スポーツ
-
スポーツ 2019年06月10日 18時00分
REBELS日菜太、辛勝も東京ドーム参戦を改めて直訴!江幡塁の相手は大野貴志!
『REBELS.61』▽9日 東京・後楽園ホール キックボクシング団体REBELSが、ブシロード傘下・キックスロード運営のキックボクシングイベントKNOCK OUTと提携以来初の大会を開催。満員の観衆を集め熱気あふれる大会となった。 休憩前には新日本プロレスでおなじみのバロン山崎がナレーションを務めたKNOCK OUT8.18大田区総合体育館大会『K.O CLIMAX 2019〜summer kick fever〜』のCMが初公開。このCMはテレビ朝日系列『ワールドプロレスリング』の枠内でも流される。▼第10試合 『K.O CLIMAX 2019』KING OF KNOCK OUTスーパーバンタム級王座決定トーナメント出場者決定戦 55.5kg契約 3分3R(延長1R)●KING強介(判定 0-3)大野貴志○ 休憩明けに組まれたこのカードは、トーナメント1回戦・江幡塁の対戦相手を決める試合。抽選の結果、“オランダの超獣”レダ・ナラインと1回戦で対戦することになった小笠原瑛作はテレビのゲスト解説として、江幡はリングサイドからこの試合を見守った。 KNOCK OUT参戦というチャンスを逃すまいと、両者は1Rから飛ばしていくが、大野がフットワークでKINGを翻弄。強介の左フックに大野がショートの左フックを合わせダウンを奪った。2Rになるとアグレッシブにプレッシャーをかける作戦に変更した強介だが、今度は大野の右ストレートを食らい足もとが不安定に。最終ラウンドも激戦になったが、大野優勢は変わらず。判定3-0で完勝し、トーナメントの残り1枠に入った。 試合後、リングに上がった江幡は「きょう、新日本キックとREBELSの対抗戦で新日本が負けました(2敗1分)が、8月18日のKNOCK OUTで大野選手に勝って、決勝に勝ち上がってくるREBELSの小笠原瑛作選手に勝って、借りを返させてもらいます。たくさんの団体で交わって、キックボクシング新時代を盛り上げていきます」とアピールした。 大野は「みなさんの応援のおかげでつかみ取ったKNOCK OUTの出場権です。江幡選手は小笠原選手と決勝と言いましたが、僕が勝ちます」と応戦。ここでキックスロードの原田克彦社長がリングに上がり、改めてREBELSとKNOCK OUTの提携を発表、両者によるトーナメント1回戦を正式に決定した。▼第11試合 REBELS対シュートボクシング REBELSルール 71kg契約 3分3R〔延長1R)○日菜太(延長判定 2-0)坂本優起● KNOCK OUT8.18大田区総合体育館大会『K.O CLIMAX 2019〜summer kick fever〜』で、ジョムトーン・チューワッタナとのビッグマッチを控える日菜太が思わぬ苦戦を強いられた。 1Rから前へ積極的に出る“人力車シュートボクサー”坂本に、パンチを叩き込む日菜太だが、打たれ強い坂本はひるむことなく前に。日菜太がロープを背にする場面が目立った。最終ラウンドでは坂本の右ストレートで、日菜太があわやダウンとも見えるふらつきを見せた。これに場内からは日菜太コールが怒った。判定は日菜太が1-0で延長戦へ。延長戦ではここまで控えめだったキックを日菜太が多用。坂本も打たれ強さを最後まで発揮していたが、手数の差で日菜太が制した。 何とか勝てた日菜太は苦しげな表情を浮かべながらマイクを握ると、「すいません。