スポーツ
-
スポーツ 2021年02月22日 17時30分
プロ6年目でのレギュラー奪取へ! DeNA・柴田が狙う“脱ユーティリティプレーヤー”
20日のマリーンズとの練習試合で、ベイスターズの柴田竜拓内野手がタイムリースリーベースを放つなど活躍。念願のレギュラー取りへ好発進した。 2点ビハインドの5回裏、ノーアウトランナー1−2塁の場面で、小技も出来る柴田に出されたサインは送りバント。バットを引いて見送ると、相手キャッチャーのミスを誘い、2−3塁とチャンスが広がると、カウント3−1から思い切り振り抜いた打球は、綺麗に右中間を抜くタイムリースリーベースとなった。相手投手はマリーンズ期待のドラフト1位・鈴木昭汰(法政大)で、昨年左腕に対して.191と苦手にしていただけに、首脳陣に対していいアピールとなったことであろう。 守備はNPBでもトップクラスだが、課題はバッティングで、プロ入りして3年間は打率.240を超えることはなかったが、2019年は.256とアップ。昨年開幕前には、ラミレス前監督も柴田のバッティングに対し、「去年(2019年)の終盤から良くなってきていて、引き続いて良くなっている。300打席くらい打席に立てば、2割6分から7分、ホームランも5本は打てる能力はある」と評価していた。実際、昨年は276打席で打率.266、ホームラン2本とほぼ予言通りの結果と良化は明らかだ。昨年の契約更改時には「打率は3割」としっかりした数字を提示し、「今まではどこでもいいから出られるポジションで試合に出たい」から、「ショートでレギュラーを取りたい思いがある」とレギュラー取りだけではなく、守備位置にまで言及。並々ならぬ覚悟が感じられた。 内野ならどのポジションでも高いレベルでこなせるユーティリティ性が、ベンチでは使い勝手の良い選手と捉えられ、昨年は110試合出場ながらもスタメンは61試合に留まった。倉本寿彦、大和の長年のレギュラーに、ジャイアンツから加入の田中俊太、右の伊藤裕季也にルーキーの牧秀悟とライバルは多数存在するが、6年目の守備職人が打撃のスキルアップを果たし、今年こそレギュラーの座を狙っていく。文・写真 / 萩原孝弘
-
スポーツ 2021年02月22日 17時00分
巨人・阿部二軍監督、桁違いの振り込みを徹底させるワケを告白 意外な敵軍選手がきっかけだった?
巨人・阿部慎之助二軍監督が、21日未明放送の『S☆1』(TBS系)にVTR出演。春季キャンプで打撃力強化を徹底している理由を明かした。 今回番組では元ソフトバンクで現在はBC・栃木でプレーする川崎宗則氏が、宮崎で行われている巨人二軍キャンプを訪問するVTRを放送。その中で登場した阿部二軍監督は、昨年の日本シリーズが打撃力強化を志すきっかけになったと明かした。 昨年の日本シリーズでは、一昨年に続きソフトバンクに4連敗を喫した巨人。投手陣は栗原陵矢(.500・1本・4打点)、柳田悠岐(.429・1本・3打点)、グラシアル(.357・1本・3打点)といった面々に打ち込まれたが、阿部二軍監督が一番印象に残ったのは牧原大成(.250・0本・0打点)が第1戦目で見せた打撃だったという。 >>巨人惨敗の日本シリーズ「ウチが出た方が勝てた」? 中日・大島の“毒舌”が物議、「それは無い」阪神・藤川は即否定<< 同戦の牧原は「5-0」とソフトバンク5点リードで迎えた9回表無死の場面で、巨人・ビエイラのストレート(152キロ)を捉え右翼線に二塁打を放っている。阿部監督は「体はそんなに大きくない(牧原は身長172センチ・体重72キロ)けど、それ(150キロ超のストレート)を打ち返せるのはすごいなと思った」、「こうでないと(強く振れないと)ソフトバンクの上にはいけないなと感じさせられたシーンだった」と、小柄な体格をものともしないスイングに衝撃を受けたという。 牧原をはじめバットを強く振り切ってくるソフトバンク打線に、日本シリーズでは4戦で26点を奪われた(巨人側は4得点)。阿部二軍監督はシリーズで痛感した打力の差を埋めるため、今春キャンプでは多い時で3000スイング以上に達するほどの練習量を選手に課し、バットを強く振る力・意識を植え付けているという。 また、阿部二軍監督は「『打てる球は全部打て。ボールは見逃すな』って(教えてる)。いい(甘い)球をカチンって打つのは誰でもできる(から)、『ボール球をガンッ!って打て!』っていうのも言ってる」と、ボール球でも打てると思った球はフルスイングで狙いにいくよう指導していることも明かしていた。 今回の放送を受け、ネット上には「牧原がきっかけなのは意外、日シリは柳田とか栗原の方が打ってたのに」、「牧原は絶対的レギュラーじゃなくてスーパーサブだけど、そんな立ち位置の選手でもガンガン振ってくるから驚いたのかな」、「ソフトバンクは今1日1000スイング課してるから、それ以上振り込まないと追いつけないだろうな」、「ボール球まで打たせるのは、とにかくバットを振り切る意識を養うためなんだろうか」といった反応が多数寄せられている。 VTR内に登場したドラ3ルーキー・中山礼都が「厳しい練習が毎日続いてるんですけど、本当に一つずつレベルアップしていると自分でも感じています」と語るなど、選手側も手ごたえを感じていることがうかがえる阿部二軍監督の指導。レギュラーシーズン、そしてポストシーズンで大暴れするような打者を一軍に輩出することができるだろうか。文 / 柴田雅人
-
スポーツ 2021年02月22日 11時30分
3.3後楽園で船木誠勝とGHCナショナル王座次期挑戦者ケンドー・カシンがシングル初対決!
