大谷翔平
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スポーツ 2021年04月06日 11時20分
エンゼルス・大谷、怪我は軽傷も球団は冷や汗? アクシデントの裏で浮き彫りとなった二刀流の問題点とは
「次は慎重になるんじゃないか?」 エンゼルス・大谷翔平が4月4日(現地時間、以下同)のホワイトソックス戦に先発し、かつ「2番・ピッチャー」で登場した。第一打席で右中間に特大の2号ソロを放ち、アナハイムスタジアムのファン、及びテレビ中継を観ていた野球ファンは“リアル二刀流”に狂喜乱舞したが、ホームベース上の交錯プレーで負傷退場となってしまった。 >>エンゼルス・大谷に「ゲームの世界やん」元巨人・上原氏が驚愕 MLB史上初の歴史的アーチ、直後にアクシデント発生も問題はナシ?<< 「試合後、大事は至らなかったと、球団、本人ともに伝えています。本当に大丈夫なら、8日からのブルージェイズとの4連戦のどこかで先発登板してきますが。様子見ということで、1回登板を飛ばすのではないかと思われます」(米国人ライター) データによれば、先発投手が「2番」で出場したのは、1903年カージナルスのジャック・ダンリービー以来。長いメジャーリーグの歴史の中で、2人しかいない。史上3人目、118年ぶりの“偉業”だった。 米国の野球ファンが同日の二刀流に注目していたのも納得だが、こんな指摘も聞かれた。 「大谷の弱点も見たような気もします。マジメさです」(前出・同) 重心を落としてタッチプレーに入る前だったので、走者のスライディングで足元をすくわれたという。 そもそも、今回の転倒負傷だが、大谷の失投によるもの。捕手が後方にそらし、バッターは振り逃げで一塁へ。捕手の一塁送球も悪送球となって、その間に二塁走者が本塁突入を試みた。ボールはホームベースのカバーに入っていた大谷に送球されたが、これまた、悪送球となり、ジャンプして捕ろうとした大谷は足元をすくわれて、転倒してしまった。 一般論として、交錯プレーのリスクを先に考え、捕球せずに避けていくピッチャーも少なくない。大谷は自分の投球ミスから始まった「失策の連鎖」を止めたかったのだろう。 日本のプロ野球解説者がこう続ける。 「そのアクシデントが発生した5回ですが、大谷はコントロールミスで直球が高めに浮き始めていました。前日も打者で出場しており、疲れがあったのかもしれません」 今後は体力面での勝負になる。全て、全力プレーというマジメさ。これが、弱点として指摘されている。 「大谷が故障すると、打線、先発ローテーションともに戦力ダウンです。エンゼルスはこの試合で大谷が故障する恐怖を知ったはずです」(前出・米国人ライター) 日本ハム時代、投手と打者のどちらかに比重を置き、二刀流を継続してきた。今季は投打ともにフル回転で行こうとしている。 気になった点もある。コロナウイルス感染防止策で球場を満員にできないからだろう。同日の大谷は直球系のボールを投じるごとに声を挙げていた。その雄叫びが衛星中継の画面からも確認できた。花巻東、日本ハム時代もそうやって投げていたと思われるが、恥ずかしながら、球場にいても気が付かなかった。「常に全力投球」の姿勢は好感が持てるが、怪我のリスクも多く抱えている選手でもあるようだ。勝利打点、勝利投手、ともに大谷。そんなリアル二刀流のゲームが見たい。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年04月05日 18時30分
エンゼルス・大谷に「ゲームの世界やん」元巨人・上原氏が驚愕 MLB史上初の歴史的アーチ、直後にアクシデント発生も問題はナシ?
