スポーツ
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スポーツ 2019年07月26日 11時30分
巨人・古川、1回4失点の炎上に原監督も“喝”「将来性」で許される時間もあとわずか?
プロ野球界における「将来性」という言葉を考えさせられた一戦だった。 先発マウンドを任されたのは、入団会見から3週間も経っていない23歳の右腕だった。7月24日、巨人が今季5度目となる2ケタ失点で大敗した(対東京ヤクルト戦)。負けは、東北楽天とのシーズン途中のトレードでやってきた古川侑利である。巨人情報に詳しいプロ野球解説者がこう語っていた。 「古川は楽天でも将来を期待されていました。プロ初勝利が去年の巨人戦なんですよ。キレのある直球、鋭角なスライダー、緩急の利いたチェンジアップ、巨人首脳陣は古川に強いインパクトを持っていました」 その期待に一発回答できなかったが、試合後、原監督は2番手でマウンドに上がり、やはり失点を重ねた大江竜聖も含め、こう言った。 「糧にしなきゃ、何でも」 チーム関係者によれば、古川、大江をいったん降格させ、鍛え直すという。23歳・古川、20歳・大江の将来性に大きな期待を寄せているというわけだ。 しかし、プロ野球界における将来性とは、年齢でもなければ、キャリアの少なさでもないようだ。古川との交換トレードで楽天に移籍した和田恋外野手は、奇しくも同じ高卒6年目。楽天・石井一久GMは和田について、「将来は主軸を打てるバッターに…」と語っていた。原監督が古川に期待を寄せているのと同じだ。とはいえ、2人ともプロの世界で5年以上も鍛えられている。まもなく、24歳になる年齢についても考えてみたい。大学卒のプロ野球選手なら、2年目。上位指名であり、一軍戦力になっていなければ、「ナニやってるの?」と、ファンにバッシングされてしまうだろう。24歳に対して、「高卒=育成」「大学=即戦力」の解釈から突き詰めていくと、高卒のほうが球団も“長い目”で見てくれるものなのかもしれない。 だが、こんな解釈もできる。古川、和田と同じ年齢の大卒2年目の選手をザッと調べてみると、セ・リーグでは、巨人・鍬原拓也、DeNAでは東克樹、阪神・高橋遥人などがいる。彼らも主力級の活躍はまだ収めていないが、高い契約金を積まれ、大きな期待を寄せられて迎えられた選手である。 大学での4年間と、プロ二軍で鍛えられた4年。プロよりも大学のほうが選手を育てるのが巧いのか? 少し古い例を挙げれば、田中将大と斎藤佑樹の差は、「プロと大学、4年間の差」とも言われていたが…。 関西方面で活動する投手出身のプロ野球解説者がこう言う。 「阪神・秋山拓巳の例があります。高卒でプロ入りし、1年目にいきなりプロ初勝利を飾りましたが、その後は伸び悩み、一軍の先発ローテーションに定着したのは、8年目のシーズンでした。5年目、6年目のオフ、実は戦力外リストに入っていて、当時の二軍コーチたちが必死になってフロントを説得したんです。18歳から22歳の4年間は大切、そして、25歳を過ぎてから10代後半、20代前半の努力が実るというか」 23歳を過ぎ、高卒でプロ入りした選手たちにも厳しい目が向けられるのもまた事実だ。それまでに、「このオトコはまだまだ伸びる」という証を見せなければ、プロ野球界は大学が育てた同年代選手を指名し、“選手の入れ替え”をする。先の古川だが、降板後、試合中にも関わらず、原監督から直接のお叱りを受けたという。叱ってもらえるうちはハナだ。古川、和田に長い時間は残されていないようだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2019年07月25日 22時30分
注目は朝倉未来! RIZIN7.28さいたまスーパーアリーナ3大カードを徹底解説
総合格闘技団体RIZINは28日、埼玉・さいたまスーパーアリーナで『RIZIN.17』を開催する。 今大会はこれまで首都圏の大会では恒例だった地上波の生中継はなし。8月3日の26時からフジテレビの関東ローカルで1時間半の特別番組が放送される予定。これまでRIZINの地上波生中継をけん引してきたツートップの那須川天心が『RIZIN.16』(6月、神戸ワールド記念ホール)に出場し、堀口恭司が『RIZIN.18』(8月18日、愛知・愛知県体育館)に出場するのが大きく影響しているのだろう。 しかし、今大会では第1弾カードとして発表された矢地祐介対朝倉未来、石渡伸太郎対佐々木憂流迦、元谷友貴対扇久保博正の3大カードへの反響が大きい。