『初代タイガーマスクストロングスタイルプロレスVol.9〜初代タイガーマスクプレ40周年記念興行〜』が3月3日、東京・後楽園ホールで開催される。 メインイベントでは、船木誠勝とケンドー・カシンによる初のシングルマッチが実現。12日に行われたプロレスリング・ノア東京・日本武道館大会で、拳王の持つGHCナショナル王座に挑戦するも、ドラゴンスープレックスホールドで敗れ、コメントブースでコメントを出していたところにカシンが現れ、「3月3日、若くない俺とやるのはどうですか?」と既に決まっていた今大会の対戦要求をした挙げ句、その場に居合わせたストロングスタイルプロレス並びにリアルジャパン平井丈雅代表を呼び込んでスリーショット撮影をするなど、相変わらず意味不明な行動で、対戦相手を揺さぶっている。 船木は「ケンドーカシン戦。同郷。同学年の7ヶ月歳上。新日本プロレス出身。海外遠征先も同じヨーロッパ。身長、体重もほぼ同じ。1992年新日本プロレスでデビューした彼は自分の7年後輩になりますが、その間にレスリングで6つの金メダルと2つの銀メダルを獲得。マスクマンになりたかったのになれなかった自分。マスクマンで活躍している彼。似ているところと違うところ。色々な部分で興味があったケンドーカシンの中身の彼。その彼と初めてのシングルマッチ。気を引き締めて挑みます」(原文ママ)とコメント。 両者の共通点は現在、ノアを主戦場にしていることも加えていいだろう。日本武道館で船木がコメントを出した後、拳王が日本武道館進出の夢を叶えたことや船木への思いをコメントしていると、またもやカシンが乱入。「俺も夢を叶えたい。夢は願えば叶うんだろ?俺の夢は、チャンピオンになることだ。俺がプロレス界に入ったのはそのナショナル王座のベルトを取るためだ。夢を叶えに来たよ。セコンドも反則も無し。汚いマネすんなよ?」とGHCナショナル王座に挑戦表明すると、3.7神奈川・横浜武道館大会での挑戦が決定した。 ストロングスタイルプロレスとは、拳王もGHCナショナル王座も関係ないのだが、そこを強引に繋げてしまうのがカシンの凄いところ。カシンが船木に勝つようなことがあればちょっとした事件になる。タイトルマッチ直前なだけに、船木よりカシンの方がリスクのあるシングルマッチなのだが、どんな結末を迎えるのか注目したい。(どら増田)
-
-
スポーツ 2021年02月22日 11時00分
元ヤクルト・安田猛氏が逝去 ノムさんが認めた“日本一のスコアラー”、高津監督にかけた最後の言葉とは
レジェンド・安田猛さんの訃報が沖縄県浦添市でキャンプ中の高津臣吾監督の元に届けられたのは、2月20日の午後だった。享年73。同日の広島との練習試合後であり、翌21日は奇しくも、故人の薫陶を受けた者同士、石井一久GM兼監督との一戦になった。 「高津、石井両監督ともプロ1年目の年の投手コーチが安田さんでした」(球界関係者) 昨年の今頃は野村克也氏の訃報があった。ファンにとっても悲しい限りだが、その野村氏が監督を務めていた時代、安田氏についてこう評したことがある。「日本一のスコアラー」。 「野村さんがヤクルトの監督を引き受けた後、増員したのがスコアラーでした」(前出・同) ざっくり言うと、スコアラーとは対戦チームに密着し、ピッチャーの配球や主力バッターの不得手なコース、変化球などを調べ上げるのが仕事だ。野村氏がそれを増員させたのは調べ上げてもらいたい項目が多いからだが、投手コーチからスコアラーに転身した安田氏を「日本一」と称賛した理由は、大量な仕事をこなせたからでもなければ、仕事が早いからでもなかった。 対戦チームの主力バッターの苦手な球種が「外角の落ちる変化球」だったとする。普通のスコアラーなら、ここまでデータ収集と解析は終了だ。しかし、安田氏は違う。自軍の投手に当てはめ、カーブ、スライダー、チェンジアップなど、「この投手にはあの球種を投げさせ、あの投手には…」と、より具体的な攻略法を提案していたという。 >>ヤクルト・真中元監督、年配解説者に激怒? 監督時代に受けた“適当な指摘”を暴露「あなたキャンプ来てないから!」<< また、高津監督らの現役時代は「良き相談相手」でもあったようだ。 「選手に声を掛けるタイミングが絶妙なんです。先発投手が大事な試合前の登板で緊張していると、一人になった時に話しかけたり、新人が練習の流れが分からず、戸惑っていると、他選手がその新人をいじりたくなるようなジョークを言ったり。