スポーツ
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スポーツ 2019年11月05日 11時33分
巨人の期待を裏切った「キューバの大砲」がプレミア12参戦 事前に衰えを見抜いていた球団、それでも獲得を決断した事情とは
東京五輪出場の予選も兼ねているプレミア12が始まり、日本はベネズエラとの初戦を迎える(日本時間11月5日)。しかし、他の出場国のメンバーを見て、ちょっと驚かされた。ドミニカ共和国、メキシコなどには、12球団所属の外国人選手や元NPB選手が多くいる。そして、野球王国とも称されるキューバにも、NPBプレーヤーがいた。中日のライデル・マルティネス投手、アリエル・マルティネス捕手(育成)、元千葉ロッテのロエル・サントス外野手。そして、元巨人のフレデリク・セペダ外野手もいた。 セペダと言えば、「キューバの大砲」として期待されたが、それを大きく裏切った“ダメ助っ人”だ。 「巨人を退団したのが15年オフ。その後、コロンビアのウインターリーグに派遣されるなど、今も国内リーグで現役を続けている話は聞きましたが」(NPB関係者) セペダは39歳。今季限りでの引退を表明した阿部慎之助は40歳である。 セペダが巨人入りしたのは、2014年だった。キューバの国家政策が変わり、これまで「海外プロリーグでの活動は認めない」とする規則がなくなった。これまでは、メジャーリーグを夢見るキューバ選手は亡命するしか手段がなかった。しかし、それが改められ、セペダはその正規ルートに則った「海外移籍第一号」となった。 「変化球主体の日本のプロ野球に合わなかったのか、2年目の15年は打率ゼロで終わりました。09年の第2回WBCではメジャースカウトが大絶賛していたスラッガーでしたが。巨人に移籍した時は30代半ば、体力的ピークを過ぎていたのかもしれません」(米国人ライター) その後、DeNAと契約したユリ・グリエルや、千葉ロッテを経て、現在ソフトバンクに在籍中のアルフレド・デスパイネら後輩たちが活躍しただけに、巨人ファンはガッカリだった。 「キューバ国内リーグで復活したという話は出ていません」(前出・同) 前回の第4回WBCでも、セペダは代表チーム入りしている。前出のNPB関係者によれば、キューバの野球人口、レベルはともに落ちているそうだ。海外移籍を認める正規ルートができても、「亡命によるメジャーリーグ挑戦者」は後を絶たず、それがファン離れにもつながったそうだ。 「セペダはキューバでは英雄です。社会的影響力も持ったカリスマ」(米特派記者) 巨人と契約した当時を知る関係者が、こんな舞台裏を話してくれた。 「巨人の渉外担当もセペダを見て、すぐにピークを過ぎていることは見抜いていました。でも、キューバ野球連盟や国家が、正規ルートで海外に挑戦する第一号は、彼でなければ困るんだと泣きつかれたんです」 巨人サイドが折れた理由は、「今後の良好な関係を構築したい」に尽きる。 キューバ選手、正規ルートによる移籍はNPBに定着しなかったが、セペダは今も現役を続けている。成績はイマイチだそうだが、代表チームのまとめ役、精神的支柱でもあるそうだ。キューバは予選D組、日本はC組に振り分けられたので、セペダとの再会はともに決勝ラウンドまで勝ち上がってからとなる。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2019年11月05日 06時30分
ロッテ、ドラフト1位・佐々木に「24時間サポート体制」を約束したワケ スカウトが危惧する“消極性”も原因?