坂本選手、すごい体力があって本当疲れました。見ての通りほとんど蹴れなかったんですけど、怪我が多くなって、パンチばっかりの勝負になりました。残された時間は少ないですが、次の東京ドーム、応援してください」と頭を下げた。日菜太は先日の会見でも表明した新日本プロレス東京ドーム2連戦(1月4、5日)への出場を改めて明言、続けて「木谷さん!きょうはすみませんでした。8月いい試合をするので、よろしくお願いします!」と、リングサイドで観戦していた新日本プロレスとKNOCK OUTの木谷高明オーナーに直訴。これには木谷オーナーも苦笑いしていた。 REBELSとKNOCK OUTによるキックボクシング新時代の幕開けは、熱のある大会となった。この熱を8.18大田区総合体育館大会、そしてそれ以降の大会につなげていくために、どのような展開を見せていくのだろうか。新生KNOCK OUTのテーマに、木谷オーナーは「ストーリーとキャラクター」を、山口元気プロデューサーは「選手の発掘と育成」をそれぞれ掲げている。 原田社長によると、現在募集中の『K.O TRYOUT』には多数の応募が集まっているそう。こちらの展開も期待したい。取材・文・写真 / どら増田
-
スポーツ 2019年06月10日 17時40分
「最悪だ」花田虎上氏、“若貴優勝決定戦”を回顧 今後の和解は「徐々に…」
9日放送の『ジャンクSPORTS』(フジテレビ系)に、元横綱・若乃花の花田虎上氏が出演。長らく確執が伝えられている、弟で元横綱・貴乃花の花田光司氏との“若貴兄弟優勝決定戦”について語った。 舞台となったのは、1995年九州場所(福岡・福岡国際センター)。両者は「12勝2敗」と共に優勝争いの先頭で千秋楽を迎えたが、虎上氏は武双山(元大関/当時関脇)に、光司氏は武蔵丸(元横綱/当時大関)にそれぞれ敗戦。この結果、どちらも「12勝3敗」と本割では決着がつかず、現在に至るまで史上唯一の例となる兄弟同士の優勝決定戦が実現することとなった(同時に決定戦へ進出した1993年名古屋場所は巴戦で曙の連勝により対戦なし)。 当時の心境について、虎上氏は「うわぁ〜最悪だ」と回顧。また、「あの時は一番大好きな弟が(相手になって)もう嫌ですよ。いつもだったら憎しみ込めて行くのに、この時はもう無理ですよね。プロとして情けないなって」と兄弟同士の対戦に複雑な思いを抱いていたことを明かした。 また、この一番に下手投げで勝利した虎上氏は、優勝パレードのオープンカーに乗り込む前に「優勝賞金1000万円あるから半分こしよう」と光司氏に提案し、「いいよ、いらないよ」と断られていたことも告白。その理由については、「決定戦ってことは優勝だから、お互いが」と説明した。 世紀の一戦の内幕が明かされた今回の放送を受け、ネット上には「やっぱり身内を相手にするのは辛かったのか」、「あの一番は本当にどっちを応援したらいいか分からなかった」、「兄も弟もめちゃくちゃやりにくそうだったよな」といったコメントが寄せられている。虎上氏の言葉に、当時の状況を思い返した人も多かったようだ。 なお、番組内では最近になって光司氏が和解の意向を示唆したことについても質問がされたが、これに対し、虎上氏は「そうですね、徐々に…こう…なんというか…」と苦笑い。また、現在までに光司氏からの連絡は入っていないことも明かしていた。文 / 柴田雅人
-
スポーツ 2019年06月10日 17時30分
巨人・丸と日ハム・大田、今季2名が達成の「全球団本塁打」 次に打つのはどの選手?
