スポーツ
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スポーツ 2018年10月02日 17時30分
貴乃花部屋所属力士の移籍が正式決定 そのメリットは?
日本相撲協会が1日、東京・両国国技館で臨時理事会を開催。貴乃花親方の退職並びに、貴乃花部屋所属力士の千賀ノ浦部屋への移籍を全会一致で承認した。 先月25日の会見から約1週間、いよいよ正式な決定が出されたこの一件。師匠を失った弟子たちは、これから新天地に移っていくことになるが、これがどのような影響をもたらすことになるのか。本稿ではまず、そのメリットについて考えていきたい。 今回の移籍に関し、筆者は3つのメリットを想定している。それは「千賀ノ浦部屋の収入増」、「移籍組と在籍組の化学反応」、「本場所での対戦回避」の3点だ。 まずは「千賀ノ浦部屋の収入増」を挙げた理由について説明する。力士を育成する各相撲部屋には、協会から「部屋維持費」、「稽古場維持費」、「力士養成費」、「養成奨励金」といった名目で助成金が支払われている。各力士の番付によって額は異なるが、基本的には抱える力士が多いほどその実入りも多くなる。 今回貴乃花部屋から8人(関取3人、幕下以下5人)もの力士を受け入れることで、当然食費や光熱費などの支出は増えるだろう。だが、それを補って余りあるほどの収入がもたらされることもまた想像に難くない。 次に「移籍組と在籍組の化学反応」について。今回の決定により、今後は移籍組と在籍組が同じ土俵に立つことになる。同門でありながら、同部屋ではない力士同士の稽古は、見方を変えれば出稽古のようなもの。これまでとは違った環境が、各力士に“ブレイクスルー”をもたらす可能性も十分だ。 最後に「本場所での対戦回避」について。角界には“同部屋の力士同士は原則として対戦しない”という決まりがある。つまり、今後は移籍組と在籍組が星を潰し合うことはなくなり、逆に“援護射撃”が期待できるようにもなるのだ。これもまた大きな利点となり得るだろう。 以上が、今回の移籍で考えられる3つのメリットである。なお、そのデメリットについては、稿を改めて触れていきたいと思う。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2018年10月02日 17時30分
貴乃花部屋所属力士の移籍が正式決定 そのデメリットは?
日本相撲協会の臨時理事会(1日/東京・両国国技館)により正式決定された、貴乃花部屋所属力士の千賀ノ浦部屋への移籍。前稿ではそのメリットについて触れていったが、本稿ではデメリットについても考えていきたい。 筆者が想定するデメリットは、メリットと同じく3点ある。それは「移籍組のモチベーション低下」、「指導方針の違い」、「長引く報道がもたらすリスク」だ。 ますは「移籍組のモチベーション低下」から。角界に身を置く力士たちにとって、師匠の存在は一種のモチベーションともなっている。今回移籍となった貴乃花部屋の力士たちも、「師匠のために」という気持ちを胸に、これまで厳しい稽古に励んできたことだろう。 しかし、今回の一件により、それまで各々を様々な形で奮い立たせてくれた貴乃花親方は目の前から去ってしまった。その喪失感の大きさ次第では、今後の稽古に今一つ身が入らなくなり、本場所で結果が残せなくなることにも繋がりかねない。 次に「指導方針の違い」について。移籍組にとって新たな師匠となる千賀ノ浦親方は、元々貴乃花部屋の部屋付き親方でもある。ただ、だからといってその指導方針の全てが貴乃花親方と同じという訳でもない。似ているようで違う“色”に順応するまで、各力士はそれなりの苦労を強いられることになるかもしれない。 最後は「長引く報道がもたらすリスク」について。前述の通りに“一応の”決着を見た本件だが、今後もしばらくは稽古場周りに各メディアの取材陣が押し寄せ、あれやこれやと報道を続けていくことになるだろう。こうした周囲の喧騒が、移籍組・在籍組を問わず各力士の精神や集中力を乱し、怪我や体調不良といった無用なリスクを招く可能性は否定できない。 以上が、今回の移籍で考えられる3つのデメリットである。貴乃花部屋の力士たちは本日2日にも千賀ノ浦部屋へ移るとのことだが、前述した懸念事項がこの先1つももたらされないことを切に願いたいところだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2018年10月02日 17時00分
「そだね〜」と同調できない!? カーリングLS北見の“男断ち”組織改革