5日(現地時間4日)に行われたエンゼルス対ホワイトソックスの一戦。「7-4」でエンゼルスがサヨナラ勝ちを収めたが、試合結果以上に話題となったのがエンゼルス・大谷翔平の活躍だった。 2日(同1日)の開幕戦・ホワイトソックス戦から野手としての出場が続いていた大谷。5日の試合では「2番・投手」とDH制を解除する形で先発したが、投手と打者で同時出場するのは日本ハムからエンゼルスにポスティング移籍した2018年以降では初めてだった。 その試合で大谷は1回表に渡米後最速となる101.1マイル(約162.7キロ)をマークし無失点に抑えると、その裏の第1打席で右翼席への2号ソロをマーク。DH制を解除して出場した先発投手が本塁打を記録するのは、150年以上の歴史があるMLB史上初の快挙だった。 大谷の歴史的アーチを受け、複数の球界OBがSNSを通じコメントしている。元日本ハム・建山義紀氏は、5日(同4日)に自身の公式ツイッターに投稿。「いきなりHRて」と、第1打席で初球をスタンドにたたき込んだ大谷に驚愕している。 同じく5日(同4日)に自身の公式ツイッターに投稿した元巨人・上原浩治氏は、「マジか…ゲームの世界やん」、「投げては100マイル、打ってはホームラン」とコメント。100マイル超の速球を投げ、直後に自らを援護する先制弾を放った大谷のプレーは現実離れしていると感想を述べた。 >>エンゼルス・大谷「二刀流で復活できなければ、野球を辞める」 調停寸前に明かした決意に球団側も態度一変か<< 同戦の大谷の活躍を受け、ネット上にも「投打二刀流出場でいきなりホームラン打つのは化け物すぎる」、「表で160キロオーバー、裏でホームランはさすがに想像以上」、「漫画の世界にいるような選手をリアルタイムで見れてることは幸せなことなのかもしれない」といった反応が多数寄せられている。 一方、「序盤の活躍は凄かったけど、その後のアクシデントはちょっと心配」、「思いっきりスライディング受けて降板したけど大丈夫なのか?」、「サヨナラ直後はグラウンドに出て来てたから大事には至ってないと思うけど…」と、大谷の状態を心配するようなコメントも複数見受けられた。 「試合序盤の活躍が話題を集めた大谷ですが、5回表2死二、三塁の場面で振り逃げ、味方野手のエラーが絡み2点を失った際、本塁に突入した相手走者と本塁上で交錯。左足にスライディングを受けた大谷はすぐに立ち上がったものの、その後は続投せず降板となりました。ただ、試合後の報道によると球団側は『大谷の降板は故障によるものではない』と軽症を強調するコメントを出したとのことで、大谷本人も『時間が経ってみて、自分自身大丈夫そうだなと思っている』と大事には至っていない旨を語ったと伝えられておりますので長期離脱の心配はなさそうです」(野球ライター) エンゼルスを率いるマドン監督は試合後、大谷について「明日は休みを与える」と語ったことが伝えられている。そのため、大谷の次回出場は7日(同6日)のアストロズ戦以降になると見込まれている。文 / 柴田雅人記事内の引用について建山義紀氏の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/tatetatetateyan上原浩治氏の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/TeamUehara
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芸能ニュース 2021年03月25日 10時00分
大谷翔平、忙しい中で唯一ホッとできる『やさしい時間』を語る 市川海老蔵ら著名人がSEIKO創業140周年プロジェクトに登場
