スポーツ
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スポーツ 2019年06月03日 20時00分
那須川天心ドロップキック披露で三冠王!フジのCM判断基準について榊原委員長が謝罪
RIZIN『RIZIN.16』▽2日 兵庫・神戸ワールド記念ホール 観衆 8,107人 “神童”那須川天心が、関西初進出の総合格闘技イベントRIZINを見事に締めてみせた。 直前に対戦相手が敵前逃亡し、マーティン・ブランコ(アルゼンチン)に相手が変更されるアクシデントが起こった。天心の父である那須川弘幸氏によると天心陣営がブランコの映像を見たのは試合直前で、全く対策は立ててこなかったという。 試合は1R、天心がブランコの動きを見ながらプレッシャーをかける形で優位に立つと、2Rでブランコの右眉周辺をカットさせた。ほどなくして左フックから左ミドルが決まりダウンを奪う。天心は立ち上がったブランコに「盛り上がると思って出しました」とドロップキックをヒットさせると、コンビネーションからダウンを続けて奪い2R2分19秒KO勝ちを収め、ISKA世界フェザー級王座を獲得。RISEバンタム級、ISKAオリエンタルルール世界バンタム級に続いて三冠となった。 今回の試合はユニファイドルールで行われたが、ISKAは今後、5種類に分かれているルールをユニファイドルールに統一する方針とのこと。今後はRIZINのリングでユニファイドルールによる防衛戦が行われることになりそうだ。 今回が関西初上陸となった天心は、関西のファンの歓迎ムードがうれしかったようで「関西の格闘技が盛り上がっているのは分かりました」と目を輝かせた。RISE7.21エディオンアリーナ大阪大会で行われる世界トーナメント準決勝についても「モチベーションが上がってきた」という。このトーナメントを制した先には「世界進出」を見据えている。「日本で世界一と言ってても説得力がないですから。オファーがあれはどこでも!」と、日本のキックボクシングや格闘技を世界に広める気持ちに変わりはない。 RIZINの榊原信行実行委員長は「スケジュールが合えばウチは後押ししていきたい」とし、「天心のチャレンジにも期待したい」とキックボクシングにこだわらないスタイルの試合にも期待を寄せた。 今大会のテレビ中継は、休憩明けの3試合をフル尺で生中継し、他の試合は放送しないという新たなチャレンジを試みた。「実は今ネットで大炎上してるんです」と続けて、「実は2Rにブランコのカットでドクターチェックが入ったとき、CMに行ったらチェックが思ったより早く終わったため、最初のダウンを生中継でお見せできなかった。どこかでCMは入れなきゃいけないのですが、今後はこのようなことが起こらないように、フジテレビさんとも話していきたい。生中継を見ていた方には申し訳なかった」と謝罪した。 フジテレビとはドクターチェックなど、いくつかCMを入れるタイミングを事前に取り決めていたようだが、これは「地上波のスポーツ中継の命題」なのかもしれない。幸い試合後に天心が放送席に座って、自身の試合を振り返ることができただけでも良かったのではないだろうか。取材・文 / どら増田写真 / ©︎RIZIN FF
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スポーツ 2019年06月03日 17時40分
17連敗を阻止したヤクルトが、連敗脱出を喜んでばかりもいられないワケ
先月12日巨人戦での勝利を最後に、セ・リーグワーストタイ記録となる16連敗を喫していたヤクルト。今月2日DeNA戦を「5−2」で制し、ようやく負の連鎖に終止符を打った。 初回に大引啓次の3点タイムリー二塁打で先行したチームは、2回に塩見泰隆のタイムリー三塁打、3回にウラディミール・バレンティンの13号ソロでそれぞれ1点を加点。このリードを原樹理、デビッド・ハフ、石山泰稚、梅野雄吾のリレーで守り抜いた。 約3週間ぶりとなる勝利は大きな話題を呼び、ツイッタートレンドランキングには、関連ワードが複数ランクイン。また、ファンからも「やっと連敗止まった!最高に嬉しい!」、「連敗が長かった分喜びもひとしお」、「今日は久しぶりにスポーツニュースを見れる」といった喜びの声が多数寄せられた。 ただ、水を差すわけでは無いが、今回の連敗脱出をそう喜んでばかりはいられない事情もある。それには、前回16連敗を喫した1970年の“その後”が大いに関係している。 