スポーツ
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スポーツ 2019年06月21日 17時20分
オリックス“緊急トレード”を示唆 「糸井流出の貸しを返せ」の声
トレード交渉、コンバート。どちらも、ゼネラルマネージャー(以下=GM)としては腕の見せどころだが、「あえて何もしない」という選択もあるのではないだろうか。 オリックスバファローズの福良淳一GMが関西系メディアの取材に応じ、「緊急トレード」を示唆した。去る6月18日の巨人戦で、伏見寅威(29)が左足アキレス腱を断裂する大怪我に見舞われた。オリックスが支配下登録している捕手は全部で5人。伏見を含め、うち3人を一軍戦に登録していた。通常、プロ野球では「捕手3人態勢」で臨む。育成枠に2人の捕手がいるが、福良GMは“人材難”と判断したようだ。 「伏見は代打の切り札的存在でした。その伏見の代わりに一軍に昇格してきたのは、今季37歳になるベテランの山崎勝己。一軍には若月健矢、飯田大祐の2人もいますが、試合中の怪我はもちろん、試合展開によっては捕手にも代打を出さなければならない場面も出ています。代わりの捕手がいなくなるのを理由に、代打を送れず、好機を逃したとなれば…」(在阪記者) しかし、オリックスは「外部補強」とは異なる動きも見せている。新人内野手の頓宮裕真(22)に捕手の練習をさせていた。頓宮を捕手に“戻す”のなら、福良GMは昨秋からのチーム構想も撤回することになるが…。 学生野球に詳しいファンは分かると思うが、頓宮は東都リーグ(亜細亜大学)で通算14本塁打を放ち、大学日本代表チームでも4番を任された強打者である。オリックスは打撃優先で、内野手にコンバートすることを前提に指名した。正三塁手として育てたいとし、頓宮はキャンプから必死に内野の守備練習を積み重ねてきた。昨今は5年目の西野真弘(28)がスタメン三塁で出場することも多くなったが、「将来の大砲候補」という期待感は変わっていない。頓宮の捕手再コンバートは、一時的な措置だとしても、内野手としての成長を遅らせることになる。 こんな情報も飛び交っていた。 「セ・リーグで、捕手を出せそうなチームに交換トレードを打診中だと聞いています。相手側が欲しいと思っているポジションの選手を放出できるのかどうか、オリックスは確認を急いでいる、と」(ベテラン記者) いや、この情報は額面通りに捉えられない点もある。たしかに捕手の頭数は足らないかもしれないが、故障離脱した伏見は捕手というよりも、代打の切り札であって、その打力を買われて一塁のスタメンで試合に出ることもある。オリックスの狙っているトレードは、「代打・伏見」の補填ではないだろうか。 「シーズン途中でのトレードなんですが、その選手が試合に出るとか、移籍することで評価が上がるのであればともかく、そうでなければ、応じたくないとする球団も少なくありません。選手会がウルサイから(笑)。シーズン中に転居させることになれば、子どものいる選手は特に大変なので」(プロ野球解説者) 福良GMは監督から現職に異動した。指揮官時代、糸井嘉男(現阪神)のFA流出に直面し、球団は慰留に必死だったが、福良氏は監督として、「本人が望んでいること」とその背中を押してやったという。 「阪神に糸井流出時の貸しを返してもらうんじゃないか?」(前出・ベテラン記者) 同じ関西圏の球団なので、トレード成立でも選手は引っ越す必要もない。だが、阪神は「今季は現有戦力で戦う」と宣言している。 シーズン途中のトレードは成立させるのが難しい。残されたオリックスの一軍捕手だが、若月は課題だった盗塁阻止率も向上し、飯田はソフトバンク甲斐拓也にも並ぶ強肩だ。 頓宮に捕手の練習をさせたのもそうだが、今のオリックスにとって、「慌てない」「何もしない」のが最良の策だと思うのだが…。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2019年06月21日 11時30分
執念のサヨナラ勝利を決めた広島 あの“アンタッチャブルレコード”も回避?
