社会
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社会 2023年09月20日 18時01分
「おぐらが斬る!」中立国インドのロシア離れがはじまっている
いまや人口世界一、米国や中国に次ぐ大国となったインドが、世界秩序の鍵を握るとも言われるようになってきた。インドは年齢の中央値が28歳と、とても若く活力のある国だ。(日本人の年齢中央値は48.8歳、米国38.9歳、中国は38.5歳)今年はインドの無人月面探査機が、月の南極に着陸に成功、技術力の高さも非常に際立ち、G20のホスト国になるなど国際的に注目を集めた。またGDPでは英国を抜いて世界5位と急成長だ。西側と中露が対立するなか、核保有国でもある中立国インドの影響力は、とても大きい。さて、ウクライナ戦争において、インドはこれまで中立的な立場で、ロシアにも西側にもつかない姿勢を示してきた。ただし軍事的にはインドはロシアに依存してきた歴史がある。2000年から2020年にかけてインドが外国から輸入した兵器のうち66.5%がロシア製なのだ。ところがウクライナ戦争がはじまってからおかしくなってきた。ロシアは、兵器を他国に輸出するような余裕がなくなってきたのだ。インドは中立的で実利的な国家である。ロシアの兵器が手に入りづらいなら、西側の兵器にするまでだと考えているようだ。そして今年の6月に米国と戦闘機の共同生産を合意。フランスからは戦闘機の購入と脱ロシア化が始まった。兵器などの共同生産や共同開発、戦闘機の購入というのは、メンテナンスも含めて軍事機密を共有することにもなるので、軍事同盟に限りなく近くなるということでもある。また昨年には初の国産空母を就役させ世界有数の海軍大国の仲間入りも果たした。さて、いまや米中に次ぐインドは日本をどう見ているのだろう? 現役のインド外務大臣で、駐日大使館次席公使、駐中国大使、駐米大使などの経験もあるジャイシャンカル氏が書いた『インド外交の流儀』(笠井亮平訳:白水社刊)によると「日本との協力が経済面、安全保障面においても絶大なポテンシャルを持っていることは、インド政府では広く認識されている」「インドの政治の中で印日関係は超党派的な支持を得てきたという点で、日本はユニークな存在」【印日関係は超党派的な支持を得てきた】ということは、与党も野党も関係なく日本に好意的ということだ。インド人が日本に好意的なのは歴史的背景がある。まず日露戦争でアジア人として初めて白人国家に勝利したのを、インドの人々は「アジア国家の幕開け」と感じ、太平洋戦争中では、インドの独立に間接的に手を貸したため、今でも好意的なのだ。英国の首相はいまインド系のスナク氏であり、アメリカの副大統領のカマラ・ハリス氏もインド系だ。GDPでは、2030年に日本を抜いて世界3位になると予想されているインドから、我々は目が離せない。プロフィール巨椋修(おぐらおさむ)作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。
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社会 2023年09月19日 18時00分
「おぐらが斬る!」新型コロナの3年間は、小中高校生をどう変えるのか?
