スポーツ
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スポーツ 2019年02月15日 17時30分
メジャースカウトが日ハム・清宮を無視!最も印象に残ったのはあの新入団選手
メジャースカウトの視線を集めたのは、清宮ではなく、台湾の英雄・王柏融(ワン・ボーロン/25)だった。 米アリゾナ州でキャンプを張る北海道日本ハムファイターズが対外試合に臨んだ(2月11日/現地時間)。初回、一死一塁の場面で王に打席が回り、いきなり結果を出した。右中間フェンス手前まで飛ぶ大飛球。その打球の速さに対戦相手の韓国・NSダイノスのベンチからも驚く声が漏れたほどだ。 「日ハムからすれば、対戦相手は格下のチームということになります。でも、結果を出したことに変わりはありません。王は実戦向きの選手のようです」(特派記者) 王は台湾プロ野球・ラミゴからやってきた。一昨年まで2年連続で打率4割超えを果たし、日本からも複数球団が視察を続けていた。しかし、実際に獲得に名乗りを上げたのは、日本ハムだけ。17年よりも打撃成績が落ちていたからだ。 日本ハムの選択は正しかったようだ。この試合にはメジャーリーグ数球団のスカウトが視察に訪れたが、「最も印象に残った選手」として、王を挙げていた。 「メジャースカウトは日本球界の事情を知りません。清宮幸太郎のメジャー志望は知っていますが、先入観ナシで見て、現時点で清宮よりも王のほうを評価していました」(前出・同) 単にパワーのあるところを見せつけただけではなかった。栗山英樹監督が感心したのは、“日本球界向き”だということ。右中間を割った大飛球は変化球をすくい上げたもので、同9日の紅白戦では直球をレフト方向に流し、四球も選んでいる。 力任せにバットを振るのではなく、流し打ちもできる。四球を選んだ点からして、選球眼も高いことがうかがえる。 「王は、メジャー志望はないと聞いています。台湾時代、『海外の野球に興味がある』と口にしていましたが、それは日本のことを指していました。台湾は学生野球も盛んですが、王は高校時代は無名で、大学で急成長したクチです。遠回りをした分、現実的な選択をするようになったのでしょう」(台湾球界を知る関係者) 右投げ左打ちのスラッガー。タイプは清宮幸太郎とかぶる。清宮は自主トレ期間中に右手首を痛めたため、アリゾナでは急ピッチの調整が続いているという。 守備位置の話をすれば、一塁には中田翔がいて、指名打者の筆頭候補は近藤とされている。外野手枠に王が加わったとなれば、レギュラー確保はさらに厳しいものとなるだろう。自主トレでの出遅れも気になるが、今回、視察に訪れたメジャースカウトたちは清宮にさほど興味を示さなかったそうだ。メジャー志望のない王が注目されたのは皮肉としか言いようがないが、清宮は猛アピールを続けていかなければ、今季も一軍と二軍を行き来することになるだろう。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2019年02月15日 11時40分
阪神から移籍の竹安大知、オリックス紅白戦で2回無失点も「反省だらけ」ブルペンへ直行!
