スポーツ
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スポーツ 2019年05月30日 22時30分
RIZIN初の神戸大会のメインは那須川天心のタイトル戦!セミは浜崎朱加を抜擢!
総合格闘技イベントRIZINは29日、『RIZIN.16』(6月2日、神戸ワールド記念ホール)の試合順を発表した。 今大会もフジテレビ系列で全国中継することが決定しており、19時〜21時の中継枠内で、現地から数試合生中継することも明らかになっている。大会開始は14時と発表されていたが、全14試合中、第1試合の憂也対田中STRIKE雄基戦は13時20分開始で、第2試合の植山征紀対拳剛戦まではオープニングマッチとして開催される。14時前に試合が始まる可能性もある。シュートボクシングの植山のRIZIN初参戦に注目が集まっているだけに、早めに着席しておく必要がある。 本編は第3試合の一刀対中村寛からスタート。“キック界のプリンス”白鳥大珠は第5試合に、山本アーセンは第6試合、才賀紀左衛門は第7試合にそれぞれラインナップされた。中村優作とトップノイ・タイガームエタイの大一番は第10試合。第11試合のロッキー・マルティネス対ジェイク・ヒューン戦終了後には休憩時間を挟む。 RIZINの休憩時間は、テレビ生中継に合わせた時間調整の意味合いが強く、休憩時間がどの程度の時間になるのかは当日の進行具合に合わせて決められる。つまり、休憩明けの試合が生中継される可能性が極めて高いのだ。休憩明けの第12試合は、浅倉カンナ対山本美憂。セミファイナルにはRIZIN女子スーパーアトム級タイトルマッチ、浜崎朱加対ジン・ユ・フレイ戦が抜擢された。女子のMMA(総合格闘技)マッチが2試合続くが、カンナ対美憂戦の勝者がアトム級王座の次期挑戦者に名乗りを上げてもおかしくないシチュエーションである。 メインは相手が敵前逃亡するすったもんだがあったが、ISKA世界フェザー級王座決定戦の那須川天心対マーティン・ブランコ戦が組まれた。RIZIN初の神戸大会のメインと、生中継枠の目玉にこの試合が託されることになった。『RIZIN.15』4.21横浜アリーナ大会の平均視聴率は5.8%(関東地区)。今大会では、従来20時開始だった放送時間を19時に前倒ししている。関東の大会ではないことから、前回より高い視聴率を獲得したいところ。天心は快勝して、7.21RISEエディオンアリーナ大阪で開催される世界トーナメント準決勝に弾みをつけたい。取材・文 / どら増田写真 / 山内猛
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スポーツ 2019年05月30日 17時30分
KUSHIDAがNXT無傷の3連勝!王座挑戦の紫雷イオに追い風!
世界最大のプロレス団体WWEは日本時間30日、ファームブランドNXTを世界配信。日本人スーパースターが大活躍した。 新日本プロレスから移籍したKUSHIDAのNXTデビュー3戦目はドリュー・グラックが相手だった。 KUSHIDAはグラック得意の関節技に対してジャパニーズスタイルで対応。ヘッドロックから卍固めを決めると、腕ひしぎ逆十字固めでグラックの腕にダメージを与えていく。グラックもアンクルロックで形勢逆転を狙ったが、KUSHIDAはグラックにシェル・ショックでマットにたたき付けると、そのまま丸め込んで3カウント。サブミッションの力が試された試合だったが、KUSHIDAの横綱相撲に現地のファンも大きな拍手を送っている。 KUSHIDAはNXTデビューから3連勝。試合後、両者はにらみ合うとグラックは「お前は臆病者だ」とKUSHIDAを挑発。バックステージのインタビューではKUSHIDAに改めてサブミッションマッチを要求。2人の因縁がさらに進展しそうだ。 一方、6月2日に開催されるビッグマッチ「NXTテイクオーバー:XXV」でNXT女子王座戦に臨む挑戦者の紫雷イオと、チャンピオンのシェイナ・ベイズラーがインタビューに登場した。MMAフォー・ホースウィメンのメンバーとともに現れたシェイナは、イオの竹刀襲撃に対して「テイクオーバーでは武器は許されてないし、仲間もいないでしょ。私には仲間がいるのよ」と笑みを浮かべながら余裕のコメントを残して立ち去った。 これに挑戦者のイオは「シェイナとその仲間たちなんて全然怖くないし、テイクオーバーに仲間が来ても問題ない。それにシェイナを倒すのに竹刀も必要ない」と強気のコメントでタイトルマッチへの自信を示した。そこに先週、イオに救出されたキャンディス・レラエが現れてセコンドにつくと申し出ると、イオも快諾。タイトルマッチに挑むイオにとって心強い味方が加わることになった。今回のタイトルマッチは両陣営ともに総力戦になりそうだ。文 / どら増田写真 / ©2019 WWE, Inc. All Rights Reserved.