8月4日阪神戦から8月25日中日戦にかけて16連敗を喫した同年のヤクルトは、26日中日戦でサヨナラ勝利を収め連敗を脱出。しかし、翌日からシーズン最終戦までの46試合は「11勝32敗3分・勝率.256」と連敗からの巻き返しは果たせていない。 また、この間は9月14日広島戦から10月6日中日戦にかけて11連敗(1引き分け挟む)、10月8日中日戦から10月19日阪神戦にかけて9連敗と大型連敗も複数。一方、連勝は8月28日〜29日の3連勝(いずれも大洋戦/29日はダブルヘッダー)が精いっぱいだった。相次ぐ苦境に見舞われた結果、チームの借金はますます増加、最終的には、球団史上ワーストとなる借金59(33勝92敗5分・勝率.264)まで膨らんでいる。 この時以来のケースとなる今年のヤクルトは、4日日本ハム戦からセ・パ交流戦へ臨む。16連敗の影響を振り払うためには、「12勝6敗・勝率.667」で最高勝率に輝いた昨年のような成績が必要不可欠とも言えそうだが…文 / 柴田雅人
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スポーツ 2019年06月03日 17時00分
広島カープ快進撃 緒方監督が断行した「長野戦力外」采配
開幕から5カード連続で負け越した時点で、優勝の可能性は「ゼロ」だった緒方カープ。しかし、元号が改まると上昇気流に乗り、ついに首位に浮上した。勝因は色々ある。「外部補強よりも生え抜き」の原点回帰もその一つ。長野久義(34)は必要だったのか。 「レフトを西川龍馬、一塁をバティスタで守備陣形をほぼ固定できたことが大きい。センターを守っていた丸佳浩が抜けた守備面の穴は野間峻祥の成長で埋まりましたが、レフトのレギュラーを予定していた長野が守備でミスを連発してしまいました。守備での不安が打撃にも影響しています」(スポーツ紙記者) 長野はかつてゴールデングラブ賞も獲得した守備の名手だ。しかし、レフトが苦手という変な欠点を抱えていた。おまけにベテランのため、スロースターター。巨人時代から、打撃面で本来の当たりを取り戻すのに相当の時間を要していた。 そこで、緒方孝市監督(50)は決断した。序盤は長野を含め、バティスタ、松山竜平、坂倉将吾らを日替わりでレフトに併用していたが、24歳の西川に賭けたのである。 「監督就任1年目の’15年、やはり負けが込んでしまいました。当時の緒方監督は昼すぎに球場に来て、監督室にこもっていました」(球界関係者) 今回は1人で悩まなかった。4月30日の阪神戦に敗れた後、緒方監督は迎祐一郎、東出輝裕の両打撃コーチを呼び「打順」について話し合った。当然、話し合いは守備位置のことについても及んだ。 この時、一番を打つ田中広輔の不振も議題に上った。野間を新一番とするところまではスムーズだったが、問題はレフトだ。打撃優先ならバティスタ、経験値なら長野か松山。3人で話し合った結果、レフト西川、ファーストにバティスタという布陣が決まった。 「西川の打撃センスは丸にも引けを取りません。将来を嘱望される1人ですが守備難で、サードのレギュラーを取り損ねており、外野転向はチャンスでした」(前出・スポーツ紙記者) 西川に期待する声は確かに大きかったが、丸のFA流出にともなう人的補償が長野と発表されると、その話はいったん立ち消えとなった。ファームで打撃面での急成長が報告されていた捕手の坂倉に外野練習をさせた昨秋キャンプの時もそうだったが、それでも腐らずに、西川は必死にバットを降り続けた。 両打撃コーチが「4番の鈴木誠也の後を打つバッターが大切」と緒方監督に進言し、西川を推薦した。西川は2人の期待を裏切ってはならないと決意を新たにしたそうだ。 「バティスタを一塁に固定することで、チーム全体の守備難も解消されたようです。長野がレフトを守れない、代わりの選手も不慣れでさほど守備が巧くない。こういう状態を解消できたのが、5月快進撃の勝因です」(同) 西川は4番・鈴木誠也が四球で歩かされた後、打席に立つことも多い。走者のたまった場面であり、適時打が出れば、試合の主導権を握れる。しかし、単に主導権を握るためだけでなく、レギュラー獲得にもっとも苦労した若手を活躍させることで、チーム全体を活気付けようとした。 「選手たちも西川の努力を知っていましたからね。鈴木の後を打つ5番がチーム浮上のカギになると見られていました。長野ではなく、西川を抜擢していなければ、5月25日までの11連勝なんて躍進はありませんでした」(同) また、陽気なドミニカンのバティスタだが、普段はけっこう神経質だという。