スポーツ
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スポーツ 2018年09月07日 06時15分
これも強打者の証?引退表明の新井貴浩が喫した242本の併殺打
今季限りでの現役引退を、5日に発表した新井貴浩(広島)。これまで多くのファンに人気を博してきた“新井さん”が下した決断は、複数メディアによって相次いで報じられ、ネット上にも数え切れないくらいの惜別の声が寄せられている。 記者会見によると、新井が引退の意向を球団に伝えたのは8月初旬。球団側からは「1か月間考え直してくれ」と慰留されたものの、その考えが変わることは無かったという。また、その理由について新井は「今若手がすごく力をつけてきてますし、これからの2年後、3年後、5年後のカープのことを考えた時に、今年がいいんじゃないかなという風に考えました」と説明している。 会見終盤には「最後日本一になって、みんなと嬉し涙で終われれば最高だなと思いますね。また、自分もなんとか力になれるように、最後の最後まで全力で頑張りたいと思います」と笑顔で語ってもいる新井。20年に及んだプロ生活の有終の美を飾ることができるのか、今後はその一挙手一投足がチーム共々注目を集めることは間違いない。 ところで、NPB公式サイトによると、新井は現時点で出場試合・打席・打数・安打・打点・犠飛・三振・併殺打の8部門で現役最高記録を保持している。そのどれもが、新井の息の長さを証明する“勲章”だ。 一方、中には歴代記録と比較するとそのすごさが一層際立つ記録もある。それが併殺打だ。新井の併殺打数「242本」は歴代6位の記録だが、トップ10には歴代1位の野村克也(378本)を筆頭に、衣笠祥雄(267本)、大杉勝男(266本)、長嶋茂雄(257本)、中村紀洋(257本)、落合博満(236本)、谷繁元信(236本)、土井正博(235本)、山崎武司(230本)といった稀代の強打者たちが新井と共にランクインしているのだ。 多くのファンに惜しまれつつ、現役引退へのカウントダウンをスタートさせた新井。その彼が球界屈指の強打者であったということは、このランキングでもしっかり証明されているといえるだろう。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2018年09月06日 23時00分
混迷続く体操パワハラ騒動 体操クラブ協賛企業のイメージがじわじわと落ちている?
「宮川選手に対する度重なる暴力行為によって、宮川選手はもちろん、周りにいた選手、コーチに対して、不快な思いと恐怖を与えてしまったことを深くお詫び申し上げます」。 5日に行われた記者会見の冒頭、神妙な面持ちで謝罪の言葉を口にしたのは速見佑斗元コーチ。自身の教え子である宮川紗江に対する暴力によって、体操パワハラ騒動の“引き金”を引いてしまった人物だ。世に明るみに出て以降、波紋を広げ続けている今回の騒動。当初の登場人物は前述した宮川、速見の2名であったが、その後、日本体操協会女子強化本部長の塚原千恵子氏と、その夫で協会副会長の塚原光男氏の関与が浮上。真相解明に向けては、まだまだ混迷が続きそうな情勢だ。 一方、今回の騒動は各メディアによって盛んに報じられているが、上記の4名以外にもしきりに連呼されている言葉がある。それは塚原夫妻が運営するクラブであり、千恵子氏が宮川の引き抜きを画策したという疑惑もある『朝日生命体操クラブ』だ。 今回の騒動を受け、クラブを協賛する『朝日生命保険相互会社』は先月30日に「本件に関して、日本体操協会における事案については、当社としてコメントする立場にございません」、「一方で、当社として宮川選手を朝日生命体操クラブへ勧誘するよう指示した事実はございません」といった内容を含む声明を公式サイト上で発表している。2002年から塚原氏サイドへ業務を委託しているということもあり、会社自体とは無関係であると考えているようだ。 ただ、このコメントに対し、ネット上では「朝日生命の公式コメントが完全に他人事で呆れる」、「朝日生命ってパワハラを放置する会社なんだ」、「企業イメージ最悪だな」といった批判の声が挙がっている。また、一部報道では、抗議や解約の電話が増えているとも伝えられている。 騒動の影響を、じわじわと受け始めている朝日生命。傷が深くなる前に、賢明な対応を取った方がいいのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2018年09月06日 21時15分
女子初のKO-D無差別級王者、里村明衣子がWWEでも快勝!日本帰りのカイリは圧勝!
