スポーツ
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スポーツ 2019年06月05日 11時30分
「さすがに笑うしかない」巨人・高木の“悪運”にファンが困惑
敗色濃厚から一転、まさかの展開が待ち受けていた。 敵地・楽天生命パークで行われた4日楽天戦に「3−2」で勝利し、交流戦白星スタートを切った巨人。その試合の8回に登板した高木京介が、ファンから予期せぬ注目を集めている。 「1−1」の場面でマウンドに上がった高木は、先頭の茂木栄五郎を二ゴロ、続く今江年晶を空振り三振で抑え、すんなりと2アウトを奪取。最終回での勝ち越しに向け、このままいい流れを作っていくかと思われた。 しかし、直後に迎えた浅村栄斗に5球目のチェンジアップを捉えられると、これが左翼席に飛び込む14号ソロに。痛恨の失点を喫したところで原辰徳監督は田原誠次の名前をコールし、高木は無念の降板を強いられた。 このまま敗れると、デビュー以来継続させている連続無敗記録(159試合/プロ野球記録)が途絶えるところだった高木。ただ、土壇場の9回にクリスチャン・ビヤヌエバが7号2ランを放ったことによりチームは逆転。これにより高木の黒星も消滅し、逆に160試合へと無敗記録を伸ばすこととなった。 記録ストップの危機から、思わぬ“延命”に成功した形となった高木。これを受けたファンからは、「チームが勝ったのは嬉しいけど、そんな都合のいい展開ある?」、「悪運強すぎてさすがに笑うしかない」、「何か持っているとしか思えない」といった困惑の声が多数寄せられている。 一方、中には「賭博で1敗してるから厳密には不敗神話ではない説」、「賭博以外では絶対に負けない男」、「これだけ運がよかったらそりゃギャンブルもしたくなるわな」といったコメントも。高木が過去に野球賭博に手を出していたという事実は広く知られているが、これを元に際どい“大喜利”に興じるファンも少なからず見受けられた。 良くも悪くも、運の強さがクローズアップされた高木。試合後の報道では特に記録に対する言及はしていないが、この調子ならば当分無敗記録が途絶えることもないのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2019年06月04日 22時30分
プロレスラー世界遺産 伝説のチャンピオンから未知なる強豪まで── 「ラッシャー木村」金網からマイクまで “塞翁が馬”のプロレス人生
ラッシャー木村と聞いてイメージするのは金網デスマッチか、はぐれ国際軍団としての悪党ぶりか、はたまたファミリー軍団か。 いずれも毛色の異なる役割ながら、すべて自然にこなしたことは、人間性も含めたプロレスラーとしての能力の高さを証明していると言えよう。※ ※ ※“人間万事塞翁が馬”という言葉がある。中国の故事にちなんだもので、大意としては「幸運が不運につながることもあれば、その逆もしかり。何事につけても一喜一憂せず、自然の流れに身を任せるべし」ということになろう。 ラッシャー木村のプロレス人生は、まさに“塞翁が馬”を地で行くものであった。少年時代からプロレスラーを志望していた木村だが、高校を中退して大相撲の宮城野部屋に入門。稽古を見学に行った際に親方から誘いを受けたことがきっかけで、木村本人は「ちゃんこをごちそうになった手前、断れなかった」と当時を振り返っている。 期待の若手として幕下まで昇進したものの「十両に上がったら辞められなくなる」と廃業を決意。1964年、日本プロレスに入門する。 24歳にして念願のプロレスラーとなった木村だが、デビューから2年後の1966年、付き人をしていた豊登が東京プロレスを旗揚げしたのに付き添うかたちで日プロを離脱。