世界陸上といえば、メインキャスターを1997年から2022年まで務め、今大会の「東京2025世界陸上」ではスペシャルアンバサダーに抜擢された俳優の織田裕二だ。だが、あまりにも知り尽くした織田の相棒として、今大会のアンバサダーを務める女優の今田美桜との“格差”に視聴者からは冷ややかな視線が向けられているようだ。
15日、週刊誌のニュースサイト「Smart FLASH」(光文社)では、未熟な今田について取り上げている。中学時代、陸上部に所属していた今田は、今大会のアンバサダーに初抜擢されたが、中継で選手や競技について話を振られた際のコメントが浅く、視聴者が不満を抱いているという。その一方でベテランの織田は、実績や大会に対する熱量も高く、マニアックな解説が好評。そんな織田と並ぶにあたり一層、今田がクローズアップされてしまうというのだ。
実際、ネット上には「今田美桜が置物化している」「コメントを笑顔でごまかされても…。勉強不足なだけ」「相槌を打つのが精一杯。陸上経験者ならば、相応のコメントは言えるはず」といった厳しい意見が並んでいる。と同時に、「かわいいだけじゃだめですか?」「見ているだけで癒やされる」「スポーツに華も必要」といった擁護の声も負けてない。
だが、そんな今田を追い詰める記事が。同誌は、「開幕直後から、SNSではフリーアナウンサーの中井美穂さんの出演を求める声が上がっています」と、織田とともに25年間、「世界陸上」のメインキャスターとして大会を盛り上げてきた中井の復活を願った意見を掲載。中井は話が脱線しがちな織田の“軌道修正”やコメント補足に一躍買うなど、「織田と中井は“名コンビ”として親しまれていた」と太鼓判を打っている。
多くの人に認知されていたコンビだけに、視聴者はどうしても今田との格差を不快に感じてしまうとしている。ただ、「織田さんも起用された当初は、陸上経験はなかったものの、少しずつ独自の視点と大会に対する情熱が認知されたため、今田さんの今後に期待する向きも多いようです」と、“芸能記者”が今田へのフォローを入れている。
「織田は2022年の『世界陸上』でメインキャスターを卒業しています。その理由を今年1月放送の『マツコの知らない世界』(TBS系)で語っており、『何大会か前から体力の限界を感じていて、(2015年の)中国大会の最後の二日間は超高熱で、ほぼ倒れてましたよ。そのくらいキツイんです』と、すでに体力の限界だったことを告白したのです。また、プロ意識の強い織田は毎回、3000人近い選手やそれまでの活躍を覚えるために、専用の“勉強会”を行っていたといい、『会議室を借り切って、何日間もこもって“今の、もう一回あの試合見てみようよ”って、死ぬほど疲れるまで…』と、知られざる努力も明かされました」(芸能ライター)
世界陸上の顔として、織田が相応しい理由にも納得である。今田は12日に行われた「TBS SPORTS FES」オープニングセレモニーで、「私もまだまだ初心者なんですけども、そんな同じような方でも一緒に楽しめたらいいなと思っています」と、意気込みを語っていた。いつの日か、“今田語録”が飛び出すことはあるのだろうか。