「お前を超えなきゃ、はじまらない」というコピーを添えた6人のポスターも「カッコイイ」と好評だ。 この3大カードを、RIZINのマッチメイカーを務めるチャーリー氏が解説した。 「矢地選手と未来選手は、打撃を得意とする者同士ですが、その打撃スタイルは違います。運動神経と反射神経、そして当て感など、天性の感覚を駆使して流れの中で戦う野生的な矢地選手に対し、無駄のない動きで効率よく打撃を当てながら試合を作っていくクレバーな未来選手。フィジカルでは体格の大きい矢地選手有利か」(チャーリー氏) 「互いが絶対に負けたくないという感情を持つことは大切ですが、カウンターストライカー同士ということもあり、(打ち合いを避け)消極的な試合展開になる可能性もあるでしょう。日本人同士の戦い、ライバルとしての試合、次のステップにつなげるための試合だからこそ『負けない』試合ではなく『勝つ』ための試合ができるかどうかで次の時代が見えてくる一戦となります」(同) 真夏の男祭りを象徴する矢地祐介が、RIZINで今、最も注目の若手ファイター・朝倉未来と激突するこの試合は大注目カードだ。 6月に米国でBellator世界バンタム級タイトルマッチで勝利し、RIZIN初代バンタム級との2団体王者となった堀口恭司が君臨するバンタム級戦線。元谷友貴対扇久保博正の見通しはこうだ。 「元谷選手と扇久保選手は、もともとフライ級(57kg)で活躍していましたが、今回はバンタム級(61kg)で激突します。総合的なレベルが非常に高く、何でもできて、どのポジションでも戦える。元谷選手の打撃はコンパクトで切れ味鋭く、扇久保選手は重く芯に効くイメージ。寝技においてはトップをキープして上から試合を組み立てていく扇久保選手と、上からでも下からでも積極的に技を繰り出す元谷選手。両者ともに戦績が豊富でファイトIQが高く、ハイペースで15分戦い抜けるスタミナを持ってますが、戦い方を比べると元谷選手の方がスタミナが豊富か」(同) 「これだけ実力が拮抗している場合、最初のキーポイントはどちらが打撃の展開でアドバンテージを取るか。ある程度打撃での力関係が確立されたら、そこから「これぞ総合格闘技」という試合展開になるので、そうなった時のポイントは『際』。流れの『際』をより多く制した者が、勝利に近づくでしょう」(同) 同じバンタム級の石渡伸太郎対佐々木憂流迦に関しても分析してもらった。 「石渡選手と佐々木選手は、『俺の喧嘩を買ってください』『ああいうなめたやつが出てこないように頑張ります』というやり取りが行われた時、石渡選手はパンクラスのバンタム級王者になったばかり。憂流迦選手は修斗/VTJで8連勝中でしたが、歯車がかみ合わず結局試合は組まれませんでした。あれから5年5カ月。その間、石渡選手は国内にとどまり、憂流迦選手は世界に出た。この期間でどちらの選択が正しかったのか、どちらがより強くなったのか、ついにその答えが出ます」(同) 「バックコントロールとバックチョークが代名詞の憂流迦選手ですが、全てはタックルを決めてから。石渡選手は腰が重く、タックルを裁く技術が非常に優れています。もし憂流迦選手がグラウンドの展開に持込めなければ、必然的にスタンドでの打撃勝負となるでしょう。石渡選手のボクシング技術とパワーに秀でており、憂流迦選手は身長とリーチのアドバンテージがある。試合のポイントはやはり憂流迦選手がテイクダウンを取れるか。またどれだけ労力をかけずにできるか。石渡選手はテイクダウンされてから立てるのか、またどれだけ早く立てるのか。この攻防で試合の流れが大きく決まると思います」(同) 『RIZIN.18』8.18愛知大会では朝倉兄弟の弟、朝倉海が堀口恭司に挑むことが決定しているだけに、朝倉未来は朝倉兄弟2連勝を目指す。他の2カードは堀口への挑戦権を得るためにも結果が求められる試合になるだろう。 さらに、10月の「RIZIN.19」で開催予定のRIZINライト級GPに向け、北岡悟、川尻達也、廣田瑞人らが出場をかけサバイバルマッチを繰り広げる。出場枠を勝ち取るのは誰なのか。KINGレイナ対ステファニー・レッガーらジョシカクや、大雅対町田光のキックボクシングの試合など計12試合がそろった。今回は派手さよりも内容が濃い大会になる。年末に向けたアツイ闘いに期待したい。文/どら増田写真/山内猛
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スポーツ 2019年07月25日 18時00分
巨人 盟主復活で売上3倍計画「野球くじ」にGO!