翌年、東プロが崩壊すると吉原功社長の誘いを受けて、旗揚げ間もない国際プロレスに移籍することになる。 「誘われたと言うと聞こえはいいが、実際は選手が余剰気味だった日プロ側が受入れを拒んだという面もあったようです」(スポーツ紙記者) 国プロではグレート草津やサンダー杉山、ストロング小林らに次ぐ格付けとされるが、海外武者修行を経て凱旋帰国した1970年10月、大阪府立体育館において覆面レスラーのドクター・デス(のちにジャンボ鶴田の国内デビュー戦で相手を務めたムース・モロウスキーが正体)と、日本初となる金網デスマッチで闘ったことが転機となる。 木村の額から血が流れ落ちる凄惨な試合内容は、この頃に国プロを放映していたTBSが「二度と金網戦は放送しない」と断じたほどであった。しかし、事前の告知が少なかったためにテレビ中継を見逃したファンも多く、それがかえって評判を呼ぶ。 これを受けて同年12月、東京・台東体育館において“狂牛”オックス・ベーカーとの金網戦が組まれることとなった。長らく中堅に甘んじてきた木村がようやく日の目を見た格好だが、その試合で木村はベーカーの椅子攻撃により左足を複雑骨折。試合はなんとか勝利で終えたものの、入院生活を余儀なくされた。 だが、話題性に乏しかった国プロにおいて長期療養できる余裕はなく、わずか3カ月後にはギプスで故障箇所を固めて金網戦に復帰。 「このときの無理がたたって、以後、木村は左足の踏ん張りが利かなくなったようです」(同) かのルー・テーズが(国プロ参戦時のリップサービスもあっただろうが)「レスリングと相撲をマスターしている木村はジャイアント馬場やアントニオ猪木よりも強い」と語ったように、実は関節技やグラウンド技術にも長けていたというから、左足の故障がなければまた違ったレスラー人生となっていたかもしれない。★故障を押しての金網デスマッチ 動きが限られたことでデスマッチに専念せざるを得なくなった木村だが、金網戦では無敗の偉業を打ち立て“金網の鬼”の異名を取るまでになった。 1981年に国プロが崩壊すると、木村はアニマル浜口、寺西勇と「国際軍団」を結成して、新日本プロレスに乗り込むこととなる。 ただし、これも木村が望んだわけではなく、国プロ倒産前に企画されていた新日との対抗戦実現のため、吉原社長に義理立てしたものであった。 初登場時の「こんばんは」のあいさつは新日ファンの失笑を買ったが、後年、全日本プロレスでのマイクパフォーマンスにつながったことを思えば、これも“塞翁が馬”の一例と言えよう。 新日においては猪木との1対3変則マッチなど屈辱的なマッチメークをされたものの、悪名とはいえ知名度は格段にアップ。旧UWF設立時には新間寿氏からエース格として招かれる。「当初は猪木が移籍して、新たにテレビ局からカネをせしめようという計画でした。そこで遺恨再燃を狙ったわけです」(同) テレビ局獲得に失敗して新間氏が離れると、木村はUWFに居場所がなくなり全日へ移籍。その人柄を馬場に認められて“義兄弟コンビ” を結成すると、また新たな人気を獲得する。 馬場亡き後、三沢光晴からプロレスリング・ノアの旗揚げメンバーに迎えられると、一線を引いた後も終身名誉選手会長として遇されたのであった。ラッシャー木村***************************************PROFILE●1941年6月30日〜2010年5月24日(68歳没)。北海道中川郡出身。身長185㎝、体重125㎏。得意技/クロス・チョップ、ブルドッキング・ヘッドロック。文・脇本深八(元スポーツ紙記者)
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スポーツ 2019年06月04日 22時30分
新日本6.5両国大会メインは鷹木信悟対オスプレイのBOSJ決勝戦!全カード決定!