走者のいる場面で打つのは3番も同じだが、「主砲・鈴木の後」という“無言の圧”に潰されてしまわないように緒方監督が配慮し、「3番バティスタ、4番鈴木、5番西川」の新打順が編成されたのだ。ここでもやはり、外部補強よりも生え抜きだ。 「投手陣では床田寛樹がもっと評価されてもいいと思います。久々に出てきた生え抜きの左の先発投手です」(プロ野球解説者) 広島は先発、中継ぎともに好投手が揃っている。しかし、どういうわけか、これまで左の先発投手が出てこなかった。 「一昨年、床田は左ヒジにメスを入れています。本当は昨季終盤から先発が務まりそうと評価されていましたが、首脳陣は焦りませんでした。二軍で少しずつ投球イニング数を増やしていきました」(関係者) これも、育成の広島らしい愛情である。 「長野が周囲に漏らしていたんです。広島移籍が発表されたのは1月半ばでしたが、年末には巨人、広島両球団の間で合意していたと…。広島行きの準備をしながらの年越しでしたが、レフトの守備を甘く見ていたようです」(同) かつて、カープのレジェンドである鉄人・衣笠祥雄氏が生前、こんなことを言っていた。 他球団と比較するならば、読売ジャイアンツは「アスファルト」できちんと舗装されたチームで、広島は「土」だと。アスファルトで覆い固められてしまうと、地面の下から芽が出るような余地がない。ところが、土には新しい芽を育む可能性が潜んでいる――。 長野が真摯に「広島の人間」になろうとしているのは本当だ。だが、若い芽を次々に育んでいくという原点回帰を決めた緒方采配で覚醒した新戦力たちの快進撃は止まりそうにない。
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スポーツ 2019年06月03日 12時00分
張本氏のコメントに注目集まるも…韓国サッカーU-18の不祥事を『サンデーモーニング』が完全スルーで批判殺到
2日放送の『サンデーモーニング』(TBS系)「週刊御意見番」の内容に、一部視聴者から怒りの声が上がっている。 番組には、ロッテオリオンズ〜中日ドラゴンズ〜読売ジャイアンツ〜日本ハムファイターズを渡り歩き、中日ドラゴンズの監督・GMを務めた落合博満氏が登場。そして、張本勲氏は広島県廿日市で開催された「ドリームベースボール」参加のため、バーチャル出演となった。 そんな2日の放送で、一部視聴者が注目していたのが、中国成都で開催された国際サッカー男子-18「パンダカップ2019」の話題。 韓国・中国・タイ・ニュージランドが参加した同大会で、優勝した韓国の選手が受け取ったトロフィーの上に足を載せ踏みつける、排尿ポーズをするなど著しく非礼な態度を見せ、中国のサッカー関係者を激怒させ、優勝を取り消したのだ。この件について、張本氏がどのようなコメントを行うか、注目されていた。 その理由は、張本氏が2017年にアジア・チャンピオンズリーグ・浦和レッズ対済州戦で、済州の選手が浦和の選手を暴行し、乱闘に発展した件について、敗色濃厚だった済州選手の非礼な振る舞いに一切触れず、「浦和の選手の態度が悪かった」「扇動するようなガッツポーズが悪い」などと、関口宏とともに「浦和の選手が悪い」というような見方をして炎上したこと。韓国国内でも「済州が悪い」と報じられていたにもかかわらず、反日的な見方をした番組に、厳しい批判が浴びせられていた。 その件もあり、張本氏や関口が今回どのようなコメントをするのか注目されたが、結果はなんと「取り上げない」というまさかの取り扱い。これに「なぜ取り上げないのか」「擁護できないとスルーするの?」「報道しない自由が酷すぎる」と批判が噴出する。 それどころか、コーナー前の世界のプラスチックゴミを取り扱った話題では、手作りと思われるフリップの日本の位置が不自然な場所にあり、「竹島を韓国領としているのではないか?」「この番組は韓国を擁護したいのか?」と不満の声が上がった。 『サンデーモーニング』については、『御意見番』コーナーを含め、その報道姿勢が中立でなく、「反日的」「韓国寄り」との批判がある。そのような中で、韓国チームの不祥事を糾弾せず、取り上げもしないという姿勢は、「反日・韓国寄り」の印象をさらに強めることになった。
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スポーツ 2019年06月03日 11時40分
DeNA、女性ファン急増? 「YOKOHAMA GIRLS☆FESTIVAL」5年目初の勝ち越しで上昇気流!