今年度のプロ野球オーナー会議議長を務める楽天・三木谷浩史オーナー(54)が「売り上げ3倍増計画」を打ち出し、波紋を呼んでいる。球界で黒字は巨人、阪神、広島の3球団だけ。そこで抜刀するのが“禁断の宝刀”トトカルチョだ! プロ野球は前半戦を終了。セ・リーグでは巨人が貯金を17に増やし、2位の阪神、横浜DeNAに9.5ゲーム差をつけ、ぶっちぎりの独走態勢に入った(7月14日現在)。セ・リーグで貯金があるのは巨人だけで、ナベツネさんも全国のファンも笑いが止まらない状況だ。 このプロ野球全盛期を彷彿させる“人気球団復活”の構図に、「好機到来」とすぐさま反応したのが三木谷氏。狙いは、長年の懸案だったスポーツ振興くじ「toto」のプロ野球を対象とした「プロ野球くじ」の実施にある。 その三木谷氏は、7月3日に開かれたプロ野球のオーナー会議に、約2年半ぶりに出席。そこで「まだまだマネタイズ(収益化)できていないサービスのチャンスもある」と訴え、「プロ野球の売り上げ3倍化計画」を打ち出したのだ。 5月15日のオーナー懇話会で議題に上がった野球振興、地域振興策の具体策を検討する「オーナー小委員会」設置を決め、プロ野球くじ実施へ本腰を入れるという。 小委員会は斉藤惇コミッショナーと三木谷議長、巨人、阪神、オリックスのオーナーで構成。プロ野球くじ推進派で固め、東京五輪でスポーツ人気が頂点を迎える来年国会で、議員立法での関連法の提出を球界の総意として支援していく。 「スポーツくじtoto・BIGの2018年度の売上は約948億円。これにプロ野球が加われば、2倍増も可能です。成功すれば、大相撲での実施にも繋げられます。三木谷氏が会長を務める楽天銀行は、totoを扱っており、二重のメリットが見込めるでしょう」(国会議員秘書) この野球くじ導入に、首位巨人も前向きだ。数年前、所属選手が「野球賭博」で失格選手を出したことで自粛方針だったが、すでに問題は解決済み。原辰徳監督を迎えてチームが絶好調にあることから、方向を転換したのだ。今季からDAZNで巨人戦のネット中継を始めるなど、実施へ向けた環境を整えている。 2017年、DAZNがJリーグと結んだ契約金は“10年総額2100億円”。プロ野球が球団の個別契約でなく、セットで契約すれば、同額としても1球団当たり年額17億5000万円が入る計算だ。そうなれば、これまで親会社が所有する球団に赤字補填していた年額負担分が解消する。 巨人にとってもテレビ視聴率のアップが期待でき、メリットは十分にある。
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スポーツ 2019年07月25日 17時55分
カープ緒方監督“このご時世に鉄拳”でアウトも来シーズンの「黒田監督誕生」はナシ!?
