スポーツ
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スポーツ 2019年05月19日 17時00分
大坂なおみ“あと1回”で東京五輪出場条件クリア
テニス世界ランキング1位の大坂なおみ(21)は、果たして東京オリンピックに日本国旗を背負ってコートに立つことができるのかどうか、国民はその一点に注目している。日本では「22歳に達するまでにいずれかの国籍を選択する必要がある」(国籍法第14条1項)とされている。そしてそのXデーが22歳の誕生日となる10月16日だ。 大型連休前の4月21日、スポーツ新聞の片隅で〈女子国別対抗戦『フェドカップ』プレーオフ(入れ替え戦)で日本がオランダに勝利〉こんな一報が伝えられた。苦戦が続き、3部降格の危機に陥っていた日本の代表選手団が、2部残留を決めたという喜ばしい報道なのだが、この小さな記事に“東京五輪の命運”が秘められているという。 「日本は、この入れ替え戦を戦うにあたり、世界ランキング1位の大坂なおみ(21)に代表チーム入りを打診したが、断られたんです」(スポーツ紙記者) 実は、プロテニス選手がオリンピックに出場するには、五輪と五輪の間の4年間で、国別対抗戦に3回出場しなければならないという条件をクリアする必要がある。しかも、そのうち1回は「次の五輪開催からさかのぼって1年以内の大会」と定められているのだ。 「大坂は'17年2月と'18年4月に日本代表としてプレーしていますが、東京五輪前の1年以内に必要な“あと1回”が足らない状況です」(専門誌記者) その対象となる期間は、今年6月以降となる。東京五輪に出場するための条件にカウントされない4月だったことも、今回の辞退につながったのか。 「大坂は4大タイトルに照準を合わせた年間スケジュールを組んでおり、他の大きな国際大会には半ば強制的に出場させられているような状態なんです」(同) 賞金とランキングを争うのがプロ選手だ。大阪が代表入りを辞退した理由は「個人の大会を優先したい」というもので、プロとしては当然だが、日本は3部降格の危機に直面していた。そのため、今回の大坂の選択にガッカリさせられた国内関係者は少なくない。 「いまだ東京五輪に出場するための“あと1回”は確約されていません。東京五輪に出たとしても、全仏、全英を戦って、五輪終了直後の8月に全米を戦うことになりますからね。プロとしては難しい選択と言わざるを得ない」 日本のエースとして東京五輪に欠かせない存在だが、大坂が米国代表としてオリンピックに出ることはあり得ない。なぜなら先ほども言ったように、東京五輪に出場する条件として「フェドカップ」(国別対抗戦)に19年から20年6月8日までの間に原則3試合に出場しなければならず、直近3年以内に国の代表を背負った選手は他国の代表になれないというルールが存在する。大坂は昨年4月のフェドカップで日の丸を背負っており、東京五輪には日本代表で出場するのは既定路線とみられているのだが、とにかく“あと1回”…だ。
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スポーツ 2019年05月19日 11時30分
“首位陥落か”ソフトバンクのリリーフ陣を襲う勤続疲労「投手出身の監督なのに…」と工藤批判の声も
ソフトバンクのリリーフに、綻びが生じ始めている。チームは16日終了時点で「22勝17敗・勝率.564」と首位を位置するも、GW明けからの3カードは「2勝6敗」と全て負け越し。その6敗の内4敗は、7回以降の失点による敗戦となっている。 一時は7点リードだった8日楽天戦は、8回に甲斐野央(被安打2・2失点)、9回に森唯斗(被安打5・3失点)が打たれサヨナラ負け。翌9日の同戦でもリバン・モイネロ(被安打2・1失点)、甲斐野(被安打3・1失点)がリードを守りきれず、2日連続のサヨナラ負けを喫した。 さらに、次カードの12日ロッテ戦では、1点リードの7回に嘉弥真新也(被安打2・2失点)、甲斐野(被安打2)の両者が崩れて逆転負け。その次のカードである15日西武戦は、森(被安打3・2失点)がセーブに失敗し勝ち切れなかった。 「7勝2敗」と好調だったGWから一転して負けが込み、気づけば2位日本ハムとは1.5ゲーム差。思わぬ失速ぶりに、ファンの間からは、「このままだと首位はおろかAクラスも危ない」という心配の声も挙がり始めている。 台所事情が苦しくなっている原因として、考えられるのは「勤続疲労」。現に、昨年のリーグ登板数ランキングでは、現在防御率「5.89」の加治屋蓮(72試合/1位)、「5.40」の嘉弥真(67試合/4位)、「3.26」の森(66試合/5位)の3名が上位5傑に名を連ねている。 また、ブルペン陣では昨年から岩嵜翔、デニス・サファテといった実力者も不在が続いているが、その前年の登板数を見ると岩嵜が72試合(1位)、サファテが66試合(2位)とワンツーフィニッシュ。毎年誰かに不調のしわ寄せが及び、それをカバーした選手がまた不調に陥るという負の連鎖が続いているのだ。 リリーフ陣がいわば“酷使”されている現状に、ファンからは「工藤監督の采配はどうなっているのか」「投手出身なんだから、もう少し投手を大切に使ってあげて」と、不満の声も挙がっている。 こういう時に助けとなるのは打線の頑張りだが、柳田悠岐、中村晃といった主力打者は未だ不在でそう多くの援護は望めない。シーズンはまだまだ序盤だが、2年連続の日本一チームは早くも岐路に立たされている。文 / 柴田雅人(成績は全て5月17日現在)
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スポーツ 2019年05月18日 07時00分
「斬新なデザイン」オリックスが昔のユニフォームで試合開始! 蘇る近鉄、阪急、そして…?