新日本プロレスは4日、『ベスト・オブ・ザ・スーパーJr.26(BOSJ)』最終戦(6.5東京・両国国技館)の全対戦カードを発表した。 メインイベントは連日各地で激闘を繰り広げたBOSJ優勝決定戦だ。 Aブロック代表は9戦全勝の鷹木信悟。昨年10月の両国大会でロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンに加入以降、一度もフォール、ギブアップで負けていない。今シリーズでも快進撃を見せた。ジュニア離れしたパワー、そして15年のキャリアに裏打ちされた試合運びで他を寄せ付けず、念願の両国のメインを勝ち取った。このまま全勝優勝し、IWGPジュニアヘビー級王座に挑戦したいところ。 Bブロック代表のオスプレイは持ち前の空中技をベースに好勝負を連発し、7勝2敗で公式戦を1位通過。2位に6勝3敗で4人が並ぶ大混戦となったが、最後に田口隆祐を破り、執念で勝ち抜いた。今年は1.4東京ドーム大会で飯伏幸太からNEVER無差別級王座を奪取したのを皮切りに、『NEW JAPAN CUP』参戦などヘビー級戦線でも結果を残したオスプレイ。2016年以来の2度目の優勝を狙う。 3日の岡山・ジップアリーナ岡山大会でオスプレイが優勝決定戦進出を決めた直後、両者は対峙。鷹木はオスプレイを称えつつも「今のオレ、誰にも負ける気がしねえ!お前の自信満々な鼻っ柱をへし折ってやる!」と宣戦布告すると、オスプレイも「アイ・ラブ・ニュージャパンプロレス。オレこそがお前を最初に倒す男だ。オレがドラゴンを成敗する!」と挑発合戦を繰り広げた。BOSJ初となる両国での優勝決定戦に向けて、ジュニアの枠を超えたまさに『スーパーJr.』が見られるのは間違いない。 セミファイナルでは、王者のジュース・ロビンソンに、ジョン・モクスリー(元ディーン・アンブローズ)が挑戦するIWGP USヘビー級選手権がラインナップされた。WWEのトップスーパースターが離脱後、AEWと契約したことに世界のファンは驚いたが、新日本参戦はさらなる驚きを与えた。関係者の話によると世界の大物の参戦が決まり、両国大会のチケットの売れ行きも一気に伸びたという。2階席は完売。1階のマス席も残りわずかだ。セミ前では、棚橋弘至が因縁のジェイ・ホワイト相手に復帰する。両者とも9日に開催される大阪城ホール大会のカードは決まっていない。 6.9大阪城大会でクリス・ジェリコの挑戦を受けるIWGPヘビー級王者、オカダ・カズチカはロッキー・ロメロとのタッグで、ブロディ・キング&マーティー・スカルと対戦。6.9大阪城大会で対戦が決まっている飯伏と内藤哲也、タイチと石井智宏もそれぞれユニットでチームを編成し、飯伏・内藤は8人タッグ、タイチ・石井は10人タッグで激突する。CHAOS&本隊連合のメンバーには獣神サンダー・ライガーが名を連ねており、鈴木軍としてタイチと組む鈴木みのるとの絡みにも注目だ。 第2試合では、田口隆祐&SHO&YOH対石森太二&エル・ファンタズモ&ロビー・イーグルス、第1試合は、ドラゴン・リー&ティタン&海野翔太対バンディ―ド&ジョナサン・グレシャム&成田蓮のBOSJスペシャルタッグマッチがラインナップされた。ファンタズモとイーグルスは関係にヒビが入っているだけにスムーズにいくのだろうか。 新日本にとって今年初の両国大会は激闘必至である。取材・文・写真 / どら増田
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スポーツ 2019年06月04日 17時40分
過去14シーズンで5回 交流戦期間中に頻発する監督交代劇
本日4日から、戦いの火ぶたが切って落とされるプロ野球交流戦。初年度となった2005年から、今年で15年目の節目を迎えた。 交流戦の歴史の中では、パ・リーグがセ・リーグを圧倒するいわゆる「セ低パ高」を筆頭に、様々なトピックが誕生している。過去に5回勃発している「監督の途中交代」もその一つだ。今回はこれまでに起きた交代劇を、交流戦開幕を前に改めて振り返っていきたい。 初めての事例となったのは、2008年オリックスのテリー・コリンズ。5月21日阪神戦後に辞意を表明し、一軍ヘッド兼内野守備・走塁コーチの大石大二郎が急きょ代行を務めた。なお、8月1日に正監督となった大石は、最終的にチームを2位まで浮上させている。 