理事長職には横綱・大関になった者が就くのが通例だ。平成以降、横綱は13人誕生している。しかし、そのうち6人は相撲業界から去っている。
貴乃花親方は対抗馬とされていたが、理事長選に負けてしまう。さらに、17年に起こった貴ノ岩暴行事件の対応を巡り退く。次に対抗馬として有望視されていた元白鵬こと宮城野親方。こちらも弟子の不祥事が発端で、25年6月9日付で退職となった。
そのため、現在は八角理事長の一強となっている。現在八角理事長は61歳。定年まで4年だが、70歳まで延長となると約10年間、八角政権が続く可能性もある。宮城野親方への処分は重すぎる、イジメという見方を世間はしている。
ネット上では「八角理事長による大相撲の私物化に断固反対」「八角理事長は、貴乃花、白鵬と自身より多く優勝した実績のある力士を相撲協会から辞職させた。辞めもせず何もしてない」「八角になってからろくでもないのは明々白々だろ」といった批判が上がっている。
相撲であれ政治であれ、政権の一極化が進むと、強い自浄能力がないといろいろなところが腐り始める。八角政権でも、それが露呈している。そんな政権のさらなる延命を許していいのだろうか。