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スポーツ 2019年05月30日 11時40分
【DeNA】“琉球サイドスロー”平良拳太郎が鮮烈復帰!揃ってきたベイスターズ先発投手陣
29日、敵地ナゴヤドームでのドラゴンズ戦、ベイスターズの先発は今季初登板となる平良拳太郎。初回を三者凡退、たった7球で片付けると、そこから5回1アウトまで一人のランナーも許さないパーフェクトピッチングを披露。好調の高橋周平にセンターに初ヒットを許すも、後続のモヤの三塁側へのファールフライを、三塁手宮崎敏郎が必死に追いかけナイスキャッチ。更に2塁へタッチアップでの進塁を目論んだ高橋をセカンドで刺し、結果的にダブルプレーとなるビックプレーもあり勝利投手の権利を得る。6回先頭の堂上直倫にライト前にヒットを許すと、犠打を挟んでドラゴンズ先発の大野雄大にまさかのセンター前ヒットでピンチを広げてしまう。続く代打・京田陽太のセカンドゴロで初失点を献上し同点に追いつかれてしまうも後続を断ち、ここでお役御免となった。6回を61球、被安打3、奪三振4、無四球、1失点の内容は、勝ち星は付かなかったが、“快投”の形容がふさわしいと言えるだろう。 サイドスローからテンポ良く投げ込まれていった白球は常に低めにコントロールされ、ストレート、スライダー、シンカー、カットボールと多彩な球種を操りドラゴンズ打線に凡打の山を築かせた。 昨年は5勝3敗ながら、球界エースのジャイアンツ・菅野智之に投げ勝つなど成長を見せ、今季は更なる飛躍が期待されていた。しかし、キャンプ序盤から足首の故障で離脱し、その後も腰、右肩と度重なるアクシデントで復帰が遅れた。その後、ファームでじっくりと調整すると、防御率1.35と好成績を残し、2か月遅れの今シーズン初登板でいきなり結果を出した。本人は「調子は良く無かった分、低めを強く意識して投球した」ことが好投の要因と自己分析した。 16年オフに山口俊の人的補償で、ジャイアンツからベイスターズに移籍した平良。毎年順調に成長し、チームでは先発できるサイドハンド右腕として貴重な存在となった。これでベイスターズのスターター陣は、今永昇太、濱口遥大、東克樹の左腕トリオに、上茶谷大河、大貫晋一のルーキーコンビ、この日復帰の平良を加えた6枚が揃った。ラミレス・ベイスターズの反撃がここからやっとスタートする予感が漂う。 取材・文・写真 / 萩原孝弘
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スポーツ 2019年05月30日 11時30分
泥沼の連敗が続くヤクルト 今後への“後遺症”も?
