スポーツ
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スポーツ 2019年05月24日 17時30分
「日米紳士協定は口約束」ソフトバンクに米アマチュア選手が入団 両国で選手争奪戦開始か
ソフトバンクの決断が、今秋のプロ野球ドラフト会議、夏の甲子園大会にも影響を与えそうだ。 去る5月21日(現地時間)、メジャーリーグ公式サイトが衝撃的なニュースを伝えた。昨秋、ブレーブスから1巡目指名を受けた快速右腕投手、カーター・スチュアートが福岡ソフトバンクホークスと契約したというのだ。 同サイトによれば、スチュアートは全米の野球ファンが注目する「期待の星」だったが、指名したブレーブスのメディカルチェックに引っかかった。そのため、契約金を安く抑えたいとする球団と、“適正額”を求めるスチュアート側の交渉は決裂。日本のドラフトでいえば、入団先が決まらないまま学校を卒業してしまった“ドラフト浪人”のような状況に陥っていたのだ。 ここで懸念されるのが、日本のプロ野球組織とメジャーリーグの間で交わされている「日米紳士協定」だ。両国とも、ドラフト会議にかかる有望なアマチュア選手は獲得しないという“約束”が交わされているのだ。ソフトバンクは日米協定を無視したことになる。メジャーリーグ側からの報復措置は免れないと思いきや、そうはならないらしいのだ。 「2008年、ドラフト1位候補だった田澤純一が社会人チームからそのままメジャー球団と契約し、日本のプロ野球界は以後、こうした選手に対してペナルティーを課すと決めました。昨季も日本のプロ野球を経由せずにメジャーリーグに挑戦した社会人投手が出現しました。菊池雄星、大谷翔平が高校卒業と同時にメジャーリーグ挑戦を試みようとしたのもそうですが、『メジャーリーグに挑戦したい』という有望アマチュア選手の気持ちは抑えられないと思います」(プロ野球解説者) これまで日本のプロ野球チームは「強奪される側」だった。今回は「強奪した側」になった。しかし、こんな情報も交錯している。 「そもそも、日米の紳士協定なんかない。口約束であって、その話し合いをした当事者が誰なのかも分からないのが実情なんです」(球界関係者) ソフトバンクはこうした状況を調査した上で「問題ナシ」と判断したのだろう。 「日本の高校野球、甲子園大会にはメジャースカウトが必ずいます。日本のアマチュア選手を獲得できないのに視察する理由は、どこにあるのか。彼らは日本の有望な高校生がメジャーリーグのドラフト会議にかけられる日が来ることを知っていたのだと思います」(前出・同) つまり、形骸化した日米の紳士協定が完全に消滅し、近年中に、メジャーリーグ各球団は日本の有望高校生を自由に獲得できるようになる。その日に備えてデータを収集していたというわけだ。 「メジャーリーグのドラフト会議は6月。高校野球を仕切っている日本高校野球連盟は、夏の甲子園大会前に行われるので芳しくないとし、メジャーリーグの動きに非協力的です」(前出・同) 160キロを超す剛速球を投げ、日米スカウトを震撼させた佐々木朗希投手(大船渡)など、今年の高校生には好投手も多い。彼らが「メジャーリーグに行きたい」と明言した場合、ソフトバンクがスチュアートを強奪した報復があるかもしれない。 「アメリカの上位指名選手の契約金、年俸は日本のプロ野球の比ではありません。マネー戦争になったら、太刀打ちできない」(スポーツ紙記者) NPBはメジャーリーグ側と話し合う必要がある。「日米紳士協定=口約束」の話が本当なら、日本のプロ野球界は問題の解決を怠ってきた大きな代償を払わされることになるだろう。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2019年05月24日 11時30分
“無援護”だけじゃなかった! ソフトバンク・大竹にまつわるジンクスとは?