オリックス春季キャンプ第3クール2日目▽14日 宮崎・清武SOKKENスタジアム白 3-1 紅(6回制) 宮崎で春季キャンプを行っているオリックスが14日、紅白戦をメイン球場で行った。 白組の先発は、先発の準備を進めている小林慶祐。小林は立ち上がりから2三振を奪うなど、角度のかかったフォークボールが冴え渡り、2回を無失点で抑えた。小林は「スライダーとカーブのコントロールがイマイチ。変化球の精度を上げていきたい」としながらも、「前回に比べて力みもなく下半身が使えたと思う」と手応えを感じた様子だった。 紅組先発は、竹安大知。前回の登板が良かっただけに、期待されての登板だったが、2回を無失点に抑えたものの、ランナーを出しピンチを招くなど球数が増えてしまい、課題が残る結果になってしまった。登板後、竹安は「全然ダメでした。反省だらけです」とだけ話すと、そのままブルペンへ直行している。こういった姿勢は次に繋がるだろう。 打線は育成の稲富宏樹がタイムリーを放ち、白組が先制すると、直後に白崎浩之がレフトへ同点ホームランで紅組が同点に追いつく。しかし5回、吉田正尚が2点タイムリーで白組が再び突き放し、3-1で白組が勝利を収めた。 試合後、西村徳文監督は「(小林は)投げるたびに良くなっているのは感じる。ああやって結果を残してくれれば、チャンスは広がっていく」と小林の好投を評価。竹安については「竹安は前の登板よりは悪かったというのはあるけど、真っ直ぐがこの前より良くなかったかな。きょうは制球難だったから、ストライクを取りに行く、置きに行ったからそう見えたのかもしれないけど。もっとガンガン投げればいい。まだまだチャンスはあります」と苦言を呈しつつも、次回登板に期待を寄せた。また、白崎は「体が絞れているので、守備もいい。変化球を打った。動きはいいですね」と評価。吉田に関しては「正尚は何も心配してない。いいヒットを見せてくれた。怪我なく1年間1軍でやってくれれば」と満足した表情を浮かべた。 さらに、昨年の秋季キャンプから監督が掲げている「アグレッシブさ」として、積極的な走塁についても触れ、「走塁はチームのテーマとしてやっている。失敗してもいいから積極的に走塁してもらいたい」としながら、「ただ、明らかなストライクを見逃すのは…。ああいうのはファールにして欲しいですね。若い選手は特に。ああいう見逃しは見たくない」と西浦颯大の積極的な走塁を評価するだけではなく、バッティング面での注文も忘れなかった。そして、出場した新外国人メネシスをはじめとする外国人選手に関して、「今、外国人は打席に立つだけで充分」と早い段階から紅白戦に出場している外国人選手の気持ちを受け止めているようだ。 今クールはあと2回の紅白戦が予定されている。取材・文 / どら増田写真 / 垪和さえ
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スポーツ 2019年02月15日 11時30分
自分の数倍大柄な力士に勝利! 大相撲顔負け、「白鵬杯」少年同士の名勝負がSNSで話題沸騰 現役力士も称賛
横綱白鵬主催の元、東京・両国国技館で11日に行われた「第九回白鵬杯」。日本全国、世界各国から相撲少年たちが集まったこの大会のとある取組が、SNS上を中心に大きな話題を集めている。 今回大いに注目を集めているのは、YouTube上にアップされている公式動画「第九回白鵬杯−世界少年相撲大会−」内で、スタート後6時間32分頃から映し出されている一番。土俵に上がったのは小柄な少年と、彼より一回りも二回りも大柄な少年だった。 自身を体格差で上回る相手力士に立ち合いからつかまり、すぐに土俵際まで追い込まれてしまった小柄な少年。しかし、彼はこれを凌ぐと両まわしをつかんだまま足をかけ、逆に対戦相手を振り回していく。 相手の股下まで頭をつけ、両手で相手の左足を掴むなど、懸命な粘りを見せる小柄な少年。ただ、それでも相手力士を崩すことはできず、遂には両まわしを掴まれ、投げを打たれてしまった。 熱戦を見守る観衆の誰もが、「万事休す」と思ったであろうこの場面。