広島カープの緒方孝市監督が6月30日のDeNA戦の試合後、全力疾走を怠った野間峻祥外野手を平手で複数回たたいたことが発覚した。球団は今月15日付で緒方監督を厳重注意処分とし、同日、監督は野間を含むナイン全員に謝罪した。 緒方監督のまさかの暴力行為に、ネット上では《いや〜、さすがに殴っちゃダメだろ》《いまだに暴力行為が行われているとは、少年野球の人口も減るわけだ》《昭和かよ! 緒方は猛省しろ!》など、厳しい声が飛び交っている。 ファンの間では、野間の怠慢プレーもたびたび問題視されていたことから、緒方監督擁護の声も聞こえてこないわけではないが、今のご時世、会社なら上司が部下に手を上げた時点で完全に“アウト”。暴行直後、チーム内には緊張が走ったというが、このままではナインの士気にも関わってくる。後半戦も厳しい戦いを強いられる可能性は高そうだ。 「野間への暴行事件後からチームは9連敗しましたからね。ナインに精神的な影響を与えたのは想像に難くありません。関係者の間では『これで来季の緒方監督の続投は完全になくなった』という意見で一致していると言います。今年はナインの精神的な支えとなっていた新井貴浩が引退したことで、チームをまとめる人間がいなくなってしまいました。新井がベンチ入りしていたら緒方監督も手を上げたりはしなかったでしょうね。野間自身は自分のやったことが原因なので納得しているようですが、他の選手たちはかなりドン引きしているといいます」(スポーツ紙記者) 暴力行為と言えば、かつて広島が常勝軍団だった80年代は、古葉竹識監督がベンチ裏でやらかした選手をシバく姿は当たり前のように見られたという。しかし、今の時代、特に若い選手たちには到底受け入れられるものではないだろう。 そんな中、今シーズン、広島の優勝がかなり厳しくなっている状況で、ファンからは早くも次期監督に期待する声が高まっている。 「昨シーズン終了後も緒方監督解任の話はありましたが、さすがに優勝監督を簡単に切るわけにも行かず、続投が決まりました。事実上、今シーズンが最後なのは間違いありません。ファンの間では次期監督候補として黒田を推す声が強いのですが、いきなりはないでしょう。現ヘッドの高コーチを挟み、2、3年後、黒田を起用する可能性はあるでしょうね」(スポーツ紙記者) 広島は古葉監督からスター選手だった山本浩二に監督をつなぐ前に、阿南コーチを“つなぎ役”として監督に起用した過去がある。来季、同じパターンを踏襲する可能性も否定できない。 新井、丸が抜けた今季は、チーム内も決して一枚岩ではない。緒方監督の軽率な行いで、優勝への可能性がさらに低くなったと見る向きは多い。また、今年は順調にいけば、菊池や會澤など4選手がFA権を習得する。彼らが今回の事件に嫌気が差していなければいいと、ファンもヤキモキしていることだろう。
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スポーツ 2019年07月25日 17時30分
ソフトバンク・サファテ、今季絶望にファンからは「工藤監督が原因」相次ぐ“被害者”にも反省の色なし?
昨シーズンはじめに負った股関節の怪我の影響で、先月初めから母国アメリカへ一時帰国しているサファテ。その右腕の今季復帰が絶望的となったことが一部で報じられた。 現役通算142勝をマークした杉内俊哉(現巨人ファーム投手コーチ)に、昨シーズンでの引退を決断させた一要因でもある厄介な怪我を抱えるサファテ。思うように回復が進まないいら立ちからか、9日にはツイッター上で母国の女子サッカー選手に「アメリカが嫌なら出ていけ!」と暴言を吐き、その後謝罪に追い込まれてもいた。 守護神の“悲報”を受けてファンからは、「場所が場所だけにまだ時間はかかりそう」、「最悪このまま引退パターンもありそうで怖い」、「焦らずおとなしく治療に専念して」といった声が多数。ただ、中には「工藤監督がサファテを使いすぎたのが原因」、「後先考えずに使うからこうなるんだ」、「そもそもブルペン陣を酷使しすぎなんだよ」といった、工藤公康監督への批判も少なからず含まれている。 サファテは工藤監督が就任した2015年(65試合・リーグ3位)以降、2016年(64試合・リーグ2位)、2017年(66試合・リーグ2位)と3年連続でリーグトップクラスの登板数を記録。