オリックスの毎年恒例の復刻シリーズ『関西クラシック2019』が17日、大阪・京セラドーム大阪で開幕した。福岡ソフトバンクホークスが協力し、かつて関西を本拠地とした「大阪近鉄バファローズ」「阪急ブレーブス」「南海ホークス」のユニフォームが復活する。京セラドーム大阪で行われる埼玉西武ライオンズ戦(17〜19日)、ソフトバンク戦(28〜30日)の計6試合で、選手が復刻ユニフォームを着用してプレーする。 もともと大阪の地で「南海」を復刻させたかったソフトバンクからの提案企画だったこともあり、近鉄と南海の「大阪対決」が軸になっていたが、今年は大阪近鉄として因縁の(?)埼玉西武ライオンズと対戦。また阪急として南海と「関西対決」を行う。大阪近鉄は1999年の赤いビジターユニフォームを着用。復刻が待たれていたユニフォームであるだけに、前売り券の売り上げも好調だったという。 復刻グッズがディスプレイされた京セラドーム2階の球団公式グッズショップ「BsSHOP」にはファンが試合前から多数詰めかけ、商品を手にしていた。また球場内のコンコースの飲食エリアでは、関西の味や近鉄・阪急をイメージしたメニュー、両球団のヘルメットメニューを限定販売。試合開始前から終了後まで、近鉄バファローズの当時の球団マスコット「バフィリード」も3日間限定で復活する。 球団関係者は「阪急のユニフォームは山田久志さんがデビューした年のユニフォームで、阪急のイメージが少なく、今見ると斬新なデザインだと思います。近鉄のユニフォームも1年しか使われてないものですし、今年はカードも変わりましたので、ファンのみなさんにそんな楽しみ方もしていただけたらうれしいですね」と、今年の見どころを話してくれた。 現在、最下位のオリックスだが、大阪近鉄、阪急の力を借りて浮上するキッカケにしたいところだ。取材・文・写真 / どら増田
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スポーツ 2019年05月18日 06時30分
長期休場は許されず?横綱・白鵬を襲う稀勢の里の前例
自身がいない本場所の土俵は、一体どのように見えているのだろうか。 先場所全勝優勝を果たすも、千秋楽の鶴竜戦で右腕を痛めた横綱・白鵬。怪我の代償は大きく、令和初の開催となる今場所を初日から欠場している。 元号またぎの連続優勝に意欲を見せながら、結局無理に出場することはせず。現時点で実施されるかは未定だが、かねてより明かしている「東京五輪で土俵入り」という目標も決断の一因となったのだろう。 昨年は6場所中4場所で休場(途中休場含む)し、今年の休場も既に2場所。目標の東京五輪まではあと1年だが、それまでは横綱の特権を使ってのらりくらりとやり過ごすという魂胆が窺える。 ただ、今も記憶に新しい前例を考えると、思惑通りに休場が許されるかどうかはかなり怪しい。その“前例”とは、今年初場所で引退し、現在は荒磯親方として活動する元横綱・稀勢の里のことだ。 2017年3月場所を新横綱として迎えた稀勢の里は、賜杯と引き換えに左肩から胸部にかけての部分を負傷。翌場所から今年初場所の引退まで通算9場所を休場したが、当初は「治るまでしっかり休んで」という擁護が大半を占めていた。 しかし、休場が重なるにつれ、「いつまで恥をさらすんだ」、「潔く引退しろ」といった厳しい声が増加。前述した初場所前には、「そもそも横綱にしたのが間違いだった」という後出しの批判すら噴出する惨状だった。 角界待望の和製横綱でさえ大バッシングを受けたのだから、モンゴル横綱への逆風は恐らくそれ以上。しばしば指摘される素行不良も、大きなマイナスポイントとして自身に跳ね返ってくるだろう。 また、あの時かなりの“とばっちり”を受けた協会・横審側も、二の舞を避けるために強硬な態度を取ることは想像に難くない。 今場所前(11日)に協会が公表し、各メディアが伝えた白鵬の診断書の内容は「右上腕二頭筋断裂で約3週間の加療を要する見込み」。2020年を全うに迎えたいのならば、額面通りに怪我が回復してくれることを祈るほかない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2019年05月17日 22時30分