歌舞伎俳優の市川海老蔵やエンゼルスの大谷翔平ら著名人が、25日より公開されるSEIKOの創業140周年プロジェクトの音声コンテンツ企画『時問時答』に出演する。 >>全ての画像を見る<< 同企画では、誰の中にもある自身の“やさしい時間”について語られた音声データを、SEIKOの公式WEBサイトやSpotifyなどの各種Podcastにて配信。ここでしか知ることができない、市川のコロナ禍での家族との過ごし方の変化や、大谷のシーズン中の過ごし方などを聞くことができる。市川や大谷のほかにも、第25回中原中也賞を受賞した詩人の水沢なお氏、メディアアーティストの真鍋大度氏も参加している。 “やさしい時間”について市川は、「子供たちや家族と一緒に過ごす時間。今コロナ禍ですからね。今まででは考えられない日常になりました。以前は、昼の1時とかにわたしが家にいること自体がめずらしいというか、皆無でした。子供と土日を過ごすこともあまりありませんでした。もう 今では、『土日を家族と過ごせないならば仕事辞めようかな』と思うほど、家族との時間を大事にしています」とコメント。大谷は、「一人暮らしなので、一人でゆっくりしてる時間くらいですかね。シーズン中はほとんど球場に、朝から晩までいるので。本当に帰ってきてゆっくりする時間って、一日のなかでもかなり少ないですけど。帰ってきて寝るまでの、そういう時間かなとは思いますけどね」と語っている。 『時問時答』は、10:00より順次公開される。『時問時答』特設WEBサイトhttps://www.seiko.co.jp/140th/Spotifyhttps://open.spotify.com/show/4d5BCZdxhU8NvKYUGhgkqO
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スポーツ 2021年03月19日 11時10分
エンゼルス・大谷に“三刀流”の可能性が浮上? 野手・大谷に否定的だった監督が考えを改めたワケは
2021年は“二刀流の進化系”、新たな大谷翔平(エンゼルス)が見られそうだ。 バックスクリーン越えの特大アーチも飛び出したインディアンスとのオープン戦後(3月16日/現地時間)、エンゼルスのジョー・マドン監督が興奮ぎみにこう語っていた。 「全てのスイングで球を強く叩くように見えた。全ての打球が中堅から(流し打ちの)左方向なのも良い。2ストライクまで追い込まれてもバットの芯で捉えている」 「打者・大谷」の好調さについてだ。同時点での打率は5割7分9厘。オープン戦とは言え、驚異的な数字である。また、懸念された「投手部門」もかなり順調な仕上がりを見せている。しかし、今年の二刀流は単なる復活だけではなく、新たな起用法も検討されていた。 「打者としての出場は指名打者(以下=DH)ばかりでした。今年は守備に就くこともありそう」(米国人ライター) 大谷は日本ハム時代の2015年以降、投手以外のポジションに就いたことはない。「野手・大谷」が実現すれば、14年シーズン以来となる。 もっとも、高校時代に彼を取材した者なら、イチローばりの強肩を何度も見せられている。「野手に専念したら」の声が今も聞かれるのは打撃力のことだけではなく、当時の衝撃が忘れられないからである。 「昨季後半、試合前の守備練習で何度か一塁を守っていました。この時点でのマドン監督は『野手・大谷』に否定的でしたが」(前出・同) 「野手・大谷」が実現すれば、“三刀流”か…。 >>エンゼルス・大谷「二刀流で復活できなければ、野球を辞める」 調停寸前に明かした決意に球団側も態度一変か<< そもそも、今季の大谷は「投手」としての出場に重点が置かれると見られていた。 と言うのも、野手陣が大きく強化されたからだ。まず、オフの補強でライトのレギュラーとしてデクスター・ファウラーを獲得。一塁を守っていたアルバート・プーホールスがDHに回って、昨季後半にブレイクしたジャレッド・ウォルシュが正一塁手になる。 プーホールスは今年41歳となったが、本人はヤル気満々。大谷がDHで出場する日は「お休み」ではもったいないとの声もあり、「野手・大谷がベンチスタートになる日も」とも予想されていた。「大谷の打撃が好調なので、スタメンで起用しなければもったいないくらいです。ウォルシュ、プーホールス、大谷の3人の状態を見ながら、一塁とDHを振り分けて起用するようです」(前出・同) 41歳のプーホールスがDHで、若い大谷が一塁という日も出てきそうだ。“待望論”かもしれないが、先発投手で出場する日はDH制を使わず守備交代の形で、そのまま打席に立たせてみる選択肢もある。一塁からマウンドに向かい、そのままリリーフ登板なんてシーンも見てみたい。 マドン監督はアイデアマンでも知られる指揮官だ。昨季、「野手・大谷」に否定的だったのは打撃不振が背景にあった。絶好調な今年は、華麗なグラブ捌きも見せてくれるだろう。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年03月03日 11時00分