現在ある12球団すべてから本塁打を打つ記録である「全球団本塁打」。巨人・丸佳浩が古巣広島戦(4月17日)で達成した際には、各メディアによって大きく報じられた。 また、今月9日の日本ハム対阪神戦では、日本ハム・大田泰示もこの好記録を達成。これによって、今シーズンの達成者は1名(阪神・福留孝介)のみの達成となった昨年を早くも超えることとなった。 上記の2名を含め、過去35名が達成している「全球団本塁打」。交流戦導入(2005年)以降32名が達成し、2007年から今シーズンまで実に13年連続で誕生しているこの記録を次に達成するのはいったい誰なのか。今回は記録達成まであと1球団と“リーチ”をかけている5選手を以下に見ていこう。■同一リーグの球団が対象 長野久義(広島):巨人 同一リーグの球団が対象となる選手は、前述した丸の人的補償として巨人から広島へ移籍した長野のみ。ここまで「打率.203・2本塁打・6打点」と苦しむかつての首位打者は、古巣相手に恩返しの一発を放つことはできるだろうか。今シーズンの対巨人戦は残り14試合だ。■他リーグの球団が対象 陽岱鋼 (巨人):日本ハム 今江年晶(楽天):中日 浅村栄斗(楽天):広島 ブランドン・レアード(ロッテ):ヤクルト その他の4名は、いずれも他リーグの球団から交流戦で本塁打を放てば晴れて記録達成となる。ここまでに2ケタ本塁打をクリアしている浅村(14本)、レアード(17本)の両名はチャンス大。また、古巣が対象である陽も、前述の長野と同じく恩返しに期待が持てるところだろう。 なお、対象球団が中日である今江は、9日の試合を以って今シーズンの中日との対戦がすべて終了。リーグ間での移籍が無い限り、記録達成の機会は来シーズンの交流戦に持ち越されることとなっている。 以上が、現在記録達成を射程に捉えている5名の選手たち。果たして、次に“球界制覇”となる一発を放つのはどの選手なのか。今後の打席にも要注目だ。文 / 柴田雅人
-
-
スポーツ 2019年06月10日 17時00分
【DeNA】“海賊”が“山賊”に勝ち越し!感じられた戦力の底上げ
ベイスターズが地元横浜スタジアムで、ライオンズとの三連戦を、2勝1敗と勝ち越しに成功。交流戦成績を3勝3敗の5割に戻した。金曜日の初戦を“絶対エース”今永昇太で落とし、交流戦3連敗としてしまうと、ファンの間では「今年もダメか…」とのムードが漂っていた。しかし、土曜日に約1か月振りに戦列に復帰してきたベテラン右腕、井納翔一が潮目を変えた。初回に2点を奪われたものの、2回には自らのタイムリーで勢いに乗ると、6回を2失点のクオリティースタートを達成。オリックス戦から元気の無かった打線も、14安打7得点と奮起。結果7-3と快勝した。 日曜日は上茶谷大河が先発。直近の2戦とも好投を見せ、6月1日にはプロ初完投初完封をマークしているドラ1ルーキー。この日はフォアボールが多く、やや安定感に欠けていたが、5回を2失点でまとめて見せた。打線は初回に宮崎敏郎のタイムリーで先制したが、その後チャンスは作るものの、あと一本が出ずイニングは進んで行く展開。2点ビハインドの8回、2アウト満塁の場面で代打楠本泰史がプロ初ホームランとなる、起死回生のグランドスラムが飛び出し6-4で勝利を飾った。 勝利した2試合とも、チームの脇を固めるプレーヤーの活躍が光った。土曜日は久々のスタメンの桑原将志が3打数2安打2打点、セカンドに入った中井大介も4打数3安打の猛打賞を記録するなどとチームに貢献。日曜日もヒーロー楠本はもちろん、途中出場の乙坂智が3打数3安打、セカンドのスタメン出場の石川雄洋も、送りバントに2死四球1安打と活躍し、勝利に献上した。 連勝した試合は6月に入って、打率.074、2安打、1打点と不振を極めるネフタリ・ソトがスタメンから外れた。昨年のホームラン王の不調は誤算だが、その穴を埋める活躍を、リザーバー達が見せてくれた。昨年の交流戦はレギュラーの怪我を埋められず厳しい戦いを強いられたが、今年は戦力の底上げが感じられる。これからの戦いが、俄然楽しみになるような連勝だった。取材・文 ・ 写真/ 萩原孝弘