千葉ロッテが令和の怪物・佐々木朗希(大船渡=3年)への指名挨拶を済ませたのは、10月29日だった。井口資仁監督(44)も同行するほどの熱の入れようだが、「将来の侍ジャパンのエースが自軍から出るかも」となれば、「早く会いたい」と、気持ちが高まるのもわからなくはない。 しかし、気になる情報も明かされた。挨拶後、ロッテ首脳陣は取材陣に「怪物育成のプラン」を質問され、こう答えている。 「24時間体制を整え、佐々木クンの体をしっかりとサポートします。パフォーマンス的にも相談するつもりで…」 大学病院とも提携し、メディカル、フィジカルなどを含めた万全の医療体制を構築していくという。佐々木個人のためとなれば、エコ贔屓以外の何物も無いが、全選手が対象のようだ。プロ野球界は大物新人の入団ともに育成システムが見直されるようだ。 昨季、根尾昂(19)の指名抽選に成功した中日もこんな改革を行っていた。 「食生活が見直されました。シーズン中の遠征先宿舎での食事を始め、ビジター球場やキャンプのケータリングの食事の中身など、専属栄養士を加えて改められました」(名古屋在住記者) 与田剛監督(53)は「疲れは内臓から来る」の持論だった。専属栄養士のいる侍ジャパンのコーチも経験し、“食育”の重要性をさらに深めたのだろう。 「昨季、ロッテが1位指名した藤原恭大(19)は入寮の際、40万円の電動リクライニングベッド、100万円の超音波治療機器を持ち込み、関係者を驚かせました」(スポーツ紙記者) 放っておいても、自己管理が徹底している選手はメディカルケアができるというわけだ。藤原の入団以降、千葉ロッテは怪我防止に対する意識を変えたとも聞くが、これが選手全体に伝わればいいのだが…。 佐々木と面談した他チームのスカウト、指名に失敗したい球団スタッフからこんな話も聞かれた。 「彼は大人しい。友人たちの前ではよく喋るようだけど、練習やグラウンド外の自己管理にはあまり関心がないみたい。何に対しても受け身の姿勢が気になる」 1年先輩になる藤原、独立リーグの不十分な練習施設から這い上がってきた角中、育成から支配下を勝ち取った西野、他球団選手との自主トレで成長のヒントを得た種市など、話を聞くだけでも勉強になる先輩はたくさんいる。令和の怪物にとって、医療メディカルのサポートも大切だが、まずは“意識改革”からスタートすべきだろう。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2019年11月04日 22時30分
ジャガー横田が悪のクライシス興行開催!ガッツ石島対井上京子実現
女子プロレスラーで、タレントでも活躍している女子プロレス界の“リビングレジェンド”ジャガー横田。彼女が率いる悪のヒールユニット「クライシス」が自主興行を開催することを発表した。今年2回目で9カ月ぶり。11月16日、神奈川・川崎25Dスタジオが舞台だ。 「本当は3カ月に1回のペースでやりたいんだけどねぇ」 年に4回開催するのが理想と前回大会終了後に話していたジャガーだが、メンバーのスケジュールなど事情もあって、少し間隔ができてしまったようだ。 「私が敵になることで若い子の壁になれれば。どんどん利用してもらいたい」 ジャガー率いるクライシスはヒールユニットだが、「なかなか光が当たらない弟子と、縁があった男子の選手と組んでいる」という。そのため「反則は5カウントまで。反則負けになったらダメ!」と勝負に影響する反則に関しては厳しい態度を見せる。椅子を振り上げるジャガーには違和感を覚えるが、それも「後進のため」という思いであえて悪に徹しているのはさすがだ。 今大会では注目のカードが発表された。前回大会からクライシス入りをした真GUTS軍のガッツ石島と、ジャガーが所属するディアナの総帥、井上京子の男対女のシングル対決だ。 この2人はガッツがクライシス入りをしてから京子の試合にたびたびちょっかいを出し、京子もこれに応戦。対決への機運が高まっていた。京子はかつてFMWのリングなどで、男子の選手と対等に闘っている。120kgのガッツとのシングルマッチはド迫力の展開になるのは確実。ガッツは現在、インディー統一を掲げており、かつて女子プロレスにとどまらず、インディーマットでも暴れ回った“井上京子”というピースは埋めておきたいところだろう。 またクライシスのファイトスタイルに疑問を抱いている女子プロレス界の“希望”Sareeeは13歳のななみとのタッグで、ジャガー&藪下めぐみのクライシス“最恐”タッグと激突する。この試合を通じてジャガーの真意をSareeeは受け止めることができるのか。注目の一戦だ。 今回も見逃せない大会になりそうだ。『第6回クライシス興行〜クライシスvs.ディアナ〜』【全対戦カード】4.スペシャルミックスドタッグマッチ 30分1本勝負佐藤綾子&新井健一郎 対 伊藤薫&朱崇花3.容赦はしない!魂ぶつけてみろ13歳の挑戦! タッグマッチ 30分1本勝負ジャガー横田&藪下めぐみ 対 Sareee&ななみ2.性別無視のド迫力対決! シングルマッチ 30分1本勝負ガッツ石島 対 井上京子1.遥殴り込み!クライシスの洗礼受けてみろ! シングルマッチ 30分1本勝負KAZUKI(PURE-J) 対 梅咲遥(どら増田)
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スポーツ 2019年11月04日 18時00分