コーチミーティングや編成会議では聞き役に徹し、二軍降格を告げられた選手にも励ましの言葉を掛けていました」(ベテラン記者) スコアラー、スカウトとして活躍されていた90年代、神宮球場のスタンドで何度かお見かけしたことがあるが、メディアに対しても「お疲れ様~」と必ず声を掛けてくださった。好々爺といった雰囲気だった。 1978年のチーム初優勝、日本一にも貢献しているが、入団した当初は“万年最下位”だった。指導者に転じてからもBクラスと優勝の両方を経験している。 だからだろう。昨年オフ、氏はOBの会合で高津監督の元に歩み寄り、 「オレもこんなだけどガンバレよ」 と、激励の言葉を掛けたそうだ。 頑張っていれば、いつか報われる。つらい時をどうやってしのぎ、建て直すかが大事なんだ、と――。 球団発表によれば、近年は病との戦いだったそうだ。左のサイドハンドから繰り出す変化球は独特の軌道を描き、世界の王貞治氏を苦しめた。高津監督もこのままでは終われないと思っているはずだ。2年連続最下位からの逆襲へ。(スポーツライター・飯山満)
-
スポーツ 2021年02月21日 17時00分
雀荘通いの時津風親方だけじゃない! 一般人を金属バットで殴打、現役時代の八百長発覚…不祥事で身を滅ぼした親方たち
日本相撲協会が新型コロナ対策ガイドラインで不要不急の外出を禁ずる中、1月場所期間中(同月10~24日)に雀荘や歓楽街に複数回出向いたとして物議を醸した時津風部屋の時津風親方。2月16日、その時津風親方について協会コンプライアンス委員会が、退職が妥当だとする処分案をまとめたと複数メディアが報じた。 報道によると、同日に東京・両国国技館で開かれた委員会では、時津風親方から事情聴取を行った上で処分案をまとめたとのこと。この処分案は八角理事長(元横綱・北勝海)への答申を経て、22日に予定される協会臨時理事会で正式決定される見込みだという。 >>雀荘通い発覚の時津風親方に「クビにした方がいい」ファン激怒 昨年に続く不祥事、過去の素行不良から呆れ声も<< 1月27日に協会に退職届を提出している時津風親方は、処分内容にかかわらず退職する意向とのこと。そのため、現役親方の“クビ”はほぼ決定的な状況だが、協会在籍中に退職・解雇処分を受けた親方は他にもいる。 現役時代に若乃花、貴乃花(ともに元横綱)らと同じ藤島部屋に所属した大嶽親方(元関脇・貴闘力)は2010年6月、野球賭博への関与疑惑が浮上。同月中旬に受けた協会、警視庁の事情聴取で事実を認めたため、角界の賭博問題を受けて設置された特別調査委員会は同月27日に除名、もしくは解雇が妥当との処分案をまとめた。 これを受け大嶽親方は翌28日に協会へ退職届を提出するも、協会はこれを受理せず翌7月4日の臨時理事会で解雇処分とすることを決定。貴闘力氏は退職金を支給されない形で自身が率いる大嶽部屋、そして角界を去ることとなった。なお、大嶽部屋は同月6日に部屋付き親方だった二子山親方(元十両・大竜)が大嶽の名跡と共に継承し現在も存続している。 現役時代のツケを払う形となったのが、八角部屋の部屋付き親方だった谷川親方(元小結海鵬)。2011年2月に表面化した八百長問題に現役中に関与していた疑惑が浮上した。谷川親方は関与を否定したが、問題の解明に当たった特別調査委員会は谷川親方を含む23名の力士・親方が八百長に関与していたと3月末までに判断し、協会も同年4月1日に23名全員を退職・引退処分とすることを決めた。 協会の決定を受け23名中22名が同月5日までに退職・引退届を提出したが、谷川親方だけは処分を不服として退職届の提出を拒否。ただ、協会が翌6日、退職から解雇へ処分内容を変更したため谷川親方はクビとなった。空席となった谷川の名跡は、同年5月に引退した八角部屋の北勝力(元関脇)が継承。新たに谷川親方となった北勝力はそこから2018年6月まで同部屋の部屋付き親方を務めた後、同月28日に九重部屋に移籍し現在も後進の指導にあたっている。 横綱・白鵬が所属する宮城野部屋の部屋付き親方だった熊ケ谷親方(元十両金親)は、自身のマネージャーを務めていた男性に対し、仕事上のミスを理由に金属バットや金槌で暴力を振るっていたとして、2015年9月2日に警視庁に逮捕。