次に交代劇が起こったのは、2010年ヤクルト。それまでは高田繁が指揮を執っていたが、チームが交流戦に入って9連敗したことも影響し辞任。後任を務めたのは、現在第2次政権の真っただ中にいる小川淳司だった。 これ以降は、しばらく交流戦期間中の監督交代は無かったが、4年後の2014年からは、2年連続で政権交代が勃発。2014年は埼玉西武の伊原春樹(6月4日DeNA戦後/後任は田辺徳雄)、2015年はオリックスの森脇浩司(6月2日巨人戦後/後任は福良淳一)がそれぞれ休養し、前者は6月27日、後者は8月31日をもって正式に退任となった。 そして、直近の例となるのが昨年の楽天。同年は2016年に監督に就任した梨田昌孝の3年目のシーズンだったが、開幕からチームは低空飛行。結局、6月16日阪神戦後に無念の辞任となり、現在の監督である平石洋介がそのバトンを受け継いでいる。 以上の事例を踏まえると、交流戦期間中に監督交代が起こる可能性は約「35.7%」と決して低くはない。先日セ・リーグワーストタイの16連敗を喫したヤクルトの小川監督などは、場合によっては決断を迫られる可能性も否定できないだろう。 チームの成績のみならず、体制にまで大きく影響を及ぼす交流戦。全108試合の中で、各球団の情勢はどのように推移することになるだろうか。(文中・一部敬称略)文 / 柴田雅人
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スポーツ 2019年06月04日 17時30分
選手会主張の「現役ドラフト」で巨人が骨抜きにされる?
この新制度の導入は、ほぼ間違いないだろう。しかし、「対象選手」は“日本流”に拡大されそうだ。 6月3日、日本野球機構(NPB)の理事会と12球団代表者による実行委員会が開かれた。主テーマは来シーズンの日程。東京五輪の影響でペナントレースが変則日程となるため、開幕戦は例年よりも1週間ほど早い3月20日に設定された。すでに決定していたこの日程に対し、一部から「2月1日のキャンプインも前倒しする必要があるのではないか」と提案されたのだ。 「結論としては、現状のまま2月1日のキャンプインと決まりました。先に行われたNPBとプロ野球選手会の事務折衝の内容についても、改めて報告されています。会議の主テーマは日程問題ですが、本当は、出席者は選手会との折衝内容を確認することに重点を置いていたようですね」(ベテラン記者) その事務折衝は、5月20日に終わった。一部報道にもある通り、選手会は出場機会の少ない選手を対象とした「現役ドラフト」の導入を提案している。 同26日、選手会は改めて現役ドラフトについて説明している。出場機会に恵まれないプロ選手の移籍を促進しようと、ある一定の基準を決めて、一軍出場の試合登録日数がそれに満たない選手を対象にした“新・ドラフト会議”を行う。指名後は金銭トレードの手続きをし、移籍となる――。いくつかの海外プロ組織ではすでにこの制度が導入されている。メジャーリーグでは、「ルール5ドラフト」と呼ばれている。メジャーリーグの試合出場が可能な40人枠に入っていない選手が対象となり、加えて、契約したときに19歳以上だった選手は4年、18歳以下は5年が経っているとの条件が定められている。 「獲得したら、次年度のシーズンは、必ずシーズンを通じて、ベンチ入り登録の25人の中に入れなければならないと決められています。できなかった場合は、旧在籍チームに返す約束になっています。ジョシュ・ハミルトン、ヨハン・サンタナのように、このドラフトでチャンスをつかみ、のちにリーグを代表する選手に成長したケースもあります。でも、大半は試合に出るのがやっと…」(米国人ライター) 選手会は、このメジャーリーグ式のルール5ドラフトをイメージしているそうだ。コーチ経験を持つプロ野球解説者がこう言う。 「選手が移籍することで活躍の場、出場機会が増えるのは良いことだと思います。とはいえ、若手選手が移籍先で活躍すると、旧在籍チームでは現場批判が起こります。選手会は交換トレードをもっと増やしていくべきとも提案していましたが、その方が経営陣も歩み寄れると思います」 旧在籍球団への批判を懸念する声は少なくなかった。三軍制のソフトバンク、巨人は特に標的とされるだろう。しかし、こんな意見も聞かれた。「若手選手でなければ、ダメなのか」――。 