今日もまた、長いトンネルから抜け出すことはできなかった。 12日巨人戦を最後に、2週間以上も勝利から見放されているヤクルト。29日広島戦でも敗北を喫し、連敗は13まで伸びることとなった。 初回からいきなり鈴木誠也に15号2ランを放たれたヤクルトは、その裏村上宗隆の14号3ランですぐさま逆転。連敗脱出へ向け、チームに勢いがついたかのように思われた。しかし、降雨中断後の5回表2死一、三塁から鈴木に同点二塁打を浴びると、続く西川龍馬にも2点タイムリー内野安打を打たれ計3失点。2度目の2点ビハインドは最後まで跳ね返せず、「3−5」であえなく終戦の時を迎えた。 連敗前は首位と1ゲーム差の2位につけていたヤクルトだったが、長引く連敗により最下位とゲーム差無しの5位まで転落。ファンからは叱咤激励が数多く寄せられているが、その一方で「5月で30敗目前はヤバい」、「巻き返しが無理そうなレベルまできてる」、「今年はもう期待できないか…」といった諦めの声も少なからず挙がっている。 前回ヤクルトが13連敗以上を喫したのは、14連敗(1分け挟む)まで伸びた2017年。この大型連敗の影響もあり、同年は球団史上ワーストとなる96敗を記録した。また、それ以前の該当シーズンである1950年(14連敗/1分け挟む/国鉄時代)、1965年(13連敗/サンケイ時代)、1970年(16連敗/セ・リーグ記録/アトムズ時代)をみても、1965年、1970年は最下位。1950年は最下位こそ免れたものの、球団ワースト2位となる94敗を喫している。 大型連敗が尾を引いたのはヤクルトだけではない。ヤクルト以外の球団で過去に13連敗以上を喫した例は10例あるが、この内7例はシーズン最下位。残る3例に関しても、4位が2例、5位が1例といずれもBクラスに終わっている。 過去の事例を考えると、Aクラス入りはほぼ無いという段階まで来ている今年のヤクルト。仮に連敗が止まっても、今度は“後遺症”に悩まされることになりそうだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2019年05月29日 22時30分
「全力で闘ってみせる」元WWEアンブローズと新日本6.5両国で対戦のジュースが会見
新日本プロレスは28日、都内の本社で『ベスト・オブ・ザ・スーパーJr.26』最終戦、6.5東京・両国国技館大会に関する会見を行った。 前日27日に元WWEスーパースターで、ディーン・アンブローズからリングネームを変えたジョン・モクスリーがツイッターで6.5両国大会に参戦する意思表示をしていた。会見で菅林直樹会長は、IWGP USヘビー級選手権試合として王者のジュース・ロビンソンに、モクスリーが挑戦するタイトルマッチを開くと発表。ジュースも登壇し、モクスリーとの思い出や対戦への意気込みを語った。 ジュースは「この対戦が決まる前、ずっと『対戦相手が欲しい』『チャレンジャーを募集している』と話したが、誰が来るか前もって知っておくべきだったかもしれない。いや、知っていたのかもしれない。お前がこうやってまた俺の前に再び現れた。ジョン・モクスリー。当時はそういう名前ではなかった。ディーン・アンブローズ。そして、俺はジュース・ロビンソンではなく、CJパーカーと名乗っていた。これはもう8年の前のフロリダでの話だ」とWWEの育成組織FCW(後にNXTと統合)で一緒だったことを明かした。 「ディーンとCJは仲が良く、CJはディーンのことを先輩として慕っていた。ディーンはよく自分をバーに誘ってくれて、いろんなことを教えてくれた。そして、この俺もディーンを先輩として、自分よりも優れたレスラーとして尊敬していたから、たくさんの話をした。車で旅をすることもあれば、いろんなところにも巡業に行った」と感慨深げにモクスリーとのエピソードを披露した。 その後、モクスリーはWWE本隊に昇格、ジュースは「CJパーカーという名前を捨て、自分はジュース・ロビンソンという名を名乗り新日本プロレスのレスラーとして活動を始めた」のだから運命は分からない。