「なぜ水曜に勝てないのか」。ファンの間から、こんな声が寄せられている球団がある。現在パ・リーグの首位に立つソフトバンクのことだ。 沖縄・那覇で開催された22日埼玉西武戦で、「3−7」と敗戦したソフトバンク。これで今季戦った水曜日の試合は「7敗1分」と未だ勝ち無し。4月10日日本ハム戦(2−3)から続く連敗は7まで伸びている。 偶然というには、余りにも繰り返されている水曜日の敗戦。冒頭で触れたファンの声の中には、「このままだと呪いのジンクスになる」という心配の声も少なくない。 ちなみに水曜日の試合のうち、5試合は先発投手が大竹耕太郎だった。「大竹は援護に恵まれない」という声が多く聞こえるが、他に水曜日に先発した武田翔太や高橋礼も勝てていない。援護運の無さだけでなく、ジンクスによるものと見ることも出来るかもしれない。5月2日、木曜日にようやく初勝利を手にした大竹だが、先発の曜日を変えて気分を変えてみるのも手かもしれない。 ただ、これだけ水曜に負けておきながら、22日終了時点の成績は「24勝19敗2分・勝率.558」であり、先に述べた水曜の成績を差し引くと「24勝12敗1分・勝率.667」。水曜に弱い分を、他の曜日でカバーしていることが窺える。 では、気になる他の曜日の勝敗はどうなっているのか。開幕からここまでの試合を調べると、以下のような結果となった。日曜:6勝2敗・勝率.750月曜:3勝0敗・勝率1.000火曜:1勝3敗1分・勝率.250木曜:5勝2敗・勝率.714金曜:3勝3敗・勝率.500土曜:6勝2敗・勝率.750 水曜の弱さが取り沙汰されているが、その前日の火曜も低調。21日埼玉西武戦(6−7)の敗戦により、連敗は3まで伸びている。また、金曜もちょうど勝率5割で貯金を稼ぐことはできていない。 一方、日曜・木曜・土曜はいずれも勝率7割超えと安定した強さを発揮。水曜をカバーしているのは、主にこのあたりの曜日であるということが浮き彫りとなっている。ちなみに、土曜は現在4連勝中だ。 また、試合数こそ少ないものの、月曜に関してはここまで無敗。球界では月曜日が移動日に充てられることが主だが、ソフトバンクとしてはもっと試合を入れてくれた方が助かるのかもしれない。 好調な曜日をそのままキープしつつ、いかに低調な曜日を改善していくか。このあたりもまた、2年ぶりのリーグ優勝を手中に収めるためのカギとなるだろう。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2019年05月24日 06時30分
タイガー服部がレフェリー! 6.26長州力ファイナル興行全対戦カードが決定
リデットエンターテイメントは、6月26日に東京・後楽園ホールで開催する長州力ファイナル興行の全対戦カードを発表した。大会のチケット発売と同時に猛スピードでチケットが売れ、カード発表前に立ち見を含む全席が完売。全国の映画館でパブリックビューイングを上映することが急きょ決定している。 対戦カードは次の通り。『POWER HALL 2019〜New Journey Begins〜』6月26日 東京・後楽園ホール1 LAST SACCESSION(30分1本勝負)佐々木貴(FREEDOMS&杉浦透(FREEDOMS)&吉田綾斗(KAIENTAI DOJO) 対 葛西純(FREEDOMS)&浅川紫悠(KAIENTAI DOJO)&平田智也(FREEDOMS)2 CLASH OF SWORDS(30分1本勝負)関本大介(大日本プロレス)&橋本大地(大日本プロレス) 対 マサ北宮(プロレスリング・ノア)&稲村愛輝(プロレスリング・ノア)3 TOKYOGURENTAI KAZOEUTA(30分1本勝負)NOSAWA論外(東京愚連隊)&MAZADA(東京愚連隊)&FUJITA(東京愚連隊) 対 ディック東郷(フリー)&MEN'Sテイオー(フリー)&カズ・ハヤシ(WRESTLE-1)4 THE FUTURE IS NOW(30分1本勝負)田中稔(フリー)&小坪弘良(フリー) 対 ヨシタツ(フリー)&上野勇希(DDTプロレスリング)5 NOAH THE STYLE(30分1本勝負)清宮海斗(プロレスリング・ノア)&谷口周(プロレスリング・ノア) 対 中嶋勝彦(プロレスリング・ノア)&平熊野準(プロレスリング・ノア)6 THE FINAL RHAPSODY(60分1本勝負)長州力&越中詩郎(平成維震軍)&石井智宏(新日本プロレス) 対 藤波辰爾(ドラディション)&武藤敬司(WRESTLE-1)&真壁刀義(新日本プロレス)※レフェリー タイガー服部 長州はラストマッチ前最後の試合(19日、FREEDOMS沖縄・宮古島大会)をけがすることなく終えた。