スポーツ
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スポーツ 2018年10月01日 12時00分
張本氏、日本相撲協会と貴乃花親方問題に「私はよく内容を知っている」と発言するも濁す
30日放送の『サンデーモーニング』(TBS系)で、張本勲氏が日本相撲協会からの「引退」を表明した貴乃花親方に、意味深なコメントを行った。 番組では、貴乃花親方が引退表明記者会見で「協会から圧力をかけられた」と話し、それを受けた元横綱大乃国の芝田山親方が「そのような事実がない」と話す様子が放送され、「真実はどこにあるのか」と問題提起するVTRが流れる。 さらに、相撲好きとして知られる唐橋ユミが手作りフリップで経緯を説明する。関口宏から「一言ありますか?」と聞かれた張本氏は、 「いやあ根が深いんですよ。私はよく内容を知っているし、大ファンですから。一言でいえばね、協会も貴乃花も残念です。両方とも言い分あるんですね。ですから早く片付けないとね、相撲ファンがガッカリしますから」と指摘する。さらに、 「今日は時間がないから言わないけどね、今度詳しい話を教えてあげますよ。根が深い」とコメント。関口が「そういうこと言うと、視聴者は『今日言ってくださいよ』って感じになるけど言えないんですか?」と食い下がるが、張本氏は、 「今日は時間がないから、野球教室が待ってるから」として、含みを持たせたものの、多くを語らなかった。 この様子に視聴者は騒然。「張本氏は一体、何を知っているのか」「爆弾を持っているのかも」と期待する声が。一方で、「どうせ何もない」「引っ張っているだけ」と冷めた声もあった。 張本氏の言う日本相撲協会と貴乃花親方の「根が深い問題」とは何なのか。今後の放送でぜひとも明かしてもらいたいものだ。
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スポーツ 2018年09月30日 21時45分
新日本、軍団再編の動きはスーパー・ジュニアタッグリーグが関係か?
23日の新日本プロレス神戸ワールド記念ホール大会のエンディングで事件が起こった。CHAOSのジェイ・ホワイトは『G1クライマックス28』から不穏な動きを見せていたが、棚橋弘至のみならず、同門のオカダ・カズチカ、ロッキー・ロメロ、YOSHI-HASHIにも攻撃を与えた。外道が現れ、オカダを救出するかと誰もが思ったが、外道はジェイから椅子を奪うと、オカダに椅子を振りかざす暴挙。あまりにもショックな造反劇に会場は一瞬静まり返った。 この日は「一歩踏み出す勇気」という謎めいた発言を続けていた内藤哲也が「もしかしたら失敗するかもしれない。でも失敗を恐れていたら何も起こらない。今こそロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンが一歩踏み出すときでしょう」と近々何らかの行動を起こすことを示唆した。 “ジェイの乱”でCHAOSが分裂状態に陥っただけではなく、現在のところ本隊と鈴木軍以外のユニットも何かしら問題を抱え、不穏な動きを見せている。その裏には10月16日に後楽園ホールで開幕する次期シリーズ『Road to POWER STRUGGLE 〜スーパー・ジュニアタッグリーグ2018〜』のスーパー・ジュニアタッグリーグがあるのではないだろうか?実際、バレットクラブOGは石森太二のパートナーを募集しているとタマ・トンガが明言。ロスインゴも高橋ヒロムが長期欠場中のため、BUSHIのパートナーが不在の状況だ。 内藤は「今のロスインゴを見て」という言葉を付け加えており、新メンバーを加入させる可能性は十分にあり得る話だ。ただ、ロスインゴのメンバーはそれぞれが何らかの“つながり”を持ったメンバーだけで築き上げてきただけに、まったく“つながり”がないメンバーを入れることが「踏み出す勇気」なのかどうかは分からない。いずれにせよ、このタッグリーグに合わせて、バレクラOGとロスインゴに新メンバーが加入する可能性は高いと見ていいだろう。 新日本の軍団再編がここまで広がりを見せたのは、長い歴史において初めてと言ってもいい。来年の1.4東京ドームで輝くにはどうしたらいいのか?レスラーたちが頭を使った結果が、このような形に現れていると思われる。 すべての道は東京ドームにつながっているのだ。【どら増田のプロレス・格闘技aID vol.25】