広島・マツダスタジアムで20日に行われた広島対ロッテの一戦。ここまで連敗を喫していた広島が「7−6」で勝利し、なんとか同一カード3連敗を逃れた。 プロ初出場・初先発を果たした小園海斗の初打席初ヒットで幕を開けた試合は、広島が序盤3回までに5得点。6回裏には鈴木誠也に18号ソロも飛び出し、6点リードで試合を優位に進めていた。しかし、直後の7回に一岡竜司、中村恭平が打たれ4点を失うと、8回はレグナルト、9回はフランスアがそれぞれ失点。終盤の3イニングで、一気に同点に追いつかれてしまう。 6点リードを守れなかった広島だが、その裏、菊池涼介の四球を皮切りに、二死満塁のチャンスを作る。この場面で會澤翼がサヨナラとなるタイムリーを放ったことにより、延長戦に突入する前に何とか試合を決めることとなった。 大勝ムードから一転、薄氷の勝利となった広島。今回の試合を受けたファンからは、「形は悪いけど、とりあえずは勝てて良かった」、「このまま負けるかと思ったがよく踏ん張った」、「中継ぎ陣は反省して次に活かして」といったコメントが寄せられている。 一方、前述したコメントの中には「これで交流戦歴代最低勝率はなんとか免れた」という内容も。交流戦の歴代最低勝率はDeNAが2015年に記録した「勝率.176」(3勝14敗1分)だが、この記録の再現を恐れていたファンも少なくなかったようだ。 同年のDeNAはセ首位で交流戦に突入するも、期間中に記録した白星はわずか3勝。また、6月3日ソフトバンク戦から14日日本ハム戦まで、引き分けを挟んで10連敗を喫するなど大不振に陥っていた。 交流戦最下位に沈む広島は、20日試合前時点で「3勝9敗1分・勝率.250」。残り4試合で全敗を喫すると、DeNAと並ぶワーストタイ記録が樹立されるという状況だった。一部ファンの間では、“アンタッチャブルレコード”とも呼ばれている交流戦歴代最低勝率。今回のサヨナラ勝利は、それを回避できたという意味でも大きな1勝となったのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2019年06月21日 11時20分
オリックスK-鈴木、悔やまれる8回の四球…好投報われず4敗目に西村監督が謝罪!
セ・パ交流戦オリックス 2-4 巨人(3回戦)※オリックスの1勝2敗▽20日 東京ドーム 観衆 44,038人 「あそこまで投げてくれただけに、K(-鈴木)に悪いことをした。(丸に)その前の打席でホームランを打たれていたので、(近藤)大亮に託したんですけどね。あの場面で考えて使った自分の責任です」 試合後、インタビュールームに現れたオリックス西村徳文監督は、自らの采配をこのように試合を振り返るとともに、8回2アウトまで好投を見せた先発のK-鈴木を労った。チームは5回に大城滉二のタイムリースリーベースで2点を先制。鈴木は4回1/3までノーヒットピッチングで、完封ペースだったが、6回、巨人打線に捕まり、丸佳浩に同点2ランホームランを打たれてしまう。西村監督は「2点先制はしたけど、そう簡単にはいかない」とも話していた。 「今日はしっかりと打者に向かっていく気持ちで投げることが出来たと思います。6回の場面はなんとしてでも、長打は避けなければいけませんでしたし、1球の大事さを痛感しました」 降板後にはこんな談話をしていた鈴木だが、スタメンでマスクを被った飯田大祐は「本人もわかってると思うんですけど、きょうは調子が良くなかったんですよ。ただ要所要所でいい球が来てたので、揺さぶることが出来ました。でもまとまり過ぎましたね。次もし、またバッテリーを組ませてもらえるなら、パ・リーグが相手なんで、やり返したいですね」と語り、鈴木も「確かにキレが悪かったです。でも飯田さんとはファームでずっと組んでたので、投げやすかった。慎重に行き過ぎたのかもしれないけど、8回の四球が…悔しいっすね」と、飯田のコメントを裏付けながら、8回2アウトからの二者連続四球を悔やんでいた。 試合は、鈴木の後を受けた近藤が丸に2点タイムリーで勝ち越され、巨人との交流戦を勝ち越すことが出来ず、21日から広島に乗り込んで3連戦をした後、24日に神宮でヤクルトと交流戦最終戦を行う。取材・文・写真 / どら増田