新型コロナの流行は、世界中の人にさまざまな影響を与えたはずだ。日本でも仕事を失った人もいれば、離婚などをして家族を失った人もいる。子どもの場合を考えると、新型コロナで全国民が神経質になっているとき、明らかに異常な事態が起きていた。ひとつは「学校に来ないでください」であった。「お友だちと大きな声でしゃべらないでください」であった。「お外に出歩かないでください」であった。新型コロナに全国民が神経質になっていた時代に作られた、あるドラマではこういうシーンがあった。女の子の仲良し同級生2人、下校時もいつも2人一緒である。しかし2人はいつもマスクをしているため、お互いの顔を知らない。思い切って、マスクを外して顔を見せあっていると、通りがかりのお爺さんが「コラッ、マスクを外すな!」と追いかけてくる。その場面を同級生男子に目撃された仲良し女子は、そのことをネタにイジメの材料にされる・・・『あなたのブツが、ここに』というNHKドラマのワンシーンであったが、コロナに神経質になっている時代、マスクしていない子どもを怒鳴る大人は実際にいたし、電車で咳一つしようものなら、明らかに避けられるようなこともあった。ある中学生はこんなことを言っていたという。「いじめって本当にあるんですか? あまり学校に行っていないんで、いじめがどういうものかわかりません」「友だちって必要ですか? 同級生と喋っちゃいけないと言われてきて、友だちいないんですけど」新型コロナが流行った3年間は、子どもたちにとって「外で遊ぶな」「学校に行くな」「給食のときは喋るな」など、これまでと違うことを大人から教えられてきたわけだ。2022年の夏、熱中症対策と子どもの心の発達への影響を危惧する点から、他者との距離を保てる場合や運動時にはマスクを外す指導が行われるようになる。しかしこれまで「マスクは顔のパンツ。パンツを外して人前に出るのは恥ずかしいこと」と、教えられてきた子ども達には、大きな抵抗があったという。当時の中学生や高校生は、3年間という期間、行事も中止になりロクに友人同士遊べなかった人がたくさんいた。それらの人たちが新型コロナ騒動から、どんな心理的影響を受けたかについてはまだよくわかっていない。しかし何らかの影響は与えていることであろう。やがて、かれらが成人して働きだしたとき、「新型コロナ世代」などと言われるようになるのだろうか。プロフィール巨椋修(おぐらおさむ)作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。
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社会 2023年09月15日 19時01分
「おぐらが斬る!」コロナ第9波 インフルと同時流行 悠仁親王も感染
ついに新型コロナが第9波に突入したようだ。これまでの新型コロナとの違いは、インフルエンザと同時流行していることである。皆さんご存じのように、新型コロナが流行りだしてから、インフルエンザはパタリと流行をやめた。これを「ウイルス干渉」といい、ウイルス同士が宿主の奪い合いをして、勝った方が流行し、負けたほうは流行しない。しかし今回は例外のようだ。「日本学校保健会」の発表によると、全国の新型コロナによる学級閉鎖は9月1日で207クラスだったのが、9月14日には757クラスに。インフルエンザによる学級閉鎖は9月1日42クラスが、9月14日には446クラスに激増している。インフルエンザに関しては、まさに10倍以上だ。インフルエンザは通常冬に流行するが、今回の流行は季節外れで、この時期としては過去最多報告数となっているらしい。風邪にせよインフルエンザにせよ、「冬に流行るもの」と考えられていたが、これからは、「風邪もインフルエンザも一年中流行る」と考えておいた方がいいのかも知れない。いま流行っている新型コロナは、オミクロン株から派生した変異株「EG.5(通称・エリス)」が主流となりつつあるという。国内ではさらに、新たな変異株「BA.2.86系統(通称・ピロラ)」も初めて確認された。おそらく今後もどんどん新しい変異株が生まれてくるのだろう。「エリス」だの「ピロラ」だのと名まえはかわいいのだが、症状はどうなのだろうか?新型コロナ「エリス」は、過去に複数回ワクチンを接種したり、感染をした人の症状はかなり軽く、風邪や花粉症のような感じだそうだ。しかしこれまで一度も感染したことがない人が初感染した場合の症状は、比較的重く喉の痛み、頭痛、関節痛、高熱、せきなどの症状や、味覚障害・嗅覚障害の後遺症が出る場合もあるという。