スポーツ
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スポーツ 2019年02月05日 22時10分
プロレスラー世界遺産 伝説のチャンピオンから未知なる強豪まで── 「田上明」自然体が持ち味のダイナミックT
全日本プロレスが誇った四天王の一角、田上明も引退から5年がすぎた。昨春には胃がんにより胃の全摘手術を受けたが、経過はおおむね良好の様子。現在は茨城県つくば市で経営する『ステーキ居酒屋チャンプ』で、松永光弘直伝のステーキを焼いているという。※ ※ ※ 四天王プロレスというときに、三冠王座を頂点とした個々の対戦を思い浮かべるファンは多いだろうが、一方でタッグマッチこそがその究極とする声もある。「とにかく大技を連発する内容なだけに、どうしてもシングル戦だと試合中に間が空いてしまう。なんなら30分近い試合時間のうち、10分ぐらいはどちらかの選手がリング上で倒れ込んでいると感じるほどで、タッグマッチなら片方の選手が大技を食らって“休憩”している間も、もう一方が戦いを続けることになる。そうやって休みなく戦いが続くという点から、タッグの方をより面白く感じるファンはいたでしょう」(プロレスライター) 三沢光晴&小橋建太組と川田利明&田上明組の頂上対決は、対戦回数がそこそこ多いため“この一戦”を選ぶのは難しいが、テレビ解説のジャイアント馬場が「言葉もありません」と絶句したほど、そのタッグ戦においてひときわ力を発揮したのが田上であった。「田上は1996年に三冠王座獲得、チャンピオン・カーニバル優勝と個人でも結果を残した上、世界タッグ王座獲得、世界最強タッグ決定リーグ戦優勝というグランドスラムを達成したにもかかわらず、プロレス大賞MVPに選ばれなかった(MVPは小橋)。190センチ超の巨躯ゆえに四天王の中ではスピード感に劣り、人気面においても一歩引けを取っていたことは紛れもない事実です」(同) シングルプレーヤーとしてはかように印象度で劣ったものの、タッグではそうしたマイナス部分がカバーされると同時に、“田上火山”とも称された爆発力が一層際立つことにもなった。 川田の激しい攻めと田上のダイナミックな力業という異なる個性のマッチングもよく、三沢や小橋がそれぞれパートナーを秋山準やジョニー・エースへと代えていったのに対して、川田&田上組は’93年の結成から’00年に田上がノアへ移籍するまで続くことになる。 川田&田上組による世界タッグ王座の戴冠6回は歴代最多、世界最強タッグ決定リーグ戦でも同コンビで2度の優勝を果たしている(’99年は川田の負傷欠場により、田上はスタン・ハンセンとのコンビで出場して準優勝)。「とはいえ田上が特別に努力したわけではなく、たまたま持ち味がフィットしただけというのが面白いところ。仮にタッグのエキスパートを目指していたなら、ノアでも誰か別のコンビで成功したでしょうが、そういうこともなかったですからね」(同)大相撲時代から有名な練習嫌い 田上のプロレス人生には、とかく偶然が付きまとう。大相撲廃業後、当初は長州力率いるジャパンプロレスへの入門となったが、長州の新日本プロレス復帰に伴い分裂。田上は全日に引き取られる格好となった。 そこで馬場に目をかけられ、抜擢を受けながらもしばらくパッとしない時期が続いたが、SWS移籍による大量離脱が発生。このとき谷津嘉章を失ったジャンボ鶴田から、タッグパートナーに指名される。 しかし、なおもふがいない試合が続いたため、試合後に鶴田からビンタをかまされたこともあった。「それでも中堅以下に落とされることがなかったのは、選手の頭数が不足していたこともあるし、同時に超世代軍の三沢らがまだ力量不足であったことから、強すぎる鶴田の“ハンデ”として田上が起用されていたことは否めません」(同) その後、肝炎発症により鶴田が戦線離脱すると、思わぬかたちで田上が正規軍のトップに立つ。そこに“三沢超え”を宣言して超世代軍を離れた川田が加わり、正規軍ならぬ“聖鬼軍”なるユニット名が冠せられた。 ファンからは明らかに三沢&小橋らが支持されており、田上&川田を正規軍と称することには、ファンのみならず団体関係者やマスコミにも違和感があったのだろう。「そもそも田上自身、上昇志向が希薄で大相撲時代から有名な練習嫌い。それでいながらなぜトップの座を維持できたのか。体格に恵まれていたとはいうものの、田上とほぼ同サイズで同期入団、大相撲でも同じく十両だった高木功と、これほどの差がついたのはやはり巡り合わせとしか言いようがありません」(同) 欲望丸出しのギラついた選手が多い中、田上のような自然体のレスラーは、逆に貴重な存在であったと言えようか。田上明***************************************PROFILE●1961年5月8日生まれ、埼玉県秩父市出身。身長192㎝、体重120㎏。得意技/のど輪落とし、オレが田上。文・脇本深八(元スポーツ紙記者)
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スポーツ 2019年02月05日 21時30分
「僕は天心二世じゃない!」“キック界の未来”16歳の田丸辰が天才技披露で9戦9勝!