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スポーツ 2019年06月21日 07時00分
女子サッカーW杯・高倉麻子監督の飲む酒は「勝利の美酒」か「ヤケ酒」か
6月19日、FIFA女子ワールドカップ(W杯)フランス大会の1次リーグD組最終戦が行われた。日本代表『なでしこジャパン』はイングランド代表に0対2で敗れたものの、結果、勝ち点4で2位となり、決勝トーナメントへの進出をきっちりと決めた。 「とりあえず、最低限の結果ですね。何しろ、代表メンバー23人が発表された時点からザワついていましたからね。23人中17人はW杯初出場。国内リーグで3年連続得点王の田中美南(日テレ・ベレーザ)が外れるなど、高倉麻子監督の思い切った人選が話題となりました。これで結果が伴えば、何の問題もありませんが…」(スポーツ紙記者) そんな高倉監督だが、開幕戦で格下のアルゼンチンに引き分けても、動じた様子は一切見せなかった。 「めぼしい後任候補がいないから余裕なんですよ。カリスマ的存在の澤穂希は、代表監督就任に必要なS級ライセンスをまだ取得していませんからね。出産やサッカー以外の芸能活動に多忙で、講習に行けなかったのです。それでも、ファンからの澤監督待望論は日増しに強まっています」(同・記者) 高倉監督も「自分は(澤への)つなぎ」と、何度か口にしたことがある。代表監督の地位に固執していないのかもしれないが、協会関係者は気が気じゃない。 「今回の代表メンバー23人は“賭け”に近い人選でした。最終的に選んだのは高倉監督ですが、協会とも協議しているはず。敗戦の責任を問うなら、協会幹部も同様という声が上がるからですよ」(専門誌記者) 協会は、来年の東京オリンピックも高倉監督に指揮官の座を託す予定だ。しかし、今回のW杯で国民が納得のいく結果を残せなければ、土壇場で監督交代も検討せざるを得なくなる。 「高倉監督を蹴落として、出世や起死回生を狙う輩もいます。今回のW杯の結果次第では、そうした協会内部の覇権争いも激化するかもしれません」(同・記者) 決勝トーナメント初戦は26日。“酒豪”で知られる高倉監督の“量”が増えるのか否か。結局、結果が良くても悪くても減ることはなさそうだが…。
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スポーツ 2019年06月21日 06時30分
広島・中崎だけじゃない 二軍落ちが相次ぐセ・リーグの守護神たち
また一人、守護神が一軍の舞台から姿を消した。 抑えとして開幕を迎えるも、交流戦から中継ぎに配置転換されていた広島・中崎翔太。20日、この右腕が調整のため二軍へ降格することが決まり、各メディアが大きく報じた。 今シーズンの中崎は、19日時点で「2勝3敗8セーブ・防御率4.08」と不振。降格前最後の登板となったロッテ戦(18日)でも1回4失点を喫するなど、安定感を欠く投球が目立っていた。 クローザーとして、チームの3連覇に大きく貢献してきた中崎。降格を知ったファンからは、「遅すぎる感もあるけどよく決断した」、「ゆっくり焦らず調整して」、「終盤戦でまた戻ってきてほしい」といった声が挙がっている。 ただ、今シーズン苦しんでいる守護神は中崎だけではない。セ・リーグの他5球団を見ると、開幕から一軍をキープしているのは阪神・ドリス、DeNA・山崎康晃の2名のみ。その他の3名はいずれも、怪我や不振で登録抹消を強いられている。 巨人が今シーズンから迎え入れたクックは、右ひじの違和感で4月23日に登録抹消。