この「エリス」はこれまでのコロナより感染力が強く、重症化率はまだよくわかっていないが、高い可能性があるそうなので油断は禁物だ。新型コロナにせよインフルエンザにせよ、予防法はワクチン接種以外では手洗いやマスクなど共通しているので、我々にできることは、せいぜいこまめにアルコール消毒など予防をしっかりとすることだ。いま周囲の大人が、もっとも感染に気を使っているであろう高校生、次期天皇の悠仁親王も、新型コロナに感染した。つまりどんなに気を付けていたとしても、例え若くても感染する可能性があるということだ。とすると、予防は当たり前として、睡眠は栄養などにも気を付けて免疫力をあげ、万が一感染しても、無症状や軽症ですむようにするしかない。プロフィール巨椋修(おぐらおさむ)作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。
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社会 2023年09月15日 18時01分
「おぐらが斬る!」プーチンと金正恩4年半ぶりの首脳会談 一人笑うは金正恩だけか
北朝鮮の金正恩総書記がロシアのボストーチヌイ宇宙基地に列車で訪れた。北朝鮮の線路は、老朽化が激しく平均時速は30~50㎞しか出せず、総移動距離は約2700㎞でおよそ3日かけての長旅であったようだ。なぜ金正恩は1日でいける飛行機ではなく、不便な列車にしたのかというと、暗殺を怖れてのことだという。特別列車「太陽号」は分厚い鉄板で覆われており、会議室、寝室、食堂などがそろっているが、防弾装備のため、車体が重くなりすぎ脱線などを防ぐために、スピードが出せないそうだ。金正恩は専用の飛行機を2機持っているが、かなり古く墜落の危険があるため、列車の方が安全と考えているようだ。もしこれが本当ならミサイルを撃っている場合じゃないだろうと思うのだが・・・ボストーチヌイ宇宙基地で待ち受けるのはプーチン大統領である。ウクライナ侵攻以来、何もかもうまくいかないプーチンはだいぶ変わった。他国の首脳と会談するときは、ウクライナ侵攻前だと、ほぼほぼ遅刻をして数時間待たせるのが当たり前だったのが、いまはもうそんなことはしない。ウクライナ戦争を有利に運ぶために、他国の首脳より早くついて満面の笑みで、出迎えるようになった。今回も同様だ。プーチンは金正恩に、宇宙技術や軍事技術の協力を申し入れたらしい。北朝鮮は5月と8月に軍事偵察衛星の打ち上げに失敗している。金正恩としては、ロシアの技術協力はぜひ欲しいところだ。プーチンは北朝鮮の宇宙パイロットをロシアで訓練させるとも言っているらしい。またウクライナ侵攻がうまくいかないロシアは、慢性的に兵士が足りない。これがどういうことかというと、ロシア本土の労働者が兵隊に取られて足りなくなっているというのだ。おそらく今回の会談で、北朝鮮の兵士を戦場ではなく、ロシア本土の労働者として大量に送る約束をしたのではないだろうか? ただロシアとしては北朝鮮兵を兵士として使いたいに違いない。ロシア人の動員された兵士は訓練も足りず士気も低い。ロシア軍は、一般人の3倍の給料で募集をしているが、あまり集まらないらしい。またロシアはいま24時間体制で兵器を作っているが、それでも足りないのが現状で、一方、北朝鮮には旧ソ連製の兵器の大量の在庫がある。これもロシアとしては喉から手が出るほど欲しいのだ。北朝鮮がロシアに武器を渡すことは、国連安保理決議に違反するのだが、もう両国とも国際的な制裁をさんざん受けているのだ。何をいまさらという感じだろう。金正恩はプーチンに兵士や武器を提供することで、ロシアの技術、外貨、食糧、エネルギーなどを得ることができ、兵士は実戦を知り確実に強くなる。またこれまで、プーチンから「格下」扱いをされていたのが、今回は対等以上の扱いを受けている。今回の会談は、結局北朝鮮の一人勝ちで金正恩は、笑いが止まらないのではないだろうか。プロフィール巨椋修(おぐらおさむ)作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。
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社会 2023年09月14日 18時00分
「おぐらが斬る!」岸田首相は内閣改造で何を考えているか?