RISE『RISE130』▽3日 東京・後楽園ホール 観衆 1,800人(超満員) 「練習してないです!かじった程度ですかね。その場のひらめきでやりました」 “キック界の未来”RISEスーパーフライ級王者、田丸辰(とき・平井道場)は、芸術的に決めたセンチャイ式の左キックについて、「これぐらいはできますよ」と言わんばかりの表情でこう言ってのけた。これには報道陣も思わず笑顔。もう笑うしかない。“神童”那須川天心の再来、天心二世の呼び声の高い田丸だが、天心と“似たにおい”がするのは確か。天心も「当分負けないんじゃないですか」と発言している。今のうちに目をつけておくべきキックボクサーだ。 この日の相手は、MA日本スーパーフライ級王者の一樹。強敵だったが、試合は田丸の横綱相撲だった。ローを効果的に決めていた田丸は、センチャイ式の左キックを首元にガッチリ当ててダウンを奪取。起き上がりとともに放った左ストレートは、大きい一樹がロープまで吹っ飛ぶほど。ここでレフェリーが止めて、1R1分56秒でKO勝利。プロデビューからの連勝記録を9に伸ばした。 「チャンピオンなってから最初の試合でKOできました。僕は天心二世じゃなく田丸辰です。覚えていってください」 年上の天心を「天心“選手”」と呼ばず、「天心」とあえて呼び捨てにしたのは意識している証拠。プロとして、その心意気は評価されるべきだ。格闘技の場合、スポーツマンシップに走りすぎると、ストーリー性が生まれず、試合に感情移入しづらいことが多い。その点において、「対天心」を明確に打ち出すとは頼もしい。年内には-55kgへの転向を視野に入れていることも明らかにした。 「天心とやるには、いずれにせよ階級を上げなきゃいけないですからね。今の53kgの選手(で)も強い選手や、ファンが見たい選手とはやります。でも早くしないと置いていきますよ(笑)」 天心がいつまでキックの世界にいるのか分からない。それだけに少しでも早く天心と対戦して、強い天心に勝ち“世代交代”を実現させたい思いは強い。そんな中、明確に田丸戦をアピールしているのが、天心と同い年でTEAM TEPPENの須田翔貴だ。須田はこの日、2階級上の選手にKO勝ちを収め、次戦はランカーとの対戦が有力視されている。ここで勝てば田丸戦の実現可能性が高まるのは間違いない。 「翔貴クンは強いですね。やるだろうなとは思ってますよ」 須田戦について話を聞くとこう田丸からは返ってきた。避けられない相手と考えていることが分かる。今後の須田次第ということになるのだろう。スーパーフライ級は既に関係者が「田丸の対戦相手探し」に苦悩しており、須田への期待も大きい。しかし、田丸の視線はあくまでも「那須川天心」。これを止めるのは須田か?それとも他のランカーなのか?今年は田丸の飛躍がキック界の未来を左右すると言ってもいい。驚くような試合を見せ続けてもらいたい。取材・文 / どら増田写真 / 垪和さえ
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スポーツ 2019年02月05日 17時40分
ネット上にも期待の声 元稀勢の里・荒磯親方が本格始動
先月行われた初場所(東京・両国国技館)中に現役を引退し、親方として後進の指導にあたることとなった荒磯親方(元横綱稀勢の里)。4日、その新米親方が本格始動したことが、各メディアによって広く報じられた。 報道によると、この日荒磯親方は現役時代と同じ白まわしを締めて稽古場へ。部屋の若手力士に対し、身ぶり手ぶりを交えて指導を行ったという。また、稽古後は両国国技館で行われた研修会に参加するなど、土俵外でも精力的な一日を過ごしたとのことだ。 また、この日は胸を合わせる場面はなかったが、今後は苦楽を共にした弟弟子高安(大関)の相手を務める可能性も示唆。