲の納得は得られないだろう。 ただ、一口に2ケタといっても、その道のりは“茨の道”。現時点では同じく横綱の白鵬、鶴竜を筆頭に、対戦が組まれる上位陣は全て出場の流れ(注・同部屋の高安とは対戦しない)となっており、平幕上位にも昨年敗北を喫した栃煌山、逸ノ城、北勝富士などが顔を揃えている。ちょっとでも付け入る隙を見せれば、星取表は瞬く間に黒く染められてしまうことだろう。こうした実力者たちから星を積み重ね、自身の土俵人生を今後も継続させていくためには、とにもかくにも初日の取組が大きなカギとなる。もちろん、理想的な形で勝利を飾ることができるならば、それに越したことはないが、形に囚われ過ぎてズルズルと連敗を喫した先場所のことを考えると、批判覚悟で“注文相撲”を仕掛けるのも現実的な選択肢ではないかとも思う。 昨年11月12日の配信記事でも取り上げているが、稀勢の里は横綱として出場した7場所中5場所で初日に黒星を喫しており、その5場所は全て途中休場に追い込まれている。もし今場所も同じような流れとなってしまうと、「初日黒星→途中休場→引退」という最悪の流れが現実のものとなりかねない。 横綱が注文相撲に手を出せば、それなりの批判をファンから浴びることは避けられない。ただ、理想に殉じて身を引くことになれば、こうしたファンを見返すチャンスすら失われる。一生の恥より一時の恥、意地やプライドといったものは捨て去り、ずる賢く勝利を狙ってみてもいいのではないだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2019年01月12日 17時40分
“全国化”が議論の箱根駅伝 関東以外のレベルアップが先では?
毎年1月2日、3日の2日に渡って開催され、多くの注目を集めている箱根駅伝。改めて言うまでもないだろうが、今年は東海大学が46回目の出場で悲願の初優勝を成し遂げた。 正月の風物詩としてすっかり定着しているこの大会だが、その位置づけはあくまで関東学生陸上競技連盟(関東学連)が主催を務める“関東大会”。ただ、その人気は“全国大会”である全日本大学駅伝を大きく上回っている。こうした背景からか、最近では関東地区以外の大学にも門戸を開く“全国化”についての議論を目にすることも珍しくはなくなっている。 一部報道では、第100回記念大会での全国化が検討されているとも伝えられている箱根駅伝。もし全国の大学によって争われるようになれば、名実ともに日本一の大会となることは間違いないだろう。 ただ、今年で95回を数えた伝統ある大会のレギュレーション変更が、そう簡単に実現するとは思えない。出場枠の扱いや交通警備の見直しなど、クリアしなければならない問題は数多くあるだろう。 また、先に述べた全日本大学駅伝の結果を見てみると、近年は15チームが出場した関東勢がそのまま上位15位までを占めており、他地域の12チーム(選抜チーム含む)は全て16位以下に追いやられてしまっている。関東勢とそれ以外の実力差が顕著な現状を考えると、全国化に踏み切っても、蓋を開ければ結局“オール関東”となってしまう可能性の方が高いと言わざるを得ない。 そもそも、これまで関東学連とその所属校が大切に歴史を紡いできた由緒ある大会を、いきなり「人気だから全国化ね」というのも虫が良すぎる話である。本当に全国化を実現したいのならば、まずは他地域の大学の実力を底上げし、関東勢と遜色ない段階まで持っていくのが先ではないだろうか。 レベルアップした他地域の大学が全日本や出雲駅伝で好成績を出すようになれば、「箱根でも見たい」という声も大きくなるだろう。全国化へ動き出すのは、そこからでも全然遅くはないのではないだろうか。文 / 柴田雅人
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