現在はラストマッチに向けて調整に入っている。最後の相手を務める“永遠のライバル”藤波は「彼がやめていくのは複雑な気持ち」と正直な思いを口に出していた。ただ、長州は一度引退試合を行っていることから、「引退試合」という言葉を使わず、「ラストマッチ」「ファイナルマッチ」と今回の一戦を表現している。それだけリングを降りる決意は固いということだろう。 ラストマッチのレフェリーは、海外、新日本、ジャパンプロレス、WJプロレスなど、常に長州と行動をともにしていたタイガー服部だ。服部も今大会の後、近いうちにレフェリー生活にピリオドを打つ可能性が高い。80〜90年代のファンにとってはこちらも見逃せないポイントとなるだろう。 今大会にはメインの新日本、ドラディション、W-1、平成維震軍の他、大日本、K-DOJO、DDT、FREEDOMS、東京愚連隊らが協力。リデットエンターテイメント傘下のプロレスリング・ノアは提供マッチも含め、若きエース清宮海斗ら多数の選手が参戦する。長州の孫弟子にあたり、WJで一緒だった中嶋勝彦、そして同じく健介氏の弟子で、長州とも親交が深かった故・マサ斎藤さんの付き人を務めたマサ北宮も出場する。 セレモニーなどが行われるかはまだ発表されていない。1度目の引退試合は東京ドームで行われたとはいえ、質素なイメージが残った。今回は悔いのないラストマッチを見せてもらいたい。取材・文・写真 / どら増田
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スポーツ 2019年05月23日 22時30分
堀口恭司、RENAが出陣! RIZIN 対 Bellator!6.14MSG日米格闘家団体対抗戦
総合格闘技団体RIZINは23日、アメリカの総合格闘技団体Bellatorの『Bellator 222』(現地時間6月14日、マディソン・スクエア・ガーデン=米ニューヨーク)で行われるダリオン・コールドウェル対堀口恭司のBellator世界バンタム級選手権試合に続いて、リンジー・ヴァンザンド対RENAが電撃決定したと発表した。 世界最大の総合格闘技団体UFCでトップを張っていたメジャーリーガー堀口恭司は、『RIZIN.15』4.21神奈川・横浜アリーナ大会でベン・ウィンと対戦。左ストレートからのラッシュで1RKO勝ちを収めている。 試合後、完勝劇をリングサイドから見守っていた榊原信行RIZIN実行委員長がリングに登場し、堀口を祝福。「きょうこの試合を堀口選手が勝つか負けるか、ハラハラして見てたもう一人がアメリカの向こうにいます。6月14日、マディソン・スクエア・ガーデンで、ダリオン・コールドウェルと、ベラトールのベルトを懸けて、恭司、やりますか?」とサプライズ発言。 堀口は「しっかりと向こうのベルトも獲ってきたいと思います。久しぶりにアメリカで試合ができてうれしい」と受諾した。両者は昨年の大晦日に『RIZIN.14』さいたまスーパーアリーナ大会で対戦しており、堀口が一本勝ちを収めている。ダリオンは「Bellatorのケージ(金網)で再戦したら俺が勝つ」とアメリカでの再戦を熱望していた。 また榊原実行委員長は「他にもRIZINの選手を連れて行きたい」と話し『RIZIN.16』兵庫・神戸ワールド記念ホール大会とバランスを取る意向を明らかにしていた。結局、『RIZIN.15』4.21横浜アリーナ大会で、サマンサ・ジャン=フランソワを相手に再起戦を勝利で飾ったRENAが出陣することとなった。 RENAは 「先月、Bellatorへの出場オファーをいただいたとき、驚きましたが、アメリカで試合をすることは、私の大きな夢だったので、それがかなうことがうれしくて今すごくワクワクしています。しかも、日本人女子プロ格闘家がMSGで試合をするのは初めてと聞いたので、派手に勝ってシュートボクシングとRIZINをBellatorファンにアピールしたいと思います」とコメントを寄せている。 世界の格闘技界の動きは早い。最後に生き残るための闘いが急速に進んでいるようだ。取材・文・写真 / どら増田
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スポーツ 2019年05月23日 17時30分
緒方監督が変貌! 優勝可能性ゼロから“首位君臨”した理由とは?