番長・清原和博「トライアウト監督」復帰に牙をむく高野連
“衝撃的なニュース”が飛び込んできた。あの清原和博氏(52)が、表舞台での活動を再開させるようなのだ。来たる11月30日に、独自のトライアウトを開催。対象は米球界入りを目指す日本人選手、日本球界入りを希望する外国人選手で、その新団体の監督を清原氏が務め「選手選考にも携わる」という。 球場に“番長キヨハラ”が帰ってくるのは本当か。「発起人というか、立案者は起業家です。東京六大学でのプレー経験者なので、米球界に挑戦したいとする夢を持つ学生選手、アマチュア選手が多いことを知っているのでしょう」(スポーツ紙記者) 似たような動きは過去にもあった。だが今回は、それらとは違う。「監督・清原」の名前によって、NPBを始めとする既存の野球組織やその関係者が色めき立っているのである。「今も清原氏の周りには、たくさんの支援者がいます。社会復帰のサポートをする人や、再びユニホームを着られるように尽力している人たちです」(ベテラン記者) 清原氏が覚せい剤取締法違反の容疑で逮捕されたのは2016年2月。同年5月に懲役2年6カ月、執行猶予4年の有罪判決を受け、その後のメディア出演はゼロではないが、「どのようなリハビリ生活を送っているのか」は、ごく限られた人間にしか伝えられなかった。「清原氏の話題になると、意図的に避けるプロ野球解説者やOBは、今も少なくありません」(同) 氏の猛省と社会復帰のための努力について、悪く言う人は1人もいない。ただ、当時のインパクトが大きかっただけに関係者がどよめくのも無理もない。当然、「監督・清原」は大きな話題性を呼ぶだろう。 しかし、話題性が大きければ大きいほど、既存団体は無視できなくなる。夏の甲子園大会後のU−18大会が定着する前、こんな衝突劇があった。「中学生以下の硬式野球クラブの一つであるポニーリーグが16歳から18歳までの国際大会に参加したいとし、日本高等学校野球連盟(以下=高野連)に相談しました。回答は『絶対ダメ』とのことでした」(アマチュア野球関係者) 「16歳から18歳まで」といえば、高校野球の年齢だ。センバツ、夏の甲子園大会の裏で、「高校生の国際大会をやられたら、たまらない」と思ったのだろう。クラブ側は「進学した高校に野球部がなかった」、「事情があって高校野球を続けられなかった者に限定する」などの再提案もされたが、その結果は、今日の状況を見ればお分かりいただけるだろう。 清原氏の新野球団体が「米球界挑戦」を目指すアマチュア選手を集めるとなれば、プロ野球を経由せずに海外プロ組織と契約した選手には「帰国後のペナルティーを」と決めたNPB、それに異を唱えていない高野連、大学連盟、社会人野球界との“衝突”は必至だ。「国内独立リーグと契約する外国人選手も増えており、独立リーグからNPB入りした外国人選手も過去にはいました。彼らは独立リーグで日本の習慣や練習方法を学んでいるので、NPBに溶け込むのも早いのです。わざわざ海外に行かなくても外国人選手を調査できると、独立リーグの外国人選手受け入れを歓迎する向きもNPBにはあるほどです」(同) それだけではない。国内独立リーグもビックリだが、目下、海外エージェントは「日本経由のメジャーリーガー」という新ルートを確立させるため、水面下で奔走しているという。「日本のプロ野球選手の実力は、メジャーリーグも認めています。新しいメジャーリーガー誕生のルートとして『日本の独立リーグからNPBを経由してメジャーへ』という過程を確立させたいとするエージェントも多いんです。なぜなら、アメリカのマイナーよりも、日本の独立リーグ、NPBの育成組織の方が、治安、環境が優れており、育成も上手ですからね」(同) こうした情報を聞かされると、清原監督の新団体は、既存組織に歓迎されそうにない。一方で、「新しい団体ができれば球児の夢は広がります」と、前向きに捉えるアマチュア指導者もいた。 11月30日に行われるトライアウトには、すでにエントリーしている元プロ野球選手がいた。女子高生との不適切な関係が原因で、DeNAを解雇された元投手の綾部翔だ。 再出発のチャンスは誰にでもある。しかし、新団体のスタートは、色眼鏡で見られる可能性もありそうだ。「高野連とNPBは友好的な関係を築きつつあり、指導者復帰にしても、これまでは2年間の教員実績が必須条件でしたが、今は2日程度の講座を受講するのみでOKになりました。NPBの『いきなりメジャー挑戦はNG』とする方針に反対していない高野連が、アマチュア選手の米球界挑戦をサポートする組織を好意的に見るとは思えません。高校野球に進まずに、そうした海外志向の組織入りを目指す高校生が出る可能性があったら『待った』を掛けるでしょうね」(前出・スポーツ紙記者) そういえば、エンゼルスの大谷翔平も「いきなりメジャー挑戦」を明言し、ドラフトで強行指名した日本ハムが引き止め、現在に至っている。大谷と同じ夢を持つ球児に対し、「待った」を掛ける既存組織と、それを応援する新団体。清原氏の再スタートは応援されるべきだが、衝突は避けられそうにない。
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スポーツ 2019年11月04日 17時30分
シュートボクシングが年末に大勝負!海人対ベイノア、重森、町田参戦!