本人は逮捕当初から事実を認め、同月18日には東京地検に傷害罪で起訴された。 これを受け協会の信用を著しく失墜させたとして、協会は翌10月2日に開催した理事会で熊ケ谷親方の解雇処分を決定。その後熊ケ谷の名跡は約2年半空いていたが、2018年4月20日に片男波部屋の部屋付き親方・荒磯親方(元幕内玉飛鳥)が継承し現在に至っている。なお、熊ケ谷親方は2016年3月25日に、懲役3年執行猶予4年の判決を東京地裁から言い渡されている。 親方は「最高位が小結以上」、「通算20場所以上の幕内在位」、「通算30場所以上の関取在位」のいずれかを満たす日本国籍力士のみが引退後に担える職務。力士たちを指導し角界を盛り立てていく立場の親方が、不祥事で立場を失うようなことが今後起きないことを願うばかりだ。文 / 柴田雅人
-
-
スポーツ 2021年02月21日 11時00分
ソフトB・甲斐、正捕手の座が決して安泰ではないワケ 劣化が続く“キャノン”以外にも課題が?
今季も「扇の要」にはこの男が座る。 4年連続日本一を達成した福岡ソフトバンクホークスの甲斐拓也は、今季も不動の正捕手としてマスクを被ることに疑いの余地はない。だが、『常勝軍団』だからこそ、球界屈指の捕手としての地位を守り続けることも、決して簡単ではない。 昨年は4年連続でのゴールデングラブ賞や、自身2度目のベストナインに輝く活躍を見せるも、先発投手や対戦相手によって、起用法が変わり、シーズンを通しての出場はままならなかった。レギュラーとして自己最多出場を果たした一昨年に比べ、昨シーズンはコロナ禍での試合数削減もあるが、30ゲーム以上、出場機会を減らしている。 また、今季への懸念として考えられる要素として、捕手のスキルを表す数値である盗塁阻止率もその一つだ。2018年には12球団ダントツとなる.447を叩き出すなど、まさに大砲に例えられるほど他球団の脅威となっていた『甲斐キャノン』の威力は、ここ2シーズン下がってきており(2019年.342、2020年.328)、数字を見る限りにおいて、やや陰りを感じさせている。 それでも、甲斐の存在そのものが、投手陣の大きな支えとなっていることは間違いない。 昨年までホークスは、2年連続でチーム防御率がリーグトップの成績を残したことは、投手陣の高い能力を甲斐のインサイドワークによって引き出されたことに他ならない。 また、今季も先発陣の一角として、開幕ローテ入りを狙う和田毅は今キャンプでブルペンに入り、甲斐のミットに投げ込むと、『(甲斐から)良い球が来てますと、言ってもらった』として、自身の投球への好感触を得たコメントを残している。やはり、甲斐の存在は、ベテラン、若手を問わず絶大な信頼を置かれるなど、ホークス投手陣全体に安心感を与えている。30歳を前にして、求められることは決してグラウンド上の動きだけではない、精神的な部分においても捕手としての円熟味が感じられる。 昨年の日本シリーズ、捕手として巨人打線を完全に封じ込めた上、バッティングでも2本塁打を放つなど、試合を決定付ける働きを見せている。春季キャンプ中には「チームが勝つためには、守備も勿論だが、自分が打たなければならない」と打撃への重要性も語っている。さらなる連覇をめざすチームの中で、攻守において『核』となるべく、背番号19は貪欲に自らを追い込んでいく。(佐藤文孝)
-
スポーツ 2021年02月20日 11時00分
西武投手の死球に中日助っ人が激怒!「ストップ!」捕手の制止も空しく…OP戦で起こった前代未聞の乱闘劇
2月1日から始まったキャンプも、各球団後半戦に差し掛かっている球界。2月23日からはオープン戦が本格化(23~28日の11試合は練習試合に変更)するなど、開幕へ向けた準備が着実に進められている。 練習試合・OP戦は他球団と戦う対外試合でOP戦については順位も出るが、あくまでも開幕に向けた調整の一環として行われる。そのため、これらの試合で両軍がヒートアップするような事態はほとんど起こらないが、過去に前代未聞の乱闘が勃発した試合がある。 1990年3月15日、ナゴヤ球場で行われた中日対西武のOP戦。8回裏、マウンドに上がっていた西武・鹿取義隆の手元が狂い、打席に入っていた中日の助っ人・ディステファーノの右肩付近に直撃。鹿取はすぐに帽子をとって謝罪するも、ディステファーノはバットをマウンド方向に放り投げ激怒。