あれから8年が経って、ジュースのIWGP US王座にモクスリーが挑戦する日が来るとは思いもよらなかっただろう。 「みんな、ジョン・モクスリーが俺を倒すところを見たいのかもしれないが、そうはいかない」 フロリダ時代は1度だけシングルで対戦し、モクスリーが勝利している。「当時の自分は今のヤングライオンのウエムラ、ツジ、ナリタ、ウミノ。ああいったあたりの自分が、当時のフロリダの自分」とジュースが話しているように、参考にはならない。ジュースは新日本に“留学“しWWEスーパースターに負けない技術を手に入れている。新日本のプライドを持っているだけに、ビッグネームのかませ犬になる気はさらさらない。 「俺はこの新日本プロレスのために闘っている。ジョン・モクスリーに何ができるかではなく、ジュース・ロビンソンがジョン・モクスリーに対して何ができるか。そこが大事だと思っている。俺は両国で笑顔を持って、ダンスを踊るような試合はしない。全力で闘ってみせる」 近年ではクリス・ジェリコとケニー・オメガ、古くはスタン・ハンセンとビッグバン・ベイダー、ハンセンとハルク・ホーガンなどの外国人対決が行われ、日本のファンの胸を打った。ジェリコの対戦相手もそうだったが、モクスリーはツイッターで約69万人のフォロワーを抱え、発信力と世界的な存在感を持つ。ジュース・ロビンソンの名を世界に知らしめるチャンスでもある。ジュースのジャパニーズドリームに期待したい。取材・文 / どら増田写真 / 舩橋諄
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スポーツ 2019年05月29日 17時30分
チームの雰囲気も影響? 2ケタ連敗のヤクルトに囁かれる不吉な傾向
好不調、明暗がはっきりと分かれた一戦だった。東京ヤクルトスワローズは、本当に大丈夫なのか…。 先制点を挙げたのに投手陣が持ちこたえられず、逆転。打線が奮起したが、あと一歩が及ばなかった。5月28日の広島戦に敗れ、これで12連敗だ。チームの連敗ワースト記録は14だから、まさに危険信号が点滅した状態だ。一方の広島だが、この5月に17勝目を挙げたことになり、「月間18勝」の球団記録に王手をかけた。絶好調である。 小川淳司監督(61)は「(気持ちを)切り換えていくしかない」と言ったが、開幕前、「広島の4連覇を阻止する一番手は、大型補強の巨人ではなく、ヤクルトではないか?」と予想するプロ野球解説者も少なくなかった。それなのに、このありさまだ。 「24日の試合前、選手だけでミーティングが行われました。ベテランの青木宣親が多く発言していましたが、檄(げき)を飛ばすというよりも、チームの雰囲気を明るくしようと、冗談も交えながら前向きな話に徹していました」(チーム関係者) これが、ヤクルトというチームの利点であると同時に欠点でもあるのだ。前向きに、明るくなれるのは良いことだが、「ミスを重く受け止めることができなくなる」とも指摘されている。その影響だろうか。こんなデータもある。※ ※ 総安打数 424(リーグ1位) 得点 230(同) 打点 225(同) 犠飛 16(同) 長打率 .336(同)※ ※ 打撃面では好成績を挙げている。しかし、その打撃面ではこんな数値も残されていた。※ ※ 総三振数 427(リーグワースト) 併殺 41(同) 犠打 34(リーグ4位) 盗塁 21(リーグ5位)※ ※ ヒット数、得点がリーグトップで、三振の数や併殺がワースト。盗塁、バントの数が少ないことも重ねて考えると、攻撃面に戦略的なものが感じられない。 チーム防御率は4・54、総失点258もリーグワースト。得点もトップだが、失点数もトップだから、試合にきめ細やかさがない。チームが勝っているならば勢いづくものの、接戦になるともろい。さらに付け加えれば、失策44は12球団ワーストだ。エラーで自滅しているとも解釈できる。 「三塁手の村上が一人で10失策を記録しています。