シュートボクシング(SB)は12月3日に東京ドームシティホール(TDCホール)で今年最後、最大のビッグマッチ『SHOOT BOXING GROUND ZERO TOKYO 2019』を開催する。 目を疑うようなドリームマッチが発表された。SBのエースで、S-cup2018世界王者、SB日本スーパーライト級王者の海人が、RISEウェルター級王者の“ブラックパンサー”ベイノアと対戦することが決定したのだ。 お笑い芸人としての顔も持つベイノアは、お約束の長く滑るマイクで親しまれている存在だが、試合は極真会館の実力者。今回はRISEの看板を背負って、SBの若きエースの首を狙いに乗り込んでくる。 迎え撃つ海人は今年の目標を「全勝」としていたが、4月にチャド・コリンズに判定負けを喫しており、今年の戦績は3勝1敗。だが階級を上げ元Krush-70kg級王者の中島弘貴、RISEミドル級王者イ・ソンヒョンを下し2連勝。本来、65.0kg級で試合をしてきた海人だが、世界強豪との対戦を視野に入れており、強さを追求するためには「階級は問題ない」という。最後はSBのエースらしく強い選手を相手にしっかりと勝って終わりたいところ。 また、これまで一度も交流がなかった新日本キックボクシング協会とSBの交流戦がスタートする。第1弾として新日本キックのエース、WKBA世界ライト級王者の重森陽太と、SB日本スーパーフェザー級王者の笠原弘希の対戦が電撃決定した。このカードも驚きである。 重森は身長181センチから繰り出される強烈なミドルキックとパンチを武器に、新日本キック2階級制覇を達成。今年7月にはタイ強豪選手を倒してWKBA世界タイトルを獲得。1日にはKNOCK OUTにも参戦した。 一方、SB次期エース候補として期待されている笠原は昨年9月、SB日本フェザー級王座決定戦で元貴を下してSB日本フェザー級王座を獲得。6月大会では前SB日本スーパーバンタム級王者の内藤大樹との接戦を制し、9月のSB日本スーパーフェザー級タイトルマッチでは王者、深田一樹を2RKOで下して二階級制覇を達成した。交流戦でいきなりトップ同士が当てた両団体に拍手を送りたい。 さらに、SB日本ライト級王者・西岡蓮太が参戦し、WPMF世界スーパーフェザー級王者・町田光と対戦することが決定した。 西岡はもともとアマチュア時代から剛腕を武器にKOを量産した倒し屋。プロになってからもKOを狙うスタイルで将来を有望視されるSB関西期待の新星として注目を集めてきた。現在は、SBレジェンド吉鷹弘の下でメキメキ実力をつけ、4月大会でKNOCK OUT王者・不可思に圧勝、6月大会ではMA日本ライト級4位・増井侑輝からダウンを奪って判定勝ち、前戦となった9月大会では五冠王・マサ佐藤を破り、現在6連勝中だ。 対する町田は50戦以上のキャリアを持ち、WPMF世界スーパーフェザー級王座、所属するINNOVATIONのスーパーフェザー級王座など計5つのタイトルを獲得してきた日本トップクラスの実力者。居合い抜きの動作を応用した必殺技“居合いパンチ”などを武器に、超個性的な戦い方で人気を呼ぶ。SB初参戦となった6月大会では、村田聖明にバックドロップを華麗に決めてシュートポイントを奪うなどSBルールにも適応し完勝している。今年はRIZINに出場するなど、闘いの場を広げているだけに、こちらも注目のカードだ。 今年最後のキックの祭典はシュートボクシングが華やかに締めてくれるだろう。(どら増田)
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スポーツ 2019年11月04日 16時00分
