今回の発端は発信力のあるX(旧Twitter)ユーザーによる投稿のようだ。このユーザーは関西の名門大学教授で、Xの自己紹介欄には“フェミ”(フェミニスト)と書かれている。27日に「女性のファッションのポイントはパンプス、スカートかワンピースで、首、手首や足首が出るため『可憐な雰囲気』になる」と冊子内の指摘を挙げ、「なかなかひどい内容」と紹介。その後、全国紙がこの内容を取り上げたことからネット上で波紋を呼び、Xのインプレッションは3日間で600万を超えた。
パンフレットで批判を集めたのは、男性、女性編に分けた「婚活スキルアップ」の内容だ。男性編は「清潔感を大切に」「似合った服を選ぶ」「体型に合った服を着る」など、ごく一般的なアドバイスにとどまっている。一方、女性編は前述の具体的な服装の指定、体の各所の“首”を出すことの推奨のほか、ヘアスタイル、メークなどについて詳細な内容を挙げている。さらに立ち振る舞いや、背筋や口角など鏡を見てチェックするポイントにまで言及している。
Xでは、「昭和で(考えが)冷凍保存されている。これで成婚したとて、幸せでいられるかって話」「税金使って、なにやってるんだか」「岩手は激寒だからこんな格好はいっときしかできない」といった意見が寄せられた。
岩手県健康福祉部は28日、「不快感を与えてしまう表現があるとのご意見をいただいたことから、ホームページでの公開を取りやめることとしました。今後の情報掲載については、一層の配慮を行い、皆様に安心してご利用いただける情報発信に努めてまいります」として、冊子を削除している。
県が良かれと思い制作した婚活アドバイスの冊子。時を経て掘り起こされ、時代にそぐわない内容から批判の的となってしまった。男女を取り巻く環境は日々急速に変わっている。時代に合わせたアップデートが重要だ。

 
																																				 
																																					 
																																	 
								

 














 
				 
				 
				 
				 
				 
				 
				 
				 
				 
				 
				 
				 
				 
				 
				