13日に発足した第2次岸田再改造内閣は、改造前の閣僚19人のうち13人が交代した。新たに入閣した13人のうち、再入閣は外相に起用される上川陽子元法相と、新藤義孝元総務相の2人だけである。派閥別に見ると、安倍派4人、麻生派4人、茂木派3人、岸田派2人、二階派2人、谷垣グループ1人、無派閥2人、公明党1人と、まあバランスはとれている。女性閣僚は5人と過去最多とはいえ、第1次小泉内閣や第2次安倍改造内閣も、女性閣僚が5人だったこともあり、特に目新しさは感じない。特に女性閣僚で初入閣は3人だが、加藤鮎子氏の父は加藤紘一元幹事長、土屋品子氏の父は土屋義彦元参院議長、自見英子氏の父は自見庄三郎元郵政相で、3人とも2世議員だ。女性議員としては、新しく外務大臣に任命された上川陽子元法相は、ちょっと面白い人で東大からハーバード、そして米国の上院議員の政策スタッフを勤めている。そして96年の衆院選で初出馬するのだが、無所属の泡沫候補だったせいか大敗するのだ。ところが2000年の衆院選では、自民党に入党していたが、再び無所属で出馬し、自民や公明の立候補者を破って当選。しかし自民党を除名されてしまうというなかなかの波乱万丈ぶりだ。もちろんその後、自民党に復党している。この上川陽子氏と外務大臣を交代した林芳正氏は、つい先週もゼレンスキー大統領と会うなど、外交の顔になっていて、中国にも強かっただけに、ちょっともったいないような気もするが・・・岸田首相が最後まで悩んでいたのが、岸田首相自身の最大のライバル、茂木敏充幹事長をどうするかであったという。岸田首相としては、幹事長という絶大な権力を持つポストから茂木氏を外すつもりだったようなのだ。しかし麻生太郎副首相が、茂木氏の続投を望んでおり、麻生副首相の顔を立てることにしたようだ。ただ岸田首相は、茂木氏の力を削ぐために、同じ茂木派の有力議員、小渕優子氏を党4役の選挙対策委員長にしたのだ。この小渕優子の父親は、ご存じ第84代内閣総理大臣の小渕恵三氏である。いま小渕優子氏は、茂木派だが日本初の女性首相候補で、森元首相がプッシュしているのは有名だ。また、党4役に茂木派2人というのは、他派閥からの嫉妬を呼び、茂木氏と小渕氏の関係は決して良好ではなく、小渕氏が抜擢された選対委員長は、茂木幹事長とともに国政選挙や知事選など、候補者調整の中心役なのだ。茂木幹事長はやりにくいであろう岸田首相が解散総選挙をやるかどうかは、まだ不明。しかし岸田首相の脳内には、解散総選挙より、来年9月にある総裁選が重要となる。総裁選に有利になるなら解散総選挙をやるし、不利になるならやらないと考えているに違いない。プロフィール巨椋修(おぐらおさむ)作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。
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社会 2023年09月13日 21時00分
モスバーガー、Snow Man顔隠したポスター拡散に謝罪「極めて不快な思いをさせてしまった」
13日、「モスバーガー」を展開するモスフードサービスが、SNSで拡散されていた「加工されたポスター」について謝罪文を発表した。 同日、モスフードサービスは今後ジャニーズ事務所所属タレントとの契約継続はせず、現在展開中のCMや広告も速やかに変更すると、公式サイトで発表。同日から新発売の商品「月見フォカッチャ」のCMに、同事務所所属のSnow Man渡辺翔太とラウールを起用しており、10日には契約継続を発表していたが、一転して継続なしとなった。 >>一転しジャニーズ契約継続なし、モス広告Snow Manの顔を紙で隠した画像が拡散「イジメ」「涙出てきた」ファン怒り<< この発表にSnow ManファンからはSNSに落胆の声があふれたが、中でも、ファンの1人が投稿した、モスバーガー店内に貼られていると思われる同商品の大型広告の写真が話題に。ファンの写真にあるポスターまたは垂れ幕は、商品画像と共に写っている渡辺・ラウールの顔の上に「テイクアウト」などのチラシを貼って隠してある状態だった。 