今月19日に一軍へ戻ったものの、同日のオリックス戦では8回に勝ち越しを許しそのまま敗戦投手となった。 現在リーグ1位タイの14セーブを挙げている中日・鈴木博志は、5月末に守護神の座を剥奪された後今月7日に二軍落ち。降格後初登板となった14日阪神戦(ファーム)では1回1失点を喫しており、復活まではまだまだ道半ばといった状況だ。 それまで「1勝1敗7セーブ・防御率1.26」をマークしていたヤクルト・石山泰稚は、コンディション不良により先月6日に一軍を離脱(今月6日に再昇格してからは2セーブを記録)。守護神の離脱も響いたのか、チームは翌週から魔の16連敗を喫し現在も最下位から抜け出せていない。 計算に入れていた抑え投手の離脱は、どこの球団でも大きな痛手となり得る。重要な役割を担う守護神をどれだけうまく運用できるかもまた、ペナントの行方を左右する要因となるのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2019年06月20日 18時00分
「大相撲お前もか!」結局、協会の懐に入る“値上げ”の金の行き先
世の中は次から次へと値上げの嵐が吹き荒れているが、その余波は角界にも及んでいる。トランプ米大統領夫妻の観戦で盛り上がった裏で、日本相撲協会は理事会を開き、入場料の細分化、さらに幕内の取組にかかる懸賞の「値上げ」を発表した。 「これまで入場料は年6場所、15日間とも均一でした。それが場所ごと、曜日ごと、さらに土俵からの距離に応じて細分化されるのです。また、現在1本6万2000円の懸賞を、一気に8000円もアップして7万円にします」(担当記者) ただし、力士が受け取るのはこれまでと同じ3万円。税金などに充当する本人名義の積立金が、これまでの2万6700円から3万円にアップする。また、5300円だった協会の取り分は1万円と、ほぼ倍増だ。 「つまり、値上げ額の半分以上が協会の懐に転がり込む計算です。“新入場料”は名古屋場所後に発表され、来年の夏場所から実施されますが、こちらも大幅アップは間違いない」(同) 相撲協会は今年1月、力士や親方たちの給料を18年ぶりにアップしている。たとえば、横綱の給料は282万円から300万円に増額。この分を値上げで取り戻そうという算段だろうが、時期的に協会関係者からも反対の声が上がっている。 「最近の土俵は問題だらけだ。横綱白鵬と新大関貴景勝が休場した夏場所の優勝争いはシラケっぱなしで、賜杯を抱いたのは平幕、それも西8枚目の朝乃山。阿武松審判部長(元関脇益荒雄)の判断や物言いに対する場内説明も問題視され、ブーイングが飛び交ったばかり。こんな状況で値上げしてファンが納得するのか」 本来、審判部長は横綱経験者の役職だが、元貴乃花親方のような退職者が相次ぎ、人材不足が否めない。この問題は、横綱審議委員会でも取り上げられ、矢野弘典委員長が八角理事長に、「キチンと説明する指導や取り組みをして欲しい」と異例の申し入れをする事態にまで発展しているのだ。 「今週発売の『週刊ポスト』では、また暴力団関係者の観戦問題も報じられている。八角理事長は、どんなに問題が起こっても責任を取らず、値上げだけ決めた。どこかでしっぺ返しがくるでしょう」(前出・記者)協会は(暴力団関係者が維持員席で観戦した事実を)これまでも特に公表していないし、今後も公表するつもりはないとコメントしている。
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スポーツ 2019年06月20日 17時40分
5戦連続スタメン落ちから2軍 巨人・ゲレーロに迫る“お役御免”の時