しかし、窮地の少年は両膝をくの字に曲げ、投げをこらえると、ブリッジのような体勢から逆に投げを敢行。驚異的な粘りで対戦相手を先に土俵に這わせ、大逆転での勝利を収めた。 圧倒的な体格差の中、見事に“ジャイアントキリング”を成し遂げた小柄な少年。この取組を受けたSNS上では、「マジですごい、ファンになってしまった」、「大相撲の本場所でもこんな勝負は観れない」、「2人とも真剣に取り組んだから起こった名勝負だな」といった称賛のコメントが数多く寄せられている。 また、今回の一番にはSNSユーザーだけではなく、現役力士の照強や俳優の笹野高史といった著名人も反応。照強は「素晴らしい!」、そして笹野は「応援してます!」と、どちらも惜しみない賛辞を送っている。 小柄な少年も大柄な少年も、勝利に向けて全力を出し切った今回の一番。相撲の醍醐味の1つである“小よく大を制す”を、これ以上ないくらいに体現した名勝負といって全く差し支えはないだろう。文 / 柴田雅人記事内の引用について第九回白鵬杯 -世界少年相撲大会-の公式YouTubeチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCB9GFkg_KyHXOXIQ065gfiQ照強翔輝の公式ツイッターより https://twitter.com/syoukiterutsuyo笹野高史の公式ツイッターより https://twitter.com/sasano61
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スポーツ 2019年02月14日 17時50分
“キャプテン”川渕三郎氏も呆れた「高野連の頭の固さ」
昨年12月、日本高等学校野球連盟(高野連)は、高知商の硬式野球部員が同校ダンス同好会が主催した発表会にユニホーム姿で出演したことを問題視したばかりか、同好会が500円の入場料を取っていたことを「商業的利用に当たる」との判断を下した。その結果、高知商野球部長の謹慎処分が相当と、日本学生野球協会審査室に上申した。 この問題に噛みついたのが、元日本サッカー協会会長の川淵三郎氏だ。川渕氏は「高野連は旧態依然たる体質を変えないといけない。野球以外の活動に自由に参加することがなぜいけないのか。(500円の入場料=商業利用については)甲子園などで入場料を取っていることとの整合性が取れない。だいたい500円ぐらいで制裁する権利があるのか。高野連が絶対不可侵の神聖な団体であるかのように思っていること自体がおかしい」と吠えまくった。 ネット上には《高野連は長い間、朝日、毎日両新聞社と高校野球関係者だけで構成されていて、一般常識とかなりかけ離れている。川淵さんのような人がもっとアピールしてほしい》《川淵さんに賛成! 高野連は一度解体して利権を廃止して再構築するべきです》 などと、川淵氏支持の意見であふれた。 もう1人、高野連の在り方に異を唱えたのは、横浜DeNAベイスターズの筒香嘉智外野手だ。去る1月25日に都内の外国特派員協会で行なった会見で、「新聞社が高校野球を主催しているので…。(メディアの側にも)子供たちにとって良くないと思っている方がたくさんいると思う。高校野球が悪というか、すべてを否定しているわけではないですが、子供たちのためになっていないという思いを(メディアが)なかなか伝えきれていないのが現状だと思います」と語った。 この筒香の発言に呼応して動いたのが、スポーツ庁の鈴木大地長官だ。2月4日に共同通信のインタビューに応じた鈴木長官は、高校野球の球数制限導入に言及した。《(高校野球に)人生を賭ける、肩が壊れてもいい、という人もいる。それは個人の自由かもしれないが、世間がそういう空気、流れを作っているかもしれない。若い人にはその後の進路などいろいろな可能性がある。自分の可能性を低く見積もらないでほしい》 この発言の裏には、新潟県高野連が今春季大会で導入しようとした球数制限に高野連が猛反発したことがある。高野連は、高校野球特別規則に規定がないこと、また県大会を勝ち上がって参加する北信越大会とルールが統一されないことを理由に、2月20日の理事会では新潟県連の決定を認めないとしたのだ。 権威をかざし、旧態依然の意識に凝り固まる高野連。そしてそのバックにいる、旭日旗の社旗を掲げても某国に批判されない某大新聞だけが時代から取り残されている。