「出場機会を奪われたベテランも対象に入るのなら、旧在籍チームへの批判も出にくい。ベテランが必要とされ、移籍チームのために尽くし、中堅・若手にこれまで学んできたものを教えるのなら、その方が球界全体のイメージアップにもなります」(関係者) リストラからはい上がるストーリーは日本人が好むもの。若手ばかりではなく、全ての年代にチャンスを広げるのならば、経営陣も前向きになれるだろう。NPBは今回の選手会の提案に対し、明確な回答をしていない。 「選手会と対立すると、今秋のプレミア12、東京五輪、次回WBC大会の選手派遣にも影響してくる。穏便に解決したいというのも、経営サイドのホンネです」(前出・同) 日本式のルール5ドラフトが確立される可能性は高い。
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スポーツ 2019年06月04日 17時00分
球界摩擦勃発へ ソフトバンクが米ドラフト1位候補闇討ち強奪
トランプ米大統領が来日する中、今年6月のMLBドラフト会議で上位指名が確実視される大物新人投手がソフトバンク・ホークスに強奪され“球界摩擦”が発覚した。昨年、MLBのドラフト会議でブレーブスから1巡目指名(全体の8番目)を受けた最速158キロ(98マイル)右腕、カーター・スチュワート投手(19)と契約に合意したとMLB公式サイトが伝えたのだ。 「スチュワート投手は昨年、ブレーブスから契約金450万ドル(約4億9500万円)を提示されたが、身体検査で右手首に異常が見つかり200万ドル(約2億2000万円)に減額。これで交渉が決裂し、スチュワート投手は大物代理人のスコット・ボラス氏と契約し、東フロリダ州立短大に進学して今回のドラフトに備えていた」(スポーツ紙デスク) そこに割って入ったのが、負傷者が続出し、急な戦力補強を迫られていたソフトバンク。かつて松坂大輔や田中将大を手がけたボラス氏の売り込みに乗り、ブレーブスが当初提示した条件に近い6年総額700万ドル(約7億7000万円)で獲得に漕ぎ着けたのだ。 まだプロで1球も投げていない新人にこれだけの巨額を投じるのは、確かにリスクがある。しかし、孫正義オーナーには、したたかな計算もあるという。 「日本のプロ野球界でトップ選手に育て、ポスティング・システムを使ってメジャーに売り付けるのです。そうすれば20億円の譲渡金が入り、十分に商売として成り立ちます。この間、ソフトバンクの戦力にもなり、一石二鳥。『第二のスチュワートを物色している』という怪情報も飛び交っています」(同) ここで問題になるのが、日米の新人選手獲得の不均衡だ。日本の球団がアメリカのアマチュア選手を獲得することに、ルール上の縛りはない。 だが、日本には、2008年にドラフト1位指名候補の田澤純一投手が日本球界入りを拒んでMLB入りした際、「日本球界を経ずにMLB入りした選手は、日本に戻っても高卒選手は3年間、大卒・社会人は2年間、日本の球団と契約できない」という通称“田澤ルール”が存在する。「この不均衡に目くじらを立てているのが、“アメリカ・ナンバー1主義”を掲げ、貿易摩擦の解消に躍起になっているトランプ大統領です。アメリカの優秀な若者が日本でプレーできるのに、日本人選手がメジャーでプレーすると、帰国時に条件が加えられる。これでは日米の経済に悪影響を与えかねないという。たかがベースボールとはいえ時期が時期だけに、関係者は不均衡の是正を迫られているのです」(在米ライター) この“田澤ルール”さえなくなれば、高校卒業後に即メジャー入りを目指した菊池や大谷のような選手が多く出現するはず。楽しみは増えるが、同時にMLBに日本のトップアマチュア選手を総ざらいされる危険性も併せ持つ。 今回のソフトバンクの英断は快挙だが、日本球界存続の危機でもある。
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スポーツ 2019年06月04日 14時40分
【訃報】全日本プロレス青木篤志選手が急逝 世界ジュニアヘビー級の新王者になったばかり
