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茨城県神栖市長選で同票のためくじ引き決戦 「公平性に欠ける」「最後は運」と批判の声も

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木内敏之後援会のフェイスブックより

任期満了に伴う茨城県神栖市長選が9日に投開票され、「珍しい選挙結果が出た」と話題になっている。

今回の神栖市長選は無所属新人の木内敏之氏(64)と無所属現職の石田進氏(67)の一騎打ちとなった。結果は両者とも1万6724票で同じ得票数となった。そのため、今回の神栖市長選は公職選挙法の規定に基づき「くじ引き」を実施。その結果、新人の木内氏が当選した。

選挙おいて、トップの得票数が全く同数というのは非常に珍しく、また同数投票の決め手になるのが「くじ引き」ということを初めて知った人も多かったようで、SNSなどでは「同票の場合ってくじ引きなの?」「まさに一票の重さを感じる出来事」「1万票を超えるなかでの同数は珍しい」「最後はくじ引きなのか」など驚きの感想が相次いだ。

特にくじ引きで決着することに関しては「結局、最後は運なのか」「くじ引きで落とされたらショック大きそう」「公平性に欠ける気がする」「決戦投票はできないのか」といった声が相次いでいた。最後は「運」ということで、確かに公平性には欠ける部分はあるのかもしれないが、くじ引きによる結果は公選法で決められているほか、選挙はお金がかかるため決選投票ができないのが現実だ。

なお、日本の長い選挙の歴史において「同票のためくじ引き」は、今回の神栖市長選が初めてというわけではない。近年では、2023年に北海道大樹町議選で小規模ながら同票だったため、くじ引きが行われている。くじ引きならまだしも、1947年までは、得票数が同じだった場合は、「年長者が当選する」という決まりになっていた。

今回の神栖市の市長選は最終的に無所属新人が当選することになったが、昔だったら全く別の結末になっていた。いずれにせよ、同票となってしまった場合はもう不可抗力で、神に祈るしかないのかも。

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