首脳陣の愛想も、とうとう尽きてしまったのかもしれない。 13日西武戦から18日オリックス戦にかけて、5戦連続でスタメンから外れていた巨人・ゲレーロ。今村信貴、マシソンとともに、19日に一軍登録を抹消され二軍行きとなった。 来日3年目の助っ人は開幕当初こそ好調だったものの、その後調子を落とし先月6日に二軍落ち。同月17日に再び一軍に戻るも、そこから出場した19試合は「打率.184、4本塁打、5打点、9安打」と全く数字を残せていない。 加えて、4日からの交流戦に至っては出場7試合で「打率.154、0本塁打、0打点、2安打」とからっきし。確実性の低さはもとより、持ち味の長打力すら失われてしまっている状態が続いていた。 3選手に代わって、高田萌生、クック、中島宏之の3選手がそれぞれ昇格。各メディアの報道によると、高田はローテの都合、クックは負傷したマシソンの穴埋めによるものとされている。 一方、ゲレーロとの入れ替わりとされる中島だが、6月に出場した二軍戦10試合では「打率.233、1本塁打、5打点、7安打」と低調。それでも中島が優先されたところを見ると、ゲレーロの首脳陣からの信頼は相当低くなっていることがうかがえる。 また、ゲレーロに頼らず交流戦を戦うチームは、19日終了時点で全体2位(9勝5敗)と好位置をキープ。亀井善行(打率.285、6本塁打、29打点、51安打)、陽岱鋼(打率.307、4本塁打、12打点、35安打)、重信慎之介(打率.292、1本塁打、7打点、19安打)といったライバル外野手もある程度の数字を残しており、もはや一軍に置いておく必要性は全くないといっても過言ではない。 ファンの間からも「当然の措置、むしろ落とすのが遅かった」、「これだともうしばらくは使われないだろうな」、「中島も微妙だけど今のゲレーロよりはマシ」といった厳しい声が挙がっているゲレーロ。2年契約の最終年となる今シーズンをもって、“お役御免”となる可能性は少なくないだろう。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2019年06月20日 17時30分
DeNA“日本最速左腕”エドウィン・エスコバーがパリーグをパワーで圧倒!増し続けるマウンドでの存在感
交流戦で12球団中、最も成績の悪いベイスターズが今年は奮闘している。トップバッター神里和毅の覚醒や、パリーグを知り尽くしているキャッチャー・伊藤光の存在など好要因は数ある。しかし、お立ち台に上がることこそ無いものの、黙々と結果を出し続けている助っ人の好調さも忘れてはいけない。その男はエドウィン・エスコバー。昨年はどんな場面でもマウンドに立ち、53試合登板で13ホールドを記録し、今年も6月9日に左腕での日本球界初の160キロをマークするなど、剛腕が開幕からフル回転。特に交流戦では自慢のストレートとスライダーで、パワー自慢のパリーグの強打者相手に、パワーで圧倒している。 象徴的なゲームは、19日のファイターズ戦。同点で迎えた9回に登板し、いきなり近藤健介にフォアボール、中田翔にレフト前に運ばれ、ノーアウト1-2塁の大ピンチを迎えてしまう。しかし、自らマウンドに足を運んだラミレス監督から喝を入れられるとギアが上がり、王柏融に158キロのストレートで詰まらせショートフライ、渡邉諒には自己最速の160キロストレートで三振、石川亮にはストレートで押し込んだ後のスライダーで連続三振に切って取り、雄叫びを上げてマウンドを降りた。これで流れを掴んだベイスターズは、ホセ・ロペスのヒットから大和のサヨナラヒットでファイターズ相手に連勝を飾り、エスコバーも自身シーズン2勝目を挙げた。 ここまで交流戦14試合のうち、9試合に登板とフル回転し、ホールドも6をマーク。昨年よりスライダーの精度が上がった為、ストレート頼りのピッチングから脱却し、更にコントロールも改善している。肩が出来るのも早く、“投げたがり”タイプのエスコバーは、チームにはありがたい存在で、好調のベイスターズリリーフ陣の中でも、特に存在感を示している。 綺麗なひげを蓄え、風格のあるエスコバーだが、実はまだ27歳。伸びしろ十分の“ベイスターズ史上最高助っ人左腕”はこれからどれほどのインパクトを残してくれるのか。残りの交流戦はもちろん、その後のリーグ戦でも期待は尽きない。取材・文・写真 / 萩原孝弘
