公式Xによると、YOSHIKIは「昨夜(8月23日)の夜公演中、一部のお客様による右手への強い接触行為(つかむ・引っぱる)により、負傷いたしました。現在は治療を受けながら、医師の判断のもと公演は予定通り継続しております」としている。
YOSHIKIはX JAPANでは作曲のほか、ピアノおよびドラムスを担当しており、演奏に関しては全ての指を酷使するため、右手は最も守らなくてはならない箇所である。そのためネットでは「ミュージシャンの命である右手を傷付けるのは酷い」「ファンの風上におけない」「YOSHIKIが気の毒」という声が多く投稿された。
その一方、YOSHIKIに対しての加害者となってしまったファンに対しては擁護の声も存在するという。
今回のYOSHIKIの公演は「EVENING / BREAKFAST with YOSHIKI 2025 in TOKYO JAPAN」というタイトルの昼公演9.8万円、夜公演11万円、VIP席は30万円という超高額のディナーショーである。2024年の公演では「最も高額で完売したディナーショーチケット」としてギネス世界記録にも登録されており、限られた人数に向けられた最高のパフォーマンスを行うライブステージ公演なのである。
「最高のステージ」を演出するために、YOSHIKIは積極的なファンサービスを行っており、ステージを降りて客席に現れたり、ハイタッチや握手、写真撮影に応じる姿が報告されている。
ファンも「10万円、30万円のチケットを買っている」という心理もあるためか、感動のあまりYOSHIKIの手を強く握り返してしまったり、過度に接触したいファンが現れるのも仕方がない側面もある、という。
現にYOSHIKIのディナーショーは超高額にも関わらず倍率が100を超えるといわれるプラチナチケット扱いという事もあり、ファンの感情をコントールするのは非常に難しいと思われる。
YOSHIKIは年齢非公開ではあるが、既に30年以上も日本のトップアーティストとして身体を酷使し続けており、手の腱鞘炎をはじめ不調が絶えないという。だが、ディナーショーはYOSHIKIや彼のファンにとっても特別な公演であるため、ファンサービスと体の調整は兼ね合いが難しいところではないだろうか。