スポーツ
-
スポーツ 2020年06月29日 12時00分
張本氏とのトラブル続く?『サンモニ』、MLBの話題もダルビッシュの発言スルーで物議に
28日の放送の『サンデーモーニング』(TBS系)で、メジャーリーグを取り上げた際、ダルビッシュ有投手を「完全スルー」したことに、違和感を覚える視聴者が続出した。 番組では、アメリカ・メジャーリーグが7月23日か24日に無観客試合で開幕することになったことを紹介。60試合制、従来のアメリカン・リーグ、ナショナル・リーグの区分けではなく、地区ごとに試合をすることなどが紹介される。 >>ダルビッシュ「もう3ヶ月過ぎた」 先の見えないMLB開幕にうんざり? 諦めムードにマー君も「それっ!」と同調<< さらに、タイブレーク制の導入や、紙タバコ・ひまわりの種の禁止などを唐橋ユミが紹介。そして、最後に日本人選手9人の写真が貼り付けられたフリップを出し、「二刀流復活が期待される大谷選手ですとか、メジャー1年目の筒香選手、山口選手、秋山選手もいますね。メジャーの日本選手たちは、どんなアッパレを見せてくれるんでしょうか?」と結んだ。 この放送に、視聴者は「やっぱりダルビッシュは名前を呼ばれない」「この番組はダルビッシュのワードは禁句だもんね」などと、取り上げないことに違和感の声を上げる。 ダルビッシュと張本氏は昨年、大船渡・佐々木朗希(現千葉ロッテ)が岩手県大会の決勝で監督の判断によって「温存」されたことを巡り、意見の違いが明らかになり、同投手が「シェンロンが一つ願いこと叶えてあげるって言ってきたら迷いなくこのコーナーを消してくださいと言う」とツイート。その後、雑誌で張本氏が反論し、バトルとなっていた。 それでもダルビッシュは自身のプレーするゲームで張本氏を使うなど、一定のリスペクトを見せているが、『サンデーモーニング』は騒動後ダルビッシュの名前を出さず、映像で紹介することもしなくなった。この措置については「大人気ない」「張本氏の意向を汲んでいるとしか思えない」「放送機関としての中立性を欠いているのでは?」と批判や疑問の声が相次いでいる状況だ。 前田健太や平野佳寿なども名前を呼ばれなかったため、「たまたまではないか」という声もある今回の「ダルビッシュスルー」。今後も続くのか注目したい。
-
スポーツ 2020年06月29日 11時30分
阪神、今シーズンは歴史的大敗? 開幕9戦で借金5、立て直しに向け“ファイヤーセール”に踏み切るか
3連敗して、1勝。このサイクルが続くようなら、矢野阪神は「ファイヤーセール」に踏み切るかもしれない。 開幕カードの巨人戦に3連敗し、次節の東京ヤクルト戦で初戦を取りつつも連敗。第3節のDeNA戦も負け越してしまったが、9試合を終えた6月28日時点で、3連敗をすでに2度も経験している。28日も負けたから、30日からの中日戦で初戦、2戦目を落とすと、3度目の3連敗となる。「大丈夫か? 歴史的大敗も…」と懸念する声も各方面から聞こえてきた。 「打線が日替わり。選手も戸惑っていると思います。矢野燿大監督はレギュラーを固定しないことで選手を発奮させる意向ですが、スタメンに抜擢した選手が活躍していません」(在阪記者) ライバルの原巨人も打線を動かしているが、スタメン起用した中堅、若手がバットで結果を出している。敗北ムードの発端は大砲・ボーアの不振だが、矢野阪神には早急なチームの建て直しが求められる。 「いっそ、若手に切り換えてチームをゼロから作り直した方が良いのかもしれない」(球界関係者) メジャーリーグではペナントレースの優勝争いから脱落したチームが主力、ベテラン選手をシーズン途中に放出し、その見返りとして、有望な若手を交換要員に求めて次年度以降に備える。また、補強費が潤沢にないチームは若手を育てて「売る」。素質のある若手を試合で使い、彼らが成長していくのに従ってチームも強くなっていく。そして、年俸が高額となった頃、放出して、また別の若手の育成に切り換えるのだ。 その育てた主力選手をほぼ同時期に放出することで知られているのが、マイアミ・マーリンズ。その大胆な主力選手の放出は「ファイヤーセール」とも呼ばれている。 “阪神版・ファイヤーセール”を推す声も出始めた。確かにベテランの多いチームだが、「彼らを放出しろ」という意味ではない。ファームで、新人、若手が奮闘しているのだ。 