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スポーツ 2018年09月30日 17時00分
スポーツ界「パワハラ」裏にある血みどろ権力闘争②
追い込まれた“権力者”たち ウエイトリフティング協会は、三宅義行会長を始めとする幹部に法政大学の出身者が多い。内規違反を指摘した古川氏は慶応大学を指導してきた。駅伝の渡辺元監督にしても、日体大が再起のチャンスを与えたのは、同大学のOBだからだという。いまだ続く体操協会のゴタゴタにしても、塚原夫婦の朝日生命対日体大の覇権争いのような構図にすり変わってしまった。「スポーツ団体のトップになると、どんなうま味があるのかと聞かれれば、まず金銭的な儲けはありません。でも、名誉職なのでなりたい人はゴマンといます。自分の生きてきた競技の世界のトップになるということは、ある意味で支配者になるようなもの。現役引退後、指導者になったOBがミスをした選手を罵倒し、殴るのは、自分が支配者になったと錯覚しているのでしょう」(飯山氏) パワハラで失脚した権力者の中には、すでに捲土重来を期して動き始めた者もいた。「ボクシングの山根明前会長(78)はすべての役職を追われたが、個人視察で海外の大会会場に向かっている。国外のボクシング有力者との関係をさらに強化してくれば、日本のアマチュア選手が海外の大会に出場する際にまた口出ししてくるでしょう」(関係者) ボクシング連盟は9月8日に臨時総会を開き、宮崎県連の内田貞信氏(45)を新会長に選出した。「不動産などの事業をされている人なので、マスコミにも腰が低い」(前出・体協詰め記者) その一方で「大丈夫か?」と懸念する声も出ていた。内田氏自ら会見で明かしたのだが、強要、恐喝で逮捕された過去があり、'15年には高裁で「懲役1年6月、執行猶予3年の有罪判決」を受けている。新理事メンバーは了承済みとのことだが、ボクシング連盟の告発は、助成金の不正流用や反社会的勢力との交友だった。「日本オリンピック委員会の橋本聖子副会長にも最高顧問就任を打診しているそうです」(同)「奈良判定」なる試合中の不正を正すだけでは組織刷新とはいかないようだ。“権力者”といえば、体操協会の塚原夫婦は作戦変更を余儀なくされた。「第三者委員会による調査が決まると、塚原夫婦はダンマリを決め込みました。しかし、光男副会長(70)はテレビ、千恵子強化本部長(71)は週刊誌に出て、自らの釈明を始めた。誤算だったのは、光男氏のほうです。最初に出演したフジテレビ系の番組では宮川紗江選手サイドの所属企業との二重契約問題を明かし、世論の見方も少し変わったんですが、次に出演した日本テレビ系の番組出演は完全に失敗でした。出演の理由を問われ、騒動を収めるためと答えたところ、『当事者が喋ったら、また騒ぎになるのでは?』と返され、そのあとは非難されっ放し。光男氏は『二度とテレビには出ない』と怒っていました」(体操関係者) 塚原夫婦は第三者委員会の調査終了までの間、体操協会から「職務停止」を通達された。通達がされた9月10日が、宮川選手の19歳の誕生日だったのは、単なる偶然か…。テレビ出演での誤算を知ったからか、宮川サイドの弁護士は第三者委のメンバー変更要求の追撃も行った。「第三者委の委員長を務める弁護士は、朝日生命が株主となっている企業の顧問弁護士です。日本大学のアメフト問題では日大が選んだ弁護士グループが公平な調査報告をし、内田正人前監督を排除にまで追い込みましたが、宮川サイドの言い分にも一理あります」(同)
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スポーツ 2018年09月29日 21時30分
プロレスラー世界遺産 伝説のチャンピオンから未知なる強豪まで── 「ブルーザー・ブロディ」プロレスに殉じたインテリジェント・モンスター