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スポーツ 2019年06月20日 17時20分
またもや「Vゼロ%」の危機!緒方カープ大失速の敗因は…
V逸の「2度目の危機」に直面した原因は「補強不足」ということだろう。 広島の守護神・中﨑翔太(26)の二軍降格が決まった。6月18日の千葉ロッテ戦の延長11回、2対2の同点の場面でマウンドに送られたが、4失点の大炎上…。広島の交流戦最下位が決定的となった瞬間でもある。 交流戦は今季で15年目だが、過去最下位となったチームは一度もリーグ優勝を果たしていない。広島にとって、今季、「2度目のV可能性ゼロ」の試練が始まった。 1回目の「V可能性ゼロ」は、ペナントレース序盤だった。2リーグ制以降、開幕から4カード連続で負け越したチームは一度も優勝していない。こちらは、チームを立て直し、首位戦線に復帰したわけだが、2度目の試練を克服するには、救援陣の立て直しが不可欠である。 「18−19年オフ、広島は先発要員だった福井優也を出して、楽天・菊池保則とのトレードを成立させました。その菊池は救援人の一角を担っており、トレードそのものは成功していますが」 投手出身のプロ野球解説者がそう言う。福井はドラフト1位で指名した先発要員だ。その福井を放出してまで「中継ぎタイプ」の菊池を獲ったということは、ブルペン陣を見た首脳陣が「このままでは、19年シーズンはヤバイ」と思ったのだろう。 中﨑は昨季、68試合に登板。近年の登板数を見てみると、15年69試合、16年61試合、17年59試合と登板過多の傾向にあった。中﨑だけではない。昨季、一岡は59試合、フランスアが47試合、アドゥワも53試合、今村も43試合に登板している。広島のリリーバーは全体的に登板過多の傾向にあり、ここに、アドァワの先発転向、48試合に登板したジャクソンの退団も重なった。「菊池の補強だけで長いシーズンを本当に乗り切れるのか?」という懸念があったのだ。 もっと言えば、過去3年間の優勝は中﨑のおかげであり、その中﨑の「勤続疲労」を甘く見ていたということなる。 「18年の広島は『逆転のカープ』とも言われていました。先制されても、打線が追い上げ、試合終盤で逆転、と。つまり、リリーフ陣が奮闘し、打線の援護を待っていたんです」(前出・プロ野球解説者) 中村恭平と新加入のレグナルトが今季は奮闘している。しかし、中﨑を過信していた感は否めない。 「緒方監督は新守護神としてフランスアに期待していきました。現在、フランスアがクローザーを任される試合も多く、こちらは予定通りですが、中﨑の登板数を減らすという構想ではありませんでした」(前出・同) 登板過多の救援陣の立て直しを任されていたのは、佐々岡真司投手コーチ(51)だ。昨季オフに二軍から一軍への配置換えが決定。当然、中﨑たちの疲労も指摘されており、手腕の見せどころでもあった。 その佐々岡コーチは、中﨑、一岡以外の全投手に「先発のつもりで調整せよ」と通達した。先発のつもりで調整すれば、「救援に回っても対応できる」の持論によるものだが、裏を返せば、「逆転勝ちのカープ」は、いつも先発陣投手陣が先取点を奪われてきたわけだ。先発投手陣に喝を入れ、底上げも狙ったようだが、うまくいかなかったようである。 結果論だが、救援専門と通達して調整させるピッチャーがほかにいても良かったのではないだろうか。中﨑の復活が待たれる。緒方カープが再々浮上するまではちょっと時間がかかりそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2019年06月20日 11時20分
オリックス榊原翼、夢の阿部慎之助との対決を制すも直後に「悔しい」悪夢の一発に泣く