「ドラフト2位の井上広大(履正社)の評判が良いんです」(前出・同) 一軍がクローザー・藤川球児の救援失敗でサヨナラ負けを喫した25日の二軍戦だった。新人ながら4番を任された井上は第2打席で結果を出した。フルスイングした打球はセンターへ。中堅手はほぼ真後ろに走ったが、打球はその頭上を超えて行った。 高校時代から飛距離と打球の速さには一目を置かれていた。新人自主トレ、キャンプでも「将来の大砲候補」として紹介されていたが、高校卒の野手ということで「二軍でじっくり」という育成が決まった。しかし、井上はプロ投手のスピード、木製バットにも適応してみせた。この井上に“一軍投手のスピード”を経験させてやっても良いのではないか、と――。 「同3位の及川雅貴(横浜)、3年目の熊谷敬宥(立教大)も二軍戦で1番を任されています。走塁技術が高く、出塁するだけで対戦投手に脅威を与えています。タイプとして近本とかぶりますが」(前出・在阪記者) 若手が結果を出すとチームが活気づくのは、下位チームも同じだ。ボーアがもたついているようなら、井上や熊谷を使った方がチームの相乗効果も見込める。120試合制は短期決戦でもある。「3敗して1勝」のままでは取り返しがつかないことになる。矢野監督は“ファイヤーセール”に踏み切るべきだ。(スポーツライター・飯山満)
-
スポーツ 2020年06月29日 11時00分
オリックス同一カード悪夢の6連敗!1点差ゲーム4試合落とす…
オリックスが23日から千葉に乗り込んで、ロッテとZOZOマリンスタジアムで6連戦を行ったが、想定外の同一カード6連敗を喫してしまった。<オリックス戦績 6.23〜28>対 千葉ロッテマリーンズ(千葉・ZOZOマリンスタジアム)▽6.23●オリックス(アルバース)5-6(二木)千葉ロッテ○▽6.24●オリックス(K-鈴木)4-6(小島)千葉ロッテ○▽6.25●オリックス(村西)0-5(岩下)千葉ロッテ○▽6.26●オリックス(山岡)5-6(石川)千葉ロッテ○▽6.27●オリックス(田嶋)1-2x(種市)千葉ロッテ○▽6.28●オリックス(山本)5-6(美馬)千葉ロッテ○※(カッコ)内は先発投手※オリックス0勝6敗※オリックス通算9試合1勝8敗 スコアだけ見て完敗だったのは25日の試合だけだが、この試合も初回に5失点したものの、2回以降は無失点に抑えており、1点差ゲームが4試合、逆転負けも4試合と勝てる試合を落としているのが痛い。開幕当初、話題となった超攻撃型打線も25日から組み替えられ、26日には1番を打っていたT-岡田がクリーンナップに回り、打線に怖さが薄れたように見える。「打てる2番」は、西村徳文監督が春季キャンプから模索し続けて来たことなだけに、こんなに早く打順を変えてくるとは想定外だった。 30日からはメットライフドームに乗り込んで、今度は西武との6連戦が待っている。まだ始まったばかりとは言え、今回の6連敗により、3カード連続の負け越しは、シーズンに致命傷になりかねないだけに、一戦、一戦、切り替えて戦っていくことが求められる。(どら増田)
-
-
スポーツ 2020年06月28日 21時30分
コロナ禍でうやむやになったあの人気球団の名手の女性スキャンダル
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で今月19日にようやく開幕したプロ野球。 3月には阪神の藤浪晋太郎(26)らが、開幕直前には巨人の坂本勇人(31)らのコロナ感染が発覚したが、外出自粛中、あまり目立たない“不祥事”が報じられていた。「いずれも西武の選手だが、金子侑司は美女と合コン、森友哉は自宅に女性を呼び出し“濃厚接触”したものの“一線”は超えられなかったことが報じられた。とはいえ、両選手とも特におとがめはなし。しかし、“自粛破り”がたたったのか、両選手とも成績がふるわない」(プロ野球担当記者) そして、大リーグ移籍を目指すもかなわなかったあの人気球団の名手も女性スキャンダルが発覚していたのだ。「3月に極秘結婚が発覚した広島の菊池涼介だが、一部メディアで関係を持っていた女性に巨額の慰謝料を請求されて提訴されたことが報じられた。浮気相手を仲介した男性に対し、菊池は『軽く遊べる子でお願いします』とお願いしたいうから、まるでアンジャッシュ・渡部並の倫理観。結局、慰謝料1000万円を支払って和解することになったようだ」(スポーツ紙デスク) 高すぎる“慰謝料”となったが、ショックもあってか打率は2割2分9厘(27日現在)とふるわず。巻き返しを図りたいところだ。