来たるその日に向け、これからも現役時代と同じような鍛錬を積んでいくという。 涙ながらに引退を表明した先月16日からおよそ半月を経て、この度心機一転の“再デビュー”を果たした荒磯親方。今回の一件を受けたネット上には、「いい親方になれると期待しています」、「経験を活かして強い力士を一人でも多く育ててください」、「なんとしても高安を横綱に上げてくれ!」といった期待のコメントが寄せられている。 荒磯親方の指導者人生が一体どのようなものとなるのか、もちろん現時点では誰にも分からない。ただ、酸いも甘いも味わった自身の経験をうまく指導に落とし込めるならば、一人前の力士を多数輩出する名親方になれる可能性も十分に考えられる。 また、親方業と並行して協会の職務にもしっかりと取り組めば、将来的な協会内での出世も大いに期待できる。横綱経験者である荒磯親方は「委員待遇年寄」からスタートしているが、これからの働き次第では理事長の座も狙える人材へと成長を遂げるのは想像に難くない。 当代随一の人気力士が名親方、さらには理事長となれば、相撲人気が今以上に高まることは自明の理。荒磯親方には横綱として満足に相撲が取れなかった分、指導者として広く活躍してくれることを切に願いたいところだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2019年02月05日 17時30分
中日が注意喚起のサイン転売 既に転売済のグッズも多数
プロ野球・中日が4日、球団の公式サイトを更新。一部ファンが転売目的でサインを求めているとして、行為の取りやめや注意を呼びかけている。 「ファンの皆さまへのお願い」と題した文章の中で、「沖縄春季キャンプにおいて、一部のファンの方で転売を目的として選手へサインを求められる行為が見受けられています」と現状を報告した中日。その上で、「このような行為には決して及ばないようお願いいたします」、「また、転売目的以外で選手のサインを取得、その後結果的にそのサインを転売する行為にも及ばないようお願いいたします」と注意喚起を促している。 また、改善が見られない場合には「球団としては、本意ではございませんが、サイン等のファンサービスを制限させていただくことも視野にいれております」とし、最後は「ファンの皆さまのご理解・ご協力をお願いいたします」と訴えた。 一軍(沖縄・北谷町)、二軍(沖縄・読谷村)共に、連日盛況となっている中日の春季キャンプ。そこに水を差すような今回の一件を受け、ネット上には「選手の善意をなんだと思っているんだ」、「子どもの夢を大人が壊してどうするの」、「最近はこの手のニュースが多すぎて情けない」といった批判のコメントが数多く寄せられている。 筆者が複数のオークションサイトを調べたところ、松坂大輔、根尾昂といった人気選手の直筆サイン色紙には大方数千円の値がつけられており、ユニフォームとなるとその価格は一気に数万円台に。また、出品された転売品の中には、既に取引が成立しているものも少なからず見受けられた。 先月31日配信記事を始めとして、これまで複数回に渡って取り上げているサイン転売問題。同記事では、文末に春季キャンプへの危惧を記したのだが、それが現実のものとなっているこの状況は悲しいというほかない。12球団の春季キャンプはまだまだ始まったばかりだが、今後も各地でこのような問題が発生してしまうのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2019年02月05日 17時00分
“壊れた横綱”と“クンロク大関”に世代交代「待ったなし!」