「そだね〜」でお馴染みの、女子カーリングチームLS北見にとって、'18年〜'19年シーズンは“変革の時”になりそうだ。今年6月、チーム創設者でもある本橋麻里(32)が、今季は「リザーブ」からチームの裏方に回ることが発表された。残された4人による新体制も、ようやく決定したようだ。 「本橋の役割はゼネラルマネジャー。チームを一般社団法人化し、信用を高めてスポンサーも集めやすい状況にするため、奔走するようです。そのため、選手はいったん休業します。野球報道だと『GM』と略されますが、他の4人のメンバーはその2文字をいじり、“グレート麻里”とちゃかしています」(体協詰め記者) チーム名の変更も決めた。今まで省略形で使われていた「LS北見」ではなく、「ロコ・ソラーレ」で統一する。一般社団法人名と同じにすることで、社会的な信用を高めるためだという。「北海道の企業も興味を示し、本橋とアポイントを取り始めています」(同) しかし、グレート麻里の改革は経営面だけではない。藤澤五月ら残された4人に“キツい掟”も伝えていた。 昨季までは本橋がリザーブに回り、万が一のことがあった場合に備えていたが、今季は「リザーブなし」で臨むという。彼女たちの成長を促すためでもあるが、こんな指摘も。 「男女混合でも好成績を残している藤澤は、活動が制限されてしまいます。カーリングの男子選手は、所属チームの関係で女子がいない、あるいは目ぼしい女子選手がいないなどの理由から、ロコ・ソラーレの選手たちにペア結成を打診してきました。昨季、藤澤が混合の遠征でチームを離れた際は、本橋が代役を務めていたんです」(関係者) リザーブがいない以上、混合の試合でチームを離れることはできない。事実上の「男子禁制」だ。「中国で開催されたワールドカップが新チームのお披露目となりましたが、決勝には進めませんでした。本橋不在は思ったより影響が大きいのかもしれない」(同)“男断ち”で、さらに強くなれ!
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スポーツ 2018年10月02日 06時00分
イニエスタの先発落ちを選手がツイッターで「ぽろり」
元スペイン代表MFで、現在Jリーグの『ヴィッセル神戸』に所属するアンドレス・イニエスタが、とんだ騒動に巻き込まれている。 騒動の発端は、イニエスタが9月15日の『ガンバ大阪』戦で負傷したことから始まる。試合中に右脚付け根を痛めたイニエスタは、それ以降、調子が戻らず試合の欠場が続いている。 そんな中、9月23日の「浦和レッズ―ヴィッセル神戸」戦に「イニエスタが欠場する」と、試合前にツイッターで流れる事態が起きた。発信元は、関東リーグ2部『エリース東京』に所属するMF田仲智紀。田仲によると、浦和ユース時代の同級生に当たるの『ヴィッセル神戸』DF高橋峻希から情報を聞いたという。 該当するツイートは5分後に削除されたが、情報が拡散されてしまい大騒動となってしまった。 田仲が所属する『エリース東京』は公式サイトに謝罪文を掲載している。また『ヴィッセル神戸』も調査を開始。調査結果等については、あらためて報告するとしていたが、9月27日に公式ウェブサイトで、高橋が24日から自宅謹慎していることを明らかにした。詳細は引き続き調査中だという。 この騒動にネット上では、《なぜ、この様な軽率な若者が多いのですか。秘密保持契約やクラブ契約など理解してないのでしょう》《この選手も拡散した友人も軽率過ぎる》《勝手なことしちゃだめでしょ!》 などと厳しい声が多い。 調査結果次第では高橋には大きな処罰が待っているようだ。「Jリーグ」の規約には、遵守義務として、《Jリーグ関係者は、職務の遂行を通じて知り得た協会、JリーグまたはJクラブの秘密、または内部事情を、第三者に開示または漏えいしてはならない》 とある。内部の人間でなければ知り得ない情報を流したのは、言うまでもなく規約違反だ。また、選手の義務規定として、《選手は、協会の定款および本規約ならびにこれらに付随する諸規程を遵守するとともにJクラブの諸規則を遵守し、Jクラブとの間に締結した契約を誠実に履行しなければならない》 とある。そして禁止事項として、《試合およびトレーニングに関する事項(試合の戦略・戦術・選手の起用・トレーニングの内容等)の部外者への開示》 との記載が。今年、『鹿島アントラーズ』でコーチを務めていた柳沢敦氏は、試合前日に部外者と密会していたことが発覚してコーチを辞任することになった。果たして高橋には、どんな処罰が待っているのだろうか。