-
スポーツ 2020年06月28日 17時00分
「巨人・ウィーラー」、本塁打量産が確実視されるワケ MVP獲得の可能性も? トレード移籍助っ人の覚醒は過去にも
2014年12月に楽天に入団し、翌2015年から昨シーズンまでに「.262・106本・345打点・553安打」といった数字を残した助っ人右打者・ウィーラー。25日、そのウィーラーが巨人の左投手・池田駿との交換トレードで巨人に移籍することが両球団から発表された。 >>巨人・原監督「お前もう一生料理するな!」 甥っ子・菅野への激怒に賛否、致命的な怪我を負った選手も?<< トレードを伝える報道によると、今回のトレードは左の中継ぎの層を厚くしたい楽天と、右の長距離砲を求めていた巨人の思惑が一致したため実現したとのこと。また、巨人・原辰徳監督がウィーラーを左翼、もしくは一塁で起用する意向を口にしたことも伝えられている。 今シーズンはここまで一軍出場がなかったが、ネット上には早くも「実績十分の助っ人だから凄く楽しみ、1日でも早く一軍で見たい」、「リーグ間移籍をきっかけにもう一段上の成績を残してくれるはず」といった期待の声が集まっているウィーラー。シーズン途中での突然の移籍となったが、過去の球界を振り返ってみても、シーズン途中のトレード移籍をきっかけにブレークを果たした助っ人は少なくない。 2017年12月に中日に入団したモヤは、ロメロ、ビシエド、マルティネスといった同僚助っ人が外国人枠を占めたこともありなかなか一軍でプレーできず。来日1年目の2018年は46試合、翌2019年も途中まで7試合の一軍出場にとどまっていた。 しかし、2019年6月に金銭トレードでオリックスへ移籍すると、その後シーズン終了までに64試合に出場し「.242・10本・35打点・59安打」と2ケタ本塁打をクリアする活躍。今シーズンはまだ一軍出場がないが、2年目のさらなる飛躍に期待するファンは多い。 2017年1月に日本ハムに加入したエスコバーは、同年シーズンは中継ぎ投手として14試合に登板。ただ、シーズン途中の7月に、DeNA・黒羽根利規との交換トレードで急遽DeNAに移籍することが決定した。 思わぬ形でDeNA入りすることになったエスコバーだが、移籍後も中継ぎとして27試合に登板すると、2018年は53試合、2019年は74試合に登板するなど中継ぎエースとして立ち位置を確立。今シーズンは春季キャンプ中に右ひざを痛めた影響で開幕二軍スタートとなっているが、ラミレス監督は「そんなに長く二軍にいることはない」と早期の一軍昇格を明言している。 モヤ、エスコバーの両名は近年の成功例といえる選手だが、歴代最高の成功例といえるのが1988年5月に中日に入団したブライアント。ブライアントは入団直後から二軍暮らしが続いていたが、同年6月に金銭トレードで近鉄に移籍。近鉄は同月に主砲・デービスが大麻不法所持で逮捕・解雇という事態に見舞われていたため、苦肉の策でブライアントの緊急補強を決断した。 他球団助っ人の不祥事のあおりを受けた形のブライアントだったが、移籍後からシーズン終了まで74試合に出場し34本塁打をマーク。さらに、その後1995年オフに退団するまでに「.261・259本・641打点・778安打」といった数字を残し、本塁打王3回(1989,1993-1994)、打点王1回(1993)、リーグMVP(1989)を1回獲得するなど、誰もが予想していなかった大活躍を見せた。 以上の3名は全員がチーム事情により新天地へトレード移籍しているが、ウィーラーについては新型コロナウイルスの存在も巨人移籍に影響したとされている。現在も日本、世界で続いているコロナ禍により、今季はシーズン途中の外国人補強が例年以上に難航することが濃厚。そのため、国内で既に一定の数字を残しているウィーラーは、巨人にとって非常に計算がしやすい存在に映ったとみられている。 今回取り上げた3名は、実績が乏しい状態からトレードをきっかけに飛躍を果たしている。3名とは比べ物にならないくらいの実績を既に持っているウィーラーは、果たして新天地の巨人でどのような成績を残すのだろうか。文 / 柴田雅人
-
-