ショッキングなニュースが飛び込んできた。全日本プロレスの青木篤志選手が3日夜、交通事故に遭い東京都内の病院に搬送されたが、死亡したことがわかった。4日、所属団体の全日本プロレスが発表した。通夜、告別式は未定とのこと。 ジュニアヘビー級選手として活躍した青木選手は、自衛隊から2005年にプロレスリング・ノアに入団。2009年には新日本プロレスの『ベスト・オブ・ザ・スーパーJr.』にノアを代表して参戦し、ベスト4に入る快挙を見せている。シリーズ中に三沢光晴さんが亡くなるという悲しみとも戦いながらの健闘劇だった。新日本は青木選手のファイトスタイルを気に入っており、ノアと交流している際には度々参戦していた。2010年には丸藤正道と組んでGHCジュニアヘビー級タッグ王座を獲得。2012年末に秋山準らとともにノアを退団。全日本に参戦し、その後入団している。今年5月20日に世界ジュニアヘビー級王座になったばかり。今月18日には東京・後楽園ホールで防衛戦も決まっていた。2日の神戸サンボーホール大会が最後の試合になってしまった。 ツイッターでは生前、青木選手と交流があった丸藤正道、杉浦貴、鈴木みのる、永田裕志、TAKAみちのく、高木三四郎、里村明衣子らが、突然の死にショックを隠せない追悼のコメントを発信している。41歳とまだ若く、ハードヒットにも参戦するなど、ユーティリティなプロレスラーとしてこれからさらなる活躍が期待されていただけに残念でならない。合掌文 / どら増田
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スポーツ 2019年06月04日 11時30分
オリックス山本由伸、交流戦初戦先発に「一人一人抑えるだけ」流れを変えられるか?
交流戦前のオリックスは、53試合19勝30敗4分けで終了。パ・リーグ首位ソフトバンクとは8.5ゲーム差の最下位。5位ロッテとは5ゲーム差まで離され、目下最下位を独走状態になっている。 「交流戦が流れを変える」 西村徳文監督は4連敗(引き分けを挟む)で交流戦に突入するチームの流れを、交流戦で変えたいと語った。しかし、公式戦と同じ流れで開催される交流戦で、セ・リーグが相手とはいえ、チームが急激に変化するとは考え難い。昨年の交流戦はパ・リーグのチームとしては勝率で首位に立ったが、西村監督が「あっさりし過ぎかな」と話す打撃陣の調子はここまで悪くなかった。また、起用法を考え直すとしている守備の失策もまだまだ不安を拭うことが出来ず、指揮官にとって頭の痛いところだ。 「いつも通り、一人一人抑えるだけです」 4日の交流戦初戦で、DeNA3連戦(京セラドーム)のカード頭の先発を任された“神童”山本由伸は、冷静に自分の務めを果たす思いを明らかにした。昨年、京セラドームで行われたオールスター戦でストレート勝負した結果、特大のホームランを打たれた筒香嘉智との“再会”も待っている。今度はパ・リーグ防御率1位のピッチャーとして、日本の主砲との対決は大いに期待したい。 DeNA3連戦は初戦が山本、2戦目が田嶋大樹、3戦目には榊原翼が先発予定。昨年のドラフト1位左腕、田嶋は今季初登板。「楽しみより不安の方が大きい」と話していたが、昨年の前半戦はルーキーイヤーにもかかわらず、アルバースとともに怪我人が続出した先発陣を引っ張った。今年はドラフト2位で田嶋と同期入団のK-鈴木が、先に先発ローテーション入りを果たしており、田嶋が好投すれば、山岡泰輔も含めた先発5本柱が揃うことになるだけに注目されるところ。 中継ぎ陣は、ディクソンが今季初昇格。主に先発を務めていたディクソンだが、昨年リリーフで投げた際、本人は「短いイニングだったので思いっきり投げられた」と好投の理由を話していたことから、ディクソンが8回に投げられれば面白い。1日の試合で救援に失敗した守護神、増井浩俊も「クイックの時、調子が悪かった。修正はできているので、先頭を出さないように抑えたい」と気を引き締めており、交流戦に向けて投手陣は盤石。 「クリーンナップが打つと雰囲気が変わる」 指揮官が話すように、問題はやはり野手ということになる。チャンスは作れているので、あとは打つべき人が打つべき場面で打つだけ。山本のピッチングが野手の攻守にもいい影響を与えられたら、チームの流れも変わるかもしれない。パ・リーグの他球団が負けている時は勝っておきたい。取材・文・写真 / どら増田
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スポーツ 2019年06月04日 11時10分
巨人・マシソンが一軍復帰 “見切り発車”を心配するファンも?