世界最大のプロレス団体WWEは日本時間6日、世界の女子スーパースターを集めたトーナメント『メイ・ヤング・クラシック 2018』とNXTを世界配信した。 先日、DDTプロレスで女子初のKO-D無差別級王者となったセンダイガールズプロレスの里村明衣子。WWEでは日本が誇る“生きる伝説”として「メイ・ヤング・クラシック 2018」のトーナメントにエントリーし、1回戦でポルトガル出身のキラー・ケリーと対戦した。 試合前、22年前に当時所属していたGAEA JAPAN(ガイア・ジャパン、2005年に解散)の選手として、のちにWWEが買収した米WCWに参戦していた里村の映像が紹介された。WCWはGAEA JAPANと提携しており、当時WWEのライバル団体だった。「いつかトップレスラーになったら、WWEに参戦して大舞台に立ちたいと思っていた。私がトーナメントに参加することでもっと革命が起こせる」とのコメントとともに、女子ストロングスタイルマスターとして里村は紹介され、入場した。 試合は、キラーのビックブーツやスープレックスに手こずる場面もあったが、蹴りの連打や側転からのダブルレッグが決まり始めて里村ペースに。さらにオーバーヘッドキックをズバリと決めると、ファンからどよめきが起こった。里村は「行くぞー!」と気合いを入れてからファイヤーマンズキャリーでキラーを担ぐと、そのままデスバレー・ボムを決めてカウント3を奪取。2回戦に駒を進めた。 先日のWWE大阪公演で「里村さんをはじめ日本の選手は本当に強かったので、配信されるのを楽しみにしててください」と昨年優勝者のカイリ・セインが話していたが、まずはその通りの結果となった。既に決勝以外の試合収録は終えており、WWEネットワークを通じて毎週木曜日に準決勝まで配信される。決勝は日本時間10月29日にWWE史上初の女子のみのPPV『エボリューション』で行われる。NXTに所属した紫雷イオ、里村同様、今トーナメントだけのワンショット契約を結んだ松本浩代の試合も期待ができそうだ。 WWEのファームブランドNXTのビッグマッチ『テイクオーバー:ブルックリン4』でシェイナ・ベイズラーに勝利し、悲願のNXT女子王座を獲得した“海賊姫”カイリ・セイン。8月31日のWWE大阪公演では王者として凱旋マッチに臨んだカイリは、アメリカNXTではトリッシュ・アンドラと対戦した。カイリはトリッシュのパワー殺法をうまくくぐり抜けると、最後は必殺インセイン・エルボーを決めて3カウント。王者のカイリが圧勝した。 しかし、試合に勝利したカイリがダンスを披露していると、そこに突然シェイナが登場。シェイナは「せいぜい海賊の宝とかいうファンタジーを楽しんでおけ。私のリマッチ権で船は砲弾を食らうからな」と挑発。続けて「今夜は海賊が泳げるかどうか見てみよう」とカイリにクローズライン。しかし、シェイナをにらみつけたカイリはお返しとばかりに裏拳からのスピアーで撃退すると、たまらずシェイナはリングから退散した。大阪公演での囲み会見でも「シェイナとだからすごい試合ができたと思う。これからも続くでしょうね」と話していたが、2人のベルトをめぐる抗争はしばらく続きそうだ。取材・文 / どら増田写真提供 / ©2018 WWE, Inc. All Rights Reserved.
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スポーツ 2018年09月06日 17時45分
【DeNA】いろいろ記録達成!!”絶対エース”東克樹、憧れの土屋太鳳に近づいた!?