スポーツ 2020年06月28日 11時00分
こめかみ直撃で目からも流血! ロッテ・中村だけじゃない、頭部死球に苦しめられたプロ野球選手
6月19日に開幕し、21日までに開幕カードの3連戦が行われた今シーズンのプロ野球。ネット上にも多くのファンが選手への反応を寄せているが、中には心配の声が寄せられた選手もいる。その1人がロッテ・中村奨吾だ。 >>ロッテ・中村の頭部死球に「ふざけんなよ!」ファン激怒 1週間前にも直撃、予期せぬアクシデントが続くワケは<< 中村が話題となったのは、21日に行われた対ソフトバンク戦でのこと。中村は2回表無死一、二塁とチャンスの場面で打席に立つも、ソフトバンク先発・二保旭が投じた3球目が頭部に直撃。中村は一度は出場を続行するも3回裏の守備から途中交代。試合後に病院で検査を受けた結果、頭部打撲と診断されたが脳には異常が見られなかったため、23日のオリックス戦にも出場している。 18試合が行われた開幕カードでは計8個もの死球が記録されているが、当たった箇所が頭ということもあり「思いっきり頭に当たってるけど大丈夫かな」、「今後に悪影響が出なければいいけど…」といった心配の声が最も多かった中村の頭部死球。過去のプロ野球を振り返ると、頭部死球による後遺症に苦しめられた選手たちは少なくない。 阪神(1969-1978)、西武(1979-1984)で活躍した捕手・田淵幸一は、1970年8月26日・対広島戦で相手投手・外木場義郎の球が左こめかみに直撃。耳や口、さらには目からも血を流しながら昏倒した田淵はすぐに病院に搬送されたが、「左側頭葉脳挫傷及び頭蓋内血腫」で全治3カ月の大怪我を負ってしまった。 田淵は翌1971年シーズン途中に一軍に復帰したものの、左耳の難聴や方向感覚の乱れといった後遺症が残ってしまったため、平凡なキャッチャーフライをしばしば見失うなど苦労を強いられた。田淵は現役16年間で「.260・474本・1135打点・1532安打」といった成績を残したが、頭部死球がなければもっと数字は伸びていたのではとの見方は根強い。 広島(1966-1982)、阪急(1983-1985)でプレーした水谷実雄は、1984年3月31日のロッテ戦で土屋正勝から頭部死球を受け、左側頭部骨折・三半規管損傷の重傷。水谷は同年夏に復帰したが、頭痛、めまい、吐き気といった後遺症により63試合で「.181・3本・20打点・29安打」と思うような結果を残せなかった。 水谷は前年の1983年には打点王(114打点)を獲得したほどの強打者。しかし、頭部死球による後遺症の影響で1985年はわずか13試合の出場にとどまり、同年限りでの現役引退を余儀なくされている。 日本ハム(1997-2011)、巨人(2011)、オリックス(2012-2014)の3球団に所属した高橋信二は、2010年7月1日・対西武戦で西武・藤田大洋から頭部死球を受けた。病院での検査の結果内耳しんとうで入院した高橋は同月27日に一度は復帰したが、内耳しんとうによる聴覚障害やめまいに悩まされ8月2日に再び登録抹消。その後のシーズンは一軍に戻ることはできなかった。 高橋は前年まで3年連続で100試合以上に出場した主力選手だったが、頭部死球を受けた2010年から引退する2014年まで100試合以上出場したシーズンはなし。死球で崩れた状態が戻らないまま、ユニフォームを脱ぐ不本意な結末を迎えている。 開幕カードで死球を受けた中村は、昨年から数えてこれが5度目の頭部死球となっている。頭部にダメージが蓄積されていることは想像に難くないが、今後後遺症が発生しないことを願うばかりだ。文 / 柴田雅人
-
スポーツ 2020年06月28日 08時00分
一度は使ってみたいプロレスの言霊 「俺だってねえ…」発言者・木村健悟