エンゼルス・大谷、昨季の不振はルールのせいだった? 試合中のルーティン復活で本人も好感触か
「打者・大谷」も復活となりそうだ。 エンゼルスの大谷翔平選手がホワイトソックスとのオープン戦に「2番・DH」で先発出場し、3打数2安打と好スタートを切った(日本時間/3月2日)。試合後、日本人メディア向けに行われたオンライン会見に臨み、「打席での迷いがないように見えたが?」の問いに、 「(バットを)構える前からいい角度で投手が見えている。踏み込んでもいい角度で見えているので」 と、笑みを浮かべながら答えていた。 このコメントは意味が深い。「いい角度で相手投手が見えている」の表現は大谷の感性だが、構える前、踏み込んでスイングする時も自身が打ちやすいとする角度で見えていたということは、しっかりと準備ができていたのだろう。 「大谷と対戦したホワイトソックスの投手? この時期は主力級の投手は試合に出てきません」(スポーツ紙記者) 対戦が初めてかどうかは定かではないが、“無名投手”が出てくると、その持ち球が分からず、苦戦することも多い。一流の主力バッターでも、だ。 大谷が“初見投手”にもしっかり対応できたのは、ルール改定も影響していた。 >>エンゼルス・大谷「二刀流で復活できなければ、野球を辞める」 調停寸前に明かした決意に球団側も態度一変か<< 「大谷には野手で出場している時、必ず行うルーティンがありました。昨季はそれが禁止され、彼の打撃不振の一因になったのではないかとも指摘されています」(米国人ライター) どの球場にも「ビデオルーム」がある。 試合前、その部屋に行けば、対戦チームの先発投手の映像が見られる。また、試合中も“リアルタイムでの映像確認”ができるという。例えば、三振を喫し、ベンチに戻るその足でビデオルームに行き、「今の映像を見せてくれ」とスタッフに指示すれば、即座に対応してくれる。「野手・大谷」は指名打者で出場しているので、試合前と第一打席が終わった後、ビデオルームで対戦投手の投じた変化球、自身の打撃フォームを入念にチェックしていた。 「大谷は試合前に準備し、試合中も打撃フォームにおかしなところがあれば修正していました。対戦投手の映像も確認し、次打席に備えていました。昨季のメジャー全体の平均打率は2割4分5厘でした。2割4分台は歴史的な低数字です。2割4分台は1972年以来と報じられました」(前出・同) その歴史的な低数字を回復させるため、「ビデオルームは3密になるからダメだけど、タブレットは認める」と、ルール改定されたのだ。 日本人メディアに提供された同日の試合映像では、大谷がタブレットを覗き込むシーンは見られなかった。しかし、コーチや他選手と身振りを加えながら会話をする場面もあり、打撃に関するやり取りがされていたようだった。映像での確認が全てではないが、凡打を喫した投手との次打席において、何かしらの対策を講じることができ、精神的にもラクになるはず。 投球練習でも、「飛ばしすぎ」と首脳陣がブレーキを掛けるほど好調だという。今季は、二刀流の完全復活となりそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年02月19日 11時30分
エンゼルス・大谷「二刀流で復活できなければ、野球を辞める」 調停寸前に明かした決意に球団側も態度一変か
