石田は2023年5月、千葉県船橋市に「炭火焼肉ジュンチャン」を開店。店舗はJR船橋駅北口から徒歩約2分の場所にあり、厳選された国産和牛を炭火で提供している。石田自身も週6日で出勤して、自ら接客しているという。番組では、経営の経緯について「黙っていたらほとんど終わりの状況が見えたので、これはもう打って出るしかないなって」と話しはじめた。
きっかけは2020年4月、日本に新型コロナウイルスがまん延し、緊急事態宣言が発令。日本中がパニックになり医療機関の対応が困難を極め、外出を余儀なくされた。だが、石田はその最中の同月、沖縄県のゴルフ場で体調不良となり、自身のブログで新型コロナウイルスに感染したことを所属事務所が発表した。当時、7都府県対象の緊急事態宣言が出される数日前に北関東で石田を含めた2組の計8人がプレーを楽しんだ後、ゴルフ場内での食事会が感染源とされた。食事会には新たに女性が2人加わり、華やかなひとときを過ごしたようだ。
闘病中、石田は病院のベッドから取材に応じ、自身が沖縄で経営する飲食店の視察と主張していた。だが、その言いわけは通用せず、業界人からも嫌味を放たれる始末。さらに、退院後に飲み歩く姿も激写され、世間から大バッシングを浴びると、妻で元プロゴルファー・東尾理子との離婚騒動へと発展した。
この状況を振り返った石田は、「ほとんど仕事も厳しい感じになってきて。あったCM9社が1社だけになったり。全てなくなったような感じになると、収入が9分の1になりますよね。だから家も、車、ゴルフ場会員権、別荘も売りました。食いつなぐために全部売った」と嘆き、「黙っていたら終わりの状況が見えた」と自身の潮時を示唆したという。
その結果、「これは打って出るしかないと。家にいても死ぬだけだから」と一念発起し、自宅から離れた千葉に通勤する形で焼き肉店をオープンさせたのだ。この経緯に石田は東尾の反応について、「今でも『やめた方がいいんじゃない』って」と言われているという。そして「でもね、1個だけちょっと感動したのが、『私が食べさせてあげるから。外に行かないで、仕事も辞めて、子どもたちも小さいから家で面倒見てくれない?』って」と懇願されたと明かした。しかし、石田は「そうは行かないじゃないですか、さすがに。やるとしたら今だし、今がチャンス」と聞く耳を持たなかったという。
スタジオでは、東尾がインタビューに応じたVTRが流れ、「相談は一切ないです。本人から直接伝われば良い方。周りから聞くとか」と焼き肉店についてコメント。すると石田は、「相談しないことはないです。しています。けど、聞いてくれない」と東尾と一転した意見を述べた。
また、東尾は「私が食べさせる」と言ったことについて、「子どもたちのことを食べさせるつもりだけど、旦那(石田)のことは……ハハハハ」とはぐらかし、「何かすると被害が飛んでくるんで。だったらおとなしくしている方が被害はこないな、っていう感覚」と本音を明かした。
放送後、ネット上では「こんな勝手な夫は絶対にNO!」「かつてのトレンディー俳優が焼き肉店で接客するとは……。転落人生」「自業自得。もうテレビで見たくない」といった言われようである。
その昔、“不倫は文化”と開き直り、世間を敵に回した石田。反省の態度を示してもなぜか空回りしてしまうところがなんとも歯がゆいが、幼い我が子を抱える父でもある。コロナ騒動での失敗を教訓に、焼肉店で一花咲かせたいところだろう。