広島東洋カープが完全に息を吹き返した。開幕戦以降5カード連続で負け越した時点では、過去のデータから「優勝の可能性ゼロ」とも報じられたが、4月16日からの巨人3連戦に勝ち越してから一気に爆発。次節のDeNA戦(同19日)以降は20勝6敗1分けで、ついに“首位君臨”となった。 「沈んでいた序盤戦、チームを救ったのは、ベテランの石原。石原が好機で打ち、ムードを一変させました」(スポーツ紙記者) 緒方孝市監督(50)も苦慮したところがあるようだ。 広島のチーム関係者に話を聞く際、あるワードを口にするとものすごくイヤな顔が返ってくる。「丸ロス」だ。丸佳浩外野手の、FAによる巨人移籍。緒方監督は「丸ロス」による戦力ダウンを指摘されるたびに否定してきたが、最下位転落した序盤戦、各メディアは「むしろ、質問するのも気が引ける」と、逆に丸について何も質問しなくなってしまった。 各メディアに“同情”される状況から立ち直った要因は、攻撃スタイルを変えたことにある。 「4月29日以降、緒方監督は『3番バティスタ・4番鈴木』の打順を動かしていません。5番は、開幕戦で3番に入った西川龍馬、そして、松山竜平、長野久義を使い分けています。1番には野間峻祥をほぼ固定させ、昨季まで1番を任せていた田中広輔を下位に置きました」(プロ野球解説者) 打者・丸は3番、野手・丸は中堅手だった。センターには俊足の野間を入れ、強肩を誇る主砲の鈴木誠也はライトに置く。残るレフトのポジションを、松山、西川、バティスタ、そして、若手の坂倉と人的補償で得た長野久義を加えた面々で争わせようとした。 「将来性なら西川か、坂倉。打撃優先なら、バティスタ、松山、長野でしょう。丸の人的補償で若い選手ではなく、今年35歳になる長野を選びました。ベテラン選手を選んだ経緯からしてレギュラーで使う意思があったのでしょう。『レフトは主に長野』と予想する声が多くありました」(前出・スポーツ紙記者) 長野はゴールデングラブ賞など守備のタイトルも獲得している。しかし、レフトの守備は苦手だった。「レフト・長野」の構想は崩れ、日替わりオーダーの試合も続き、ついに緒方監督は決断した。 4月30日の阪神戦に敗れ、迎、東出の両打撃担当コーチを呼び、打順を『ほぼ固定できる布陣』にすることを前提に守備位置を話し合った。翌5月1日以降、「1番中堅・野間、5番左翼・西川」でほぼ固定された現在の打順に再編された。 左翼のスタメンも西川である程度固定し、バティスタは一塁に回すことにした。 「今までは『3番・丸』で得点を挙げ、4番の鈴木を自由に打たせていました。西川、バティスタ、長野、野間らを3番に置きましたが、機能しませんでした。4月30日の緊急ミーティングでは1、2番の出塁率が昨季よりも落ちたことが要因だとされました。1番を任せていた田中の不振もありますが、出塁率も高かった丸がいなくなったことで、相手投手が警戒するポイントを変えたんです。今までは丸、鈴木を警戒していましたが、今年からは『鈴木の前に走者をためない』という内容に少し変わりました」(前出・プロ野球解説者) 緊急ミーティングでは、4番鈴木の持ち味を生かすため、次を打つ5番バッターを重要視することになった。そして、1、2番は出塁したら走る(=盗塁する)ことを徹底させた。相手投手に盗塁を警戒させることで、クリーンアップへの警戒を緩めるのだ。 緒方監督はチームが不振に陥ると、一人で考え込むことも多かった。しかし、今回は打撃担当コーチを加えて話し合っている。打順の再編はたしかに功を奏した。しかし、真の勝因は、緒方監督の変貌かもしれない。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2019年05月23日 17時00分
日本ハム 吉田輝星が斎藤佑を踏み台に 交流戦一軍デビュー
栗山英樹監督(58)にも異論はないはずだ。昨夏の甲子園大会を沸かせた吉田輝星(18)の一軍デビューが“内々に決定”された。 5月8日、千葉ロッテとの二軍戦で先発した吉田は、4回途中まで被安打3、奪三振3、無失点と好投したのだ。しかし、荒木大輔二軍監督を始めとするファーム指導者から出るのは、辛辣なコメントばかりだった。「これは、吉田のトリセツ(取扱説明書)によるもので、褒めるよりも『ダメだ!』と叱って伸びるタイプだから。5回のマウンドで先頭打者に四球を出したところで交代させたのは、悔しさを次回にぶつけさせるためです」(球界関係者) その「悔しさをぶつける登板」は、同16日の予定。8日同様のピッチングができれば、一軍昇格となる。