また、2017年の日本シリーズ第6戦では、回またぎで3イニングを投げる場面もあった。フル回転を続ける中で蓄積された勤続疲労が、翌年の怪我につながる原因となったことは想像に難くない。 事例がこの1つだけなら、サファテ個人の問題ともいえるかもしれない。しかし、工藤政権下では他にも、岩崎翔(2017年・72試合・リーグ1位)、加治屋蓮(2018年・72試合・リーグ1位)といった選手がサファテと同じく登板過多の末に故障している。 また、今シーズンも嘉弥真新也(2018年・67試合・リーグ4位)、森唯斗(2017年・64試合・リーグ4位タイ/2018年・66試合・リーグ5位)といった面々が戦線離脱を経験。これだけ“被害者”が続出していることを考えると、ファンがその原因を酷使に求めるのも致し方ないところだろう。 リーグ優勝2回、日本一3回を達成する一方で、ブルペン陣の“自転車操業”を続ける工藤監督。政権交代が起こらない限り、その被害者は今後も続出するのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2019年07月25日 11時35分
阪神の“シルバー野球” 困ったときの鳥谷、福留、能見、藤川
38歳と42歳がスタメン出場し、延長戦のマウンドを任されたのが39歳と40歳…。矢野阪神は“息の長い選手”が多い。 鳥谷敬(38)が100日ぶりにスタメン出場した(7月23日)。矢野燿大監督(50)にすれば、予定通りだったのだろう。同日、福留孝介(42)が一軍復帰している。 「矢野監督は福留に関しては即スタメンも示唆していました。おそらく、『それだったら、鳥谷も含めて2人とも』となったのでは」(在阪記者) 現阪神はベテランに調整の機会を与えるほど、戦況に余裕はない。両ベテランを同時出場させたのは、何か目的があったはずだ。 「ベテランが元気なうちに世代交代を進めておきたいというのが、矢野監督の見解です。今からベテランの2人にレギュラーを取り戻して頑張ってほしいとまでは思っていません」(前出・同) 福留は長く4番を務めてきた。この日の福留の打撃は勉強になったのではないだろうか。バットマンタイトルを獲得したことのあるプロ野球解説者がこう言う。 「4番としての福留の打撃理論が奥深いんです。初回、無死満塁で打席が回ってきたら、どんな打撃を心掛けるか…」 初回、無死満塁で4番バッターに打席に回ってきたとなれば、長打で大量得点と言いたいところだが、福留は違う。高いバウンドのショートゴロでいいとの発想だという。相手内野陣が「6−4−3」の併殺プレーを成立させる間に三塁走者が生還し、1点を確実に取れば良いと考えるそうだ。 「確実に1点を取りにいく場面なのか、それとも、大量得点を狙うべきなのかを考えています。初回なので1点を取って、試合主導権を握ることに重点を置くのが福留の考え方」(前出・同) 同日の4番は大山。大山は延長12回まで計6打席が回ってきたが、3三振を喫している。走者を置いた場面での2三振は痛かった。「得点を挙げるため、いちばん簡単な方法は何か」、それを考え、実行するのがベテランだ。また、鳥谷も延長10回裏、得点にはつながらなかったが、犠打を決めている。前打席までに2本のヒットを打っているのに、だ。 自己犠牲の精神が若手にもあれば、阪神はもっと強くなる。試合の流れを読む力が、残念ながら今の阪神若手にはない。 「昨季まで、若手選手は失敗を恐れ、萎縮していました。矢野監督になってその悪い雰囲気も払拭されつつあったんですが、ここ最近は連勝してもすぐ連敗というおかしな流れになっています。また若手がヘンに萎縮し始めています」(球界関係者) 福留と鳥谷、延長戦のマウンドでゼロを重ねた藤川球児と能見篤史。試合は引き分けに終わったが、ベテランは健在をアピールできた。矢野監督はチームの雰囲気を一変したかったのかもしれない。ベテランの試合巧者ぶりは若手の参考にもなったはずだが、阪神に世代交代の必要性が指摘されて久しい。若手が一本立ちできない深〜い事情がグラウンド外にもあるのではないか?
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スポーツ 2019年07月25日 06時30分
“インターコンチ王者”中邑真輔、前王者のフィン・ベイラーと再戦へ!