ブルーザー・ブロディがプエルトリコの地で非業の死を遂げてから30年。鋼のごとき巨躯から溢れ出るパワー。その超獣ギミックとは裏腹に理論家の面も持ち合わせ、己のスタイルを生涯貫いた“これぞプロレスラー”と呼ぶにふさわしい1人であった。 ※ ※ ※ 現役プロレスラーの死はファンにとって実に切ないものである。試合を見たことのない、名前もよく知らない選手であったとしても、その訃報に接したときには、どこか胸が詰まるような気分になる。 なぜかといえば、多くの死の原因がプロレスの構造そのものに由来しているからではなかろうか。 例えば、試合中のリング禍。他の格闘系競技ならば、相手の技はかわせばいい。危ない場面にわざわざ自分から踏み込む必要はない。 だが、プロレスではそうはいかず、相手の技はできるだけ派手に受けてみせ、そのことによって試合を盛り上げることをファンだけでなく、プロモーターなど関係者からも望まれる。 勝つためだけならば自分の勝ちパターンに専念すればいいのだろうが、観客にいっそうのインパクトを与えるためには、危険を承知でより見栄えのする技を披露し、これまで見せたことのない技にも挑戦しなければならない。 また、体調がすぐれないからといって、自分の名前でチケットを売っている手前、安易に休場することもできない。一見すると試合とは関係なさそうな病死や自殺でも、その原因がプロレス興行のためであることは多い。「今のように薬物使用が問題視されていなかった頃は、多くの選手がリング上で見栄えのする体を作ろうと、気軽に筋肉増強剤を使用していたし、連戦による体の痛みを抑えるため、麻薬成分にも似た効果絶大のペインキラー(鎮痛剤)を常用していた。ハイテンションで試合に臨むため、興奮剤を使う選手も珍しくなかった」(プロレスライター) そうした薬物の乱用は肉体のみならず、時に精神までむしばむことになり、これらが相まって病死や自死の原因となったケースは、決して少なくない。「派手な技にしても薬物にしても、それで観客にアピールするのは自分の格上げやギャラアップのためであり、自己責任との見方は当然あるでしょう。しかしこれも、そんな選手たちをファンが喜んで受け入れ、もてはやすからこそともいえ、その意味においてレスラーとファンは一種の共犯関係にあるのでは?」(同) そうしたプロレスを取り巻く事情を無意識のうちに感じ取っているからこそ、ファンはプロレスラーの死を切なく受け止めることになるわけである。★長州の技を受けない“不穏試合” 1988年7月、プエルトリコ興行の控室で、ブルーザー・ブロディはレスラー仲間のホセ・ゴンザレスにナイフで刺殺された。 その後、法廷においては現場に居合わせた関係者のすべてが証言を拒否。その結果、真相は不明のままとなり、プエルトリコの地元びいきもあってか、ゴンザレスは“正当防衛”で無罪とされた。 一般にはプロモーターとの契約トラブルが直接の原因といわれ、ほかにも舐めた態度への制裁説(ブロディはトップヒールとしてのプライドが高く、用意されたアングルを受け付けなかった)、ゴンザレスの私怨説(ブロディが小柄なパワーファイターを蔑視して、対戦時にもまともに相手をしなかった)などともいわれるが、いずれにしてもブロディの個人的事情を優先した結果であって、先に記したリング禍などとは別種のものにみえる。 日本でも'85年、両国国技館におけるプロレスこけら落としの全日本プロレス大会では、長州力の技をまったく受けない“不穏試合”を行ったり、同年に移籍した新日本プロレスではIWGPタッグリーグ決勝戦をボイコットするなど、ブロディ絡みのトラブルは多くあった。「両国の記念大会のメインイベントに選ばれたのが、自分でなくロード・ウォリアーズであったことや、かねてから評価していない小型パワーファイターの長州力が相手だったこと、IWGPタッグでは負けブックを提案されたことに対し、それぞれ不満に感じてのことだったと思われます」(同) 全日から新日への移籍も、全日がさまざまな選手を新日から引き抜いたことが、自身のメインイベンターとしての価値をおとしめる行為と考えてのことだった。 