「オープン戦で清宮幸太郎が骨折した時点で、チーム構想に変更が出てしまいました。戦力としてはもちろんでしたが、栗山監督は若手の活躍でチームを活気づけたいと思っていたのに、清宮はリハビリにまだ時間が掛かりそう。吉田に白羽の矢が立てられたのはそのためです」(同) 清宮が傷めた右手有鈎骨は、スラッガーにとって致命傷になりかねない。慎重なリハビリが求められるのは当然で、今季中に一軍合流が果たせるとしても、それはペナントレースの勝敗がほぼ決定した夏場以降になると言われている。 したがって、「最重要強化選手」は、清宮ではなく吉田となったのだ。「吉田が先発ローテーション入りしてフルシーズンを戦うまで、あと2年は必要でしょう。昨夏の甲子園で投げていた剛速球が10としたら、今は6か7しか出ていません」(取材記者) 万全ではないが、勝算はあるという。 今年の栗山采配は奇抜なものが目立つ。特定の打者に対し、外野に4人を配置する変則シフトを見せたかと思えば、斎藤佑樹、加藤貴之といったイマイチの投手たちを「オープナー」として起用するのもそれだ。 オープナーとは、中継ぎ投手を先発させ、打者一巡を目処に交代させるもの。そのあと、本来の先発投手を出す変則的な継投策だ。「吉田の先発は短いイニングになるかもしれません」(同) 斎藤先発には、もう新鮮味がない。ファンを喜ばせ、かつチームの起爆剤になりうる選手登用は、やはり吉田の一軍デビューしかなさそうだ。「日ハムは先発陣に不安を抱えています。日程が変則になる交流戦でも先発させ、その時は少し長めの登板になりそう」(スポーツ紙記者) 清宮、斎藤を踏み台にしての一軍デビュー。吉田はスターへの階段を着実に上りつつあるようだ。
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スポーツ 2019年05月23日 11時30分
“4拍子揃った”打者へ DeNA・神里の課題と期待 5月打撃好調も…
今やベイスターズのトップバッターと言えば、神里和毅。5月8日から22日現在まで、10試合連続でリードオフマンの重責を務めている。 その間チームも6勝4敗と、不振を極めた4月から比べると明らかに上昇傾向にある。2番に座る宮崎敏郎も、5月は打率.373と4月までの打率.165から完全復調。神里&宮崎のコンビが機能し、ネフタリ・ソト、筒香嘉智、ホセ・ロペスの中軸へランナーのいる状況を作ることができている事も、好調の理由の一つと言えるだろう。 その神里だが、ルーキーの去年とは違う部分が多く見られる。まずはホームラン数。昨年は86試合出場し、ホームラン5本を記録したが、今年は41試合で早くも4本を放っている。バットを寝かせたライオンズ秋山翔吾に似ているフォームから放たれた打球は、去年より明らかに伸びが違う。打率も.296と限りなく3割に近づいてきている。これは規定打数到達者の中では、筒香(.306)に次ぐチーム2位の数字。8割を超えると優秀と言われているOPSも.794と素晴らしい数字を残している。 一方で課題もある。三振は54とリーグワースト。カウント別の打率も、2ストライクを取られた後は1割台前半と、トップバッターとしては厳しい数字が並ぶ。ファーストストライクを狙う積極的なスタイルは、ラミレス監督も奨励してはいるが、フォアボールが7つしか選べていない事も事実。ボール球を選ぶテクニックが身に付けば、もっと“嫌らしい”バッターになれることだろう。 盗塁も5つの成功を記録しているが、反面6つの失敗もある。スタメンでは走れるタイプが少ないだけに、成功率を上げることは必要であろう。守備面でもやや不安定な場面も見られる。名手の桑原将志と比べられることも多いだけに、不運な面もあるが、最近は守備固めで入る桑原がライトで、神里はセンターのままの場面がよく見受けられるだけに、更なる安定が期待される。 プロの壁は高く厚い。まだ2年目だけに、ぶつかることもあるであろう。ライバルがひしめいている“戦国ベイスターズ”の外野戦争は熾烈で、桑原、梶谷隆幸、楠本泰史らもその座を狙っている。しかし、彼のポテンシャルは誰もが認めるところ。攻・走・守+ルックスと“4拍子”揃った神里和樹はこれからどのように羽ばたくのかを、シーズン通じて刮目していきたい。取材・文 ・ 写真/ 萩原孝弘
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スポーツ 2019年05月22日 17時30分
“伯父の重圧”“勤続疲労”が巨人・菅野を襲った 垣間見えた異変の正体とは?