-
スポーツ 2019年06月10日 13時20分
【追悼】アントニオ猪木と格闘技世界一決定戦で死闘を繰り広げたWウィリアムス氏死去
“熊殺し”の異名を持つ空手家のウィリー・ウィリアムスさんが7日、祖国アメリカで病気のため亡くなられたと海外メディアが報じた。67歳だった。 極真会館米国コネチカット支部で空手を学んだウィリーさんは、故・梶原一騎氏が製作した映画『地上最強のカラテPart2』(1976年公開)で、巨大な熊と対決。以降、熊殺しの異名を持つことになる。その後、空手の世界大会で優秀な成績を収めたが、アントニオ猪木が掲げた「プロレスこそ最強の格闘技」という全格闘家に対する挑発に乗る形で、1980年2月に蔵前国技館で猪木と、『格闘技世界一決定戦』として、プロレス対極真空手の異種格闘技戦を行うことになった。当時の極真空手は他流試合を禁じていたため、ウィリーさんは破門にされたが、当日ウィリーさんのセコンドには極真勢が付いており、後にウィリーさんも破門を解かれていることから、梶原氏が仲介したものと思われる。 試合は、猪木対モハメド・アリ以来の緊張感溢れる闘いになった。両者一歩も引かぬまま同体でリング下に落下。両陣営のセコンドが入り乱れる中、4R1分24秒、両者ドクターストップのドロー判定ながらも、一連の猪木による異種格闘技戦シリーズの中でベストバウトの呼び声の高い、後世に伝えられる試合の一つであった。実際、DVDマガジン化された際には売り上げが良かったという。 1994年に師匠の故・大山茂氏が設立したUSA大山空手に移籍。正道会館(初期K-1の前身)で佐竹雅昭と対戦したり、リングスで前田日明と対戦したが、既に全盛期は過ぎており、かつての殺伐感はなかった。1997年の新日本プロレス1.4東京ドーム大会では、猪木引退ファイナルカウントダウンの相手として、17年ぶりに猪木と対峙したが腹が出ており、決め技限定マッチで猪木の決め技コブラツイストにギブアップ負け。1999年にはFMWに参戦。BAD BOY 非道と対戦し、敗れた非道が弟子入りを志願。ウィリー高山にリングネームを変更している。 ウィリーさんの全盛期は70年代後半から80年代前半だったが、猪木が掲げた「プロレス最強」と闘うことで、簡単に認めさせなかった数少ない一人として、格闘家としての功績はいつまでも語り継がれることだろう。猪木の好敵手がまた逝ってしまった。合掌。文 / どら増田写真 / ©︎H.J.T.Production
-
-
スポーツ 2019年06月10日 12時00分
「サニブラウン選手はボルトを超える」張本氏の発言に“適当なこと言わないで”と賛否
9日放送の『サンデーモーニング』(TBS系)で、張本勲氏が日本新記録を達成したサニブラウン・ハキーム選手について独自の見解を示し、賛否両論となった。 番組冒頭、米国で行われた全米大学選手権大会で、サニブラウン選手が100メートル走で、これまで桐生祥秀(日本生命)が持っていた9秒98を破る9秒97を達成したことを紹介。これを見た張本氏は「あっぱれでしょう。日本新記録だからね」とコメント。続けて、 「まあ追い風じゃなかったからね、0.8ぐらいだから、無風だから走りやすかったでしょうからね、アメリカだし。ですから、おそらくどうでしょう、ボルト(ウサイン・ボルト)を抜けるかな。9.58、ボルト世界の。」 と世界記録保持者のジャマイカのウサイン・ボルト選手の世界記録を上回る事ができるのではないかという見方を示す。スタジオの出演者は「流石にそれは無理」と考えているようで、一瞬静まり返ってしまう。関口宏が笑いながら「抜いたら大したもんですよ」と話すと、張本氏は少々口を尖らせながら、 「でもね、188センチあるから。ボルトは195センチだから、背が高いからコンパスが長いじゃないの。可能性ないわけじゃないよ」 と不敵な笑み。