SHO株が急上昇中! 新日本スーパーJr.優勝候補のオスプレイ、石森、鷹木ら連勝発進
新日本プロレス初夏の最強ジュニア戦士決定戦『ベスト・オブ・ザ・スーパーJr.26』(BOSJ)が13日、宮城・仙台サンプラザ2連戦で開幕した。16日までにA、B各ブロックの全選手が各2試合を消化した。 開幕直前に優勝候補の一人だったエル・デスペラードが負傷のため、フリップ・ゴードンがビザトラブルのためそれぞれ欠場となり、成田蓮とDOUKIが代替出場。波乱の予感が漂うBブロックだが、田口隆祐、ウィル・オスプレイ、エル・ファンタズモ、ロビー・イーグルスが2連勝スタート。Aブロックは、タイガーマスク、石森太二、鷹木信悟が2連勝スタートを切っている。 Aブロックの注目はタイガーだ。来年1月に獣神サンダー・ライガーの引退を控える中、好調なのはうれしいところ。TAKAみちのく、金丸義信の鈴木軍2人に完勝した。Bブロックではオスプレイが安定しているように見えるが、「X」として鳴り物入りで参戦してきたファンタズモの動きは非常に不気味。ファンタズモに誰が初黒星をつけるのか注目だ。 開幕戦で石森がIWGPジュニアヘビー級王者ドラゴン・リーから勝利を収めたのは大きい。Aブロックは強敵ぞろいなだけに、今後も星の潰し合いが繰り広げられるのは必至だが、2連敗しているものの今シリーズ、SHOの目の色が違うのはチェックすべき点だろう。SHOが優勝候補の一角を崩すようなことがあれば面白い。 今年も開幕からBOSJはノンストップバトルの連続となりそうだ。文・写真 / どら増田
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スポーツ 2019年05月17日 18時40分
松坂大輔“リハビリ期間”のゴルフ遊びに「サボリ癖が始まった!」とファン嘆く
中日ドラゴンズの松坂大輔が、チームの練習日に千葉県内でゴルフをしていたことが発覚し、球団がペナルティーを科していたことが分かった。 松坂は今年2月、ファンと接触した際に右腕を引っ張られたことで肩に違和感を訴え、その後はノースロー調整となっていた。ソフトバンク時代の2015年8月には痛めていた右肩を手術しており、ファンはリハビリに精を出しているものだとばかり思っていたが、あろうことかゴルフを満喫していたとあっては、ファンの怒りも収まりそうにない。 ネット上では、「こいつ中日に拾われたくせにナメきってるよな」「結果を残しているならともかく、今年はまだ1回も投げてないだろ!」「クラブは振れてもボールは投げられないんですね」「いいかげん、引退しろよ!」など、非難轟々だ。 「松坂は昨年6勝を挙げ、カムバック賞を獲得するなど見事な復活を遂げました。年俸も1500万円から推定1億円に跳ね上がり、本人もほっと一安心したのか、またいつもの“サボり癖”が出ましたね。もともと練習嫌いで、コーチが目を離すとすぐに手を抜くことでも有名でした。それでも若いときは天才的な才能で勝ち星を挙げてきましたが、38歳の今となっては通用しないでしょうね」(スポーツ紙記者) シカゴ・カブスのダルビッシュ有はツイッターで「膝とか腰のケガならわかるけど、肩だからゴルフぐらいいいんじゃない?リフレッシュにもなるし」とコメントし、松坂を擁護する姿勢を見せているが…。https://twitter.com/faridyu/status/1129051340439789570 「ダルビッシュは『アメリカでは治療の前後であれば全く問題ない』とツイートしていますが、日本のファンとしては受け入れがたいでしょうね。