「疲れ」に対する考え方を変えるべきかもしれない。 巨人・菅野智之(29)の出場選手登録が抹消された。遠征先のひたちなか球場(対DeNA/中止)で取材に応じた原辰徳監督(60)によれば、原因は、腰の違和感。「重症ではない」と伝えていたが、抹消を決めた前日の5月20日、ジャイアンツ球場での練習中に違和感が出たという。 「今季の菅野の調子はイマイチ。でも、エースの二軍落ちはチーム全体に影響を及ぼします」(スポーツ紙記者) いったん、出場登録を抹消すると、最短でも「10日」の間を置かなければならない。序盤戦に苦しんでいた緒方カープが息を吹き返し5月21日、巨人を抜き単独首位に立った。過去3年、広島は交流戦明けに爆発的な強さを見せ、そのまま独走態勢で優勝を決めている。巨人以外にも言えることだが、優勝するにはこの時期に広島をたたいておく必要がある。菅野の戦線離脱は、ペナントレースにも大きな影響を与えそうだ。 巨人関係者がこんな話をしていた。 「(5月)8日のDeNA戦に菅野が先発していますが、そのころから『いったん、二軍に落とし、再調整させるべき』との話が出ていたんです。一軍の首脳陣全体で話し合い、『とりあえず、様子を見よう』となって、15日の大炎上ですよ。6回途中、自己ワースト10失点(阪神戦)の…。今回の出場抹消がなければ、菅野は22日に先発する予定でしたが」 つまり、周囲は「菅野の異変」を今回の抹消前から察していたわけだ。投手出身のプロ野球解説者がこう続ける。 「今年の菅野は変化球が多い。菅野といえば、『変化球が多彩で制球力もバツグン』というイメージを持つファンも多いと思いますが、本当の武器はストレートです。ストレートで相手バッターをねじ伏せる力があるんですが、今季に限ってはその威力のあるストレートが見られません」 菅野は昨季オフから私的交遊、食生活にも気を配り、身体に疲れを残さないように努めてきた。裏を返せば、菅野自身、疲れを感じていたということになる。2013年 登板27 投球回1762014年 同 23 同 158・22015年 同 25 同 1792016年 同 26 同 183・12017年 同 25 同 187・12018年 同 28 同 202 入団以来、小さな故障で一時的に戦線を離脱したことはあったが、先発投手としてフル回転してきた。昨季は「完投10」という突出した数字も残しており、調子の上がらない今季も、ナンヤカンヤ言われながらも53・2イニングを投げている。 威力のあるストレートが見られないのは、疲労が原因とされている。「攻守交代で菅野がベンチに帰ってきて、宮本総合投手コーチが近づいてきました。宮本コーチが何かを確認していたんですが、菅野はそれを無視するようにベンチ裏に引っ込んでいきました。宮本コーチがそれを追いかけていき…」(スポーツ紙記者) 本調子ではない。ストレートの威力が戻らない。そんな焦りが菅野のイライラを呼んだのだろう。今回、登録抹消となった原因も疲労が関係しているという。 「伯父である原監督が現場復帰し、菅野は『自分が先頭に立って頑張らなければ』と思い、重圧も感じていたようです」(前出・関係者) 近年、100球をめどに先発投手を交代させる風潮も根付いてきた。それが投手の闘争心を希薄にさせたとの指摘もあるが、今回の菅野の戦線離脱を機に、球界は「勤続疲労」「疲労の蓄積」についてもう一度考え直す必要もありそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2019年05月22日 11時30分
「監督、コーチにはなりたくない」プロ野球選手が明かす引退後の不安と、巨人・上原の今後
巨人のレジェンド、上原浩治(44)がシーズン途中での現役引退を表明した。 今でこそだが、「やっぱり…」と思う出来事はあった。5月3日の千葉ロッテ戦(ファーム)でのこと。上原は3番手として登板し、一死を取ったところで、ロッテ側が上原と同じ1975年生まれの福浦和也を代打に送った。福浦は昨季、通算2000本安打を達成し、先に今シーズン限りでの現役引退を表明している。投打のレジェンド対決に二軍球場は大いに盛り上がった。 結果はライトフライ。福浦は一塁ベースに到達する前に「アウト」を確認したが、そのままオーバーランし、マウンド付近を通過して三塁側ベンチに帰っていった。そのとき、二人はお互いをねぎらうようにタッチしている。 以後、上原は実戦に登板することなく、引退表明に至っている。「今月に入ってから、上原は球団に引退を相談したと話していました。この時点で二軍首脳陣も引退を受け入れていたのかもしれません。内々にロッテ側に働きかけ、上原のラスト登板にふさわしい対戦を演出しようとしたのでしょう」(球界関係者) 今後に関してだが、「とりあえず、ご報告まで」なる上原のツイッター上の発言から察するに、未定ということだろう(5月20日時点)。おそらく、近日中に東京ドームでの一軍戦でセレモニーが開かれるはずだ。「上原を尊敬している若手はたくさんいます。