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スポーツ 2018年10月01日 21時45分
RIZIN夢対決「この先の格闘家人生を決める試合」“神童”那須川天心が堀口恭司に判定勝
『RIZIN.13』▽9月30日 さいたまスーパーアリーナ 観衆 27,208人(超満員) 格闘技界の“神童”那須川天心と、“メジャーリーガー”堀口恭司の2人がキックルールとは言え、リングで対峙する日がこんなに早く来るとは誰もが想像していなかったに違いない。5月のRIZINマリンメッセ福岡大会で「那須川くんやろうよ」とリング上から堀口に呼びかけられた天心。その後、キックトーナメントの開催が発表され、2人が大晦日の決勝に進めば実現するかも?と思われていたが、「少しでも早いうちにやった方がいい」と両選手はもちろん、RIZINも判断していた。RIZINはキックトーナメントを大晦日のワンデイトーナメントに変更。このドリームマッチを出し惜しみせずに敢行した。 このカードが発表されるとチケットが爆発的に売れ出し、RIZINはアリーナタイプのさいたまスーパーアリーナの席を増やせるだけ増やしていった。大会前最後の会見で榊原信行実行委員長は「RIZIN史上最多動員は確実。25,000人は入ります」と話していたが、最終的に当日券も完売し、27,208人もの動員に成功した。 札止めマークを付けなかったのは、PRIDE時代のように4万人動員可能なスタジアムを満員にすることを目標にしているからなのかもしれない。しかし、このドリームマッチが持つパワーは、台風24号が近づき、首都圏のJR在来線が20時に終了することになっても関係なかった。この試合の煽り映像が流れ始めたときの歓声のすごさはまさに鳥肌モノ。こういう感覚を格闘技の会場で感じたのは、PRIDE以来か。 「強いやつとはやらなきゃな」 天心の父であり、ジムの会長でもある那須川弘幸会長は天心に口癖のように話し続けた。天心も「強い選手とやりたい」が口癖になっている。「僕は堀口さんをすごい人だと思っていて、尊敬しているので最後まで敵として見られなかったですね」と試合後に天心は素直な気持ちを口にしていたが、それは堀口も同じだったようだ。 天心が「(堀口は)表情を変えないので怖かった。見合ってしまった」と語っている。1Rから天心は的確に打撃を入れてポイントを稼いでいったが、堀口は無表情な上、試合中には笑顔を浮かべる場面もあった。ファンは堀口優位とみたのか「ついに天心が負けるのでは?」と堀口に大きな声援を送っていた。しかし堀口も「3R目に手数が少なかった分、ポイントが取れなかったかな」と振り返ったように、最終ラウンドは天心が猛ラッシュ。胴回し回転蹴りにも「手応えがあった」そうで、判定は3-0。天心がドリームマッチを制した。 「長かった…3分3R。今までにはなかった。お互いの駆け引きとか、濃密な時間で楽しかったですね」と天心は充実した表情。「ひとつひとつの攻防がすごくゆっくりなんですよ。そういうのが考えられる試合だった。闘うのはイヤでしたけど、試合となればやらなきゃいけないので。KOできなかったのは堀口さんが強かったからですね。この試合ができてまたレベルアップできたと思うので、堀口さんに感謝したい。この試合は勝敗じゃなかったですね。まだ20歳ですけど、命を懸けて人生の境目を経験させてもらって、堀口さんとは今後の僕の格闘家としての人生を決める試合だった」 足を引きずりながらインタビュールームに現れた天心はスッキリした顔で堀口戦を振り返った。今後は11月18日にRISE両国国技館大会があるが、その後は大晦日のRIZINが待っている。自身が提唱したキックトーナメントへの参戦については「参戦したくないというわけじゃないんですけど…きょうの試合を終えてどうでもよくなっちゃいました」と笑う。「本当は新必殺技も用意してたんですよ。シャイニングウィザードっていうんですけど決まらなかったですね」と報道陣を笑わせた。しかし本人は今後この技を使うことは「ありますね」と笑顔で答えている。以前MMAルールの試合前にレインメーカーやドロップキックといったプロレス技を練習をしているだけに、天心ならやっても不思議ではない。 MMAルールでの再戦は両選手ともに否定的。天心は「やるならMMAファイターに転向してから」、堀口は「今MMAルールでやると簡単に勝ってしまうので面白くない。それよりキックでリベンジしたい」とそれぞれコメントしている。天心はボクシング転向も今後の選択肢の一つに入れている。「キック界の認知度が高まった」と確信が持てたときにその答えが出るのだろう。 「19時までには終わらせたい」と関係者が大会前に話していた世紀の一戦が終わったのは19時10分。試合終了と同時に多数の観客がさいたま新都心駅に向かって走っていった。取材・文・写真 / どら増田、舩橋諄