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スポーツ 2019年02月14日 17時30分
DeNA・今永選手らと“交換留学” 豪リーグの親日家投手がベイスターズキャンプに参加
ベイスターズは昨年夏、戦略的パートナーシップ契約を結んだ、オーストラリアン・ベースボールリーグの強豪チーム“キャンベラ・キャバルリー”から、スティーブン・ケント投手と、スティーブン・チェンバース投手の2投手が春季キャンプに参加すると発表した。 両選手とも入団テストの形の参加ではなく、球団や選手同士、お互いの関係性を更に深める取り組みとして実施。昨年末から1月末まで、今永昇太、三上朋也、国吉佑樹、青柳昴樹の4選手がオーストラリアン・リーグに参戦していた事から、それに対するちょうど“交換留学”のような形で、沖縄・宜野湾でのキャンプへの参加となる。 これは“戦略的パートナーシップ”を結んでいる両球団にとって、対等の立場で共通のミッションを果たすという理念の本気度が、スティーブン・チェンバース投手の参加に見て取れる。 チェンバースは12年に大和侍レッズ、翌年は新潟アルビレックスBC、15年にも再び新潟アルビレックスBC、16年には香川オリーブガイナーズに所属している。関西独立リーグ、BCリーグ、四国アイランドリーグの3リーグを経験している稀有なプレーヤー。本人も「日本でプレーする中で素晴らしい友人と出会い、文化を学んだ。有意義なものであった。語学も必死に取り組んでいた」とコメントしている通り、日本文化にも造詣が深く、日本語も流暢に話すということからも、両球団への橋渡し役にはうってつけの人材。親日家で、先月日本国籍を取得し、BCリーグの群馬ダイヤモンドペガサスに所属していたこともあるラミレス監督との共通点も多く、ベイスターズにフィットする可能性は高いのではないか。 オーストラリアン・リーグにフル参戦していた国吉が、「野球を楽しむ」姿勢に感銘を受け、それにより自らの考え方もポジティブになったと語っていた。また、キャンプ前にラミレス監督も「エンジョイしましょう」と公言していた。この流れの中で、オーストラリアのベースボールの風を運んで来てくれることは、ベイスターズにとって追い風になることは間違いなさそうだ。取材・文 / 萩原孝弘写真提供 / (C)横浜DeNAベイスターズ
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スポーツ 2019年02月14日 06時00分
IWGP新王者ジェイ・ホワイト「NJCで実力を証明してみろ!」と内藤哲也を挑発!
新日本プロレスは12日、都内の事務所で『THE NEW BEGINNING in OSAKA』エディオンアリーナ大阪大会の一夜明け会見を行った。棚橋弘至を破り、第68代IWGPヘビー級王者となった“スイッチブレード”ジェイ・ホワイトが出席した。 「名前のプレートは付け替えたけど、このベルトもだいぶ傷んでいるようなので、しっかり直さなくてはいけないところがあるな」 ジェイは持参したベルトを指差しながら話すと、ベルトにスイッチブレードのネックレスをかけ、サングラス越しに笑みを浮かべた。 それもそのはず。新日本はアメリカの団体ROHと合同で開くマディソン・スクエア・ガーデン(MSG)大会『G1 SUPERCARD』(日本時間4月7日、ニューヨーク)のメインイベントでIWGPヘビー級選手権試合を開催すると正式に発表。『ニュージャパンカップ2019』(NJC、3月)の優勝者が王者のジェイに挑戦する。