横浜DeNAベイスターズは、5月31日から6月2日の3日間「YOKOHAMA GIRLS☆FESTIVAL2019」を開催した。2015年から始まり、今年で5年目となる女性ファンのためのイベント。今年のコンセプトは「野球であなたを笑顔にしたい!合言葉は“Make me Happy!!” 」。今年の女性ファン限定で配布されたスペシャルユニフォームのデザインは、淡いブルーと濃いブルーで波をイメージしたプルオーバータイプ。裾を折ったり、結んだりして着こなすおしゃれ女子も見られ、例年通り華やかなハマスタとなった。 この3日間は、女性ファン向けの企画が満載。球場内のコンコースには、羽の生えたバックで神里和毅と手をつないで見つめ合えたり、筒香嘉智とお散歩デートを楽しんだり、“ハマのプーさん”宮崎敏郎にはちみつをあげられるような写真が撮れる「インスタ映え」するパネルが用意され、この“Happy PHOTO SPOT”には、試合中でも長蛇の列ができていた。フードも缶バッジ付きの限定品が用意され、早々に売り切れ続出。グッズを買うと付いてくるカードも人気で、お目当ての選手のものとトレードしながら盛り上がるファンが、所々で見られた。 肝心な試合も金曜日は絶対エース・今永昇太が、スワローズ相手に7回無失点、11奪三振の快投を見せ3-2で勝利し、翌日もドラフト1位ルーキー・上茶谷大河がプロ入り初完封勝利を挙げ、打っては神里が4安打、3打点、2盗塁と活躍。7-0の快勝となった。3戦目こそ勝利を飾れなかったものの、2勝1敗となり、「ガルフェス」5年目にして初のカード勝ち越しを決めた。ヒーローインタビューでは、今永、上茶谷共に女性ファンに向け、「お肌の手入れをしましょう」と呼びかけ場内の爆笑を受けるなど、和やかな雰囲気に包まれた。 試合前には、NHK番組の人気キャラクター“チコちゃん”によるセレモニアルピッチが行われ、試合後もクイズ大会や、イベントアンバサダー“Happiness"メンバーによるライブ、山崎康晃、桑原将志、佐野恵太によるトークショーなど、連日日替わりで楽しい企画が満載の3日間だった。 今年の女性ファン比率は金曜日には60%を超え、平均57.7%で去年よりも更にUP。水曜まで最下位に沈んでいたチームを“勝利の女神”達のパワーで4位まで引き上げた。火曜日からは例年苦戦する交流戦が始まるが、「ガルフェス」をキッカケに上昇気流に乗りたいところだ。取材・文・写真 / 萩原孝弘
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スポーツ 2019年06月03日 11時30分
オリックス4連敗も『バファローズ高校』は大阪桐蔭高校吹奏楽部の好演もあり大成功!
