「まずは、浜田(雅功)さんと松本さんによる、漫才かコントを予定しているという話です。その上で、浜田さん、松本さんがそれぞれ個人的にやりたい企画に挑戦すると言われています。ダウンタウンが過去に出演したテレビ番組のアーカイブも一部見られるという話で、民放各局とも調整しているようです」(スポーツ紙記者)
多くの人が期待している今回の「ダウンタウンチャンネル(仮称)」だが、吉本興業は同時期に新規事業の発表も行っている。8月18日に公式サイトで「コンテンツファンド組成のお知らせ」として、コンテンツ制作の拡大と、番組フォーマットなどの海外展開を目指すコンテンツファンドを組成したと公表。ファンドでは数十億円規模の資金を調達・準備しているとしてバラエティ番組、映画、アニメ、ドラマ、ライブコンテンツ、リアリティショー、縦型ショートドラマなどのコンテンツ制作を支援するとしている。
この事業には、明石家さんま、ダウンタウン、中川家、千鳥、かまいたち、マヂカルラブリー、チョコレートプラネット、渡辺直美、霜降り明星らがプロデュース・出演するコンテンツのほか、スポーツ選手のドキュメンタリーやオーディション番組などの制作を予定していると発表。「ダウンタウンチャンネル(仮称)」と同じく、配信を利用した一大事業を開拓する目論見のようだ。
テレビ関係者の間では、吉本とテレビ局の関係性が劇的に変わる可能性があると心配する声も出ているようだ。
「今回のファンドの説明は、独自のプラットフォームに人気芸人の番組を次々と立ち上げると宣言しているように見えます。そうなると、テレビ出演より吉本の番組へ出演を優先する可能性もあります。これまでも、吉本は配信ビジネスやBSよしもとの立ち上げなど、コンテンツ制作は進めていました。ただ、今回は『ダウンタウンチャンネル(仮称)』をはじめ、これまでになく本気モードで、テレビ関係者が視聴者を取られると戦々恐々としています。それに、現在のテレビは吉本芸人が出演しなければ制作できないものが多いです。ギャラの値上がりなどにもつながりそうで、頭を抱えているプロデューサーも多くいます」(民放関係者)
果たして、日本一と言えるお笑い芸人を抱える吉本興業が、ファンドの莫大な資金を使ってどんな仕掛けをしてくるのか。動向に注目していきたい。