今年のNJCの優勝者は、IWGPインターコンチネンタル王座、NEVER無差別級王座への挑戦権がなくなったことで、IWGPヘビー級王座との二冠を狙う内藤哲也のエントリーも可能になったのだ。 「ナイトーがこのベルトにも狙いを定めているとコメントをしたかもしれないが、だとしたら歓迎するよ。NJCでせいぜい頑張ればいい。今からメッセージを言おう。もし、これを内藤が見ていないと言うなら、子分のEVILでもSANADAでもいいから、しっかりとこれを見るように伝えてくれ。もし、このベルトを獲りに来るのなら、NJCで自分の実力を証明して見せるがいい」 ジェイは生配信中のカメラに向かって、覚醒後まだ“触れていない”内藤を挑発した。大阪大会では欠場中の飯伏幸太が登場し、NJCから復帰する考えを明らかにしているが、飯伏に関しても意識している模様だ。 既に勝っているオカダ・カズチカや棚橋は視界に入っていない。棚橋に関しては「もしMSGに来るようであれば、第1試合のタッグマッチか何かで楽しい試合をして、ファンの前に姿を現す。それぐらいでいいんじゃないか?」とロートル呼ばわりした。 しかし、前夜の棚橋戦で見せたインサイドワークについては「もうバカみたいに打ち合ったり、ダメージを与え合うのが、闘いではないと思っている。もう自分の脳にダメージを与え続けることをやっても仕方がない。だからこそダメージが少ない闘い方をした。そして、それが正解であったということが、今、目の前にベルトがあることで証明できたと思う」と持論を展開。皮肉にも棚橋がケニー・オメガと争ったイデオロギー闘争と通じる部分をジェイからも感じた。 「MSGは伝統のある素晴らしい会場だ。そこで俺は、史上初のIWGPヘビー級ベルトを巻いて花道を歩く男になるんだ。そして、史上初のIWGPヘビー級ベルトを防衛する男になる。みんな気に入らないだろうな」 「オレは(客寄せ)パンダにならない」とジェイ。ファンが納得しなくても、支持をしなくても関係ないという。「自分自身がベルトを持って新日本プロレスのフロントマンとして立っている。これだけで絵になるし、新日本プロレスを世界規模の団体に押し上げることは可能だと思う」とまで言い切った。 オカダやケニーが歩んだモンスター街道を順調に歩んでいる26歳の新日本生え抜きの外国人選手だが、ファンの支持はまだ得ていない。内藤がそうだったように、ここからはジェイとファンの我慢比べ。己の力で“望まぬ”支持を得られるかどうかが大きなポイントになるだろう。取材・文・写真 / どら増田
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スポーツ 2019年02月13日 17時30分
テレビ中継のため?セ・リーグがDH制を導入する日が…
野球のルールが急速に変わろうとしている。オリンピックや国際試合への適応が求められる中、日本は“受け身のまま”で大丈夫なのだろうか。 大リーグ機構と同選手会はベンチ入りメンバーの増員や、投球間隔を短くする「20秒ルール」の徹底などを協議している。その中で、今回は見送られるが、導入は時間の問題と目される“大きなルール変更案”についても意見交換されていた。ナショナル・リーグへの指名打者制(DH)の導入だ。 「(導入するとしたら)早くても2022年以降になる」 マンフレッド・コミッショナーはそうコメントしていた。しかし、ナ・リーグへのDH制導入はずっと以前から協議されていたものだ。仮に導入されるとなれば、日本のプロ野球界にも影響が及ぶだろう。投手が打席に立つ日本のセ・リーグが取り残されてしまうからだ。 米国人ライターがこう続ける。 「ベンチ入りメンバーの増員、20秒ルールの徹底、そして、DH制。大リーグ機構と選手会は、実は『同じテーマ』を話し合っているんです。全ては試合時間の短縮ですよ」 ベンチ入りメンバーが増えれば、指揮官は選手交代で迷う場面が減る。特に捕手がそうだが、特殊なポジションを守る選手がいなくなると試合が成立しない。指揮官は捕手、遊撃手など守備のキーマンに代打を送るとき、迷い、考えることが多いという。 