不穏な空気を察したのか、西武捕手・大宮龍男はすぐに制止に入った。 ところが、ディステファーノは怒りを収めるどころかさらに激怒すると、大宮と取っ組み合いながら顔面を何度も殴打。これを見た両軍ベンチからはすぐさま選手・コーチが殺到し、あっという間に両軍入り乱れての大乱闘に発展した。 西武・森祇晶監督、中日・星野仙一監督の両指揮官も参戦した乱闘はしばらく続き、一度は収まったかのように見えた。ところが、状況が落ち着いた隙をついて、ディステファーノが西武・広野功コーチにつかみかかったため再燃。その後、ディステファーノが退場処分を受けてグラウンドを去ったためようやく沈静化した。 当時の報道によると、OP戦での退場劇はそれまで過去4度あったというが、この4回はいずれも審判への侮辱行為によるもので、乱闘での暴力行為による退場は初めてだったとのこと。直接殴られた大宮を含め幸いにも目立った怪我人は出なかったが、ディステファーノは退場処分を受けた後も、ベンチ裏で壁や周囲の備品を殴ったり蹴ったりと大暴れだったという。 なお、とばっちりを食らう羽目になった大宮は、この時の状況について後年に出演したテレビ番組などで明かしている。大宮によると、ディステファーノに対しては「ストップ!」と英語で言いながら制止に入ったというが、全く聞く耳を持たれずに殴られたとのこと。また、大宮は前年の1989年まで中日でプレーしていたため、「反撃しようにも、相手は去年までの仲間なので行くに行けなかった」という。 >>「いつまでグズグズ言ってるんだ」巨人コーチのヤジが大騒動に! 同僚は流血、藤田元監督も嘆いた衝撃の大乱闘<< 乱闘劇を引き起こしたことによりリーグ側から制裁金10万円と厳重注意を受けたディステファーノだったが、シーズンに入っても自身が発端ではない乱闘でどさくさまぎれに相手コーチを殴って退場処分を受けたり、ナゴヤ球場のベンチを破壊して球団から罰金を受けたりとやりたい放題。ただ、肝心の成績は「56試合・.215・5本・14打点・39安打」とサッパリだった上、同年7月の二軍落ちを機に球団に退団を申し入れ翌8月に解雇されている。 公式戦ではない試合で激昂し、前代未聞の乱闘を引き起こしたディステファーノ。球界ではこれまで数多くの助っ人がプレーしているが、気性の荒さだけでいえばトップクラスなのかもしれない。文 / 柴田雅人
-
スポーツ 2021年02月19日 19時30分
元中日・川上氏、カットボール習得は真中封じのため? 予想外の誤算も発生、自身の代名詞にまつわる裏話に驚きの声
元中日で野球解説者の川上憲伸氏が18日、自身の公式ユーチューブチャンネルに動画を投稿。現役時代の決め球であるカットボールにまつわる裏話を披露した。 今回の動画で川上氏は元ヤクルト監督で野球解説者の真中満氏をゲストに迎え、現役時代の対戦をテーマにトーク。その中で、当時プロ4年目・25歳だった2001年オフに習得したカットボールは、相性が悪かった真中氏対策として習得したものと明かした。 >>ヤクルト・真中元監督、年配解説者に激怒? 監督時代に受けた“適当な指摘”を暴露「あなたキャンプ来てないから!」<< 現役時代に中日(1998-2008,2012-2015)、ブレーブス(2009-2011/2011はマイナー)で活躍した45歳の川上氏と、ヤクルト(1993-2008)一筋でプレーした50歳の真中氏。両者は1998~2008年にかけてセ・リーグでしのぎを削ったが、川上氏は真中氏に通算で3割超えの打率(.356)をマークされるなど分が悪い数字となっている。 川上氏は同年オフに観ていたMLB中継でヤンキース・リベラのカットボールを目にし、録画映像を何度もコマ送りにするなど研究して同球種を習得したことが知られている。川上氏によると、「巨人の清水(隆行/現野球解説者)さんと真中さんのため用」としてカットボールに目をつけたのだという。 川上氏いわく、清水氏、真中氏の両左打者は「インコース(が得意で)まあまあ(体がベースに)近くて、ちょっと内に攻めると(体に)当たってしまう(難点もあった)」ためかなり苦手だったとのこと。ただ、発言の主が誰かは触れなかったが「インコースにしっかり投げれないとプロでは通用せんよ」と言われたこともあり、左打者の体近くに食い込むカットボールを習得したという。 