この画像がSNSで拡散され、「いくらなんでも酷すぎ」「悔しくて涙出る」「もう二度とモスには行かない」など怒りの声が上がり、“モスのポスター”“ポスター”などのワードがX(旧ツイッター)でトレンド入りしていた。 これを受け13日20時30分頃、同社は公式サイトと同社公式Xアカウントに「【お詫び】モスバーガー店舗の掲示物について」として謝罪文を公開。「店頭広告等への対応を行っていたところ、特定の店舗において、店頭掲示物に不適切な加工がされている事実を確認いたしました。」と認めた上で、「このようなことはあってはならないことで誠に遺憾であり、タレントご本人、ファンの方、ならびにお客さまに極めて不快な思いをさせてしまったことに対し、大変申し訳なく心よりお詫び申し上げます。」と謝罪。 本部からの指示ではないと説明しつつも、「指導が行き届かなかった点について責任を感じております。」と綴った。当該の店頭掲示物についてはすでに撤去が完了しているという。 素早い対応にSNSでは称賛の声が上がっているが、一部では店舗特定などの動きも。波紋が広がっているようだ。記事内の引用についてモスバーガー公式サイトよりhttps://www.mos.jp/
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社会 2023年09月13日 18時01分
「おぐらが斬る!」世界から嫌われる中国 今度は紙の上の侵略か
中国が発表した新しい標準地図が物議を読んでいる。沖縄県の尖閣諸島を中国名の釣魚島と表記し、南シナ海のほぼ全域を自国のものとしていて、さらに台湾も自分の領土とし、南シナ海に接する国は、激怒している。中露国境に位置する大ウスリー島のロシア領部分も中国領としている。インドとの紛争地も自国領と表示しておりインドも当然反発。先日閉幕したG20はインドで行われたが、習近平ははじめて欠席した。その理由として、G20開催国のインドなどがこの地図に激しく反発をしていることで、もし習近平本人が、インドのモディ首相など各国から批判され、つるし上げられたくないという思いから、欠席したのではないかというのがもっぱらの噂だ。習近平自身は、2013年から毎年出席しているくらいG20を大切にしており、今年もこの会議で存在感を示したかったはずだ。特にインドは、BRICS(ブリックス)の覇権争いしているライバル国でもある。インドは人口で中国を抜いて世界一になり、中国の海洋進出に対抗すべく国産空母を作った。一方なぜ中国は多くの隣国に嫌われるような地図を作り、なぜいま発表したのか?中国はいま経済的失策が続き、国民の不満がたまってきている。中国国民のこれらの不満を共産党政府にだけは向けてほしくない。昨年冬に中国では、ゼロコロナ政策への不満が共産党政府や習近平に向かい「白紙運動」というデモが起きたことがあった。中国共産党はそのときは逮捕に踏み切らなかったが、逮捕者が出るのはゼロコロナ政策が終わって、みんなが安心したころ、デモの様子を撮影した動画から1人ひとりを割り出し、逮捕していったのだ。逮捕者はどれくらいの数になるのかは不明である。そして秘かにいまも逮捕が続いていると言われている。習近平や中国共産党は、それぐらい市民の反乱を怖れている。海外からの批判よりも、国内の不満を鎮めたい。そのためには、市民が国に逆らわないように「愛国教育」に力を入れる。この地図もその愛国教育の一環だ。この新しい標準地図には一つのモデルがある。「国恥地図」と言われる古地図で、1933年、に出版され、そこには沖縄や台湾、樺太、南シナ海、朝鮮半島、東南アジアの国、モンゴル、カザフやキルギス、アフガンやタジキスタンといった国や地域、海域が入っている。これはかつての中国に朝貢した国々も含めてのことだが、この地図を当時の中華民国を率いた蒋介石が、愛国意識を高めるため、教育現場で使われた地図だ。いまでも中国の国民は南シナ海も沖縄も本当は中国のものなのだと考えているという。今回の地図はインドの国境紛争地帯と南シナ海は、中国国民に「ここは元々我が国のものだ」とアピールした形となった。中国人の脳内イメージには、中国の「発展」よりも「復興」や「失地回復」、かつての偉大な中国を取り戻そうというのが植え付けられているのかもしれない。プロフィール巨椋修(おぐらおさむ)作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。