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スポーツ 2018年10月01日 21時15分
RIZIN台風で逆取り開催も神興行に!美憂はKIDに捧げる勝利!大砂嵐はサップに敗戦
『RIZIN.13』▽9月30日 さいたまスーパーアリーナ 観衆 27,208人(超満員) 運営サイドの対応は早かった。台風24号の影響で、首都圏のJR在来線が20時で運転を取りやめると発表したのが試合開始1時間前の14時頃。今大会はRIZIN史上最多となる観客動員が見込まれていた。前回大会で、地上波生中継に合わせて休憩時間を1時間設け、待たされたファンからの批判を受けた榊原信行実行委員長が「今回はそういうことがないように会場のお客さんをファーストに考える」と明言した経緯もあり、今回は2試合予定されていた生中継を断念し、中盤以降の試合順を変更した。 かつてゴールデンで生中継されていた時代のプロレスや相撲巡業で見られた「逆取り(さかどり)」を実行し、関係者はメインイベントの那須川天心対堀口恭司を「19時までに終わらせるように演出面などで対応していきたい。われわれとしては大会自体を19時に終わらせるのが目標。生中継は諦めます」と大会開始直前に発表。試合中も「本日JR在来線が20時をもって運転を取りやめると発表しております」というアナウンスを入れており、大会を強行したが運営側の誠意は十分に伝わったと思う。 9月18日に弟・山本KID徳郁さんを亡くした山本美憂だが、オープニングで行われたKIDさんの追悼セレモニーでは、美憂の息子・山本アーセンが「ノリが死ぬ時はみんなの記憶から消える時です。だから、どうかノリのことを心の中に入れておいてください。みんなの声を天まで届けよう」と立派にスピーチした。2016年の大晦日では「何も分からなかったから、何もできなかった」というアンディ・ウィンとのリベンジマッチに臨んだ美憂は、この2年間でKIDさんらコーチ陣からの指導で、MMAファイターとして成長を遂げていた。前回はスタンディングでの打撃狙い一辺倒だったが、今回はグラウンドにも踏み切っていた。これで効果的にポイントを稼ぎ、最終ラウンド試合終了間際に腕十字固めが決まった瞬間に終了のゴングが打ち鳴らされた。すると美憂は倒れながら天に向けて指をさした。試合は3-0で美憂が判定勝ちを収めた。 KIDに勝利を捧げることができた美憂は試合後「勝てて良かったですけど、スタンドの打撃がうまくいってなかったのと、セコンドの声は聞こえていたのに試合になると体が動かない。悔しいですね。今までずっと反省会をしてました」と苦笑い。「前回は狙ってくるのも分からなかったけど、今回は対応できたと思う。立ち技で圧倒したかったですね」と悔しさをにじませた。ファンの声援については「私のこともそうなんですが、みんながKIDを愛してくれてたことがうれしかった」と笑顔。今後は「一戦、一戦、強くなることしか考えてない」と意気込んでいた。なおKIDさんのお別れ会は11月4日に青山葬儀場で行われることが発表された。 今年の3月に自動車事故を起こして大相撲から引退、ジョシュ・バーネットに弟子入りし、格闘家への転向を表明していた大砂嵐が、“野獣”ボブ・サップと対戦した。序盤はど迫力の肉弾戦になり、場内は沸いていたが、サップの頭をカットするまで追い込んだにもかかわらず、サップに背を向けて攻撃を避けるなど、大砂嵐もサップもスタミナが明らかに切れており、立っているのが精一杯の状態に、場内は違った意味で沸いた。試合終了と同時にサップが大砂嵐に抱きついたこともあり、コミックマッチ色の強い試合になってしまった。試合はサップが3-0で判定勝ち。国内のMMAマッチで久々の勝利を収めている。 試合後、サップは「きょうの勝利は今年亡くなった韓国のプロレスラー、ジャガー・リー(かつて新日本プロレスに参戦していた故・大木金太郎さんの弟子)に捧げたい」と述べると大砂嵐について「すごくいい選手だった。自分も若い時は試合開始から飛ばしたことがあったけど、彼はスモウの圧力を増やせばいい。きょうは私のような大きな選手とも試合ができた。もっと格闘技の試合を積めばいいと思う」とエールを送った。 大砂嵐は「思ってたイメージと違った。大晦日でリベンジしたい」と悔しげ。「自分の状態と調子を見てて、相手が見えてなかった。