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大手メーカーの都心離れ 本社をゆかりの地に移転 SNS「このご時世、東京に固執するのはただの見栄」

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ニコンの公式ホームページより

大手メーカーが、本社を都心から工場や開発拠点などのゆかりの地に回帰させる動きが広がっている。

東芝は、本社機能を神奈川県川崎市内に移転・集約する。既に引っ越し作業は始まっており、登記上の本店所在地も、8月1日付で移転先の川崎市のビルに変更されている。

約40年間入居していた東京都港区芝浦は、東芝にとって社名の由来になった場所だが、川崎もかつて白熱電球の工場があったゆかりの地になる。

川崎には富士通も本社を移転させた。それまで本社ビルとして使用していた東京都港区の汐留シティセンターから全面退去し、本社機能を創業の地である川崎に集約している。創立当初からの主要拠点だった川崎工場は「テクノロジーパーク」に改称した。

ニコンは、本社を東京都港区港南から品川区西大井の閑静な住宅街に移転。同社は「100年以上にわたって拠点を構え、さまざまな製品やサービスを生み出してきたゆかりの地で、豊かでサステナブルな社会の実現に貢献していきます」と述べている。

大手メーカーの都心離れの背景には、リモートワークが浸透したことに加え、研究開発や製造の現場と経営企画部門の連携を強化する狙いがある。

ネット上では「製造業の本社機能をそもそも都心に置く必要がない」「都心から少し外れたオフィスってすごくうらやましい。家賃は高くないし通勤楽だし」「このご時世、東京に固執するのはただの見栄」など肯定的な意見が多数上がった。

通勤の利便性や家賃の削減といったメリットだけでなく、地域活性化も期待される。他のメーカーもこの動きに続くかどうか注目したい。

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