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スポーツ界「パワハラ」裏にある血みどろ権力闘争①

 「またか…」。アマチュアスポーツ界のパワハラ問題が止まらない。ウエイトリフティング、駅伝、アイスホッケーと新たに3競技団体の暴力指導が発覚。このままでは、東京五輪にも影響してきそうだ。
「なぜ、暴力指導や指導者のパワハラがなくならないかと言えば、これまで、選手を罵倒し、殴り続ける指導で『結果』を出してきたからです。五輪の金メダル獲得や国際大会での優勝は、それでほとんどの競技団体が勝利してきた。また、五輪出場選手のほとんどが、大学か実業団の所属です。競技に邁進するだけの狭い世界で生きてきたOBが、そのまま指導者になっているのです」(スポーツライター・飯山満氏)
 その“狭い世界”の人間関係を知ると、一つの傾向が見えてくる。権力抗争だ。
 まず、日本ウエイトリフティング協会のパワハラが発覚したのは、9月1日だった。協会常務理事会で、古川令治・常務理事(64)が挙手。「数年前、協会に提出された告発文をもみ消した話は本当か?」と切り出し、三宅義行会長(72)ら一部幹部を追い詰めた。
 告発文には、トップクラスの某女子選手が三宅会長から嫌がらせを受けたと書かれていた。古川氏は「それを理事会で報告しなかったのは内規違反だ」とも訴えたが、三宅会長サイドは「終わった話」の一点張り。理事会は紛糾したという。
「アイスホッケーでは、北海道の女子チーム・フルタイムシステム御影グレッズの小野豊コーチ、妻の小野粧子選手兼コーチが行きすぎた指導を認め、処分が下されました。粧子兼任コーチは平昌五輪の代表メンバーですよ。豊コーチはスティックで選手を叩くなどの指導をし、粧子コーチはそれに同調し、選手を孤立させたと協会は発表しました。協会が迅速に対応したので大事にはなっていませんが、五輪代表選手がパワハラに加担したと知り、ある東京五輪組織委員会メンバーは物凄く怒っていました。追加処分が課されるかもしれません」(体協詰め記者)
 箱根駅伝の古豪・日本体育大でもパワハラ問題が明らかになった。駅伝部の渡辺正昭監督(55)が選手を蹴飛ばす暴力指導でケガを負わせ、故障者を「障害者」と呼び、練習の伴走車から「ひき殺すぞ〜」などの暴言を浴びせていたそうだ。
「渡辺監督は愛知県立豊川工高を指導していた時も体罰問題で退職に追い込まれています。2度目なので、日体大は解任を決めました」(スポーツ紙記者)

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