こう言っては何だが、何とも感激の薄い初場所だった。優勝の日に第2子誕生という、少しウルっと来る場面もあったが、終わってみるとやはりドタバタな場所だったことは否めない。 東京・両国国技館で行われていた初場所は、伏兵の関脇玉鷲(34=片男波部屋)の初優勝で幕を閉じた。 初日から10連勝し、12日目にも優勝を決めてしまうのでは、と見られていた横綱白鵬(33)が終盤、まさかの3連敗。14日目に「(足が)痛くて寝れない」と訴えて休場し、混沌となった。大関にいたっても勝ち越すのが精いっぱいで、その昔クンロク大関と呼ばれていた人気力士を思い出す。 突如、優勝候補に浮上した玉鷲は、14日目、千秋楽と、しびれるようなプレッシャーに打ち勝った。それだけに、インタビューでは何度も声を詰まらせた。 「(遠藤に)勝てば優勝という場面だったので、頭は真っ白だったけど、がんばりました。土俵下(審判委員席)に師匠(片男波親方・元関脇玉春日)がいたので、余計うれしかった。今日、第2子が生まれました。男の子です。最高です」 荒々しい相撲っぷりとは対照的に、ケーキ作りや小物作りが趣味で、「2歳の長男と公園を散歩するのが最大の息抜き」という玉鷲ならではの感動的なコメントだったが、大相撲関係者は申し合わせたように複雑な表情だった。 「これからの大相撲界のことを考えると、史上2番目の34歳2カ月という高齢力士の優勝は素直に喜べないんですよ」(担当記者) 今場所も前売り券は即日完売し、15日間大入り満員だった。ファンのお目当ては、唯一の日本人横綱・稀勢の里だったが、初日から3連敗した揚げ句、ついに引退してしまった。 「稀勢に代わる目玉がいないんですよ。残る2人の横綱、白鵬と鶴竜も33歳ですし、大関陣を見渡しても高安以外は30代。世代交代は待ったなしで、もしかすると1年後は誰も残っていないかもしれません。2年前に稀勢の里が横綱になって以降、ずっと大入り満員が続いていますが、来場所はどうなることやら…。優勝した玉鷲には悪いが、とてもその器ではありませんからね」(同) 八角理事長は、貴景勝、御嶽海、北勝富士ら、若手の成長を期待しているが、彼らが稀勢の里の抜けた穴を埋めるのも、まだまだ時間がかかりそうだ。白鵬が逃げ出して本命がいなくなった優勝争いと同じように、大相撲人気もさっぱり先が見えなくなってきた。世代交代「待ったなし!」
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スポーツ 2019年02月05日 06時00分
巨人臨時コーチ辞退のゴジラ松井と原政権の本当の関係
巨人のキャンプ地・宮崎がにぎわっている。近年は九州全域で人気を定着させたソフトバンク、「カープ女子」の広島に押され気味だったが、キャンプ観覧者が戻りつつあるそうだ。たしかに、宮崎周辺のホテルは予約が取りにくくなった。一部球団がホテルを貸し切りにする規模を拡大したせいもあるが、間違いなくキャンプ来訪者は増えている。 「今年は長嶋茂雄氏が激励に来る予定はなく、松井秀喜氏も臨時コーチを務めません。オフの大型補強の延長で各社とも例年以上の人数で取材チームを編成していますが」(TV局スポーツ部員) そのゴジラ松井と第3次原政権の距離感について、さまざまな憶測も飛び交っていた。セ・リーグ出身のプロ野球解説者がこう言う。 「松井が臨時コーチを初めて引き受けたのは、2014年。以後、5年間で4度、コーチを務めてきました。高橋由伸前監督が誕生した16年は『後輩を応援するつもりで』と話しており、巨人とも友好な関係にあると思いました。今回はスケジュール都合がどうしてもつかなかったようで、臨時コーチを辞退したことに他意はないそうです」 だが、水面下では意味シンな情報も交錯していた。「あえて、巨人が松井氏と距離を置いたのではないか」と――。 