どうやら張本氏は、サニブラウン選手について身長が高く、歩幅が広いため、世界新記録更新の期待が持てるという見方を示す。ゲストコメンテーターの、広島東洋カープの選手や千葉ロッテマリーンズのヘッドコーチ等の経歴を持つ、元盗塁王の高橋慶彦氏は笑顔で、「またね、出身校が良いです。後輩なんです。城西高校」と笑う。 ただし、元盗塁王だけに、「スタートが悪いって言われてるじゃないですか。考える前に足を動かす努力をするんですけど、サニブラウン選手は耳なんですかね。耳から入ったスタートに見えて、不思議に思っている」とコメントした。 張本氏も盗塁王の経験はないが、若い頃は俊足で鳴らし、504本塁打しながら、319盗塁を記録している。盗塁と短距離走は全く異なるものだが、元俊足であるだけに、メカニズムは理解しているものと思われる。 張本氏の発言に視聴者の反応は賛否両論。「希望を持つことはいいこと」「確かに可能性がないわけではない」という意見もあったが、「放送で適当なことを言わないでほしい」「専門家に解説をしてほしい」という声もあった。 様々な意見があるが、偉業を達成したサニブラウン選手に国民が期待していることだけは間違いない。張本氏を喜ばせるような活躍にこれからも期待したい。
-
スポーツ 2019年06月10日 11時30分
巨人・菅野の復活マウンドに「小林NG」を出した原采配
菅野智之(29)が25日ぶりの先発マウンドで、復活の勝ち星を挙げた(6月9日)。ペナントレース序盤は不振、その原因が勤続疲労とされ、そこに腰痛が重なっての二軍調整だっただけに、今回の復帰そのものに否定的な声も多かった。「焦らず、時間を掛けて調整させた方が良い」と…。しかし、復帰してすぐに結果を出した点は、さすが、巨人のエースである。 そのエースをサポートしたのが、FA移籍してきた炭谷銀仁朗捕手(31)だ。「菅野が一軍に再合流した7日、試合前の練習中、キャッチボールの相手を務めたのが炭谷でした。菅野自身、同級生でもある小林誠司との相性の良さを語っていたので、ちょっと驚きでした」(スポーツ紙記者) それまで、今季、菅野が登板した8試合は、全て小林がマスクをかぶってきた。この時点で、復帰マウンドは「小林ではなく、炭谷とのバッテリーになる」と、メディアの多くは予想していた。 小林と炭谷、どちらも侍ジャパンに招集されたトップレベルの捕手だ。原辰徳監督が小林ではなく、炭谷とのバッテリーを選択したのは、何か狙いがあったからだろう。「同じチームに在籍しているキャッチャーなんだから、配球に大きな違いは出ないはず。対戦チームのデータを挙げてくるスコアラーが同じなんですから。そのデータの活用の仕方でキャッチャーの個性、配球の特徴が出るものなんです」(プロ野球解説者) 試合前、スコアラーは対戦チームの主力バッターに関する「傾向」を報告する。内角、外角、高め、低めのどのコースを安打にしているのか、また、どんな球種を待って安打にしているのか、だ。 その報告書は、先発投手だけではなく、リリーフ投手も目を通す。スタメン・マスクを被るキャッチャーはもちろんだが、試合前、バッテリー担当のコーチも加えて、配球について話し合いをする。前出のプロ野球解説者が言う、「配球に大差はない」の根拠は、ここにある。 しかし、データの活用法にキャッチャーの個性が出てくる。「苦手コースに決め球を投げさせる配球もあれば、相手の得意コースからボールの軌道が外れていく球種を使って、打ち損じを誘う配球もあります。どちらを選択するかはキャッチャー次第。まあ、走者の有無、アウトカウント、試合終盤で1点も与えられない場面なのかどうか、状況によって変わってきますが。また、試合中、データ通りに行かないことのほうが多いので、あとはキャッチャーの感性に頼るしかないんです」(前出・同) 投手目線で言えば、キャッチャーには大きく分けて、2通りのタイプに分けられるそうだ。ピッチャーの気持ちになって、「投げたい」と思っている球種を予測し、それを投げさせ、ノセていくタイプと、「オレに付いてこい」の発想で配球を組み立てるキャッチャーだ。