現在、東京都品川区議会議員として3期目を務める木村健悟。引退後のプロレスラーとしては、かなり安定している部類である。その現役時代を振り返ってみても、大きな故障がなく、長きにわたり活躍を続けた印象が強い。しかし、それは本当に木村の望んだレスラー像であったのだろうか。 脇役一筋のプロレス人生であった。 木村健悟(1988年にリングネームをそれまでの「健吾」から改称)。同い年の藤波辰爾(以前は辰巳)とは表向きにはライバルといわれ、ジュニア時代、ヘビー級転向後とそれぞれ抗争を繰り広げたが、シングル戦でのフォール勝ちは一度もない。 ’87年1月2日の対戦では3カウントこそ奪ったものの、脚のサポーターに凶器を仕込んだ稲妻レッグラリアットによるものであった。そのため、ノーコンテスト(無効試合)の裁定に終わっている。★脇役に徹したレスラー人生 タッグを組んでも主役はあくまで藤波であり、木村はそのサポートに回るのが常だった。 メキシコでタイトルを獲得しての凱旋初戦もテレビ中継されず、一度はNWAインターナショナル・ジュニアヘビー級王座を獲得したが、これも藤波が故障欠場した際の代替的なものであった。 反選手会同盟から平成維震軍に在籍した時代も、リーダーはあくまでも全日本プロレス出身の越中詩郎であり、木村は新日本プロレス草創期からのメンバーでありながら、与えられたポジションは副将格。それも肩書だけのことで、試合となると小林邦昭やザ・グレート・カブキ、後藤達俊らにも存在感で及ばなかった。 ’81年7月、ローラン・ボックの来日初戦で、強烈なダブルアーム・スープレックスを食らって秒殺負けしたように、外国人レスラーの引き立て役となることもしばしばで、揚げ句には付き人だった武藤敬司から、「木村さんみたいなレスラーになりたい。立場が楽だから」などと、いじられるほどの脇役ぶりだった。 プロレスファンの間でも「木村は弱い」との評価が大勢であろう。その代名詞となったオリジナル技、稲妻レッグラリアットにしても、開発当初こそは何度かこれでフォールを奪うこともあったが、後々はすっかりつなぎ技となって、木村が「イナヅマ!」と叫ぶと会場に失笑が起きるような始末であった。 まるで効かないとすら言われるこの技だが、相手の鎖骨を骨折させたこともあり、平成維震軍興行では長州力からフォール勝ちを収めている。 脛の硬い部分を相手にぶつける大車輪キック、あるいはロープの反動をつけて正面から当てる延髄斬りのようなものだから、むしろ一撃必殺であることこそが本来の姿なのだ。 それがつなぎ技となってしまったのは、木村自身が「相手にケガをさせないように」と脛にサポーターを装着し、また、当てる場所やその勢いを加減したことによる。そのように、あえて技の威力を殺すあたりを見ると、木村は自らの意思で脇役の道を選んだとも言えそうだ。 坂口征二の付き人として日本プロレスから新日へ移籍してきたという経歴から、やはり主流である猪木派の弟子たちよりは、団体内での扱いが低くなる。実際、海外武者修行へ出たのは、藤波よりもかなり後のことだった。 そうした状況において木村が脇役に徹したのは、仕事としてプロレスを続けるためのやむを得ない選択であったのかもしれない。★マット史に残るワンマッチ興行 相手の技を受けて意識もうろうとなり、リングに崩れ落ちる。そんないかにも効いたような振る舞いで、相手の強さを引き立てることを業界内で「セール」と呼ぶが、「木村のそれは絶品だった」と評価する声もある。 ただ、それは木村の本意であったのだろうか。 子どもの頃には手が付けられないほどのヤンチャ坊主だったといい、新日流のグラウンド技術や試合の組み立てにはやや難があったとはいえ、海外遠征時にヒールとしてラフ殺法に徹した際には、メインイベンター級の活躍をしている。 敬愛するプロレスラーはアントニオ猪木で、子どもや孫には、猪木の本名「寛至」から「寛」の字を拝借して命名するほどであった。 ’87年1月3日、藤波とのシングル戦は藤波の反則暴走に終わった。流血した木村がリングを降りた後、そんな憧れの猪木から呼び止められると、うめくように「俺だってねえ…」と一言だけ呟いた。 果たしてその言葉の後に、のみ込んだ思いはいかようなものであっただろうか。 なお、その後の同月14日、日本プロレス史上初となる藤波vs木村のシングルマッチのみで開催された「ワンマッチ興行」では、序盤こそ木村が優位に試合を運んでいたが、最後は藤波の逆片エビ固めにギブアップの声を発している。木村健悟***************************************PROFILE●1953年9月4日生まれ。愛媛県新居浜市出身。身長186㎝、体重107㎏。得意技/稲妻レッグラリアット、パイルドライバー、トライアングル・スコーピオン。文・脇本深八
-
スポーツ 2020年06月27日 17時00分
ソフトB助っ人の快投で話題になった西武・西口の“悲劇” 前代未聞の逃し方をした大記録も?