エンゼルス・バッテリー組のキャンプがスタートした(2月17日/現地時間、以下同)。注目は二刀流復活をめざす大谷翔平選手だが、練習終了後のオンライン会見に臨んだジョー・マドン監督のコメントでは、右肘の回復具合はかなり順調なようである。 「大谷自身、今年にかける意気込みはかなり強く、首脳陣も昨年以上に『投手復活』をサポートしていくつもり」(現地記者) 大谷と首脳陣、球団との絆はさらに深まったようだ。 そのきっかけは、直接対決の寸前まで行った「年俸調停」だった。 >>大谷翔平に「ラストチャンス」MLB公式の真意は 古巣日本ハムも危惧? 本人だけに収まらない二刀流の弊害とは<< 大谷は「25歳未満、プロ経験5年以下の海外選手と契約する場合は上限を課す」という労使協定によって、これまでは年俸を抑えられてきた。だが、2020年シーズン終了と同時に、「年俸(評価)が正当か否か」を第三者に仰ぐことのできる年俸調停権を得た。そのため、20-21年オフの契約更改が「真の二刀流の評価となる」と注目されていた。 「大谷の代理人が330万ドル(約3億4700万円)を希望し、球団側は250万ドル(約2億6300万円)の年俸額を提示しました。80万ドルもの開きがありました」(米国人ライター) この年俸問題は、球団側が折れて「2年総額850万ドル(約8億9250万円)」で合意に達したのは既報通り。一時期は「調停委員会に持ち込まれるのは必至」と見られていたが、球団側が折れたのは“大谷の決意”を知ったからだった。 「球団が控え目な年俸額を提示した理由は、いくつかありました。最大の理由は、20年シーズンは投手復活に失敗したからです。『打者・大谷』のみで評価しました。それに対し、代理人は二刀流の希少価値を訴えました」(前出・同) 過去、希望額に届かないとし、年俸調停に持ち込んだ選手は少なくない。調停委員会のルールにより、選手本人も球団スタッフと対面することになっている。そのため、双方ともエキサイトしてしまう。選手側がたとえ希望額を勝ち取ったとしても「わだかまり」が生まれ、居心地が悪くなってのちに退団するケースも多いそうだ。 「エンゼルス側から歩み寄りを見せたのは、ちょっと驚きでした」(前出・同) 調停委員会の日程も、2月19日と決まっていた。その間、何度か意見交換があり、エンゼルスは「大谷の決意」を知ったのだ。 「ピッチャーも、バッターも両方続けたい、と。二刀流で復活できなければ、野球を辞めるとまで伝えたそうです」(関係者) 当然、二刀流に懸けるその思いは、現場を預かるマドン監督にも伝えられている。マドン監督も「復活のため、協力したい」との気持ちをさらに強く持ったわけだ。 「投手としての練習終了後、捕手陣の打撃練習にも参加していました。大谷は右足を上げる新フォームをテストしていました」(前出・現地記者) 渡米後、メジャー投手の速球に対応するため、摺り足打法に代えている。足を上げる日本ハム時代のフォームに戻すか、摺り足式を継続するかは今後の判断だが、昨季の打撃不振が相当悔しかったのだろう。大谷がスプリングキャンプで掲げているものは、投手復活だけではないようだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年01月20日 11時10分
エンゼルス・大谷が球団と大モメ? 異例のケースに現地メディアも混乱、“80万ドル”を巡る調停の行方は
大谷翔平選手とエンゼルスの信頼関係にヒビが入るようなことになったら…。 2020年、大谷の年俸は56万3500ドル(約6200万円)。メジャーリーグに挑戦した2018年は54万5000ドルだった。日本ハムでの最終年俸は2億7000万円なので、今は「超」の付く格安年俸である。 なぜ、こんな薄給になってしまったのか? それは、16年12月、メジャーリーグと同選手会の間で交わされた新労使協定により、25歳未満の海外選手と米球団が契約を結ぶ場合、「契約金」や年俸込みで「年間500万ドル程度に抑えなければならない」と決められたからだ。「23歳未満だった年齢規定を『25歳』に引き上げたんです。当時22歳だった大谷のポスティングシステムに合わせたような変更でした」 当時、米国内にいた元特派員記者のコメントだ。 >>巨人・菅野、MLBでの成功は絶望的? NPBすら追われたケースも、ポスティング不成立に終わった選手の末路は<< ようやく、通常の契約更改がされることになったわけだが、もう一点押さえておかなければならない話がある。