調子は良かったけど、まだまだ勉強したい」と反省した。「試合は勝てたと思う。ただテイクダウンした時、ボブがうまかった。スタミナが難しかったですね。もっと勉強して練習して勝ちます」と振り返った。また入場テーマ曲にアブドーラ・ザ・ブッチャーの入場テーマ曲『吹けよ風、呼べよ嵐』を使い会場からどよめきが起こったことに話題が及ぶと、大砂嵐はブッチャーを「知らない」とし、「ピンク・フロイドを意識した」と語った。大砂嵐をコーチしているジェフは「勝とうが負けようがこの競技をやり続けたい気持ちがあるかどうか」と話していたが、まさにその通り。第2戦はズンドコ試合にならないように練習しなければ厳しいだろう。 大会終了時間は21時前。オープニングの入場式をはじめ、カットできる演出はとことんカット。煽り映像も前の試合の選手が退場すると間髪入れずに流していた。天心対堀口が終了して会場には半数を大きく上回る1万人弱の観客が残っていたが、ある意味「歴史の証人」として語り継がれる大会になったのは事実。格闘技でここまでの“神興行”は近年なかっただけに、これをキッカケとして大晦日に向け、格闘技界全体が盛り上がるといい。取材・文・写真 / どら増田、舩橋諄
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スポーツ 2018年10月01日 17時45分
「男・村田」は去れども魂は遺る!”背番号25”と共に
☆「男・村田修一」引退 9月28日、東京ドーム球場で行われた巨人対DeNA戦で、村田修一の引退セレモニーが行われた。試合前にはファンに向けてスピーチを、試合終了後には場内を一周。ライトスタンドからはジャイアンツ時代の応援テーマが、レフトスタンドからはベイスターズ時代の応援テーマが流れ、更にはジャイアンツとベイスターズの両チームの選手により、村田の守備位置であった“ホットコーナー”で胴上げされた。チームメイトに愛された男への涙の惜別の儀式は観客、選手ともに心を揺さぶらせた。☆背番号25 村田はプロ入り後、一貫して”25”を背中に背負い続けた。それは今年所属したBCリーグ、栃木ゴールデンブレーブスでも同じ。16年の長きに渡り着けていたことで、代名詞たる番号になっていた。 ホエールズ時代での”25”番の代表的な選手は、2000本安打を達成し、名球会入りを果たしている松原誠。キャッチャーで入団しながら、スラッガーとして4番も務めあげた名選手だった。98年の優勝の際には、池田高校から南海ホークスに進み、テスト入団でやってきた畠山準が着けていた。その後、内川聖一が入団時に背負っていたことは、一年だけだったこともあり意外と知られていない。そして、現在は言わずと知れた“ハマの4番は日本の4番”筒香嘉智が背負っている。村田がベイスターズをFAでチームを去る際に譲り受ける形となった。歴史的にもスラッガーの番号だが、村田、筒香と二代続いた事で、余計その意味合いが濃くなった印象だ。☆熱い男 FAでジャイアンツに移籍しただけに、ベイスターズファンの反感を買うことも多々あった。しかし、内川が2010年にFAでホークスに移った際は、二人いっぺんに主軸が抜けたらと、チームを憂いで残留を決め、諦めムードが蔓延しているチームを変えようと、全力疾走をチームに課し、それを中途入団の中村紀洋に対しても臆せず要求するなど、暗黒時代を抜け出そうと尽力したことは、れっきとした事実。 その姿勢は筒香がしっかり受け継ぎ、ベイスターズは暗黒時代を抜け、現在は戦う集団へと変貌を遂げた。移籍先のジャイアンツでは、岡本和真が25番とサードの座を継ぎ、今シーズン大ブレークを果たした。「男・村田」の遺伝子は、二人のスラッガーがしっかりと伝承する。25のバックナンバーと共に。取材・文・写真 / 萩原孝弘
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スポーツ 2018年10月01日 17時15分
西武、広島にあって巨人にないもの「下位指名選手が育つチームは強い!」