そうして見るとプエルトリコでの惨劇も、ブロディの「自分がトップでありたい、あるべきだ」というわがまま勝手が招いたもので、自業自得と受け取る向きもあるだろう。「ただ、それはブロディ自身の信じる“プロレス道”を貫いてのこと。正しいと信じる確固たるスタイルがあって、ほかの誰かが何を言おうとも、ブロディはそれを曲げることができなかったのです」(同) 言うならば頑固職人であり、そうした意味ではやはりブロディの死もまた“プロレスに殉じたもの”といえるのではなかろうか。ブルーザー・ブロディ***************************************PROFILE●1946年6月18日〜1988年7月17日。米国ミシガン州出身。身長198㎝、体重140㎏。得意技/キングコング・ニードロップ、ワンハンド・ボディスラム。文・脇本深八(元スポーツ紙記者)
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スポーツ 2018年09月29日 17時05分
貴乃花の「相撲解説員」転向をファンが全力拒否する理由
日本相撲協会からの引退を表明した貴乃花親方だが、相変わらず協会ともめている。9月27日、貴乃花の代理人の弁護士が協会を訪れ、弟子ら10人の所属を千賀ノ浦部屋に変更する届けなどを再提出した。 しかし芝田山広報部長は、書類が原本でなくコピーだったという理由で再々提出を要求。芝田山は「これは不備。公益財団法人だからこそ、書類はきちっとした形で行うべき」と説明し、千賀ノ浦親方を協会に呼び戻して説教した。 芝田山広報部長は貴乃花親方の退職の仕方にも、文句をつけている。代理人に任せるやり方に対して、「直接提出に来るべき。第三者がパッと来て、そのままスーッと行っちゃうなんてあり得ない」とバッサリ。 これにはネット上で《書類に不備があっても内々で済ませれば良いことなのに。いちいちマスコミに伝えて、最後の最後まで晒し者にしてる》《何をしてもケチをつけるんだね》《こんなに堂々と大人がイジメを続けていることにドン引き》《一番筋が通ってないのは、相撲協会だけどな!》 などといった、協会に対する批判の声が続出している。 「最後の最後までもめ続けている貴乃花ですが、きちんと辞めれば、NHKの相撲解説の仕事がなんのしがらみもなくできます。現在NHKでは北の富士勝昭氏がメイン解説を務めていますが、76歳と高齢ゆえの体調不安が出ている。そこでNHKは視聴率が稼げる後任の解説者を探しており、人気者の貴乃花はうってつけだというわけです」(スポーツライター) NHK解説委員の刈屋富士雄氏は、貴乃花の引退会見時に「もし協会が『話し合おう』というときには是非、話を聞いてもらいたい。30年来の付き合いとして、これは質問というよりはお願いです」などと熱心に訴えていたことがある。 「とはいえ、貴乃花が数年前に相撲解説をした際に、『放送事故レベル』『話が精神論ばかり&抽象的で意味が分からない』といったツッコミが続出したことがあります。相撲ファンの間では、貴乃花の解説日は“ハズレ”と思われているので、もし解説員になるとしたら、相応の努力はしてほしいところです」(同・ライター) 国民から応援されている貴乃花親方だが、相撲解説だけは応援されないかも?
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スポーツ 2018年09月29日 17時00分
スポーツ界「パワハラ」裏にある血みどろ権力闘争①