巨人関係者によれば、炭谷と小林はその両方ではないそうだ。事前の打ち合わせを大切にする“投手との協議タイプ”だという。「小林は菅野とはプライベートでも仲が良く、これまで二人三脚でやってきました。炭谷は移籍してきた分、菅野を客観的に見ることができます」(球界関係者) 客観性。この試合、菅野に小さな変化が見られた。初回はワインドアップで投げていたが、2回以降は走者のいない場面でもセットポジションで投げていた。 菅野は変化球も多彩だが、ストレートも速い。セットポジションになると球速が落ちるものだが、制球力は安定する。菅野は炭谷の初回の配球を見て、より正確に、要求されたコースに変化球を投げ込まなければならないと考えたのではないだろうか。「炭谷は西武で長くレギュラーを張ってきました。パ・リーグのことは小林よりも詳しい」(前出・同) パ・リーグを知り尽くしたキャッチャーを信じ、今、自分のできることをやろうと菅野が思ったのならば、炭谷を起用した原監督の狙いは見事に的中したようだ。エースの復帰勝利がチームを活気づけたことは言うまでもないだろう。(スポーツライター・飯山満)
-
スポーツ 2019年06月09日 17時30分
1位の結果は圧倒的 夏場所十両の「敢闘精神あふれる力士」アンケート
優勝力士である平幕・朝乃山らを押しのけ、新入幕・炎鵬が1位を獲得した夏場所幕内の「敢闘精神あふれる力士」のアンケート。「7勝8敗」と負け越した中での戴冠は、炎鵬の人気ぶりを大いにうかがわせた。 そんな炎鵬が、春場所(3月)でトップに立った十両部門の結果はどうだったのだろうか。今場所は“前王者”と入れ替わるように圧倒的な支持を得た力士が出現した。2、3位も含めて、今場所の結果を以下に見ていこう。■3位:隆の勝(東十両4枚目/1位0回・2位2回・3位3回/合計5回) 豊山 (東十両5枚目/1位1回・2位2回・3位2回/合計5回) 彩 (東十両13枚目/1位0回・2位2回・3位3回/合計5回) 今場所3位にランクインしたのは、共に登場回数5回を記録したこの3人。隆の勝(7勝8敗)、彩(6勝9敗)の2名は、どちらも負け越しを喫した上でのランクインとなっている。 ちなみに、隆の勝は先場所も登場回数7回で3位を獲得。この票の集まり方を考えると、成績がかみ合った時は“大化け”も期待できそうだ。■2位:安美錦(西十両11枚目/1位1回・2位4回・3位1回/合計6回) 2位に入ったのは40歳のベテラン安美錦。先述の隆の勝と同じく、こちらも負け越しを喫しながら2場所連続で同じ順位を獲得した。この1年は十両で一進一退の成績が続いているが、人気面ではまだまだ衰えは感じられないといったところか。■1位:貴源治(東十両2枚目/1位9回・2位2回・3位0回/合計11回) 「13勝2敗」をマークし十両優勝を果たした貴源治が、圧倒的な数字でアンケート部門も制し“二冠”を達成。4日目から10日目にかけ7日間連続で日別1位を獲得するなど、場所を通じて多くの票を獲得し続けた。 なお、先場所の炎鵬と同じく、貴源治も来場所の新入幕がほぼ確実な情勢となっている。ステップアップする貴源治の人気は幕内でも猛威を振るうのか、そして2場所連続の“王座返上”を経て次に頭角を現すのはどの力士なのか。来場所も注目点が多くなりそうだ。文 / 柴田雅人
-
スポーツ 2019年06月08日 11時30分
平成以降では最長 V逸期間が長期化する大関