6月25日に行われたソフトバンク対西武の一戦。試合は「4-2」でソフトバンクが勝利したが、試合結果以上に注目を集めたのがソフトバンク・バンデンハークの投球だった。 >>西武・森の送球を二遊間が“スルー”!大量失点に繋がったミスが物議、「普段やってないから迷った?」との声も<< 同戦に先発したバンデンハークは、昨シーズン12球団トップのチーム打率(.265)、得点数(756点)を記録した強打の西武打線相手を7回裏までノーヒットノーランに抑える快投。しかし、8回裏に西武・山川穂高に内野安打を打たれ、あと一歩のところで大記録を逃す形となった。 回を追うごとに注目度が高まっていたこともあり、山川に打たれた直後はネット上にも様々な反応が寄せられた。中でも多く目についたのが、「目の前で見てた西口コーチはどんな心境なんだろう」、「西口さんには全然惜しくないって思われてそう(笑)」、「西武ナインも『西口さんの前で達成させるわけにはいかない』って思ってたりして」といった、西武・西口文也一軍投手コーチを引き合いに出したコメントだった。 現在47歳の西口コーチは現役時代に西武(1995-2015)一筋で活躍し、2017年からは西武で一軍・二軍投手コーチを歴任している人物。現役時代は「436登板・182勝118敗・防御率3.73」といった数字を残した好投手だったが、実はノーヒットノーランを2度、完全試合を1度、記録達成目前で逃した悲運の投手でもある。 1度目のノーヒットノーラン“未遂”は、2002年8月26日・対ロッテ戦でのこと。序盤の3回までに6点の援護をもらった西口は、9回2アウトまでロッテ打線を四球1つのみに抑える快投。ここで迎えたロッテ・小坂誠をアウトに取れば、ノーヒットノーラン達成というところまでこぎ着けた。 しかし、ここで小坂にセンター前に落ちるポテンヒットを打たれたことで、西口の快挙は目前でパーに。その後なんとか完封勝利は確保した西口は、試合後に「僕にはまだ早いっていうことなんでしょうかね」と語っている。 次に悲運に見舞われたのは、2005年5月13日・対巨人戦。西口は6点の援護を背に、巨人・清原和博に1つ死球を与えた以外は巨人打線を完璧に抑えたまま9回2アウトへ。打者の清水隆行を打ち取れば、3年前の悔しさを晴らせる場面だった。 しかし、西口は清水にスライダーを完璧に捉えられ、痛恨のソロホームランを被弾。ノーヒットノーランどころか完封勝利も消える一発はさすがにショックが大きかったのか、打たれた直後は半笑いのような表情で数秒ほど固まっていた。 ここまでの2戦も相当な不運だったが、西口最大の悲劇となったのが2005年8月27日・対楽天戦。約3カ月前にノーヒットノーランを逃していた西口は、この日9回3アウトまで楽天打線に1人も出塁を許さない快投を披露。ところが、味方打線が1点も取れていなかったため、西口が完全試合を維持したまま試合は延長戦に突入してしまった。 当然、西口は大記録達成を目指し延長10回表のマウンドにも上がるが、先頭打者の楽天・沖原佳典が無情にも打球をライト前へ放ち完全試合は消滅。チームは10回裏に石井義人のタイムリーでサヨナラ勝利を収めたが時すでに遅かった。本来なら大記録を達成していたはずの西口の投球は、延長戦で完全試合を逃したのは史上初というありがたくないおまけつきの悲劇だった。 プロ野球では投手が中盤以降の6~8回までノーヒットノーラン、完全試合を続ける試合が年に数試合は見られるが、9回2アウトまで3度こぎ着けいずれも記録を逃したのは西口ぐらいのもの。引退からは約5年が経過しているが、“悲運の投手”という印象は今もなお多くのファンの心に刻まれているようだ。文 / 柴田雅人
-
スポーツ 2020年06月27日 11時00分
楽天・松井、先発転向は判断ミス? 不安が続く前守護神、「言い訳はできない」次戦で屈辱を晴らせるか
若きサウスポーの先発転向初戦のマウンドは、悔しさだけが残った。 6月20日対オリックス戦、楽天の松井裕樹は開幕2戦目のこの日、初回から連打を浴びるなど3安打で1点を失うと、2回には四球だけで満塁のピンチを招く。また2回以降は毎回、先頭打者の出塁を許すなど、リズムに乗り切れない投球が続いた。 思い切りよくストレートで押す場面や、落差のあるスライダーのキレはそれなりに感じられたものの、「初回から力が入ってしまった」とのコメントを残すなど、思うようにストライクが入らず、終始、安定感を欠く内容となった。結果的に最少失点で抑えたものの、4回でマウンドを降りるというこの日の結果は、先発登板への適応の遅れを物語っているようにも感じられた。 春先のオープン戦でも計3度先発し、全て初回に失点を喫した他、2軍戦登板の際には6失点炎上と、いずれのゲームでも立ち上がりでの脆さが露呈した。チーム活動休止期間明けの6月、練習試合での2度の登板で何とか結果を残したものの、滑り込みでのローテーション入りの感が否めなかった。 それでも、開幕2戦目での起用は『守護神』の座を降り、志願して先発転向を果たした背番号1への期待、そして信頼の大きさが表れている。 6年前の2014年、高卒ルーキーの時よりシーズンを通して一軍のマウンドに登り続けた。 