まだ、プロ2年目の19歳。打撃優先、将来の4番バッターとして育てようと、我慢して使うと決めた選手です」(前出・同) また、ヤクルト投手陣は62本のホームランも献上している(リーグワースト)。テンポの悪い試合展開が、野手にも悪い影響を与えているのだろう。 「前任の真中満監督は成績不振でシーズン途中に辞任を発表しました。第1期小川政権も成績不振でペナントレース終了前に退任が伝えられました」(スポーツ紙記者) 近年、ヤクルトの指揮官はイヤな退き方が続いている。今が正念場だ。※データは5月28日時点(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2019年05月29日 17時00分
下馬評を覆した好調・矢野阪神「シンプル野球」ベンチ裏
キーワードは「シンプル」――。矢野阪神が最下位を脱出し、宿敵巨人を追撃するきっかけも掴んだようだ。 「5月の大型連休に12連戦が組まれていましたが、そこを8勝3敗1分けという好成績で乗り切り、その後の巨人2連戦で2勝。お祭りムードのような上昇ムードとなりました。その反動が怖いと思っていたら、次の広島戦で案の定、負け越し。でも、ベンチの雰囲気は悪くありません。矢野体制に批判的だった一部フロント、有力OBも評価を変えつつあります」(在阪記者) 矢野燿大監督(50)は、阪神というチームの体質、選手たちの性格をようやく掴んできたようだ。 そもそも、阪神にはこんな「裏格言」がある。「チャンスはピンチ、ピンチは大ピンチ」――。 そのココロは、チャンスで抜擢された選手は、緊張して本領を発揮できず、ピンチで投入されたリリーフピッチャーも大声援に呑み込まれて撃沈…。どのみち、二軍落ちだ、と。 「こういったプレッシャーに弱いチームを立て直す一環として、矢野監督はまず、得点シーンで大げさに喜ぶ“ピロエ役”を演じたんです」(同) チーム関係者によれば、「昨季は会話をしていると、怒られるのではないか?」という、変な緊張感が漂っていたそうだ。前任の金本知憲監督が、周りにも厳しかったからだ。 「その裏格言からも分かる通り、阪神は伝統的にプレッシャーに弱いんです。それを変えなければ、チーム再建はできません。チームが上向きになったことで、矢野改革に対する外部の評価も変わりました」(関係者) 矢野監督は各コーチに「(選手に)教えるな」と通達している。 この方針は意義深い。まず、選手を大人扱いする。選手たちは「本当に練習量が足りているのか?」などと不安に陥り、これはペナントレース序盤まで続いた。また、「選手が困って、自ら聞いてきた時にだけ教えろ」とも言われたコーチ陣は、その時に備えて選手の特徴を必死に見定めようとした。 「キャンプ中から、選手、コーチが戸惑っていたので、一部のフロントやOBは『何をやっているんだ!』と批判的に見ていました」(前出・在阪記者) その批判的な声も、チームが勝率5割ラインに浮上したことで消えた。勝因は、1番打者に定着した近本光司、4番打者として結果を出し始めた大山悠輔あたりにある。「対戦チームのバッテリーは近本の盗塁を警戒しています。近本出塁後の2番打者に対しては、二塁盗塁阻止のため、ストレート中心の配球になりがちです。ストレートなら簡単に打てます」(同) ストレート狙いのバッティング。実に、シンプルな作戦だ。 また、先に触れた矢野監督のピエロ役だが、コーチたちも「このままではいけない」と思ったのだろう。清水雅治ヘッドコーチが「みんなでやろう」と、選手に呼び掛けた。 「4月は矢野監督1人がはしゃいで、ちょっと浮いていました。でも、現在は全員ではしゃぐようになり、チームの雰囲気は改善されました。これが5月の快進撃の要因とも言われています。『喜怒哀楽が激しすぎる』との批判もありますが、阪神にはこういうスタイルが合っているのかもしれません」(ベテラン記者) まるで学生サークルみたいだが、「明るく、楽しく」で強くなれるのなら、批判的だったOBも認めるしかなくなったわけだ。 