「またか…」。アマチュアスポーツ界のパワハラ問題が止まらない。ウエイトリフティング、駅伝、アイスホッケーと新たに3競技団体の暴力指導が発覚。このままでは、東京五輪にも影響してきそうだ。「なぜ、暴力指導や指導者のパワハラがなくならないかと言えば、これまで、選手を罵倒し、殴り続ける指導で『結果』を出してきたからです。五輪の金メダル獲得や国際大会での優勝は、それでほとんどの競技団体が勝利してきた。また、五輪出場選手のほとんどが、大学か実業団の所属です。競技に邁進するだけの狭い世界で生きてきたOBが、そのまま指導者になっているのです」(スポーツライター・飯山満氏) その“狭い世界”の人間関係を知ると、一つの傾向が見えてくる。権力抗争だ。 まず、日本ウエイトリフティング協会のパワハラが発覚したのは、9月1日だった。協会常務理事会で、古川令治・常務理事(64)が挙手。「数年前、協会に提出された告発文をもみ消した話は本当か?」と切り出し、三宅義行会長(72)ら一部幹部を追い詰めた。 告発文には、トップクラスの某女子選手が三宅会長から嫌がらせを受けたと書かれていた。古川氏は「それを理事会で報告しなかったのは内規違反だ」とも訴えたが、三宅会長サイドは「終わった話」の一点張り。理事会は紛糾したという。「アイスホッケーでは、北海道の女子チーム・フルタイムシステム御影グレッズの小野豊コーチ、妻の小野粧子選手兼コーチが行きすぎた指導を認め、処分が下されました。粧子兼任コーチは平昌五輪の代表メンバーですよ。豊コーチはスティックで選手を叩くなどの指導をし、粧子コーチはそれに同調し、選手を孤立させたと協会は発表しました。協会が迅速に対応したので大事にはなっていませんが、五輪代表選手がパワハラに加担したと知り、ある東京五輪組織委員会メンバーは物凄く怒っていました。追加処分が課されるかもしれません」(体協詰め記者) 箱根駅伝の古豪・日本体育大でもパワハラ問題が明らかになった。駅伝部の渡辺正昭監督(55)が選手を蹴飛ばす暴力指導でケガを負わせ、故障者を「障害者」と呼び、練習の伴走車から「ひき殺すぞ〜」などの暴言を浴びせていたそうだ。「渡辺監督は愛知県立豊川工高を指導していた時も体罰問題で退職に追い込まれています。2度目なので、日体大は解任を決めました」(スポーツ紙記者)
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スポーツ 2018年09月29日 06時45分
「福良さんみたいな人になりたい」“松坂世代”オリックス小谷野栄一引退会見で涙
オリックスバファローズの小谷野栄一内野手(37)が、今シーズン限りでの引退を決意した。27日の試合前に記者会見を行った。 小谷野は2002年にドラフト5位で創価大学から北海道日本ハムファイターズに入団。つなぎの4番として主軸を任されるなど、主力として3度のリーグ優勝に貢献。2010年には打点王、ベストナイン、ゴールデングラブ賞を受賞するなど輝かしい実績を持つ小谷野だが、パニック障害に悩まされたこともあった。2004年の秋に行われたフェニックスリーグ(秋季教育リーグ)で当時日本ハムの二軍監督代行だった福良淳一監督に「何分でもいいから」と打席に送られるなど親身に接したことが、のちに活躍するキッカケになったのはテレビ番組でも紹介されたほど有名な話。 「福良さんがいなかったら僕は今、ここにいないですから。福良監督を男にするためにオリックスを選びました」 2014年のオフにFA宣言し、西武との争奪戦になったが、小谷野の気持ちは当初から決まっていたという。2015年からオリックスに移籍した小谷野だが、死球によるアクシデントなどけがの影響で、1年目は56試合、2年目は50試合の出場にとどまった。本人も「何もできなかった」と悔やんでいたが、昨年は130試合に出場。打率.277、47打点と“頼れる男”として他球団から嫌がられる本来の小谷野が復活した。 会見前に恩師・福良監督からは「よくやった」と声をかけてもらったそうで、会見では「福良さんを男にできなかったのが心残り。僕も福良さんのような人になりない。僕が大変なときには近くにいてくれた。僕も人に対してああいう存在になりたいですね」と口にした。 また小谷野はファンに対してもアツイ気持ちを持つ。ヒーローインタビューでは「皆さんも一緒に戦いましょう」とたびたび呼びかけ、ファンもチームメイト同様、小谷野の言葉を信じて応援していた。昨年、東京ドームで行われた巨人との交流戦で3連勝を飾ったのだが、関東にもかかわらずファンの声援がすごかったことを本人に話すと「すごかったね。やっぱりああいう声援が、こういう結果になったと思うし、うれしいよね」と語っていた。