〇横浜DeNAベイスターズ6‐3読売ジャイアンツ●☆遂に2桁勝利 ベイスターズ先発はドラ1ルーキー東克樹。初回に1点をプレゼントされるも、2回にジャイアンツ4番、岡本和真にスライダーを捕らえられ逆転2ランを浴びる。しかし、4回には筒香嘉智のホームランなどで再逆転をしてもらうと、ここから粘りのピッチングで6回まで投げ切り、勝利投手の権利を得て降板。リリーフ陣も1失点はしたものの後続を断ち、東は見事に今季10勝目を手にした。☆スーパールーキー大活躍 今シーズンのベイスターズは石田健大、今永昇太、浜口遥大にルーキーの東を加えた「左腕カルテット」のローテーションがウリのひとつだった。しかし、東以外の3人は押し並べて大不調。ここまで3人合わせて8勝と、誰もが予想しなかった惨状となってしまった。そんな中、東だけは順調に勝ち星を挙げ続けた。リフレッシュと指の皮の剥がれで、2度のファーム調整はあったが、チーム内スターターの順列を徐々に上げ、カード頭を任され、中5日登板も3度経験。その中で防御率もリーグ3位に入る2.65をマーク。チームでの勝利数は東10勝の次は、中継ぎの三嶋一輝の6勝、その次は京山将弥の5勝とローテーションピッチャー“投壊”状態の中、孤軍奮闘の活躍で名実ともにエースの輝きを放った。☆歴史に名を刻む この日のジャイアンツ戦の勝利で4戦4勝となり、ルーキーとして史上初の記録を手にした。更に2桁勝利もルーキーピッチャーで1番乗り。チームの先輩、今永、浜口も手にできなかった「新人王」もほぼ手中に収めたと言っていいだろう。 ベビーフェイスで170㎝の小柄な左腕が、マウンドでは度胸満点のピッチングを披露するが、ベンチに帰ると笑顔で栄養補給にバナナをモグモグ。このギャップも東の魅力のひとつ。グラブには金色のうんちと白い星の刺繍が施してあり、意味は「金運と勝ち星」。一風変わったエピソードは強心臓と関連しているのかも知れない。 入寮の際には、タレントの土屋太鳳の直筆サイン色紙を披露し、活躍して直接会える日が来ることを夢見ていると語っていた。ひとつでも勝ち星を積み重ね、その結果CS、その先にも進出することができたなら、憧れのあの人とご対面の夢がグッと近づくに違いない。取材・文 ・ 写真/ 萩原孝弘
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スポーツ 2018年09月06日 17時15分
負けられないオリックス、3連勝を逃すも“クールなルーキー”福田周平が泥まみれの躍動
オリックス 8-9 東北楽天(20回戦)※オリックス7勝12敗1分け▽5日 ほっともっとフィールド神戸 観衆14,657人 3位日本ハムとのゲーム差を広げないためにも、無駄な敗戦は許されない4位のオリックスだが、最下位の楽天とのシーソーゲームを落とし、今月初黒星を喫してしまった。 4日の試合が台風の影響により中止となったオリックス対楽天の神戸2連戦は、5日と予備日として用意されていた6日にスライド開催となった。オリックスは4日の予告先発は東明大貴だったが、この日は当初の予定通り、松葉貴大が一軍に再昇格し先発を務めた。松葉は初回、銀次に4号ソロを浴びて先制を許すと、その裏に打線が楽天の先発、辛島航から中島宏之の4号3ランなど4打点の猛攻で逆転。しかし、この日の松葉はピリッとせず、勝利投手の権利まであと1人というところで、比嘉幹貴に交代した。結果的にこの比嘉が打たれ、4回2/3を5安打、5失点の内容に終わった松葉は「初回に先制されてしまいましたが、打線がすぐに逆転してくれましたし、もっとリズムのいいピッチングをしなければいけませんでした」と降板後に自身のピッチングを振り返っている。 オリックス1点リードのまま迎えた7回、一軍復帰後好調なピッチングを続けていた4番手の黒木優太が、島内宏明に8号2ランを浴びて楽天が逆転。しかし、8回裏、楽天の守備の乱れもあり同点に追いつくと、さらに1死満塁の場面から安達了一のタイムリーで勝ち越しに成功する。最終回のマウンドには“守護神”増井浩俊が登板したが、この増井がまさかの大乱調。島内のタイムリーで同点に追いつかれると、増井の暴投で三塁ランナーがホームインし、楽天が再逆転。その裏は楽天の松井裕樹に3人で打ち取られてしまい、8連敗中だった楽天がシーソーゲームを制した。 勝てる試合を落としてしまったオリックスだが、福良淳一監督は打線が終盤に見せた粘りと、“クールなルーキー”福田周平の活躍を評価。福田はこの日1番でスタメン出場し、内野安打2つを含む猛打賞を記録し、盗塁も1つ決めており、クールな表情を崩さない端正なルックスで、ユニフォームを泥まみれにしながらグラウンド内を躍動していた。打率も.273まで上がって来ているだけに、負けられない試合が続くオリックスにとって、キーマンになる可能性がある。文・写真 / どら増田、舩橋諄
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スポーツ 2018年09月05日 21時15分
WWE 205 Live 戸澤陽「思い入れがある会場」大阪府立凱旋もベルト奪取ならず!