06年のWBC合宿時には、イチローが『疲れて舐めてやってるだろお前』『打たれても舐めている』と松坂に苦言を呈しています。そのころから松坂の怠惰な性格を見抜いていたとして、『さすがイチロー』と称賛の声が上がっています」(同・記者) 松坂がルーズな性格なのは何も今に始まったことではない。2000年9月には、当時付き合っていた日本テレビ元アナウンサー・柴田倫世(現妻)のマンションを訪れるために路上駐車し、レッカー移動されたが、その1カ月前には法定速度を50キロ以上もオーバーするスピード違反の取り締まりを受け、無免許状態だったことが発覚。しかもそのことが明るみに出ることを恐れ、球団広報課長(当時)のメダリスト黒岩彰氏を身代わり出頭させていたのだから悪質だ。 松坂が練習日にゴルフをしていた相手は、日本テレビの上重聡アナウンサーだったという。上重アナは2015年4月、自宅マンションを購入した際に、ABCマートの創業者・三木正浩氏から多額の融資を無利息で受けていたというスキャンダルを起こしている。松坂とは1998年の第70回選抜高等学校野球大会準決勝で対戦した仲としても知られているが、「やはり類は友を呼ぶ」とネット上では冷ややかな声が広がっている。 名誉挽回するには1日も早く復帰して、チームとファンのために勝ち星を挙げるしかないだろう。
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スポーツ 2019年05月17日 17時30分
イチローは「ニンジャみたいに姿をくらます」? 指導者となった今の仕事内容とは
レジェンド・イチロー(45)は、今…。 現役時代、イチローは米メディアから「ニンジャ」を称されたこともあった。そのスピードと絶妙なタイミングで野手のタッチをかわす走塁技術から来たものだが、今度は違う理由でそう呼ばれているそうだ。 会長付特別補佐、インストラクター。これがシアトルマリナーズにおける現在のイチローの肩書だ。現地時間4月30日、米メディアが報じたが、主に3Aで打撃、走塁、外野守備を指導しているという。 3月の日本遠征で引退表明した際、今後については「未定」と語っていた。監督、指導者への転身について聞かれると、「向いていない」と笑っていたが、マリナーズは適任とみていたようだ。 「マリナーズの監督になるんじゃないかと噂されたこともあります。それは笑い話ですが、マリナーズがチームのインストラクターとして、傘下の3Aチームの指導を任せたのは、将来的にもっと重要な職務に就いてもらうためでしょう。マリナーズ以外にもイチローを尊敬している若い選手は多いので」(特派記者) マリナーズの傘下には、タコマ・レイニアーズなる3Aチームがある。そこで、打撃、走塁、外野守備を指導中ということになっているが、実際は少し違う。どこにいるのか、分からないという。取材で現地入りした米メディア、フリーランスの米国人ライターたちの中には、会えずに引き上げた者もいるそうだ。 「レイニアーズが本拠地にしている球場に行ってみたら、イチローはいませんでした。チームに顔を見せる日もあれば、姿を見せない日もあるみたいです。どこで何をやっているのか、チームスタッフもスケジュールを把握していないみたいでした」(米国人ライター) “消息不明”。だから、今もイチローは「ニンジャ」だというわけだ。 「球場ではなく、別のトレーニング施設に行き、特定の選手を指導することもあるそうです。マリナーズの球団事務所で経営部門のスタッフと打ち合わせをしたり、けっこう多忙だと聞いていますが」(日本のプロ野球解説者) イチローはインストラクターであり、打撃、走塁などの担当責任コーチではない。だから、チームに帯同する義務も、選手につきっきりになって教える責任もない。 「レイニアーズにも打撃、守備、走塁の担当コーチがいます。