矢野監督の解説者時代を知るTV関係者がこう言う。「矢野監督は読書家です。現役を引退してから本をよく読むようになったと話していました。自己啓発本やビジネス書、心理学の本を読んでいました。将来、指導者として現場に復帰した時に備えていたんです」 得点シーンではしゃぐのも、職場の雰囲気作りとして必要だと思い、あえてピエロに徹したようだ。 しかし、これら「矢野改革」はすべて成功したわけではない。“落ちこぼれ”藤浪晋太郎は救えなかった。 「オープン戦でいきなり、スリークオーターの投球フォームに変えて、制球難がさらにひどくなってしまいました。二軍落ちし、室内練習場で1人で投げ込みをしています。もう、トレード先も見つからないでしょう」(前出・在阪記者) その投げ込み練習にしても、今度は二段モーションに投球フォームを変更させたそうだ。 不振の原因は精神的なものとされるが、試合で投げるか否かは本人次第となっている。18日の二軍戦で先発を務め、ゼロに抑えたが、1イニングで交代。一度決まった二軍戦の登板をドタキャンしたこともあり、一軍復帰には程遠い状態だ。「藤浪は野球偏差値の高い選手です。精神的に迷っている状態で大人扱いしたのは失敗でした」(同) チームが浮上した後、小休止状態に陥ったのは「エース不在」が原因だ。「メッセンジャーが打球直撃で戦線を一時離れていました。そのメッセンジャーに昨季までの球威が感じられません。先発ローテーションを任せられる投手はいますが、将来、チームを背負って立つのはやはり藤浪」(前出・ベテラン記者) 「シンプル野球」でチーム再建のきっかけを掴んだが、明るさだけでは、長続きしない。悩んでいる藤浪を救ったとき、阪神は本当の意味で優勝を狙えるチームに生まれ変わる。
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スポーツ 2019年05月29日 11時40分
最下位オリックスが福良淳一前監督のGM兼編成部長就任を発表!
オリックスは、チーム強化のため6月1日付で、新たにゼネラルマネージャー(以下GM)職を設置し、前監督で今シーズンは育成統括ゼネラルマネージャーを務めている福良淳一氏が就任することになったと28日、発表した。オリックスがGM職を設置するのは、2003年〜2005年の故・中村勝広氏以来14年ぶり。 GMは、チーム強化に関する戦略の立案を行うとともに、編成・育成部門においても責任者として中心的な役割を担う。球団によると、福良氏は、監督経験者であり、コーチ・スカウトとしての十分な実績もあることから、現状のチーム力分析と補強ポイントの改善に即時対応できる人物として選任されたとのこと。 なお、福良氏はGMに就任するとともに、編成部長も同日付で兼任し、ゼネラルマネージャー兼編成部長として、最下位に低迷するチームの底上げを図り、オフにはドラフト会議の責任者として腕を振るうこととなる。現在務めている育成統括ゼネラルマネージャーの職責は解かれ、長村裕之球団本部長兼編成部長は、球団本部長専任となる。オリックスは2016年に瀬戸山隆三前球団本部長が退任、加藤康幸前編成部長が異動(同年末に退団)したため、長村氏が球団本部長と編成部長を兼任していた。 今年は福良氏の後を受けて、福良氏をヘッドコーチとして3年間支えた西村徳文氏が監督に就任。高卒2年目の西浦颯大、ルーキーの頓宮裕真を開幕スタメンに起用するなど、キャリアに関係なくアグレッシブな選手を積極的に使っているが、28日現在、チーム打率が.223と低迷。投手陣も中継ぎに安定感を欠くなど、首位の楽天と5.5ゲーム差の最下位。交流戦前に福良氏がGMに就任することで、巻き返しを図る。文 / どら増田写真 / 垪和さえ
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スポーツ 2019年05月29日 11時30分
ヤクルト・五十嵐が達成した800試合登板 手放しでは喜べないファンも?