世界最大のプロレス団体WWEは日本時間24日、フロリダ州マイアミのアメリカン・エアラインズ・アリーナで主力ブランドのスマックダウンを開催。先週のスマックダウンで視察戦を繰り広げたインターコンチネンタル王者、中邑真輔とアポロ・クルーズが激突した。 中邑はクルーズにエルボー・ドロップから滞空時間の長いスープレックスで先制を許したが、スピンキックで反撃するとスライディング・ジャーマンスープレックスからキンシャサを狙う。しかし、クルーズは延髄斬りからのオリンピック・スラムで反撃。苦戦をしいられた中邑だったが、クルーズのスタンディング・ムーンサルトプレスを避けると、一瞬の隙を見逃さず必殺のキンシャサを叩き込んで3カウントを奪った。 新日本プロレスの代名詞だったIWGPインターコンチネンタル王座同様、WWEのインターコンチ王座もベルトは白とあって、中邑の雰囲気やコスチュームとも非常にマッチしている。違和感は全くないように見える。 勝利した中邑は非道にも倒れ込んだクルーズを蹴り飛ばして場外に追いやると、花道から走り込んでトドメのキンシャサを放ち、グロッキー状態のクルーズを見下ろしニタニタと冷酷な微笑みを浮かべてバックステージに戻った。 また、番組内では日本時間28日に放送される特別番組『スマックビル』で中邑が前王者フィン・ベイラーのリターンマッチを受けることが発表された。2人は新日本時代からの盟友だが、先月に入り抗争に発展。今月15日、にてPPV『エクストリーム・ルールズ』のキックオフショー(ウェルズ・ファーゴ・センター=ペンシルバニア州フィラデルフィア)でベイラーに挑戦した中邑が、キンシャサを決めて3カウントを奪取。世界で2人目、日本人では初の日米二大ブランド(WWE、IWGP)のインターコンチ王座を獲得している。 WWEではベイラーの方が先輩で、これ以上負けられないだろう。このリターンマッチは、今後の中邑を左右するかもしれない。文 / どら増田写真 / ©2019 WWE, Inc. All Rights Reserved.
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スポーツ 2019年07月24日 22時30分
武藤敬司マスターズ、蝶野正洋TEAM2000対平成維震軍が激突!ヒートも参戦!
武藤敬司プロデュースの「プロレスリング・マスターズ」は、8月30日の後楽園大会で蝶野正洋率いるTEAM2000が越中詩郎率いる平成維震軍が対戦すると発表。かつて新日本のジュニアヘビー級戦線で活躍したヒートと、メキシコのドクトル・ワグナーJr.が参戦すると発表した。新日本プロレスの獣神サンダー・ライガー参戦に続き大物が目白押しだ。 メインイベントになるであろう武藤と、来年1月に引退するライガーのマスターズラストマッチの対戦相手はまだ発表されていないが、蝶野正洋率いるTEAM2000が前回大会に続いて参戦するのは大きなニュースだ。今回は、新日本から天山広吉、小島聡が出場し、TEAM2000の要であるヒロ斎藤も継続参戦。さらに、アメリカからオリジナルメンバーであるスコット・ノートンの来日が決定した。蝶野は前回と同じくセコンドに入る。 平成維震軍は、越中詩郎、AKIRA、青柳政司、齋藤彰俊に、ザ・グレート・カブキがセコンドとして、蝶野ににらみを利かせることになりそうだ。またAKIRAはTEAM2000のオリジナルメンバーだった。前回BATTのメンバーとして来日し、オリジナルメンバーだったTEAM2000と対戦する。最後はTEAM2000に寝返ったドン・フライ同様、蝶野が揺さぶりをかけてくる可能性は高い。 IWGPジュニアヘビー級王座最多防衛記録を持っているヒートは、マスターズ初参戦。同じく初参戦となるドクトル・ワグナーJr.、マスターズ常連の獅龍とトリオを結成し、NOSAWA論外、MAZADA、FUJITAの東京愚連隊と対戦する。 ヒートが記録した同王座の最多防衛記録「11」は現在まで破られていない。約1年間にわたる長期政権を当時の新日本で築いた実績は高く評価されるべきだろう。同じく新日本ジュニアの常連だったワグナーJr.は、今年実弟のシルバー・キングさんを亡くしている。日本でも活躍したキングさんへの思いも込めて、今回も全力ファイトを見せてくれるだろう。 チケットはカード発表前から指定席は全席完売。26日に立ち見席が急遽発売されることになったが、今回も札止めになるのは確実だ。90年代のプロレス熱は令和の時代になって高まっている。あの頃会場に来ていたファンが、戻ってきているのは間違いない。追加カードの発表に期待が高まる。取材・文 / どら増田写真 / 萩原孝弘
