緒方監督のまさかの暴力行為に、ネット上では《いや〜、さすがに殴っちゃダメだろ》《いまだに暴力行為が行われているとは、少年野球の人口も減るわけだ》《昭和かよ! 緒方は猛省しろ!》など、厳しい声が飛び交っている。
ファンの間では、野間の怠慢プレーもたびたび問題視されていたことから、緒方監督擁護の声も聞こえてこないわけではないが、今のご時世、会社なら上司が部下に手を上げた時点で完全に“アウト”。暴行直後、チーム内には緊張が走ったというが、このままではナインの士気にも関わってくる。後半戦も厳しい戦いを強いられる可能性は高そうだ。
「野間への暴行事件後からチームは9連敗しましたからね。ナインに精神的な影響を与えたのは想像に難くありません。関係者の間では『これで来季の緒方監督の続投は完全になくなった』という意見で一致していると言います。今年はナインの精神的な支えとなっていた新井貴浩が引退したことで、チームをまとめる人間がいなくなってしまいました。新井がベンチ入りしていたら緒方監督も手を上げたりはしなかったでしょうね。野間自身は自分のやったことが原因なので納得しているようですが、他の選手たちはかなりドン引きしているといいます」(スポーツ紙記者)
暴力行為と言えば、かつて広島が常勝軍団だった80年代は、古葉竹識監督がベンチ裏でやらかした選手をシバく姿は当たり前のように見られたという。しかし、今の時代、特に若い選手たちには到底受け入れられるものではないだろう。
そんな中、今シーズン、広島の優勝がかなり厳しくなっている状況で、ファンからは早くも次期監督に期待する声が高まっている。
「昨シーズン終了後も緒方監督解任の話はありましたが、さすがに優勝監督を簡単に切るわけにも行かず、続投が決まりました。事実上、今シーズンが最後なのは間違いありません。ファンの間では次期監督候補として黒田を推す声が強いのですが、いきなりはないでしょう。現ヘッドの高コーチを挟み、2、3年後、黒田を起用する可能性はあるでしょうね」(スポーツ紙記者)
広島は古葉監督からスター選手だった山本浩二に監督をつなぐ前に、阿南コーチを“つなぎ役”として監督に起用した過去がある。来季、同じパターンを踏襲する可能性も否定できない。
新井、丸が抜けた今季は、チーム内も決して一枚岩ではない。緒方監督の軽率な行いで、優勝への可能性がさらに低くなったと見る向きは多い。また、今年は順調にいけば、菊池や會澤など4選手がFA権を習得する。彼らが今回の事件に嫌気が差していなければいいと、ファンもヤキモキしていることだろう。