彼らに気を使って、球場に行く日と行かない日を作っているのだと思う」(前出・同) “気まぐれな行動”が容認されるのはそのためだが、このまま指導者の道を進むのかと聞くと、米メディアは懐疑的だった。 「メジャーリーグの監督、コーチは選手同様にルーキーリーグや1Aなど最下底のチームからスタートするのが一般的です。そこで指導者の勉強をし、認められたら、2A、3Aと昇格し、ようやくメジャーリーグの監督候補に挙げられますから」(前出・米国人ライター) 年俸も低い。一般の会社員よりも安いそうだ。映画『メジャーリーグ』のシリーズにもあったが、マイナーの監督、コーチも選手と一緒にマイクロバスに乗せられ、長時間移動を強要される。食事も質素なものばかりだ。 メジャーリーグのOBが引退後の指導者就任を希望しない理由は、このへんにありそうだ。一流選手として名声や地位、高額年俸をつかんだのだから、「貧困生活」はできないのだろう。日本のプロ野球監督は、現役時代の論功行賞のようなニュアンスもあるが…。 「マリナーズがイチローに指導者の才能があることを認めているのは本当です。でも、イチローだけ例外で、マイナーでの指導者経験を積まなくてもいいとしたら、選手がシラケてしまいます。そのときは、誰も言うことを聞きません」(前出・プロ野球解説者) 今後、どうやって野球と関わっていくのか。イチローはまだ決めかねているのだろう。だから、ニンジャみたいに姿をくらまし、気まぐれな行動を続けているのかもしれない。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2019年05月17日 17時00分
「好事魔多し…?」5連勝・栃ノ心の大関復帰が、決して楽観視できないワケ
序盤戦だけを見れば、「順風満帆」と言えるのかもしれない。 今場所10勝以上を挙げれば、特例での大関返り咲きとなる関脇・栃ノ心。16日に行われた5日目北勝富士戦の勝利で初日から5連勝とし、早くも折り返し地点に到達した。 立ち合い左足を鋭く踏み込み、左の前廻しを取った栃ノ心。そこから右も差して万全の体勢に持ち込むと、最後は土俵際で粘る相手を自慢のパワーで土俵外へ。昨年九州場所から3連敗を喫した相手を返り討ちにした。 この5日間の決まり手は、寄り切りが4回に吊り出しが1回。栃ノ心の持ち味といえば、怪力を生かした四つ相撲だが、それをしっかりと実践できていることが無傷の要因となっていることは疑いようがない。 今場所対戦が予想される力士の中で、同格以上は鶴竜、豪栄道、高安、逸ノ城の4名。つまり、格下から順当に星を稼げば、それだけでノルマの10勝以上に到達する。こうした情勢を受けてか、各メディアはポジティブな報道を多数展開している。 ただ、ここまでの序盤5日間が順調だったからといって、大関復帰を楽観視するのはまだ早い。大関昇進以降の出場4場所を振り返ってみると、6日目以降の中盤・終盤戦はあまり芳しくない成績が続いているからだ。 「7勝8敗」で大関の座を失った先場所は、「3勝2敗」で迎えた6日目から「4勝6敗」と失速。仮に今場所も同じことが起こるとすると、「9勝6敗」でまたしても僅差で涙を飲むことになる。 また、昨年の九州場所と秋場所における中盤・終盤戦を見ても、前者は「5勝5敗」、後者は「6勝4敗」。怪我の影響があったとはいえ、圧倒的な成績は残していない。 そもそも、その怪我の発端となったのは昨年7月場所の6日目玉鷲戦。この一番で負傷した栃ノ心は翌7日目から休場を強いられ、新大関でいきなりカド番転落という屈辱を味わっている。 「好事魔多し」とはよく言うが、角界でもそうした事例は枚挙に暇がない。調子のいい今だからこそ、より慎重な姿勢が求められている。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2019年05月17日 12時10分
新大関・貴景勝休場 名古屋場所「かど番」勝って負けた?