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スポーツ 2019年07月24日 18時00分
広島カープ またも黒田博樹監督、新井貴浩ヘッド「待望論」
オールスターでの「緒方監督」も見納めか…。 7月12日に行われたオールスターゲーム第2戦で、広島・緒方孝市監督(50)が吠えた。セ・リーグが2016年以来の勝利を挙げた後、「全球団、本当に優勝目指して最後まで戦い抜きます!」と高々と宣言したが、ファンの反応はイマイチ。なぜなら広島で11連敗中の緒方監督が勝利したのは、実に6月25日以来。さらに、この日の勝利は阪神勢の活躍によるもので、考えてみればセ・リーグの「球宴連敗」は緒方監督がセ・リーグを指揮するようになってから始まっていたのだ。 「交流戦で最下位に沈み、ペナントレース再開後も、球宴までの約2週間で広島は引き分けを挟んでの11連敗。最大で14あった貯金を全部吐き出し、『借金5』の4位での折り返しとなりました。3連覇したチームなので、このまま終わるというのも考えにくいですが、浮上の兆しは見えてきません」(スポーツ紙記者) 勝つことがいちばんの特効薬だが、Aクラスも厳しいとなった場合、広島の経営陣も“善後策”を打ってくるだろう。 球宴中もそうだった。テレビ中継で緒方監督がアップで抜かれるとき、その表情はいつもブルー。これでは、チームに活気付かない。 「広島には変な“前例”があるんです。前任の野村謙二郎氏、山本浩二氏など、比較的長く監督を務めた人もいますが、5年を超えて務めたのは、リーグ初優勝した1975年以降で古葉竹識氏だけ。2度の監督登板となった山本氏も5年ずつ2回でした。『5年が期限か?』と聞くと、球団は否定しますが」(広島関係者) 5年で一区切り…。緒方監督も今季でちょうど5年目だ。ブルーな表情を見せるのは、そのせいか。 「昨年オフ、二軍投手コーチだった佐々岡真司氏(51)が一軍担当となりました。キャンプでは、クローザーの中﨑翔太と一岡竜司以外全員に、先発のつもりで調整するよう指示を出しました。広島投手陣の完投数は増えましたが、それは救援陣が危ういからであって、佐々岡コーチの手柄とは言い切れません」(同) 何が言いたいかというと、「5年周期」による監督交代があるとすれば、コーチ人事の配置換えから佐々岡コーチの“昇格”が考えられる。しかし、現状では不安要素が多すぎるのだ。 そこで、浮上してきたのが、ファンが期待する人事。つまり待望論がもっとも多いレジェンド、黒田博樹氏(44)の監督就任である。 「メジャーリーグの契約を断り“男気”を見せて古巣広島に帰還し、現主力投手の全員が黒田氏に投球技術を学びました。マウンドを死守する闘争心も、現在の大瀬良大地たちに受け継がれています」(同) 低迷するチームのために黒田氏が立ち上がれば、今以上にファンが球場に駆け付けるだろう。「黒田さんのために勝ちたい」と、カープナインも奮起するはずだ。 「メジャーに挑戦した際に購入したロサンゼルスの自宅が、彼の活動拠点です。2016年の引退後はロスに残してきた家族のもとに帰るため、広島選手との接点はオフに食事をする程度。地元の日本人サークルの中で家族は快適に暮らしており、メディア出演も極力避けてきました。『しばらくはノンビリしたい』と言って、2年以上が経過しています」(同) 2014年オフに言った「広島のユニホームを着て引退したい」との言葉が思い出される。古巣の危機は、アメリカにいても気掛かりなはずだ。チーム再建、そしてファン離れを防ぐのに、黒田氏以上の適任者はいない。 「コーチ陣についても、晩年の黒田が疲労など本心を打ち明けられた唯一の同僚は、新井貴浩(42)でした。黒田が立ち上がるとき、真っ先に声を掛けるのは新井で間違いありません」(同) 広島内部で実は、「FAによる丸佳浩の喪失よりも、新井ロスのほうが痛い」との声も聞かれた。新井氏は後輩にもイジられるキャラだったが、一打席に懸ける集中力は誰もが認めていた。