先月12日から26日にかけて、東京・両国国技館で開催された大相撲夏場所。「12勝3敗」をマークした平幕・朝乃山の初優勝は、令和初の本場所における最大のトピックとなった。 昨今の角界では他にも、栃ノ心(2018年初場所、当時平幕)、御嶽海(同年名古屋場所、当時関脇)、貴景勝(同年九州場所、当時小結)、玉鷲(2019年初場所、当時関脇)といった力士が初優勝を記録。白鵬、鶴竜といった横綱陣が衰え始めていることもあり、どの力士にも戴冠のチャンスが生まれつつあることがうかがえるだろう。 一方、この好機をなかなか生かせず、ずるずるとV逸を重ねている番付もある。先場所は豪栄道、高安、貴景勝の3力士が務めた大関だ。昨年からここまで横綱、関脇、小結、平幕の力士が優勝する中、大関だけはそれを果たすことができていない。 大関が優勝を果たしたのは、2017年初場所の稀勢の里(現荒磯親方)が最後。その翌場所から先場所まで実に14場所連続でV逸が続いているが、これは平成以降ではワースト1位。年6場所制が定着した1958年以降まで範囲を広げても、1位の24場所(1977年7月〜1981年5月)、2位の16場所(1970年3月〜1972年9月)に次いで3位にランクインしている。 1、2位の記録については“不運”な面もあった。1位の時代には北の湖(期間内優勝14回)、輪島(同4回)、そして2位の時代には北の富士(同6回)、玉の海(同4回)といった横綱がなかなか隙を見せなかったからだ。 一方、現在まで続く3位の時代を見ると、当初の4横綱のうち日馬富士、稀勢の里は既に土俵を去り、残る白鵬、鶴竜も年間通してのフル出場は困難。1、2位の時代よりは確実に隙が生じているといえるが、今の大関陣は長らくそこにつけ込むことができていない。 次場所となる名古屋場所(愛知・ドルフィンズアリーナ)からは、栃ノ心の復帰で4人体制となる大関陣。果たして、約2年にわたって続く不名誉な記録をストップすることはできるだろうか。文 / 柴田雅人
-
-
スポーツ 2019年06月07日 22時30分
新日本6.9大阪城決戦全カード決定!リー対オスプレイ、小島対鷹木、モクスリーも参戦
新日本プロレスは6日、『ベスト・オブ・ザ・スーパーJr.26』(BOSJ、5日、両国国技館)最終戦の結果を受けて、『DOMINION 6.9 in OSAKA-JO HALL』(9日、大阪城ホール)の全対戦カードを発表した。 既にオカダ・カズチカ対クリス・ジェリコ(IWGPヘビー級選手権試合)、飯伏幸太対 内藤哲也(IWGPインターコンチネンタル選手権試合)、タイチ対石井智宏(NEVER無差別級選手権試合)の3カードが発表され指定席は完売。当日券は立ち見のみ若干数の販売が予定されている。 今回追加で発表されたのは6試合だ。 5日の両国大会で鷹木信悟を破り、BOSJを制したウィル・オスプレイは、IWGPジュニアヘビー級王者のドラゴン・リーに挑戦する。BOSJでは同じブロックの鷹木に独走を許したリーはチャンピオンとして、心中穏やかではないはず。長期欠場中のライバル高橋ヒロムが戻ってくるまでは、ベルトを守りたい気持ちが強いだけに、ここは負けられない。 一方のオスプレイは、1.4東京・東京ドーム大会で憧れだった飯伏を破り、NEVER無差別級王座を獲得し、ヘビー級にも通用することを証明。鷹木に続いて「2匹目のドラゴン」を狩りに行く。東京ドームのメインでIWGPジュニア王座戦を開きたいオスプレイにとって、このチャンスを逃すわけにはいかない。 また全勝で勝ち進んだものの決勝でオスプレイに敗れ、準優勝に終わった鷹木は、6.9大阪城大会で「ヘビー級選手とのカードを組んでくれ」とリクエスト。これが通り、IWGPヘビー級王座、三冠統一ヘビー級王座、『G1クライマックス』優勝、『チャンピオンカーニバル』優勝と申し分がない実績を持つ小島聡とのシングルマッチが組まれた。もし鷹木が勝利するようなことがあれば今年の『G1』出場の可能性も十分に考えられるだろう。 またIWGPタッグ選手権試合、タマ・トンガ&タンガ・ロア対EVIL&SANADAのタイトルマッチも決定した。 5.12アメリカROHシカゴ大会でブリスコブラザースの挑戦を退け、ROH世界タッグを防衛したG.o.Dの前に現れたEVIL&SANADAは、「We are next challenger……」と次期挑戦者に名乗りを上げた。タマは「アイツらは俺らがブリスコブラザーズをボコボコにしたのを見てなかったのか?ヤツらより弱っちいくせに俺らに敵うわけがない!