また、DH制が導入されれば、次イニングの攻撃で投手に打席が回ってくるかを考えずに済む。20秒ルールの徹底もそうだが、選手交代による「時間のロス」をどう減らすかが話し合われていたわけだ。 東京五輪の野球・ソフトボール競技においても、聞き捨てならない情報が交錯していた。次大会のフランス・パリ大会では、野球・ソフトの継続は決まっていない。世界野球ソフトボール連盟(WBSC)も存続を訴えている。しかし、1月末に開催されたWBSC理事会で、同主催の一部国際大会を「7イニング制」に変更する方針を固めた。東京五輪は通常ルールの9回で行われるが…。 「他競技も競技時間の短縮に乗り出している。野球・ソフトも…」 主要理事は会見でこのように話していた。 日本のペナントレースも時間短縮に努めている。NPBの公式HPには平均試合時間数を表記。球場でもバックスクリーンに試合時間をカウントする時計を設けるなどしている。そこまで過敏になる理由があるのだろうか。 「テレビ局の意向ですよ。五輪もメジャーリーグ中継も巨額の放映権料で支えられています。『試合終了時間が読めない』というのが、野球競技の弱点でもあるので」(前出・米国人ライター) 7イニング制になれば、ベンチ入りメンバーが減り、五輪大会の支出減にもつながる。2イニング短縮すれば、テレビ中継の可能性も広がるというわけだ。 日本の野球は選手起用を心理戦として、ファンを楽しませてきた。スピード感のある試合展開にすることは否定しないが、そのうち、日本のセ・リーグもDH制の導入を真剣に検討しなければならないときが来るようだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2019年02月13日 11時30分
堀内元巨人監督が“松坂問題”を非難「サインを書くのは当たり前のことじゃない」
元巨人監督の堀内恒夫氏が12日、自身のブログを更新。中日・松坂大輔投手が、サイン転売やファンの過剰な接触で被害を被っている現状について言及した。 「スポーツ紙そして昼の情報番組で取り上げられていたのをたまたま目にしたけれど」と記した堀内氏は、まずサイン転売について持論を展開。オークションサイト上に出品されている転売品の画像を紹介し、「これを見て、どう思うかい?」とファンに問いかけた。 以前にも、ブログで同様の話題に触れていた堀内氏は、「声をあげ続けることによって買う人が1人でも減り売る人が1人でも減ってほしい」、「『選手のサインがほしい』お金を出して買おうとしている人は少し立ち止まって考えてほしい」と自身の心境を吐露。最後は「サインを書くのは当たり前のことじゃない」と、改めて注意喚起を促した。 続いて、「もう1つの問題 松坂くんがファンに接触した件に関してだけど」と綴った堀内氏。「今回は、松坂くんの右肩っていうんだから問題も深刻だ。いや、決して左だから良いってことでもないけどさ」と患部の状態を危惧しつつ、「彼には1日でも早く回復できることを心から祈ってるよ」とエールを送った。 2つの話題に言及した後、「さて最後に改めて声を大にして言いたい」と切り出した堀内氏は、「選手がサインを書くことはあくまでもファンサービスとして、だ。それよりもまず大事なのはいいプレーをファンのみなさんへお見せすること それには怪我や故障があってはならない」と持論を展開。そして、「今ある問題に対して『キリがない』『難しいことだ』と諦めず みんなで関心をもって改善できるような方向へ」と訴えかけた。 “松坂問題”を例に挙げ、選手とファンの関係のあり方について論じた堀内氏。これを受けたネット上には、「これは堀内さんの言う通りだと思う」、「ほとんどのファンは理解してくれるはずです」、「1人でも多くの人に読んでほしい、そして何かを感じてほしい」といったコメントが寄せられている。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2019年02月13日 06時00分
新日本、棚橋弘至“鬼門”2月の防衛に三たび失敗!ジェイ・ホワイトがIWGP新王者に!