そんな新井氏であれば、奮起しない広島打線に喝を入れられるだろう。 最大の懸念事項は観客動員数だ。現在の「弱い広島をカープ女子が応援してくれるのか?」という声が、政権交代に拍車をかける。 「菊池涼介のメジャー挑戦、田中広輔、野村祐輔、會澤翼らが今後1、2年でこぞってFA権を取得するだけに、広島はまたゼロからのチーム作りに着手しなければならない可能性だってあります」(前出・記者) 広島は3連覇したせいか、ビハインドゲームになると、すぐに諦めてしまう新たな弱点も抱えている。 金満補強に成功し首位を独走する原巨人に立ち向かい、逆境を発奮材料に変えられるのは“黒田・新井体制”だ。リーグ3連覇を果たした緒方監督の功績は偉大だが、5年周期の前例にならい、広島には新たな一歩を踏み出すべき時が来ているのかもしれない。
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スポーツ 2019年07月24日 17時30分
原巨人の新提案「ポリバレント・クローザー」とは? 中川投手がブレイクしたきっかけ
救援陣の人材難が、結果的に新しいクローザーのスタイルを生み出したようだ。 23日のヤクルト戦、同点で迎えた9回表、二死ながら走者を一、二塁に置いたピンチで、原辰徳監督(61)がコールしたのは、中川皓太(25)だった。四球でピンチを広げたものの、次打者をライトフライに抑えてみせた。ピンチをゼロでしのぎ、巨人ベンチが息を吹き返した。サヨナラ勝ちで連敗脱出である。 「イニングの(9回表の)最初からではなく、途中からの登板は、投手にとって精神的な負担が大きい。中川はイニングの頭からはもちろん、こうした途中からでも投げられるので、首脳陣も使い勝手の良いピッチャーだと思っているはず」(プロ野球解説者) 9回表の守備に入るのと同時に、原監督は「ピッチャー、マシソン」を告げた。おそらく、9回表はマシソン1人でゼロに抑えてほしかったはずだ。そのマシソンが走者を2人出してしまい、慌てて中川に準備をさせた。 「中川はブルペンで10球くらい投げれば、肩が出来上がるんです」 チーム関係者がそう言う。指揮官にとって、短時間で登板準備のできるピッチャーほど有り難いものはない。また、中川は今季4年目だが、過去3年は目立った成績は収めていない。昨季は30試合に投げたが、防御率は5点台だ。そんな伸び悩んでいた左腕がブレイクしたきっかけは2つ。 1つは、腕を振る角度を少し下げたこと。「遊び半分でやってみたら、しっくり行った」と各メディアのインタビューで話していたが、もう1つは客観的な評価を聞くことができたからではないだろうか。 先のチーム関係者がこう続ける。 「丸が巨人に移籍してきて、中川に伝えたんです。『物凄く打ちにくいスライダーを投げている』と。それが自信にもなり、スライダーを磨くきっかけにもなったようです」 去年までの中川のスライダーは「曲がり幅の大きさ」で勝負していた。丸以外の広島選手も中川のスライダーに一目を置いていたそうだ。しかし、その丸の言葉を単純に自信に変えたのではない。中川は18−19年オフ、大学の先輩でもある菅野智之と自主トレを行い、「変化球」に対する意識を変えた。 「曲がり幅の小さい方が相手バッターは打ちにくい」 菅野から助言を受けた。曲がり幅が小さければ、対戦バッターは真っ直ぐと見誤ってしまう。打ち損じを誘うには、小さいほうが良い。中川はシーズン途中からクローザーを任された。従来のクローザー像は、圧倒的な球速を持つ豪腕か、空振りの取れる鋭角な変化球を持っている。中川はそのどちらでもない。試合展開によっては、中継ぎに回ることもあれば、1イニング以上を投げる“イニングまたぎ”も託されている。 昨今、こんな言葉で中川が評されている。「ポリバレント・クローザー」。便利屋、どんな場面でも任せられるという意味だそうだ。原巨人は救援陣に不安を抱えたまま、ペナントレースに突入した。救援投手の頭数が足らない状況が中川のような新しいタイプのクローザーを生み出したとも言えなくはない。しかし、「ピッチャー、中川」がコールされると、スタンドの巨人ファンが盛り上がるようになってきた。ファンが守護神として認めたのだろう。(スポーツライター・飯山満)
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