後に本拠地でヒーローインタビューを受けた際も「みなさんの声は聞こえています。みなさんの声援が僕たちの力になって、きょうのような結果につながるので、これからもご声援よろしくお願いします」と話している。 会見では「移籍したときに素晴らしい応援歌を作っていただいた。でもオリックスファンには感謝より申し訳ない気持ちが強い。何もできなかったので。もっと体が動けたら…いつか必ず恩返しをするので、少し時間をください」と話している。 春季キャンプは2軍スタートだったが、これは福良監督と話し合って決めたこと。「いつ上がるかは栄一に任せてある」と指揮官は話していた。その言葉通りキャンプ終盤に一軍に合流すると、シーズン序盤は昨年のような活躍を見せていた。しかし、打撃不振に陥ると珍しく死球に激高する場面もあった。8月7日に打撃不振により登録抹消。今シーズンで契約が切れることもあって、去就が注目されていたが、「1回目に抹消される前あたりから心と体のバランスにズレが感じて、最後に登録されたときは(右ひじのけがで)投げられなかったから、打ってやろうと思ったけど打てなかった。ファームでも動けなくて限界を感じた」という。 現役通算成績は出場1393試合、打率.264、1260安打、71本塁打、566打点。松坂世代の小谷野だが、今年は中日との交流戦で松坂との対戦も実現している。巨人の杉内俊哉、DeNAのG 後藤武敏、独立リーグの村田修一と松坂世代の引退が続いており、小谷野も加わることになったのは残念。幼なじみである松坂には会見前日に電話で伝えたそう。「まだヒット打ってないじゃん」と笑いながら言われたそうだが、「もう限界なんだよ」と伝えると、労いの言葉をかけてくれたという。小谷野は「自分みたいな選手が松坂世代と言われたことが嬉しい。松坂世代と呼ばれることに誇りを持っているし、彼にはまだ頑張ってほしい」と松坂について語っている。 会見前には律儀にオリックスベンチと古巣の日本ハムベンチを訪ねて、監督、コーチ、スタッフ、そしてマスコミ陣にまであいさつ回りをしていた。日本ハムの栗山英樹監督からは「これからは普通の先輩、後輩に戻るわけだから、飯に行こう」と言われたという。会見では日本ハムファンにも感謝の言葉を口にしていた。 テレビカメラが10台も入り、報道陣も約60人詰めかけるなど、会場となった京セラドーム大阪のインタビュールームは人が入り切れない状態。小谷野栄一という選手がいかに愛されていたのかが分かる会見は30分を超えた。最後にサプライズで中島宏之が登場。彼は小谷野と同じ2015年にオリックスに移籍。小谷野を「栄ちゃん」と呼んで、ビジター試合ではホテルで一緒に素振りを見てチェックするなど仲良しだった。花束を持って登場する中島を見ると、「えっ?ナカジ?ズルイよー」と言いながら再び泣き顔に。報道陣からは盛大な拍手が送られ小谷野の引退会見は終了した。 球団は来月5日に京セラドームで行われる本拠地最終戦のソフトバンク戦でセレモニーを行うと発表。もちろん小谷野もベンチ入りする。小谷野は「明日から舞洲で練習はしますと田口二軍監督に頼んできた」とやる気満々。「当日はお祭りなんで楽しみたい」と意気込んでいる。当日は福良監督の最後の挨拶も予定されている。ファンには温かく見送ってもらいたい。 今後については「まだ白紙なんですけど、野球に携わる仕事をしたい」という小谷野。シーズンオフには園部聡ら若い選手に声をかけて合同自主トレを行っている。日本ハム時代から後輩の面倒見がいいことには定評がある。大谷翔平がメジャーで活躍していることに関しても「彼は人間的にも素晴らしいから成功するでしょう。翔平なら娘を嫁に出してもいいな(笑)。それぐらいいいヤツですよ」と笑顔で語っていた。 小谷野は年下の選手に対する姿勢も口にしていた。「若い選手には教えるんじゃなく、見せることを考えて一緒にやってました。教えると押しつけるになっちゃうから」という持論を聞くと、指導者として選手の育成も期待したいところ。それに関しては「もちろん!そこを目指してやっていきたいです」と話しており、いずれまた違う形でオリックスのユニフォームを着る日が来るかもしれない。 まずは10月5日の最後の打席を楽しみたい。取材・文・写真 / どら増田