今季23試合目の登板は“メモリアル”登板となった。 28日広島戦の5回に登板し、1回を1安打無失点に抑えたヤクルト・五十嵐亮太。史上7人目となる通算800試合登板(メジャー時代は含まず)を、40歳のバースデー登板で達成した。 昨季までソフトバンクに在籍した五十嵐は、今季10年ぶりに古巣復帰。開幕からここまで22試合に登板し、「5勝0敗・防御率2.45・6ホールドポイント」と健在ぶりを示し続けていた。 800の大台に乗った五十嵐の通算登板数は、2位の藤川球児(724試合)に大差をつけて現役トップ。チームのために右腕を振り続けた末の偉業を受け、ネット上には「誕生日に記録達成は凄い」、「呼び戻したのは大正解だった」、「まだまだ記録を伸ばしてほしい」といった称賛の声が数多く寄せられている。 一方、今回の一件に際しては「記録はすごいけど、それだけ五十嵐に頼らなきゃいけない現状はよくない」、「そもそも中継ぎを酷使しすぎ」、「今のままだと絶対誰か壊れるぞ」といった批判も散見される。状況が状況だけに、手放しでは喜べないファンも多いことが窺える。28日終了時点のセ・リーグ登板数ランキングを見ると、26試合でトップに立つのがデーブ・ハフ、スコット・マクガフの両名。23試合(リーグ4位タイ)の五十嵐、近藤一樹、梅野雄吾を含め、トップ10のうち5人をヤクルト勢が占めている。これだけの投手をつぎ込んで勝てるのならば話は別だが、現在のチームは12日巨人戦以来勝利無し。28日の敗戦で、その連敗は12まで伸びている。なりふり構わぬ酷使が、後に大きな痛手となる可能性は少なくない。現に、昨年リーグ2位の71試合に登板した石山泰雅は、勤続疲労の影響もあってか、今月6日に上半身のコンディション不良を理由に登録を抹消されている。今回偉業を達成した五十嵐を含め、チームのブルペン陣には疲労が蓄積し続けている。早いうちに何らかの策を講じなければ、連敗が止まった後も苦しい戦いを強いられることは想像に難くない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2019年05月28日 22時30分
プロレスラー世界遺産 伝説のチャンピオンから未知なる強豪まで── 「ロード・ウォリアーズ」プロレスに変革をもたらした“暴走戦士”
1985年、アニマル&ホークのロード・ウォリアーズが全日本プロレスに初来日した。その緒戦、アニマル浜口&キラー・カーン組を3分39秒で料理してみせたド迫力に衝撃を受けたファンは多いだろう。 史上最強&最高のタッグチームとしてその名を挙げる声は、今なお多い。※ ※ ※ 1983年に結成されたロード・ウォリアーズは、プロレス界に大きな変革をもたらすことになった。 その一つは「短時間勝負の常態化」である。 デビュー当初は特にその傾向が強く、入場テーマ曲『アイアンマン』が鳴り響く中、エプロンから滑り込むようにリングインすると、相手を一方的に蹴散らす。ダブル・インパクト(ドゥームズデイ・デバイス)と称された合体攻撃(アニマルが相手を担ぎ上げたところにホークがクローズラインをぶち込んでフォールする)で試合を決するまでの所要時間は、長くても5分前後であった。 「以前から顔見世的なテレビマッチでは、主役選手がかませの二流選手を秒殺するという展開はよくあったのですが、ウォリアーズの場合は通常興行のメインイベントでもそれをやったのが新しい試みでした」(プロレスライター) 人気選手が短時間でリングを降りたのでは観客からすれば物足りないし、戦う両選手がそれぞれに持ち味を出し合ってこそストーリーがつながるというのが、それまでの興行における常識的な考え方であった。しかし、ウォリアーズはそれを完全に覆す。 ファンは短時間での圧勝を待ち望むようになり、それに応えることで、さらにウォリアーズの人気は高まっていった。「ウォリアーズが成功した一因としては、アメリカにおけるケーブルテレビ網の発達があったと思われます。じっくりと会場でレスリングを楽しむというより、テレビで刺激的な試合を見たいというファンが増えたのでしょう」(同) 実際のところを言えば、まだデビュー間もなかった2人は長い試合をこなすだけの技量がなく、それでああいう試合ぶりになったという事情もあった。これが逆に幸いしたわけだ。「肉体美をつくり上げるためのステロイド剤使用により、スタミナ面での不安があったのかもしれない。