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社会 2023年09月13日 12時45分
河野太郎氏「辞職願に署名しました」SNS投稿に驚きの声も デジタル大臣は留任へ
13日、デジタル大臣、内閣府特命担当(デジタル改革、消費者及び食品安全)大臣、国家公務員制度担当大臣を兼務する河野太郎氏が自身の公式X(旧ツイッター)アカウントに投稿し話題となっている。 河野大臣は、「今日の11時半に、辞表取りまとめの閣議。『私儀 このたび都合により辞職いたしたくお願い申し上げます 国務大臣河野太郎 内閣総理大臣岸田文雄殿』という辞職願に署名しました」と投稿。続けて「別に都合悪くはないんですが」と綴った。 >>河野太郎大臣は現ポジションを「嫌だと思っている」? 金子恵美元議員が指摘<< 岸田文雄総理大臣は同日午後に内閣改造を行い、第2次岸田第2次改造内閣が正式に発足する。河野大臣はデジタル相として留任と各メディアが伝えている。 これを受けてSNSには「え?と思ったけど、こういうやりとりを一旦しないといけないって事なのね」「留任でも1度辞職という段取り踏むんだね」「コレ不思議よね。留任なのに一旦辞めた形になるの」と反響。 内閣改造は、総理大臣がすべての国務大臣の辞表を取りまとめ、国務大臣を新たに任命するという形式をとっている。留任する者には辞表を返還する。河野氏の投稿には一転して辞任するのかと勘違いする反応も見られたが、この独特の制度に疑問の声も上がっていた。
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社会 2023年09月12日 14時00分
ひろゆき、ハワイで入国拒否の女性に「まともな仕事をしてなさそうなら当然」とバッサリ
12日、実業家のひろゆきこと西村博之氏が、自身の公式X(旧ツイッター)アカウントに「日本人女性の入国拒否」について投稿。反響が集まっている。 ひろゆき氏は、ニュースサイト『テレ朝ニュース』の記事を引用する形で投稿。記事では、若い日本人女性がハワイで入国拒否をされ、強制帰国させられるケースが急増していると報じられている。大阪市在住の32歳女性は1日、ハワイに到着してから長時間にわたる取り調べを受け「指紋、唾液、写真を撮られて、犯罪者みたいな扱いされてしまって」と話しており、結局入国拒否され翌日日本にとんぼ返りしたという。同報道では、アメリカのビザに詳しい行政書士が、「アメリカに出稼ぎに行かれる、売春を目的として行かれる女性が圧倒的に増えてきてます」と、相談が増えている“異常事態”だと話している。 >>ひろゆき、ジャニー氏報道の事務所対応に「知らなかったと言い続ける簡単なお仕事」NHK報道<< これを受けひろゆき氏は、「実際に、滞在期間ギリギリまで海外の日本人向けキャバクラとかで違法な労働をしてる日本人女性が多数居る」とした上で、「まともな仕事をしてなさそうなら調べられるのは当然ではないかと」と投稿した。 この投稿にSNSには、「ハワイ住んでたけどこれは本当そう」「女性1人で入国する時の入管は本当に厳しい」「日本の女性ってそんなイメージになってんのか?」「インフルエンサーなら配信動画とかSNS見せたら良かったのでは」「職業インフルエンサーで、友達がホテル取ってて、服がいっぱいあるのは写真撮る為って言われたら…それは仕事で来ているのでは?」と、ひろゆき氏同様、自称した職業“インフルエンサー”に対してツッコミが集まっていた。 中には、「ひろゆきさんの書き方はキャバクラで働く人を卑下している様にも見える」「ひろゆきさんの定義する『まともな仕事』とはなんですか?」といった言葉遣いに対する指摘も散見された。記事内の引用についてひろゆき氏のXアカウントよりhttps://twitter.com/hirox246
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社会 2023年09月11日 18時56分
「おぐらが斬る!」ジャニーズは経営初心者の東山氏やお嬢様の居座り前社長で大丈夫か?