新日本プロレス『THE NEW BEGINNING in OSAKA』▽11日 大阪・エディオンアリーナ大阪 観衆 5,570(札止め) 新日本プロレス1.4東京ドーム大会で、涙のIWGPヘビー級王座8度目の戴冠を達成した棚橋弘至がベルトを明け渡した。自身のチャンピオンロードの中で初めて、1度も防衛することなく昨年秋からモンスター化したジェイ・ホワイトに敗れた。 棚橋人気が高い大阪のファンが静まり返った…。 1.4ドーム大会の大会終了後、棚橋が勝利者インタビューを受けている際に、突然現れ棚橋に挑戦表明したジェイ。ジェイはドーム大会でオカダ・カズチカを“正攻法”で倒しているだけに、棚橋に断る理由はない。「俺とオカダを組ませたんだから新日本のキーパーソンでしょうね」と評価していた。しかし、オカダと組んだ前哨戦では、ジェイのブレードランナーを食らい続け、2.2札幌・北海きたえーる大会では新技TTO(裏足4の字固め)でギブアップ負けを喫している。また椅子を使って棚橋のウィークポイントの膝を徹底攻撃していた。TTOは棚橋の膝にダメージを与えるには効果的な新技だ。 「大丈夫!」 自らそう言い聞かせて臨んだ初防衛戦だったが、試合は一進一退の好勝負に。ジェイの攻撃をスリングブレイドで切り返し続けていく棚橋。マネージャーの外道が巧みなインサイドワークを見せる中、ジェイも棚橋の厳しい攻めを受けまくった。さらにこの数ヶ月で身につけたテクニックで、棚橋に“間”を持たせず、掟破りのドラゴンスクリューを披露。駆け引きの面でも成長を見せつけた。最後もハイフライフローを避けた瞬間を捉えて、ブレードランナー一発で3カウントを奪取。26歳のジェイが外国人選手最年少のIWGPヘビー級王者となった。30分を超える激闘を制したジェイに対し、棚橋は精根尽き果てた様子を見せた。 棚橋は過去、オカダとAJスタイルズに2月、大阪でIWGPヘビー級王座を奪われており、2月の大阪での防衛戦は“鬼門”。今回ジェイに敗れたことで、この印象がより鮮明になった。果たして9度目の戴冠はあるのか?3月に開催される春の最強戦士決定トーナメント『ニュージャパンカップ』への出場も含めて動向が注目される。 ジェイはケニー・オメガ、オカダ、棚橋といった歴代のIWGPヘビー級王者を倒してきた。しかし、まだファンの支持は得られていない。この勢いが本物かどうかを見極めるには「IWGPヘビー級王座とインターコンチネンタル王座の二冠」の偉業を狙う“あの男”との対戦しかないだろう。ジェイと内藤哲也との接触はもう間近だ。文・取材・写真 / どら増田・渡辺潤
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スポーツ 2019年02月12日 22時10分
プロレスラー世界遺産 伝説のチャンピオンから未知なる強豪まで── 「ジョニー・パワーズ」猪木とNWF王座を争った新日草創期の看板外国人
新日本プロレスの草創期、看板外国人選手の1人として、アントニオ猪木とNWF王座を争ったジョニー・パワーズがいた。自分勝手で試合は“しょっぱい”との評も聞かれたが、外国人招聘のブッカーとして助力するなど初期新日には欠かせない選手であった。※ ※ ※ 一口にチャンピオンベルトと言ってもプロレスとボクシングでは大きな違いがある。ボクシングの世界王座では一般的にベルトは王者の所有物となるため、王座挑戦時に収めるコミッショナーへの承認料には、新規ベルトの制作代金が含まれている(ただし、負けても代金は還ってこない)。 一方、プロレスの場合は基本的に団体もしくはコミッションの管理物で、それを時々の王者が持ち回りで預かるかたちだ。 これはベルトに対する考え方の違いによる。ボクシングのベルトは王者が勝ち取ったもの、プロレスのベルトは興行に箔付けするためのアイテムなのだ。 ボクシングの王者はあくまでも個人の成果で、プロレスは王者が団体の顔として興行を背負う…つまりは王者の人気や能力がベルトの価値とイコールになる。「NWA王座にしても初代王者を“第38代”としたように、その成り立ちは実にいい加減なものでした。これを世界最高峰にまで至らしめたのは、団体の力というよりルー・テーズやハーリー・レイスといった歴代の名王者たちの力によるところが大きい」(プロレスライター) 逆に言えば、WWF(現WWE)に1984年からの世界侵攻を許して、NWAが衰退していったのも、WWF=ハルク・ホーガンとNWA=リック・フレアーの差であったと考えられようか。 