侍ジャパン・稲葉監督、決意と覚悟を胸に初の“ビッグマッチ”へ 既に打ち出す独自色、現役時代の経験も活かせるか
日本シリーズ閉幕後、今年最後のビッグイベントであるプレミア12。第2回大会となる今回、代表選手の辞退が相次ぐなど、大会へ向けての盛り上がりが今一つ欠けるものの、リベンジを期すビッグマッチはもう目前に迫っている。 日本代表・稲葉篤紀監督にとって、2017年の就任以降、その年の秋に行われたアジアプロ野球チャンピオンシップ、そして昨年の日米野球以来となる、実戦の現場である。無論、代表トップカテゴリー同士の公式戦では今回が初となる中、若き代表指揮官へ課せられるミッションは決して軽くはない。 年齢制限のあったアジアチャンピオンシップや、お祭りムードのMLBプレーヤーを相手に「圧勝」した日米野球とは別次元の戦いが待っている。自身も公言している大会初制覇はもちろん、集団を束ねる長としての技量がはっきりと見定められる場ともなり、勝負に直結する采配や選手起用、ベンチ内外での立ち居振る舞いなどにも様々な視線が集められる筈だ。来年の東京五輪が控えているとはいえ、タイトルが懸かる「決戦」であることは言うまでもなく、その中で監督として自身の色を表現できるかが大きなポイントとなりそうだ。 但し、野球人としての確かな強みも持ち合わせている。歴代の日本代表を率いた指揮官の中では、プロの選手として日の丸を背負った唯一の存在だ。何より、2009年の第2回WBC(ワールドベースボールクラシック)では中軸として、世界一を成し遂げている。さらにはその前年、北京五輪にもレギュラーで出場し続け、何れもチームの支柱としての立場を担ってきた。現役時代の絶頂期に代表での戦いをくぐりぬけており、その経験は代表監督となった現在、極限の場面での判断力に活かされることを期待したい。 代表の常連でもある坂本勇人のサード起用や、鈴木誠也を4番に指名するなど、独自のカラーを既に滲ませてきている稲葉篤紀監督。コーチとしての参加だった前回大会では準決勝・韓国戦で痛恨の逆転負けを喫し、一発勝負で勝ち切る難しさも味わった。「(日本の)野球は金メダルを期待される。プレッシャーも当然あるが、このメンバーで金メダルを獲っていきたい」。力強く語ったその言葉を実現させるべく、頼もしき侍たちを率い、大一番に挑む。(佐藤文孝)
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スポーツ 2019年11月04日 10時00分
DeNA、中川大志が引退へ…ロマン溢れるパワフルヒッターがバットを置く決意
ソフトバンク・ホークスの4連勝で日本シリーズが閉幕した翌日、第2次の戦力外通告の期日となり、今年は102名のプロ野球選手が非情宣告を受けた。 ベイスターズは第1次の10月1日に、10選手と来季の契約を結ばないと通告。2次で通告される選手は皆無だったため、結果的に5投手5野手がベイスターズのユニフォームを脱ぐこととなった。 その中には、昨年ベイスターズに入団し印象に残る活躍を見せた右の大砲・中川大志も含まれていた。 中川は2008年、東北楽天ゴールデンイーグルスからドラフト2位指名を受けプロ入り。愛知・桜丘高校出身で初のプロ野球選手となった。 3年目にはイースタン・リーグで打点王のタイトルを獲得。ケガで育成選手契約も経験したが、再び支配下登録を勝ち取る。2013年にはイースタンの本塁打王と打点王の2冠に。2015年には一軍で待望の初ホームランのあと、サヨナラホームランや2打席連続ホームランなどの活躍を見せたが、2017年オフには戦力外宣告を受けてしまう。しかし、右の長距離砲に魅力を感じたベイスターズが目をつけ、晴れて入団の運びとなった。 