メジャーでの出場登録が3年以上6年未満の選手ならば、「年俸調停委員会」に自身の年俸が適切な額なのか否かを仲裁してもらうこともできる。大谷はその権利も取得した。 「大谷の代理人は21年年俸として330万ドル(約3億4300万円)を希望し、エンゼルスは250万ドル(約2億6000万円)を提示しました。双方に歩み寄りがなく、年俸調停委員会に持ち込まれることが決まりました」(米国人ライター) 米スポーツサイト「ジ・アスレチック」(1月17日付)によれば、エンゼルスの250万ドルについて、「打者・大谷」の指名打者(以下=DH)としての評価と分析していた。20年はDHで44試合に出場している。打率1割9分、本塁打7の成績からも分かる通り、大不振だった。 「打率2割8分台、打点60以上を稼いだ18、19年の成績も参考にし、球団は250万ドルとしました。20年の不振からすると、大甘な査定ですが」(前出・同) 大谷側は強気に出たのは、二刀流だからだ。他のDH選手とは異なり、「投手兼任の選手がクリーンアップを任されているんだ」と訴えたかったようだ。 80万ドル程度の違いなら、調停ではなく、話し合いでなんとかなりそうだが…。 「右肘の手術も癒え、万全な状態になれば、『10勝20本塁打』も夢ではありません。その時が来たら、大幅増は必至。新労使協定が対象外となって初めての年俸が330万ドルになるのか、250万ドルになるのか、今は小さな差でも、将来の年俸更改に大きな違いを生むことにもなりますので」(前出・同) 調停委員会では、大谷本人と代理人、エンゼルスのフロント職員が出席し、対峙することになる。委員会は3人の裁定人を立てる。しかし、近年の調停委員会では、双方がエキサイトしてしまうことも少なくないそうだ。 その調停委員会について、こんな指摘も聞かれた。 「裁定人が双方の中間額を見出すと伝えたメディアもありましたが、ナショナルズの元球団顧問で、アナリストのマット・スワルツ氏は『どちらか一方の言い分が採用される。折衷はない』と言い切っています。二刀流をどう評価されるのか、本当に分かりません。年俸調停がこんなに注目されるのも初めてなので、各米メディアも確認に追われています」(現地関係者) 注目される理由も、適正額が読み切れない理由も「二刀流」に尽きる。サンプルケースはないと言っていい。投打の両方で活躍したメジャーリーガーとなれば、1910年代のベーブ・ルースまで遡らなければならない。 調停は2月1日(現地時間)。大谷がエキサイトすることはないと思うが、球団とのこだわりは残してほしくない。「二刀流」にどんな裁定が下されるのだろうか。(スポーツライター・飯山満)※大谷選手の年俸は「メジャーリーグ名鑑2020年」(廣済堂出版)を参考にいたしました。
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スポーツ 2021年01月04日 11時30分
大谷翔平に「ラストチャンス」MLB公式の真意は 古巣日本ハムも危惧? 本人だけに収まらない二刀流の弊害とは
2021年元旦(日本時間)、MLB公式ページがエンゼルスの課題と題し、大谷翔平選手の二刀流復活に関する考察を報じていた。その中に、気になる文言もあった。<今年は、二刀流で健康を維持できることを証明するためのラストチャンスになるだろう> この衝撃的な記事は日本の一部メディアでも取り上げられた。 しかし、大谷の古巣・日本ハムの関係者たちは少し違った視点で捉えていた。 「大谷が二刀流のまま、現役生活を全うするとは考えていませんでした。いつか、投手をやめて、打者に専念する日が来ると見てました」(球界関係者) 「投手か、野手のどちらかに絞らなければ」という言い方をする関係者も何人かいた。いずれにせよ、投手、野手の両方ができるのは、20代の限られた期間だけと見ていたようだ。 「投手で登板し、中1日休んで野手として3試合出て、また1日空けて投手登板…。体力自慢のアスリートだって、こんなシーズンを過ごしていたら、選手寿命を縮めてしまいます」(前出・同) 体力面での懸念が、二刀流にタイムリミットがあると思わせていたようだ。 