新日本プロレスがIWGPを独自で立ち上げる以前にメインタイトルとしたNWF王座も、来歴を振り返るとアメリカ北東部のローカルタイトルにすぎなかった。その価値を日本国内で高めたのは、まさしくアントニオ猪木の力によるものである。 NWFが設立されたのは’70年で、新日旗揚げのわずか2年ほど前のこと。団体創設者でもあるジョニー・パワーズはフレッド・ブラッシーを下して初代王者となり、ジョニー・バレンタインやアブドーラ・ザ・ブッチャーらと抗争を繰り広げた。 しかし、’73年に2度目の王座に返り咲いた後の防衛戦では、猪木の挑戦を受けて敗退。以後、NWFのベルトは新日の管理下に置かれ、’81年にIWGP構想とともに封印されている。「猪木にベルトを奪われたことで、アメリカのNWFが衰退したとする説もまことしやかに流れたが、これは事実ではありません。不動産のサイドビジネスでの負債返済のため、パワーズが新日へNWF王座の権利を譲渡したというのが真相で、この際の売却額は1万ドルといわれています」(同) 70年代中盤は円ドルが固定相場から変動相場へ移行したばかりの頃で、為替レートは1ドル300円前後。物価も現在の3分の1程度だったことから、当時の1万ドルは現在の1000万円程度の価値と推測できる。★日本での評価を覆す実力の片鱗 こうした経緯もあり、パワーズに対しては“猪木にベルトを譲った選手”というぐらいの認識しかない日本のファンは多いだろう。必殺技のパワーズ・ロック(8の字固め)も、うたい文句は“4の字固めの2倍強力”であったが、見た目には4の字と大差がなかった。 後年、猪木自らも「パワーズは下手くそだった」と評している。しかし、パワーズの記録をひも解くと、アメリカにおいてはルー・テーズやジン・キニスキーのNWA、ブルーノ・サンマルチノのWWWF、バーン・ガニアのAWAといった主要タイトルへの挑戦もあり、独立系レスラーとしてはかなり幅広く活躍していた様子もうかがえる。 ’60年のデビュー当時は、金髪のイケメンレスラーで“ブロンドボンバー”とも呼ばれていたようだ。日本ではカーリーヘアのイメージだが、それは壮年期から着用するようになったカツラであり、猪木に卍固めを決められた際には、頭に足がかかってカツラが外れないよう必死に防御していた。すると、その姿がもがき苦しんでいるようにも見え、フィニッシュシーンがより鮮烈になるという副産物もあった。「今になって猪木戦の映像を見ると、上背もパワーもそれなりにあるし、動きはもっさりしているものの、スピニング・トーホールドからパワーズ・ロックにつなぐ脚攻めも理にかなっている。ただ“死神”のニックネームもあったように、とにかく表情が暗い。それでいて攻められたときのリアクションは大げさでわざとらしく、ニヒルな悪役が一転して苦しむ姿に喜ぶのがアメリカ流なのでしょうが、日本のファンには合わなかった」(同) なお、独立欲が強くサイドビジネスに熱心というのは、猪木にも通じるところがあり、仲間内からの批判が多いのも同様。似た者同士だったからこそ、新日とNWFのベルト移譲がうまくいったという側面はあったのかもしれない。ジョニー・パワーズ***************************************PROFILE●1943年3月20日生まれ、カナダ・オンタリオ州出身。身長191㎝、体重117㎏。得意技/パワーズ・ロック(8の字固め)文・脇本深八(元スポーツ紙記者)
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球界因縁のライバル(最終回) 田中VS斎藤(下)
2009年07月29日 15時00分
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スポーツ
東尾氏 楽天監督に急浮上
2009年07月28日 15時00分
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プロレス界 新・勢力図はこうだ!!
2009年07月28日 15時00分
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メジャー連合緊急会談 11月にライセンス発行へ
2009年07月28日 15時00分