「『沢尻エリカ×成田悠輔』“別に”騒動で精神が壊れた過去を明かす。自分を取り戻した笑顔の理由【X-TALK】」と題した動画に、沢尻が経済学者の成田悠輔氏と対談。成田氏から「一番大変だったのはいつ頃とかなんの仕事とかあります?」と質問が飛ぶと、「いろんな作品、テレビや映画やっていた時で、19歳、20歳、21歳ですよ。2007年『別に』問題ですよ」と沢尻自ら騒動に触れた。そして、「あれがピークですね。もうピークに精神状態が壊れていたとき」と真相を語り始めた。
この騒動は、沢尻が主演した同月公開の映画「クローズド・ノート」の舞台あいさつにおいて、司会者の質問に不機嫌な様子を隠そうとせずに「別に」「特にないです」の2語のみしか発さず、総スカンを食った。
「騒動前、中山秀征が番組MCを務めた情報バラエティー番組『ラジかるッ』(日本テレビ系)に、『クローズド・ノート』のPRで沢尻が出演したのですが、登場から厳しい表情を見せ、中山の軽妙なトークにも無表情を貫いたのです。また、視聴者からの質問にも一言で処理し、その後は鋭いまなざしで無言状態。さらに、中山からの『弱点はなんですか?』との質問には『あっても教えません』と応じてスタジオを凍りつかせたこの一件が、騒動のそもそもの原因だと言われていました」(芸能ライター)
だが、こんなうわさもある。沢尻が会見でド派手なキャミソールのワンピースに、違和感があり過ぎる金髪のカツラを被った姿を見た共演者で故・竹内結子さんは、架空の原始人が主人公のテレビ朝日系アニメ「はじめ人間ギャートルズ」に例えて、「ギャートルズみたいでかわいいね」と皮肉ったというのだ。
「沢尻は、竹内さんの言葉が相当頭に来たようで、舞台あいさつ中に怒りが込み上がり、あのような騒動に繋がったという話も漏れ聞こえます。当時、沢尻と竹内さんは同じ事務所に所属し、姉妹のように仲が良かったようですが、騒動以降は微妙な関係にあったそうです」(映画製作関係者)
舞台あいさつ後のパーティーでは「今日はうまく伝えられず申し訳なかったです。皆さんのおかげでここまでくることができました」と、感極まって涙も見せたが、バッシングを受け仕事は激減。一時活動休止状態となっていた。
その後は引退直前にまで追い込まれていたが2010年3月、スペインに個人事務所「エル・エクストラテレストレ」を設立し、独立。
冒頭番組で沢尻は、当時の状況について「それで全て崩壊して、一回全部休んで海外に行って。あれはすごい良かったです。自分にとって。見知らぬ土地で一回リセットできたっていうか」と、騒動後の“休養”期間の過ごし方についても明かした。
そして、「しばらく海外に行ってました。で、帰ってきて24歳のときに『ヘルタースケルター』で復帰」と2012年公開の主演映画で復帰するまでの経緯を説明。海外に渡っていた期間について「とにかくその時、自分が働くのが無理だった。自分が自分でも分かっていなかったし、“自分探し”じゃないけど、そんな時間が当時は必要でしたね」と振り返った。
「当時、世間のみならず業界からも“エリカ様”と呼ばれていたことからも分かるように、沢尻はすっかり“天狗”になってとげとげしい性格でしたが、再始動後はまったく別人のような“エリカ様”に。騒動を経てどん底にたたき落とされたことですっかり生まれ変わったのでしょうね」(テレビ関係者)
しかしながら2019年11月、麻薬取締法違反容疑で逮捕。懲役1年6月、執行猶予3年の判決が下された。
“天才”とも呼ばれ、数々の名だたる賞を総なめにしてきただけに女優としての実力は健在である。2026年2月に出演する映画「#拡散」の公開が楽しみである。