短い時間でタッチを繰り返したことで、試合展開は自然とスピーディーになり、そのことがかえってファンに新しさを感じさせることにもなった」(同) ウォリアーズが人気を博したことで、テレビ放送や興行形態も変わっていった。それまではリング上での闘いにより、以降のストーリーをつくり上げていたものが、テレビにおいては試合以外のパフォーマンスや、リング外でのドラマ仕立てのしゃべりが重視されるようになったのだ。 また、興行も昔ながらの地域密着型で小会場を回る巡業スタイルではなく、ライト層のファンを多く集めるビッグショーが中心になっていった。★試合運びよりもキャラを重要視 こうした傾向が特に顕著だったのがWWF(現WWE)で、スキットと呼ばれるVTR映像はその人気上昇の最大要素となり、試合自体は付け足しのような扱いになることもあった。 1987年にウォリアーズのコピー版として登場したアルティメット・ウォリアーなどは、全力疾走でのリングインからのディンゴ・ボンバー、リフトアップ・スラム、アルティメット・スプラッシュというまさに秒殺のワンパターンでありながら、一躍、大人気スター選手となっている。 そして、このアルティメット・ウォリアーの成功が象徴するように、ウォリアーズのもたらしたもう一つの変革が“キャラクター・プロレス”であった。 もともとプロレスにおいては、ヒールとベビーフェイスの役割分担により成り立っていた部分が大きかったのだが、そこには「勝つためには悪事も行う」とか「悪玉をやっつける」というような何かしらの意味付けがあった。 ところが、ウォリアーズにはそういうものが何もなく、しゃべりもマネジャーのポール・エラリングに一任すると、命名の由来となった映画『マッドマックス2』に登場する荒くれ者さながらに暴れ回るのみ。「これがウケたことにより、勧善懲悪のようなストーリーをつむぐことよりも瞬間ごとのインパクト、また、レスリング技術よりもキャラクター性が重視されることになりました」(同) レスリングをベースとした闘いから、ヒーローショーへプロレスを変質させたとも言えようか。 こうしたウォリアーズによる変革は、プロレス業界に大きな利益をもたらした。しかし、一方で「プロレスリングの堕落だ」と嘆くオールドファンがいたことも、頭の片隅に置く必要はありそうだ。ロード・ウォリアーズ***************************************PROFILE●アニマル・ウォリアー/1960年1月26日/アメリカ合衆国ペンシルベニア州出身/身長189㎝、135㎏。ホーク・ウォリアー/1957年9月12日〜2003年10月19日/アメリカ合衆国ミネソタ州出身/身長191㎝、125㎏。文・脇本深八(元スポーツ紙記者)
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大田初スタメンで無安打 原監督が二軍担当者を更迭?
2010年06月16日 13時15分
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スポーツ
田中正直のウェブランニングクリニック 「第13回、ジョギングフォーム」
2010年06月16日 11時30分
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スポーツ
角界の野球賭博事件に警戒の球界
2010年06月15日 16時30分
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スポーツ
サヨナラ被弾で阪神・藤川のメジャー志向に拍車が掛かった!?
2010年06月15日 11時30分
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スポーツ
FA7年巡り大騒動ぼっ発危機
2010年06月14日 17時30分
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スポーツ
日本初戦1-0で勝利!…なるか!?
2010年06月14日 15時05分
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スポーツ
早大監督狙う大物OBの面々
2010年06月14日 13時30分
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スポーツ
田中正直のウェブランニングクリニック 「第12回、現在のマラソン事情」
2010年06月14日 11時00分