年商1000億円以上、所属するタレントが出演するCMは110社以上。もはや押しも押されもしなかったはずのジャニーズという芸能帝国が、急速に傾きつつある。先日の謝罪会見後からスポンサー企業が続々と離れだしているのだ。あの会見がいかにマズい会見であったことを、ジャニーズ上層部は理解できているのだろうか?藤島ジュリー景子前社長は、「叔父の起こした問題なので、めいとして責任をとって辞任いたします」と「悪いのは私じゃなくて叔父さんよ」発言をして、社会常識のなさを披露してしまった。東山新社長は社名変更について問われ「やはりこれだけの犯罪ですから、これを引き続き名乗るべきなのか? ただぼくが思いましたのは、創業者の名前でもあり、初代のグループでもありますし何より大事なのは、これまでタレントさんが培ってきたエネルギーやプライドなど、その表現の1つでもいいんじゃないかと」と、結局、ジャニーズという名前を聞くだけで、フラッシュバックを起こしてしまう被害者いるのがわかっていても「ブランド名」は捨てたくないということだろう。これにはスポンサー企業でなくても「?」と思ったはずだ。だが、ジャニーズ側、特に藤島ジュリー景子前社長は、自分たちがおかしなことを言っていることに気が付いていないだろう。おそらく最高権力者のジュリー氏の周囲には、キツイことを言う人は誰もおらず、オベンチャラをいう側近ばかりのはずだ。さらに彼女自身、最初から叔父ジャニー喜多川と母メリー喜多川、そしてジャニーズの威光に守られてきたお姫様だ。先日の記者会見も直前まで「さらし者になりたくない」と、出るのをしぶっていたほどの責任感のなさである。東山新社長も、これまでジャニーズという無敵の事務所に保護されチヤホヤされてきたスターさんで、経営は初心者。とてもこの難局を乗り切れる人材とは思えない。謝罪会見のときも、答える姿はドラマみたいにカッコいいが、想定外の質問に対応できていたとは思えない。これまでのジャニーズのマネージャーや営業も、テレビ局に対しても、内容、キャスティングなどに口を出し、気に入らなければクレームと、殿様商売を続けてきた。いまさら普通の芸能事務所のように頭を下げて、タレントを売り込めるのだろうか?ジャニーズからは、いま続々とスポンサー企業が離れだしている。民放にとってスポンサーは命綱だ。ジャニーズよりスポンサーが大切なのはいうまでもない。この事態に、経営素人の東山紀之新社長や、代表取締役に居座った藤島ジュリー景子前社長、これまで殿様商売をしてきた重鎮たちに対応できるのだろうか?10月1日から東山新社長新体制発表というが、新社長やジュリー前社長を無視できるくらいの剛腕な実力派を揃えないと、被害者の補償どころか会社が無くなってしまうかも知れない。プロフィール巨椋修(おぐらおさむ)作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。
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ひろゆき「生活保護者増は社会を良くしてます」主張が物議、ブラック企業が潰れ給料が上がると持論
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2025年08月05日 23時00分
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野球人生“燃え尽きた”元プロ野球選手・宮國椋丞氏 今後は「周りの人に頼られたり、笑顔にしたい」
スポーツ
2025年07月25日 23時30分
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豊ノ島、YouTubeチャンネルで若乃花とコラボ熱望 タレントとして相撲番組で「冠番組」持ちたい
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2025年07月21日 12時00分
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宮迫博之「雨上がり決死隊」再結成は「蛍原さん次第」 ドジャース始球式の裏話も明かす
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2025年07月14日 17時00分
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元ザブングル松尾陽介、沖縄で芸人のセカンドキャリアサポート 芸人引退に「心境の変化」
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2025年04月28日 19時03分