「原政権との関係が深ければ、仮にペナントレースで敗戦した場合、責任論の余波が彼にも及ぶかもしれません。距離を置くことで、次期監督の就任要請を出しやすい状況にしたのではないか」(球界関係者) 松井はFA権を行使してメジャーリーグに挑戦し、米国で引退している。「巨人を出ていった選手」であり、他にFA権を行使して他球団に転じた駒田徳広、”行使未遂”の槙原寛己の両氏がいまだコーチ帰還していない点から考えると、「特別な存在」とも言える。 「実績もそうですが、人柄の良さもあると思います」(ベテラン記者) その人柄の良さのために、巨人帰還が実現しない可能性もあるという。 現在の松井の肩書は、ヤンキースのGM特別アドバイザーだ。ルーキーリーグやマイナーの指導を手伝い、スカウティングに関しても意見を述べてきたそうだ。 「エンゼルス、アスレチックス、レイズと渡り歩きましたが、引退セレモニーはヤンキースで行われました。ヤンキースが他球団に移籍した選手に花道を用意したのは異例と言っていい」(米国人ライター) ヤンキースの一員として今もニューヨークのファンに愛されている理由は、人柄の良さに尽きる。09年ワールドシリーズでMVPに選ばれた実績も大きいが、左手首を骨折負傷した06年の言動にファンは感動したという。 「左翼を守っていた松井はライナー性の打球を捕球するため、猛スピードで前進し、芝生にグラブを引っかけて骨折してしまいました。そのとき、松井は『ファンに心配をかけて申し訳ない。チームにも迷惑をかけ…』と謝罪の言葉を伝えたんです。失礼な言い方になるが、アメリカ社会では自分に非がある場面でも謝らず、裁判に発展するケースも少なくありません。松井の謙虚な姿勢にニューヨークのファンが好感を抱きました」(前出・同) こうしたエピソードを聞かされると、ヤンキースは松井を絶対に手放さないはずだ。巨人が将来の「監督・松井」を本気で考えているのなら、宮崎に詰めかけた巨人ファンの気持ちを松井本人に伝える場面も設けなければならないだろう。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2019年02月04日 17時30分
【DeNA】いよいよキャンプイン!4年目の“ENJOY”ラミ・ベイスターズ
2月1日、日本プロ野球界のお正月。球春到来を告げるキャンプインの日が今年もやってきた。 4年目となるベイスターズ・ラミレス監督は、スタッフミーティングの後の囲み取材で、一軍のキャンプに「1〜2人のサプライズはあるかもしれない」と宜野湾抜擢者がいるかもと明かしていた。 そして26日の発表時、2017年の網谷圭将ほどのサプライズではないにせよ、異例の出戻り入団の古村徹や、ドラフト6位指名の知野直人らが名を連ねた。知野に関しては、ラミレス監督が新入団選手発表会の際にも「一軍キャンプあるかも」と匂わせていただけに、本当にその通りになった格好。古村はBCリーグでは“無双”状態だった150キロ左腕。2011年ドラフト8位で“TBS”ベイスターズに指名されたが、肩の痛みにより一度も一軍に上がることがないどころか、二軍でも1試合しか登板の無かったピッチャーが古巣に復帰。奇しくもBCリーグ出身の2人がサプライズ枠だったのかも知れない。 また、ドラフト1位ルーキーの上茶谷大河と3位の大貫晋一は順当に一軍メンバーに選ばれたが、2位の伊藤裕季也は2軍スタート。新人合同トレーニングの際も後半別メニューだったことから、じっくりと調整の方針だろう。 誤算は昨年の新人王・東克樹が左ひじ違和感で二軍スタートだろう。昨年エースの活躍でフル回転していただけに、その影響が危惧されている。オフの日米野球のキャンセルから引きずっているとしたら、じっくりと焦らずに治してほしいところだ。 