セ・パ交流戦オリックス 4-3 巨人(2回戦)※オリックスの1勝1敗▽19日 東京ドーム 観衆 43,091人「ちゃんと覚えててくれました」 18日の練習前、グラウンドに姿を見せたオリックス高卒3年目の右腕、榊原翼は、同僚の山岡泰輔らに「早く行って来いよ」と急かされながら、緊張した面持ちで一塁側の巨人ベンチへ。そこに立っていたのは、中学3年生の時、地元・千葉の銚子で共通の知り合いを通して紹介してもらったことがある憧れの存在、阿部慎之助である。短い時間だったが、阿部とプロの舞台で再会を果たすとは、とても夢のある話で、榊原はこの日の登板を待ちわびていた。 榊原は6日のDeNA戦(京セラドーム大阪)で打球を掌に受けたため、大事をとって登録を抹消し、ローテーションを“一回休み”にしたが、一軍には帯同を続けており、「早く投げたいです」と毎日のように口にしていた。元気が有り余ってる状況で迎えた今回の東京遠征は、榊原にとって生涯忘れられないものになったのではないだろうか。 巨人はスタメンで阿部を起用せず、一塁は大城卓三、キャッチャーは炭谷銀仁朗がそれぞれ守備についた。一回休んだことで「緊張した」という榊原だが、巨人の先発も同い年の髙田萌生とあって、負けられない気持ちも強く、「思い切って腕を振っていきました」という。4回に巨人の4番、岡本和真にソロホームランを打たれたが、その他は6回終了まで完璧なピッチングを披露。味方も2回にディレイスチールで先制すると、4回には大城滉二、小田裕也の連続タイムリーで計3点の援護。 そして迎えた7回、先頭の若林晃弘を四球で出してしまうと、ピッチャーの打順で、巨人ベンチが動いた。原辰徳監督はホームランが出れば同点という最高の場面で阿部を代打で送り出した。榊原は「マウンドで鳥肌が立った」と夢の場面を振り返っていたが、阿部は2球目に内角に入ったストレートを捉えボールは高々とライト方向へ。「最初は入ったと思った」という榊原だが、結果はそこまでは飛ばずライトフライに。最初の対決は「なんとか押していけた」榊原に軍配が上がった。しかし、その直後である。昨年までオリックスに在籍していた中島宏之が代打で登場。高めに浮いた初球のストレートをバックスクリーンに運ばれ、移籍後第1号を献上するとともに、同点に追いつかれたところで、西村徳文監督は榊原の交代を告げた。マウンドを降りる榊原の目には光るものがあったが、ベンチに戻ってからもしばらく顔を上げることが出来なかった。夢の直後に襲った悪夢である。 チームは8回に小田が犠牲フライを放ち再び1点勝ち越すと、8回裏は近藤大亮、9回裏はディクソンという増井浩俊が戻ってくるまでの暫定勝利の方程式で、ピンチを作りながらも無失点で凌ぎ、巨人との戦績を1勝1敗のイーブンとした。試合後、榊原は「先頭が四球…あの回は悔しい。最後まで投げ切りたかった」と7回の投球を悔やんだ。西村監督は「榊原は完璧でしょう。7回の初球は慎重に行ってもらいたかったけど。初めから7回までは投げ切ってもらう予定でした。最後はヒヤヒヤしたかもしれないけど、(近藤)大亮とディクソンが結果0で抑えてくれた。(吉田)正尚もよく打ってくれた。状態は良くなってきてるので、どうやって塁に出るかじゃないですか。ロメロも中川(圭太)も頑張ってますから。どうやってクリーンナップに繋いでいくか。今日はバラ(榊原)の1球が悔やまれる」と試合を振り返り、榊原への期待の高さが窺えた。また、暫定クローザーはディクソンが務めることが確実になった。ディクソンは「チームの勝ちしか目指してない。どういう役割でもチームの勝利に貢献したい」とコメントし、ポジションにこだわらない姿勢を示していた。 20日はオリックスの先発がK-鈴木、巨人は桜井俊貴と、2日続けて同級生対決が実現する。取材・文・写真 / どら増田
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