WWE『WWE Live Osaka』▽8月31日 エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)観衆3,693人 世界最大のプロレス団体WWEが8月31日、エディオンアリーナ大阪で、今年初の大阪公演を開催。主力ブランド、ロウのメンバーがリングに上がった。そんな中、軽量級ブランド205 Liveに所属する元ドラゴンゲートの戸澤陽が凱旋試合を行い、WWEクルーザー級王座に挑戦した。 大会前、日本のマスコミ向けの囲み取材に応じた戸澤は、アメリカでの現状などについて語ってくれた。 「大阪は前にいた団体で最後に上がった会場。同じ会場なんで、けっこう思い入れがありますね」 エディオンアリーナ大阪という会場について質問が飛ぶと、「思い入れがある会場」と答え、今回の凱旋を楽しみにしていたと明かした。昨年、PACのリングネームで戸澤と同じドラゴンゲートで活躍していたネヴィルからクルーザー級王座を奪取したが、現在は無冠。「ぜひ、またあのベルトを腰に巻きたいですけどね」と語る戸澤だが、「ベルトを失ってからなかなか活躍、目立った活躍がない。今回のタイトルマッチを機に、チャンピオンになってまた海外に行きたいなと思います」と今後の巻き返しに意欲を示していた。 試合は、大きな「戸澤コール」の中、序盤は戸澤が得意の空中殺法などを駆使してペースを握ったが、徐々に王者のセドリック・アレクサンダーに主導権は傾いた。戸澤を場外に突き放し、その間にセドリックがランバー・チェックで、もう一人の挑戦者であるドリュー・グラックからピンフォール勝ち。王者が防衛に成功した。凱旋試合で王座奪取に失敗した戸澤だったが、試合後には大きな拍手が送られ、戸澤もファンの声援に応えていた。 同時に凱旋したNXT女子王者のカイリ・セインは、史上初の女子スーパースターのみが集まるPPV『エボリューション』出場に向けて、連日アピールしているが、戸澤やヒデオ・イタミが所属している205 Liveは大きな大会を開催していない。これに関して戸澤は「やっぱり女子が盛り上がっているのは肌でも感じてるんで、205の他のメンバーも『俺たちも頑張ろうぜ』っていうのは感じますね。他のレスラーより俺たちが一番すごいことをしてやろうぜっていう気持ちはみんな持ってます」と語り、今後は205 Liveのブランドを他のメンバーとともに盛り上げていく意向を明らかにしている。 渡米してから健康管理にも気をつけているようで、日本にいた時よりもコンディションは良いという。アメリカでも人気の選手なだけに、今後の飛躍に期待したい。取材・写真 / どら増田
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スポーツ 2018年09月05日 17時45分
日本代表 見誤るべきではない真剣勝負とアジアの価値
今月2日までジャカルタで行われたアジア大会。最終日に行われたサッカー男子決勝は大会史上初の金メダルを懸けた「日韓決戦」となり、試合前から大きな話題を呼んだ。 日韓戦となればどのカテゴリーでも注目が集まるが、今回は両国の勝負に対する「温度差」もクローズアップされた要因の一つだった。何と言っても韓国代表の原動力となったのは「兵役免除」という大きすぎる「ニンジン」だったことが各メディアで報じられ続けた。ソン・フンミンらオーバーエイジ枠をフル活用し、海外組も呼び寄せるなど大会前から「金メダル獲得が目標」を公言していた韓国代表に対し、21歳以下の選手のみで挑んだ日本代表の今回のゴールはあくまでも2年後の東京五輪。経験を積むための場であることは明らかだった。■点差以上に現れた実力差 日韓における金メダルマッチは延長に入り2点を挙げた韓国が勝利し、前回大会に続き優勝を果たした。日本も試合終了間際に上田綺世のゴールで食い下がったものの及ばず、銀メダルに終わった。日本は試合序盤から劣勢に立たされ続けた。出場選手の顔触れ通りの試合展開が繰り広げられたものの、前述の通り両陣営の大会への捉え方が異なるのだから、この結果は順当とも言える。ただ、銀メダルを本気で悔しがった日本の選手、スタッフは果たして何人いたのだろうか。今後も日本にとってアジア大会というステージを世代別代表の育成の場として参加し続けるかどうかは定かではない。だが、韓国とはこれで2大会続けて敗れており(前回は2014年仁川大会準々決勝)、大会ごとに金メダルを使命とする隣国とは「勝負へのこだわり」という点で大きな差が生じる気がしてならない。メンバー編成の違いを差し引いても選手としての成長過程において大きな影響を及ぼし、果てはステージを上げたさらなる真剣勝負の場でその差が露呈することは想像に難くない(例えばロンドン五輪3位決定戦のように)。