また、今年復帰を果たした“名伯楽”田代富雄打撃チーフコーチの手腕にも注目。主砲でキャプテンの筒香嘉智が、契約更改の際にメジャーへのポスティング希望を口にしたこともあり、近い将来大きすぎる穴が開いてしまう可能性が大きくなってきた。秋季キャンプから指導している右の大砲・細川成也は、春季も一軍キャンプで迎え、一皮むけた印象を与えているとのこと。「お世辞抜きにいい若手がいる」そう語っていた“オバQ”コーチに、和製大砲育成を期待したい。 ピッチングコーチには“ハマの番長”三浦大輔が帰ってきた。背番号は現役時代と同じ“18”。「いつユニフォーム姿になるか」が焦点になるほどのフィーバーとなっている。兼任コーチは経験済みだが、専任となってどのような手腕を発揮するのか。人望の厚さは誰もが知るところで、多くのピッチャーは「嬉しい」「楽しみ」と口にしているが、未知数な部分も多い。「第一クールは観察」と、まずは静観の構えという。自らはキャンプで多く投げ込んで仕上げていくタイプだったが、若手にはどう指導するのかなど、気になるポイントは多い。 ラミレス監督は今季のキャンプを「Enjoy baseball!野球を楽しもう」をテーマに掲げたと報道された。ホエールズ、ベイスターズは、良いか悪いか、のびのび野球が性にあっているチーム。何よりファンも楽しんで野球をしている姿が見たいのだ。70周年を迎えたメモリアルイヤーに、楽しんでペナントをGETしてもらいたい。 写真・文 / 萩原孝弘
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スポーツ 2019年02月04日 17時00分
日ハム「もろい」清宮と「タフな」吉田輝星“怪物対決”の結果が見えた
「痛いとか関係ない。やるんだ、と。打たないとダメだろ。ゆっくりしている場合じゃないだろ」調整が遅れている北海道日本ハムファイターズの清宮幸太郎(19)が、栗山英樹監督(57)に喝を入れられた。 この時期、若手選手はキャンプでアピールするため、懸命にバットを振る。清宮も、そんな激しい自主トレに臨むはずだったが、右手首の炎症で打撃練習ができなくなってしまったのだ。 「練習再開のメドは立ったみたいですが、大事をとって軽いスイングになりそうです。また再発したら、元も子もありませんから」(スポーツ紙記者) この時期の出遅れは致命的。キャンプで全力プレーができなければ、オープン戦への出場が遅れる。実戦感覚を養う期間が短くなれば、シーズン序盤からの活躍は望むべくもない。さらに「その遅れを取り戻そうと焦って、また故障」なんてことにもなりかねない。 清宮は、去年の今頃も右手親指の骨挫傷で出遅れていた。さらに限局性腹膜炎、脇腹痛と故障が続き、まともなシーズンを送ることもできなかったのである。 「清宮がもろいという懸念は、ドラフト候補だった頃から囁かれていました。清宮の出身校である早稲田実業高は練習量の多い学校ではない。練習時間が長ければいいってモンじゃないが、高校時代に鍛えられた選手と、そうでない選手とでは体の頑丈さが違ってくる」(在京球団スカウト) 対照的なのが吉田輝星。彼の出身校(金足農業)は猛練習で知られる。同じ秋田出身のヤクルト・石川雅規がまだ中学生だった頃、周囲から同校進学を勧められて練習を見学したが、逃げるようにして帰ったという逸話が残されている。 「二軍スタートとなる吉田はキャンプ後半で一軍に加わり、紅白戦にも登板させる予定。吉田も『清宮さんと対戦したい。遠慮しないで思いっきり行く』と宣言しています」(前出・記者) 平成最後のドラフトで、“昭和式スパルタ”で鍛えられた吉田が入団してきたのも不思議な巡り合わせだが、今のままでは清宮は吉田に追い抜かれるだろう。2月16日の紅白戦での怪物対決が見ものだ!