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スポーツ 2018年09月29日 06時15分
優勝直前の西武から聞こえるセカンドライフの在り方
埼玉西武ライオンズが11連勝で優勝マジックナンバーを「3」に縮めた(9月27日)。先駆けて会見を開いたベテラン・松井稼頭央(42)の引退表明も、チームの士気を高めたようだ。「優勝で先輩の花道を飾る」と――。今季の勝因だが、第一に挙げられるのは強力打線だろう。チーム打率、得点、総安打数、本塁打数はリーグトップ(同時点)。総三振数もトップと聞くと、大味な感じもする。犠打と右方向への進塁打を重ね、コツコツと1点を積み上げた80年代の黄金期とは異なるが、盗塁数もリーグトップである。「貪欲に次の塁を狙う姿勢」は変わっていない。 新記録も樹立される可能性も高い。秋山翔吾・23本、浅村栄斗・30本、外崎修汰・18本、森友哉・16本、山川穂高・45本、中村剛也27本。外崎と森の本塁打数が20本に到達すれば、1シーズンで6人が20本以上の本塁打を放ったことになり、実現すれば、パ・リーグ史上初。「5人」は過去に例があるが、そういう観点からも今年の西武打線が優れているかが分かる。「中村も35歳、故障が重なって苦しんだ時期もありましたが、見事に復活しました。その中村が下位打線にいるのが恐怖です」(プロ野球解説者) 中村は開幕こそ一軍で迎えたが、打撃不振と左肩の故障で二軍降格も経験した。昨季も不振が長引き、4番を外されたこともある。復活は腐らずに二軍でしっかりと調整したおかげだが、考えてみれば、投打の主力選手のほとんどが昨季まで振るわず、二軍での調整を余儀なくされている。 西武の二軍監督は潮崎哲也氏(49)だ。引退した翌05年以降、フロント業にまわり、07年に二軍投手コーチに就任。二軍監督に就任したのは13年。以後、一軍コーチやフロント編成部、一軍ヘッド兼投手コーチなどへの配置換えもあったが、長く二軍指揮官を任されてきた。「渡辺久信氏が一軍監督を退いたのが13年のシーズン後でした。球団は潮崎を『ポスト渡辺』と位置づけ、勉強させるために二軍監督に配置換えしたんです」(関係者) だが、13年オフ、潮崎二軍監督は一軍指揮官への昇格を頑なに拒んだ。その後、伊原春樹、田辺徳雄、今日の辻発彦と一軍監督が変わったが、その度に潮崎二軍監督は「昇格」を辞退してきたという。「長く二軍監督をやっているので、成績不振で降格してきた選手を扱うのはお手のもの。伸び悩んでいる若手投手をおだてたり、慰めたり、育成のサポートに徹してきました」(前出・同) そんな話を聞かされると、08年以降の優勝は潮崎二軍監督のおかげとも言えなくはない。人柄も温厚だという。強いチームにはそんな参謀役がいるものである。「潮崎二軍監督が一軍指揮官を拒む理由は、黒子役に徹したいからではありません。一軍監督は結果が出なければ解雇、二軍は負けてもクビにならないという独自の哲学があるからです。一軍指揮官を打診されたとき、監督解任後のフロント入りを確約してほしいと言ったこともあります」(球界関係者) 渡辺元監督は現場を退いた後、シニアディレクターとなり、現在は編成部長も兼任している。伊原春樹氏はシーズン途中での退任だったが、球団本部付アドバイザーの肩書を得た(現在は解説者)。田辺前監督もチームアドバイザーに就任している。 現場を退いた後、フロント業に転じられるプロ野球選手は極めて少ない。勝負の世界である以上、「退路を断って」の気概も必要かもしれない。しかし、潮崎二軍監督のような人生プランも間違っていない。引退する松井稼頭央はどうなるのだろうか。今年の西武の優勝は、プロ野球選手のセカンドライフも考えさせられてしまう。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2018年09月29日 06時00分
引退の貴乃花親方、過去のトラブルも“一本木な性格”が原因?