翌年からはゲームを締める抑えとして投手陣の支えとなり、毎年、投球回数を上回る奪三振数を記録するなど、空振りを奪うことができるクローザーとして自身の特徴を発揮し続ける。若くして通算セーブ数が100を超えるなど、投手としてのスキルの高さは誰もが認めるところだ。 打線も含め、優勝候補にも挙げられるほど前評判の高い戦力となった今季の楽天において、先発、中継ぎ陣の充実が目覚ましい投手陣。これまでの一軍での実績を踏まえても、松井が「左のエース」の位置付けでローテーションの軸となることが求められている。 「次は言い訳はできない」と、今季初戦を投げ終え、自らを追い込まんとする言葉を発した。その気持ちの強さとともに、窺い知ることの出来ない程の重みであろう、24歳が秘める覚悟は必ずや、次戦以降の登板で結果として表れるはずだ。(佐藤文孝)
-
-
スポーツ 2020年06月26日 19時30分
楽天・ウィーラーのトレードは「喜ぶべきこと」 元ロッテ里崎氏が批判を一蹴も、「姿勢が気に食わない」賛否の声
元ロッテで野球解説者の里崎智也氏が26日、自身の公式ユーチューブチャンネルに動画を投稿。楽天・ウィーラーのトレード移籍について言及した。 >>巨人・ウィーラー、“松井復帰”の布石に? MLB時代に接点、イチロー・マー君との急接近ももたらすか<< 2015年から楽天でプレーしていたウィーラーは、巨人・池田駿との交換トレードで巨人に移籍することが25日に決定。2015年から昨シーズンまでに「.262・106本・345打点・553安打」といった数字を残した助っ人のトレードに巨人ファンから喜びの声が挙がる一方、楽天ファンからは「昨年も20本近く打ってるのにフロントは何で放出したんだ」、「石井(一久)GMの考えは意味が分からない」といった球団批判も噴出している。 物議を醸しているウィーラーのトレードについて、里崎氏は「トレードっていうのは喜ぶ(べき)こと。自分のチームでは出番がないけど他のチームなら出番がある、他のチームから『欲しい』と言われて行く(移籍する)ことは選手にとったら幸せ」と断言。トレードに対する批判にクギを刺した。 ウィーラーを放出した背景について、里崎氏は「楽天は野手がロメロ、ブラッシュ、投手がブセニッツ、シャギワ、宋(家豪)と外国人が5人いて、(ウィーラーと同じ三塁の)鈴木大地も獲っている」、「内田(靖人)ら若手も使っていきたいという中で(は)、(ウィーラーは)出番がないし使うところもない」と分析。ウィーラーが“飼い殺し”状態に陥っていたことがトレードに影響したのではと指摘した。 また、里崎氏はウィーラーの年俸が2億円(推定)と高額な点にも着目。「はっきり言えば、2億円の選手を二軍に置いておくだけでもったいない。巨人に移籍して、ここからの給料は巨人が払ってくれるわけだから経費としては浮く」と、今回のトレードにはコスト削減の意味合いもあったのではと推測した。 巨人移籍後のウィーラーは、本職の三塁に加え一塁、外野での起用で出番が増えるのではとした里崎氏。「このトレードは良かったと思うし、批判することでもないと思う」、「新天地に行くってことは、チャンスがあるっていうこと。だから(ウィーラーを)応援してあげてもらいたいなと思う」と、批判ではなく応援の気持ちを持ってほしいとファンに呼びかけていた。 今回の動画を受け、ネット上には「里崎さんの言ってることは一理ある、実際ウィーラーは今シーズン一軍出場してなかったし」、「このまま飼い殺しにされるよりも、他球団で活躍してくれた方が自分も嬉しい」、「ウィーラーは新天地で再起をかけれるし、球団はコスト削減しながら若手の枠を空けれるしでwin-winのトレードだと思う」といった反応が多数寄せられている。 一方、「里崎の言い分は分かるけど、5年も働いてくれた功労者への扱いとしてはぞんざいすぎるとしか思えない」、「ロメロや鈴木みたいな外様を優先して、生え抜き助っ人のウィーラーをないがしろにする姿勢が気に食わない」、「球団にしてみればいいことだらけなのかもしれんが、ここまでウィーラーを応援してきたファンの気持ちは全く考えてないだろ」といった、否定的な声も複数見受けられた。 楽天で約5年プレーしたウィーラーは長打力のある打撃はもちろん、映画『トイ・ストーリー』に登場するキャラクター『ミスターポテトヘッド』に似ている愛嬌のある風貌や、ベンチの盛り上げ役を買って出る陽気な性格で広く人気を博した選手。その人気者の突然のトレードに、未だ気持ちの整理がつかないファンも少なくないようだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について里崎智也氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCFCtAX45lgHcf4s0vAgAxww
-
スポーツ
2016年ドラフト情報「即戦力か、将来性?」 スカウトの眼力が試される難解の年(福岡ソフトバンク編)
2016年10月17日 12時31分
-
スポーツ
中年ファンを取り込めないド派手演出「Bリーグ」の不安
2016年10月16日 16時00分
-
スポーツ
歴代とは違う! 新日本でデビューした「タイガーマスクW」は新しい形のメディアミックス!