ここまで話を聞いていた真中氏は、「(川上氏との)対戦は結構覚えてるんだけど、(全投球の)8割方が(インコースの)カットボールだった」と実際に川上氏から強烈なカットボール攻めを食らったことを告白。かなりの変化で体側に食い込むため、バットに当ててもファールや自打球にしかならないこともしばしばだったという。 狙い通りカットボールで真中氏を苦しめた川上氏だが、「(内一辺倒だと)対応されるので、次の年からは外(から曲がる)カットとか(も投げた)」とのこと。川上氏によると2003年のあるオープン戦で、当時バッテリーを組んでいた谷繁元信氏(現野球解説者)から「お前外から(カットボールを)曲げることはできんの?」と聞かれたことを機に投げるようになったという。 ただ、具体的な理由は不明だが、川上氏は外から曲げるカットを習得した後は内に曲げるカットの威力が落ち、最終的には外から曲がるカットしか投げられなくなったとのこと。内に曲げるカットについて川上氏は「(制球の乱れや)曲がりが早すぎるとかでもう全然ダメだった」と語ったが、外から曲げるカットもそれなりにやっかいな球種だったようで、真中氏は「(未だに)カットボールのイメージがすごい(印象に残っている)」と振り返っていた。 両名は動画で特に印象深い対戦や谷繁氏のリードの傾向についても話している。 今回の動画を受け、ネット上には「憲伸のカット誕生に真中が関係してるとは知らなかった」、「川上さんの代名詞ともいえる決め球が真中さん対策の一環だったとは驚き」、「内側のカットはほとんどバットの根元にしか当たらないから相当やっかいだっただろうな」、「確かに2003年の成績(4勝3敗・防御率3.02)見たらめちゃくちゃ低迷してるな」といった反応が多数寄せられている。 川上氏が習得した当時はまだ投げる投手がほとんどおらず、ファンやメディアから“魔球”と称されることもあったカットボール。習得の背景に真中氏の存在があったことに驚いたファンは多かったようだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について川上憲伸氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCFUAjeyVai7kXP2b3or7fFg
-
スポーツ 2021年02月19日 17時00分
阪神ドラ1・佐藤、対外打率6割超えも「逆に信用できない」の声 シーズンへの“撒き餌”? 昨季も被害者が続出か
18日に行われた阪神対DeNAの練習試合。試合は「6-2」で阪神が勝利したが、「3番・三塁」で先発した阪神・佐藤輝明のプレーがネット上の阪神ファンの間で物議を醸している。 初回無死一、二塁のチャンスでこの日の第1打席を迎えた佐藤は、右翼方向に転がる適時二塁打を放ち先制点を記録。その後3回表無死の第2打席(中前打)、7回表2死一塁の第4打席(適時二塁打)でもそれぞれヒットを放つと、9回表2死二塁の第5打席ではスコアボードを超える特大2ランをマーク。「5打数4安打3打点・1本塁打」と大活躍を見せチームの勝利に貢献した。 実戦デビューを果たした4日の紅白戦では「3打数無安打・1三振」といいところがなかった佐藤。しかし、その後18日までに出場した5試合では全て安打を記録し、通算成績は「.500・2本・6打点・11安打」と絶好調。対外試合3試合に限れば、「.643・2本・6打点・9安打」と6割超えの打率となっている。 同戦を含めた佐藤の活躍を受け、ネット上には「試合の度に打ってて驚きしかない」、「割と真面目に今の阪神で一番期待できる打者かもしれない」、「対外試合で打ちまくってるのは凄く評価できる」、「内外野どっちを守るかはまだ決まってないらしいけど、このままいけば開幕スタメンも十分にあるぞ」といった称賛や期待の声が多数寄せられている。 一方、「打たないよりは打った方がいいのは確かだけど、打率6割超えは逆に信用できない」、「対外試合の好成績は撒き餌をまかれてるだけなんじゃないか?」、「あんまり打ってると分析速度が早まって、結果シーズンではさっぱりって危険もあるしなあ…」と、ここまでの活躍を手放しで喜んでいないようなコメントも散見された。 >>プロ3年目の阪神・木浪、このままだと首脳陣に干される? 