オリックス 5-8 日本ハム(11回戦)※オリックスの3勝6敗2分け▽2日 京セラドーム大阪 観衆 24,416人 オリックスは2日、夏の高校野球甲子園大会をオマージュしたイベント試合『大阪代表バファローズ高校(初出場)』を初開催した。 京セラドーム大阪のコンコースには、オリックスの選手が高校時代に着用していたユニフォームが展示され、ウグイス嬢は実際に甲子園球場でアナウンスしていたOGを起用。スタメン発表時には、「君」づけのアナウンスとともに出身高校がアナウンスされ、高校時代の写真がビジョンに映し出された。「君」づけのアナウンスは、オリックスの選手のみ試合終了まで行う徹底ぶりだ。 試合前のメモリアルピッチには、高校野球芸人のかみじょうたけしが登板し、選手宣誓も行った、かみじょうは野外ステージBsStageでトークショーも行っており、かみじょうとは違う局の中継ゲストとして来場していた、オリックスファンで知られるお笑いコンビますだおかだの岡田圭右が飛び入りし、集まったファンは大喜び。かみじょうは中継でも、高校野球のマニアックな知識を惜しみなく披露している。 このイベントの目玉は、大阪桐蔭高校吹奏楽部とオリックス私設応援団による豪華なコラボレーション。大阪桐蔭高校吹奏楽部はグラウンドでパフォーマンスを披露した後、外野上段席へ。通常、京セラドームでは外野下段席を応援席として使っているが、楽器が大きいものもあることから、私設応援団もこの日は上段へ。試合開始から終了まで全力演奏で、オリックスの選手応援歌や、チャンステーマなどを演奏し続けた。5回と6回は大阪桐蔭高校吹奏楽部が高校野球の応援で使われる楽曲を披露し、高校野球ファンを喜ばせた。 関係者の話によると、今回のイベント出演に向けて、大阪桐蔭高校吹奏楽部は約30曲のレパートリーを練習したという。私設応援団のトランペット、笛、太鼓の音が加わることで、京セラドーム全体に迫力満点な演奏が響き渡ったのは言うまでもない。 そんな応援に感化されたのか、チームは8回に、杉本裕太郎、ロメロの連続ホームランで追い上げたが、3点差で敗れ、引き分けを挟んで4連敗。交流戦前最後の3連戦をひとつも勝てないまま、4日から京セラドームにDeNAを迎えて交流戦に突入する。 チームの勝利に結びつかなかったのは残念だが、帰路につくファンからは「きょうは来て良かった」という声が多数聞かれており、「大阪代表バファローズ高校(2回目)」にも期待したい。取材・文・写真 / どら増田
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スポーツ 2019年06月03日 10時30分
巨人・坂本の本塁打数が早くも昨年越え チーム初の記録も視野に?
巨人・坂本勇人が、本塁打量産体制に入っている。2日中日戦も2打席連続でアーチをかけ、これで今シーズンの本塁打数は19。2位(15本)に4本差をつけ、タイトル争いの先頭を快走中だ。 プロ4年目の2010年に自己最高の31本塁打をマークするも、それ以降は毎年20本前後の本数に留まっていた坂本。脇腹痛による離脱があった昨年(109試合出場)も、打率はキャリアハイ(.345)ながら本塁打は18本とほぼ例年通りだった。 しかし、冒頭で述べた通り、今シーズンは2日終了時点(51試合出場)で早くも昨年の本塁打数をクリア。また、好調なのは本塁打数だけではなく、打率(.340/3位)、打点(41打点/1位タイ)もリーグ上位の数字を叩き出している。 原辰徳監督のもと、2014年以来のリーグ優勝を目指している巨人。その悲願の達成に、円熟の時を迎えつつある30歳の活躍は今後も必要不可欠だ。 ここまでの坂本の本塁打ペースは1試合約「0.37」本。もちろん、今後の戦いの中でペースが落ちる可能性もあるが、仮にこのまま行くと、その数は40の大台を軽々突破する計算になる。 過去に40本塁打を達成したショートは、1985年の宇野勝(中日/41本)のみ。今シーズンの坂本が40本をクリアすれば、球界では34年ぶり2回目の偉業が現実のものとなる。 一方、所属チームである巨人に当てはめると、40本塁打クリアは史上初の出来事となる。坂本は入団から現在まで、チーム一筋の生え抜き右打者だが、過去にこの括りで、40本塁打をクリアした巨人の生え抜きはゼロ。長嶋茂雄や原辰徳といった右のスラッガーたちも、前者は最高39本(1968年)、後者は36本(1986年)と40本には届いていない。 「打率.350・7本塁打・15打点・35安打」で4月の月間MVPを受賞し、「打率.327・10本塁打・22打点・32安打」をマークした5月も候補選手に名を連ねるなど好調を長くキープしている坂本。以上に挙げた2つの記録も、十分に射程圏内といって差し支えはないだろう。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2019年06月02日 17時30分
負け越したのにトップ? 夏場所の「敢闘精神あふれる力士」アンケート