■アジアカップでは優勝をノルマに また、フル代表で挑むアジアカップ(UAE、来年1月)もどれだけの熱量が見られるか。言うまでもなくアジアでの覇権を争う戦いではあるはずだが、選手のみならず森保一監督のための「経験の場」にならないことを願うばかりだ。前回大会(豪州)ではUAEに無得点で敗れトーナメント1回戦で姿を消した日本に対し、韓国は決勝まで進み、敗れたものの豪州と死闘を繰り広げた。1996年大会(UAE)での加茂周氏以来となる日本人指揮官で戦う来年のアジアカップでは、是が非でもチャンピオンに返り咲くとともに、いまだに賛否のある兼任監督への懸念を森保監督自身が払拭しなければならない。いつの時代でもアジアでの真剣勝負は紛れもない「戦場」だ。そしてその修羅場を勝ち抜いてこそ選手としての本当の経験値と実力が植え付けられる。そして見誤るべきではないのはわれわれファン、さらには日本サッカー協会にも同じことが言える。6月のロシア・ワールドカップのように、本番だけの好結果のみで喜ぶべきではないはずだ。(佐藤文孝)
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スポーツ 2018年09月05日 17時15分
「清宮の失敗」を生かせ!吉田輝星も驚いた国際ルール
「清宮の失敗を繰り返すな!」――。第12回U−18アジア選手権の日本ベンチでそんな言葉が囁かれていた。 吉田輝星(17=金足農)、根尾昂(18=大阪桐蔭)など今秋のドラフト1位候補の高校球児を集めたU−18野球・日本代表は、開幕2連勝の好スタートを切った。しかし、今回は“異例の講習会”も開かれていた。「昨年のU−18ワールドカップ大会で、清宮(19=幸太郎/現日本ハム)が標的にされてしまいましたからね。『見聞』を広めるためというよりも、日本と海外ではプレーに対する捉え方が違うことを知っておかないと」(関係者の一人)「アンリトン・ルール」が説明されたのだ。それも、国際大会での失敗経験を持つ明治大学OBをわざわざ講師に招いて説明されたという。「去年の大会中、日本が大差で勝っていた場面で清宮が死球を食らいました。ハッキリ言って、相手投手が狙ってぶつけたんです。清宮は大差で勝っていても手抜きはせず、フルスイングしていました。海外では大差で勝っているチームがバントや盗塁を仕掛けると、相手を馬鹿にしたと解釈します。これ以上やったら、相手を侮辱したことになる。そういう暗黙のルールがあるんです」(前出・同) しかも、清宮は死球で出塁した後、盗塁まで決めてみせた。スタンドは立ち上がって清宮にブーイングを浴びせ、かつ球審が「相手チームへの思いやりがない」と注意していた。 清宮は何を注意されたのか、分からずにキョトンとしていた。 スポーツに対する考え方、文化の違いだ。日本は最後まで全力でプレーすることを教えられるが、大差で負けているチームを思いやり、トドメを刺すようなプレーは嫌われる。 講師は「大差で勝っているときにバント、盗塁はするな」「大差で勝っているとき、ピッチャーは変化球でストライクを取ってはならない」など具体的な例を出しながら、説明していたという。正規のルールブックには載っていないが、これらのスポーツマナーはアンリトン・ルールと呼ばれている。 屈辱を受けた場合、狙ってぶつける報復死球も“黙認”されている以上、高野連は球児たちに説明しておくべきと考えたのだろう。「プロアマの懇親会で、プロ側が『国際試合に臨む前にアンリトン・ルールを説明してほしい』と強く要望したとも聞いています。将来のプロ野球界を背負う金の卵たちに怪我をされたら、一大事ですからね」(ベテラン記者) 講習を受けた球児たちは「へえ〜」と、一同に驚いた顔をみせていたという。 しかし、こうも解釈できる。日本の野球だけが特異な進化を遂げたのではないか、と。 試合前、ホームベースを挟んで「整列、礼」をする“儀式”は、高校野球が発祥である。それは、学生野球や市井の少年野球、草野球に至るまで定着している。また、最後まで全力を尽くすという教えも学生野球に端を発する。こうした歴史を否定するつもりはないが、今後、野球の国際大会が増えていく以上、「国際ルールを学ぶ機会」をもっと増やしていかなければならないだろう。「U−18アジア選手権のネット裏はプロ野球のスカウトでいっぱいです。試合を見ているスカウトもいれば、他球団と情報交換をしているのか、何かずっと喋っているスカウトもいました」(前出・同) 9月5日17時、高野連はプロ志望届を提出した球児名をホームページ上で発表した。U−18に選ばれなかった地方の雄のなかには、すでに「出す」と明言した者もおり、スカウト陣の会話はその話題だと思われる。球児たちにアントリン・ルールを説明するのも大切だが、せっかくの国際大会がドラフト候補の品評会も兼ねているような気がしてならない。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2018年09月05日 12時05分