関本氏が今後を危惧、「低迷した理由は話さないのか」疑問の声も<< 「開幕前の練習試合・オープン戦には各選手の最終調整だけでなく、シーズンに向け“わざと打たせて得意・不得意コースを洗い出す”など敵軍打者の研究・分析が行われる側面もあります。そのため、練習試合・OP戦では好成績だった打者が、シーズンでは一転して今一つに終わるケースは少なくありません。実際、昨季もOP戦ではセ・パ合わせて13名が規定3割以上をマークしましたが、このうちシーズンで規定3割をクリアしたのは0名で、規定打席に到達したのも6名だけ。佐藤の活躍に懐疑的なファンは、こうした点を元に不安を募らせているのかもしれません」(野球ライター) 実戦で結果を残し続ける裏で、一部ファンから不安視されている佐藤。現在の好調ぶりを開幕まで、そして開幕後も維持することはできるのだろうか。文 / 柴田雅人
-
-
スポーツ 2021年02月19日 11時30分
エンゼルス・大谷「二刀流で復活できなければ、野球を辞める」 調停寸前に明かした決意に球団側も態度一変か
エンゼルス・バッテリー組のキャンプがスタートした(2月17日/現地時間、以下同)。注目は二刀流復活をめざす大谷翔平選手だが、練習終了後のオンライン会見に臨んだジョー・マドン監督のコメントでは、右肘の回復具合はかなり順調なようである。 「大谷自身、今年にかける意気込みはかなり強く、首脳陣も昨年以上に『投手復活』をサポートしていくつもり」(現地記者) 大谷と首脳陣、球団との絆はさらに深まったようだ。 そのきっかけは、直接対決の寸前まで行った「年俸調停」だった。 >>大谷翔平に「ラストチャンス」MLB公式の真意は 古巣日本ハムも危惧? 本人だけに収まらない二刀流の弊害とは<< 大谷は「25歳未満、プロ経験5年以下の海外選手と契約する場合は上限を課す」という労使協定によって、これまでは年俸を抑えられてきた。だが、2020年シーズン終了と同時に、「年俸(評価)が正当か否か」を第三者に仰ぐことのできる年俸調停権を得た。そのため、20-21年オフの契約更改が「真の二刀流の評価となる」と注目されていた。 「大谷の代理人が330万ドル(約3億4700万円)を希望し、球団側は250万ドル(約2億6300万円)の年俸額を提示しました。80万ドルもの開きがありました」(米国人ライター) この年俸問題は、球団側が折れて「2年総額850万ドル(約8億9250万円)」で合意に達したのは既報通り。一時期は「調停委員会に持ち込まれるのは必至」と見られていたが、球団側が折れたのは“大谷の決意”を知ったからだった。 「球団が控え目な年俸額を提示した理由は、いくつかありました。最大の理由は、20年シーズンは投手復活に失敗したからです。『打者・大谷』のみで評価しました。それに対し、代理人は二刀流の希少価値を訴えました」(前出・同) 過去、希望額に届かないとし、年俸調停に持ち込んだ選手は少なくない。調停委員会のルールにより、選手本人も球団スタッフと対面することになっている。そのため、双方ともエキサイトしてしまう。選手側がたとえ希望額を勝ち取ったとしても「わだかまり」が生まれ、居心地が悪くなってのちに退団するケースも多いそうだ。 「エンゼルス側から歩み寄りを見せたのは、ちょっと驚きでした」(前出・同) 調停委員会の日程も、2月19日と決まっていた。その間、何度か意見交換があり、エンゼルスは「大谷の決意」を知ったのだ。 「ピッチャーも、バッターも両方続けたい、と。二刀流で復活できなければ、野球を辞めるとまで伝えたそうです」(関係者) 当然、二刀流に懸けるその思いは、現場を預かるマドン監督にも伝えられている。マドン監督も「復活のため、協力したい」との気持ちをさらに強く持ったわけだ。 「投手としての練習終了後、捕手陣の打撃練習にも参加していました。大谷は右足を上げる新フォームをテストしていました」(前出・現地記者) 渡米後、メジャー投手の速球に対応するため、摺り足打法に代えている。足を上げる日本ハム時代のフォームに戻すか、摺り足式を継続するかは今後の判断だが、昨季の打撃不振が相当悔しかったのだろう。大谷がスプリングキャンプで掲げているものは、投手復活だけではないようだ。(スポーツライター・飯山満)
-
スポーツ
WWE中邑真輔がUS王座リターンマッチ権を強奪!SD女子王者アスカはベッキーと舌戦!