「12勝3敗」をマークした朝乃山が、平幕優勝を果たす結果となった大相撲夏場所(東京・両国国技館)。平成が終わり迎えた令和の大相撲は、意外な力士の躍進でスタートを切った。 一方、令和に入っても変わらずに実施された「敢闘精神あふれる力士」アンケートでも、予想外の力士が登場回数トップに輝いている。今回はその力士を含めたトップ3の面々を、3位から順に見ていきたい。■3位:朝乃山(西前頭8枚目/1位4回・2位0回・3位1回・合計5回) 冒頭の通り土俵上では見事な活躍ぶりだった朝乃山だが、アンケートでは頂点に立つことはできず。初日から中日までの登場回数はわずか1回と、前半は特に票が伸び悩んでいた。ただ、1位としての登場回数に限ると幕内部門でトップの数字となっている。■2位:阿炎(西前頭4枚目/1位0回・2位4回・3位2回・合計6回) その朝乃山を僅差でかわし2位にランクインしたのは、「10勝5敗」で敢闘賞を獲得した阿炎。1位での登場回数は0回に終わったものの、2位での登場回数で全体トップの数字となり、これをカバーしている。■1位:炎鵬(西前頭14枚目/1位2回・2位2回・3位3回・合計7回) 今場所新入幕を果たした炎鵬が、並み居る“先輩”たちを押しのけいきなり登場回数トップを獲得。「7勝8敗」と負け越した力士が、アンケートで頂点に立つのは極めて異例。また、千秋楽では敗戦を喫したにもかかわらず、竜電、阿炎に次ぐ3位に入っているという点も興味深い。 炎鵬は先場所登場回数7回(1位7回)を記録し、十両部門でトップを獲得している。今回予想外の“トップ当選”を果たしたのは、既に人気がある程度確立されていることも関係しているのかもしれない。 トップ3にランクインした力士が、全て平幕力士という結果となった夏場所のアンケート。横綱・大関陣に休場、不振が目立った分、ファンは活きのいい若手力士たちに投票先を求めたということが浮き彫りとなっている。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2019年06月02日 11時30分
斎藤佑樹に教えてやりたい「メジャーリーグのオープナー第2章」
2019年、奇策・オープナーは第2章に突入した。救援タイプの投手を先発マウンドに送り、打者一巡をメドに交代。その後、本来の先発投手が出てきて…。昨季、メジャーリーグのタンパベイ・レイズが人材難を逆手に取った変則的な投手継投策、オープナーが話題となった。 「レイズは資金力がある球団ではありません。メジャーリーグは通常、5人の先発投手を中4日で回します。力のある先発投手を5人そろえられなかったため、救援タイプの投手を先発させたんです。先発投手も序盤戦に失点する傾向があるので、初回を救援投手でゼロに抑えてもらえば、試合の主導権を握ることもできます」(米国人ライター) レイズはこの戦略で90勝72敗と好成績を残した。模倣する米他球団も現れたほどだ。 「今季序盤、日本ハムも模倣し、斎藤佑樹、加藤貴之にオープナーを任せましたが、チームを活気づけるまでには至りませんでした」(プロ野球解説者) オープナーに対し、日本の各球団は“様子見”といったところ。しかし、レイズはこのオープナーに関する“研究”を進めていた。今季もこの継投策で順調に勝ち星を重ねており、日本球界もオープナーに適した救援投手の見極め方が分かり次第、導入するのではないだろうか。 「昨季、オープナーで快進撃を見せましたが、レイズの投手陣は批判的でした。投手、ブルペン担当のコーチが説得したんです。彼らがようやく前向きになれたころには、シーズンが終了していました」(前出・同) 2019年もオープナーの作戦を用いている。しかし、昨季と異なる点がいくつかある。オープナーを託せるタイプとそうではないタイプに救援投手を分けたのだ。 「オープナーを任されることが最も多いのは、ライン・スタネックという右投手です。彼は昨季、最初のオープナーを任されたピッチャーでもあります」(特派記者) スタネックは今季、すでに10回以上もオープナーを任されている。聞けば、このスタネックは最速160キロを誇る速球派だが、過去にさほど好成績は残していない。オープナーを託されてから注目されるようになったと言っていい。 「今季の防御率を見ても分かる通り、オープナーの時は1点台、本職のリリーフ、つまり、試合後半で出てきたときは4点台。スタネックは速球で押していくタイプですが、ホームランを献上することも多く、そのためにリリーバーとしての評価が高くなかったんです」(前出・米国人ライター) スタネックがオープナーで打者一巡に投げた後、登板することが多かったのが新人やメジャーでの経験が少ない投手。新人や経験が浅い先発しかいないところに“資金難”のチーム事情が表れている。オープナーはこうしたイマイチな先発投手を生かす作戦でもあるのだが、今季はその役目を、三振を狙いに行けるリリーバーに制限しつつある。 「2番手で投げる本来の先発投手とは真逆なタイプとも解釈できます」(前出・同) また、レイズはフロントでデータ分析担当だった人物に「プロセス アンド アナリティクスコーチ」の肩書を与え、今季からベンチ入りさせている。打撃、投手、バッテリーなどのコーチはいるものの、「ナンダ、それ!?」と聞きたくなるような肩書だ。他チームにそんなコーチはいない。ベンチ内でデータ分析を即座に行い、監督に分析結果を提供しているそうだ。 「日本ハムがオープナーで斎藤佑樹をテストしましたが、結果に結びつきませんでした。レイズは三振が狙えるタイプにオープナー役を限定していますが、斎藤はそのタイプではありません」(前出・プロ野球解説者) レイズのチーム事情では、「オープナー=三振狙い」。本来の先発投手と真逆のタイプに限定すべきという、ひとつの仮説ができつつあるようだ。スポーツは感情が大きく左右するもの。数字が全てではないが、日本のプロ野球チームもオープナーを模倣するならば、レイズのように2番手で投げる本来の先発投手のことを考えた人選にしなければならないだろう。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2019年06月02日 07時00分
“トランプ場所”は、まさに「切腹もの」 主役不在に「世紀の誤審」で協会幹部真っ青!