メジャーリーグのマウンドも経験しており、若手からの人望も厚い。上原にその気があるのなら、良いコーチになると思います」(スポーツ紙記者) ちなみに、プロ野球選手の引退に関しては調査結果がある。日本野球機構(NPB)は秋季教育リーグ中、参加選手に毎年「セカンドキャリア」に関するアンケート調査を行っており、2018年の結果は以下の通り。〇引退後に不安がある 61・9%〇引退後にやってみたい職業は?1位 15・1% 一般企業の会社員2位 12・3% 大学・社会人の指導者3位 11・5% 社会人クラブチームの指導者4位 11・1% 高校野球の指導者5位 8・7% 海外球団で現役続行6位 8・3% プロ野球の監督・コーチ等同 8・3% 飲食店等の開業独立 サラリーマンが1位になったことに関係者は驚いていたが、個人的には「プロ野球の監督・コーチ等」に「あまりやりたくない」&「やりたくない」との回答が52・4%を占めたことの方が衝撃的だった。この疑問をコーチ経験のあるプロ野球解説者にぶつけてみた。「本当はみんな、やってみたいはず」と前置きしつつも 「監督、コーチは現役時代の論功行賞のようなもの。それに監督が交代すれば、コーチも一緒に退団しなければなりません。派閥みたいなものもあります。それに、チームの成績が悪ければ、どんなに情熱を持って育成に当たっていても評価されません」 と“厳しい現実”を語っていた。 アンケート結果で“安定の会社員”が1位になったのは、現役時代のレギュラー争いよりも厳しい球界の現状によるものだろう。 上原はメジャーリーグでの経験もある。若い選手が国際舞台で戦っていく上でも“貴重な先輩”だ。引退会見では「もうちょっとやりたかったなという思い」と涙をこぼしていたのだから、野球がキライになったわけではないだろう。上原には後輩たちに「引退しても野球界には夢がある」と思わせるセカンドキャリアを送ってもらいたい。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2019年05月22日 06時30分
女子2冠王座が遂に解体! WWE神出鬼没のブロック・レスナーがMITBラダー戦を制す
WWEは日本時間20日、コネチカット州ハートフォードのXLセンターでPPV『マネー・イン・ザ・バンク』(MITB)を開催した。 MITBは、天井に吊されたアタッシュケースを奪い合う試合がメインの大会。アタッシュケースの中にはWWE王座、WWEユニバーサル王座のどちらか(男子)、ロウまたはスマックダウンの女子王座のどちらか(女子)に挑戦できる契約書が入っている。契約書を獲得したレスラーは試合当日から1年以内に、好きな時に1度だけキャッシュインし、王座に挑戦できる。日本では、新日本プロレスの『G1クライマックス』優勝者にIWGPヘビー級王座への挑戦権利証が与えられる。DDTにも「いつでもどこでも挑戦権」があるが、MITBは権利の防衛義務や移動劇がない。 男子MITBラダー戦は波乱の結末を迎えた。出場予定だったサミ・ゼインが何者かに襲われたため7人で競われた。 アンドラデがラダーを登るランディ・オートンをスワンダイブ・ドロップキックで蹴散らすと、ラダー上段から豪快なサンセットフリップ・パワーボムをフィン・ベイラーに炸裂させるなど躍動。試合は混戦となったが、最後はムスタファ・アリがバロン・コービンを場外に蹴落とし、ラダーを登ってアタッシュケースに手をかけた。 勝利目前まで迫ったそのとき、ブロック・レスナーが走り込んでリングに姿を現すと、ラダーを倒してアリをリングから排除。1人残ったレスナーはしてやったりの表情でブリーフケースを奪取して王座挑戦権を獲得した。嵐のように現れ、そのままMITBを獲得したレスナーが狙う王座は愛着のあるユニバーサルか? 2冠女子王座ベッキー・リンチが試練の王座2連戦に挑んだ。強敵レイシー・エバンスとロウ女子王座を懸けて対戦したベッキーはドロップキックで先制すると、レイシーをバリケードにたたき付けて攻め込み、最後はフォールを狙うレイシーをディスアーマーで捕まえてタップ勝ち。ベッキーがロウ女子王座を防衛した。しかし、喜びもつかの間、続けて登場したシャーロットとのスマックダウン女子王座戦が決行されてしまう。 2連戦で疲れを見せるベッキーは、シャーロットにチョップ連打やボストンクラブで痛め付けられて劣勢に陥った。最後はシャーロットのビッグブートに沈んで悔しい3カウント。ベッキーはスマックダウン女子王座から陥落し、シャーロットが新スマックダウン女子王者に輝いた。ベッキーが統一して以降、統一王座として扱われていた2大ブランドの女子王座が解体された。 試合後ベッキーは、シャーロットとレイシー2人がかりで襲われる展開に。すると、女子のMITB戦を制したベイリーがベッキーを救出。ベイリーはシャーロットをコーナーポストにたたき付けると、なんとブリーフケースをキャッシュイン!王座挑戦の権利を行使すると、トップロープからダイビングエルボーを放ちシャーロットからカウント3。ベイリーが一夜にしてスマックダウン女子王座となった。ベッキーはロウ女子王者に専念するのか、注目される。 WWE王座はコフィ・キングストンが、ケビン・オーエンズを、ユニバーサル王座はセス・ロリンズがAJスタイルズをそれぞれ破り、防衛に成功した。文 / どら増田写真 / ©2019 WWE, Inc. All Rights Reserved.