2019年01月18日 06時00分
-
スポーツ
『KNOCK OUTアワード2018』フライ級王者“格闘技界のプリンス”石井一成が二冠
2019年01月17日 21時30分
-
スポーツ
引退稀勢の里の横綱昇進が、決して間違いではなかった理由
2019年01月17日 17時30分
-
スポーツ
菊池雄星マリナーズ入団 パ・リーグが画策する日米交流戦
2019年01月17日 17時00分
-
スポーツ
「鉄の心臓が必要」元広島・北別府氏、カープファンが妻に浴びせた心ない言葉を紹介し大瀬良投手にエール
2019年01月17日 12時15分
-
スポーツ
アジアカップ16強進出の日本 ラウンド16で対戦が想定される5か国との相性は?
2019年01月17日 06時00分
-
スポーツ
「天心をリスペクト」“ヤンチャ男”篠塚辰樹、2.3後楽園で18戦無敗選手と対戦決定!
2019年01月16日 21時30分
-
スポーツ
広島・鈴木誠也、巨人好きで“なんでダメなの?” 丸佳浩を叩くカープファンを痛烈批判し物議
2019年01月16日 17時30分
-
スポーツ
阪神 矢野監督「最大の敵」となる掛布SEAの現場関与
2019年01月16日 17時00分
-
スポーツ
松岡修造、引退の稀勢の里へエール 実は“すべてがネガティブ”なことも明かす
2019年01月16日 16時10分
-
スポーツ
遂に現役引退の横綱稀勢の里 一方他の上位陣も…
2019年01月16日 12時21分
-
スポーツ
“格闘王”前田日明氏が藤原喜明らUWF系トリオのセコンドに!藤波辰爾&長州力と対峙!
2019年01月16日 06時00分
-
スポーツ
プロレスラー世界遺産 伝説のチャンピオンから未知なる強豪まで── 「武藤敬司」素顔とギミックを両立させた “プロレスリング・マスター”
2019年01月15日 22時10分
-
スポーツ
全日本プロレスOBのロスインゴSANADA&BUSHI、鈴木軍タイチが馬場追善興行参戦!
2019年01月15日 21時30分
-
スポーツ
ロッテが元日本ハムのレアードを獲得!「私を寿司ネタにしないで」謎の魚も歓迎!
2019年01月15日 15時30分
-
スポーツ
新日本、棚橋弘至は2.11大阪でジェイと、内藤哲也は2.3札幌でタイチと初防衛戦決定!
2019年01月15日 06時00分
-
スポーツ
打者・大谷に新たなプレッシャー リハビリ中は空振りが許されない
2019年01月14日 22時00分
-
スポーツ
これからの“荒れる”はこっち?嵐が続く直近5年の初場所
2019年01月14日 21時30分
-
スポーツ
“キック界の王子”白鳥大珠が、“フジテレビ内定”ウザ強ヨシヤにKO勝ちも「ウザかった」
2019年01月14日 17時40分
特集
-
【独自】元ザブングル松尾陽介、沖縄で芸人のセカンドキャリアサポート 芸人引退に「心境の変化」
芸能ニュース
2025年04月28日 19時03分
-
【独自】YouTuberゆたぼん、短期間留学で“自分に勝つ” 昨年のホリエモン、DAIGOとのレスバの思い
芸能ニュース
2025年04月18日 20時55分
-
-
【独自】MEGA BIG2億円当選者・造船太郎、“楽して”儲けたい 興味はNHK党への出資が0円になるか3億円になるか
社会
2025年04月21日 18時25分
-
カラテカ入江慎也、闇営業で得た教訓は「人と人をつなぐ怖さ」 反社の見極め方は「金の使い方」
芸能ネタ
2025年06月01日 12時00分