『令和』の名誉ある初賜杯は誰の手に抱かれるのか? 大相撲夏場所が5月12日から東京・両国国技館で始まった。注目の新大関 貴景勝は5日目の16日から休場することになった。これで、7月名古屋場所が早くもかど番になる。新大関として臨んでいた貴景勝は、15日の4日目、小結 御嶽海を破って3勝1敗としたが、この取組で右ひざ付近を痛めた。「勝って負けた」とはまさにこのことだろう。最大の注目力士が居なくなったのは協会にとって大打撃だ。 後の関心は、誰が“令和最初の場所を制するのか”という点だが、土俵上で「昭和生まれの力士」と「平成生まれの力士」が激しくしのぎを削っていることもポイントの一つになりそうだ。 幕内における両派の勢力を見てみよう。2年前の秋場所は幕内42人中、昭和生まれと平成生まれがちょうど半分の21人ずつだった。その後、徐々に平成生まれが増え、この夏場所では昭和17人対平成25人となっている。 ただ、優勝争いとなると話は別。まだまだ昭和勢の天下で、今年も初場所は玉鷲、春場所は白鵬と、昭和生まれが賜杯を抱いている。これまで平成生まれが優勝したのは平成27年夏場所の照ノ富士、去年の名古屋場所の御嶽海、九州所の貴景勝の3人だけなのだ。 「とはいえ、次第に平成生まれの勢いが増しているのは事実です。この夏場所も、大関以上でただ1人、優勝していない高安を筆頭に、新大関の貴景勝、先場所14勝して関脇に返り咲いた逸ノ城ら、平成生まれが虎視眈々と賜杯を狙っています。昭和生まれの横綱鶴竜、大関豪栄道らが『そうはさせじ』と腕を撫していますが、多勢に無勢、厳しい闘いになるのは必至です」(担当記者) この熱闘をいっそう混沌とさせるのが白鵬の休場だ。 本誌の予想通り、白鵬は先場所千秋楽に痛めた右上腕のケガを理由に休場を表明した。これで白鵬の休場は通算12度目。去年の初場所以降でフル出場したのはたった3場所だけで、6場所も休場していることになる。休場率は実に66%で、これ以上長引けば「引退」の声も聞こえてきそうだ。 昭和生まれの絶対的存在である横綱の休場で、気勢が上がる平成勢。それを後押しするかのように、幕内の取組にかかる懸賞も平成生まれに殺到している。 初日前の段階で、最も申し込みが多かったのが貴景勝の340本。2番目も高安の146本。3番目がようやく昭和生まれの豪栄道で121本だった。それにしても貴景勝の怪我の状態が気がかりだ。
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スポーツ 2019年05月17日 06時30分
優勝賞金1億円超! ONEチャンピオンシップがキックトーナメント開催を発表
アジア最大の格闘技団体ONEチャンピオンシップは14日、『ONE:Enter the Dragon』(17日・シンガポール・インドアスタジアム)の公式記者会見をマリーナ・ベイ・サンズで開いた。 会見で、ONEのチャトリ・シットヨートン会長兼CEO(以下、チャトリCEO)は、今大会から開幕するONEフェザー級キックボクシング・ワールド・グランプリのトーナメントの優勝者に100万米ドル(約1億950万円)の賞金を現金で授与すると発表した。 チャトリCEOは「世界最高のストライカー8人が優勝賞金100万ドルを懸けて競います。史上最高のGP。全てのカードが世界王者対決。5月17日のシンガポール大会からトーナメントは開幕します」と、自身の公式Facebookで発表。世界の格闘技ファン、選手、関係者から反響を呼んでいる。 韓国のMMA団体ROADFCが100万ドルトーナメントをうたって大会を開いているが、キックボクシング世界トーナメントの優勝賞金「1億円超え」は、日本とアジアの格闘技史上最高額。今後、ONEに興味を持つキックボクサーが増える可能性は高い。 ONEフェザー級キックボクシング・ワールド・グランプリは、世界王者のキックボクサー8人で争われるトーナメント。大本命の呼び声が高いジョルジオ・ペトロシアン(イタリア)を筆頭に、ヨドサンクライ・IWE・フェアテックス、ペットモラコット・ペッティンディーアカデミー、スモーキン・ジョー・ナタウット(以上タイ)、サミー・サナ(フランス)、ジャバル・アスケロフ(ロシア)、エンリコ・ケール(ドイツ)、サーシャ・モイサ(ウクライナ)が参戦する。 なお、当初は元K-1王者のアンディ・サワー(オランダ)がスモーキン・ジョー・ナタウットと対戦する予定だったが、サワーが3.31東京・.両国国技館大会でヨドサンクライにKO負けしたこともあり、ナタウットvsモイサに変更となった。 ONEは今年3月に日本にも初上陸。世界配信で過去最高の収益を上げたとされている。青木真也ら日本人ファイターも参戦しており、10月には2回目の日本大会も予定。日本の格闘技団体にとって、選手の競合も避けられない状況になる可能性がある。注意深く動向を見守る必要がありそうだ。文 / どら増田写真 / 萩原孝弘
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