セ、パ両リーグともペナントレース優勝チームが決まり、他チームはクライマックスシリーズ進出に切り換えた。混戦状態にあるセ・リーグは3位争いが熾烈になっている。そんな”Aクラス確保”に必死なチームから聞こえてくるのは、「投手が足らない」「若手が出てこない」の言葉…。だが、セ覇者の広島は今季3連覇を果たす前に25季も優勝から遠ざかっており、埼玉西武も08年以来の胴上げだった。プロ野球界にとって、主な戦力の補強は3つ。それは、トレード、FAなどの外部補強と外国人選手、そして、ドラフト会議だ。 今季の覇者、広島と西武にはこの戦力補強において、一つの共通点がある。ドラフト指名選手を見極める眼力に長けている。今さらだが、広島は「育成のチーム」としての定評もある。かといって、他球団にも目利きと称される敏腕スカウトはいる。他球団との差は、育成にあるのではないだろうか。 ライバル球団のスタッフがこう言う。「とくに広島がそうなんですが、下位指名の選手の選び方に特徴があるんです。『様子見』の選手を獲ってくるというか」 様子見。ドラフト候補のなかには、「指名にするかどうか」「支配下枠か、育成か」のボーダーライン上にいる選手も少なくない。前者の場合は、「もうちょっと、様子を見てから」と言って、次年度以降に指名を繰り越す。「素質はあるのだが、プロで通用するかどうかを見極める実績がまだ欠ける」という意味合いもあるそうだが、広島、西武は「素質が開花してからでは、他球団との競合になってしまう」とし、その年のうちに下位で指名してしまうのだ。つまり、指名してから育て直すのだ。 また、育成に関しても両球団にも特徴があった。「担当スカウトが新人合同練習やキャンプにも顔を出し、『あの子はこういうふうに言わないとダメだから』『練習の意義、目的を考えるので、一人にさせてやる時間を作ってやって』と、二軍コーチに選手の性格を改めて伝えています。とくに、クセの強い選手に対してはそうしています」(球界関係者) 1位指名だが、マエケンこと前田健太を指名した06年、広島は二軍育成を早々と決めていたが、プロ一年目の07年は単に体を鍛えさせていたわけではなかった。前田を一軍の先発ローテーション同様、常に等間隔で先発登板させていた。「西武の4番を任されている山川穂高は13年に指名されました。打撃力はピカイチでしたが、守備難で体重100㎏強の巨漢です。他球団は起用法が制限されるとし、指名回避でした」(前出・同) しかし、守備難は少しずつ克服され、今日に至っている。長い目で見て、新人を育てる姿勢が重要となってくる。「巨人、阪神はドラフトで好選手を指名していますが、見切るのも早い。即戦力と称される完成した選手ばかりを集めています」(ベテラン記者) ドラフト下位指名選手も戦力になるチームは強い。今年のドラフト会議は例年以上に高校生の指名が増えると予想されている。だが、高校卒選手の大半は即戦力ではなく、育成のための長い時間が必要となる。レギュラー選手がベテランと呼ばれる年齢になったころ、若手が一人前になっている。これが、チーム補強の理想像だ。巨人は広島、西武の育成ビジョンを見倣うべきだろう。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2018年10月01日 17時00分
スポーツ界「パワハラ」裏にある血みどろ権力闘争③
次に告発される団体が… 体操協会は10月25日からカタールのドーハで開かれる世界選手権に挑む。「塚原夫婦抜き」の協会メンバーが選手を見事にサポートすれば、たとえ第三者委員会が「両者ドロー」の裁定を下したとしても、「騒動の責任」を協会幹部は迫るかもしれない。 次なる問題は、朝日生命クラブ対日体大の覇権争い。「朝日生命には、塚原夫婦のパワハラに関して契約者からもクレームが寄せられています」(スポーツ紙記者) 朝日生命側は塚原夫婦との関係を考え直しているとの報道もあった。イメージ重視の保険業界ゆえに関係者は「本気みたいだ」という。「第三者委の委員長は朝日生命との利害関係を否定していました。でも、その調査メンバーが塚原夫婦のパワハラを一部でも認めたら、今度は体操協会と朝日生命が結託して、塚原夫婦を遠ざけますよ」(関係者) 日大のアメフト部は、新体制による再スタートが切られた。内田前監督に悪質タックルを指示された当該選手は、被害選手側に連絡を入れ、「アメフトをやりたい。許してくれますか」と聞いていた。被害選手側は快諾したが、復帰の場所は日大ではないのだ。「チアリーディングでは、被害女子学生がまだ苦しんでいる。学校が彼女の名誉を回復させるよう、チア部に働きかけないからです。また、残された部員たちは指導者をいきなり失い混乱しています」(日大関係者) 近く、定例の理事会が開かれるため、ここで田中壽英理事長の処遇も話し合われるそうだ。「まだまだ別の団体がパワハラで告発されそう」(前出・体協詰め記者) 海外メディアも相次ぐ日本のパワハラを報じている。国際オリンピック委員会(IOC)も疑義を抱いていることだろう。このまま終わることはなさそうだ。