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スポーツ 2019年02月04日 17時00分
巨人・丸vs広島・長野 明暗くっきりキャンプイン裏
FAの引き止めに失敗したチームが「真の勝者」になるかもしれない。 巨人にFA権を行使して移籍した丸佳浩(29)と、その人的補償として広島から指名された長野久義(34)が新天地での第一歩を踏み出した。ところが、この時点で明暗が分かれていた―。「広島市内では、長野のカープ入りが発表された途端、号外が配られました。丸の流出で優勝ムードが消沈し、その沈みがちなファンの気持ちを切り変えようと、地元メディアが号外で盛り上げたんです」(地元経団連の1人) 長野は’10年の開幕戦でデビューして以来、9年間レギュラーを張り続けた巨人の主力選手だ。他球団のドラフト指名を蹴って巨人に入団した経緯も有名なだけに、チーム、そしてファンの動揺は激しかった。 すでに翌シーズンへ向けた米国での自主トレが始まってからという発表のタイミングも悪かった。その矛先は、巨人移籍を決めた丸本人に向けられている。 「丸は主にジャイアンツ球場で自主トレを行っていました。巨人の主力選手は沖縄や海外などで練習しているため、チームメイトとの交流はまだのようです」(スポーツ紙記者) その丸が連日口にしているのが「マスコミの多さ」だ。報道陣に「こんなに多いとは思わなかった」とこぼし、ティー打撃でバットを振る度にたかれるフラッシュに困惑していた。「FA選手が巨人で活躍できないのは、露出度の多さに戸惑い、自分を見失うことが原因です」(同) しかし、孤独な自主トレを送る姿に好意的な声も聞かれた。「ジャイアンツ球場で自主トレをしているのは、主に二軍や育成の選手。若い彼らが1人で練習している丸のところへ行き、教えを乞うんです。丸のティー打撃は持ち手1本で振るなど独特です。どういう目的でこういう練習をやっているのか、分かりやすく解説していました。若手への指導はのちの大きな財産となるはず」(球界関係者) また、丸は広島時代から試合中もペンを走らせる“メモ魔”で知られている。「スコアラーが相手投手の配球傾向を各選手に伝えますが、『スライダーで勝負してくる』と言われても、その曲がり具合やスピードはまちまちです。丸は自身の目で確かめた曲がり具合をメモしてきました」(同) 「書く」という作業は、他選手に伝える技術にも繋がったそうだ。各球団とも、データ解析の最新マシンが導入される中、広島だけは熱心ではなかった。丸のメモに象徴されるように、広島選手にはその必要がなかったのだろう。 アナログだが、丸の野球に対する取り組み方を注入するのが、原辰徳監督の狙いでもあった。「丸が巨人入りを表明した直後から広島のローカルTV局は攻略法をオンエアしています。昨季の日本シリーズで不振だったこと、ソフトバンクのバッテリーがクイックモーションなどでタイミングを外していたことを伝えていました」(前出・スポーツ紙記者) 両球団は、今季の開幕戦で激突する。丸は苦しいスタートとなりそうだが、長野は違う。良くも悪くも、長野は考えるよりも先に行動するタイプ。歓迎ムードに乗せられ、「爆発する」と見られているのだ。「長野は自主トレ期間中のチーム合流を否定していました。好人物である長野の人柄のよさは伝わっており、むしろ、自主トレ期間中は新天地でのペースに合わせないことで、期待感が増したようにも見受けられます」(前出・球界関係者) 長野の人柄を物語るエピソードがある。’16年オフに甲子園球場で12球団合同トライアウトが行われ、内々に長野は会場入りしていた。元同僚投手を応援するためだったが、メールやLINEでは伝えられないことがあるからと、東京からわざわざ訪れたのだ。目ざとい記者に見つけられると、「受験者を騒がせたくないから」と頭を下げていたという長野。この同僚思いの行動は、当然、広島ナインにも伝わっている。「ただ、長野は広いマツダスタジアムで苦しむ可能性もあります。守備で真後ろに背走するのが苦手なんです。マツダスタジアムは広い。ボールを後ろに逸らしたらランニングホームランもあり得るため、長野は定位置よりも後ろに守るでしょう。内野と外野の間に落ちるアンラッキーなヒットが増えそう」(同) 丸の抜けたセンターに、そのまま長野を入れる布陣は危険だ。緒方孝市監督はキャンプで長野の守備能力を確かめてから、レフトかライトへの配置換えを検討する算段だ。 とはいえ、「長野に学びたい」と話す広島の中堅、若手は多い。丸のように言葉巧みに語ることはできなくとも、こうした経験は長野の野球人生にとってもプラスになるはず。 高額年俸で迎えられた丸は、結果を出さなければボロクソに叩かれる。その点、日本中の野球ファンからエールを送られた長野は、野球に専念しやすいはずだ。「長野夫人の下平さやかアナが深夜番組で広島についていくのかと聞かれ、共演のみのもんたに、『みのさんの会社、支店が広島にもあるからお世話になろうかしら?』と笑いに変えて明言を避けました。プロ野球選手は遠征で1年の半分は自宅にいないし、別居で問題なさそうです」(前出・記者) 丸の移籍には、子息の進学問題も絡んでいた。一方、長野の単身赴任での奮闘は、好感の材料となる。 両者の明暗は、家庭生活でも分かれたようだ。