来日したアメリカのトランプ大統領も、さぞかしガッカリしたに違いない。 不手際だけが目立った夏場所(東京・両国国技館)は5月26日、平幕で三役の経験すらない朝乃山(25=高砂部屋)の初優勝で幕を閉じた。 令和初めての場所。しかも、国賓として来日したトランプ大統領が両国国技館で千秋楽の相撲を観戦し、優勝者には土俵に上がって自らアメリカから持参した高さ137センチ、30キロ余りもある「アメリカ合衆国大統領杯」をプレゼントするとあって、場所前から大盛り上がりだった。 ところが、いざ幕を開けてみると、先場所の覇者である横綱白鵬は春場所で痛めた右上腕部の筋断裂で全休。代わって期待された新大関の貴景勝も4日目の御嶽海戦で右ひざを痛め、全治3週間と診断されて翌日から休場。3日後に再出場したものの、たった1日でまたまた休場するという後味の悪さを見せた。 「頭一つ抜けていた目玉の2人がいなくなったのだから、あとはドングリの背比べ。案の定、一人横綱の鶴竜は頼りにならないし、盛り上げなくてはいけない豪栄道、高安の2大関も6日目の時点で揃って3勝3敗。中盤には、『トランプさんに見せる相撲がない』と協会関係者は慌てふためいていました」(担当記者) これに拍車をかけたのが、審判委員の再三にわたる不手際だ。 その最たるものが13日目の栃ノ心対朝乃山戦で露呈した。 土俵際、栃ノ心のすくい投げが決まり、軍配も栃ノ心に上がったが、土俵際で回り込んだ時に栃ノ心のかかとが俵を割っていたのではと物言いがつき、6分あまりも土俵上でスッタモンダした揚げ句、朝乃山の勝ちにひっくり返ったのだ。 「あれはヒドい誤審でした。阿武松審判部長(元関脇益荒雄)は場内説明で何度ももたつくし、協会内には『審判部長失格』という声しきりです。朝乃山優勝の最大の功労者は阿武松部長ですよ」(協会関係者) おかげで14日目には早々に優勝が決定。厳戒態勢の中、トランプ大統領がやってきた千秋楽は味噌の入っていない味噌汁みたいな、気の抜けた取り組みばかりとなった。「相撲をよく知らないトランプ大統領だから笑顔で帰って行ったものの、これが相撲通のシラク元仏大統領だったら…」(同) 世が世なら八角理事長は切腹ものだった。
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鯉太郎の釣りバカ日誌・真鯛
2010年06月04日 14時00分
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2010年06月04日 13時00分
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2010年06月04日 11時30分
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「もっと走れ!」ロッキーズが松井稼の即獲得を決めた理由
2010年05月31日 13時00分
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スポーツ
日本球界は平成の姨捨山
2010年05月29日 17時00分
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RL風 日本代表よ! こんなシステムはいかがでしょうか?
2010年05月29日 13時30分
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球界地獄耳・関本四十四の巨人軍、ダッグアウト秘話(8)
2010年05月29日 12時30分
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辞任表明の高田監督に早くもラブコールが…
2010年05月29日 10時00分
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サッカー日本代表サポーターに告ぐ!
2010年05月28日 18時30分