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スポーツ 2018年10月01日 12時20分
貴乃花親方騒動でワイドショーを席巻する“貴闘力無双”にネットは称賛の声
日本相撲協会から退職の意向を示した貴乃花親方のニュースが連日取り沙汰されているが、そんな中で注目を浴びているのが、二子山部屋で兄弟弟子だった元・関脇貴闘力の鎌苅忠茂氏の発言だ。 貴乃花のニュースを受けて、鎌苅氏は『ワイドナショー』(フジテレビ系)、『あさチャン』(TBS系)、『スッキリ』(日本テレビ系)など、連日ワイドショー番組に出演。貴乃花親方の心中を代弁するかのように、「逃げたわけじゃないけど、そうせざるを得なかったんでしょう。腹に据えることがたくさんあったのでは」とコメントした。 ほかにも『スッキリ』MCの加藤浩次から、貴乃花親方が5つの一門に入れない状態について「(わざと)行き場所をなくすようにしたのでは?」と問われた際には、「ありますよね」と返答。すぐさま後悔したかのように「こんなこと言うと協会の人間から怒られそう」とつぶやいた。加藤から「誰に怒られるんですか?」と詰め寄られると「“子どもイジメるよ”って言われたら何も言えない」と三男で名横綱大鵬の孫でもある幕下の納谷に影響が及ぶことを示唆。続けて「正直、自分がクビになる時も“子どもが相撲取りになるんだから静かにしろよ”って言われて、今まで我慢していた」と語った。 「“圧力はかけていない”という相撲協会に対し、“口では何とでも言える”など、こうした鎌苅氏の発言に『ワイドナショー』にレギュラー出演している松本人志からは、“自白剤飲んでいます?”と驚かれていたほどです。積年の恨みがあったのではないでしょうか」(スポーツライター) 鎌苅氏のぶっちゃけ具合について、SNSでも「貴闘力さん頑張ってほしい」「貴乃花親方の味方」「言えない闇がまだありそう」などと称賛の声が多くあり、一時期Twitterにトレンド入りすることもあった。 鎌苅氏は、2010年に日本相撲協会から解雇されており、しがらみもないため、ある程度業界の裏話をすることはできる。これから貴乃花親方に動きがある限り、“貴闘力無双”は続くだろう。彼が言うことが事実であれば、今回の騒動は、相撲協会の悪しき体制を改善するチャンスである。子どもたちに夢を与える大相撲に対して、これ以上批判の声が増えないことを願うばかりだ。
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ボクシング 名城VS河野が笑撃の前哨戦
2008年09月03日 15時00分
特集
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豊ノ島、YouTubeチャンネルで若乃花とコラボ熱望 タレントとして相撲番組で「冠番組」持ちたい
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2025年07月21日 12時00分
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豊ノ島“ライバル”琴奨菊との思い明かす 業界には「いい物は残し、時代に併せて変わっていけば」と期待
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2025年07月20日 12時00分
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宮迫博之「雨上がり決死隊」再結成は「蛍原さん次第」 ドジャース始球式の裏話も明かす
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2025年07月14日 17時00分
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元ザブングル松尾陽介、沖縄で芸人のセカンドキャリアサポート 芸人引退に「心境の変化」
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2025年04月28日 19時03分
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カラテカ入江慎也、闇営業で得た教訓は「人と人をつなぐ怖さ」 反社の見極め方は「金の使い方」
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2025年06月01日 12時00分