今回、MLB公式ページが「ラストチャンス」という表現をした背景だが、こんな指摘も聞かれた。 「メジャーリーグでは通常、先発投手は5人。6人制でペナントレースを戦っているのは、マリナーズとエンゼルスです。マリナーズはゼネラルマネージャーの強い持論によるものですが、それに賛同する他球団のスタッフはほとんどいません。でも、エンゼルスはちょっと事情が異なるんです。『投手・大谷』の登板間隔が他先発投手と異なるため、6人目が必要になったんです」(米国人ライター) 20年シーズンのように、ペナントレースが始まってから「投手・大谷」が離脱すると、他の先発投手は登板間隔を整え直さなければならない。5人制で回すのなら、中4日。6人で回すとなれば、中5日か、移動日の関係で6日の間隔を空けなければならない。6人制を前提にキャンプ、オープン戦で調整してきた他投手に戸惑いが生じ、本領を発揮できない。それは、チーム全体にとってもマイナスでしかない。 「19-20年オフが特にそうでしたが、大谷の二刀流復活を前提にした戦力補強がされました。彼が『打者』で出場する時は指名打者、『投手』で出場する時は他の選手を指名打者で起用しなければなりません。『打者・大谷』がいない時のみの出場となると、オファーを受けた選手は、他にもっと出場機会の多いチームから誘われていたら、エンゼルス入りに魅力を感じないでしょう」(前出・同) 二刀流は「大谷の才能」「魅力」だが、チームの協力があって成立するものなのかもしれない。 >>巨人・菅野、まさかのエンゼルス移籍?実現なら先輩・大谷の“巨人入り”も浮上か<< MLB公式ページが「ラストチャンス」とまで言ったのは、エンゼルスのチーム低迷も影響してのこと。投打ともに不本意な成績で終わった大谷の才能を惜しみ、「どちらか一本でも」という期待も込められていたのだろう。 エンゼルス首脳陣がオンライン会見で語った限りでは、21年に「投手・大谷」が復活するそうだ。投打ともに大活躍し、コロナ禍のモヤモヤを吹っ飛ばしてもらいたいものだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年09月25日 11時15分
最大の“戦犯”は大谷? V逸のエンゼルスが崩壊の危機、同僚は職場放棄からそのまま退団か
エンゼルスの大谷翔平がパドレス戦に「5番・指名打者」で出場し、快心の一撃を右中間スタンドに叩き込み、チームを勝利に導いた(9月23日/現地時間)。とはいっても、同日は4打数1安打。第2打席以降は快音が聞かれず、打撃成績は1割9分4厘まで下がってしまった。 今さらだが、今季の大谷は投打ともに良いところがない。そして、敵地球場のペトコ・パークのセンターバックスクリーンに映し出された両チームのラインナップを見て、「優勝戦線から脱落する悔しさ」を再認識したのではないだろうか。 「ペナントレースが開幕した当初と比べると、エンゼルスはチームの雰囲気がガラリと変わりました」 現地入りした米国人ライターの感想だ。 まず、遊撃手のアンドレルトン・シモンズの名前が消えた。シモンズはメジャー屈指の遊撃手で、昨季は故障で2度も戦線を離脱したのにゴールデングラブ賞の最終候補にも残ったほどだ。そのシモンズが「や~めた」と、ひと足先に自ら今季の終了を宣言したのだ。 「ペナントレースはまだ数試合残っていますが、チームに優勝の可能性がなくなったことで、今季はもう試合に出ない、と。彼の代理人事務所によれば、新型コロナウイルスの感染防止を兼ね、今季は試合に出ないことを決めたそうです」(前出・同) 球団もそれを認めたという。“職場放棄”する側と“容認”する側、ともに日本では考えられない発想である。 また、シモンズはエンゼルスと6年契約を交わしているが、今季がその最終年でもある。「優勝を狙えるチームへの移籍を考えており、途中リタイアはその準備も兼ねている」との予想も聞かれた。 「8月末に、中軸打者であるグッドウィン外野手、米球宴にも選ばれたカストロ捕手を相次いでトレード放出しています。この時点で、ファンは『エンゼルスは優勝争いを諦めた』と解釈しました」(前出・同) いなくなったのは、シモンズで3人目というわけだ。 