左膝の怪我や感染症の影響により、ここまで戦線離脱を強いられていた巨人スコット・マシソン。3日、その右腕が一軍への合流を果たしたことが、各メディアによって広く報じられた。 報道によると、マシソンは交流戦開幕戦となる4日楽天戦へ向け仙台入り。チームの外国人枠に1つ空きがあることから、同日にも一軍登録される見通しであるという。 来日初年度(2012年)からブルペンの屋台骨を担い、2013年、2016年には最優秀中継ぎのタイトルを獲得してもいるマシソン。実績十分な右腕の帰還に、ファンからは「よく帰ってきてくれた!」、「交流戦に向けて勢いがつくことは間違いない」、「これで投手陣も精神的に楽になりそう」といった喜びの声が挙がっている。 一方、中には「見切り発車感が否めない昇格」、「まだ調整期間が足りないと思う」、「無理させて炎上したらどうすんの」といったコメントも。今回の一軍合流に、不安を抱いているファンも多いようだ。 マシソンが今季実戦復帰を果たしたのは、先月15日の二軍戦(対DeNA)。同戦は最速151キロと球速は出ていたが、楠本泰史に3ランを被弾するなど、「1回3失点・4被安打・1被本塁打」。まだまだ本調子とは程遠い結果に終わっていた。 その後、マシソンは18日ヤクルト戦、23日日本ハム戦、27日楽天戦に登板しそれぞれ無失点。徐々に状態を上げている一方、復帰までに投げたのはこの4試合のみと、十分な登板機会は重ねられていない。 仮に一軍のリリーフ陣が万全ならば、もう少し時間が与えられた可能性もある。ただ、現在チームの救援防御率は「3.84」でリーグ5位。「23試合・防御率0.36」をマークしている中川皓太を除いては、どの選手も今一つピリッとしていないのが現状だ。 マシソンが本来の調子を取り戻しているのならば、間違いなくチームにとっては上がり目となる。しかし、そうでなければリリーフ陣の深刻さはますます増すことにもなる。果たして、今回の復帰はどちらに転ぶことになるのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2019年06月04日 06時00分
セ・パ交流戦、継続する意義はある? オーナー会議で楽天・三木谷氏は改革を起こせるか
交流戦を継続する意義が問われている。 2019年のプロ野球セ・パ交流戦は、6月4日にスタートする。昨季のリーグ別の対戦成績はセ・リーグ48勝1分け、パ・リーグ59勝1分け。9年連続でパ・リーグが勝ち越している。その影響もあったのだろう。交流戦の勝敗に関連する“ルール”が変更された。 ドラフト会議で2位以下の指名順を、セ、パ両リーグで1年おきとする――。「ドラフト会議の1巡目指名は入札・抽選制。2巡目以降は『交流戦で勝ち越したリーグの最下位チーム』からスタートするウエーバー制となっていました。パ6位、セ6位、パ5位、セ5位…という順番で」(スポーツ紙記者) このルールが施行されたのは、2015年。つまり、パ・リーグが交流戦で勝ち越し、ドラフト会議でも優位な立場にいたわけだ。「交流戦で負けて、ドラフト会議でも優先権を取られ続けたら、たまったもんじゃない。政治的な力を使ってルール変更したんでしょう」 そんな“際どい冗談”も飛び交っていた。 しかし、譲歩した側のパ・リーグにも言い分はあった。「交流戦継続のためなら」とし、今回の改定案を受け入れた。「パ・リーグは交流戦を続けたい一心で、セ・リーグは『やめたい』の一点張り。試合数を減らしたのは、両リーグの折衷案みたいなもの。14年まで計144試合行われていた交流戦が、15年以降、計108試合に減っています。05年のスタート時点では計216試合が行われていました」(前出・スポーツ紙記者) パ・リーグの逆襲もささやかれていた。ドラフト会議の順番を交流戦に絡めるのをやめた代わりというわけではないが、パ・リーグ側も次の一手を考えているようだ。「パの各球団は交流戦期間中、セ側のチームとの対戦を煽るというか、盛り上がるような宣伝コピーを積極的に打ったり、限定グッズなども販売しています。『交流戦はビジネスになる』というのが、パ・リーグ側の認識です」(在京球団スタッフ) プロ野球の運営に関する決定機関とも言えるオーナー会議が、逆襲の舞台となりそうだ。今年のオーナー会議の議長は、東北楽天の三木谷浩史オーナーだ。議長は輪番制なので三木谷氏の選出に深い意味はない。