2016年10月16日 12時00分
-
スポーツ
中日・森繁和新監督が側近スポーツ記者に打ち明けた複雑な胸中
2016年10月15日 16時00分
-
スポーツ
巨人が人気挽回策でおねだり王子斎藤佑トレード獲得へ(2)
2016年10月14日 16時00分
-
スポーツ
2016年ドラフト情報「即戦力か、将来性?」 スカウトの眼力が試される難解の年(広島東洋編)
2016年10月14日 06時00分
-
スポーツ
2016年ドラフト情報「即戦力か、将来性?」 スカウトの眼力が試される難解の年(阪神編)
2016年10月13日 17時00分
-
スポーツ
巨人が人気挽回策でおねだり王子斎藤佑トレード獲得へ(1)
2016年10月13日 16時00分
-
スポーツ
観戦チケット最高額は2000万円!? レスラー日高郁人の20周年特別記念興行「日高祭20」の仰天内容が発表に
2016年10月13日 12時50分
-
スポーツ
2016年ドラフト情報「即戦力か、将来性?」 スカウトの眼力が試される難解の年(東北楽天編)
2016年10月13日 06時00分
-
スポーツ
中日落合GM院政に主力選手が怒りのFA大量移籍
2016年10月12日 16時00分
-
スポーツ
日本初上陸目前! クリフダイビングを初めて見た記者が感じた3つのこと
2016年10月12日 12時27分
-
スポーツ
2016年ドラフト情報「即戦力か、将来性?」 スカウトの眼力が試される難解の年(千葉ロッテ編)
2016年10月12日 12時00分
-
スポーツ
友成那智 メジャーリーグ侍「007」 「イチロー」「青木宣親」「川崎宗則」の2017年
2016年10月11日 16時00分
-
スポーツ
2016年ドラフト情報「即戦力か、将来性?」 スカウトの眼力が試される難解の年(埼玉西武編)
2016年10月11日 12時02分
-
スポーツ
プロレス解体新書 ROUND21 〈最強を懸けた神宮決戦〉 高田延彦vsS・ベイダーの大一番
2016年10月10日 14時00分
-
スポーツ
2016年ドラフト情報「即戦力か、将来性?」 スカウトの眼力が試される難解の年(中日編)
2016年10月10日 09時00分
-
スポーツ
ハリル監督不満タラタラでも手倉森代表コーチ就任の理由
2016年10月09日 14時00分
-
スポーツ
いよいよ10・10新日本両国決戦! オカダvs丸藤! タイガーマスクWがデビュー!
2016年10月09日 12時00分
特集
-
野球人生“燃え尽きた”元プロ野球選手・宮國椋丞氏 今後は「周りの人に頼られたり、笑顔にしたい」
スポーツ
2025年07月25日 23時30分
-
豊ノ島、YouTubeチャンネルで若乃花とコラボ熱望 タレントとして相撲番組で「冠番組」持ちたい
芸能
2025年07月21日 12時00分
-
-
豊ノ島“ライバル”琴奨菊との思い明かす 業界には「いい物は残し、時代に併せて変わっていけば」と期待
芸能
2025年07月20日 12時00分
-
宮迫博之「雨上がり決死隊」再結成は「蛍原さん次第」 ドジャース始球式の裏話も明かす
芸能
2025年07月14日 17時00分
-
元ザブングル松尾陽介、沖縄で芸人のセカンドキャリアサポート 芸人引退に「心境の変化」
芸能
2025年04月28日 19時03分