お前ら、どうなるか分かってるのか? 」と怒り心頭ながらも挑戦を受諾している。 棚橋弘至はジュース・ロビンソン&田口隆祐とともに、ジェイ・ホワイト&チェーズ・オーエンズ&石森太二と6人タッグマッチで対戦する。復帰戦となった5日の両国大会ではジェイに敗れ、屈辱を味わった棚橋がここからどんな復活ストーリーを見せてくれるのか期待したい。 おそらく最後の大阪城ホールとなる獣神サンダー・ライガーは、YOSHI-HASHIとの本隊&CHAOS越境タッグで、鈴木みのる&ザック・セイバーJr.と対戦。ライガーとみのるのシングルはいつ実現するのか?YOSHI-HASHIもザックのブリティッシュヘビー級王座に狙いを定めており、興味深いカードになった。 オープニングマッチではディーン・アンブローズ改め、ジョン・モクスリーが5日の両国大会に続いて参戦する。両国大会ではジュースのIWGP USヘビー級王座に挑戦し、エクストリームファイトを披露。王座を奪取しただけではなく、ファンに強烈なインパクトを与えた。さすがはバリバリの元WWEスーパースターである。 今大会はノンタイトルマッチだが、海野翔太とのシングルマッチが組まれた。いわゆるヤングボーイ相手にモクスリーはどんなファイトを見せてくれるのだろうか。オープニングからメインイベントまで、東京ドーム級の豪華なカードが9試合出そろった。初夏の大阪を新日本プロレスがさらに熱くなるのは間違いない。取材・文・写真 / どら増田
-
スポーツ
デーブ解雇でも解決しない雄星問題
2010年07月31日 08時00分
-
スポーツ
球界地獄耳・関本四十四の巨人軍、ダッグアウト秘話(23) 四大条件
2010年07月30日 15時00分
-
スポーツ
日本人メジャーリーガー全滅の危機
2010年07月30日 12時00分
-
スポーツ
投壊でリーグ4連覇危機を迎える巨人の内幕
2010年07月29日 15時30分
-
スポーツ
2010年 夏の甲子園特集(4)〜練習試合における意義〜
2010年07月29日 13時30分
-
スポーツ
田中正直のウェブランニングクリニック 「第30回 人気の動き作り」
2010年07月29日 13時00分
-
スポーツ
早大・斎藤佑樹のお邪魔虫にブーイング
2010年07月29日 11時00分
-
スポーツ
2010年 夏の甲子園特集(3)〜ノーシード校の泣き、笑い〜
2010年07月28日 19時15分
-
スポーツ
巨人vs阪神vs中日三つどもえ戦再開裏情報
2010年07月27日 15時00分
-
スポーツ
田中正直のウェブランニングクリニック 「第29回 履くだけで足が鍛えられるシューズ!」
2010年07月27日 12時30分
-
スポーツ
2010年 夏の甲子園特集(2)〜越境入学に勝る『郷土愛』〜
2010年07月26日 13時00分
-
スポーツ
球界地獄耳・関本四十四の巨人軍、ダッグアウト秘話(22) 体が硬い柴田さん
2010年07月24日 14時00分
-
スポーツ
田中正直のウェブランニングクリニック 「第28回 秋の戦いが始まった!」
2010年07月24日 11時00分
-
スポーツ
また解任されたデーブ大久保の本性
2010年07月23日 18時00分
-
スポーツ
12球団監督去就情報
2010年07月23日 14時00分
-
スポーツ
2010年 夏の甲子園特集(1)〜少子化対策に乗り出した公立高校〜
2010年07月23日 08時00分
-
スポーツ
阿吽王座防衛も、試合後に飛ぶ富豪2夢路の鉄拳…これは何を物語る? 7・18 地下プロレス『EXIT-41 CORE:N』(2)
2010年07月22日 17時00分
-
スポーツ
田中正直のウェブランニングクリニック 「第27回 熱中症対策」
2010年07月22日 14時30分
-
スポーツ
球界地獄耳・関本四十四の巨人軍、ダッグアウト秘話(21) 天才高田さん
2010年07月22日 14時00分