各地で猛威を振るった台風21号 初めての経験に、イニエスタらもSNSで実況
四国地方と近畿地方を縦断し、各地で大きな被害をもたらしている台風21号。“今季最強クラス”の勢力とも呼ばれたこの台風に、数多くの人が恐怖を抱いたことは想像に難くないが、それはあのスターコンビも同じであったのかもしれない。 台風が猛威を振るいながら近畿地方を北上していた午後4時31分に、自身のツイッターを更新したのはルーカス・ポドルスキ(ヴィッセル神戸)。強風によってトラックが横転する様子を収めた動画付きのツイートを“リツイート”した上で、青ざめた顔の絵文字や手を合わせる絵文字を綴っている。あらゆるものをなぎ倒す自然の猛威には、さすがのポドルスキも驚きや不安を隠せなかったようだ。 一方、チームの同僚であるアンドレス・イニエスタも、同日に自身のインスタグラムを更新。台風関連のニュースを伝えるNHKのテレビ画像を投稿すると、その後、自身で撮影したと思われる複数本の動画に「Coming」、「During」、「After」といった英単語を添え、リアルタイムで台風を“実況”している。カメラを手に取るイニエスタの胸中は本人のみぞ知るところだが、恐らくはいくばくかの恐怖心も混ざっていたことだろう。ちなみに、前述したイニエスタの一連の行動は、『アス』や『マルカ』といった母国スペインメディアにも取り上げられている。本国の人々の中には、これらの記事でイニエスタが置かれていた状況を把握したという人もいたのかもしれない。 ヨーロッパ出身の両名にとっては、恐らく人生で初めてとなる体験となったと思われる今回の記録的台風。物的被害のみならず、数多くの死傷者も出てしまっている中、共に無事であったことは何よりだろう。ただ、これから次々と露わになる被害の全容を受け、彼らが精神的ショックを受ける可能性も否定できない。過去には自然災害による精神的ショックを理由にJリーグを去った助っ人もいることを考えると、チーム関係者には両名への今後のサポートを切にお願いしたいところだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2018年09月04日 21時15分
「もし悩んでる人がいるなら...」プロレスラー・小島聡が子供の「夏休み明け自殺」を憂う
「いっちゃうぞ、バカヤローッッ!!!」のフレーズで知られる、プロレスラーの小島聡。現在主戦場とする新日本プロレスでは、鍛え上げられた肉体から繰り出す「剛腕ラリアット」などの技でファンを沸かせているが、そんな彼が憂いを感じていることがあるようだ。3日に更新された小島のツイッター。そこには「こないだニュースで、夏休み後の学生の自殺が一番多いと言ってました。もし悩んでる人がいるなら、思い留まってほしい。学校なんて長い人生の、ほんの僅かな時間でしかないし、無理やり行く必要もない」という、小島の心境がつづられていた。 近年、深刻な社会問題となっている子供の「夏休み明け自殺」。人間関係、学業、家庭に問題を抱える子供が、休み明け前後のストレスを理由に自ら命を絶ってしまうこの問題は、テレビ・ネットを問わず数多くのメディアによって取り上げられている。おそらく、今回小島が目にしたのも、その中のひとつであったのだろう。 小島はこの問題を憂うとともに「私にできる事は…プロレスを通じて、学校以外の世界も楽しいということを伝えたいです」と自分なりの対応策を表明している。今回のツイートに対し、コメント欄には「私も、学校が全てではないと思っています」、「社会人みたいに、ある意味逃げ道を用意してあげたいものですね」、「プロレスを見て、そう言うストレスを吹っ飛ばせる人が増えるといいですね」といったコメントが寄せられている。 こうした声を受け、小島はその後「学校についての貴重なご意見、ありがとうございます。私の学生時代は、『とにかく行け』とか『嫌な奴がいるならブン殴れ』とかいう世界だったけど、今は色んな選択肢もあるから…とはいっても簡単ではないし、その辺を大人がサポートしてあげられるような感じになれば…とは思います」と改めて自身の考えを表明している。問題の解決に向け、それぞれのやり方で子供たちを守っていくことが、大人たちには強く求められていると言えるだろう。文 / 柴田雅人
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