「オーナー会議とは別に、三木谷氏は他球団出席者との茶話会みたいなものも企画しました。ビジネスマンとしても多忙な人なので、オーナー会議の出席率はむしろ低い方でした。茶話会を催し、『今後ともよろしく』みたいな挨拶をしたと聞いています」(前出・同) 三木谷氏は球界の改革論者とも位置づけられてきた。 楽天イーグルス誕生の05年から加わった“新参者”だが、過去に「日本は少子化。この先、プレーヤーも減っていくのだから、外国人選手枠を完全撤廃すべき」と“大胆な意見”を述べ、他球団のオジイチャンオーナーたちを驚かせたこともあった。三木谷オーナーも交流戦の試合増論者だ。議長となったことで「その方向に議論を傾けていくのではないか」と警戒する声もあるが、こんな見方もされている。「三木谷オーナーは意見を言っていい場面では独自の持論を展開しますが、伝統球団の歴史を重んじ、敬意も示してきました。実現不能な改革論は言いません。Jリーグ・ヴィッセル神戸でも、オーナーとして有名外国人選手を獲得しましたが、『巨額な補強費=勝利』とはなりませんでした。ゆっくりとセ・リーグ側を説得し、交流戦の試合数を回復させると思われます」(球界関係者) セ・リーグが交流戦の存続に難色を示す理由に、長時間の移動や夜の負担増がある。北海道、福岡に遠征先が拡大される上に、千葉、埼玉で試合があるときは、通常の東京遠征で利用するホテルからでは間に合わないときている。首都圏の遠征と異なるホテルを千葉、埼玉方面にも押さえなければならないという。 三木谷氏がパ・リーグ側の「交流戦継続」の案を通すには、セ・リーグ側にどう歩み寄るかが鍵となりそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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ノムさん復帰の波紋
2010年06月09日 16時50分
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スポーツ
前田明日(まえだ・あした)率いる信州のメガバトル団体LINKS(リンクス)、関東進出も全敗
2010年06月09日 13時00分
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スポーツ
田中正直のウェブランニングクリニック 「第10回、ロング ディスタンスに挑戦」
2010年06月09日 11時30分
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「パ高セ低」元凶は粗製濫造本塁打野球の巨人
2010年06月09日 08時00分
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『内野5人シフト』はいらない? 奇襲好きのブラウン監督に采配批判が…
2010年06月08日 17時00分
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球界地獄耳・関本四十四の巨人軍、ダッグアウト秘話(11) 「オヤジさん三大伝説」
2010年06月08日 14時30分
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スポーツ
楽天・田中将大、日の丸エースへの道
2010年06月08日 11時30分
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決めた!? 中田英寿復帰!
2010年06月08日 08時00分
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お先真っ暗の岡田ジャパン
2010年06月07日 13時30分
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スポーツ
不況下でFA市場の様変わり
2010年06月05日 17時30分
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スポーツ
田中正直のウェブランニングクリニック 「第9回、Air Run TOKYO 5kマラソン大会報告」
2010年06月04日 18時05分