元横綱の貴乃花親方が、日本相撲協会に退職届を提出し話題となっている。貴乃花親方は会見を行い、3月に提出した弟子の貴ノ岩の傷害事件に関する告発状の内容を「事実無根とするよう」圧力があったと説明。だが、貴乃花親方はそれを認めることはできず、降格処分を受けたため、どこの一門にも所属できない状態となっていた。そのため、弟子が相撲を続けるために自身は親方を引退し、弟子たちは他の部屋の世話になる意向を説明した。 今回の行動は貴乃花親方の一本気な性格ゆえともいえるが、悪い意味で頑固な部分があり、過去には複数のトラブルも起こしているためだ。 よく知られているところでは、現役時代に話題になった洗脳騒動だろう。1990年代の後半にケガや体調不良が続き、これまでの相撲が取れなくなってしまう。その時に、出会った整体師から洗脳されたとするものである。はじめは体の整体を頼むくらいであったが、のちに相撲の取り組みまで相談するようになっていったといわれる。さらに、兄である若乃花の批判まではじめ、のちの兄弟確執へとつながる。 兄弟の確執は、前出の洗脳騒動から兄弟に距離が生まれ、2005年に実父で師匠の二子山親方が亡くなると、どちらが喪主を務めるかによって激しく対立したとされる。貴乃花親方はワイドショーに出演し、実兄を「花田虎上氏」と呼ぶなど他人行儀な姿も話題となった。この関係は現在も回復していない。 貴乃花親方は知名度もあるだけに、今回の騒動は「相撲協会の古い体質に失望した」といった声が聞かれる一方で、「貴乃花も人の話聞かないからな」といった声もある。今後の動きにも引き続き注目して行きたい。
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スポーツ 2018年09月28日 17時45分
オリックス東明大貴好投も日本ハムに負け越し!ハムファンは小谷野に惜別の応援歌
オリックス 1-2 北海道日本ハム(25回戦=カード最終戦)※オリックス12勝13敗▽27日 京セラドーム大阪 観衆 18,856人 オリックスと日本ハムの今シーズン最終戦。ここまでの対戦成績は12勝12敗のイーブン。最終戦がカード勝ち越しをかけた決着戦となった。 オリックス先発の東明大貴は5回まで1安打に抑えていたが、6回1死2塁から、大田泰示にレフト線に運ばれタイムリー二塁打を浴びてしまい先制を許してしまう。さらに、中田翔にもレフト前にタイムリーを打たれこの回2失点。しかし、東明が捕まったのはこの回だけで、「今は自分なりのベストな自分を出す」と登板前に話していたように、攻めのピッチングで7回まで投げ切り、107球、6安打、2失点の好投で、本人も「先頭打者や余計なランナーを出さないように気を付けていました。先制は許してしまいましたが、立ち上がりから自分のリズムで投げることができたと思います」と満足気なコメントをするなど来シーズンに向けて大きくアピールした。 打線は日本ハム先発の上原健太から明治大学の1学年先輩にあたる福田周平のヒットなどで、1回に2死1、2塁のチャンスを作ったが後続が凡退。5回には最近再び調子を上げてきた先頭の大城滉二がライトへの二塁打、6回も先頭の吉田正尚が左中間を破る二塁打で度々チャンスを作るも、あと1本が出ず無得点に。最終回には2死から代打で登場したT-岡田が12号ソロを放つも時すでに遅し。オリックスが日本ハムに敗れ同カードを負け越してしまった。ロッテが敗れたため、日本ハムはCS進出が決定。試合後、レフトスタンドの日本ハムファンからは今シーズン限りで引退を表明した小谷野栄一の日本ハム時代の応援歌を歌い、日本ハム時代に優勝へ貢献した小谷野を労っていた。 試合後、福良淳一監督は「東明はずっといいピッチングですからね。(きょうベンチで話していたのは?)来年のことや肘の状態のこと。きょうは十分。いっぱいいっぱいですけど100球行ってくれて十分ですね。(5回のチャンスは)ことを起こそうと…(T-岡田の一発は)いいホームランだったですね。(小谷野には何と声をかけた?)お疲れさまと言っただけ。よく頑張ってくれた」と、東明に復活の手応えを感じた様子だったが、あと1本が出ない打線には渋い表情。しかし、最終回でT-岡田に一発が出てホッとした様子。最後は引退する愛弟子に労いの言葉を送った。 オリックスは29日に千葉でロッテ戦、30日、10月1日は仙台で楽天との2連戦が控えているが、台風と秋雨前線の影響で3日とも雨予報。仙台の予備日は10月2日と3日で、10月5日に京セラで行われるソフトバンク戦以降も試合が組まれる可能性が出てきている。最新人工芝の千葉は多少の雨なら強行することも考えられるが、仙台の天然芝はデリケートな芝として知られるため、グラウンドコンディションが不良の場合は中止になる確率が高い。Bクラスが確定している3チームなだけに、CS期間中に公式戦を行うことも可能(2013年に楽天とオリックスが2試合開催している)だが、オリックスとロッテの4位、ロッテと楽天の5位争いが最後まで縺れた場合、CSが始まっても順位が確定しないという珍事が起こるかもしれない。取材・文・写真 / どら増田
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