「エンゼルスは昨年オフの補強も成功し、優勝の可能性も高いと目されていました。投打ともに大谷の復活をアテにしていたので、チーム低迷の原因は大谷にもあります」(前出・同) 打撃不振と言えば、レイズの筒香嘉智も同様だ。しかし、チームは地区優勝を決めており、「ポストシーズン・マッチで巻き返しを」とモチベーションは失っていない。その点では、大谷は「良いところナシ」の一年となってしまった。 優勝、ポストシーズン・マッチ進出の可能性が消えると、チームは一変する。こうした寂しい光景と屈辱が大谷の糧となれば良いのだが…。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年08月24日 11時55分
エンゼルス・大谷、練習中に意味深な光景? 不振の中も首脳陣が安堵、まさかの新打法を導入か
エンゼルス・大谷翔平のバットから久々の快音が聞かれた。日本時間24日、敵地・オークランドでのアスレチックス戦に「5番・DH」で出場。3回の第2打席、左中間スタンドに飛び込む逆転の3ランを放った。 「マドン監督を始め、エンゼルスの首脳陣はスランプ脱出のきっかけを掴んだと判断しています」(現地メディア) ちょっと、気が早すぎるのでは? 前日まで20打席連続ノーヒットであり、ここまで苦しんだのは日本ハム時代にもなかったこと。22打席ぶりに出たヒットが特大アーチという、インパクトの強さがそう言わせたのだろうか。「開幕序盤の右肘故障が、バットにも影響しているのでは?」の懸念も聞かれただけに、慎重に見守るべきだと思うのだが…。 「いえ、久々に出たヒットがライナー性の打球か、野手の間を抜くゴロヒットだったら、エンゼルス首脳陣は『スランプ脱出』を口にしなかったでしょう。打球が上がったから、喜んだんですよ」(前出・同) >>エンゼルス・大谷が故障禍から抜け出せないワケ 高校時代から続く苦労、今季中の復帰登板も絶望か<< メジャーリーグ中継の日本視聴者も気が付いていると思うが、今季の大谷は2種類の打撃フォームを使い分けている。必要に迫られて変えているといった方が的確かもしれないが、右足の踵を上げる時と、上げないで摺り足でタイミングを取るフォームが見られる。興味深いのは、前者の方だ。 「打者・大谷」は、昨季も不振の時期があった。それは、5月。つまり、開幕して1か月が過ぎたころ、ゴロアウトが目立つようになった。今回の不振も「開幕から1か月後」だから、大谷にはそういう傾向があるのかもしれない。 「大谷に限らず、長距離タイプのバッターは、基本的に『ボールのやや下』を打ちます。ゴロアウトが多いということは、スイングスピードが遅れたか、タイミングが合わなくて、ボールを上から叩いているんです」(プロ野球解説者) ボールの下を振り抜くと、打球が上がる。マドン監督がスランプ脱出と判断したのは、大谷の久々のヒットが大きな放物線を描くホームランだったからだ。 「ボールのやや下」を振り抜くには、鋭いバットスピードが必要となる。スイングに勢いを加えるため、大谷は本来の打撃フォームとは異なる打ち方をしていたのだ。それが、右足の踵を少し挙げる打ち方だ。 「同日の第3打席は四球。第4打席は右安打で出塁、第5打席は一塁ゴロでした。摺り足に戻す時もありましたが、後は、微調整をすれば全快となるでしょう」(前出・プロ野球解説者) 関係者によれば、大谷は右足を完全に挙げる“一本足打法”で素振りをする時もあるという。 「一時期、試合でも一本足打法を使うのではないかと言われていました」(前出・米国人ライター) オールドファンの間では、一本足打法と言えば、王貞治氏の代名詞だ。大谷がそれを模倣したら、衝撃的なシーンになったはず。本来ならば、大谷は右足の踵を挙げない摺り足打法を使う。足を上げる、上げないによって生じるビミョ~なタイミングの差が、ホームランか、ゴロアウトの分かれ目となる。好調と不調は紙一重の違い。打者・大谷は“爆発寸前”と見ていい。(スポーツライター・飯山満)
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