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サッカー日本代表サポーターに告ぐ!
2010年05月28日 18時30分
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スポーツ
田中正直のウェブランニングクリニック 「第6回 ビギナーのトレーニングの仕方」
2010年05月28日 12時30分
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スポーツ
ヤクルト・高田監督辞任の波紋
2010年05月28日 10時00分
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スポーツ
中村俊輔はホントにいらない!…の?
2010年05月28日 08時00分
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スポーツ
“ビックマウス”ではない本田圭佑
2010年05月27日 17時30分
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スポーツ
王さんのマスコミ異常露出の裏側は?
2010年05月27日 17時00分
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スポーツ
絶望の果てに見る希望はあるのか? 岡田ジャパン!
2010年05月27日 15時30分
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スポーツ
名将モウリーニョの軌跡
2010年05月27日 13時30分
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スポーツ
南アフリカW杯、RL風、勝手に裏代表決定!(3)
2010年05月27日 11時30分
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スポーツ
南アフリカW杯、RL風、勝手に裏代表決定!(2)
2010年05月27日 11時30分
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スポーツ
南アフリカW杯、RL風、勝手に裏代表決定!(1)
2010年05月26日 17時30分
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スポーツ
田中正直のウェブランニングクリニック 「第5回 ランニングスポット」
2010年05月26日 16時30分
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スポーツ
オールスター放映権料
2010年05月26日 13時30分
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スポーツ
巨人が1位指名候補に『昔の名前』が急浮上!
2010年05月26日 13時00分
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スポーツ
球界地獄耳・関本四十四の巨人軍、ダッグアウト秘話(7)
2010年05月25日 16時30分
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スポーツ
泥沼ヤクルトの泥縄策
2010年05月24日 17時00分
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スポーツ
プロ野球エピソードあれこれ オープン戦でテスト済み 今年も出るか? 楽天・ブラウン監督の内野手5人シフト
2010年05月24日 14時00分
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スポーツ
田中正直のウェブランニングクリニック 「第4回 ランニングフォーム」
2010年05月24日 13時30分
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スポーツ
「復帰プランはタブー」日ハム蘇生は中田がいないから!?
2010年05月24日 08時00分