移籍初年度の昨年は開幕を一軍で迎えた。4月21日のヤクルト戦では1点ビハインドの9回に代打で同点2塁打を放ち、交流戦では主力の相次ぐケガの穴を埋めるべく奮闘。スタメン起用でホームラン、そしてクリーンアップの一角も務め、47試合で2本塁打、打率は低いながらも長打率は4割越えと自身の長所を発揮した。 しかし、今年はジャイアンツから戦力外通告を受け、ベイスターズに入団した同じ右打ちの中井大介に出番を奪われる格好になってしまった。ファームでは打率.292、9本塁打をマークするも、1軍ではわずか3試合で3打席しか与えられずに、10月1日に自身2度目の戦力外通告を受けることとなった。 中川は通告を受けたその日のうちに引退を発表。イーグルスやベイスターズに感謝の弁を述べると共に、「いつかは引退すると覚悟してプレーしていましたが、現役でプレーすることができなくなると寂しくてたまりません」とし、「ですが、プロ野球生活に悔いはなく、晴れ晴れとした気持ちでもあります」と複雑ながらも前向きな言葉を残した。 仙台で横浜で11年間愛された中川大志。その豪快なスイングはいまでもファンの目に焼き付いている。写真・取材・文 / 萩原孝弘
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スポーツ 2019年11月04日 06時30分
新日本、本間朋晃の迷い…「パートナーは真壁さんか?棚橋か?」
「ヒロ(棚橋弘至)で行くか?真壁さんで行くか?」 本間朋晃がタッグパートナー選びに迷っている。新日本プロレスは今年もタッグの祭典『ワールド・タッグリーグ2019』(11月16日〜12月8日)を開催する。IWGPタッグ王者チームのタマ・トンガ&タンガ・ロアを筆頭に強豪タッグチームがエントリーする予定だ。 昨年夏に長期欠場から復帰をした本間は、会社が過酷なリーグ戦を闘うにはまだ早いと判断したのだろう。本間はエントリーされず、G.B.Hの相方である真壁はトーア・ヘナーレとのタッグでエントリーしている。あれから1年が経ち、本間はシリーズにフル出場するまでに回復し、軽快な動きを取り戻している。最近は真壁が矢野通とのタッグを復活させたこともあって、棚橋との“同級生”タッグを結成する機会が増えてきた。10.14東京・両国国技館大会では真壁&矢野と対戦し、勝利を収めている。 「ヒロはIWGP(ヘビー級王座返り咲き)という夢があるけど、俺だってあるんだよ。ワールド・タッグリーグ、真壁さんと行くか?同級生のヒロと行くか?どうなるか?」 最後に「お楽しみはこれからだ」と付け加えていたが、明らかに迷っているようだった。無理もない。真壁は本間の復帰を誰よりも待っていて「こけし(本間)が帰ってきたらIWGPタッグをまた狙いにいく」と話していた。しかし、現在はかつてG.B.Hとして、IWGPタッグのベルトを幾度も巻いた矢野と元サヤに収まり、タッグを結成している。棚橋は本間に「尊敬してるから」と声をかけて「こっから!こっから!」と近くで力を与えてくれる盟友だ。本間が誰と組むのかによって、リーグ戦の優勝予想にも影響を与えることになる。 IWGPタッグ王座戦線で来年1月の東京ドーム2連戦に出場を目指す本間にとって、ベストなパートナーは誰になるのか?その答えはもうじき出るはずだ。(どら増田)
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スポーツ 2019年11月02日 06時30分
RIZIN榊原氏「本気度が窺える凄いカード」12.29たまアリで“Mr.ベラトール”が直輸入マッチ!
