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「池の水ぜんぶ抜く大作戦」に近藤真彦が“マイ水槽持参” 一方で、専門家は「駆除と保護を同時に行うのは難しい」との意見も

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池の水ぜんぶ抜く大作戦 テレビ東京公式のXより

2017年から不定期でスタートしたテレビ東京系ドキュメントバラエティー番組「緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦」が14日、放送された。今回の水抜きは、天下の名城として知られる福井城と高知城のお堀に加え、大阪・岸和田にある1600年前の巨大古墳の池、さらに江戸時代の藩主・細川家の庭園の池である。

駆け付けたメンバーは、番組MCを務めるタレントの田村淳、お笑いコンビ・ココリコの田中直樹のほか、今回は同番組の大ファンだというタレント・近藤真彦を初出演に迎え、東京のど真ん中の池で生物調査に果敢に挑戦。近藤は、プライベートでも池に魚探しに行くほどのマニアぶりで、番組史上初となる「マイ水槽」を持参してスタッフを驚かせた。

まず、400年前に築城された福井城では、堀の一部を堰き止めて魚を追い込むダイナミックな手法で生物調査を敢行。さらに、過去にお堀の掃除と生物調査をしたことがある高知城から再び緊急SOSの依頼が飛び込んだのだが、今回はお堀に眠る貴重なお宝の調査をしてほしいというもの。そして、岸和田に1600年前から鎮座する全長130mの巨大な前方後円墳がゴミの山と化して大ピンチと近隣住民からのSOSに応じた番組は、ゲストとともに禁断の池に立ち向かったのだ。

放送後、Xには「外来種はそもそも日本の生態系に必要のないもの。どんどん駆除してほしい」「生態系を元に戻すのは大変なこと。私たちにもできることから始めたい」「お堀にゴミがあるのは日本人として悲しい」といった応援メッセージなどが寄せられる一方で、トラブルも尽きない。

「池の水を抜いてキレイにすることで、周りの生態系に影響して迷惑をかけている外来生物の駆除、巨大岩石の撤去などを目的とする番組なのですが、水を全部抜いたその後の池がとんでもないことになっていたようです。まず、在来生物が住みやすい環境を取り戻すというのが目的なのですが、過去には外来魚を駆除しようとした結果、在来魚を大量死させてしまうといった不祥事などもありました。池干しは全国各地で行われていますが、これに専門家は『在来生物が多く生息する池では駆除と保護を同時に行うのは難しい。事前に専門家に相談すべき』といった指摘の声も上がっているようです」(番組制作スタッフ)

放送に先立つ4日、YouTubeチャンネル「下矢一良の正直メディア」で、元テレビ局員の広報PR専門家・下矢一良氏が、同番組の放送回数が激減した理由について、内部事情を知る立場から鋭く解説している。

下矢氏によると、番組の成り立ちについて「これは『かいぼり』と言われる方法で、実は日本で昔からやられてた方法」と、伝統的な手法を番組化したテレ東らしい着眼点だったと紹介。2018年にはレギュラー化されるほどの人気番組だったが、不定期放送へとシフトチェンジした理由については「とにかく手間がかかる」という制作上の問題にも触れた。番組がスケールアップするにつれて準備や費用が膨大になり、「当然水を抜いたらゴミもいっぱい出てくる。その処理費用も結構な額になる」と現実的な課題を指摘した。

そしてもう1つの理由については、「視聴率が下がった」という点である。スタート当初は視聴率が13%を記録することもあったが、レギュラー放送が終わる頃には「5〜6%になっていた」という。その背景には、マンネリ化の問題があったとの私見を述べている。

「動画では、ロケ中に拳銃らしきものが発見され警察が出動した事件や、準備不足で在来種の魚が死んでしまい批判を浴びたことなど、番組が直面したハプニングやトラブルにも言及しており、番組存続の難しさを語っていました。それでも下矢氏は『すごくテレ東らしい企画』『偉大なるマンネリ番組としてあと10年ぐらいは続けてほしい』とエールを送り、今後の特番放送に期待を寄せていました」(芸能ライター)

次回の放送も楽しみである。

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