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スポーツ 2019年02月04日 15時10分
K-1 AWARDS 2018 ベストカップル賞受賞の卜部弘嵩&高橋ユウ夫妻「お互いを高めあっていける存在」
<2月1日 東京・渋谷 セルリアンタワー東急ホテル> 日本を代表する格闘技団体K-1 JAPAN GROUPの年間表彰式「K-1 AWARDS 2018」で、K-1を代表するファイター・卜部弘嵩とモデルで女優の高橋ユウ夫妻が“ベストカップル賞”を受賞した。 昨年7月放送の「行列のできる法律相談所」(日本テレビ系)の中で、卜部が高橋にプロポーズし、同10月に入籍した世間でも注目のカップルが、K-1でも祝福された格好だ。 プレゼンターの秋葉原出身で人気ユーチューバーでもあるコツメカワウソの妖精・ちぃたん☆と渋谷区観光協会公式キャラクター・SHIBUYA♡HACHI(シブヤ ラブ ハチ)のゆるキャラからトロフィーと目録を受け取った卜部は「結婚という大きな出来事があったおかげで、また一番になろう」とモチベーションが上がったと語り「もう一段階強くなります」と宣言した。 仕事の都合で授賞式に間に合わなかった高橋に代わって、登壇した姉の高橋メアリージュンは「試合中に『うそでしょ〜〜〜ひろくーん!!』と信じられないぐらいのオーバーリアクションで観戦している」と妹のプライベートを暴露し、会場の笑いを誘っていたが、「ひろくんへの愛する気持ちは本物」と姉目線で太鼓判を押していた。 会見後の囲みでは、途中から式に駆けつけた高橋と共に、夫婦で報道陣の前に現れ、「私にとってK-1は大きい。一目ぼれしてカップルになれた。K-1の名がある賞を受賞出来て光栄」と高橋は幸せな笑みを浮かべてコメント。続けて、「当たり前なので頑張ってとか勝ってとか言わない。ネガティブなことは言わない」「思いを表に出す。日本では控え目にとか、謙虚とかだけど、伝えることを大事にしている」と、夫婦間の“大切なこと”も明かしてくれた。 卜部は高橋について「フルマラソンにも挑戦するし、早朝から深夜まで仕事をしている。パワーをもらっている。(彼女が)頑張っているから。(自分も)頑張れる」と告白。 高橋も「お互いストイック。結婚したからこそ、より責任感がある。」と結婚による相乗効果を幸せそうに口にした。 最高の人生の伴侶をGETした卜部の次のターゲットは、3月10日の「K'FESTA.2」で戦う王者・村越優汰のベルト。この波に乗って二階級制覇を狙う。取材・文 ・ 写真/ 萩原孝弘
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新日本プロレス 蝶野“掟破り”
2009年07月16日 15時00分
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魔裟斗 困った
2009年07月14日 15時00分
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スポーツ
コスプレーヤー・春日萌花 ボケボケの天然・渋谷シュウ 2大WAVE起こす!!
2009年07月14日 15時00分
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スポーツ
K-1MAX KID惨敗に“猪木の呪い”
2009年07月14日 15時00分
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スポーツ
K-1MAX 山本優弥がベスト4
2009年07月14日 15時00分
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スポーツ
K-1MAX HIROYA 魔裟斗に怒られた
2009年07月14日 15時00分
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K-1MAX 佐藤&城戸 ナンバー2争い
2009年07月14日 15時00分
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スポーツ
ボクシング 粟生 ロハスからKO宣告された
2009年07月14日 15時00分
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スポーツ
ドラディション 藤波 3度目の大勝負
2009年07月14日 15時00分
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スポーツ
球界因縁のライバル(28) 星野VS堀内(上)
2009年07月14日 15時00分