総合格闘技イベントRIZINは26日、12月29日(日)さいたまスーパーアリーナにて開催されるベラトール・ジャパンの追加カードを発表した。 アメリカで老舗団体UFCを猛追しているベラトールが、RIZIN全面バックアップのもと開催される今大会に関しては期待が高まっており、既にメインイベントとして、“皇帝”エリミヤーエンコ・ヒョードル(ロシア)の日本ラストマッチとして、かつて日本でもPRIDEなどで活躍したクイントン・“ランペイジ”・ジャクソン(アメリカ)との日本初対決のドリームマッチが決定している。この試合はヒョードルの意向もあり、リングを使用した試合になるようだが、その他の試合はベラトールではメインとして使われているケージ(金網でマットを囲んだもの)で試合を行うとされている。 今回発表されたのは、マイケル・チャンドラー(アメリカ)対ベンソン・ヘンダーソン(アメリカ)のベラトール直輸入カードである。マイケル・チャンドラーは、ベラトールはもちろんのこと、アメリカを代表するライト級ファイターの一人。2009年のデビューから破竹の12連勝を飾り、ベラトールライト級タイトルマッチでは王座獲得後、2度の王座防衛に成功している。これまでにも数々の激闘や名勝負を繰り広げたチャンドラーは、"Mr.ベラトール”と言われるほどの強豪選手だ。 対するベンソン・ヘンダーソンは、テコンドー、レスリングをバックボーンに持つMMAファイター。長くトップファイターとして活躍し、2012年にはUFCライト級王座も奪取している実力者。2016年4月にベラトールに舞台を移すと、同年11月に今回の相手であるチャンドラーに僅差の判定で敗れており、今回の試合は日本のファンの前でチャンドラーにリベンジを果たすとともに、全米トップファイターの力を見せつけたいと思っているのは言うまでもない。 ベラトール対RIZINの全面対抗戦のカードはまだ発表されてないが、ベラトールで行われた好カードをそのまま日本に直輸入してくるところに、ベラトール日本初進出への気合いを感じざるを得ない。RIZINの榊原信行CEOも「スコット(コーカー ベラトール代表)の本気度が窺える凄いカードが決まりましたね!“Mr.ベラトール”ことチャンドラーとリベンジに燃えるヘンダーソンが12.29のたまアリで激突です。これぞまさにベラトールと言うカードが日本に居てライブ観戦出来るんです。この稀有な機会を見逃さないで下さい」とこのカードを高く評価した。 今大会はDAZNを通じて全世界に生配信も予定されているだけに、対抗戦以外にも世界的に注目されるカードが今後次々と発表されることだろう。(どら増田)
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スポーツ 2019年11月01日 22時30分
スターダム勢も参戦!新日本、米アナハイム大会にジュニア勢が出場
新日本プロレスは現地時間12月7、8日にアメリカで開かれる「CharaExpo USA 2019」(アナハイムコンベンションセンター=カリフォルニア州)内で大会『Lion’s Break Project 2』を行う。 新日本は先日、米に現地法人を設立すると発表したばかり。今大会には既に、アレックス・コグリン、クラーク・コナーズ、カール・フレドリックスの参戦が決定。LA道場のコーチ、柴田勝頼が育成中のヤングライオンたちが名乗りを上げたが、今回は日本から参戦する選手が追加発表された。 現在開催中のスーパーJr.タッグリーグにエントリーしている田口隆祐&ロッキー・ロメロの監督タッグ、エル・デスペラード&金丸義信の鈴木軍、そしてバレットクラブの石森太二の参戦が決定した。新日本の2大監督として知られる田口とロッキーは、監督タッグを結成すると、リーグ戦でも快進撃を見せて優勝争いを演じている。監督としての手腕がアメリカマットでも光るのか期待したい。 10.14東京・両国国技館大会で復帰を果たしたデスペラードは、金丸とのタッグで、リーグ戦でもラフファイトとインサイドワークを駆使しながら強さを誇っている。アメリカのファンもくぎ付けになるだろう。IWGPタッグ王者・石森のパートナー、エル・ファンタズモは帯同せず、石森は単身で乗り込む予定。今年は4月のニューヨーク、マディソン・スクエア・ガーデン(MSG)大会でIWGPジュニアヘビー級王座から陥落しており、アメリカのファンに健在ぶりをアピールしたいところだ。 なお今大会では先日、新日本と同じブシロードグループ傘下に入ったスターダムから岩谷麻優&中野たむが参戦し、坂井澄江&ニコル・サボイと対戦する。岩谷は4月のMSG大会にも出場しているが、ブシロードグループになってからスターダムの選手が新日本主催の大会に出場するのは初めて。木谷高明オーナーは「国内はまだ考えてないが、海外の試合なら新日本の大会に出ていただく可能性はある」と話している。今大会は注目すべき点が多い。(どら増田)
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久しぶりに盛り上がった大相撲春場所だが依然ふがいない大関陣
2012年03月26日 15時30分
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スポーツ
ロンドン五輪カンボジア代表に決定した猫ひろしに銀メダリスト・有森裕子さんが冷や水!
2012年03月26日 15時30分
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マイナー落ちのツインズ西岡剛 日本球界復帰は近し!?
2012年03月24日 17時59分
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マリナーズ入団の川崎と岩隈が明暗分ける!
2012年03月24日 17時59分
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南海キャンディーズしずちゃん大丈夫? アジア選手権惨敗で五輪出場に赤信号!
2012年03月23日 15時30分